検証26

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘、被害報告が確認されています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証14ページ目です。「検証27「検証28「検証29「検証30「検証31「検証32「検証33「検証34「検証35「検証36「検証37「検証38「検証39「検証40「検証41「検証42「検証43「検証44「検証45「検証46「検証47「検証48「検証49「検証50「検証51「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。検証項目は順次追加の予定です。


●Rockfort Markets (ロックフォート・マーケット https://rockfortmarkets.com/en/home/)

●Rockfort (ロックフォート http://www.rockfort.vn/en/)

●Ranfurly Wealths (Ranfurlyウエルス https://www.ranfurlywealths.com/)


まず以下を検証します。

●Rockfort Markets (ロックフォート・マーケット https://rockfortmarkets.com/en/home/)

●Rockfort (ロックフォート http://www.rockfort.vn/en/)

●Ranfurly Wealths (Ranfurlyウエルス https://www.ranfurlywealths.com/)

ロックフォート・マーケットもYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイト、2番目のロックフォートと3番目のRanfurlyウエルスは画像検索で見つけてきた関連サイトで最初のロックフォート・マーケットのサイトが日本語に対応しているのに対して日本語非対応ですが明らかに同じグループによるサイトと思われるのでまとめて検証します。

まずロックフォート・マーケットを知ることになったYahoo知恵袋の投稿を引用します。

2021年2月21日投稿

「SNSで知り合った香港の方」から勧誘されて利益が出ているものの出金しようとすると20%の所得税を払うことを要求されているということです。海外の会社が日本の源泉徴収に対応することも有り得ませんし、出ている利益の中から税金を払えば済むことですから追加で入金を要求しているのは明らかにおかしいです。「検証13」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループの手口に合致しており、おそらく要求されている所得税分の追加入金に応じてもまた別の名目で追加入金を要求されて結局出金出来ないというパターンになることが予想されます。

2021年4月18日投稿

この投稿では「某大手SNSの投資コミュニティ」で勧誘されたとありますがそれ以上の情報はありません。いずれにしろ日本人に向けてこのロックフォートマーケッツという業者での投資勧誘が行われていることは間違いないと思われます。そしてこれらの投稿にあったURLアドレスにアクセスしてみました。以下がサイト冒頭のキャプです。

国旗アイコンが小さくて分かりにくいですが表示言語の選択肢は英語、日本語、中国語になっています。英語の国旗アイコンはアメリカ国旗とかイギリス国旗ではなくおそらくニュージーランドの国旗のアイコンになっています。いささかの違和感がありますが後述するようにこのサイトの連絡先住所はニュージーランドになってるのでニュージーランドの国旗アイコンが使われているものと思われます。

日本語表示を選択した状態では脚注に以下のような記述があります。

>日本語のコンテンツは日本の顧客を勧誘する目的ではありません。

しかし最初に引用したYahoo知恵袋への投稿では日本人に対して勧誘が行われている実態があると思われますし、日本語サイトを作っておいて日本人顧客を受け入れていないとも全く思えません。

取引対象になっているのはキャプの中に見えますが外国為替 (FX)、株式、コモディティ、差金決済 (CFD)、貴金属、株式指数となっているようです。そして後述しますがYoutube動画が埋め込まれています。

ここでこのロックフォート・マーケットのサイトから画像検索で見つけてきた表題の2番目のロックフォートのサイト、同じく3番目のRanfurlyウエルスのサイトについても冒頭部のキャプを示します。まずロックフォートのサイトの冒頭部のキャプです。

ロックフォートという名称が一致しているだけでなく、キャプ左上に見える三角形が4つ積み重なったよう形のロゴもロックフォート・マーケットのサイトにあるロゴと全く同じに見えます。2つのサイトが同じグループであるのは確実でしょう。そしてこのサイトは表示対応言語が英語とベトナム語の2択になっています。ベトナム向けのサイトとしか思われませんが何故ロックフォート・マーケットと別個のサイトになっているのかは不明です。

