検証48

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘が確認されています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31」「検証32」「検証33」「検証34」「検証35」「検証36」「検証37」「検証38」「検証39」「検証40」「検証41」「検証42」「検証43」「検証44」「検証45」「検証46」「検証47」に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証36ページ目です。「検証49「検証50「検証51「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。


●ETHER Macro Capital Limited (ETHERマクロキャピタルリミテッド https://ethermacrocapital.com/)

●BOLONI CREATET FX CO LTD (BOLONI CREATET FXカンパニーリミテッド https://bolofx.com/en/index)

●AM Markets (AMマーケッツ https://www.ammarkets.com/en/)

●Fantom Global Limited (ファントムグローバルリミテッド http://fantomltd.com/jp)

●LanDun Global Investing Limited (LanDunグローバルインベスティングリミテッド https://www.landunglobal.com/jp)

●Starekco Ltd (Starekcoリミテッド https://www.starekco.com/jp)

●Big Uncle Limited (ビッグアンクルリミテッド https://biggloballimited.com/jp)

●Carrod Securities Co Ltd (Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド https://carrodsecurities-ltd.com/jp)


まず以下の4つのサイトをまとめて検証します。

●ETHER Macro Capital Limited (ETHERマクロキャピタルリミテッド https://ethermacrocapital.com/)

●BOLONI CREATET FX CO LTD (BOLONI CREATET FXカンパニーリミテッド https://bolofx.com/en/index)

●AM Markets (AMマーケッツ https://www.ammarkets.com/en/)

●Fantom Global Limited (ファントムグローバルリミテッド http://fantomltd.com/jp)

最初のETHERマクロキャピタルリミテッドは「検証33」で検証したSHUN YUEN LIMITED (SHUN YUENリミテッド http://shunyuenltd.com/jp) というサイトと同じIPアドレス (43.229.115.234) 上にあるサイトとして見つかってきたサイト、2番目のBOLONI CREATET FXカンパニーリミテッドと3番目のAMマーケッツは画像検索で見つかってきたETHERマクロキャピタルリミテッドと明らかに同じテンプレートから量産されたと思われる非常によく似たサイトです。最後のファントムグローバルリミテッドも明らかに同じグループに属するサイトなのですが、この検証を書いている2022年2月中旬の時点で既に閉鎖されており、充分な検証材料を集めることも困難なので本項の最後の付記で説明することにします。

尚、ETHERマクロキャピタルリミテッドSHUN YUENリミテッドが共存するIPアドレス (43.229.115.234) 上には他にも「検証46」で検証した以下の6つのサイトが共存していることが分かっています。

Grand Global Markets Limited (グランドグローバルマーケッツリミテッド http://grandgloballtd.com/jp)

GLO Finance (GLOファイナンス https://www.glofinance.net/)

Toff Super Market Ltd (Toffスーパーマーケットリミテッド http://www.toffsuper.com/index2)

Allin Capital Market Limited (Allinキャピタルマーケットリミテッド https://www.allinltd.com/index2)

Allin Capital Market Limited (Allinキャピタルマーケットリミテッド https://www.zxgfox.com/index2)

▼Skyam Invest Ltd (Skyamインベストリミテッド http://skyamltd.com/jp)

ETHERマクロキャピタルリミテッドのサイトは同じIPアドレス上にあることが確認されている7番目のサイトということになります。同じグループによって開設、運営されている可能性は濃厚でしょう。

まず本項で検証する3つのサイトの冒頭部のキャプ画像を順に示します。

ETHERマクロキャピタルリミテッド (表示言語:日本語、英語、香港語、ロシア語)

BOLONI CREATET FXカンパニーリミテッド (表示言語:英語、中国語)

AMマーケッツ (表示言語:英語、中国語、香港語、韓国語)

いずれのサイトでもキャプの左上にメールアドレスが記されており、最後のAMマーケッツの場合のみカナダの住所も書いてあります。これらメールアドレスと住所については後述します。

日本語表示に対応しているのは最初のETHERマクロキャピタルリミテッドだけです。そして日本語に対応していないBOLONI CREATET FXカンパニーリミテッドとAMマーケッツのサイトはこの冒頭部を見ただけではETHERマクロキャピタルリミテッドに似ているようには思われず、「検証36」で検証したYUMグループグローバルリミテッドという名称の3つのサイトに似ているようです。以下はその3つのサイトの内、YUMグループグローバルリミテッド (https://www.zoro-fx.com/Jp) のサイト冒頭部のキャプの再掲です。明らかにBOLONI CREATET FXカンパニーリミテッドとAMマーケッツのサイトと場合と同じ画像が背景に使われています。組織的な繋がりの可能性が考えられます。

冒頭部を見ただけではETHERマクロキャピタルリミテッドのサイトがBOLONI CREATET FXカンパニーリミテッドAMマーケッツのサイトと似ているようには見えません。しかしこの冒頭部に続く部分には3つのサイトで共通して幅広い投資対象を扱っていることを説明する部分が出てくるのでその部分のキャプ画像を以下に並べて比較します。比較の為にETHERマクロキャピタルリミテッドについては日本語版と英語版の両方を示すのでETHERマクロキャピタルリミテッド (日本語版) → ETHERマクロキャピタルリミテッド (英語版) → BOLONI CREATET FX → AMマーケッツ という順番で4つのキャプ画像が並びます。

左側にあるノートパソコンやスマホにチャートが示されている画像は3つのサイトで同じものとしか思われませんし、右側のテキスト部分も互いに非常に似ています。

さらにこの部分に続く口座開設のステップを説明する部分についてもETHERマクロキャピタルリミテッド (日本語版) → ETHERマクロキャピタルリミテッド (英語版) → BOLONI CREATET FX → AMマーケッツ という順番で4つのキャプ画像を以下に示します。

この部分でも3つのサイトは明らかに互いに似ています。そしてこの部分にある口座開設から取引開始までのステップの説明で非常に気にある部分があります。ETHERマクロキャピタルリミテッド (日本語版)では4つのステップが

>登録 → 資格認定のアクティブ化 → 入金 → 取引

という4段階になっています。ところが同じ部分を英語表記で見ると、あるいはBOLONI CREATET FXAMマーケッツのキャプを見ても同じですが

>Register → The activation → Golden → Trading

という4段階になっています。3段階目の「入金」の英語訳が「Golden (金色の、金製の、貴重な)」という形容詞になっているのは明らかにおかしいです。「入金」を英訳するなら例えば「Deposit」などと訳すべきでしょう。そうしてみるとこのサイトの英語の文章にはかなりぎこちない部分があるように思います。後述するようにこれらのサイトにはイギリスあるいはカナダの会社であるという記述もあるのですが、英語が怪しいように思われるので英語圏の会社かどうか極めて疑わしいです。

さらに3つのサイトの比較を続けます。以下はサイトの特長を3項目あるいは4項目にまとめて説明している部分のキャプです。この部分についてもETHERマクロキャピタルリミテッド (日本語版) → ETHERマクロキャピタルリミテッド (英語版) → BOLONI CREATET FX → AMマーケッツという順番で4つのキャプ画像を以下に示します。

ETHERマクロキャピタルリミテッドの場合は日本語版でも英語版でも3項目の特長、他の2つのサイトでは示されている特長が4項目に増えているという違いはありますがやはりこの部分についても3つのサイトは互いに非常によく似ています。そしてここでも記述内容に気になる部分があります。例えば最初の項目はETHERマクロキャピタルリミテッドの日本語版では以下のようになっています。

>100000顧客取引口座

>ETHER Macro Capital Limitedは現在73カ国のお客様にサービスしています。

同じサイトの英語版のキャプを見ても

>One hundred thousand trading accounts.

