検証33

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘、被害報告が確認されています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31」「検証32に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証21ページ目です。「検証34「検証35「検証36「検証37「検証38「検証39「検証40「検証41「検証42「検証43「検証44「検証45「検証46「検証47「検証48「検証49「検証50「検証51「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。


●STD (https://www.std-fx.com/)

●BCR (https://cfds.thebcr.com/ja)

●SHUN YUEN LIMITED (SHUN YUENリミテッド http://shunyuenltd.com/jp)

●WM Global Forex Limited (WMグローバルフォレックスリミテッド https://www.tradingpointuk.com/jp)

●First Financial Ltd (ファーストファイナンシャルリミテッド https://first-finan.com/)

●Charles Schwab (チャールスシュワブ https://charlesforex.com/)

●Varot Forex Ltd (Varotフォレックスリミテッド https://www.varotforex.com/)

●Face Forex Ltd (フェースフォレックスリミテッド https://face-forex.com/)

●Texas Capital (テキサスキャピタル https://texas-forex.com/index.html)

●Ring Financial Limited (リングファイナンシャルリミテッド https://ring-forex.com/)

●Mexico Financial (メキシコファイナンシャル https://mexico-forex.com/index.html)

●BBT Financial Limited (BBTファイナンシャルリミテッド https://www.bbtforex.com/index.html)


まず以下の2つのサイトをまとめて検証します。

●STD (https://www.std-fx.com/)

●BCR (https://cfds.thebcr.com/ja)

●SHUN YUEN LIMITED (SHUN YUENリミテッド http://shunyuenltd.com/jp)

STDはYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイト、BCRはSTDからの画像検索で見つかってきたSTDと非常によく似たサイトです。3番目のSHUN YUENリミテッドはネット検索していて偶然見つけたサイトであり、STDとBCRの検証を書き終えてから存在に気が付いた新しいサイトです。そしてこれら3つのサイトは同じグループによって同じテンプレートから作られたサイトと思われるのでまとめて検証します。まずSTDについて知ることになったYahoo知恵袋質問投稿を添付画像と共に引用します。

2021年6月19日投稿

ペアーズというマッチングサイトで知り合った自称・台湾人女性から投資勧誘されたということで「検証13」の冒頭で説明した勧誘の手口と合致するように思われました。添付画像からURLアドレスを読み取ることが出来たのでアクセスしてみました。サイト冒頭のキャプを以下に示します。

表示対応言語は英語、香港語、日本語からの選択になっています。そしてこのサイトから画像検索で見つかってきたのが以下にサイト冒頭のキャプを示すBCRのサイトです。

こちらの表示対応言語は英語、中国語、香港語、マレー語、インドネシア語、アラビア語、ドイツ語、スペイン語、日本語、タイ語の10言語からの選択になっています。

さらに以下が表題3番目のSHUN YUENリミテッドのサイト冒頭部のキャプです。

表示言語の選択肢は英語、香港語、ドイツ語、日本語の4つです。言うまでもありませんがこれら3つのサイトは互いに非常によく似ています。

これらのサイトは一見すると「検証13」以降でこれまで検証してきた一連の中国系と思われる詐欺サイトとまるで重なる部分がないように思えたのですが共通して使われている背景の高層ビルを下から見上げたような画像は一連のサイトでしばしば使われている画像であることに気が付きました。例えば以下は既に閉鎖されたサイトですが「検証20」で検証したKsglimited (KSGリミテッド https://www.ksglimited.com/index.php/Ja) のサイト冒頭部のキャプです。背景に使われている高層ビルの画像が本項の検証対象である3つのサイトの背景画像と同じ画像でしょう。

同じ高層ビルの画像は例えばKSGリミテッドと共に「検証20」で検証したAGA TRADERS GROUP LIMITED (AGAトレーダーズグループリミテッド https://www.aga-markets.com/) やDingSheng (https://www.heydayint.com/en/)、「検証22」で検証したAGA Traders Group Limited (AGAトレーダーズグループリミテッド https://www.agatrader.com/) やFchousekeeper (Fcハウスキーパー https://www.foreignexchangehousekeeper.com/En)、「検証36」で取り上げているZOROグローバルリミテッド https://www.zoro-forex.com/Jp) といったサイトでも同じ画像が背景画像に使われています。これらのサイトが同じ詐欺グループによる詐欺サイトである疑いが当然考えられます。

3つのサイトの比較で言えば互いに酷似しているのはこの冒頭部だけではありません。例えばサイトの特長をまとめて説明している部分をまずSTDBCR の順で2つのサイトについてキャプを並べて比較してみます。

2つのサイトからのキャプを比べれば記述内容も背景画像も互いに非常によく似ていることが明らかです。例えば赤枠で囲った「ライセンスと規制」という部分を比べると

>STDは2008年以降、すべての規制要件に従うよう努めています。

>BCRは2008年以降、すべての規制要件に従うよう努めています。

となっていてそれぞれのサイト名が入れ替わっているだけで他は全く同じです。しかし「すべての規制要件に従うように努めています」と書いてあるのに金融ライセンスに関する情報は全く見当たりませんし、日本の金融商品取引業者の登録を確認することも出来ません。さらに「2008年以降」と書いてあるからには2008年の時点では既に事業を行っていて10年を軽く超えるような実績があるかのように思えますが、実際にそれだけの事業実績があるかどうかは後述しますが極めて疑問です。

さらに上の2つのキャプの比較で青枠で囲ったタイトル部分と黄色の枠で囲った右下の部分の記述が問題です。特にキャプ右下の黄色の枠で囲った部分にある文章はいずれのサイトからのキャプでも

>BCRと取引するさらなる理由

となっています。これは異様です。おそらくSTDのサイトはBCRのサイトを一部書き換えることで作られたサイトであり、STDのサイトを立ち上げる際にBCR → STD の書き換えを一部忘れた為に本来は「STD」と書いてあるべき場所に「BCR」という記述が残っているのではないかと思われます。非常に粗雑なやり方としか思えません。

さらに表題3番目のSHUN YUENリミテッドのサイトについてもサイトの特長をまとめている部分のキャプを示します。

「ナンバープレート」(上のSTDやBCRの場合と比べると金融ライセンスの意味?)とか誤訳によると思われる意味の分からない部分がありますが内容はかなり似ていて背景画像なども同じものが使われているなどこの部分でもやはりSTDやBCRのサイトと同じテンプレートから量産されたサイトであることが明らかです。またこのSHUN YUENリミテッドのサイトについても2008年から事業を行っているようなことが書いてありますが、極めて疑わしいです。

次に連絡先情報ですが開示されている情報は極めて限定されています。まずSTDのお問い合わせにあるのは以下のキャプに示しましたがペーパーカンパニーが簡単に登録できる租税回避地として有名な英領バージン諸島の住所が1つだけです。

>住所: STD Co Pty Ltd, Trident Chambers, Wickham’s Cay 1, Road Town, Tortola, British Virgin Islands

BCRのサイトで開示されている連絡先情報も以下にキャプを示しますがSTDの場合と同じ英領バージン諸島の住所のみです。

>住所: BCR Co Pty Ltd, Trident Chambers, Wickham’s Cay 1, Road Town, Tortola, British Virgin Islands

