検証3

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘が確認されており、さらには関東財務局から違法業者として警告が出ているサイト、被害報告が出ているサイトも含まれています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

本ページで検証する5つのサイトは組織的な繋がりがある可能性があります。つまり同じ詐欺グループによって運営されている可能性があるように思われます。


●GALAXY Markets (ギャラクシーマーケッツ http://galaxy-markets.com/

●Brilliant one Forex (ブリリアントワン・フォレックス http://brilliantoneforex.com/

●Alliance Metro Forex(アライアンスメトロフォレックス http://amf-forex.com/) 

●Angelo Forex (アンジェロ・フォレックス http://anjelo-forex.com/)

●EG Forex (EGフォレックス http://egforex-asia.com/)


まずギャラクシーマーケッツというサイトから検証します。

●GALAXY Markets (ギャラクシーマーケッツ http://galaxy-markets.com/

既に閉鎖されているサイトですし、キャプなども残っていないので詳しい検証は出来ませんが、本ページで検証している5つのサイトの中で次に検証しているブリリアント・ワン・フォレックスと並んで最も古いと思われるサイトです。

まずこのサイトを見て違和感を感じたのはこの業者は以下に示すように海外 (セーシェル)のFX業者を名乗っているのですが、日本語サイトしか存在しないという点です。この時点で海外業者を名乗っているのは虚偽で実際には日本国内のグループによって運営されている可能性を疑わざるを得ません。またこのページで検証している5つのサイト全てに共通するのですがURLアドレスが暗号化されていることを示す「https」ではなく、暗号化されていないことを示す「http」で始まっています。セキュリティーに細心の注意を払って当然のはずのFXのサイトとして有り得ません。

次に連絡先情報を探しましたがこのサイトには連絡先が2つ書かれています。最初の連絡先はサイトの下部、脚注部分に書かれており、以下でブリリアント・ワン・フォレックス社と同じセーシェルの住所です。

>GALAXY Marketsは、セーシェル共和国政府(Republic of Seychelles)により認可を受けたセーシェルの投資会社(登録番号153612)です。

>Sertus Chambers, PO Box 334, Suite3, lSt Floor, La Ciotat Building, Mont Fleuri, Mahe', Seychelles. GALAXY Markets

そこでSeychelles Financial Services Authority (セーシェル金融局) の公式サイトでこのライセンスを確認しようとしましたが確認出来ません。セーシェルのFSAではFX業者のライセンスはCapital Marketsというカテゴリーで公表されていますが、その中にギャラクシーマーケッツらしき登録は見当たりません。またこの住所が架空である可能性が高いことは以下のブリリアント・ワン・フォレックスの検証で触れています。

ギャラクシーマーケッツのもう一つの連絡先は「会社概要」の項目にあります。

>会社名 : Gallop Sea Limited 

>所在地 : Simomonds Building, Wickhams Cay1, P.O.Box 961, Road Town, Tortola, British Virgin Islands 

>連絡先 : E-mail : Gallopcontact@gmail.com 

>ホームページ : http://galaxy-markets.com 

>お問い合わせ時間 : 月~金曜日 

>従業員数 : 25名 

>設立 : 2012年 

>業務内容 : 金融商品取扱、投資助言・代理業

こちらの住所はやはり租税回避地として知られる英領バージン諸島です。電話番号が見当たらないのはブリリアント社の場合と同じですがやはりマトモではありません。さらにメールアドレスは無料で登録できるgmailです。セキュリティが重要な金融投資関係の会社で無料のgmailアドレスを使うというのは有り得ないでしょう。

さらに英領バージン諸島の住所を検索すると以下の「O'NEAL WEBSTER」というオフショア会社の連絡先と酷似していることが分かります (右のキャプ参照)。

http://onealwebster.com/location/

http://onealwebster.com/careers/ 

この住所にギャラクシーマーケッツが実在するとは思えません。

平成28年 (2016年) 5月11日に関東財務局からギャラクシーマーケッツに対して無登録の違法業者であるという警告が出ています (以下のキャプ参照)。


●Brilliant one Forex (ブリリアントワン・フォレックス http://brilliantoneforex.com/

このサイトは上に検証を書いたギャラクシーマーケッツや以下で検証しているアライアンスメトロフォレックスなどと共通点が多く、同じグループによる兄弟サイトの可能性が高いです。それらの検証と併読してください。

まずURLアドレスが問題です。このサイトは英語と日本語表示に対応しているのですが英語表示を選択した場合、日本語表示を選択した場合でURLが以下のように変わります。