>ETHER Macro Capital Limited had already served 73 countries customers.

となっていますし、BOLONI CREATET FXやAMマーケッツのキャプを見ても10万の口座が開設されていて世界の73ヵ国から顧客を受け入れているという文章になっています。さらにいずれのサイトにも

>数十の国際賞を受賞してきた

という記述もあります。しかし詳しくは後述しますが、これらのサイトのいずれについても10万もの口座が開設されていて多くの受賞歴があるほど人気があるかどうかは極めて疑問です。

次に連絡先情報を探しましたがいずれの場合も開示されている情報はわずかです。まず上で少し触れましたが3つのサイトに共通してサイト冒頭の左上、ヘッダーの部分にメールアドレス、最後のAMマーケッツの場合のみカナダの住所も記されています。以下に3つのサイトのメールアドレスやロゴなどが記されている部分のキャプを表題と同じ順で示します。

サイト名 メールアドレス 住所

ETHERマクロキャピタル support@ethermacrocapital.com 記載なし

BOLONI CREATET FX support@bolofx.com 記載なし

AMマーケッツ support@ammarkets.com QUEENS QUAY WEST TORONTO, ON, CANADA

住所が記されているのは最後のAMマーケッツの場合のみです。そしてこの住所を調べてみるとカナダのオンタリオ州・トロント市の海岸沿いにQueens Quay (クイーンズキー) という有名な通りが実在していることは確かのようですが、番地などが示されていないのですから不完全な住所としか思われません。

そしてこれ以外には具体的な連絡先の記述は見当たりません。関連する情報としては各サイトの「私たちについて (About Us)」の項目にそれらしき記述があるようです。例えば以下はETHERマクロキャピタルの日本語表示を選択した場合の「私たちについて」の抜粋です。

赤い下線で示した部分に

>ETHER Macro Capital Limitedは、カナダのMT 5オンラインプラットフォームを使用する外国为替ブローカーです。

と書いてあります。しかし具体的なカナダの住所とか電話番号といった情報はありません。そしてこの日本語の文章には日本語の文章なのに中国語の簡体字と思われる活字がかなり含まれているようです。

例えば1行目に「竞争力 」という部分がありますがこれは日本語の文章なら「競争力」と書いてあるべきだと思われます。その他にも「良质  (良質)」「银行 (銀行)」「顾客 (顧客)」「24时间 (24時間)」「外国为替 (外国為替)」「开始 (開始)」など日本語にはない活字が幾つも出てきます。前後の文章などからおおよそ意味することが推測可能ですが、この文章を書いているのは日本語と中国語の漢字の違いをよく分かっていない人物、特に中国語圏の人物ではないかと考えざるを得ません。

そして上には日本語表示した場合のキャプ画像を示しましたが同じ部分を英語表示にしてみると以下のキャプのようになっています。

この記述には矛盾とまでは言えないかもしれませんがおかしな部分があります。まず赤い下線で示した部分

>ETHER Macro Capital Limited is a Canada-based foreign exchange broker using an online platform called MT5. 

という文章があってこれは日本語表示にした場合と同じカナダに拠点がある外国為替のブローカーであるという意味になります。ところが上のキャプで青の下線で強調した部分の文章

>As a leading financial company in the UK, ETHER Macro Capital Limited

ではETHERマクロキャピタルがイギリスの大手金融機関であるという意味になります。これは一体どういうことなのか理解に苦しみます。本社はカナダにあるけど実際に事業が盛んに行われているのは主にイギリスであるとかいう解釈は有り得るかもしれませんがすっきりしません。

次はBOLONI CREATET FXのAbout Us の抜粋を以下に示します。

この文章を読んでもBOLONI CREATET FXの本拠がどこにあるのかという情報は何もありません。複数の国で金融ライセンスを得ているとは書いてあるのですが、具体的に何処の国でライセンスを得ているのか示されていませんし、住所などの連絡先情報もありません。

最後はAMマーケッツのAbout Usの抜粋を示します。

このAMマーケッツの記述はETHERマクロキャピタルのサイトで英語表示を選択した場合の文章と似ています。赤の下線で示した部分にはカナダに本拠がある外国為替取引所であると書いてあるのに、青の下線で示した部分にはイギリスの会社であると書いてあります。さらに青の下線で示した部分の続きにはAMマーケッツが「FINTRAC - Money services business (MSB)」であるとも書いてあります。

まとめるとBOLONI CREATET FXについてはどこに本拠があるのか情報なし、ETHERマクロキャピタルとAMマーケッツについてはイギリスの会社であるという記述とカナダに本拠があるという記述が併存していてどちらが真実なのか不明ということになります。既にこの時点でこうした記述の信頼性は非常に低いように思われます。

3つのサイトには具体的な連絡先情報がほぼ欠けているということで次に例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。まずETHERマクロキャピタルのサイトのWho Is 情報を以下に示します。

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年12月29日となっています。この検証は2022年2月中旬に書いているので1ヵ月半ほどしか経過していない非常に新しいサイトということになります。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報を以下にまとめます。

登録者氏名: Andy Li

登録者機関名: ETHER Macro Capital Limited

住所: イギリス・ロンドン, AB10 1AQ

電話番号: +44.8733287321

メールアドレス: fantomgloballimited@gmail.com

登録者の「Andy Li」となっており、所在地はイギリスのロンドンとだけしか記されていません。電話番号もイギリスの国番号である[+44]から始まっています。そして違和感があるのはメールアドレスです。まず無料登録できるgmailのアドレスであるという点でまともな連絡先情報とは思えませんが、このメールアドレスの「@」より前の部分を見るとこれはETHERマクロキャピタルのメールアドレスというよりも「Fantom Global Limited」という法人のものではないかという推測が生じましたそして実際にファントムグローバルリミテッドというサイトが既に閉鎖されているけれども存在していたことが確認されました。それが表題4番目のサイトであり、最初に書いたように本項最後の「付記」で説明します

次はBOLONI CREATET FXのサイトのWho Is 情報です。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年1015す。ETHERマクロキャピタルのサイトほどではありませんがこの検証を書いている2022年2月中旬時点でちょうど4ヶ月という新しいサイトです。そして赤枠の部分にある登録者に関する情報を以下にまとめます。

登録者氏名: 香港?

登録者機関名: BOLONI CREATET FX CO LTD

住所: 香港、123456

電話番号: +852.123456789

メールアドレス: longwanglove522@gmail.com

登録者の名前が香港になっているのは不可解です。そして住所は香港とだけしか記されておらず、詳しい住所は不明です。電話番号は香港の国番号である[+852]から始まっています。但し、この電話番号の国番号に続く部分、「123456789」という番号は実際に使われている電話番号かどうか怪しい、適当に打ち込んだだけの番号ではないかと疑いたくなりますそしてメールアドレスはここでもフリーメールのアドレスになっています。

尚、後に判明したことですが、「検証52」で検証しているMOTONGFX LIMITED (MOTONGFXリミテッド https://motongfx.com/) のサイトのWho Is 情報に示されている登録者の電話番号とメールアドレスが全く同じになっています。BOLONI CREATET FXと「検証52」で検証しているMOTONGFXリミテッドはサイトの見かけは全く似ているようには思われませんが、組織的に結びついている可能性が高いです。

次はAMマーケッツのWho Is 情報を示します。

このWho Is 情報でもまず黄色の枠で囲った部分を見るとサイトの登録・開設日は2019年10月26日と3つのサイトの中で飛びぬけて古いサイトということになります。しかし2021年11月3日にアップデートされているので当初は別の目的の別のサイトで使われていたURLアドレスを買い取って2021年11月3日に現在のようなサイトが開設されたということかもしれません。そしてこのサイトについても赤枠の部分にある登録者に関する情報を以下にまとめます。