この英領バージン諸島の住所を検索してみると右のキャプに示しましたがTRIDENT TRUST (https://tridenttrust.com/) というオフショア会社の英領バージン諸島の拠点の住所と酷似しています。この住所に本項の検証対象であるSTDやBCRが実在するかは極めて疑わしいと考えざるを得ません。むしろこれはオフショア会社を使った架空住所でほぼ間違いないでしょう。

金融ライセンスに関する記述も全く見当たりません。

最後のSHUN YUENリミテッドのサイトのお問い合わせの項目にある情報はさらに限定されていて以下のキャプに示したようにメールアドレスが1つあるだけです。

これは全く話になりません。「邮箱」と記されている部分がありますがこれは日本語ではなく、中国語でおそらくメールボックスを意味する単語かと思われます。運営者が中国語圏の人物であることを示唆しているように思えます。

さらに例によって3つのサイトのWho Is 情報も確認しました。唯一SHUN YUENリミテッドのサイトのWho Is 情報には断片的ながら運営者に関する情報が記されていたので以下にキャプを示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2021年12月31日になっています。これは非常に新しいサイトであり、サイトの特長の説明の部分に2008年から事業を行っているような記述があることを指摘しましたが到底信用出来ません。そして赤枠で囲った部分に断片的ですが登録者に関する情報が記されています。記されている内容を抜き出して以下にまとめます。

登録者: Chen Tom

登録者所属: SHUN YUEN LIMITED

所在地: イギリス・ロンドン

電話番号: +44.3738492373

メールアドレス: Li8899138168@gmail.com

住所はイギリスのロンドンになっており、電話番号も[+44]というイギリスの国番号から始まっています。そこでここで検証している3つのサイトについてもイギリスの法人登録を探してみたところ、Who Is 情報に所在地がイギリスであると記されていたSHUN YUENリミテッドの場合のみですが対応すると思われる法人登録が見つかってきました。以下に見つかってきたSHUN YUENリミテッドのものと思われる法人登録のキャプを示します。

法人登録の日付は2021年12月31日となっており、これはSHUN YUENリミテッドのサイトのWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日と一致しています。業種も金融関係になっています。この法人登録がここで検証しているSHUN YUENリミテッドのサイトに対応する法人登録であることはまず間違いないでしょう。但しこの法人登録の住所は以下のようになっています。

>4d Salisbury Road, Weston-Super-Mare, Somerset, United Kingdom, BS22 8EW

これはイギリスでもWho Is 情報に記されていたロンドンの住所ではなく、Somerset (サマセット) という別の場所の住所です。そしてこのサマセットの住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で頻繁に登場している住所です。具体的には以下のサイトに対応するイギリス法人が同じ住所で法人登録されています。

「検証13」 Beslaマーケットリミテッド法人登録

「検証18」 Linkhumインベストメントリミテッド → 法人登録

「検証20」 JINGERグローバルリミテッド法人登録

WEIKE → 法人登録

「検証23」 キャメルファイナンシャルリミテッド → 法人登録

パットンセキュリティーズリミテッド → 法人登録

「検証27」 IOTAグローバルリミテッド → 法人登録

サウスセンチュリーグループリミテッド → 法人登録

アルトマンファイナンスインベストメント → 法人登録

「検証28」 CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド → 法人登録

プラスマーケットリミテッド → 法人登録

MISNEAグローバルリミテッド → 法人登録

「検証36」 ZOROグローバルリミテッド → 法人登録

YUMグループグローバルリミテッド → 法人登録

EGMフォレックス → 法人登録

「検証37」 ROKINGリミテッド法人登録

SAENマーケッツリミテッド法人登録

セントラルコーリションセキュリティーズ法人登録

「検証43」 Okwisグローバルリミテッド → 法人登録

「検証45」 KAIHERグローバルリミテッド → 法人登録

「検証46」 グランドグローバルマーケッツリミテッド → 法人登録

Skyamインベストリミテッド → 法人登録

「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド法人登録

「検証50」 OSIRISフォレックス → 法人登録

「検証54」 Maliksiリミテッド → 法人登録

「検証57」 UNERNEYグローバルリミテッド → 法人登録

この住所はオフショア会社などを利用した架空住所の可能性が濃厚であり、この住所にSHUN YUENリミテッド実在するとは思えません。

そしてこのSHUN YUENリミテッドの法人登録で経営者情報のページを見ると唯一の経営者として登録されているのは以下のキャプに示すHUANG, Jianfuという中国国籍、中国在住の人物になっています。サイトのWho Is 情報に記されていた登録者・Chen Tomとはまた別の人物ということになります。

そしてこの中国人経営者の住所が記されています。

>Room 1209, Qianxiju, Beiyue Zone 1, Foping 2nd Road, Nanhai District, Foshan City, Guangdong Province, China, 528200

これは中国の広東省仏山市南海区という地域の住所のようです。この住所が信用出来るとは思えませんが、少なくともSHUN YUENリミテッドについて実際の運営はやはり中国にある可能性が高いように思われます。

そして言うまでもありませんが、本項で検証した3つのサイトは全く信用出来ません。特に3つのサイトの中でSTDのサイト (https://www.std-fx.com/) は2022年1月現在で何の告知もなく閉鎖されていることを確認しました。となれば他の2つのサイトも突然閉鎖される可能性がいつでもあると考えざるを得ません。こうした状況と本項の最初に引用したマッチングサイトで知り合った自称・台湾人女性からSTDでの投資を勧められたというYahoo知恵袋への投稿からこれらのサイトは多くの被害者を出している中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの可能性が極めて濃厚であり、これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。


※付記

以下はSHUN YUENリミテッドのサイトの口座開設画面のキャプです。SHUN YUENリミテッドのサイト自体は英語、香港語、ドイツ語、日本語の4つにしか対応していませんが、この口座開設画面は中国語、香港語、英語、日本語、韓国語、タイ語、ベトナム語の7言語に対応しています。

そしてこの口座開設画面は「検証13」以降で検証してきた中国系と思われるサイトの口座開設画面とかなり似ています。例えば以下は「検証46」で検証したSkyamインベストリミテッド (http://skyamltd.com/jp) の口座開設画面のキャプですがSHUN YUENリミテッドの口座開設画面とかなり似ています。

これも含めて以下のサイトの登録画面がこのSHUN YUENリミテッドの登録画面と似ていて同じテンプレート由来としか思われません。

「検証27」 gsfx (https://kraewd.com/en)

「検証27」 AUSグローバルリミテッド (https://ausglobald.com/)

「検証27」 Auricマーケッツリミテッド (https://auricvip.com/jap)

「検証34」 Kwillowインターナショナルリミテッド (https://www.kwillow.net/)

「検証42」 ビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html

「検証46」 Skyamインベストリミテッド (http://skyamltd.com/jp)

「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド (https://www.allinltd.com/index2)

「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド (https://ethermacrocapital.com/)

「検証48」 Starekcoリミテッド (https://www.starekco.com/jp)

「検証48」 ビッグアンクルリミテッド (https://biggloballimited.com/jp)

「検証48」 Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities-ltd.com/jp)

「検証60」 Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp)

「検証60」 Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp

「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp)

「検証61」 Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp)

「検証61」 リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp)

「検証61」 Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp)

「検証62」 トレーディングウェブ (https://www.tradingwebpro.com/jap/index)

「検証62」 GMWリミテッド (https://www.gmw-limited.com/jp)

「検証62」 IGグローバルリミテッド (https://igglobal.co/jap/index)