日本語表示:http://brilliantoneforex.com/

英語表示:http://brilliantoneforex.com/en/

つまり英語表示のURLあどれすは日本語表示のURLアドレスに「en/」の部分が付加した形になっています。このサイトは最初に日本語サイトが用意され、次いで英語サイトが付け加えられたと考えるのが自然です。上で検証したギャラクシーマーケッツのサイトの場合と同様、このサイトを運営しているのは日本のグループである可能性が高いと思われます。またこのページで検証対象にしている5つのサイト全てに共通するのですがURLアドレスが暗号化されていることを示す「https」ではなく、暗号化されていないことを示す「http」で始まっています。セキュリティーに細心の注意を払って当然のはずのFXのサイトとして有り得ません。これだけでもこのサイトは信頼出来ないと考えてもよいくらいです。

次に連絡先情報やライセンス関係の情報を探しましたがサイトの下部に以下のような記載があります。

>Brilliant One Forexは、セーシェル共和国政府(Republic of Seychelles)により認可を受けたセーシェルの投資会社(登録番号153612)です。

>Sertus Chambers, PO Box 334, Suite3, lSt Floor, La Ciotat Building, Mont Fleuri, Mahe', Seychelles. BRILLIANT STAGE LIMITED

これと極めて似た記載がギャラクシーマーケッツ社のサイト (galaxy-markets.com)にあります。

>GALAXY Marketsは、セーシェル共和国政府(Republic of Seychelles)により認可を受けたセーシェルの投資会社(登録番号153612)です。

>Sertus Chambers, PO Box 334, Suite3, lSt Floor, La Ciotat Building, Mont Fleuri, Mahe', Seychelles. GALAXY Markets


会社の名前が入れ替わっているだけでセーシェルの住所もセーシェル政府から与えられたとする認可番号も同じです。このセーシェルのライセンスについては既にギャラクシーマーケッツの登録がSeychelles Financial Services Authority (セーシェル金融局) の公式サイトで確認出来ないことを書きましたが、ブリリアント・ワン・フォレックスのライセンスと思われるものもやはり確認出来ません。セーシェルFSAのサイトではFX業者のライセンスはCapital Marketsというカテゴリーで公表されていますが、その中にギャラクシーマーケッツとかブリリアント・ワン・フォレックスの登録は見当たらないのです。

さらに例えばブリリアント社のサイトにある「当社について」という項目にある画像のキャプを下に示しますが

この画像と下に示すギャラクシーマーケッツ社の「当社について」の項目にある画像のキャプを比べれば明らかに同じ画像が使われています。 

これ以外にも書かれている文章などお互いに酷似しており、2つのサイトが同じグループによるサイトであることは間違いないと考えます。ちなみにこれと全く同じオフィスの画像が下で検証しているアライアンスメトロフォレックスやアンジェロフォレックスのサイトでも確認されています。それぞれの検証を参照してください。

ブリリアントワン・フォレックスの検証に戻りますが「会社概要」の項目にある連絡先情報は以下のようになっています。

>会社名 : Brilliant Stage Limited 

>所在地 : Sertus Chambers, PO Box 334, Suite3, lSt Floor, La Ciotat Building, Mont Fleuri, Mahe'Seychelles. 

>連絡先 : E-mail: info@brilliantoneforex.com 

>ホームページ : http://brilliantoneforex.com 

>お問い合わせ時間 : 月曜日~金曜日 

>従業員数 : 20名 

>設立 : 2014年

>業務内容 : 金融商品取扱、投資助言・代理業 

この手のサイトでは珍しいことではありませんが連絡先に電話番号がないのはマトモではありません。経営者情報もありませんし、住所も私書箱である上に検索すると右のキャプに示しましたがSertus Incorporations (https://www.sertus-inc.com/en/home/) というオフショア会社のセーシェルの拠点の住所と私書箱番号まで完全に一致することが判明しました。この住所にブリリアントワン・フォレックスが実在しているとは全く思えません。

尚このセーシェルの住所は以下で検証しているアライアンスメトロフォレックスやアンジェロフォレックスでも私書箱番号まで同じ住所が出てきます。それぞれの検証を参照してください。

そしてこのブリリアントワン・フォレックスについてはYahoo知恵袋に少なくとも2件の投稿が出ています。それらを引用します。

2016年4月28日

マッハ利息サービスという情報商材業者に資金運用先としてブリリアントワン・フォレックスを指定され、一応は月利3%で増えていて順調に見えるが信頼出来るかという質問をしている状況のようです。

このマッハ利息サービスを検索してみるといかにも怪しげなランディングページ (http://cybersea-main.com/lp/) が確認されました (下のキャプ参照)。