次は表題3番目のRanfurlyウエルスのサイトのキャプです。

このサイトは表示言語が英語のみの対応です。サイト名や左上のロゴはロックフォート・マーケットやロックフォートのサイトとは異なりますがやはり上の2つのサイトと似ている部分が認められます。特にローソク足チャートの背景画像はロックフォートの背景画像と同じものでしょう。

3つのサイトの冒頭部を比較しただけでこれら3つのサイトが互いにかなり似ており、組織的な繋がりがあることは予想されますが、これら3つのサイトが似ているのはこの冒頭部だけではありません。例えば以下はロックフォート・マーケットのサイトからのキャプで他の2つのサイトと比較の為に英語表示にしてありますが取引対象やマルチプラットフォーム対応を説明する部分、さらにその下にはトレーディングソフトのメタトレーダー4を説明する部分があります。

上半分には円形のイラストの下に「METATRADER 4」「TRADER WORKSTATION」「MOBILE TRADING」の3項目の説明があり、取引対象の説明などがあります。最初の「METATRADER 4 (メタトレーダー4)」というのはFXでしばしば使われるトレーディングソフトの名称ですが、サイト冒頭に埋め込まれていたYoutube動画によれば「TRADER WORKSTATION」というのも株式、オプション、先物を取引する為のトレーディングソフトのようです。さらに3番目の「MOBILE TRADING」の項目ではスマートフォンからのトレードも可能であるといった説明があります。一方で上のキャプの下半分はメタトレーダー4の簡単な説明になっています。

この2つの部分と極めてよく似た部分が他の2つのサイトにもあるのでそれらのキャプを示します。まず以下がベトナム向けと思われる表題2番目のロックフォートのサイトからのキャプです。

このサイトの場合はロックフォート・マーケットのサイトと殆ど同じです。上半分に並んでいる3項目の説明の内、真ん中の項目のタイトルが「TRADER WORKSTATION」から「COMPUTER TRADER」に変更になり、説明文も若干変わっているだけです。

しかし以下に示すRanfurlyウエルスのサイトでは一見すると上の2つのサイトとそっくりなのですがよく見るとテキスト部分が全面的に置き変わっています。

上半分にある3つの円形のイラスト部分は全く同じなのですがそれぞれの項目名が「REGISTRATION (登録)」「INVESTMENT (投資)」「WITHDRAWAL (出金)」に全面的に変わっています。上の2つのサイトでは同じ円形のイラストの下に投資対象の説明やマルチプラットフォーム対応を説明する文章が記されていたのですから説明内容は全く異なることになります。

説明文の内容が全く変わっているのは上のキャプの下半分でも同じです。上の2つのサイトではトレーディングソフトのメタトレーダー4に関する説明があったのにRanfurlyウエルスのサイトでは「Partnership Program」というタイトルになっていてアフィリエイターへの報酬条件が書いてあります。イラストや画像の部分は全く同じで同じテンプレートから作られたサイトとしか思えないのですがテキスト部分だけ全く異なる内容になっているのはどうしてなのか全く理解出来ません。

以下のキャプに示したのは金融ライセンスなどに関する記述のある部分です。表題と同じロックフォート・マーケット → ロックフォート → Ranfurlyウエルスの順で3つのキャプを並べます。

それぞれ円形のイラスト付きで3つの項目が並んでいますが2番目の「FAST ACCOUNT OPENING (速やかな口座開設)」という項目、3番目の「EASY FUNDING (簡単な入金手続き)」という項目は3つのサイトで殆ど違いがありません。明らかな違いがあるのはそれぞれのサイトの最初の項目です。ロックフォート・マーケットとRanfurlyウエルスのサイトではNEW ZEALAND LICENSED (ニュージーランドのライセンスを取得済み)と書いてありそれぞれのライセンス番号と思われるものが記されています。