「検証62」 コンセプトリミテッド トレードMT5 (https://newconcept-fx.com/index3.html

「検証63」 LANLASAKI (https://www.lanlasaki.com/)

「検証63」 FUCIIリミテッド (https://fucsfx.com/zh-hk/)

「検証66」 FTIコーポレーションズ グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp)

「検証66」 ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/)

「検証68」 外為ファイネスト (https://www.gaitamefinestltd.com/)

「検証68」 RHトレード (https://rhtradefx.com/jap/index)

「検証68」 Kaerm IM (https://www.kaermim.com/jap/index)

「検証68」 Tongliウェルスインコーポレーション (https://www.tongliwealth.com/jap/index)

「検証68」 BLOOMSマーケッツリミテッド (https://www.blmforex.com/jap/index)

「検証70」 YIDUGJ グローバルリミテッド (https://www.yidugj.com/)

「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド (https://weastartop.com/jp/)

「検証78」 Lioppa グローバルマーケットリミテッド (https://www.lioppafx.com/)

「検証79」 DASANGJ (https://www.dasangj.com/jp

さらに以下で検証しているWMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp) の口座開設画面も非常によく似ていて同じテンプレート由来と思われます。

サイト自体は特に似ていなくても登録画面だけでも同じテンプレート由来の可能性があるとなれば、やはり同じグループによるサイトの可能性が高いものと考えざるを得ません。


※付記

2023年4月に確認したところ、本項で検証した3つのサイトの内、最初のSTD (https://www.std-fx.com/) と3番目のSHUN YUENリミテッド (http://shunyuenltd.com/jp) は既に閉鎖され、残っているのは2番目のBCR (https://cfds.thebcr.com/ja) のみのようです。代わりにこれら3つのサイトと同じテンプレート由来と思われるWMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp) というよく似たサイトが見つかってきており、次項で検証しています。参照してください。


●WM Global Forex Limited (WMグローバルフォレックスリミテッド https://www.tradingpointuk.com/jp)

これは上で検証したSTD (https://www.std-fx.com/)、BCR (https://cfds.thebcr.com/ja)、SHUN YUENリミテッド (http://shunyuenltd.com/jp) の3つのサイトと非常によく似ていて明らかに同じテンプレート由来と思われるサイトです。そしてこのサイトは「検証60」「検証61」で検証した以下のサイトと同じIPアドレス 上にあることで見つかってきたサイトです。

以下は本項の検証対象であるWMグローバルフォレックスリミテッドのサイト  (https://www.tradingpointuk.com/jp) を基準にして同一のIPアドレス (34.233.14.55) 上にあるサイトを調べた結果のキャプです。

この同一IPアドレス上のサイトの検索では最大10個のサイトしか表示されないのですが、同じIPアドレス上のあることが分かっていて検証を書いたサイトはその後も続々と見つかっています。この検証を書いた後で確認されたサイトも含めて以下が同じIPアドレスの共有が確認されたサイトのリストということになります。

「検証60」

Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) [閉鎖済み] 

Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en) [閉鎖済み] 

パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/) [閉鎖済み] 

カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp) [閉鎖済み] 

Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp) [閉鎖済み] 

「検証61」

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) [閉鎖済み] 

XMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp)

Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp) [閉鎖済み] 

リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp) [閉鎖済み] 

Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jphttps://www.ludamarkets.com/cjrl_jp) [閉鎖済み] 

ライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/jphttps://libkrsgrr.com/cjrl_jp) [閉鎖済み] 

BUXファイナンシャルサービシーズ (https://bux-asia.com/jp) [閉鎖済み] 

BUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) [閉鎖済み] 

FXコープリミテッド (https://www.fxcorpltd.com/jp) [閉鎖済み] 

「検証66」

FTIコーポレーションズ グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp) [閉鎖済み] 

ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/) [閉鎖済み] 

「検証70」

HYCM キャピタル マーケッツ (https://fxhycm.com/en)

ファーマックス プライム リミテッド (http://farmaxprime.com/)

BACERA カンパニー プロプライエタリ リミテッド (https://cfds1.chnthebcr.shop/en)

「検証71」

CKCF (https://www.ckcfnk.com/en)

CHANGYUANセキュリティーズリミテッド (https://hkchangyuan.com/en)

「検証77」

スター バナー グローバル リミテッド (https://starbannerglobal.com/jp)

「検証78」

グレースケールフォレックス (https://grayfxcenter.com/)


それぞれ参照してください。

ここで検証するWMグローバルフォレックスリミテッドのサイト 同じIPアドレスを共有していて検証対象となるサイトの1ということになります。実際には検証を書く前に閉鎖された同じIPアドレスを共有していたサイトもあるのですが、それらも含めて見つかってくるサイトは全てFX業者のサイトしかありません。これだけ多くのFX業者のサイトばかり偶然同一IPアドレス上に集まるとは到底思えませんからこれらのサイトが全て同じグループによるサイトである、組織的に結び付いている可能性は極めて濃いです。そしてこれらのサイトは何の告知もなしで続々と閉鎖されています。閉鎖済みのサイトについては上のリストで [閉鎖済み] と記してあります。

またこれらサイトの内、例えばXinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp)、XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp)、XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) の3つのサイトでは被害報告が確認されています。中でもXinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp) での被害事例では1500万円の被害額となっていますし、XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) では2件の被害事例が確認されていて2023年3月13日付でYahoo知恵袋に出てきた投稿では3000万円という非常に大きな被害額が報告されています。非常に深刻な被害状況です。

ともかく本項の検証対象であるWMグローバルフォレックスリミテッドのサイト冒頭のキャプ画像を以下に示します。

▼WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp) [言語選択:英語、中国語、香港語、フランス語、ロシア語、スペイン語、アラビア語、ドイツ語、ポルトガル語、日本語、韓国語]

このサイト冒頭部は上で検証した3つのサイト、STD (https://www.std-fx.com/)、BCR (https://cfds.thebcr.com/ja)、およびSHUN YUENリミテッド (http://shunyuenltd.com/jp) の冒頭部とよく似ています。以下には比較の為に再掲したSHUN YUENリミテッドのサイト冒頭部のキャプです。

さらにWMグローバルフォレックスリミテッドが上で検証した3つのサイト (STD、BCRおよびSHUN YUENリミテッド) と似ているのはこの冒頭部だけではありません。以下はWMグローバルフォレックスリミテッドのサイトの特長を説明している部分とSHUN YUENリミテッドの相当すると思われる部分の比較です。WMグローバルフォレックスリミテッド → SHUN YUENリミテッドの順でキャプを示します。

かなり日本語に違和感があって記述の意味が分かりにくく、特長として挙げられている項目数がWMグローバルフォレックスリミテッドでは3項目、SHUN YUENリミテッドでは4項目になっているなど明らかな違いもありますが共通する3つの項目では互いによく似ているようです。例えば資金の安全についての記述は以下のようになっています。

WMグローバルフォレックスリミテッドの記述

>資金の安全は安泰です

>すべての顧客の資金は会社の資金とは完全に分離され、顧客専用の信託口座に保管されています。

SHUN YUENリミテッドの記述

>資金の安全

>すべての顧客資金は会社の資金とは完全に隔離され、顧客専用信託口座に保管されています。

細かな違いはありますが非常によく似ています。また背景画像が共通のようです。

さらに以下は連絡先情報の記述の比較です。やはりWMグローバルフォレックスリミテッド → SHUN YUENリミテッドの順でキャプを示します。

全く同じという訳ではないのですがやはり何となく似ています。そしていずれのサイトでも連絡先情報として示されているのはメールアドレスだけのように見えます。またWMグローバルフォレックスリミテッドの場合はメールアドレスの部分だけ非常に小さな活字になっていて非常に読みにくいです。実はWMグローバルフォレックスリミテッドのメールアドレスは以下のようになっています。

