本ページで取り上げたサイトは全てが金融商品取引業者の登録を得ていない違法業者であるというだけでなく、「検証27」で検証したIOTAグローバル~アワーカンパニーまでの22個のサイトは酷似しており、同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。複数の金融機関のサイトが互いに酷似しているなどということがあるとは思えませんし、それら「検証27」で検証したサイトの中には典型的な「SNS型投資詐欺」の手口で勧誘されたという情報や出金できなくなったという被害報告が確認されているサイトも含まれていて非常に危険なサイトと考えられます。本ページで検証するサイトも同じグループにより、同じテンプレートから量産されたサイトと考えられ、非常に危険です。
本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘が確認されています。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証13」、「検証14」、「検証15」、「検証16」、「検証17」、「検証18」、「検証19」、「検証20」、「検証21」、「検証22」、「検証23」、「検証24」、「検証25」、「検証26」、「検証27」、「検証28」、「検証29」、「検証30」、「検証31」、「検証32」、「検証33」、「検証34」、「検証35」、「検証36」、「検証37」、「検証38」、「検証39」、「検証40」、「検証41」、「検証42」、「検証43」、「検証44」、「検証45」、「検証46」、「検証47」、「検証48」、「検証49」、「検証50」、「検証51」、「検証52」、「検証53」、「検証54」、「検証55」、「検証56」、「検証57」、「検証58」、「検証59」、「検証60」、「検証61」、「検証62」、「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」、「検証71」、「検証72」、「検証73」、「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」、「検証80」、「検証81」に続いて中国系と思われる詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証70ページ目です。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭、さらにLINEのグループを利用する勧誘については「雑記2」を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。検証対象は順次追加の予定です。
●JFX (https://jfxfx.com/jap) → 閉鎖確認
●Futuro Asset Management Pty Ltd (Futuro アセット マネジメント プロプライアティ リミテッド https://www.futuroasset.com/jap) → 閉鎖確認
●CFL Group (CFLグループ https://cflgrouplimited.com/jap) → 閉鎖確認
●Rising International Trader (ライジング インターナショナル トレーダーhttps://risingfxltd.com/jap.html) → 閉鎖確認
●CMC Capital (CMCキャピタル https://www.cmcfxex.com/jap.html) → 閉鎖確認
これら5つのサイトは既に上で書いたように「検証27」で検証したIOTA GLOBAL LIMITED (IOTAグローバルリミテッド https://iotaglobalfx.com/Jp) からOur Company (アワーカンパニー https://bellpottergos.com/Jp.html) まで22個のサイトと非常によく似ており、同じテンプレートからコピペで量産されたサイトと考えられます。
そして本項で検証する5つのサイトの内、最初のJFXというサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外の4つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。まず最初のJFXというサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
SNS経由でペットの話題で接触してきた人物にJFXというサイトでの投資を勧められ、この質問を投稿している時点で既に入金してしまい、出金出来なくなっているようです。とにかくこの質問投稿に出てきたJFXというサイト、さらに画像検索で見つかってきた表題2~5番目の4つのサイト、計5つのサイトについてまずはサイト冒頭部の画像を以下に順に示します。
▼JFX (https://jfxfx.com/jap) [表示言語:ドイツ語、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、タイ語、香港語、ベトナム語]
▼Futuro アセット マネジメント プロプライアティ リミテッド (https://www.futuroasset.com/jap) [表示言語:英語、日本語、ポルトガル語、ドイツ語、タイ語、ベトナム語、香港語]
▼CFLグループ (https://cflgrouplimited.com/jap) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ポルトガル語、ドイツ語、タイ語、ベトナム語、香港語]