このランディングページの特定商取引法に基づく表記は以下のようになっていました。

>運営元会社名 株式会社cyber sea

>代表者 吉川秀幸

>所在地 福岡市博多区博多駅前1丁目15番20号NOF博多駅前ビル2階

>電話番号 092-419-2500

>メールアドレス info@cybersea-main.com

>営業時間 10時-19時(土・日・祝・年末年始を除く)

ここにある福岡市の住所はServecorpというバーチャルオフィス業者の拠点の住所と一致するようです。実体のない架空住所の疑いは濃厚です。さらに マッハ利息サービスのサイトを読んでいくと白蛇仁なる人物が運営者として登場します。 

の人物は本サイトの姉妹サイトにあるAsset Coin  (アセットコイン )という仮想通貨の検証とかProteusion (プロテーション)という仮想通貨の検証でも登場していた人物のようです。到底信用に足る人物とは思えません。

ブリリアントワン・フォレックスに関するYahoo知恵袋への投稿の引用を続けます。

2016年9月6日投稿 (質問とベストアンサーを含む2件の回答を引用します。)

詳細は全く不明ですが「AA」という人物が主催していたメルマガで勧められて投資したところ、2020年9月3日に急に口座残高が殆ど失われたということのようです。詐欺の疑いは極めて濃いです。

その後、平成28年 (2016年) 5月11日に関東財務局からブリリアントワン・フォレックスに対して無登録の違法業者であるという警告が出ています (以下のキャプ参照)。ちなみに同日付で上で検証したギャラクシーマーケッツに対しても同様の警告が出ています。


●Alliance Metro Forex(アライアンスメトロフォレックス http://amf-forex.com/)

このサイトも既に閉鎖されているサイトですが、上で検証しているギャラクシーマーケッツやブリリアントワン・フォレックス、以下で検証しているアンジェロ・フォレックスと明らかな関連性が認められるのでここに検証を書きます。尚、現時点でこのサイトにアクセスしようとするとウイルス対策ソフトから危険なサイトなのでアクセスしてはいけないという警告が出るので表題のURLもリンクを外した状態にしてあります。

このサイトは2019年2月にYahoo知恵袋に出てきた以下のキャプに示した質問に対する回答として書いたものです。

アライアンスメトロフォレックスのサイトは日本語表示に対応しておらず、英語表記しか出来ないのですがこの投稿によれば

>経緯ですが、2018年7月頃、友人からFXの運用案件があるのでAMFX(Alliance Metro Forex)で口座を開設して入金するよう勧められ現金で入金しました。

という経緯があって口座を開設して入金したところ出金出来なくなったということなので日本国内で勧誘が行われていることが確実と思われます。友人からの勧誘であったということはマルチ商法方式での勧誘が行われているのかもしれません。

まずURLアドレスが問題です。

http://amf-forex.com/

このURLアドレスは上で検証したギャラクシーマーケッツやブリリアントワン・フォレックスのURLアドレスと同じで暗号化されていることを示す「https」ではなく、暗号化されていないサイトであることを示す「http」で始まっています。これはセキュリティー対策が万全でなければならないはずのFX業者のサイトとして有り得ません。ちなみに暗号化されていない「http」でURLアドレスが始まっているのは本ページの以下で検証しているアンジェロ・フォレックス、EGフォレックスでも同じです。

次に連絡先情報ですが「About Us」の項目の最後にある以下のキャプの様な記述が見つかりました。 

>Company Profile

>Company name : Alliance Metro Limited. 

>Address : FLAT 02, 17/F, CTS COURT, 361-367 PORTLAND ST, MONG KOK,KLN, HongKong 

>Contact information : info@alliancemetro-forex.com 

>Web : http://amf-forex.com/ 

>Establishment : 2012

まず電話番号がありません。住所は香港になっています。この香港の住所は以下で検証するアンジェロ・フォレックスおよびEGフォレックスとの関係において重要です。

そして創業が2012年と書いてあります。しかしこのサイトのドメイン情報を見ると右のキャプに示したように登録年月日が2018年4月17日となっています。2012年の創業から2018年4月のサイト開設までこの業者は公式サイト無しで営業していたのでしょうか?好意的に考えれば2018年になって社名変更などがあり、新社名に合わせて新しいドメインネームを取得したといった可能性も考えられないではありませんが、そんな経緯がサイトの何処かに書いてあることは確認されません。

普通に考えれば社名変更などがあったならば旧社名時代の顧客の為に必ずその経緯を説明するはずです。また経営者情報が全く見当たらないことにも違和感を感じます。そもそもこれが本当に香港のFX業者ならば何故英語表記しか出来ないのでしょう?本当に香港の業者ならば最低でも中国語には対応しているべきだと思います。 