>Email:wmglobalforex.com

これは「@ (アットマーク)」が含まれておらず、メールアドレスとして機能するとは思えません。単なるスペルミスの類なのかどうかも不明です。

ちなみにWMグローバルフォレックスリミテッドのサイトにはこれ以外に具体的な連絡先情報は見当たりません。一応は「会社紹介です」と題されたサブページ (https://www.tradingpointuk.com/company-profile_jp) が存在しているのですが、具体的な住所とか電話番号といったものは見当たりません。以下にキャプを示します。

WMグローバルフォレックスリミテッドは2007年に設立され、本社はイギリスのロンドンとオーストラリアのシドニーにあるとだけ書いてあります。そこでイギリスの法人登録を検索できるCompanies House (https://find-and-update.company-information.service.gov.uk/) とオーストラリアの法人登録を検索できるABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) というサイトでそれぞれ「WM Global Forex Limited」の法人登録を探してみましたが該当すると思われる法人登録は確認出来ません。そもそも「"WM Global Forex Limited"」を検索しても殆ど情報が出てきません。

連絡先情報が機能するかどうかも分からないメールアドレスだけでは話にならないので例によってWho Is 情報も確認しましたが、登録者に関する情報は何も開示されていません。サイトの登録・開設日は2022年11月25日になっています。上にキャプを示したばかりの「会社紹介」には「2007年に設立された」と書いてありますが、サイトの登録・開設日とは明らかに矛盾していて事実とは思われません。

それから以下はWMグローバルフォレックスリミテッドの口座開設ページ (https://user.tradingpointuk.com/register/fast)  のキャプ画像です。

この口座開設画面も上で検証し、以下にキャプを再掲したSHUN YUENリミテッドの口座開設ページとよく似ています。

さらにこれと明らかに似た口座開設ページを持つサイトがかなりの数確認されていてSHUN YUENリミテッドの検証の中でリストを示しています。それらのサイトはWMグローバルフォレックスリミテッドと同じグループによる、組織的につながりのあるサイトである可能性が高いように思われます。さらに本項の冒頭で説明したようにWMグローバルフォレックスリミテッドのサイトは「検証60」「検証61」で検証したサイトと同じIPアドレス  (34.233.14.55) 共有していることで見つかってきたサイトであり、それらのサイトとも組織的な繋がりがある、つまり同じグループによるサイトである可能性が高いです。またそれら口座開設ページの共通性やIPアドレスを共有しているサイトの中には被害報告が確認されているサイトが幾つもあります。

ここで検証したWMグローバルフォレックスリミテッドのサイトについても不適切かつ不充分な情報開示、金融ライセンスが確認出来ないことなどもあって非常に危険なサイトとしか思われません。このサイトでの投資を勧誘されたという証言は確認されていませんが、勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記

時期は不明ですが、WMグローバルフォレックスリミテッドのサイトも何の告知もなく系指されているようです (2023年7月確認)。


●First Financial Ltd (ファーストファイナンシャルリミテッド https://first-finan.com/)

●Charles Schwab (チャールスシュワブ https://charlesforex.com/)

●Varot Forex Ltd (Varotフォレックスリミテッド https://www.varotforex.com/)

●Face Forex Ltd (フェースフォレックスリミテッド https://face-forex.com/)

●Texas Capital (テキサスキャピタル https://texas-forex.com/index.html)

ファーストファイナンシャルリミテッドはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、チャールスシュワブは明らかにアメリカのネット証券会社・チャールスシュワブの名称を盗用したと思われるサイトですが住所の検索で見つかってきたサイトです。それ以外の3つのサイトも画像検索や住所の検索で見つけてきたサイトです。これら5つのサイトは互いにかなり似ており、同じテンプレートから作られたと思われます。特にフェースフォレックスリミテッドとテキサスキャピタル以外の3つのサイトは互いに非常によく似ています。さらにこれらのサイトは以下で説明していきますが「検証17」で検証した一連のサイトとかなり似ている部分があることも判明しました。それらも同じテンプレートから同じグループによって作られたサイトの疑いが濃厚です。

まずファーストファイナンシャルリミテッドに関するYahoo知恵袋の投稿の引用から始めます。

2021年7月5日投稿

知り合いが詐欺に遭ったというだけでその経緯などは全く情報がありません。これだけの情報では「検証13」以降で検証してきた中国系と思われる一連の詐欺サイトに連なるものかどうかは不明です。

この検証を書き終えて出てきた投稿ですが以下もファーストファイナンシャルリミテッドでの投資を勧誘されたという投稿です。

2021年7月30日投稿

こちらは婚活サイトで知り合った日本語にかなり違和感のある自称・東京在住の日本人から勧誘されたようで日本人を名乗っていたという点を除けば「検証13」の冒頭に書いた中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口に合致するように思われます。

さらにこの検証を書いた後でもファーストファイナンシャルリミテッドでの投資を勧誘されたという投稿が出てきました。

2021年8月12日投稿

勧誘された経緯は全く分かりませんがライングループがあるとなっています。投資関係の情報交換を装って勧誘が行われている可能性が高いようです。

2021年8月27日投稿

これも勧誘された経緯が分かりませんが、勧誘役は「美人外国人」となっています。そして取引を開始したところ資金を上回る損失が発生して150万円を入金してしまったようです。さらに「美人外国人」が融通してくれた33万円で再度取引したところ再び資金を上回る損失が発生して52万円を請求されているということのようです。この投稿には業者名がありませんが、最後の「補足」に書いてあるメールアドレス (services@first-finan.com) のドメイン名がファーストファイナンシャルリミテッドのサイトのURLアドレスのドメイン名と一致することからファーストファイナンシャルリミテッドに誘導されたことが分かります。実際に取引が行われて資金を上回る損失が発生していたのかは極めて疑問です。

2021年9月5日投稿

これもまた勧誘の経緯が不明ですが日本人を名乗る中国系の女性 (?) からファーストファイナンシャルリミテッドで口座開設してBZD (ベリーズドル)というマイナー通貨に投資するように仕向けられ、大きな損失が発生したことになって損失分を請求されているということのようです。

とにかく最初の投稿にあったFirst Financial Ltdというサイト名と「services@first-finan.com」というメールアドレスから検索に掛けて表題のファーストファイナンシャルリミテッドというサイトを見つけてきました。さらに画像検索などで見つけてきたサイトも含め表題の4つのサイトの冒頭部のキャプを表題と同じ順で以下に示します。

最初のファーストファイナンシャルリミテッドと2番目のチャールスシュワブ、3番目のVarotフォレックスリミテッドが互いに非常によく似ています。一方でフェースフォレックスリミテッドとテキサスキャピタルはこのサイト冒頭部だけ見たのでは前3つのサイトと似ているようには見えません。表示対応言語はファーストファイナンシャルリミテッド英語と日本語、チャールスシュワブは英語、日本語、中国語他の3つのサイトは英語のみです。

