検証39
本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘が確認されています。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証13」、「検証14」、「検証15」、「検証16」、「検証17」、「検証18」、「検証19」、「検証20」、「検証21」、「検証22」、「検証23」、「検証24」、「検証25」、「検証26」、「検証27」、「検証28」、「検証29」、「検証30」、「検証31」、「検証32」、「検証33」、「検証34」、「検証35」、「検証36」、「検証37」、「検証38」に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証27ページ目です。「検証40」、「検証41」、「検証42」、「検証43」、「検証44」、「検証45」、「検証46」、「検証47」、「検証48」、「検証49」、「検証50」、「検証51」、「検証52」、「検証53」、「検証54」、「検証55」、「検証56」、「検証57」、「検証58」、「検証59」、「検証60」、「検証61」、「検証62」、「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」、「検証71」、「検証72」、「検証73」、「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。
●JKE INTERNATIONAL (JKEインターナショナル https://www.jkefx.com/jp/)
●HND GLOBAL LIMITED (HNDグローバルリミテッド https://hnd-global.com/、https://client.hnd-global.com/#/index)
●ITE Global Limited (ITEグローバルリミテッド https://www.iteg.cc/、https://client.iteg.cc/#/index)
●RTSGOLD Global Limited (RTSゴールドグローバルリミテッド https://www.rtsgold.com/、https://client.rtsgold.com/#/index)
●SOD Global Limited (SODグローバルリミテッド https://www.sodglobal.cc/、https://client.sodglobal.cc/#/index)
●IndusGold Markets Limited (インダスゴールドマーケッツリミテッド https://indusgoldfx.com/、https://client.indusgoldfx.com/#/index)
●YLL Global Investing Limited (YLLグローバルインベスティングリミテッド https://www.yllglobal.com/、https://client.yllglobal.com/#/index)
●BSV Global Investing Limited (BSVグローバルインベスティングリミテッド https://bsvglobal.cc/、https://client.bsvglobal.cc/#/index)
●KBL Global Investing Limited (KBLグローバルインベスティングリミテッド https://kbl-global.com/)
●FFFA Global Investing Limited (FFFAグローバルインベスティングリミテッド https://www.fffa.cc/index)
●HAN Global Investing Limited (HANグローバルインベスティングリミテッド https://han-forex.com/index)
●TUF Markets Limited (TUFマーケッツリミテッド https://tufmarkets.com/)
●MEDE Global Limited (MEDEグローバルリミテッド https://mede.global/index)
●MEDE Global Limited (MEDEグローバルリミテッド https://medeglobal.cc/)
●MEDE Global Limited (MEDEグローバルリミテッド https://medes.cc/)
●MEDE Global Limited (MEDEグローバルリミテッド https://medeg.cc/)
●TNG Limited (TNGリミテッド http://tn-globallimited.com/jp/)
●Power Function Captial LTD (パワーファンクションキャピタルリミテッド https://www.powerfunctioncaptial.com/ja/index.html)
まず以下のサイトを検証します。
●JKE INTERNATIONAL (JKEインターナショナル https://www.jkefx.com/jp/)
これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。まずそのYahoo知恵袋の投稿を引用します。
詳しい状況は分かりませんがネットで知り合った人に投資を勧誘されているようです。とにかくこの質問投稿にあったURLアドレスにアクセスしてみました。以下がサイト冒頭のキャプ画像です。
表示言語の選択肢は日本語、中国語、英語の3つです。この冒頭部に続いては以下のキャプに示した取引対象について説明する部分が出てきます。
取引対象は外国為替 (FX)、商品 (金、銀、原油など)、仮想通貨 (ビットコインなど)、株式指数、個別株となっています。しかし「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われるサイトの多くと同様にこれ以上の具体的な取引対象の情報やリアルタイムの相場情報などが見当たらず、かなり違和感があります。例えばFXでどんな通貨ペアが取引可能なのか不明ですし、取引単位やスプレッドやスワップポイントなどに関する情報がまるでありません。個別株を取引可能となっていてもアマゾン、アップル、アリババといった銘柄が例に挙がっているだけでどこの国の株式市場の銘柄が取引可能なのか情報がないのです。手数料体系に関する情報もありません。非常に違和感があります。
この取引対象を説明する部分に続いては以下にキャプを示しましたがトレーディングソフトのメタトレーダーに関する説明が出てきます。
次に連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。お問い合わせのページにあるのは以下のキャプに示したメールアドレスだけで住所や電話番号は記されていません。
>連絡先メールアドレス:service@jkefx.com
これでは話になりません。
そこでまずWho Is 情報を確認しましたが残念ながら運営元に関する情報は何も開示されていません。以下のキャプの黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日が2021年6月19日であることが記されていることが目につくぐらいです。
そこでさらに検索してみると「検証13」以降で検証してきた中国系の詐欺グループによると思われる多くのサイトと同様、イギリスにJKEインターナショナルのものらしき法人登録があることが分かりました。以下にキャプを示します。
この法人登録をみるとまず登録の日付は2021年5月17日になっています。Who Is 情報にあったサイトの登録・開設日が2021年6月19日ですから1ヵ月ほどずれているだけです。そして法人登録上の住所は以下のようになっています。
>63-66 Hatton Garden, Fifth Floor, Suite 23, London, England, EC1N 8LE
この住所は「検証19」で検証したAsian Custom Corporation (アジアンカスタムコーポレーション) の検証で出てきたアジアンカスタムコーポレーションのものと思われるイギリスの法人登録に記されていた住所と全く同じ住所であり、さらに以下のキャプに示したTHE LONDON OFFICE (https://thelondonoffice.com/) というバーチャルオフィス業者の拠点の住所に一致します。
これは架空住所の可能性が高いです。さらに法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示しましたがLIANG, Shanchengという中国国籍、中国在住の人物が経営者となっています。
イギリスに法人登録があって経営者が中国国籍、中国在住となればやはりJKEインターナショナルも「検証13」以降で検証してきた中国系の詐欺グループによると思われる詐欺サイトの一角である可能性が高いように思われます。
このサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを推奨します。
●HND GLOBAL LIMITED (HNDグローバルリミテッド https://hnd-global.com/、https://client.hnd-global.com/#/index)
●ITE Global Limited (ITEグローバルリミテッド https://www.iteg.cc/、https://client.iteg.cc/#/index)
●RTSGOLD Global Limited (RTSゴールドグローバルリミテッド https://www.rtsgold.com/、https://client.rtsgold.com/#/index)
●SOD Global Limited (SODグローバルリミテッド https://www.sodglobal.cc/、https://client.sodglobal.cc/#/index)
これらは敢えてリンクしませんが海外のFX業者評価サイトで見つけた2番目のITEグローバルリミテッドのサイトが上で検証したJKEインターナショナルのサイトに部分的ですが明らかに似ていることに気が付いてさらにITEグローバルリミテッドのサイトにあった画像を画像検索に掛けることで芋づる式に見つかってきたサイトです。そして画像検索で見つかってきたことからも分かるようにこれら4つのサイトは互いに非常によく似ています。
さらに表題にはそれぞれのサイトについて2つのURLアドレスが書いてありますがこれらのサイトには裏サイト、もう1つのトップページのようなものがあります。そしてそれらもう1つのページは、「検証19」で検証したA Glance Group (ア・グランス・グループ https://aglance.co/#/index) など4つのサイト、「検証31」で取り上げたMunfinance (Munファイナンス https://munfinance.com/#/index)などのサイトに非常によく似ていて同じグループによって同じテンプレートから作られたサイトだと思われるのです。この裏サイトについては本項の最後で説明することにします。