登録者氏名: ricky

登録者機関名: Advanced Management Group LLC

住所: First Floor, First St. Vincent Bank Ltd Building, James Street, Kingstown, Saint Vincent and the Grenadines

電話番号: +852.67078605

メールアドレス: ricky.g@ammarkets.com

登録者の名前は「ricky」とだけ記されています。登録者の所属機関は「Advanced Management Group LLC」となっていますがこれがAMマーケッツの正式な法人名ではないかと思われます。そして住所は租税回避地として有名なセントビンセント・グレナディーンになっているのに電話番号は香港の国番号である [+852] から始まっています。そしてセントビンセント・グレナディーンの住所は検索してみると少なくとも2つのオフショア会社の住所と一致します。具体的には左下に示したSt. Vincent Trust & Escrow Ltd (https://truststvincent.com/) の連絡先情報、右下に示したのがEuro-Caribbean Trustees ltd. (ECTL https://mail.ectl-svg.com/) の連絡先情報で住所はAMマーケッツのサイトに記されているセントビンセント・グレナディーンの住所に一致します。この住所にAMマーケッツの事業実体が実在するとは全く思われません。

さらにこの住所は本サイトで検証した以下のサイトでも住所となっています。

「検証5」 HASTフォレックス

「検証10」 ユートピア

「検証11」 フォーカスマーケッツ、アキシムトレード

「検証25」 PUプライム (https://jp.puprime.net/)

「検証27」 acx

「検証59」 ウィートレードインターナショナル、モガインターナショナル / モガFX

「検証75」 Glopts、シティFXマーケッツ、Iqマイニングオプション

架空住所で間違いないでしょう。

以上、3つのサイトについてWho Is 情報に示されていた登録者のメールアドレスと所在地情報を以下にまとめます。

サイト名 メールアドレス 住所

ETHERマクロキャピタル fantomgloballimited@gmail.com イギリス・ロンドン

BOLONI CREATET FX longwanglove522@gmail.com 香港

AMマーケッツ ricky.g@ammarkets.com セントビンセント・グレナディーン

上で説明したようにこれら3つのサイトは明らかに互いに似ていて同じグループによるサイトとしか思われないのに所在地情報がバラバラです。またロンドンと香港の住所は住所として全く不完全ですし、AMマーケッツのセントビンセント・グレナディーンの住所はオフショア会社の住所と一致しています。いずれの住所も信頼出来るとは思われません。

またWho Is 情報を調べていて気が付きましたが、これら3つのサイトへのアクセスはサイトがかなり新しいことを考えれば当然かもしれませんが、非常に少ないようです。以下がアクセス数解析の結果のキャプですが最もアクセスが多いAMマーケッツの場合でも1日当たりの独立訪問者数が99人、ETHERマクロキャピタルとBOLONI CREATET FXについてはアクセス数が検出限界以下という結果になります。上でいずれのサイトにも73ヵ国から顧客を受け入れていて10万の口座が開設されているという記述があることを指摘しましたが、到底真実とは思われません。

次にサイトのAbout Us の項目にETHERマクロキャピタルとAMマーケッツについてはイギリスの会社であるという記述があったこと、ETHERマクロキャピタルについてはWho Is 情報にも所在地がロンドンであるという記述があったこと、「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証でしばしば対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかることから本項で検証している3つのサイトについてもイギリスの法人登録を探してみました。するとETHERマクロキャピタルとBOLONI CREATET FXについては予想通り対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかってきました。まずETHERマクロキャピタルに対応すると思われる法人登録から以下にキャプを示します。

まず法人登録の日付は2021年12月29日となっており、サイトのWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日と完全に一致しています。また業種が金融関係になっていることもこれがETHERマクロキャピタルのサイトに対応する法人登録であることと矛盾しません。さらに法人登録上の住所は以下のようになっています。

>4d Salisbury Road, Weston-Super-Mare, Somerset, United Kingdom, BS22 8EW

この住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトに対応すると思われるイギリスの法人登録の住所として頻繁に登場している住所の1つです。具体的には以下のサイトでこの住所が法人登録上の住所になっています。

「検証13」 Beslaマーケットリミテッド法人登録

「検証18」 Linkhumインベストメントリミテッド → 法人登録

「検証20」 JINGERグローバルリミテッド法人登録

WEIKE → 法人登録

「検証23」 キャメルファイナンシャルリミテッド → 法人登録

パットンセキュリティーズリミテッド → 法人登録

「検証27」 IOTAグローバルリミテッド → 法人登録

サウスセンチュリーグループリミテッド → 法人登録

アルトマンファイナンスインベストメント → 法人登録

「検証28」 CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド → 法人登録

プラスマーケットリミテッド → 法人登録

MISNEAグローバルリミテッド → 法人登録

「検証33」 SHUN YUENリミテッド → 法人登録

「検証36」 ZOROグローバルリミテッド → 法人登録

YUMグループグローバルリミテッド → 法人登録

EGMフォレックス → 法人登録

「検証37」 ROKINGリミテッド法人登録

SAENマーケッツリミテッド法人登録

セントラルコーリションセキュリティーズ法人登録

「検証43」 Okwisグローバルリミテッド → 法人登録

「検証45」 KAIHERグローバルリミテッド → 法人登録

「検証46」 グランドグローバルマーケッツリミテッド → 法人登録

Skyamインベストリミテッド → 法人登録

「検証50」 OSIRISフォレックス → 法人登録

「検証54」 Maliksiリミテッド → 法人登録

「検証57」 UNERNEYグローバルリミテッド → 法人登録

この住所にこれだけのFX業者が集中して存在するというのは非現実的としか思われず、架空住所の疑いは非常に濃いです。またこの法人登録がここで検証しているETHERマクロキャピタルのサイトに対応する法人登録であることもほぼ間違いないでしょう。

そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示すGONG, Hongchaoという中国国籍、中国在住の人物が経営者になっています。

そしてこの中国人経営者の中国の住所が以下のようになっています。

>No.603, Building 8, Dianjian Community, Huaibei Road, Yuhua District, Shijiazhuang City, Hebei Province, China, 050000

この住所は中国の河北省石家荘市(せっかそう-し)裕華区(ゆうか-く)槐底街道という地域の住所のようです。

次に表題2番目のBOLONI CREATET FXカンパニーリミテッドに対応すると思われるイギリスの法人登録のキャプを示します。

法人登録の日付は2021年9月14日となっています。サイトのWho Is 情報に記されていた登録・開設日は2021年10月15日でしたからちょうど1ヶ月程という微妙な時間のずれがあることになります。一方で業種は金融関係になっていて矛盾がありません。そして住所は以下のようになっています。

>Apartment 1804 55 Upper Ground, London, England, SE1 9EY

この住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証の中で対応すると思われるイギリスの法人登録上の住所として以下のサイトで登場している住所と部屋番号まで全く同じです。

「検証27」 AREインターナショナルフォレックス → 法人登録

「検証28」 Prema → 法人登録

「検証40」 Aideファイナンスリミテッド → 法人登録

「検証46」 INGFX → 法人登録

ハメンプライムリミテッド → 法人登録

「検証49」 Fuhui FXリミテッド → 法人登録

Kraemfxトレーディングカンパニーリミテッド → 法人登録

「検証50」 ロフティーフォレックスリミテッド法人登録

アクチュアリーフォレックスグローバルリミテッド法人登録

「検証51」 DACLANDキャピタルリミテッド → 法人登録

INTERVATE キャピタルマネージメント → 法人登録

「検証52」 MOTONGFXリミテッド法人登録

「検証54」 ウィルターマネジメントリミテッド → 法人登録

MokFXグローバル → 法人登録

さらにイギリスの法人登録を探してみるとこの住所を法人登録上の住所としている法人がかなり存在するようです。この住所に何があるのかは不明ですが、オフショア会社などを利用した架空住所の疑いが濃厚です。

そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下に示す中国国籍、中国在住のQIU, Junshiという人物が唯一の経営者として登録されています。

残念ながらこの中国人経営者の中国の住所は公開されていないようですが、こうなるとやはりこれがここで検証しているBOLONI CREATET FXカンパニーリミテッドに対応する法人登録であり、同時イギリスの法人登録は名目だけのものでBOLONI CREATET FXカンパニーリミテッドの事実上の本拠は中国にあるのではないかと考えざるを得ません。

AMマーケッツについてはAMマーケッツあるいはWho Is 情報に記されていたAMマーケッツの法人名と思われるAdvanced Management Group LLCでイギリスの法人登録リストを探してみましたが相当すると思われる登録は見つかりません。しかしAMマーケッツのAbout UsにAMマーケッツが「FINTRAC - Money services business (MSB)」であるという記述があったこと、さらには以下のキャプ画像に示しましたがサイトの脚注部分に以下のような記述があることに気が付きました。

>Advanced Management Capital Limited get MSB authorization with licence No. M20460719.

この記述を見る限りはAMマーケッツの法人名はAdvanced Management Capital Limitedであるということになりそうです。「検証13」以降で検証している一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトではしばしばカナダのFINTRACに登録があるという記述が出てきているので例によってカナダのFINTRAC のサイトにある検索窓 (https://www.fintrac-canafe.gc.ca/intro-eng) から探してみると確かに以下のキャプに示したAdvanced Management Capital Limitedの登録が見つかりました。登録番号は確かにM20460719になっており、これが当該の登録で間違いないでしょう。

登録の日付は2020年9月18日となっています。そして住所や電話番号は以下のようになっています。

住所: 2500-88 QUEENS QUAY WESTTORONTO, ON, CANADA M5J0B9

電話番号: +1 (205) 215-8844

しかしこのカナダの住所は検索してみるとRegusというバーチャルオフィス業者の拠点の住所に一致するようです。

この住所にAMマーケッツの事業実体が実在するかどうかは疑問です。またFINTRACというカナダの組織はサイトのトップにある「About FINTRAC」という項目を見るとマネーロンダリングやテロ組織への資金の流れを食い止めるのが役割とされている組織であって金融ライセンスの管理をしている組織ではないようです。日本の金融庁のリンク集を見るとカナダの金融ライセンスを管理しているのはOSFI (http://www.osfi-bsif.gc.ca/Eng/Pages/default.aspx) という組織になっています。従ってAMマーケッツが仮にFINTRACで何らかの登録を得ているとしてもAMマーケッツが信頼出来ると判断する材料になるとは思われません。

そもそも明らかに同じテンプレートから作られた3つのサイトが存在していて同じグループによるサイトとしか思われないのにという時点で詐欺目的のサイトであることを強く疑わざるを得ません。情報開示が非常に限定されていて有効な金融ライセンスと思われるものも確認出来ません。これらのサイトでの投資は全く推奨できません。


※付記

ETHERマクロキャピタルのサイトのWho Is 情報に記されていたメールアドレス

>fantomgloballimited@gmail.com

から「Fantom Global Limited」というサイトの存在の可能性が考えられました。そこで調べてみるとどうやら既に閉鎖されているものの確かにFantom Global Limited というサイト (http://fantomltd.com/jp) が存在しており、日本語に対応したETHERマクロキャピタルと似たサイトだったようです。以下は「Fantom Global Limited」をGoogleで検索した結果ですがFantom Global Limited (ファントムグローバルリミテッド http://fantomltd.com/jp) というサイトの存在と日本語に対応していることが確認出来ます。

しかしこの検索で出てくるサイトは既に閉鎖されているようです。それでもGoogleのキャッシュに残っていたサイトの記述はETHERマクロキャピタルのサイトの記述と非常に似ていることが確認出来ました。例えば以下はGoogleのキャッシュに残っていたサイトのテキストデーターの一部のキャプです。

この文章は上で示した口座開設のステップを説明する部分のテキスト部分に非常に似ています。最初の部分をETHERマクロキャピタルのサイトの記述と比較してみます。

ファントムグローバルリミテッドの記述 (Googleキャッシュから拾い上げたテキストデーター)

>4ステップで取引を開始

>様々な支払い方法を選択できます。支払い方法は、選択した監督管理と居住地によって異なります。数十の国際賞に基づいて、Fantom Global Limitedプラットフォームで取引するにはコミッションを支払う必要があります。

ETHERマクロキャピタルの記述

>4ステップで取引を開始

様々な支払い方法を選択できます。支払い方法は、選択した監督管理と居住地によって異なります。数十の国際賞に基づいて、ETHER Macro Capital Limitedプラットフォームで取引するにはコミッションを支払う必要があります。

下線で示したサイトの名称の部分が入れ替わっているだけで他は完全に同じです。

さらにファントムグローバルリミテッドのサイトについて現状で確認出来る情報として以下に示したWho Is情報があります。

黄色の枠で囲った部分を見るとサイトの登録・開設日は2021年12月13日となっています。この検証は2022年2月中旬に書いているのでサイトの開設から2ヶ月しか経過していません。そのサイトが既に閉鎖されているのですから非常に短期間で閉鎖されていることになります。そして赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報を以下にまとめます。

登録者名: Fantom Fantom

登録者所属機関: Fantom GLOBAL LIMITED

住所: 4114 Sepulveda Blvd., Culver City, CA, 90230, US

電話: +1.3396216

メールアドレス: fantomgloballimited@gmail.com

住所はアメリカのカリフォルニア州カルバー市となっていてこの住所をGoogleストリートビューで見るとスターバックスやメキシコ料理店、ジュースバー、フィットネスセンターなどがある小さなショッピングモールになっているようです。そして最後に書いてあるメールアドレス (fantomgloballimited@gmail.com) はETHERマクロキャピタルのサイトのWho Is 情報に記されていたメールアドレスと同じです。

またWho Is 情報を調べていて気が付きましたがこのファントムグローバルリミテッドのサイトはETHERマクロキャピタルのサイトと同じIPアドレス上にあるようです。以下のキャプにファントムグローバルリミテッドETHERマクロキャピタルのIPアドレス (水色の活字の部分) が示されています。

このIPアドレス (43.229.115.234) 上には本項の最初に書いたように他にも「検証46」で検証した7つのサイトが共存していることが分かっていますファントムグローバルリミテッドのサイトは同一の詐欺グループによって立ち上げられた詐欺目的のサイトだったと可能性が極めて濃厚です。さらにWho Is 情報はアメリカのカリフォルニア州の住所がありましたが、例によってイギリスの法人登録を探してみると対応すると思われるファントムグローバルリミテッドの法人登録が見つかってきました。以下にキャプを示します。

まず法人登録の日付が2021年12月8日になっています。Who Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日が2021年12月13日ですから5日ほどしかずれていません。業種も金融関係で矛盾がありません。そしてこの法人登録の住所は以下のようになっています。

>53 Spring Bank, Hull, England, HU3 1AG

この住所をGoogleストリートビューで見ると2021年6月の撮影時点でDisc Discoveryというレコード・CDの販売店になっています。

法人登録の日付は2021年12月ですから2021年6月のGoogleストリートビューの撮影の時点でファントムグローバルリミテッドがこの住所に実在していなくてもおかしくはありませんが、このレコード・CDの販売店はGoogleの口コミ投稿に2022年になってからも店主が返信を投稿しており、今でも営業を継続しているようなのでやはり違和感があります。