しかし各サイトにある「登録」あるいは「REGISTER」と書かれたリンクボタンを押して出てくる口座開設申し込みの窓はいずれも日本語を含む10言語に対応しています。 以下、これも表題と同じファーストファイナンシャルリミテッド、チャールズシュワブ、Varotフォレックスリミテッド、フェースフォレックスリミテッド、テキサスキャピタルの順でキャプを示します

表示言語はいずれも中国語、香港語、英語、韓国語、日本語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、スペイン語の10言語になっていてプルダウンメニュー上の並びまで全く同じです。そしてサイト冒頭の見かけはファーストファイナンシャルリミテッドと2番目のチャールズシュワブ、3番目のVarotフォレックスリミテッドが互いに非常によく似ていましたがこの口座開設の窓を比較すると3番目のVarotフォレックスリミテッドの口座開設用の窓だけは表示言語とか書かれている内容などをよく見ると明らかに一致しているのですが全体的な印象はかなり異なっています。そしてこの口座開設画面やキャプは省略しますがログイン画面も日本語対応していることからサイト自体が日本語対応していてYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたファーストファイナンシャルリミテッドだけでなく5つのサイトいずれについても日本人に向けた勧誘が行われている可能性が高いように思われます。

さらに5つのサイトの比較を続けます。例えば以下2つはファーストファイナンシャルリミテッドとチャールズシュワブのサイトから取得したサイトの特長を簡単なイラスト付きで5項目にまとめて説明している部分のキャプ画像です。

2つのキャプ画像は全く区別出来ません。奇妙なのはいずれも題目が「FIRSTを選んだ理由」となっていることです。ファーストファイナンシャルリミテッドのサイトで「FIRSTを選んだ理由」は全く問題がありませんがチャールズシュワブのサイトで「FIRSTを選んだ理由」は意味が分かりません。おそらくこれはファーストファイナンシャルリミテッドのサイトを改編してチャールズシュワブのサイトを作っており、改編の際に修正を忘れた結果ではないかと思われます。

残りの3つのサイト、Varotフォレックスリミテッドフェースフォレックスリミテッド、テキサスキャピタルは日本語表示に対応していないので英語版で比較します。まず以下がファーストファイナンシャルリミテッドで英語表示を選択した場合の同じ部分のキャプです。

そして以下にVarotフォレックスリミテッドフェースフォレックスリミテッド、テキサスキャピタルのサイトの相当部分のキャプをに示します。

サイト冒頭部で明らかに互いに酷似していたファーストファイナンシャルリミテッドとVarotフォレックスリミテッドはこの部分でも区別出来ないほどに似ています。さらにサイト冒頭部では全く似ていなかったフェースフォレックスリミテッドやテキサスキャピタルのサイトも背景画像は異なりますがテキスト部分も簡単なイラスト部分も全く同じに見えます。例えばイラスト部分の下に書いてあるサイトの特長は以下の5項目で共通しています。

Straight through processing (STP)

Tight spreads and deep liquidity

High quality execution

Anonymous trading

Low trading latency

さらに本項の冒頭で書きましたがこれら5つのサイトは「検証17」で検証したサイトと似ていることが判明しました。「検証17」では互いに明らかに似ている8つのサイトを検証しましたがこの検証を書いている2021年7月上旬の時点でそれらのサイトの内、3つのサイトが閉鎖されており、残っているのは以下の5つのサイトです。

●Douglas Financial Limited (ダグラスファイナンシャルリミテッド https://douglas-forex.com/jp/)

●DUPFX (https://www.dupforex.com/us/)

●Narsq (https://nasdarq.com/us/)

●BROAD FOREX (ブロードフォレックス http://www.bdfxgroup.com/?lang=en)

●Hayashi Financial Services Co., Limited (Hayashiファイナンシャルサービシズカンパニーリミテッド http://www.hayashifx.com/japanese.php)

これら5つのサイトにもイラスト付きでサイトの特長を5項目にまとめた部分があるのです。以下にダグラスファイナンシャルリミテッド、DUPFX、Narsq、ブロードフォレックス、Hayashiファイナンシャルサービシズカンパニーリミテッドからのキャプを順に示します。

背景画像は異なりますが、簡単なイラストやテキスト部分は本項の検証対象であるファーストファイナンシャルリミテッド以下の3つのサイトにあるものと同じです。

残念ながら「検証17」で検証したサイトの内、既に削除されてしまった3つのサイト、すなわちMFG (https://www.mfg-forex.com/jp/)、Sunny Financial Limited (サニーファイナンシャルリミテッド https://sunnyforex.com/jp/)、Narsq (https://www.narsq.com/us/) にもこの5つの特長をまとめた部分があったかどうかは確認出来ません。

さらに以下はファーストファイナンシャルリミテッドとチャールズシュワブのマルチプラットフォームを説明する部分の日本語版のキャプです。

この部分でもファーストファイナンシャルリミテッドとチャールズシュワブは全く区別出来ません。以下はファーストファイナンシャルリミテッドの同じ部分の英語版のキャプです。なぜかテキスト部分が大幅に簡略化されて短くなっています。

そしてこの部分についても非常によく似た部分がVarotフォレックスリミテッドフェースフォレックスリミテッド、テキサスキャピタルのサイト、さらには「検証17」で検証したサイトにも存在します。まず以下は順にVarotフォレックスリミテッドフェースフォレックスリミテッド、テキサスキャピタルのサイトからのキャプです。

右側にあるスマホ2台、タブレットとノートパソコンが並び、チャートが映っている画像は5つのサイトで共通でしょう。左側のテキスト部分も全く同じではないものの似たようなことが書いてあるようです。

そしてこの部分についても「検証17」で検証した8つのサイトの内、Hayashiファイナンシャルのサイトを除く7つのサイトに非常によく似た部分が存在します。以下は代表としてDUPFXのサイトからのキャプですがやはり右側にあるスマホ、タブレットとノートパソコンが並ぶ画像は映っているチャートのパターンまで含めてファーストファイナンシャルリミテッドなどのサイトのものと同じでしょう。左側のテキスト部分はフェースフォレックスリミテッドのサイトのテキスト部分と全く同じのようです。

そしてこのマルチプラットフォームを説明する記述と画像の組み合わせは「検証17」で検証した8つのサイトの内、DUPFXを含む7つのサイトに共通して存在することが確認されています。

さらにどうやらこの検証を準備している間に削除されたようですがファーストファイナンシャルリミテッドのサイトの「当社について」のページには以下のキャプに示しましたが「私たちのチームメンバー」と題して経営陣が紹介されていました。

これら4名の経営陣の画像には既視感があります。こちらもつい最近削除されたようですが以下は「検証17」で検証したDUPFXのサイトの「About Us」のページにあった経営者情報のキャプです。明らかに同じ画像ですし、名前や役職名も同じです。

「検証17」に書いてありますが同じ経営陣の画像はDUPFXに加えてMFG、サニーファイナンシャルリミテッド、Narsq (https://nasdarq.com/us/)、Narsq (https://www.narsq.com/us/) の4つのサイトでも経営陣の紹介で使われていたことが確認されています。但し現時点で閉鎖されていないDUPFXとNarsq (https://nasdarq.com/us/) の2つのサイトのいずれでもこの経営陣の画像は削除されたようです。また本項で検証しているファーストファイナンシャルリミテッド以外のチャールスシュワブ以下の4つのサイトにも同じ経営陣の画像が確認出来ませんでしたが存在していた形跡があるように思われます。