そして最初のHNDグローバルリミテッドに関する質問がYahoo知恵袋に出てきたことによって日本人に向けた勧誘が行われていることが確認されたので検証することにしました。まずそのYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
マッチングアプリで知り合った女性 (外国人かどうかは不明) に勧誘されて既にかなりのお金を入金してしまったようです。入金した後に詐欺の可能性に気が付いて質問しているようです。情報が少ないですが「検証13」の冒頭にまとめた中国系と思われる詐欺グループの手口と合致しているようです。一度は少額の出金が出来たと書いてあることも安心させる為の詐欺の手口のように思われます。
さらにこの検証を書いた後ですがITEグローバルリミテッドについてもYahoo知恵袋に2件の質問が出てきました。
この投稿ではチェンチェンと名乗る自称・台湾人女性から将来の結婚にまで言及し、ITEグローバルリミテッドでの投資勧誘を受けているようです。
こちらも経緯は似ていてティックトックで知り合った女性からまずデモ口座の開設を指示されて試したところ簡単に稼げたということですがこれは簡単に大儲けできるかのような錯覚を与える為のデモ口座の可能性が高いと思われます。
ともかく本項で検証する4つのサイトの冒頭部のキャプ画像を表題と同じ順 (HNDグローバルリミテッド → ITEグローバルリミテッド → RTSゴールドグローバルリミテッド → SODグローバルリミテッド) で以下に示します。
最後のSODグローバルリミテッドだけ背景画像の部分が異様に薄くなっているのは意味が分かりません。よく見ると
>SOD メンバーセンター 2.0の迅速な口座開設を体験してください
という他の3つのサイトと共通する文章が書かれていることが確認出来ます。
そして4つのサイトの冒頭部がメニューバーの項目とその並びなど見れば互いに非常によく似ていることも確認されます。キャプの右上に見えるプルダウンメニューに示されている表示対応言語の選択肢はいずれのサイトでも日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語の6つになっています。
この冒頭部に続いては取引対象について説明する部分が出てきます。これもキャプ画像を表題と同じ順 (HNDグローバルリミテッド → ITEグローバルリミテッド → RTSゴールドグローバルリミテッド → SODグローバルリミテッド) で以下に示します。
取引対象は外国為替 (FX)、商品 (金、銀、原油など)、仮想通貨 (ビットコインなど)、株式指数、個別株となっています。しかしこれ以上の具体的な取引対象に関する説明がありません。例えば個別株が取引できるとなっていても具体的には「アマゾン、アップル、アリババ、その他有名企業の株式」とあるだけです。アメリカの株式市場に上場されている銘柄が取引できるのだと思われますが全上場銘柄を取引できるのか、それ以外の国の株式市場で取引されている銘柄についてはどうなのかなど開示されているべき情報が開示されていないのです。取引単位とか手数料に関する情報もありません。そしてこの部分を見て直ぐに気が付きましたがこの部分は上で検証し、以下に再掲したJKEインターナショナルのサイトの取引対象説明部分と酷似しています。
本項で検証している4つのサイトではタイトルが「豊富な差額契約商品」となっている部分がJKEインターナショナルでは「豊富なCFD商品」となっているなどテキスト部分に細かい違いはありますがイラスト部分やソフトフォーカスの背景画像など明らかに同じテンプレートの使い回しでしょう。
さらにこの部分に続くマルチプラットフォーム対応を説明する部分でも本項で検証している4つのサイトが互いに似ているだけでなく、JKEインターナショナルのサイトとも非常に似ています。以下にキャプ画像を表題と同じ順 (HNDグローバルリミテッド → ITEグローバルリミテッド → RTSゴールドグローバルリミテッド → SODグローバルリミテッド) で示します。
4つのサイトの間での比較では最後のSODグローバルリミテッドで左下のリンクボタンの色が違うことぐらいしか違いが見つかりません。右側にあるトレーディングソフトの操作画面に見えるチャートパターンさえ同じです。そしてJKEインターナショナルについてもマルチプラットフォーム対応を説明する部分のキャプを以下に再び示します。
JKEインターナショナルの場合は右側の画像部分がスライドショー形式で幾つかのパターンが入れ替わるような設定になっており、その複数のパターンの内の上のキャプに示したパターンが本項で検証しているHNDグローバルリミテッドなど4つのサイトで確認出来るものと一致します。上に示した本項の検証対象である4つのサイトのキャプ画像と比べれば取引画面の中のチャートパターンまで一致していることが分かります。
さらに左側のテキスト部分についても4つのサイトとJKEインターナショナルで全く同じではありませんが文章の内容は一致しているといってよいと思います。4つのサイトとJKEインターナショナルは同じテンプレート由来の同じグループによるサイトと考えてほぼ間違いないと判断します。
次に連絡先情報を探しました。まず脚注部分にメールアドレスがあります。以下はHNDグローバルリミテッドのメールアドレスが記されている部分のキャプ画像です。
他の3つのサイトでもキャプは省略しますが脚注にメールアドレスが記されていて以下にまとめます。
HNDグローバルリミテッド: services@hnd-global.com
ITEグローバルリミテッド: services@iteg.cc
RTSゴールドグローバルリミテッド: services@rtsgold.com
SODグローバルリミテッド: services@sodglobal.cc
これ以外には4つのサイトに共通してやはり脚注部分にイギリスの住所とイギリスに法人登録があるといったことが書いてあります。こちらは4つのサイトのキャプを以下に順に示します。
4つのサイトのいずれにも
>会社番号は13435015です。
と書いてあり、会社の住所も4つのサイトに共通して
>Unit G25 Waterfront Studios、1 Dock Road、London、United Kingdom、E161AH
となっています。これは明らかに異様です。そこでイギリスの法人登録リストで「会社番号 (Company number):13435015」を探してみると以下に示した法人登録情報が見つかってきました。これはHNDグローバルリミテッドの法人登録になっています。
Company numberは確かに「13435015」になっており、法人登録の日付は2021年6月2日です。そして住所は
>291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ
となっていてサイトに記されていた住所
>Unit G25 Waterfront Studios、1 Dock Road、London、United Kingdom、E161AH
とは明らかに異なります。そこで法人登録情報のFilling historyのページを見ると登録住所がサイトに記されていた住所から現在の登録住所に2021年8月9日付で変更されているようです。これらの情報をまとめます。
会社番号: 13435015
法人登録日付: 2021年6月2日
旧住所: Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH
現住所: 291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ
転居日: 2021年8月9日
会社番号:13435015で見つかってきたのがHNDグローバルリミテッドの法人登録だったということで本項で検証対象にしている他の3つのサイトについても対応するイギリスの法人登録が存在しないか探してみました。するといずれについても対応すると思われる法人登録が見つかってきました。順に示していきます。
主な内容をまとめます。
会社番号: 13453338
法人登録日付: 2021年6月14日
旧住所: Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH
現住所: 291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ
転居日: 2021年8月12日
主な内容をまとめます。
会社番号: 13387687
法人登録日付: 2021年5月11日
住所: Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH
RTSゴールドグローバルの場合はサイトに記されている住所と法人登録上の住所が一致しています。
これも主な内容をまとめます。
会社番号: 13453338
法人登録日付: 2021年7月7日
旧住所: Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH
現住所: 291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ
転居日: 2021年8月7日
HNDグローバルリミテッドおよびTEグローバルリミテッドの場合と同じでサイトに記されている住所から法人登録上の住所が法人登録からわずか1ヵ月で変更になっています。転居先の住所はいずれの場合も同じ住所です。そしてこの現住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で以下のサイトに対応する法人登録上の住所として既に登場している住所です。
「検証20」 FOYAインベストメントリミテッド → 法人登録
「検証22」 MARVALLE 3THグループリミテッド → 法人登録、ONDERSON → 法人登録
「検証23」 Bairradaインターナショナルリミテッド → 法人登録、JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド → 法人登録
「検証25」 FOGEE → 法人登録 (「検証40」で検証している11個のFOGEEのサイトと共有)、NODEキャピタルグループ → 法人登録
「検証31」 WSL FX ユニオンリミテッド → 法人登録、POGグローバルリミテッド → 法人登録、ADGマーケッツリミテッド → 法人登録、KOPEグローバルリミテッド → 法人登録
「検証37」 Gotlonインベストメントリミテッド → 法人登録
「検証40」 ダブルドリル → 法人登録、FULILAI カンパニーリミテッド → 法人登録
「検証41」 スーパー・キャピタル・マネジメント・リミテッド → 法人登録
「検証44」 エクセレントリベニューリミテッド → 法人登録
「検証49」 ビッグアンクルリミテッド → 法人登録、DUXホールディンググループリミテッド → 法人登録、Qtマーケッツリミテッド → 法人登録
「検証54」 ローカスマーケットインターナショナルリミテッド → 法人登録