さらに英語表記にしか対応していないことに関連してサイトを見ていて奇妙な点に気が付きました。以下はFAQ (よくある質問)のさらに「Management of FX transaction risk」という項目の冒頭部のキャプですが赤枠に囲った部分に何故か突然「FX取引リスクの管理」という日本語が出てきています。 

さらにページのソースを表示させてみると以下のキャプに示すようにここにも日本語が出てきています。とてもではありませんが香港のFX業者の公式サイトとは思えません。少なくともこのサイトを作ったのは日本人としか思われません。 

次にライセンス関係に関する記述を探すと脚注部分に以下の様な記述がありました。

>Alliance Metro Forex is a Seychelles investment company (registration number 153612) approved by the Seychelles Republic.

>Sertus Chambers, PO Box 334, Suite3, lSt Floor, La Ciotat Building, Mont Fleuri, Mahe', Seychelles.

香港のFX業者のはずなのにライセンスはセーシェルで得ているとあります。またセーシェルの住所も書かれています。そこでSeychelles Financial Services Authority (セーシェル金融局) の公式サイトでライセンスを確認しようとしましたが確認出来ません。そもそも香港の業者がセーシェルでライセンスを取得することが可能なのかどうかも極めて疑わしいです。仮に登録があっても租税回避地として知られているセーシェルという場所を考えるとオフショア会社を利用したペーパーカンパニーの可能性が高いと考えざるを得ません。そしてこの脚注に記されているセーシェルの住所は上で検証した上で検証したブリリアントワン・フォレックスのサイトに出ていたセーシェルの住所と全く同じで同時にSertus Incorporations (https://www.sertus-inc.com/en/home/) というオフショア会社のセーシェルの拠点の住所と私書箱番号まで完全にしています。セーシェルの住所は全く信用出来ません。

それから以下のキャプは所在地情報などが記されているAbout Usのページの冒頭部です。この部分を見ていて気が付きましたが、ここにある無人のオフィスらしき部屋の画像は上で検証したギャラクシーマーケッツやブリリアントワン・フォレックスのサイトにあった画像と同じです

以下はブリリアント・ワン・フォレックス「当社について」というページにあった画像のキャプの再掲ですアライアンスメトロフォレックスのサイトとは異なり。キャプからも分かるようにブリリアント・ワン・フォレックスとギャラクシーマーケッツのサイトは日本語表記が可能でした。 

さらに画像検索してみるとこの画像は他のサイトでも使われていることが判明しました。例えばLIFEDAILYというサイトにあったGoogle社の事業に関する記事に全く同じ画像があります (下のキャプ)。これも本当のオリジナル画像かどうかは不明ですが、こちらの画像の方が画像の範囲が上下に広いのでオリジナルに近いと考えられます。つまり3つの怪しげなFX業者のサイトにあったオフィスの画像は自社のオフィスの画像ではなく、ネットから拾ってきたものである可能性が高いです。 

またブリリアント・ワン・フォレックスもギャラクシーマーケッツもセーシェルでライセンスを受けたセーシェルの業者を名乗っていました。アライアンスメトロフォレックスのケースと類似性を感じます。そしてブリリアント・ワン・フォレックスもギャラクシーマーケッツもセーシェルのライセンスをSeychelles Financial Services Authority (セーシェル金融局) の公式サイトで確認出来なかったのです。そして特にギャラクシーマーケッツのサイトは日本語表示にしか対応していないサイトでした。

要するにこれら3つの非常に怪しげなFX業者はおそらく日本の同じグループによる幽霊業者の疑いが極めて濃いと判断せざるを得ません。ブリリアント・ワン・フォレックスやギャラクシーマーケッツにはそれぞれ金融庁/関東財務局から警告が出ていますし、それぞれについて悪評が広まった可能性も充分にあります。そこでこれら2つのサイトを閉鎖して新たに立ち上げたのがアライアンスメトロフォレックスではないかと考えられます。いずれにしろこの業者の信頼性は極めて低いです。最初に引用した知恵袋の投稿で既に出金出来ないという報告がありましたし、詐欺目的のサイトであったと考えざるを得ません。


●Angelo Forex (アンジェロ・フォレックス http://anjelo-forex.com/)