▼ライジング インターナショナル トレーダー (https://risingfxltd.com/jap.html) [表示言語:英語、日本語、ポルトガル語、ドイツ語、タイ語、ベトナム語、香港語]
▼CMCキャピタル (https://www.cmcfxex.com/jap.html) [表示言語:英語、日本語、ポルトガル語、ドイツ語、タイ語、ベトナム語、香港語]
これら5つのサイトの冒頭部は互いに明らかに似ています。そしてこの冒頭部の左上の部分にメールアドレスが書いてあります。活字が小さいので以下にメールアドレスを書き出します。
サイト名 メールアドレス
JFX support@jfxfx.com
Futuro アセット マネジメント support@futuroasset.com
CFLグループ support@cflgrouplimited.com
ライジング インターナショナル トレーダー info@risingfxltd.com
CMCキャピタル [email protected]
最後のCMCキャピタルの場合のみ「 [email protected]」という意味不明の記述があるだけになっています。そしてこれらのサイトにはこれ以外に連絡先情報が見当たりません。唯一開示されている連絡先情報がメールアドレスのみでどこの国に本拠があるのかさえ不明という状況は明らかに情報開示が不充分、不適切です。
さらにこれらのサイト冒頭部は「検証27」で検証したサイトの幾つかとも非常によく似ています。以下には比較の為に「検証27」で検証したサイトの内、OTA Markets (OTAマーケッツ https://otamarketsltd.com/jap) というサイトの冒頭部の画像を再掲します。
▼OTAマーケッツ (https://otamarketsltd.com/jap) [表示言語:英語、日本語、ポルトガル語、ドイツ語、タイ語、ベトナム語、香港語]
ちなみにこのOTAマーケッツというサイトについてはYahoo知恵袋に以下の2件の質問が出ているサイトであり、その内1件の投稿は勧誘されて入金してしまったところ、出金できなくなったという被害報告になっています。
▼2024年7月19日投稿 (被害報告)
勧誘はいずれの投稿でも西山先生、沼田先生などと名乗る人物が先生役を務めるLINEのグループで行われたようです。LINEグループ (オープンチャット) に誘導して勧誘する手口については「雑記2」および姉妹サイトの「雑記2」にまとめてあります。
さらに冒頭部に続く部分についてサイトの相互比較を続けます。
これらのサイトでは冒頭部に続いてサイトの特長を6項目にまとめて説明している部分が出てきます。その部分の画像を示していきます。まず表題1~3番目のサイトについて表題と同じ順、JFX → Futuro アセット マネジメント → CFLグループという順で以下に示します。
さらに表題4番目のライジング インターナショナル トレーダー → CMCキャピタル → 比較対象のOTAマーケッツという順で3枚の画像を示します。
それぞれ文章の中にサイト名が出てきている部分が異なるだけで他は互いに全く同じに見えます。
さらに以下では取引対象を説明している部分を相互比較します。やはりまず最初の3つのサイトについて表題と同じ順、JFX → Futuro アセット マネジメント → CFLグループという順で以下に示します。
さらに同じ取引対象を説明する部分について表題4番目のライジング インターナショナル トレーダー → CMCキャピタル → 比較対象のOTAマーケッツという順で3枚の画像を示します。
この部分でも比較対象のOTAマーケッツを含めた6つのサイトは互いによく似ています。取引対象は「外国為替 (FX)」「貴金属」「BTC (仮想通貨)」「株価指数と原油」の4項目になっています。そしてこの部分には幾つか気になる点があります。まず比較対象のOTAマーケッツの場合は「外国為替」となっている部分が本項の検証対象である5つのサイトでは「外国為替」を意味する中国語の「外汇」という日本語には存在しない漢字、中国語の簡体字、を含む表記になっていることからこれらのサイトが中国語圏のグループによるサイトであることが強く示唆されます。
それから最初のJFXの場合のみ左側の、他の5つのサイトでは3台のスマホが扇形に並ぶ画像になっている部分が仮想通貨の取引画面のようになっています。3台のスマホが扇形に並ぶイラストは本サイトの「検証13」以降で検証している中国系のグループによると思われるサイトで頻繁に確認されています。
具体的には以下のサイトで同じ画像が確認されています。
「検証16」:マックスマーケットFX、HONCHリミテッド、KENKEキャピタルグローバルリミテッド (http://kenke-fx.com/Jp)、Shyingグローバルリミテッド、Huangdingインターナショナル、HungDingファイナンシャル 、ビクトリーファルコンサービスリミテッド 、KENKEキャピタルグローバルリミテッド (https://kenkefx.com/Jp)
「検証22」:Ethusdtインターナショナルリミテッド、イーストセンチュリーグループリミテッド