さらに以下で検証しているインダスゴールドマーケッツリミテッド、BSVグローバルインベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、TUFマーケッツリミテッド、パワーファンクションキャピタルリミテッドの5つでも法人登録上の住所になっています。そしてこの住所については「検証37」のGotlonインベストメントリミテッドの検証で説明していますがこの住所にFX業者があるとは思われず、架空住所の可能性が高いです。
さらにここで検証している4つのサイトに記されている住所、RTSゴールドグローバルリミテッドの場合は現在でも法人登録上の住所、それ以外の3つのサイトについては法人登録上の旧住所になっている
>Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH
という住所の方は「検証13」以降の一連の検証でさらに頻繁にサイトに記された連絡先住所、あるいは法人登録上の住所として登場している住所です。具体的には以下のサイトでこの住所が登場しています。
「検証13」ゴールド エイト サービシーズおよびXHFXマーケット
「検証14」オールブライトファイナンシャルおよびDarkasマーケッツリミテッド
「検証15」ユナイテッドインターナショナルフォレインインベストメントセンターリミテッド
「検証16」ビクトリーファルコンサービスリミテッド
「検証18」UKフュージョン・インターナショナル、BtcethインベストメントリミテッドおよびビットリンクFXインターナショナルリミテッド
「検証19」ア・グランス・グループ、IATFXWELSHIサービシーズおよびBMIマーケッツ
「検証20」KSGリミテッドとDingsheng
「検証21」Odinサービスグループ
「検証22」イーストセンチュリーグループリミテッド、MARVALLE 3THグループリミテッド、ONDERSONおよびクリアリングファルコン
「検証23」センターフォーカスガイドグローバルリミテッド、Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド、ゼロリファイングループリミテッド、リードディアカンパニーリミテッドおよびJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド
「検証24」ミリオンhui FXリミテッド
「検証27」アルトマンファイナンインベストメント
「検証29」Ueeインターナショナルリミテッド
「検証30」アクトゴールドリミテッドとVPマーケッツグローバルリミテッド
「検証31」FTFゴールドグローバル、PKGグローバル、BOPグローバルおよびMWHマーケッツリミテッド
「検証32」TIXインベストメントマネージメントリミテッドおよびJIAXINGインターナショナルリミテッド
「検証34」FUNRATS ウエルスリミテッドおよびLEBWAYウエルスリミテッド
「検証35」セレクトグローバル、トレジャーリーフグループリミテッド
「検証40」FOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html)
「検証44」エクセレントリベニューリミテッド
さらに以下で検証しているインダスゴールドマーケッツリミテッド、YLLグローバルインベスティングリミテッド、BSVグローバルインベスティングリミテッド、さらにKBLグローバル インベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、HANグローバルインベスティングリミテッド、TUFマーケッツリミテッド、パワーファンクションキャピタルリミテッドについてもサイトに記されている連絡先住所がまさにこのイギリス・ロンドンの住所です。これだけ多くのFX業者が部屋番号まで同じ住所に共存するというのはあまりに非現実的であり、バーチャルオフィスとかオフショア会社を利用した架空住所でほぼ間違いないでしょう。
さらに4つのサイトに対応する法人登録の経営者情報のページを見るといずれの場合も中国国籍、中国在住で1975年8月生まれのLI, Zhengwuという人物が経営者になっています。厳密に言えばRTSゴールドグローバルリミテッドの法人登録の経営者情報のページに名前があるのは「LI, Zhengwu」ではなく途中にスペースが入った「 LI, Zheng Wu」ですが共に1975年8月生まれであり、単に表記の違いで同一人物でしょう。
以下はHNDグローバルの法人登録にある経営者情報のページからのキャプです。
そして法人登録時の提出書類を見るとこの人物は100%の株主にもなっており、一応は中国の住所が出てきます。以下はHNDグローバルリミテッドの法人登録時に提出された書類からのキャプです。
中国の住所は以下のようになっています。
>NO.106, LAOLONG GROUP, LAOLONG VILLAGE COMMITTEE, ZHELA TOWNSHIP, YANSHAN COUNTY, WENSHAN ZHUANG ANDMIAO AUTONOMOUS PREFECTURE, YUNNAN PROVINCE, CHINA, 663099
この住所は漢字で表記すると雲南省文山チワン族ミャオ族自治州 硯山県(げんさん-けん)者臘郷という地域の住所のようです。但しこの住所に本当にFX業者の経営者が居住しているかどうかは極めて疑問です。
そしてこの「LI, Zhengwu」あるいは「 LI, Zheng Wu」という人物はいずれも「検証31」で検証した以下の3つのサイトに対応する法人登録で経営者とされていた人物でもあるようです。
▼PKGグローバル → 法人登録経営者情報
▼FTFゴールドグローバル → 法人登録経営者情報
▼BOPグローバル → 法人登録経営者情報
これら3つのサイトの見かけは本項で検証している4つのサイトとは全く異なりますが同じグループによって運営されているものと考えられます。
次に例によって各サイトのWho Is 情報も確認しました。あまり特筆するような情報はないのですが唯一気になる情報が見つかったのがRTSゴールドグローバルリミテッドのサイトのWho Is 情報です。以下にキャプ画像を示します。途中の重要とは思えない部分を一部省略しています。
まず黄色の枠で囲った部分を見るとサイトの開設日が2021年7月2日となっています。やはりかなり新しいサイトであることが分かります。そして赤枠で囲った部分にどれほど信用出来るかどうかは怪しいですが運営者に関する情報があります。内容を整理して以下に書き出します。
登録者: jin xie
登録機関: RTSGOLD GLOBAL LIMITED
住所: You Jian Wang Ou, 香港、999077
電話番号: +852.59812170
メールアドレス:aocmarkets@gmail.com
登録者は「jin xie」となっており、中国系の個人名かと思われますがイギリスの法人登録で経営者とされていた「Zheng Wu LI」とは名前が異なります。住所は香港になっているのですが「You Jian Wang Ou」の部分が分かりません。香港の中の地域名かと思ったのですが検索しても何も出てきません。電話番号は[+852]という香港の国番号から始まっていて一応は香港の住所と矛盾がありません。メールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。
それ以外の3つのサイトのWho Is 情報については以下にサイトの開設日と運営元の所在地情報のみまとめました。
開設日 所在地
HNDグローバルリミテッド: 2021年6月27日 イギリス・ロンドン
ITEグローバルリミテッド: 2021年6月8日 イギリス・ロンドン
RTSゴールドグローバルリミテッド: 2021年7月2日 香港
SODグローバルリミテッド: 2021年7月2日 イギリス・ロンドン
RTSゴールドグローバルリミテッド以外の3つのサイトについては所在地がイギリス・ロンドンとだけ記されています。そして4つのサイトはいずれも2021年6~7月にかけて開設されたかなり新しいサイトです。
最後に表題に書いた裏サイトのようなものについて説明します。本項で検証した4つのサイトにはいずれも裏サイトのようなものが存在するのですがサイトが作りかけなのか、サーバーの速度が異様に遅いのか表示がおかしいのですが唯一まともに表示されるRTSゴールドグローバルリミテッドの裏サイト (https://client.rtsgold.com/#/index) の冒頭部のキャプを示します。
この冒頭部を見ただけで直ぐに気が付きましたがこの冒頭部は「検証19」で検証したA Glance Group (ア・グランス・グループ https://aglance.co/#/index)などのサイト、さらには「検証31」で検証したMunfinance (Munファイナンス https://munfinance.com/#/index) などのサイトに極めてよく似ています。以下はア・グランス・グループのサイト冒頭部のキャプの再掲ですが同じ背景画像など明らかに互いに似ています。但しRTSゴールドグローバルリミテッドの裏サイトの方はア・グランス・グループに比べてメニューバーの項目がずっと少ないなど未完成なサイトではないかと思われる部分が認められます。
「検証31」で検証したこのサイト冒頭部と明らかに似た冒頭部を持つサイトの中には本項で検証した4つのサイトの法人登録上の経営者である「LI, Zhengwu」あるいは「 LI, Zheng Wu」という人物がやはり法人登録上の経営者となっているFTFゴールドグローバル、PKGグローバル、BOPグローバルの3つのサイトも含まれています。
本項で検証した4つのサイトの内、RTSゴールドグローバルリミテッド以外の3つのサイト、HNDグローバルリミテッド、ITEグローバルリミテッド、SODグローバルリミテッドの3つのサイトではこの冒頭部がなぜか殆ど空白としてしか表示されないのですが、冒頭部に続く部分では普通に表示される部分もあります。例えば以下に示したサイトの特長をまとめた部分です。表題と同じ順 (HNDグローバルリミテッド → ITEグローバルリミテッド → RTSゴールドグローバルリミテッド → SODグローバルリミテッド) で4つのキャプ画像を以下に示します。
言うまでもありませんが本項で検証した4つのサイトは明らかに信用出来ません。これらのサイトでの投資勧誘を受けても絶対に応じないことを強く推奨します。
●IndusGold Markets Limited (インダスゴールドマーケッツリミテッド https://indusgoldfx.com/、https://client.indusgoldfx.com/#/index)
●YLL Global Investing Limited (YLLグローバルインベスティングリミテッド https://www.yllglobal.com/、https://client.yllglobal.com/#/index)
●BSV Global Investing Limited (BSVグローバルインベスティングリミテッド https://bsvglobal.cc/、https://client.bsvglobal.cc/#/index)