次に連絡先情報ついて見ていきます。まずファーストファイナンシャルリミテッドの場合です。ファーストファイナンシャルリミテッドのサイトでは経営陣情報が削除されるという意味の分からない改編があったことを書きましたがそれと同時期に連絡先についても改編が加えられたようです。ファーストファイナンシャルリミテッドでは「お問い合わせ (Contact Us)」のページと脚注の2ヵ所に連絡先情報が記されているのですが改編前は以下のキャプに示した連絡先情報が記されていました。

住所:270 Park Avenue, Manhattan, New York, NY 10017, United States

メールアドレス:services@first-finan.com

電話:(US)+1 626 608 0886

住所も電話番号もアメリカになっています。そして「270 Park Avenue」から始まる住所はきちんとした住所のように見えますが調べてみるとこの「270 Park Avenue」は住所であると共にこの住所にある52階建ての高層ビルの名称でもあることが分かりました。高層ビルの住所だとすれば階数とか部屋番号がないと明らかに住所として不完全ということになります。本当にこの住所にファーストファイナンシャルリミテッドが実在しているかどうか怪しいのではないかと考えていたところ、既に書いたように連絡先情報は以下のキャプに示したように改編されて住所はアメリカ・ニューヨークから何の説明もなく香港に変更になったのです。

住所:FLAT/RM B 5/F GAYLORD COMMERCIAL BUILDING 114-118 LOCKHART ROAD HONG KONG

メールアドレス:services@first-finan.com

電話:(US)+1 626 608 0886

まず非常に異様なのは住所がニューヨークから香港に変更になったのに電話番号が国番号[+1]から始まるアメリカの電話番号のままであることです。そして香港の住所ですがこれは「検証17」で検証し、削除された経営陣情報などで一致が確認されていたDUPFXのサイトの脚注に示されていたDUPFXの住所と同じです (右のキャプ参照)。また以下に示しますがVarotフォレックスリミテッドの場合も全く同じ香港の住所が連絡先となっています。

次はチャールスシュワブの連絡先情報です。以下にサイトの脚注に記されている連絡先情報のキャプを示します。

メールアドレス:services@charlesforex.com

住所:UNIT NO. A222,3F, HANG FUNG INDUSTRIAL BUILDING, PHASE2, NO.2G HOK YUEN STREET, HUNGHOM, HK

電話番号:+1 (929)2689293

このチャールスシュワブの場合にも住所は香港なのに電話番号は国番号[+1]から始まるアメリカあるいはカナダの電話番号になっています。明らかに矛盾があります。さらに香港の住所は以下に示すフェースフォレックスリミテッドとテキサスキャピタルの連絡先情報にある住所と全く同じです。つまりチャールスシュワブ、フェースフォレックスリミテッドテキサスキャピタルの3社は同じ住所に同居していることになっています。非常に違和感があります。

次はVarotフォレックスリミテッドの場合ですが以下に示したようにメールアドレスと香港の住所があるだけで電話番号がありません。

>services@varotforex.com

>FLAT/RM B 5/F GAYLORD COMMERCIAL BUILDING 114-118 LOCKHART ROAD HK

そしてこの香港の住所はファーストファイナンシャルリミテッド「検証17」で検証しDUPFXの住所と同じです。

最後にフェースフォレックスリミテッドとテキサスキャピタルの連絡先情報のキャプをまとめて順に示します。

住所:UNIT NO.A222, 3F, HANG FUNG INDUSTRIAL BUILDING, PHASE2,NO.2G HOK YUEN STREET, HUNGHOM, HONG KONG

メールアドレス:services@face-forex.com

住所:UNIT NO.A222, 3F, HANG FUNG INDUSTRIAL BUILDING, PHASE2,NO.2G HOK YUEN STREET, HUNGHOM, HONG KONG

メールアドレス:services@texas-forex.com

いずれも開示されている連絡先情報は香港の住所とメールアドレスのみでVarotフォレックスリミテッドの場合と同様に電話番号がありません。そしてこの香港の住所は上に示したチャールスシュワブの香港の住所と全く同じです。

以上5つのサイトにある連絡先情報を示しましたが現時点でそれぞれのサイトに記されている住所は以下に示す香港の2つの住所のいずれかということになります。

FLAT/RM B 5/F GAYLORD COMMERCIAL BUILDING 114-118 LOCKHART ROAD HONG KONG

ファーストファイナンシャルリミテッド

Varotフォレックスリミテッド

UNIT NO.A222, 3F, HANG FUNG INDUSTRIAL BUILDING, PHASE2,NO.2G HOK YUEN STREET, HUNGHOM, HONG KONG

チャールスシュワブ

フェースフォレックスリミテッド

テキサスキャピタル

そして1つ目のファーストファイナンシャルリミテッドとVarotフォレックスリミテッドに共通する住所については「検証17で検証したDUPFXも所在地としていることを指摘しましたがこのDUPFXについては香港の金融ライセンスを担当しているSECURITIES AND FUTURES COMMISSION (https://www.sfc.hk/en/) から以下のキャプに示しましたがDUPFXが無登録の違法業者であるという警告が出ており、その警告の備考で

>The company’s Hong Kong address belongs to a secretarial company. 

つまりDUPFXの香港の住所は secretarial companyの住所であると書かれています (詳しくは「検証17」を参照)。おそらく住所に実在するのはオフショア会社とか日本の司法書士事務所のような会社ではないかと思われます。この住所を所在地としているファーストファイナンシャルリミテッドとVarotフォレックスリミテッドがこの住所に実在するとは全く思えません。さらに以下で検証しているリングファイナンシャルリミテッドメキシコファイナンシャルの住所もこの香港の住所になっています。これだけ多くのサイトで部屋番号まで同じ住所が使われているというだけで到底信用出来る住所とは思えません。

チャールスシュワブ、フェースフォレックスリミテッドテキサスキャピタルの3社が共有している2つ目の住所については「検証17」で検証したダグラスファイナンシャルリミテッドも同じ住所を所在地としています。また具体的な情報は見つかってきませんが検索してみると全く同じ住所に他にも化粧品関係の会社とか宝飾品関係の会社が存在していることになっているようです。やはり同様にこの住所も架空住所であることが強く疑われます。

さらなる連絡先情報を探して各サイトのWho Is情報も確認しました。残念ながら大した情報は出てこなかったので代表でファーストファイナンシャルリミテッドのWho Is 情報のキャプを以下に示します。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日を見ると2021年4月17日となっています。この検証は2021年7月上旬に書いているのでまだ3ヵ月も経過していない非常に新しいサイトであることが分かります。そして赤枠で囲った部分に所在地情報があるのですが記されているのは「Hong Kong,、CN」だけです。要するに「中国、香港」と書いてあるだけです。

同様に他の4つのサイトのWho Is 情報も調べて以下にまとめました。

サイト名 登録開設日 所在地

ファーストファイナンシャル 2021年4月17日 中国、香港

チャールスシュワブ 2021年62 中国、香港

Varotフォレックス 2021年4月8日 中国、香港

フェースフォレックス 2021年327 中国、香港

テキサスキャピタル 2021年3月2日 中国、香港

最も古いテキサスキャピタルでも登録・開設から4ヶ月ほど、最も新しいチャールスシュワブのサイトは開設からわずか1カ月余りしか経過していない非常に新しいサイトです。所在地情報として開示されているのはいずれも中国・香港だけです。