これもYahoo知恵袋に出てきた複数の質問投稿で知ることになったサイトです。まずかなり長くなりますがそれらの投稿を引用します。

2020年5月16日投稿

これらの投稿によればスクエアリンクあるいはアンジェロフォレックスの名前で電話での投資勧誘が行われていたようで既に出金出来ない状況になっていることが確認されます。

とにかくこれらの投稿を基に検索してアンジェロ・フォレックスのサイトを探してきましたが、そのURLアドレスは表題にもあるように以下の様になっています。

http://anjelo-forex.com/

このURLアドレスは見ただけで違和感があるアドレスです。まず上で検証した3つのサイトと同じで先頭部分が「https」ではなく「http」から始まっています。これは暗号化非対応のアドレスということになり、FX業者のサイトとして論外です。さらに業者の名前が「ANGELO」なのにURLアドレスは「ANJERO」になっています。何故一文字食い違っているのか分かりませんが違和感があります。

ともかく検索で見つかってきたアンジェロ・フォレックスのサイトにアクセスしてみました。以下はサイトの冒頭部のキャプです。表示言語は英語だけのようで日本語表示はありません。

例によって連絡先情報を探しました。まず脚注部分に以下のキャプに示した記述があります。

活字が小さくて読みにくいので以下に書き出します。

>Angelo Forex is a Seychelles investment company (registration number 153612) approved by the Seychelles Republic.

>Sertus Chambers, PO Box 334, Suite3, lSt Floor, La Ciotat Building, Mont Fleuri, Mahe', Seychelles. Angelo Forex

1行目にはセーシェルで金融ライセンスを得ていると書いてあり、2行目にはセーシェルの住所が記されています。まずセーシェルの金融ライセンスを確認しようとしてセーシェルの金融ライセンスを管理しているFinancial Services Authority (FSA)のサイト (www.fsaseychelles.sc/) でアンジェロ・フォレックスの登録を探しましたがやはり該当がありません。

次はセーシェルの住所ですがこの住所は上で検証しているブリリアントワン・フォレックスとアライアンスメトロフォレックスのサイトに登場していたセーシェルの住所と私書箱番号まで全く同じ住所です。さらにブリリアントワン・フォレックスの検証で指摘しましたがこの住所はSERTUS INCORPORATIONS (SEYCHELLES) LIMITED (www.sertus-inc.com/en/contact-us/) というオフショア会社の住所とも私書箱番号まで同じ住所です。セーシェルの住所はこのオフショア会社を利用した名目だけの住所である可能性が高いものと考えざるを得ません。この住所にブリリアントワン・フォレックスが実在しているとは全く思えません。

一方でアンジェロ・フォレックスの連絡先情報は「About Us」のページにもあります。以下がそのもう1つの連絡先情報のキャプです。

この連絡先情報は非常に奇妙です。まず住所は香港になっています。

>Company name : Angelo Limited.

>Address : FLAT 02, 17/F, CTS COURT, 361-367 PORTLAND ST, MONG KOK,KLN, HongKong

そして赤い下線で強調しましたが公式サイトのURLアドレスを示すと思われるWebという項目にあるURLアドレスがアンジェロ・フォレックスのサイトのURLアドレスではなく、上で検証したアライアンスメトロフォレックスのサイトのURLアドレスになっています。

>Web : http://amf-forex.com/

また青い下線で強調しましたが「Contact information」という項目にあるメールアドレスも@以降がアライアンスメトロフォレックスのURLと一致しています。実際問題、ここにある連絡先情報は最初のCompany name (社名)という項目を除いてアライアンスメトロフォレックスの連絡先情報のものと全く同じです。アライアンスメトロフォレックスのサイトは既に閉鎖されていますが連絡先情報のキャプを以下に再掲します。最初の社名以外は香港の住所、メールアドレス、公式サイトのURL、創設年と全ての項目が完全に同じです。

さらにアライアンスメトロフォレックスとアンジェロ・フォレックスのサイトを比較するとこれ以外にも幾つか類似点が見つかってきました。例えば以下はアンジェロ・フォレックスとアライアンスメトロフォレックスのサイトの「About Us」のページの冒頭部の比較です。

アライアンスメトロフォレックスだけでなく、さらに上で検証対象にしたギャラクシーマーケッツやブリリアントワン・フォレックスのサイトでも使われていたオフィスの画像が使われており、それ以外の部分、例えば項目の並びなどもアンジェロフォレックスとアライアンスメトロフォレックスのサイトの比較で互いに酷似しているのが明らかです。

またさらに決定的なこととしてアンジェロ・フォレックスのサイトのキャプの左上にあるロゴの部分をクリックしてトップページに戻ろうとしたのですが、驚いたことにアライアンスメトロフォレックスのサイトのトップページにリンクがされているようで以下の様なエラーメッセージが出てきます。

アンジェロ・フォレックスのサイト (anjelo-forex.com/)にいたはずなのにアライアンスメトロフォレックスのURLアドレスである「amf-forex.com」が見つからないという表示が出るのはおかしいなどというものではありません。ほぼ間違いなくリンクの張替えを忘れた為にこうした非常に奇妙なことになっているのだと思われます。