これら3つのサイトは明らかに上で検証しているHNDグローバルリミテッド 、ITEグローバルリミテッド、 RTSゴールドグローバルリミテッド、SODグローバルリミテッドの4つのサイトと同じテンプレートから作られたサイトです。さらに上で検証した4つのサイトと同様にトップページが別のURLアドレスで2つ存在するような異様な形になっていて2つ目のトップページは「検証19」で検証したア・グランス・グループ など4つのサイト、「検証31」で検証したMunファイナンス など13個のサイトと酷似しています。
インダスゴールドマーケッツリミテッドは「検証31」で検証したCOC GLOBAL LIMITED (COCグローバルリミテッド https://www.cocglobal.cc/#/index) を検証していて存在に気が付いたサイトです。すなわちCOCグローバルリミテッドはイギリスに法人登録があり、その法人登録で経営者情報のページを見るとLI, Ranという中国国籍、中国在住の人物が唯一の経営者となっています。さらにこのLI, Ranという中国人経営者の情報を見るとこの人物は共に「検証31」で検証したCOCグローバルリミテッドとPOG GLOBAL LIMITED (POGグローバルリミテッド https://www.pogglobal.cc/#/index) の法人登録上の経営者として登録されているだけでなく、さらに以下の2つの法人の経営者として登録されていることが判明しました。
▼MMB MARKETS LIMITED (法人番号:13551246)、経営者情報
2021年8月6日法人登録
▼INDUSGOLD MARKETS LIMITED (法人番号:13610797)、経営者情報
2021年9月8日法人登録
そしてMMB MARKETS LIMITEDの方は検索しても相当すると思われるサイトが見つかってこないのですが、INDUSGOLD MARKETS LIMITEDについて検索して見つかってきたサイトが本項で検証するインダスゴールドマーケッツリミテッドのサイトということになります。さらにこのインダスゴールドマーケッツリミテッドのサイトからの画像検索で見つかってきたのが本項で検証する2番目のサイト、YLLグローバルインベスティングリミテッドのサイトです。さらにYLLグローバルインベスティングリミテッドを調べていて詳細は後述しますがやはりイギリスの法人登録上の経営者となっている中国人が兼務している法人を調べて見つかってきたのが本項の検証対象の3番目、BSVグローバルインベスティングリミテッドのサイトということになります。
最初に書いたようにこれら3つのサイトはトップページが2つある異様なサイトなのですがまずは1つ目のトップページの冒頭部のキャプを以下に順に示します。
この冒頭部だけでもこれら3つのサイトが互いに似ているだけでなく、上で検証したHNDグローバルリミテッドなど4つのサイトとも酷似していることが分かります。表示言語の選択肢はインダスゴールドマーケッツリミテッドが日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語の6つ、YLLグローバルインベスティングリミテッドとBSVグローバルインベスティングリミテッドの場合は同じ6ヵ国語に加えてタイ語がプルダウンメニューから選択できるようになっていますが実際にはタイ語を選択するといずれの場合も以下の2つのキャプに示すように殆ど何も表示されずに空白になってしまいます。
さらにタイ語表示で表示されている左上のロゴは他の言語を選択した場合と異なっており、YLLグローバルインベスティングリミテッドでは上で検証したITEグローバルリミテッドのサイトで使われていたロゴ、BSVグローバルインベスティングリミテッドの場合はやはり上で検証したHNDグローバルリミテッドのサイトにあったロゴになっているようです。YLLグローバルインベスティングリミテッドのサイトはITEグローバルリミテッドのサイト、BSVグローバルインベスティングリミテッドの場合はHNDグローバルリミテッドのサイトをテンプレートにして作られている可能性が考えられますが明らかに異様です。
さらにこの冒頭部に続く部分についても上のHNDグローバルリミテッドなどの検証で取り上げた部分のキャプを示していきます。まず取引対象について説明する部分のキャプを示します。
この部分でもここで検証している3つのサイトは上で検証したHNDグローバルリミテッドなどのサイトと酷似しています。
さらにこれもHNDグローバルリミテッドなどの検証で取り上げたマルチプラットフォーム対応を説明する部分が本項で検証する3つのサイトにも存在します。以下に表題と同じ順 (インダスゴールドマーケッツリミテッド → YLLグローバルインベスティングリミテッド → BSVグローバルインベスティングリミテッド) でキャプ画像を示します。
この部分でも上で検証したHNDグローバルリミテッドなどのサイトの当該部分と比較すれば非常に似ているのが明らかです。
次に連絡先情報ですが開示されている情報もHNDグローバルリミテッドなどの場合と非常によく似ています。まずいずれのサイトにもメールアドレスがあります。それぞれのサイトからのキャプを以下に順に示します。
インダスゴールドマーケッツリミテッド: services@IndusGoldglobal.cc
YLLグローバルインベスティングリミテッド: services@yllglobal.com
BSVグローバルインベスティングリミテッド: services@yllglobal.com
さらに脚注部分に一応住所が書いてありますがこれが問題です。これもそれぞれのサイトからのキャプ画像を以下に示します。
3つのサイトの記述は最初の社名の部分以外すべて同じです。いずれのサイトにも
>会社番号は13435015です。
>会社の住所は、Unit G25 Waterfront Studios、1 Dock Road、London、United Kingdom、E161AHです。
と書いてあります。住所が同じなのも明らかにおかしいですが、3つのサイトで会社番号 (法人番号) が同じというのは有り得ません。さらにこの記述も上で検証したHNDグローバルリミテッドなどのサイトにあった記述とやはり最初の社名の部分を除いて全く同じです。以下にHNDグローバルリミテッドのサイトにあった記述のキャプを再掲します。
やはりここでも
>会社番号は13435015です。
>会社の住所は、Unit G25 Waterfront Studios、1 Dock Road、London、United Kingdom、E161AHです。
という記述が全く同じです。そしてHNDグローバルなどの検証で書きましたが、「会社番号 (法人番号) 13435015」はHNDグローバルリミテッドの法人登録の番号ですし、記されているイギリスの住所はこれもHNDグローバルなどの検証で説明しましたが「検証13」以降の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証で最も頻繁に登場している住所です。バーチャルオフィスとかオフショア会社を利用した架空住所の疑いが濃厚です。
そしてこれら3つのサイトについてはイギリスに対応すると思われる法人登録があります。実のところ、画像検索で見つかってきたYLLグローバルインベスティングリミテッド以外の2つのサイト、インダスゴールドマーケッツリミテッドとBSVグローバルインベスティングリミテッドについてはサイトよりも法人登録の方が先に見つかってきています。まずインダスゴールドマーケッツリミテッドのものと思われる法人登録からキャプを以下に示します。
法人登録の日付は以下のようになっています。
インダスゴールドマーケッツリミテッド: 2021年9月8日
YLLグローバルインベスティングリミテッド: 2021年10月1日
BSVグローバルインベスティングリミテッド: 2021年9月20日
いずれもこの検証を書いている2011年11月上旬の時点でまだ開設から1~2ヶ月ほどと非常に新しい法人です。住所はサイトに記されていた住所ではなく、以下のようになっています。
インダスゴールドマーケッツリミテッド:291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ
YLLグローバルインベスティングリミテッド:28 Poland Street Second Floor, London, United Kingdom, W1F 8QP
BSVグローバルインベスティングリミテッド:291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ
まずインダスゴールドマーケッツリミテッドとBSVグローバルインベスティングリミテッドの法人登録上の住所は全く同じです。さらにこれは上で検証したHNDグローバルリミテッド、ITEグローバルリミテッド、SODグローバルリミテッドや下で検証しているパワーファンクションキャピタルリミテッドでも法人登録上の住所となっている住所であり、上のHNDグローバルリミテッドなどの検証で説明していますがそれ以外にも「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトに対応したイギリスの法人登録で何度も登場している住所でもあります。そして「検証37」のGotlonインベストメントリミテッドの検証で説明していますがこの住所はオフショア会社などを利用した架空住所の可能性が高いです。
さらにYLLグローバルインベスティングリミテッドの法人登録上の住所
>28 Poland Street Second Floor, London, United Kingdom, W1F 8QP
も本サイトの検証では初登場ですが検索してみるとかなり多くの法人の住所として使われているようです。その後、以下で検証しているKBLグローバルインベスティングリミテッドとHANグローバルインベスティングリミテッドの法人登録上の住所がこの住所になっていることも判明しました。
そしてGoogleストリートビューでこの住所を確認すると右のキャプ画像に示しましたがこの画像が撮影された2021年5月の時点で住所となっている2階の部屋も含めて「OFFICES TO LET (賃貸募集中)」になっています。さらに全く同じ住所を法人登録上の住所としているイギリスの法人を幾つか調べてみると法人登録の日付がいずれも非常に新しく、さらに幾つかの法人で法人登録の経営者情報のページに共通して2021年6月17日付で法人登録されたDELTA COMPANY SECRETARY LTD (法人番号:13463084) という法人が登場していることが判明しました。残念ながらこのDELTA COMPANY SECRETARY LTDを検索しても対応する公式サイトが見つかってきませんが、「SECRETARY」という単語を含む社名から判断して法人登録を代行したりするオフショア会社の可能性が高いように思われます。2021年5月の時点で賃貸募集中だったオフィスにこのDELTA COMPANY SECRETARY LTDが入居してオフショア業務を開始したと考えれば合理的な説明のように思われます。つまりこの住所も架空住所の可能性が高いように思われます。