「検証23」:インターナショナルフォレックス、センターフォーカスガイドグローバルリミテッド、マックスマーケットFX、Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド、イーストセンチュリーグループリミテッド、ゼロリファイングループリミテッド、インターナショナルパシフィックキャピタルリミテッド、キャメルファイナンシャルリミテッド、パットンセキュリティーズリミテッド、SGP-リミテッド、インターナショナルフォレックス、Starek カンパニーリミテッド、Bairradaインターナショナルリミテッド、Pandoraファイナンスカンパニーリミテッド、エルダートン、DACランドキャピタル、ウエルスセーリングリミテッド、Cangリミテッド、INSTグローバルリミテッド、NYIMEX WTI
「検証27」:IOTAグローバルリミテッド、サウスセンチュリーグループリミテッド、BKYHYOリミテッド (https://bkyhyo.com/Jp)、リッチネスエンパイアリミテッド、BKYHYOリミテッド (https://www.bkyhyoltd.com/Jp)、アワーカンパニー、interva (https://intervatefex.com/Jp)、interva (https://rfgfx.com/Jp)、エルダートン / interva、gsfx、アワーカンパニー (https://audglobal.com/Jp.html)、アワーカンパニー (https://www.wintersnow-fx.com/Jp.html)、AUSグローバルリミテッド、SMK、イルミナティ マーケッツ リミテッド、Auricマーケッツリミテッド、MGLグローバル、OTAマーケッツ (https://otamarketsltd.com/jap)、IGグローバルリミテッド (https://gmifxltd.net/jap)、ベストンFX (https://lesenfx.com/jap)、アワーカンパニー (https://bellpottergos.com/Jp.html)
「検証28」:Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド、フィッターFXグローバルリミテッド、BCHグローバルリミテッド、CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド、8848グローバルリミテッド、ニューディファーグローバルリミテッド
「検証37」:SAENマーケッツリミテッド (https://www.saenfx.com/en/)、FTSEファイナンシャルリミテッド、ブロードフォレックス、GAVINグローバルリミテッド、YSZ、Lunbouxリミテッド、SAENマーケッツリミテッド https://www.saenmarkets.com/en/)、ANCHGOリミテッド
これらのサイトの多く、「検証27」以外で検証しているサイトの多くはこのスマホが3台が並んでいる画像以外の部分では本項で検証している5つのサイトと似ているように見えませんが、組織的に繋がっている可能性は当然考えられると思います。
さらに以下には「主要通貨ペア」と題されたリアルタイムの相場情報を示している部分の画像を示します。この部分についてもまず最初の3つのサイトについて表題と同じ順、JFX → Futuro アセット マネジメント → CFLグループという順で以下に画像を示します。
さらに同じ「主要通貨ペア」と題された部分について表題4番目のライジング インターナショナル トレーダー → CMCキャピタル → 比較対象のOTAマーケッツという順で3枚の画像を示します。
この部分では比較対象のOTAマーケッツのサイトを含めた6つのサイトが互いに全く区別出来ません。ユーロ、米ドル、日本円、英ポンド、スイスフラン、豪ドル、カナダドル、ニュージーランドドル、中国元という9種類の通貨とその並び順も全く同じです。
そしてこの表についてもよく似た表が「検証13」以降で検証している一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの幾つか、具体的には以下のサイトで確認されています。
「検証16」 KENKEキャピタルグローバルリミテッド (https://kenkefx.com/Jp)
KENKEキャピタルグローバルリミテッド (https://www.kenkecapital-mt4.com/Jp#)
「検証22」 Ethusdtインターナショナルリミテッド (https://ethusdtbtc.com/Jp/)
イーストセンチュリーグループリミテッド (https://www.east-century.com/Jp/)
Axeマーケッツリミテッド (https://center-focus777.com/Jp/)
「検証23」 ボラサークル (https://www.boracircle.com/Jp/)
ボラサークル (https://www.boracircles.com/Jp/)
「検証27」 OTAマーケッツ (https://otamarketsltd.com/jap)
IGグローバルリミテッド (https://gmifxltd.net/jap)
ベストンFX (https://lesenfx.com/jap)
「検証52」 Costinリミテッド (https://costinfx.com/jap/index)
BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッド (https://bolowold.com/jap/index)
KLEX (https://klexhk.com/jap/index)
コインビット (https://coinbitwd.net/jap/index)
ウォーターコイン (https://waterccfex.net/en/index)