さらにアライアンスメトロフォレックスの検証ではページのソースの一部に日本語が混じっていることを指摘しましたが、アンジェロ・フォレックスのサイトでもページのソースを表示させてみるとやはり一部に日本語で書かれた部分があることが確認されました。以下のキャプはFAQのページのページソースを表示させた結果です。

ギャラクシーマーケッツ、ブリリアントワン・フォレックス、アライアンスメトロフォレックス、アンジェロフォレックスの4つのサイトは全て同じグループによって運営されている可能性が極めて濃厚と判断します。また運営しているグループは日本国内のグループである可能性が非常に高いです。これらのサイトについて多くの被害報告が確認出来ること、その後は短期間で閉鎖されていることからもこれら4つのサイトは最初から詐欺目的で立ち上げられた幽霊FX業者のサイトであるものと考えざるを得ません。

最後にYahoo知恵袋の2020年5月16日の投稿にアンジェロフォレックスへの投資を勧誘されたという情報が出ていたとして登場していたスクエアリンクについて少し調べてみました。以下が「スクエアリンク」を検索すると出てくるSquare Link Financial ( スクエアリンクファイナンシャル http://squarelinkfinancial.com/)というサイトの冒頭部のキャプです。

上のキャプに見えるように「FX知識学校」などと書いてあってFX投資関連のサイトであることは確かなのでこのスクエアリンクファイナンシャルがアンジェロフォレックスへの投資勧誘に関与したという「スクエアリンク」だと思われますが、このサイトを見てもアンジェロフォレックスに関する記述は全く見当たりません。むしろこのスクエアリンク自体がFX業者みたいなことが書いてあるのですが、例えば上のキャプのメニューバーに見える「口座の種類」「パートナーシップ」「連絡先」などといった項目はリンクになっておらず、クリックしても何も起こりません。さらに以下はこのスクエアリンクというサイトの脚注部分のキャプです。

こちらにも一見するとリンク項目が並んでいるように見えますが、これらも見かけだけでクリックしても何も起こりません。例えば「連絡先」という項目があるのでクリックしてみましたが何も出てきません。連絡先や運営者に関する情報は一切開示されていません。また上のキャプの左下にはFacebookやTwitterなどSNSのアイコンが並んでいてスクエアリンクのSNSアカウントに繋がっているように見えますがこれらも実際にはリンクになっていません。

連絡先や運営者の情報の開示がないと書きましたがサイトのWho Is情報を見ると信頼性は疑問ですが断片的な情報が見つかります。以下がそのWho Is情報のキャプです。

運営者、所在地に関する情報が書かれているのは赤枠で囲った部分です。

>Registrant Name: Maki Inoue

>Registrant Organization: Maki Inoue

>Registrant Street: Duongportland   

>Registrant City: HCM

>Registrant State/Province: HCM

>Registrant Postal Code: 700000

>Registrant Country: VN

>Registrant Phone: +84.85298377323

>Registrant Phone Ext: 

>Registrant Fax: +84.283868888

>Registrant Fax Ext: 

>Registrant Email: yesyesbit@gmail

サイトの登録者 (Registrant)は「Maki Inoue」という日本人としか思えない個人名になっています。そして所在地はベトナムのホーチミン市となっているようです。電話番号やFAX番号、メールアドレスも以下のようにも記されています。

電話番号: +84.85298377323

FAX番号:+84.283868888

メールアドレス:yesyesbit@gmail

電話番号とFAX番号は[+84]というベトナムの国番号から始まっていて所在地と一致しています。メールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。

そしてこのWho Is情報を調べていて気が付きましたが、以下のキャプに示したようにスクエアリンクファイナンシャルのサイト (http://squarelinkfinancial.com/)はIPアドレス (167.86.125.13)をもう1つ別のサイトと共有していることが分かりました。

この同じIPアドレス上のもう一つのサイト はLightning-Forex (ライトニングフォレックス https://www.lightning-forex.com/) というFX業者のサイトであることが判明しました。このライトニングフォレックスについては旧サイトの「海外FX業者検証5で検証していますがやはり運用を一任するMAM口座で高利回りの運用が可能と称して投資を募り、出金出来ない事態に陥ったという詐欺被害報告が出ている業者です。しかもライトニングフォレックスも海外業者を名乗りながら実際には日本国内のグループによる運営である可能性が疑われています。このライトニングフォレックスも本ページで検証しているギャラクシーマーケッツ、ブリリアントワン・フォレックス、アライアンスメトロフォレックス、アンジェロフォレックスといったサイト (FX業者)と組織的な繋がりがあるFX業者なのかもしれません。