次に3つのサイトの法人登録で経営者情報についてまとめます。いずれも法人登録上の経営者は中国国籍、中国在住の人物です。
YLLグローバルインベスティングリミテッドとBSVグローバルインベスティングリミテッドの経営者となっているのは共にGUI, Guoyingという中国国籍で中国在住、1971年12月生まれの人物で同一人物でしょう。実のところ、BSVグローバルインベスティングリミテッドの存在に気が付いたのもYLLグローバルインベスティングリミテッドの法人登録から経営者、GUI, Guoyingが経営者を兼務している他の法人について調べたことから始まっています。さらにその後、同じ1971年生まれで中国国籍、中国在住のGUI, Guoyingという人物が以下で検証しているHAN Global Investing Limited (HANグローバルインベスティングリミテッド https://han-forex.com/index) の法人登録上の経営者としても登場しています。これも同一人物の可能性が濃厚です。
経営者がいずれも中国国籍、中国在住でイギリスの住所も架空住所の可能性が高いとなればやはりこれらのサイトも実際の運営の本拠は中国の疑いが極めて濃厚と考えざるを得ません。中国との関連はこれら3つのサイトのWho Is 情報でも見つかります。例えば以下はインダスゴールドマーケッツリミテッドのサイトのWho Is 情報です。
まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日が2021年10月11日となっています。上に示したイギリスの法人登録の日付が2021年9月8日ですからそれよりさらに新しいです。そして赤枠で囲った部分に断片的な所在地情報があります。Guangdong, CNとなっていますがこれは中国・広東省を意味します。他の2つのサイトについてはキャプを省略しますがサイトの登録日と運営元の所在地情報を以下にまとめます。
サイト名 登録・開設日 所在地
インダスゴールドマーケッツリミテッド: 2021年10月11日 中国・広東省
YLLグローバルインベスティングリミテッド: 2021年10月24日 中国・上海
BSVグローバルインベスティングリミテッド: 2021年10月2日 中国・広東省
いずれも2021年10月になってから開設されたサイトであり、運営元の所在地は中国になっています。
次に本項で検証している3つのサイトに共通して存在するもう1つのトップページ、いわば裏サイトのような存在について説明します。まずそれらもう1つのトップページ冒頭のキャプ画像を表題と同じ順 (インダスゴールドマーケッツリミテッド → YLLグローバルインベスティングリミテッド → BSVグローバルインベスティングリミテッド) で以下に並べます。
この冒頭部は互いに似ているだけでなく、明らかに「検証19」で検証したア・グランス・グループなど4つのサイト、「検証31」で検証したMunファイナンスなどのサイト、さらには上で検証したRTSゴールドグローバルリミテッドの裏サイトと酷似しています。違いは左上のロゴの部分だけでそれぞれのロゴは上で示したこれら裏サイトとは別のトップページにあったロゴと一致しているようです。
これらは明らかに同じテンプレートから量産されたサイトでしょう。表示言語の選択肢はインダスゴールドマーケッツリミテッドの場合が日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語の6つ。 YLLグローバルインベスティングリミテッドとBSVグローバルインベスティングリミテッドの場合はさらにタイ語を加えた7ヵ国語となっています。表サイトではタイ語を選択すると表示がおかしくなることを上で指摘しましたがこれらの裏サイトではタイ語表示を選択した場合も普通に表示されます。
これらの裏サイトはこの冒頭部に続く部分でもこれまでに確認されているサイトと酷似しています。例えば上のRTSゴールドグローバルリミテッドの裏サイトについてもキャプを示したサイトの特長を6項目にまとめている部分のキャプをやはり表題と同じ順 (インダスゴールドマーケッツリミテッド → YLLグローバルインベスティングリミテッド → BSVグローバルインベスティングリミテッド) で以下に示します。
この部分でも3つのサイトは互いによく似ているだけでなく、「検証19」で検証したア・グランス・グループなど4つのサイト、「検証31」で検証したMunファイナンスなどのサイト、さらには上で検証したRTSゴールドグローバルリミテッドの裏サイトと酷似しています。
但しなぜか分かりませんがYLLグローバルインベスティングリミテッドの場合のみ、本来は「YLLグローバルインベスティングリミテッド」というサイト名が書かれているべきと思われる場所に「MKJグローバル」と記されています。YLLグローバルインベスティングリミテッドのサイトは「検証19」で検証したMKJグローバル http://mkj.cc/#/index) あるいは「検証31」で検証したMKJグローバル (https://userdev.95trade.com/#/index) のサイトをテンプレートにして作られたサイトで修正すべきサイト名が修正漏れになった為にこうなってしまったのではないかと思われます。
いずれにしろこれらのサイトが信頼できるサイトとは到底思えません。おそらく中国の詐欺グループによってコピペで量産された多数の詐欺サイトの一角で間違いありません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
●KBL Global Investing Limited (KBLグローバルインベスティングリミテッド https://kbl-global.com/)
●FFFA Global Investing Limited (FFFAグローバルインベスティングリミテッド https://www.fffa.cc/index)
●HAN Global Investing Limited (HANグローバルインベスティングリミテッド https://han-forex.com/index)
●TUF Markets Limited (TUFマーケッツリミテッド https://tufmarkets.com/)
これら4つのサイトは上で検証した8つのサイト、特にHNDグローバルリミテッド以下の7つのサイトと明らかに似たサイトです。最初のKBLグローバルインベスティングリミテッドは「検証31」で検証したKOPEグローバルリミテッド (https://kopeglobal.com/#/index) との関連で見つけたサイトです。すなわち、KOPEグローバルリミテッドの検証で説明してありますがKOPEグローバルリミテッドのイギリスの法人登録の経営者情報のページで唯一の経営者として登録されていた中国国籍、中国在住のLI, Ranという人物が他にも複数のイギリス法人の経営者を兼務していることが判明し、その中にあったKBLグローバルインベスティングリミテッドの法人登録からここで検証するサイトを発見したという経緯になります。つまり「検証31」で検証したKOPEグローバルリミテッドとここで検証するKBLグローバルインベスティングリミテッドは法人登録上の経営者が同一人物になっているという繋がりがあります。
さらに2番目のFFFAグローバルインベスティングリミテッドと3番目のHANグローバルインベスティングリミテッドのサイトはKBLグローバルインベスティングリミテッドのサイトからの画像検索で見つけたサイト、そして最後のTUFマーケッツリミテッドはFFFAグローバルインベスティングリミテッドと法人登録上の経営者が同じという繋がりで見つかってきたサイトということになります。
ともかくこれら4つのサイトの冒頭部のキャプを表題と同じ順で以下に示します。
これら4つのサイトが同じテンプレートから作られているサイトであることは明らかでしょう。右端のプルダウンメニューに見える表示言語の選択肢も日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語の6つまで共通しており、HANグローバルインベスティングの場合のみ7つ目の選択肢としてタイ語が加わっています。またこれらのサイト冒頭部は上で検証したHNDグローバルリミテッド以下の7つのサイトの冒頭部とも極めてよく似ています。以下にHNDグローバルリミテッドのサイト冒頭部のキャプを比較の為に再掲します。
さらにこれら4つのサイトがHNDグローバルリミテッドなどのサイトと似ているのはこの冒頭部だけではありません。以下には4つのサイト+HNDグローバルのサイトから取引対象を説明する部分のキャプを示します。
タイトル部分に示されているサイト名以外の部分は全く同じに見えます。
さらに上の検証でも取り上げたマルチプラットフォーム対応を説明する部分についても本項の検証対象である4つのサイト+HNDグローバルのサイトからのキャプ画像を以下に同じ順 (KBLグローバル → FFFAグローバル → HANグローバル → TUFマーケッツ → HNDグローバル) で示します。
この部分では5つのサイトからのキャプは全く区別出来ません。明らかに同じテンプレートからコピペで量産されたサイトでしょう。
次に連絡先情報ですが脚注部分にメールアドレスと一応住所が記されています。まずメールアドレスから表題と同じ順 (KBLグローバル → FFFAグローバル → HANグローバル → TUFマーケッツ) でキャプを示します。
記されているメールアドレスを一応書き出しておきます。
KBLグローバルインベスティング: services@kbl-global.com
FFFAグローバルインベスティング: services@fffa.cc
HANグローバルインベスティング: services@han-forex.com
TUFマーケッツ: services@tufmarkets.com
脚注にある住所についてもまずキャプを示します。
4つのサイトのいずれにも
>会社番号は13435015です。
と書いてあり、会社の住所も4つのサイトに共通して
>Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E161AH
となっています。まずこの4つのサイトで共通する住所は上のHNDグローバルなどの検証で説明しましたが「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で頻繁に登場している住所です。架空住所の疑いが濃厚です。またイギリスに法人登録 (会社番号) があるとしても会社番号が4つのサイトで共通しているというのは異様です。そしてこのイギリスの会社番号 (Company number):13435015というのは上で検証したHNDグローバルリミテッドの会社番号 (法人番号) です。
さらにこの会社番号と住所が示されている部分を英語表示にしてみると以下のようになります。
会社番号 (Company number) に関する記述は以下のようになっています。
>its company number is 13453338.