ロックフォート・マーケット: FSP 509766

Ranfurlyウエルス: FSP 455547

しかし2番目のロックフォートのサイトには金融ライセンスに関する記述が欠けています。2番目のロックフォートのサイトでは項目名だけは「FINANCIA LICENSED (金融ライセンス取得済)」となっているのですがどこの国でライセンスを得ているのかといった記述がありませんし、金融ライセンスの登録番号もありません。代わりに「Financial Services Complaints Ltd (FSCL)」のメンバーになっているとだけ書かれており、このFSCLのメンバーであるという記述はロックフォート・マーケットやRanfurlyウエルスのサイトにもあります。

そこでまず「Financial Services Complaints Ltd (FSCL)」について調べてみるとFSCLの公式サイト (https://www.fscl.org.nz/) が見つかってきました。しかしこのFSCLというのはOur Role (我々の役割)というページの説明によれば非営利で金融機関とのトラブルの調停を行うような機関のようです。そしてこのFSCLのサイトにある登録業者の検索のページから「Rockfort」や「Ranfurly」を検索してみるとそれぞれ1件の登録業者が見つかります。

それぞれFSP FSP 509766、FSP 455547という金融ライセンスの登録番号はそれぞれのサイトにあった番号と一致しています。しかし「Rockfort」を登録業者から探して見つかってきたのはRockfort Marketsの登録1件のみです。Rockfortという名称を持つサイトが2つあるのに登録が1件しかないのは1つの法人が2つのサイトを用意しているということになり、意味が分かりません。また「Ranfurly」を検索して見つかったのはRanfurly Wealths (Ranfurly ウエルス) ではなくRanfurly Strategic Limitedという法人です。そこで「Ranfurly Strategic Limited」を検索すると以下にサイト冒頭部のキャプを示したRanfurly Strategic Limitedのサイトが見つかってきました。どうやらこれは年金関係のサイトのようです。

この年金関係のサイトの連絡先情報は以下のようになっています。

ここに記されているPostal Address

>PO Box 317, Christchurch 8140, New Zealnd

はFinancial Services Complaints Ltd (FSCL)のサイトにあったRanfurly Strategic Limitedの登録住所

>PO Box 317, 26 Carlton Mill Road, Merlvale, Christchurch 8140, New Zealnd

と比べるとストリート名が抜けていて明らかに不完全ですが少なくとも部分的に一致しています。本項の検証対象であるRanfurly Wealths (Ranfurlyウエルス)とRanfurly Strategic Limitedは同じグループに属するのではないかとも考えましたが、互いのサイトに系列サイトの情報は見当たりませんし、ロゴが全く異なります。そもそもFinancial Services Complaints Ltd (FSCL)は金融ライセンスとは無関係の機関としか思えないのですが、さらにFSCLの登録が本項で検証しているRanfurlyウエルスのものかどうかさえ危うくなってきたように思われます。

そこで本項で検証している3つのサイトに記されている連絡先情報を確認することにしました。まずはロックフォート・マーケットの連絡先情報を以下に示します。

>Visit Our Office

>Group M Building, Level 2, 22 Fanshawe Street Auckland, 1010 New Zealand

>Phone: +64 9 281 2012

>Postal Address

>Rockfort Markets Limited, PO Box 5382, Victoria Street West, Auckland, 1010, New Zealand

>Email: info@rockfortmarkets.com

ここに記されているPostal Address (郵送先住所)がFSCLの公式サイト (https://www.fscl.org.nz/) にあった登録住所に合致します。

次は表題2つ目のロックフォートのサイトにある連絡先情報ですが以下のキャプに示したように殆ど情報がありません。

住所も電話番号も記載がなく、わずかにメールアドレスが1つあるだけです。

>info@rockfort.vn

これは話になりません。最後はRanfurlyウエルスのサイトにある連絡先情報です。

>Contact Us

>Visit Our Office

>Level 45, 128 Quay Street, Auckland Central, Auckland, 1020, New Zealand

>Phone: +6435885092

>Email: support@ranfurlywealths.com

ここに記されている住所はFSCLの公式サイト (https://www.fscl.org.nz/) で確認したRanfurly Strategic Limitedという法人の登録住所

>PO Box 317, 26 Carlton Mill Road, Merivale, Christchurch 8140, New Zealnd

と全く異なる住所です。やはりFSCLの登録を得ている「Ranfurly Strategic Limited」は本稿で検証対象としているRanfurlyウエルスとは別個ではないかと疑わざるを得ません。