そして法人登録の経営者情報のページを見るとLATIF, Muhammadというインド国籍、イギリス在住の人物が唯一登録されています。

しかしこの人物の肩書は「Business Person」となっていて経営トップなのかどうかよく分かりません。さらに法人登録時の提出書類を確認したところ、ファントムグローバルリミテッドの株式を2名の人物が50%ずつを保有していることが分かりました。

1人目はMuhammad Latifという経営者として登録されていたインド国籍の人物であり、2人目がWang Yanfengという人物です。そしてこの2人目の株主は以下のキャプに示したように中国国籍です。

やはりファントムグローバルリミテッドについても事実上は中国系である可能性が濃厚と考えます。そしてファントムグローバルリミテッドが法人登録から2ヶ月で何の告知もなく閉鎖されているという状況から見ても本項で検証したETHERマクロキャピタルBOLONI CREATET FXAMマーケッツの3つのサイトも短期間で閉鎖されてしまう可能性が高い、詐欺目的の非常に危険なサイトと考えざるを得ません。


●LanDun Global Investing Limited (LanDunグローバルインベスティングリミテッド https://www.landunglobal.com/jp)

これは上で検証したETHERマクロキャピタルリミテッドのサイトや「検証46」で検証したグランドグローバルマーケッツリミテッドなど6つのサイト同じで「検証33」で検証したSHUN YUEN LIMITED (SHUN YUENリミテッド http://shunyuenltd.com/jp) と同じIPアドレス (43.229.115.234) 上にあるサイトとして見つかってきたサイトの1つです。さらにYahoo知恵袋にこのサイトでの投資を勧誘されたという質問投稿が出てきました。添付されていた画像と共に以下に引用します

2022年3月5日投稿

ネットで知り合った外国人に勧誘されたというパターンではなく、「たまたま知り合って話すうちに仲良くなった赤の他人」という人物にLANDUNというサイトでのFX投資を勧誘されたようです。この質問が出てきた時点でIPアドレスの繋がりから既に表題のサイトについては存在を知っていましたし、「LANDUN」を検索しても他に該当すると思われるFX業者のサイトは見つかってこないのでこの質問投稿はここで検証するサイトに関する質問と思われます。とにかく表題のサイトの冒頭部のキャプを以下に示します。

表示言語の選択肢は日本語、香港語、英語、ロシア語の4つです。但し日本語表示に対応はしていても上のキャプ画像の範囲だけでも「市場のせんきを奪う」といった意味の分からない部分があったり、おそらく中国語と思われる活字が使われているなど日本語対応は万全とは言えません。この冒頭部に続いては取引対象の説明が出てきます。以下にキャプを示します。

外国為替、株価指数、株式、貴金属の4項目が取引可能となっていますが情報は具体性を著しく欠いています。例えば最初の外国為替の項目には

>60種類以上の通貨対品種

とあっておそらく60種以上の通貨ペアが取引できるという意味かと思われますがその60種類の通貨ペアがどんな通貨ペアなのか具体的な情報が見当たらないのです。さらには取引単位とかスプレッド、スワップ金利などの情報もありません。リアルタイムの相場情報とかチャートもありません。これでは本当に取引が可能なのかどうかさえ分かりません。

さらに幾つか気になる部分を示していきます。まず以下に示したのはサイトの特長を説明している部分です。

特に気になるのは3つ並んでいる特長の2番目です。タイトルは

>独立信托账户

という中国語と思われる活字が含まれていて意味がよく分かりません。そして本文の方は以下のようになっています。

>LanDun Global Investing Limited お客様の資金は、管理銀行サンビンセント銀行とカナダ銀行の隔離管理口座に保管されています。

どうやら信託保全されているという意味と思われますが、ここに出てくる信託保全先の銀行名が問題です。同じ部分を英語版で見ると以下のようになっています。

>LanDun Global Investing Limited The client's funds are deposited in segregated custody accounts of the custodian banks, Saint Vincent bank and Bank of Canada

信託保全先の銀行は「Saint Vincent bank」と「Bank of Canada」になっています。しかし「Saint Vincent bank」という銀行を検索してもそれらしい銀行を確認出来ません。似た名称の銀行としては「Bank of Saint Vincent & the Grenadines」という銀行が見つかりますが公式サイトを見ても信託保全のカストディアン業務を行っているようには見えません。また「Bank of Canada (カナダ銀行)」はカナダの中央銀行です。日本における日本銀行の役割を担う中央銀行がカストディアン業務を行っているとは思われません。顧客の資産を信託保全しているかどうか極めて疑わしいです。

さらに以下は「Lan Dun優勢特徴」というページのキャプ画像です。

最初に

>Lan Dunは2006年に設立されて

と書いてあります。少なくとも15年以上の営業実績があることになりますが、このサイトは後述するように非常に新しいサイトです。全く信用出来ません。

さらに連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。「お問い合わせ」のページに記されているのは以下のキャプに示したメールアドレスとLINEのアカウントのみです。

>メールアドレス: landunglobalinvestingltd@gmail.com 

>カスタマーサービスに連絡する line:888mt5

しかもこのメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。これは話にならないので例によってまずサイトのWho Is 情報を確認しました。以下にキャプを示します。

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日情報を見ると2021年12月15日となっています。上で「Lan Dun優勢特徴」というページ

>Lan Dunは2006年に設立されて

という記述があることを示しましたがサイトが開設されたのが2021年12月なのですから15年以上の歴史があるとは到底思えません。サイトの記述の信憑性を疑わざるを得ません。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報を以下にまとめて書き出します。

登録者名: DAN LI

登録者所属機関名: LanDun Global Investing Limited

住所: Yin He Jie 1Hao, De Yang,  Sichuan, China (中国・四川省徳陽市)

電話番号: +852.29299332

メールアドレス: liden5***6@gmail.com

登録者はDAN LIという中国系と思われる名前の人物になっており、住所も中国の四川省です。しかし電話番号は香港の国番号である[+852] から始まっており、住所と矛盾しています。さらにメールアドレスはやはりフリーメールのgmailでしかも一部が伏字になっています。信頼できる情報とは考えにくいですが中国との結び付きが示唆されます。さらに「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトでしばしばイギリスに法人登録が見つかることからLanDunグローバルインベスティングリミテッドについてもイギリスの法人登録を探してみるとまさにサイト名と一致する以下に示すLanDunグローバルインベスティングリミテッドのものと思われる法人登録が見つかってきました。

まず法人登録の日付は2021年12月17日となっています。これはサイトのWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日、2021年12月15日と2日しかずれていません。また業種は金融関係となっていて矛盾がありません。この法人登録がLanDunグローバルインベスティングリミテッドのサイトに対応する法人登録である可能性は高いように思われます。そしてこの法人登録の住所は以下のようになっています。

>Flat 1-2 79 Spring Bank, Hull, England, HU3 1AG

この住所を検索してみると以下にGoogleストリートビューの画像を示したHull Piano School (http://www.hullpianoschool.co.uk/) というピアノ音楽教室の住所と一致します。

どうしてこういうことになっているのか分かりませんがこの住所にLanDunグローバルインベスティングリミテッドが実在するかどうか疑問です。

さらにこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下に示したWEI, Gaoという中国国籍、イギリス在住の人物が経営者となっています。

この人物はイギリス在住となっていますがその住所はやはり上に示したピアノ音楽教室の住所と一致する住所なので信頼できる情報かどうか疑問です。やはり国籍が中国ということを考えると法人登録からも中国との結び付きが示唆されるように思います。