日本語表示した場合の会社番号 (Company number) が13435015だったのに英語表示では会社番号が変わっているのですが4つのサイトで共通しているという状況は同じです。そしてこの英語版で4つのサイトで共通して表示される会社番号、13453338は上で示したITEグローバルリミテッドの法人登録の番号です。なぜ日本語表示の場合と英語表示の場合で示される会社番号が変わってしまうのか分かりませんが、サイトをコピペで量産していて修正を忘れてるからこうした異様な事態になっているのではないかと思われます。
とにかく本項で検証している4つのサイトのいずれにもイギリスの住所とイギリスで法人登録を取得しているような記述があることと本ページで検証してきた見かけの酷似したサイトでもイギリスの法人登録が見つかっていることから本項で検証している4つのサイトについてもイギリスの法人登録情報を探してみました。すると予想通り、4つのサイト全てについて対応する法人登録が見つかってきました。それぞれの経営者情報と並べて以下に示します。
▼KBLグローバルインベスティングリミテッドの法人登録 (会社番号:13653137)
▼FFFAグローバルインベスティングリミテッドの法人登録 (会社番号:13619333)
▼HANグローバルインベスティングリミテッドの法人登録 (会社番号:13650641)
▼TUFマーケッツリミテッドの法人登録 (会社番号:13612814)
それぞれの法人登録情報から重要と思われる部分を抜粋して以下にまとめます。
▼KBLグローバルインベスティングリミテッドの法人登録 (会社番号:13653137)
法人登録日: 2021年9月30日
住所: 28 Poland Street Second Floor, London, United Kingdom, W1F 8QP
経営者: LI, Ran (1995年1月生まれ、中国国籍、中国在住)
▼FFFAグローバルインベスティングリミテッドの法人登録 (会社番号:13619333)
法人登録日: 2021年9月14日
住所: 291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ
経営者: FU, Xiaona (1988年3月生まれ、中国国籍、中国在住)
▼HANグローバルインベスティングリミテッドの法人登録 (会社番号:13650641)
法人登録日: 2021年9月29日
住所: 28 Poland Street Second Floor, London, United Kingdom, W1F 8QP
経営者: GUI, Guoying (1971年12月生まれ、中国国籍、中国在住)
▼TUFマーケッツリミテッドの法人登録 (会社番号:13612814)
法人登録日: 2021年9月9日
住所: 291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ
経営者: FU, Xiaona (1988年3月生まれ、中国国籍、中国在住)
4つの法人はいずれも2021年9月に法人登録されており、この検証を書いている2021年12月初旬の時点でせいぜい3ヵ月しか経過していないという非常に新しいサイトです。
住所は各サイトの脚注に記されていた
>Unit G25 Waterfront Studios、1 Dock Road, London, United Kingdom, E161AH
という住所ではなく、KBLグローバルとHANグローバルの住所が同じ、FFFAグローバルとTUFマーケッツの住所が同じになっています。そしてKBLグローバルとHANグローバルが共有する住所 (28 Poland Street Second Floor, London, United Kingdom, W1F 8QP) は上で検証したYLLグローバルインベスティングリミテッド法人登録上の住所と同じです。そしてこの住所もYLLグローバルの検証の中で説明していますが架空住所の可能性が高いです。
一方でFFFAグローバルとTUFマーケッツが共有する住所 (291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ) についても上で検証したHNDグローバルリミテッド、インダスゴールドマーケッツリミテッド、BSVグローバルインベスティングリミテッドや下で検証しているパワーファンクションキャピタルリミテッドでも法人登録上の住所となっていますし、HNDグローバルリミテッドの検証にまとめてありますが他にもかなり多くのサイトの法人登録上の住所となっています。さらにやはりこの住所を法人登録上の住所としている「検証37」のGotlonインベストメントリミテッドの検証で説明していますがこの住所は架空住所の可能性が高いです。
そして経営者は4つの法人登録で全て中国国籍、中国在住の人物が唯一の経営者となっています。
まずKBLグローバルの経営者となっているLI, Ranという人物は本項目の最初に説明した通り、「検証31」で検証したKOPEグローバルリミテッド (https://kopeglobal.com/#/index) の法人登録上の経営者でもあり、さらにKOPEグローバルリミテッドの検証でまとめてありますが他にも複数の法人の経営者となっています。
FFFAグローバルとTUFマーケッツについては法人登録上の住所が同じであるだけでなく、経営者が共に1988年3月生まれのFU, Xiaonaとなっていて同一人物と思われます。この人物はFFFAグローバルの法人設立時の提出書類を見るとFFFAグローバルの100%株主ともなっており、以下に示しますが中国の住所が記されています。
中国の住所
>ROOM 302, FLOOR 3, UNIT 2, BUILDING 3, NO.22 WANGJIABA, METEOROLOGICAL ROAD, XISHAN DISTRICT, KUNMING CITY, YUNNAN PROVINCE, CHINA 650000
これは中国の雲南省昆明市西山区 (せいざんく) という区域の住所のようです。
HANグローバルの経営者となっている1971年12月生まれのGUI, Guoyingという人物は上で検証したYLLグローバルインベスティングリミテッドとBSVグローバルインベスティングリミテッドの経営者と同一人物と思われます。ちなみに現時点で対応するサイトが見つかっていませんが他にも同一人物が経営者となっていると思われるイギリス法人として以下の3つが確認されています。
▼XACT GLOBAL INVESTING LIMITED (Company number 13700399)
2021年10月25日法人登録
▼LINP GLOBAL INVESTING LIMITED (Company number 13632080)
2021年9月20日法人登録
▼LAND GLOBAL INVESTING LIMITED (Company number 13700444)
2021年10月25日法人登録
いずれも非常に新しい法人である上に「GLOBAL INVESTING」を含む似たような法人名を名乗っているという点でも共通性があり、これらの法人に対応した詐欺目的のサイトが続々と登場する可能性が当然考えられます。
次に運営元、連絡先情報について追及のために各サイトのWho Is 情報も確認しました。以下はKBLグローバルのWho Is 情報です。
記載内容を以下にまとめます。
サイトの登録日: 2021年11月1日
登録者名: GLOBAL KBL
登録者所属機関: KBL GLOBAL Investing Limited
住所: 中国・広東省深圳市 655000
電話番号: +86.13114298740
メールアドレス: Chenaijin1991@gmail.com
黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録日は2021年11月1日と非常に新しく、登録者の住所は深圳市、電話番号も中国の国番号である[+86]で始まっています。メールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。
キャプは省略しますがFFFAグローバルとHANグローバルのWho Is 情報はKBLグローバルのWho Is情報と極めてよく似ています。Who Is情報から抜粋して以下にまとめます。
▼FFFAグローバルのWho Is 情報
サイトの登録日: 2021年11月16日
登録者名: GLOBAL FFFA
登録者所属機関: FFFA GLOBAL INVESTING LIMITED
住所: 中国・広東省深圳市 655000
電話番号: +86.13114298740
メールアドレス: Chenaijin1991@gmail.com
▼HANグローバルのWho Is 情報
サイトの登録日: 2021年11月1日
登録者名: GLOBAL HAN
登録者所属機関: Han Global Investing Limited
住所: 中国・上海市 655000
電話番号: +86.13114298740
メールアドレス: Chenaijin1991@gmail.com
電話番号 (+86.13114298740) とメールアドレス (Chenaijin1991@gmail.com) はKBLグローバル、FFFAグローバル、HANグローバルの3つのサイトで全く同じです。ところが住所はKBLグローバルとFFFAグローバルでは広東省深圳市なのにHANグローバルの場合のみ上海市になっています。全く信用出来ません。サイトの開設日はいずれも2021年11月となっており、特にKBLグローバルとHANグローバルは同一の日付 (2021年11月1日) に登録されています。
これら3つサイトのWho Is 情報で開示されている情報も断片的ですが、最後のTUFマーケッツのWho Is 情報で公開されている情報はさらに少なくなっています。これも記されている情報を以下にまとめます。
▼TUFマーケッツのWho Is 情報
サイトの登録日: 2021年11月11日
登録者名: 記載なし
登録者所属機関: TUF MARKETS LIMITED
住所: 中国・広東省
電話番号: 記載なし
メールアドレス: 記載なし
これでは話になりません。
改めて結論するまでもなく、これら4つのサイトも中国系と思われる詐欺グループによって立ち上げられた詐欺サイトの疑いが極めて濃厚です。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
●MEDE Global Limited (MEDEグローバルリミテッド https://mede.global/)
●MEDE Global Limited (MEDEグローバルリミテッド https://medeglobal.cc/)