次にロックフォート・マーケットとRanfurlyウエルスが得ているというニュージーランドの金融ライセンスについて調べてみることにしました。既に書いたようにロックフォート・マーケットとRanfurlyウエルスについてはそれぞれ以下のライセンス番号でニュージーランドの金融ライセンスを得ているとなっています。

ロックフォート・マーケット: FSP 509766

Ranfurlyウエルス: FSP 455547

そこでニュージーランドの金融ライセンスを管理しているFINANCIAL SERVICE PROVIDERSのサイトでこれらのライセンス番号を使ってそれぞれの金融ライセンス情報を探してきました。また関連してニュージーランドの法人登録情報も探してみました。まずロックフォート・マーケットの法人登録から幾つかに分割して以下に示します。

まず上に示した範囲ではこの法人が登録されたのが2015年10月9日と5年半以上も前であることが目につきます。

この部分にはロックフォート・マーケットの電話番号、メールアドレス、さらには公式サイトのURLアドレスが明示されており、本項で検証しているロックフォート・マーケットに対応する法人登録であることが確認出来ます。

さらに以下の部分には株主情報や会社の住所、経営者情報が記されています。

Rockfort Markets Limitedの株を保有している株主はROCKFORT HOLDINGS LIMITEDという法人になっています。そこでこのROCKFORT HOLDINGS LIMITED という親会社の法人登録を調べてみました。以下にキャプを示します。

この親会社は上のキャプで「Incorporation Date」の項目に記されていますが2019年9月24日に法人登録しています。ロックフォート・マーケットの法人登録が2015年10月9日ですから親会社の方が4年近く後になって法人登録されたことになります。さらに調べてみるとロックフォート・マーケットは2015年10月9日に法人登録された当時はGPP Holdings Limitedという社名で2019年9月24日付でROCKFORT HOLDINGS LIMITEDに買収されて現在のロックフォート・マーケットという社名に変更したということが判明しました。この経緯はロックフォート・マーケットのサイトにあるプレスリリース記事 でも説明されています。このプレスリリース記事は残念ながら日本語版は用意されていないようなので以下には英語版の記事をGoogle翻訳した結果のキャプを示します。

このプレスリリース記事で特に注目するべきは赤枠で囲った部分です。

つまり2019年9月24日付で全株式を取得という形で買収されたGPP Markets Limitedという会社は買収された時点で既にニュージーランドの金融ライセンスを管理するFinancial Markets Authority (FMA) から金融ライセンス (ライセンス番号:FSP 509766) を取得済みであったということです。そして買収されたことで現在のロックフォート・マーケットという社名に変更されたということになります。後述するように経営者情報を見ると会社買収前後で経営者が一気に入れ替わっているわけではないようなので経営陣によるマネージメントバイアウト (MBO)的な会社買収というのが実態なのかもしれませんがロックフォート・マーケットの持つ金融ライセンスは審査を受けて取得したというよりも金で買ってきたようなものではないかという気もします。

取得の経緯に疑問がありますが、とにかくロックフォート・マーケットの金融ライセンスについて公開されている情報を以下に示します。

金融ライセンスを取得したのは2016年7月16日となっています。会社が買収されたのが2019年9月24日ですから金融ライセンスはやはり買収前のGPP Markets Limitedが取得したものということになります。いわば取得済みの金融ライセンス込みでGPP Markets LimitedはROCKFORT HOLDINGS LIMITEDに買収されたということになるかと思われます。

そしてもう一度法人登録に戻って経営者情報の項目を説明します。現職の経営者1名とかつての経営者5名に関して在任期間と住所が開示されています。

▼Howard Wallace Dean WILCOX (2020年12月1日~現職)

住所:40 Laurie Avenue, Parnell, Auckland, 1052 , New Zealand

▼Xiuqian LI (在職期間:2015年10月9日~2021年4月9日)