※付記1

2021年1月15日に関東財務局から無登録の違法業者であるとしてアンジェロフォレックスに対して警告が出ました (以下のキャプ参照)。

※付記2

スクエアリンクファイナンシャルのサイト (http://squarelinkfinancial.com/)Lightning-Forex (ライトニングフォレックス https://www.lightning-forex.com/)IPアドレス (167.86.125.13)を共有するサイトとしてさらにBillion FX (ビリオンFX http://billionfx.asia/index.php)、mscrest forex (mscrestフォレックス http://mscrest-forex.com/) という2つのFX業者のサイトが見つかってきました。ビリオンFXについては「検証10」で検証しているUTOPIA (ユートピア https://utopia-forex.com/ja/) というFX業者のサイトと非常によく似ており、同じテンプレートから作られたサイトの疑いが濃厚であり、「検証10」で検証しているので参照してください。


●EG Forex (EGフォレックス http://egforex-asia.com/)

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。香港のFX業者を名乗っていますが表示言語が日本語だけなので香港の業者とは到底思えません。日本国内のグループによる幽霊会社の可能性が高いです。まずはこの業者を知ることになったYahoo知恵袋の質問投稿から引用します。

スタートレーディングという会社から勧誘を受けてEGフォレックスに口座を開設してミラートレードを始めたが音信不通になったということのようです。EGフォレックスとスタートレーディングの組み合わせは上で検証した「ブリリアントワン・フォレックス+マッハ利息サービス」あるいは「アンジェロフォレックスと+スクエアリンク」といった無登録の海外FX業者と勧誘を担う別組織のような役割分担になっているのかもしれません。

そしてこのYahoo知恵袋への投稿にあったURLアドレスがまず問題で本ページでこれまで検証してきた4つのサイトと同様に暗号化されていることを示す「https」ではなく、暗号化されていないことを示す「http」で始まっています。セキュリティーに細心の注意を払って当然のはずのFXのサイトとして有り得ません。

そしてともかくこの暗号化されていないURLアドレスからEGフォレックスのサイトに行ってみました。以下がサイト冒頭部のキャプです。

以下で触れるようにこのサイトは海外に本拠を置く海外FX業者のサイトのはずなのに表示言語の選択肢は用意されておらず日本語のみでサイトが書かれており、FX業者のサイトならば必ず表示されているであろう為替の相場情報とかチャートは一切ありません。この時点でかなり違和感があります。

まずその連絡先情報ですが以下のキャプに示されているだけです。

>会社情報

>Company name EG Forex limited

>Address FLAT 02, 17/F, CTSCOURT, 361-367 PORTLAND ST, MONG KOK, KLN, HongKong

>Contact information support@eg-forex.com

住所は香港、電話番号はなくメールアドレスがあるだけです。そしてこの香港の住所が問題です。本ページの上で検証したアライアンスメトロフォレックスとアンジェロフォレックスのサイトにも全く同じ香港の住所が所在地住所として登場しているのです。3つのサイトにあった香港の住所を比較してみます。

▼アライアンスメトロフォレックス

FLAT 02, 17/F, CTS COURT, 361-367 PORTLAND ST, MONG KOK,KLN, HongKong 

▼アンジェロフォレックス

FLAT 02, 17/F, CTS COURT, 361-367 PORTLAND ST, MONG KOK,KLN, HongKong

▼EGフォレックス

FLAT 02, 17/F, CTSCOURT, 361-367 PORTLAND ST, MONG KOK, KLN, HongKong


EGフォレックスのサイトはこのページの上で検証してきた4つのサイトと似ているようには全く思えません。しかし3つのサイトに記されている香港の住所は全く同じです。この香港の住所にバーチャルオフィス業者とかオフショア会社の類が存在していてアライアンスメトロフォレックスやアンジェロフォレックスを運営していたグループもEGフォレックスの運営グループもたまたま同じバーチャルオフィス業者を使っていたということも考えてこの住所をそのまま検索に掛けてみましたが特にそれらしき情報は見つかりませんし、他に全く同じ住所を使っている企業なども見つかりません。だとすればアライアンスメトロフォレックスなどを運営していたグループがEGフォレックスも運営しているのではないかという可能性も考えたくなりますが、この住所に実際に何が実際に存在しているのか情報が見つからないので結論は難しいです。

さらに上のキャプで会社情報の下にある文章の最後の文章が問題です。活字が小さくて読みにくいので以下に書き出します。

>地域別制約:EG Forex Limitedは、カナダ、スーダン、シリア、北朝鮮の移住者にサービスを提供していません。EG Forexは金融商品/金融サービスの勧誘とみなされる活動には関与しておらず、当ウェブサイトは日本国内居住者向けには意図されておりません。