●MEDE Global Limited (MEDEグローバルリミテッド https://medes.cc/)
●MEDE Global Limited (MEDEグローバルリミテッド https://medeg.cc/)
●TNG Limited (TNGリミテッド http://tn-globallimited.com/jp/)
いずれも画像検索で見つけてきたサイトです。まずサイト冒頭のキャプ画像を表題の順で以下に示します。
▼MEDEグローバルリミテッド (https://mede.global/) [表示言語:日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語]
▼MEDEグローバルリミテッド (https://medeglobal.cc/) [表示言語:日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語]
▼MEDEグローバルリミテッド (https://medes.cc/) [表示言語:日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語]
▼MEDEグローバルリミテッド (https://medeg.cc/) [表示言語:日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語]
▼TNGリミテッド (http://tn-globallimited.com/jp/) [表示言語:日本語、英語、中国語、タイ語]
MEDEグローバルリミテッドという同名の4つのサイトは上で検証したHNDグローバルリミテッドなどのサイトと非常によく似ています。さらに4つのMEDEグローバルリミテッドのサイトはキャプ左上のロゴなど互いに酷似していて全く区別出来ません。表示言語の選択肢も日本語、フランス語、英語、香港語、中国語、韓国語の6つで同じです。最後のTNGリミテッドのサイトはやはり上で検証したHNDグローバルリミテッドなどのサイトや4つのMEDEグローバルリミテッドのサイトとかなり似ていることは確かですが左上のロゴは異なりますし、表示言語の選択肢が日本語、英語、中国語、タイ語の4つになっています。
さらに以下はHNDグローバルリミテッドなどの検証でも取り上げた取引対象を説明する部分のキャプ画像です。これも表題と同じ順で5つのサイトからのキャプを並べます。
この部分でも4つのMEDEグローバルリミテッドのサイトは互いに全く区別出来ません。そして最後のTNGリミテッドのサイトからのキャプではキャプの範囲の一番上に
>HND 豊富な差額契約商品
と書いてありますがこれは明らかにおかしいです。試しにTNGリミテッドのサイトで表示言語を英語にしてみると以下のキャプに示したように最初の行にTNGと表示されています。
おそらくTNGグローバルリミテッドのサイトは上で検証したHNDグローバルリミテッドのサイトをテンプレートにして作られており、本来は「HND」を「TNG」と書き換えるべき部分の修正を忘れてしまった為にこうした意味が分からない状況になっているものと思われます。
以下にはHNDグローバルリミテッドの相当部分のキャプを再掲しますが日本語表示を選択したTNGリミテッドのサイトからのキャプと区別出来ません。
さらにこの部分に続くマルチプラットフォーム対応を説明する部分についても以下に5つのサイトからのキャプ画像を並べてみます。
この部分で5つのサイトは全く同じに見えます。また以下に再掲したHNDグローバルリミテッドのサイトからのキャプと比較しても全く区別出来ません。
次に連絡先情報を確認しました。まず以下はMEDEグローバルリミテッド (https://mede.global/) のサイトからのキャプですがメールアドレスが記されています。
以下に5つのサイトに記されているメールアドレスをまとめておきます。
▼MEDEグローバルリミテッド (https://mede.global/) : services@mede.global
▼MEDEグローバルリミテッド (https://medeglobal.cc/) : services@mede.global
▼MEDEグローバルリミテッド (https://medes.cc/) : services@medes.cc
▼MEDEグローバルリミテッド (https://medeg.cc/) : services@medeg.cc
▼TNGリミテッド (http://tn-globallimited.com/jp/) : services@tn-globallimited.com
基本的にサイトのURLアドレスと同じドメイン名のメールアドレスなのですが、2つ目のMEDEグローバルリミテッド (https://medeglobal.cc/) の場合のみサイトのURLアドレスのURLと一致しておらず、最初のMEDEグローバルリミテッド (https://mede.global/) の場合と同じメールアドレスになっています。
さらにメールアドレス以外の連絡先情報として各サイトの脚注に住所などが記されています。まず4つのMEDEグローバルリミテッドについて表題と同じ順でキャプ画像を並べます。
4つのMEDEグローバルリミテッドの記述はこの部分でも互いに全く同じです。そしてイギリスの会社番号 (法人番号) とイギリスの住所が記されています。記されている会社番号とイギリスの住所は4つのサイトで共通して以下のようになっています。
会社番号: 13435015
住所: 291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ, United Kingdom
ところが会社番号 (法人番号):13435015というのは上で検証したHNDグローバルリミテッドの会社番号であることに気が付きました。以下に再掲したHNDグローバルリミテッドの法人登録の赤枠部分にCompany number (会社番号)が13435015であると記されています。
さらに青枠で囲った部分にある住所も一致していますがこの住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトでしばしば確認されるイギリスの法人登録の住所として頻繁に登場している住所でもあります。この住所が法人登録上の住所となっているサイトについては上にあるHNDグローバルリミテッドなどの検証の中に示してあります。
HNDグローバルリミテッドの会社番号がMEDEグローバルリミテッドのサイトに記されていたという異様な状態はこれら4つのMEDEグローバルリミテッドのサイトがHNDグローバルリミテッドのサイトをテンプレートにして作られていて、サイト名を変更する際に修正を忘れた為ではないかと思われました。そこで4つのMEDEグローバルリミテッドの表示言語を英語に変更して各サイトの同じ部分を確認しました。以下に4つのMEDEグローバルのサイトを英語表示にした場合のキャプ画像を順に示します。
英語表示にした場合に記されている会社番号とイギリスの住所は4つのサイトで共通して以下のようになっています。
会社番号: 13453338
住所: 291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ, United Kingdom
住所は日本語表示の場合と同じですが会社番号は変わっています。しかしこの英語表記で示されている13453338という会社番号はこれも上で検証したITEグローバルリミテッドの法人登録に記されている会社番号と同じです。以下にITEグローバルリミテッドの法人登録情報を再掲しました。赤枠で囲った部分にあるCompany number 13453338がMEDEグローバルリミテッドのサイトを英語表示にした場合に記されていた会社番号と一致します。
さらに青枠で囲った部分に記されている住所もMEDEグローバルリミテッドのサイトに記されていた住所に一致します。どうやらHNDグローバルリミテッドのサイトをテンプレートにしてITEグローバルリミテッドのサイトを作り、さらにITEグローバルリミテッドのサイトをテンプレートにして4つのMEDEグローバルリミテッドのサイトを作ったという経緯があってそれぞれの段階で修正を忘れた部分があった為にこんな事態になっているとでも考えないと説明不能かと思われます。
一方でTNGリミテッドの記述は以下のようになっています。日本語表示の場合、英語表示の場合を並べて示します。
日本語表示の場合には主語が「HND Global Limited」になっていて会社番号と住所が以下のようになっています。
会社番号: 13435015
住所: Unit G25 Waterfront Studios、1 Dock Road、London、United Kingdom、E161AH
主語が「HND Global Limited」になっているのはおかしいということで英語表示の場合を見ると会社番号と住所が以下のようになっています。
会社番号: 13453338
住所: Unit G25 Waterfront Studios、1 Dock Road、London、United Kingdom、E161AH
住所は日本語版でも英語版でも同じですが会社番号が日本語版と英語版で変わっています。そして日本語表示を選択した場合に表示される会社番号 (13455015) はHNDグローバルリミテッドの法人登録に記されている会社番号に一致しますし、英語表記を選択した場合に示される会社番号 (13453338) はITEグローバルリミテッドの法人登録に記されている会社番号に一致します。また
>Unit G25 Waterfront Studios、1 Dock Road、London、United Kingdom、E161AH
という住所は上のHNDグローバルリミテッドなどの検証で説明しましたが「検証13」以降の一連の中国系の詐欺サイトの検証で繰り返し登場している住所であり、HNDグローバルリミテッドやITEグローバルリミテッドの法人登録時にはこの住所が所在地となっていた住所です。
非常に複雑ですが明らかに異様な状況です。やはりTNGリミテッドのサイトも上で検証したHNDグローバルリミテッドサイトをテンプレートにして作られており、修正を忘れた部分が残っている為にこうした異様なことになっている可能性が高いように思われます。
そこでサイトに記されている会社番号を無視してMEDEグローバルリミテッドやTNGリミテッドについてイギリスの法人登録を探してみました。するとTNGリミテッドについては対応すると思われる法人登録は見つかりませんが、MEDEグローバルリミテッドについては以下に示す対応すると思われる法人登録が見つかってきました。その法人登録情報を以下に順に示します。