住所:1-8-36-402, Benten, Sohka City, Saitama Prefecture , Japan

▼Sargon John ELIAS (在職期間:2016年5月12日~2020年12月1日)

住所:28 Glade Place, Birkenhead, Auckland, 0626 , New Zealand

▼Randolph Edward Casimir VAN DER BURGH (在職期間:2016年6月7日~2019年8月10日)

住所: 9a Eglinton Avenue, Mount Eden, Auckland, 1024 , New Zealand

▼Hongbing JIANG (在職期間:2015年10月9日~2017年8月18日)

住所:Area A, F9, Haorun Plaza, 50 Dengshikou St, Dongcheng District, Beijing, 100006 , China

▼Chih-le KE (在職期間:2015年10月9日~2016年10月9日)

住所:23 Bronte Place, Howick, Auckland, 2014 , New Zealand


既に書きましたが2019年9月24日の会社買収で経営陣が全面的に入れ替わっているわけではないという点は買収の性格を示しているように思います。そして計6名の現・旧経営陣の中で特に興味深いのは2番目のXiuqian LIというほぼ間違いなく中国系と思われる名前の人物でしょう。この人物は会社創業時の2015年10月から在職して辞任したのはつい最近、2021年4月9日です。この項目の最初に取り上げたYahoo知恵袋の投稿が2021年2月ですからまだこの人物が在職中の時期になります。そして現住所が日本の埼玉県草加市弁天1-8-36-402となっています。また2015年10月の会社創業時の提出書類を見てもこのXiuqian LIという人物の住所は現在と同じ埼玉県草加市の住所になっています(以下のキャプ参照)。LIという名字は漢字表記では「李」と思われます。

さらに2015年10月の会社創業時の経営者としては5番目のHongbing JIANGと6番目のChih-le KEの計3人が該当しますがいずれも中国系と思われる名前のように思われます。そして5番目のHongbing JIANGという人物の住所は中国の北京市東城区となっています。つまりロックフォート・マーケットの前身であるGPP Markets Limitedはいずれも中国系ではないかと思われる3名、そして内2名は日本と中国在住という経営陣によって創業された会社ということになります。そして創業時の中国系と思われる経営者3名の中の1人、日本在住のXiuqian LIはつい1ヵ月ほど前まで在職であったのですからロックフォート・マーケットはやはり中国系の色が濃い業者ということで間違いなさそうですし、日本との繋がりも確認されたことになります。

次にロックフォート・マーケットと同様にRanfurly Wealths (Ranfurlyウエルス)の法人登録情報を調べてみました。順序としてはFSP 455547という金融ライセンス番号が分かっているのでまず金融ライセンス情報を探し、さらに金融ライセンス情報にリンクされている法人登録にたどり着きました。以下がその金融ライセンス番号FSP 455547に対応する法人登録情報のキャプです。

まず登録法人名がRanfurly Wealths (Ranfurly ウエルス) ではなくRanfurly Strategic Limitedになっています。そして重要なのは赤枠で囲った部分にあるメールアドレスとウェブサイトのURLアドレス、最後の部分に記されている住所です。URLアドレスはRanfurlyウエルスのURLアドレス (https://www.ranfurlywealths.com/)と全く異なりますし、メールアドレスや住所もRanfurlyウエルスのサイトに記されている連絡先情報

>Level 45, 128 Quay Street, Auckland Central, Auckland, 1020, New Zealand

>Email: support@ranfurlywealths.com

と全く異なります。この法人登録は上で書きましたがRanfurly Strategic Limitedのサイトに対応するものでしょう。Ranfurly ウエルスがRanfurly Strategic Limitedのグループ会社であるという可能性も考えてみましたがそれを肯定するような情報も見当たりません。Ranfurly ウエルスが本当に金融ライセンスを持っているかどうか非常に疑わしいとしか思えません。


改めて書くまでもないと思いますが、本項で検証した3つのサイトは到底信用出来ません。日本で金融庁の登録を得ていない違法業者であるというだけでなく、極めて不可解な部分が認められます。これらのサイトでの投資勧誘を受けても決して応じないことを推奨します。