以上、サイトの記述内容など検証してみるとやはり記述内容には到底信用出来ない部分が多々見つかり、サイト自体の信頼性も著しく低いものと考えざるを得ません。このサイトについては最初に引用した投資勧誘されたというYahoo知恵袋への投稿があるだけで被害報告が確認されているわけではありません。しかし同じIPアドレスを多数の似たようなFX業者のサイトと共有している点なども考えるとやはりこのサイトも詐欺目的のサイトである疑いが濃厚です。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●Starekco Ltd (Starekcoリミテッド https://www.starekco.com/jp)

最初に書いておきますが、ここで検証するStarekcoリミテッドについては既に名称がよく似た以下の2つのサイトを検証しています。

「検証23」 Starek Co. Ltd (Starek カンパニーリミテッド http://www.starekfx.com/jp/)

「検証27」 Starek Co. Ltd (Starek カンパニーリミテッド https://www.starekforex.com/)

これら2つのサイトはいずれも既に閉鎖されているようですが、それぞれの検証で示してあるようにここで検証するサイトとは見かけが全く異なります。しかし後述しますがここで検証するStarekcoリミテッドはおそらくこれら2つのサイトとイギリスの法人登録を共有していると思われ、組織的な繋がりがある可能性は濃厚です。

そしてこのサイトは「検証33」で検証したSHUN YUEN LIMITED (SHUN YUENリミテッド http://shunyuenltd.com/jp)「検証46」で検証したグランドグローバルマーケッツリミテッド、上で検証したETHERマクロキャピタルリミテッドなどとIPアドレス (43.229.115.234) を共有しているサイトとして新たに見つかってきたサイトです。但しこの検証を準備している間に以下のキャプに示しましたがIPアドレスが (18.232.179.38) に変わったようです。

そしてIPアドレスが変更になったのはここで検証するStarekcoリミテッドのサイト (https://www.starekco.com/jp) だけでなく、右のキャプに示しましたが以前にIPアドレス (43.229.115.234) で同居していたサイト一式が移動してきているようです。

右のリストの一番下にあるのがここで検証するStarekcoリミテッドのサイトですが例えば2番目にあるのが「検証33」で検証したSHUN YUENリミテッドのサイト http://shunyuenltd.com/jp)、4番目が「検証46」で検証したグランドグローバルマーケッツリミテッドのサイト (http://grandgloballtd.com/jp)、1番上にあるのが本ページで最初に検証したETHERマクロキャピタルリミテッドのサイト  (https://ethermacrocapital.com/) です。

他にも「検証46」検証したSkyamインベストリミテッドのサイト (http://skyamltd.com/jp) や上で検証したばかりのLanDunグローバルインベスティングリミテッドのサイト (https://www.landunglobal.com/jp) なども一緒に移動してきているようです。

そして既に同じIPアドレスを共有するこれだけのサイトが同じグループによる詐欺目的である疑いが濃厚という状況で新たに見つかってきたこのStarekcoリミテッドのサイトについても調べてみることにしました。まずこのサイトの冒頭部のキャプ画像を以下に示します。

表示言語の選択肢は右上のプルダウンメニューに見えますが日本語、英語、タイ語、ベトナム語、香港語の5つです。そしてこのサイトを例によって同じテンプレートから他にも詐欺目的のサイトが量産されている可能性を考えて画像検索に掛けてみると非常によく似たサイトが見つかってくるのですが、その見つかってきたサイトが問題です。例えば以下は画像検索で見つかってきたアルパリインターナショナルというサイトの冒頭部のキャプ画像です。

ALPARI INTERNATIONAL (アルパリインターナショナル https://www.alpari.org/) [表示言語:英語、中国語、香港語、インドネシア語、スペイン語、フィリピン語、ペルシア語、マレー語]

このサイトは日本語には対応していません。表示言語の違いがあってもこのサイトがStarekcoリミテッドのサイトに似ていることは明らかです。そして2つのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。

これら2つのサイトではこの冒頭部に続いて個客数とか業界経験年数などの数字を示す部分が出てきます。まずStarekcoリミテッドのサイトからのキャプを示します。

タイトルは「数字から見るSTAREKCOブランド」となっており、項目の配置が乱れている上に日本語が分かりにくい部分がありますが最初の「2m」は「2million=200万」を意味していると思われます。すなわち「200万人以上の顧客」がいるということになります。しかし後述するようにStarekcoリミテッドにそれだけの顧客がいるかどうかは極めて疑問です。次に「20年の外国為替業界経験」という項目が出てきますが、これも後述するように事実かどうか疑わしいです。さらに「250以上の取引対象品目」に加えて第4の項目として「3つのグローバルオフィス、ビジネスは3つの大陸に広がっています。」と書いてあり、「8」という数字が添えられています。この「8」の意味がよく分かりません。

一方でアルパリインターナショナルのサイトの冒頭部に続く部分は以下のようになっています。

「200万人以上の顧客」、「20年の外国為替業界経験」、「250以上の取引対象品目」の3項目はStarekcoリミテッドのサイトの記述と同じで残った3番目の項目を見ると

>8 global locations across three continets

となっています。3つの大陸にまたがる8つのグローバル拠点といった意味のことが書いてあります。つまり「8」は世界にある拠点の数を示すようです。

つまりアルパリインターナショナルの記述では世界にある拠点の数が「8」なのに対してStarekcoリミテッドのサイトの記述は「3つのグローバル拠点」と書いてあるのに加えて「8」という数字が残っているので文章の意味がよく分からない状態になっているようです。

さらにこの部分に続いてはいずれのサイトでもサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分が出てきます。ここでもまずStarekcoリミテッドのサイトからのキャプを示します。

比較の為にStarekcoリミテッドのサイトで表示言語を英語にした場合のキャプ画像も以下に示します。

そしてアルパリインターナショナルのサイトの相当部分のキャプを以下に示します。

4つのイラストや背景画像は全く同じに見えます。文章については全く同じではありませんが文章の内容・意味は一致しているようです。

要するに本項の検証対象であるStarekcoリミテッドのサイトとアルパリインターナショナルのサイトは互いに酷似しています。そして実は画像検索で他にもStarekcoリミテッドのサイトと酷似しているサイトが2つ見つかってきています。以下にサイト冒頭のキャプ画像を示します。

▼ALPARI INTERNATIONAL (アルパリインターナショナル https://www.tradinginindonesia.com/) [表示言語:英語、中国語、香港語、インドネシア語、スペイン語、フィリピン語、ペルシア語、マレー語]

▼ALPARI INTERNATIONAL (アルパリインターナショナル https://www.alpari-markets.org/) [表示言語:英語、中国語、香港語、インドネシア語、スペイン語、フィリピン語、ペルシア語、マレー語]

サイト名はいずれもALPARI INTERNATIONAL (アルパリインターナショナル) となっており、URLアドレスが異なります。そしてサイト冒頭を比較しただけでも明らかにStarekcoリミテッドのサイトに酷似しています。

普通ならStarekcoリミテッドのサイトもアルパリインターナショナルという名称の3つのサイトも全て中国系の詐欺グループによる詐欺サイトだろうと判断するところなのですが、ALPARI (アルパリ) という名称からこれらのサイトはかつて日本でもアルパリジャパンというサイトを運営していたがスイスフランショックの際に親会社であるイギリス本社が経営破綻して日本から撤退したグループによるサイトである可能性が考えられました。ALPARI (アルパリ) のサイトは検索してみると複数存在するようですが、Alpari Globalの公式と思われるTwitterアカウントからリンクされているのは以下のサイトです。

▼Alpari Limited (https://alpari.com/en/)