▼MEDEグローバルリミテッドのものと思われる法人登録 (会社番号:13762133)
この法人登録でまず登録の日付を見ると2021年11月24日となっています。この検証を書いている2022年1月下旬時点でまだ2ヶ月ほどしか経過していない新しい法人です。業種を見るとソフトウエアの開発といった項目に加えて金融関係の業務も担っているようなことが書いてあります。そして住所は以下のようになっています。
>34 Chadwick Mews Easthampstead, Bracknell, Berkshire, United Kingdom, RG12 7FZ
この住所は初見の住所ですがイギリスの法人登録リストを検索すると170件ほどの法人登録の住所となっているようです。そしてこの法人の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示したFU, Xiaonaという中国国籍、中国在住の人物が経営者になっています。実質的な運営の本拠はやはり中国の可能性が高いです。
さらに例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが開示されている情報は少ないです。例えば以下は表題4番目のMEDEグローバルリミテッド (https://medeg.cc/) のサイトのWho Is 情報のキャプです。
このサイトの場合、黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年12月13日、赤枠で囲った部分にある登録者の情報には登録機関名がMEDE Global Limited、所在地は中国・上海と書かれているようです。本項で検証している5つのサイトについてWho Is 情報に記されているサイトの登録・開設日と登録者の所在地情報を以下にまとめます。
サイト名 登録・開設日 所在地
▼MEDEグローバルリミテッド (https://mede.global/) : 2021年12月13日 中国・上海
▼MEDEグローバルリミテッド (https://medeglobal.cc/) : 2021年12月13日 中国・上海
▼MEDEグローバルリミテッド (https://medes.cc/) : 2021年12月13日 中国・上海
▼MEDEグローバルリミテッド (https://medeg.cc/) : 2021年12月13日 中国・上海
▼TNGリミテッド (http://tn-globallimited.com/jp/) : 2021年12月13日 中国・河北省
4つのMEDEグローバルリミテッドのサイトは全て2021年12月13日に登録・開設されており、所在地情報も中国・上海で共通しています。TNGリミテッドのサイトもやはり2021年12月13日に登録されていますが所在地は中国・河北省となっています。
総合的に半出してやはりこれら5つのサイトは中国のグループによって詐欺目的で量産されたサイトの可能性が非常に高いと判断せざるを得ません。言うまでもありませんがこれらのサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じないことを強く推奨します。
※付記1
Yahoo知恵袋に以下の質問が出てきました。
マッチングアプリで知り合った自称・日本とタイのハーフという女性から「MEDE国際取引所」での投資を勧誘されているようです。この「MEDE国際取引所」というのは本項で検証した4つのMEDEグローバルリミテッドのサイトのいずれかではないかと思われます。
※付記2
TNGリミテッドについて2022年8月24日付で関東財務局から無登録の違法業者であるとして以下のキャプに示す警告が出てきました。
●Power Function Captial LTD (パワーファンクションキャピタルリミテッド https://www.powerfunctioncaptial.com/ja/index.html)
これは「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証で頻繁に出てくる「Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London E16 1AH, UK」というイギリスの住所を検索していて偶然に発見したサイトです。これも上で検証した17個のサイト、特にHNDグローバルリミテッド以下の16個のサイトと明らかに似たサイトなのでここで検証します。
まず以下にサイト冒頭のキャプを示します。
表示言語の選択肢は英語、中国語、日本語、韓国語の4つです。そして最初に書いたようにこのサイトは上で検証してきたサイト、特にHNDグローバルリミテッド以下の16個のサイトと非常によく似ています。以下に比較の為にHNDグローバルリミテッドのサイトの冒頭部のキャプを再掲します。背景画像が同じですし、記されている文章も完全に同じではないもののかなり似ています。
さらに以下はパワーファンクションのサイトの取引対象を説明する部分のキャプです。
この部分も上で検証してきたサイトと非常によく似ています。ここでも比較の為にHNDグローバルリミテッドのサイトのキャプを再掲します。
再びパワーファンクションのサイトでこの取引対象を説明する部分に続いては以下のマルチプラットフォーム対応を説明する部分が出てきます。
この部分についても比較の為にHNDグローバルリミテッドのサイトの相当部分のキャプを以下に再掲しますが非常によく似ています。
次に連絡先情報を探しましたが脚注にメールアドレスと住所が一応記載されています。まずメールアドレスです。
>support@powerfunctioncaptial.com
次に同じく脚注部分に記されている住所の記述ですが住所まで一部日本語訳されてしまっている為に以下には日本語表示の場合、英語表示の場合を並べて示します。
イギリスの会社と称して会社番号 (Company Number) と住所が記されています。
会社番号:13453338
住所:Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH
まず住所ですが、本項の最初に書いたようにこの住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証で頻繁に出てきている住所であり、この住所を検索に掛けることによってこのパワーファンクションキャピタルリミテッドのサイトを見つけてきたという住所でもあります。具体的にこの住所を所在地としているサイトのリストについてはHNDグローバルリミテッドなどの検証にまとめてあるので参照してください。とにかく非常にこの住所を非常に多くのサイトの運営実体が実在するとは考えにくく、オフショア会社などを利用した架空住所の可能性が高いと考えます。
そして会社番号ですが調べてみるとこの会社番号は上で示したITEグローバルリミテッドの法人登録の会社番号です。パワーファンクションキャピタルリミテッドのサイトはITEグローバルリミテッドのサイトをテンプレートにして作られ、会社番号の修正を忘れた為にこのようなおかしなことになっている可能性が考えられます。
そこでイギリスの法人登録リストを改めて検索してみるとパワーファンクションキャピタルリミテッドのサイトに対応すると思われる法人登録 (会社番号:13742521) が見つかってきました。以下にキャプを示します。
法人登録の日付は2021年11月15日、業種は金融関係になっています。そしてこの法人登録の住所は以下のようになっています。
>291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ
そしてこの住所も「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトに対応すると思われる法人登録でしばしば法人登録上の住所として登場している住所です。具体的にこの住所を対応すると思われる法人登録で住所としているサイトのリストについては上にあるHNDグローバルリミテッドなどの検証の中でまとめてあるので参照してください。そしてこの住所については「検証37」のGotlonインベストメントリミテッドの検証で説明していますがこの住所にFX業者があるとは思われず、やはり架空住所の可能性が高いです。
そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下に示したタイ国籍、タイ在住のSCHMITT, Chaichanaという人物が唯一の経営者として登録されています。
そして法人登録時の提出書類を見ると以下に示したようにこの人物が100%の株主ともなっており、タイの住所が記されています。
>NOVANA RESIDENCE, 384/299 MOO10 NONGPRUE, BANGLAMUNG, CHONBURI 2015, THAILAND, 20150
この住所はタイのバーンラムン郡タムボン・ノーンプルーという地域の住所のようです。しかしこの人物が実質的な経営者かどうかは疑問です。
さらに例によってパワーファンクションキャピタルリミテッドのサイトのWho Is 情報も確認しました。以下にキャプを示します。
まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2022年1月12日となっています。上に示した法人登録の日付が2021年11月15日でしたから法人登録からサイトの開設までちょうど2ヶ月ほどかかっていることになります。そして赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報を以下にまとめます。
登録者名: Da Xiong
登録者所属機関名: Power Function Captial Ltd
住所: 291 BRIGHTON ROAD, SOUTH CROYDON, CR2 6EQ, GB
電話番号: +44.772643287
メールアドレス: powerfunctioncaptial@gmail.com
登録者名は法人登録上の経営者となっていたSCHMITT, Chaichanaというタイ人ではなく、中国系かと思われるDa Xiongという名前の人物になっています。住所は上に示したイギリスの法人登録の住所と一致しており、電話番号もイギリスの国番号である [+44] から始まっています。そしてメールアドレスが記されていますが、無料登録できるgmailのアドレスです。
このサイトについては勧誘されたとか出金出来なくなったといった報告が確認されているわけではありません。しかし明らかに上で検証してきたサイトと同じテンプレートから量産されたと思われ、信頼出来るサイトとは到底思われません。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。