Cohesionn (https://www.cohesionn-fi.com/jap/index)
wifx (https://wintercoltd.com/id/index)
ビッグアンクルリミテッド https://fxbiguncle.com/jap/index)
ビッグアンクルリミテッド https://bigunclee.com/jap/index)
ビッグアンクルリミテッド http://test-big.com/en/index)
ARK IMグローバルリミテッド (https://www.imarkforex.com/)
FXLグローバルリミテッド (https://www.fxlglobal.com/jap/index)
GOCCfx (https://goccfx.com/jap/index)
「検証54」 LMゴールドリミテッド (https://lmgoldlimited.com/Jp)
「検証71」 Teylerリミテッド (https://teylerfex.com/jap/index1.html)
CTマーケッツリミテッド (https://www.ct-markets.com/jap/index1.html)
Boqリミテッド (https://www.boqfox.net/jap/index1.html)
ベレットリミテッド (https://beletlimited.com/jap/index1.html)
FXCリミテッド (https://fxclimited.com/jap/index1.html)
DBGマーケッツ (https://dbg-coltdfx.com/jap/index1.html)
DBGマーケッツ (https://dbg-coltdfx.net/jap/index1.html)
DBGマーケッツ (https://www.dbg-cotd.com/jap/index1.html)
HangSeng FX (https://fxhangseng.com/en/index1.html)
CVNマーケッツ (https://www.cvnmarkets.com/jap/index1.html)
CATマーケッツ (https://cat-market.com/jap/index1.html)
Nkマーケット (https://nkmarketltd.com/jap/index1.html)
Enog (https://www.enogltd.com/jap/index1.html)
Pak (https://pakul.com/jap/index1.html)
グローバルマーケットインデックスリミテッド (https://globalmarkfx.com/jap/index1.html)
グローバルマーケットインデックスリミテッド (https://www.firsttradefx.com/jap/index1.html)
Xチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html)
Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html)
イートロ (https://etoro2007.com/jap/index1.html)
これらのサイトは為替相場の表以外の部分では全く似ていない場合が殆どなのですが同じ組織によるものである可能性が当然考えられます。本項で検証している5つのサイトはこれまでも繰り返し使われてきた部品の転用によって構築されている部分が非常に多いと言ってもよいと思います。
そして本項で検証している5つのサイトには既に書いたようにサイト冒頭部に記されているメールアドレス以外に連絡先情報が見当たりません。表題5番目のCMCキャピタルの場合にはそのメールアドレスさえ開示されていません。
そこで例によって各サイトのWho Is 情報を確認してみましたが、開示されている情報はわずかです。以下にはWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日と登録者の所在地情報をまとめました。
サイト名 登録・開設日 登録者所在地
JFX 2024年9月22日 アメリカ・ニューヨーク州
Futuro アセット マネジメント 2024年7月2日 アメリカ・インディアナ州
CFLグループ 2024年9月5日 アメリカ・インディアナ州
ライジング インターナショナル トレーダー 2024年9月4日 香港
CMCキャピタル 2024年10月7日 記載なし
これら5つのサイトはいずれも2024年7月以降に開設されたかなり新しいサイトであることが判明しました。また所在地はアメリカのニューヨーク州、同じくインディアナ州、そして香港と分散しています。これだけ互いに酷似したサイトが別個のグループによるサイトとは思われず、全く異なる場所が所在地となっているという状況から考えてWho Is 情報に記されている登録者の所在地情報は信頼出来るようには思われません。
そして最初に引用したYahoo知恵袋への投稿によればJFXのサイトについてSNSで知り合った人物に勧誘されて投資したところ、出金に困難が生じているようです。また本項で比較対象としたOTAマーケッツという非常によく似たサイトでも被害報告がYahoo知恵袋に出ています。これらのサイトは非常に危険なサイトとしか思われず、これらのサイトでの投資は絶対に避けるべきと結論せざるを得ません。
※付記
表題5番目のCMCキャピタルのサイトは2025年2月上旬に確認したところ、何の告知もなく閉鎖されているようです。