一方でWikipediaのAlpari Groupの項目で公式サイトとしてリンクされているのは今回画像検索で見つけてきたALPARI INTERNATIONAL (アルパリインターナショナル) のサイト (https://www.alpari.org/) です。どうやら画像検索で見つかってきたアルパリインターナショナルのサイトは中国系と思われる詐欺グループによるサイトではないようです。後述しますがここで検証しているStarekcoリミテッドのサイトが非常に新しいサイトであることなど考えるとStarekcoリミテッドのサイトはアルパリインターナショナルのデザインを盗用して作ったサイトではないかと考えられます。

次にStarekcoリミテッドのサイトの連絡先情報を探しましたが殆ど情報がありません。「お問い合わせ」ページがあるのですが以下のキャプに示した通り、メールアドレスが1つあるだけです

>メールボックス ce@starekco.com

ちなみにStarekcoリミテッドのサイトに非常によく似ているアルパリインターナショナルのサイト (https://www.alpari.org/) には以下に示したように [+44] というイギリスの国番号から始まる電話番号、メールアドレスが3つ、そして租税回避地であるモーリシャスの住所が記されています。

>Exinity Limited, 5th Floor, 355 NEX Tower, Rue du Savoir, Cybercity, Ebene 72201, Mauritius

>+442 080 896 850

>customersupport@alpari.org

さらにFacebook、Twitter、Instagramの公式アカウントへのリンクも用意されています。租税回避地であるモーリシャスの住所などペーパーカンパニーのものである可能性が高いですが少なくともメールアドレスが1個あるだけのStarekcoリミテッドの場合よりはマシでしょう。

Starekcoリミテッドの連絡先情報がメールアドレス1つだけでは話にならないので例によってサイトのWho Is 情報を確認してみました。以下にキャプを示します。

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日ですが2022年2月17日となっています。この検証は2022年3月下旬に書いているので1ヶ月半も経過していない非常に新しいサイトであることが分かります。上でサイト冒頭部の直後にある実績を説明している部分で「20年の外国為替業界経験」という記述があることを示しましたが、開設後1ヵ月半しか経過していないサイトに「20年の外国為替業界経験」と書いてあっても真実かどうかは疑わしいです。

そして赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報を以下に書き出してまとめます。

登録者名: yi yi

登録者所属機関名: Starekco., Ltd

住所: 37 W San Bernardino Rd., Covina, CA, 91723, US

電話番号: +960.3949899

メールアドレス: yijsggaghl123@gmail.com

登録者名は「yi yi」となっています。「yi」は中国系の名字である「伊」姓かもしれません。そして住所はアメリカのカリフォルニア州、ロサンゼルス郡にあるCovina (コビーナ) という市になっています。しかし電話番号は [+960] という国番号から始まっており、これは国際電話の国番号リストで調べるとインド洋に浮かぶモルジブの国番号です。住所と電話番号が明らかに矛盾しています。さらにメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。どう見ても連絡先情報としてまともではありません。

それからWho Is 情報を調べていて気が付きましたが開設間もないサイトであることを考えれば当然なのですがStarekcoリミテッドのサイトへのアクセス数を調べてみると以下のキャプに示したように非常に少ないようで1日当たりの独立訪問者数や月間アクセス数といった項目が検出限界以下になっています。

上でサイトの冒頭部に続くサイトの事績を説明している部分に「200万人以上の顧客」がいると書いてあることを示しましたが到底事実とは思われません。ちなみに同じく「200万人以上の顧客」がいると書いてあったアルパリインターナショナル https://www.alpari.org/) のサイトでもアクセス数を調べてみる以下に示したように1日当たりの独立訪問者数が40918人、月間のアクセス数が128万8917回という結果になります。

これでも200万人の顧客がいるかどうかは疑問ですが、既に説明した通り、アルパリには複数のサイトがあるようですし可能性はあるかもしれません。

さらにこれも例によってイギリスの法人登録も探してみるとStarekcoリミテッドのものと思われる法人登録が見つかってきましたがこれは「検証27」で書いたStarek Co. Ltd (Starek カンパニーリミテッド https://www.starekforex.com/) という同名の既に閉鎖されたサイトの検証で取り上げた法人登録と同じ法人登録です。どうやら同じ法人登録が3つの同名のサイトで共有されているものと思われます。尚、本項の最初に書きましたが同名のサイトとしてもう1つ、こちらも既に閉鎖されていますが「検証23」で検証したStarek Co. Ltd (Starek カンパニーリミテッド http://www.starekfx.com/jp/) というサイトが確認されており、同じ法人登録がこれらおそらくは同じグループによる3つのサイトで使い回されている状況と考えられます。

尚、これら3つのサイトで使い回されているのはサイトの名称や法人登録だけでなく、ロゴも使い回されているようです。以下は左から「検証23」で検証したStarek Co. Ltd (Starek カンパニーリミテッド http://www.starekfx.com/jp/) 、「検証27」検証したStarek Co. Ltd (Starek カンパニーリミテッド https://www.starekforex.com/)、そしてここで検証対象としているStarekcoリミテッド https://www.starekco.com/jp) の各サイトのロゴのキャプ画像です。

サイトの名称が一致しているだけでなく、ロゴまで同じとなれば同じグループによるサイトで間違いないでしょう。そして以前に検証したサイトはいずれも既に何の告知もなく閉鎖されているとなればここで検証しているサイトもいつ閉鎖されるか分からない危険なサイトと考えざるを得ません。

それから本項の最初で示した通り、StarekcoリミテッドのサイトはIPアドレスを複数の中国系と思われる詐欺サイトと共有していますが、一見するとそれらのサイトと見かけが似ているようには思えません。しかしIPアドレスを共有するサイトの1つであり、「検証46」で検証したSkyam Invest Ltd (Skyamインベストリミテッド http://skyamltd.com/jp) の検証でも同じことを指摘しましたが口座開設画面を見るとIPアドレスを共有する幾つかのサイトと非常によく似ています。まず以下にStarekcoリミテッドの口座開設画面のキャプを示します。

Starekcoリミテッドのサイト自体は日本語、英語、タイ語、ベトナム語、香港語の5ヵ国対応ですがこの口座開設画面は中国語、香港語、英語、日本語、韓国語、タイ語、ベトナム語の7つになっています。そしてこの口座開設画面は例えば上で検証したETHERマクロキャピタルリミテッド (https://ethermacrocapital.com/) の口座開設画面と非常によく似ています (以下のキャプ参照)。

あるいは以下は「検証46」で検証し、やはりIPアドレスを共有するSkyam Invest Ltd (Skyamインベストリミテッド http://skyamltd.com/jp) のサイトの口座開設画面です。

この口座開設画面もStarekcoリミテッドの口座開設画面と非常によく似ており、表示言語の選択肢まで全く同じになっています。

これも含めて以下のサイトの登録画面が本項で検証したStarekcoリミテッド (https://www.starekco.com/jp) の登録画面と似ていて同じテンプレート由来としか思われません。

「検証27」 gsfx (https://kraewd.com/en)

「検証27」 AUSグローバルリミテッド (https://ausglobald.com/)

「検証27」 Auricマーケッツリミテッド (https://auricvip.com/jap)

「検証33」 SHUN YUENリミテッド (http://shunyuenltd.com/jp)

「検証33」 WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp

「検証34」 Kwillowインターナショナルリミテッド (https://www.kwillow.net/)

「検証42」 ビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html

「検証46」 Skyamインベストリミテッド (http://skyamltd.com/jp)

「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド (https://www.allinltd.com/index2)

「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド (https://ethermacrocapital.com/)

「検証48」 ビッグアンクルリミテッド (https://biggloballimited.com/jp)