本項で検証した5つのサイトは明らかに同じテンプレートから量産されたサイトと思われ、同じグループによる運営であることは間違いないものと考えます。さらにこれら5つのサイトは「検証17」で検証した一連のサイトとも組織的に結びついている可能性が濃厚です。金融ライセンスに関する情報は見当たらず、所在地情報も信用出来ません。運営人に関する紹介が削除されるなど情報開示は明らかに不適切です。到底信用出来るサイトとは思えません。そして少なくともファーストファイナンシャルリミテッドについてはYahoo知恵袋に複数の被害を受けたと思われる人からの投稿が出ています。これらのサイトでの投資勧誘を受けても決して応じないことを強く推奨します。


※付記

2021年11月12日付で香港の金融ライセンスを管理するSECURITIES AND FUTURES COMMISSION (SFC) からフェースフォレックスについて以下のキャプに示す警告が出ました。

この警告によればフェースフォレックスは無登録の違法業者であり、さらにフェースフォレックスが所在地としている以下の2つの住所

i) RM 1302, 13/F, Cheong K building, 84-86 Des Voeux Road Central, Hong Kong

ii) Unit No. A222, 3F, Hang Fung Industrial Building, Phase 2, No. 2G Hok Yuen Street, Hunghom, Hong Kong

について1つ目の住所についてはフェースフォレックスが実在することを確認出来ないし、2つ目の住所は住所自体が実在

しないとなっています。


●Ring Financial Limited (リングファイナンシャルリミテッド https://ring-forex.com/)

●Mexico Financial (メキシコファイナンシャル https://mexico-forex.com/index.html)

これらはいずれも英語表示のみで日本語には対応していないサイトですが上で検証したファーストファイナンシャルリミテッドなどの5つのサイトや「検証17」で検証した一連のサイトとよく似ており、同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。元々は「検証17」で検証したHayashiファイナンシャルサービシズカンパニーリミテッド のサイトからの画像検索で見つかってきたサイトなのですがリングファイナンシャルリミテッドについてはYahoo知恵袋に質問投稿が出てきました。まずはその質問投稿を引用します。

2021年9月14日投稿

一緒に投資しないかと勧誘されているとありますが、残念ながら誰から勧誘されているのかなどについては全く情報がありません。

2021年10月20日投稿

「知人」という人物に勧誘されてリングファイナンシャルに登録して「証券会社の人」の指示に従って売買したところお金が増えたけれども出金申請したら税金分を前払いしなければ出金出来ないと主張されて出金出来ないという状況のようです。勧誘して来た「知人」と知り合った経緯とか外国人だったかどうかは不明ですが、税金分の追加入金を要求してくるというのはまさに「検証13」の冒頭に書いた中国系の詐欺グループによると思われる詐欺の手口です。

とにかく少なくともリングファイナンシャルについて日本でも勧誘が行われていることが分かりますし、既に被害が発生していると思われます。まずこれらのサイトの冒頭部のキャプを表題と同じリングファイナンシャルリミテッド → メキシコファイナンシャルの順で示します。

まずこれら2つのサイトの間で比較すると背景画像は異なりますがメニューバーの項目とその並びが「Home」「About」「Online Transaction」「Account」「Trading Tools」「Contact」で一致していますし、キャプの中央に書かれている

>The biggest financial market in the world is at your fingertips!

という文章も全く同じです。そしてさらにこれまで検証したサイトと比較すると特に2つ目のメキシコファイナンシャルのサイトの冒頭部は上で検証したテキサスキャピタルのサイトの冒頭部と明らかに似ています。以下にテキサスキャピタルのサイト冒頭部のキャプ画像を再掲します。

背景画像が同じですし、メニューバーの項目名やその並び、さらにキャプ中央の

>The biggest financial market in the world is at your fingertips!

という文章も同じです。 メキシコファイナンシャルとテキサスキャピタルのサイトは明らかに同じテンプレート由来でしょう。

次にサイトの特長を5項目にまとめている部分を比較します。まずリングファイナンシャルリミテッドのサイトからのキャプを示します。

この部分については以下にキャプを再掲したフェースフォレックスリミテッドの相当部分と非常によく似ています。イラストや文章が同じであるだけでなく、背景画像も同じものでしょう。

次にメキシコファイナンシャルのサイトからのキャプを以下に示します。

これまで検証したサイトと比較するとこの部分についてもサイト冒頭部で明らかに似ていたテキサスキャピタルのサイトと区別出来ないほどに似ています。以下にテキサスキャピタルのサイトからのキャプを再掲します。

5つのイラスト、文章、文章が左揃えではなく中央揃えになっていること、背景画像など完全に一致しています。

次に連絡先情報を確認します。まずリングファイナンシャルリミテッドのサイトには脚注部分にメールアドレスと住所が記されています。まず以下のキャプの左側にメールアドレスが記されています。

>services@ring-forex.com

上のキャプで右側にはSocialsと書いてあってFacebookなどのSNSのアカウントへのリンクがあるように見えますが、これらのリンクをクリックしてみるとこのリングファイナンシャルリミテッドのサイト自体に繋がっています。リンクは見せかけだけです。

さらに以下に住所が表示されている部分のキャプ画像を示します。

>FLAT/RM B 5/F GAYLORD COMMERCIAL BUILDING 114-118 LOCKHART ROAD HONG KONG

この香港の住所は上で検証したファーストファイナンシャルリミテッドおよびVarotフォレックスリミテッド、さらに「検証17」で検証したDUPFXの住所と同じです。さらに以下に示すメキシコファイナンシャルの住所も同じです。

メキシコファイナンシャルの連絡先情報についても脚注にある連絡先情報のキャプを右に示します。やはり住所は香港で他にメールアドレスが記されています。

>Flat/Rm B, 5/F Gaylord Commercial Building, 114-118 Lockhart Road,HK

>services@mexico-forex.com

香港の住所はリングファイナンシャルリミテッド、上で示したファーストファイナンシャルリミテッドおよびVarotフォレックスリミテッド、さらに「検証17」で検証したDUPFXの住所と同じです。そしてこの住所については上のファーストファイナンシャルリミテッドVarotフォレックスリミテッドの検証で触れましたがこの住所はオフショア会社などの住所である可能性が高いです。この住所にこれらのFX業者が実在するとは思えません。

さらに連絡先情報を求め、例によってそれぞれのサイトのWho Is 情報も確認しました。まずリングファイナンシャルリミテッドのサイトのWho Is 情報を以下に示します。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年4月16日になっています。さらに赤枠で囲った部分に登録機関がリングファイナンシャルリミテッド、所在地が香港とだけ書かれています。

次はメキシコファイナンシャルのWho Is 情報です。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年5月1日す。さらに赤枠で囲った部分に登録機関がメキシコファイナンシャルリミテッド、所在地はやはり香港とだけ書かれています。

改めて結論するまでもなく、これらのサイトは到底信用出来ません。投資勧誘を受けても決して応じないことを強く推奨します。


※付記

2021年11月12日付で香港の金融ライセンスを管理するSECURITIES AND FUTURES COMMISSION (SFC) からリングファイナンシャルリミテッド無登録の違法業者であるとして警告が出ました。

この警告によればリングファイナンシャルの香港の住所は「secretarial company」の住所であるとなっています。これはオフショア会社のようなものと思われます。つまりこの住所にリングファイナンシャルは実在しないことが確実になりました。同時に同じ住所を使っているファーストファイナンシャルリミテッドおよびVarotフォレックスリミテッド、さらに「検証17」で検証したDUPFXもこの住所に実在するとは思えません。