全面的に日本語で書かれているサイトなのに日本国内居住者向けではないと書かれても本当に日本在住者を受け入れていないとは思えません。現に最初に引用したYahoo知恵袋の勧誘されて、出金できなくなっているという投稿があるのですから単に日本の金融庁のライセンスを受けていない無登録の違法業者とされるのを避けるための言い逃れとしか思えません。

そのYahoo知恵袋の投稿では株式会社スタートレーディングという会社が勧誘してきたと書かれていましたがこのスタートレーディングについても調べてみました。以下が検索して出てきたSTAR Trading (スタートレーディング http://japan.egforex-asia.com/) のサイト冒頭のキャプです。

上のキャプの下の部分に「FX外国為替取引自動売買システム」とあるのが確認できます。表示言語は日本語のみで明らかに日本人向けのサイトです。まずこのスタートレーディングの連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。わずかのプライバシーポリシーのページに個人情報の管理責任者の名前とメールアドレスだけがあるだけです。

>管理事業元:【STAR Trading(スタートレーディング)】運営事務局

>管理責任者: 城 正輝

>連絡先: support@japan.egforex-asia.com

住所とか電話番号といった情報は全く見当たりません。「自動売買システム」は右のキャプに示したように無料で配布しているとなっていて、商品やサービスを売っているわけではないから特定商取引法に基づく表記は必要ないという主張かもしれませんが信用する気にはなりません。

そして実際に自動売買システムを稼働させるFX業者については以下のキャプに示したFAQの項目で「優良な口コミもある証券会社様」を紹介しているとあります。

この「優良な口コミもある証券会社様」というのが最初に引用したYahoo知恵袋の投稿によればEGフォレックスだと思われるのですが、この書き方ではスタートレーディングとEGフォレックスは特に組織的な繋がりが無いように思われます。しかし実際には両社は非常に密接な関係にあるとしか思われません。まずEGフォレックスとスタートレーディングのURLアドレスを比較してみると

EGフォレックス: http://egforex-asia.com/

スタートレーディング:http://japan.egforex-asia.com/

となっていてドメイン名の部分が同じです。URLアドレスだけ見ればEGフォレックスのURLに「japan」の部分だけ付け加わったURLがスタートレーディングのURLになっているのですからEGフォレックスの日本語サイトがスタートレーディングのサイトではないかと思われるほどです。

さらにサーバー情報を調べられるサイトでEGフォレクスのサイトを調べてみると左のキャプに見えるように同じIPアドレス (69.16.209.149) にあるサイトがEGフォレックスのサイト以外に10個存在することが分かります。そしてこのリストを見ていくと下から2番目に「japan.egforex.com」というURLアドレスが出てきますがこれがスタートレーディングのサイトです。つまりEGフォレックスのサイトとスタートレーディングのサイトはIPアドレスを共有しているのです。

しかもキャプは省略しますが、2つのサイトのWho Is情報を見るとEGフォレックスのサイトが登録開設されたのが2020年2月25日、スタートレーディングのサイトが登録開設されたのが2020年2月26日と1日違いでしかありません。2つのサイトの運営はまず間違いなく同じグループでしょう。

さらに同じIPアドレス上にある10このサイトの中に「ezglobal-forex,com」というサイトがありますがこれも気になるサイトです。以下がそのサイトの冒頭部のキャプです。

EZ GLOBAL FOREX (EZグローバルフォレクス https://www.ezglobal-forex.com/index.html) というこのサイトもFXのサイトで英語表示にしか対応していませんがここで検証しているEGフォレックスと何しろ名称が似ていますし、同じIPアドレスに存在していることなども考えるとEGフォレックスと何らかの繋がりがある可能性も考えられます。ちなみにこのEZグローバルフォレックスの連絡先情報を以下のキャプに示しますが香港とベトナムにオフィスがあることになっていて電話番号や運営者に関する情報は開示されていないようです。

>Location

>EZ Global Trading Limited

>UNIT 1141, 12/FLOOR, COSCO TOWER, 183 QUEEN'S ROAD CENTRAL, SHEUNG WAN, HONG KONG

>Vietnam Office

>NIRAS (RCEE-NIRAS JSC), Building, 295 Khâm Thiên, Thổ Quan, Đống Đa, HàNội, Vietnam

>Email: support@ezglobal-forex.com


組織的に繋がっている可能性があるようなサイトが続々出てきてきりがありませんが、この項目の検証対象であるEGフォレックスは到底信用出来るサイトとは思えません。投資勧誘されても応じないことを強く推奨します。