●BBT Financial Limited (BBTファイナンシャルリミテッド https://www.bbtforex.com/index.html)

Yahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイトで上で検証したファーストファイナンシャルリミテッドなどのサイトと部分的ではありますが似ているのでここで検証します。まずこのサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年4月19日投稿

誰から勧誘されたのか情報がありませんがとにかくBBTファイナンシャルリミテッドでの取引を強く勧められたとあります。日本人が口座を作っても大丈夫かという質問も含まれていることからすれば勧誘して来たのは外国人ではないかとも考えられますが、確実ではありません。とにかくこの質問に出てきたURLアドレスにアクセスしてみました。以下はサイト冒頭部のキャプです。

表示言語の選択肢は英語、日本語、中国語の3つです。但し以下で示しますが日本語表示を選択しても日本語で示されるのはサイトの記述の一部だけです。

そしてこの冒頭部は上で検証したFirst Financial Ltd (ファーストファイナンシャルリミテッド https://first-finan.com/)、Charles Schwab (チャールスシュワブ https://charlesforex.com/)、Varot Forex Ltd (Varotフォレックスリミテッド https://www.varotforex.com/) のサイト冒頭部と明らかに似ていることに気が付きました。以下に比較の為にファーストファイナンシャルリミテッドのサイト冒頭部のキャプ画像を再掲します。

欧米系と思われる笑顔の外国人男性は明らかに別人ですが、中央部に書かれている標語 (?) はいずれも

>成功への近道

>いつでも簡単に取引できます

>世界最大の金融市場、FX市場で挑戦しましょう!

で共通しています。その下に見える「ログイン」「登録」と書かれた赤色のボタンもそっくりです。またキャプの左上にはメールアドレスが示されている点、メニューバーの項目名やその並びなども互いに非常によく似ています。これは到底偶然とは思えません。

しかしBBTファイナンシャルリミテッドのサイトがファーストファイナンシャルリミテッドなどのサイトと明らかに似ているのはこの冒頭部だけのように思われます。以下は冒頭部に続く部分のキャプですがこの部分に似たような部分は既に閉鎖されているので確認は出来ませんがファーストファイナンシャルなどのサイトに無かったはずです。

そしてこの部分は日本語表示を選択しても上のキャプのように英語でしか表示されないのですが、タイトルが

>About ATM Trading Merchants (ATM Trading Merchants について)

となっています。さらにタイトルに続く文章

>ATM Provides you best trading conditions which is very fast and flexible. We are the largest and respected firms in forex industry since 2010. Simple Trading environment which is created by experts to make your work simple.

の主語も「ATM」となっています。サイト名は「BBTファイナンシャルリミテッド」なのに「ATM Trading Merchants (ATM トレーディングマーチャンツ)」の説明が書いてあるのは意味が分かりません。さらに2010年から事業を行っているとも書いてあります。

意味が分からないので「ATM Trading Merchants (ATM トレーディングマーチャンツ)」を検索してみるとATM Trade Merchants Private Limited (ATMトレードマーチャンツプライベートリミテッド https://www.atmtrades.com/) というサイトが見つかりました。ちなみに表示言語は英語のみです。そしてこの見つかってきたサイトには以下のキャプに示したような部分があります。

この部分は明らかに上にキャプを示したBBTファイナンシャルリミテッドのサイトの一部に極めてよく似ています。しかしこのATMトレードマーチャンツプライベートリミテッドというサイトの他の部分はBBTファイナンシャルリミテッドのサイトと似ているようには思えません。例えば以下はATMトレードマーチャンツプライベートリミテッドというサイトの冒頭部のキャプですがBBTファイナンシャルリミテッドのサイトと全く似ていません。

さらにBBTファイナンシャルリミテッドの続きには以下のようなサイトの特長を説明する部分が出てきます。

しかしこの部分でも題目に違和感があります。

>WHY CHOOSE ALPHA FX MARKETS (なぜアルファFXリミテッドを選ぶのか?)

BBTファイナンシャルリミテッドのサイトなのに「なぜアルファFXリミテッドを選ぶのか?」は意味が分かりません。そこでここでも「ALPHA FX MARKETS 」を検索してみるとAlpha FX Markets (アルファFXマーケッツ https://alphaforexmarkets.com/) というサイトが見つかってきました。そしてこのアルファFXマーケッツというサイトには以下のキャプに示すような部分があります。説明するまでもなく上で示したばかりのBBTファイナンシャルリミテッドの長所を説明している部分に非常によく似ています。

しかしこのアルファFXマーケッツのサイトについてもこの部分以外はBBTファイナンシャルリミテッドのサイトと似ているようには思われません。例えば以下はアルファFXマーケッツのサイトの冒頭部のキャプです。

一体どういうことなのか理解不能なのですがBBTファイナンシャルリミテッドのサイトの冒頭部に続く部分は他の2つのサイト、具体的にはATMトレードマーチャンツプライベートリミテッド (https://www.atmtrades.com/) とアルファFXマーケッツ (https://alphaforexmarkets.com/) という2つのサイトから一部を切り取ってきて記されているサイト名も修正せずにそのまま貼り付けている作ってあるとしか思われません。ATMトレードマーチャンツプライベートリミテッドとアルファFXマーケッツについてはここでは深く追求しませんが、それぞれかなり怪しげなサイトではあるものの「検証13」以降で検証している中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの一角かどうかはかなり疑問です。

次に連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。辛うじて以下に示した脚注部分の右端にメールアドレスだけ記されていました。

>services@bbtforex.com

メールアドレスの下に「本社」とだけあるのは本来はここに本社の住所などが記されていた場所だったのかと思わされますがとにかく記述はありません。「メニュー」という項目があって「お問い合わせ」とか「当社について」といった項目名のリンクがあるので連絡先情報が記されていることを期待してクリックしてみたのですが何とリンク先のURLアドレスは

https://www.bbtforex.com/index.html#

となっています。つまりこのBBTファイナンシャルリミテッドのサイトのトップページ自体にリンクされています。「出入金方法」とか「取引」という項目名のリンクも同じです。つまりこのサイトにはサブページが多数あるように見えて実際のところはトップページしか存在しないようです。

そしてこの脚注部分にはさらに違和感のある部分があります。すなわち上のキャプで左側にある文章の主語が「First Trading」となっているのですがこれも意味が分かりません。この文章もどこかに「First Trading」というサイトがあってそこから文章をコピペしたのかと思って「First Trading」というサイトを探してみましたが見つかりません。ちなみにこの脚注部分を英語表示にすると以下に示したように「First Trading」は出てきません。

連絡先情報がメールアドレスだけでは話にならないので例によってサイトのWho Is 情報も確認してみましたが登録者に関する情報は何も開示されていません。サイトの登録・開設日は以下のキャプの黄色の枠で囲った部分にあるように2022年2月7日となっていてやはりかなり新しいサイトであることが分かります。

改めて結論するまでもないと思いますが、このサイトは他のサイトから切り取ってきた素材を組み合わせて作っただけのサイトのように思われます。情報開示は極めて不充分、不適切で金融ライセンスに関する記述もありません。詐欺目的のサイトである疑いは極めて濃厚で非常に危険なサイトと思われるのでこのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。