「検証48」 Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities-ltd.com/jp)

「検証60」 Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp)

「検証60」 Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp

「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp)

「検証61」 Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp)

「検証61」 リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp)

「検証61」 Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp)

「検証62」 トレーディングウェブ (https://www.tradingwebpro.com/jap/index)

「検証62」 GMWリミテッド (https://www.gmw-limited.com/jp)

「検証62」 IGグローバルリミテッド (https://igglobal.co/jap/index)

「検証62」 コンセプトリミテッド トレードMT5 (https://newconcept-fx.com/index3.html

「検証63」 LANLASAKI (https://www.lanlasaki.com/)

「検証63」 FUCIIリミテッド (https://fucsfx.com/zh-hk/)

「検証66」 FTIコーポレーションズ グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp)

「検証66」 ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/)

「検証68」 外為ファイネスト (https://www.gaitamefinestltd.com/)

「検証68」 RHトレード (https://rhtradefx.com/jap/index)

「検証68」 Kaerm IM (https://www.kaermim.com/jap/index)

「検証68」 Tongliウェルスインコーポレーション (https://www.tongliwealth.com/jap/index)

「検証68」 BLOOMSマーケッツリミテッド (https://www.blmforex.com/jap/index)

「検証70」 YIDUGJ グローバルリミテッド (https://www.yidugj.com/)

「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド (https://weastartop.com/jp/)

「検証78」 Lioppa グローバルマーケットリミテッド (https://www.lioppafx.com/)

「検証79」 DASANGJ (https://www.dasangj.com/jp

これらのサイト自体はビッグアンクルリミテッドのサイトと特に似ていなくても登録画面だけでも同じテンプレート由来の可能性があるとなれば、やはり同じグループによるサイトの可能性が高いものと考えざるを得ません。

一方でサイトの見かけが非常によく似ているALPARI INTERNATIONAL (アルパリインターナショナル https://www.alpari.org/) の口座開設画面ですが全く似ていません。

やはりStarekcoリミテッドのサイトは一見してアルパリインターナショナルのサイトと似ているように見えてもおそらくアルパリとは無関係であり、IPアドレスを共有する中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトと組織的に繋がっている可能性が濃厚と考えざるを得ません。

このサイトは非常に新しいサイトであることもあってこれまでにこのサイトでの投資を勧誘されたとか出金出来なくなっているといった証言が確認されているわけではありませんが非常に危険なサイトとしか思われません。勧誘されても決して応じるべきではありません。


●Big Uncle Limited (ビッグアンクルリミテッド https://biggloballimited.com/jp)

●Carrod Securities Co Ltd (Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド https://carrodsecurities-ltd.com/jp)

これら2つのサイトは互いに非常によく似ているのでまとめて検証します。

最初のビッグアンクルリミテッドというサイトについては「検証42」で検証したBIG UNCLE LIMITED (ビッグアンクルリミテッド https://www.biggloballtd.com/ja.html)に加え、「検証49」でも3つのBIG UNCLE LIMITED (ビッグアンクルリミテッド) という名称のサイトを検証することになったことから同じ名称のサイトが他にもあるかもしれないと考えて「BIG UNCLE LIMITED」を検索した結果として見つかってきたサイトです。さらにこのビッグアンクルリミテッドのサイトを調べてみると上で検証したStarekcoリミテッド (https://www.starekco.com/jp) などのサイトと同じIPアドレス (18.232.179.38) 上にあることが判明し、さらに同じIPアドレス上に新たに見つかったのが表題2番目のCarrod セキュリティーズカンパニーリミテッドのサイトということになります。ちなみに2つ目のサイトの「Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド」という名称も以前に「検証28」で検証した以下のサイトと共通するサイト名です。

▼Carrod Securities Co Ltd (Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド https://carrodsecuritiescoltd.com/Jp)

▼Carrod Securities Co Ltd (Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド https://carrodsecurities.com/Jp)

なぜ1つのサイト名に対して複数のURLアドレスが異なるサイトが複数立ち上げられているのかよく分かりませんが、同名のサイトが複数存在する場合にはイギリスの法人登録が見つかるように思われるので法人登録の使い回しが理由なのかもしれません。

以下に示したのは本項で検証する2つのサイトと同じIPアドレス (18.232.179.38) 上にあるサイトのリストです。

上のリストの左列の1番目、2番目が本項で検証するビッグアンクルリミテッド (https://biggloballimited.com/jp)Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities-ltd.com/jp) ですが、同じIPアドレス上見つかるサイトの中には例えば同じく左列の3番目にこのページで最初に検証したETHERマクロキャピタルリミテッド (https://ethermacrocapital.com/)、同じ左側の列の4番目に「検証33」で検証したSHUN YUEN LIMITED (SHUN YUENリミテッド http://shunyuenltd.com/jp)リストの右列上段に上で検証したばかりのStarekcoリミテッドのサイト (https://www.starekco.com/jp) など本サイトで検証してきたサイトが集まっているようです。尚、Starekcoリミテッドの検証で説明した通り、これらのサイトの一部はかつて別のIPアドレス (43.229.115.234) 上に会ったことが確認されており、集団で現在のIPアドレスに移動してきているようです。

そして本項で検証する2つのサイトの冒頭部のキャプを以下に示します。

ビッグアンクルリミテッド (https://biggloballimited.com/jp) [表示言語:日本語、英語、フランス語、香港語]

Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities-ltd.com/jp) [表示言語:日本語、英語、フランス語、香港語]

2つのサイトが互いに非常によく似ているのは明らかです。表示言語の選択肢も日本語、英語、フランス語、香港語の4つで共通しています。そして実は検証を書く前に閉鎖されたのですが、これも同じIPアドレス上にLYOVA GLOBAL LIMITED (LYOVAグローバルリミテッド http://lyova-global.com/) というこれら2つのサイトと非常によく似たサイトが存在していたことが分かっています。以下はGoogleキャッシュに残っているLYOVAグローバルリミテッドのサイトの情報です。URLアドレスと日本語表示に対応していたことが確認出来ます。

このGoogleキャッシュのデーターを見ると

>いらっしゃいませ LYOVA GLOBAL LTD!

といった文章が書かれていたことが分かりますが、ここで検証している2つのサイトにもこれと似た記述があることが以下のキャプ画像で確認出来ます。

さらに2つのサイトの相互比較を続けます。以下はサイトの特長やマルチプラットフォーム対応を説明している部分のキャプです。

要するにこれら2つのサイトは説明不要なほどに互いに非常によく似ています。マルチプラットフォーム対応を説明している部分のテキスト表示が乱れて読みにくくなっているところまで同じです。

さらに注目すべきは口座開設画面です。以下に2つのサイトの口座開設画面のキャプを示します。

これら2つのサイトはこの口座開設画面でも互いに非常によく似ています。この口座開設画面では表示言語の選択肢が中国語、香港語、英語、日本語、韓国語、タイ語、ベトナム語の7つであることも共通しています。さらにこの口座開設画面は同じIPアドレス上にあることが確認されている幾つかのサイトの口座開設画面とも非常によく似ています。例えば以下は「検証33」で検証したSHUN YUENリミテッド (http://shunyuenltd.com/jp) のサイトの口座開設画面です。

また以下は上で検証したStarekcoリミテッドの口座開設画面のキャプです。

一見して互いに非常によく似ています。表示言語の選択肢が中国語、香港語、英語、日本語、韓国語、タイ語、ベトナム語の7つであることも、その並びまで同じです。これだけ口座開設画面が似ているとなればこれらのサイトがIPアドレスを共有しているのは決して偶然ではなく、組織的な繋がりがある、つまり同じ運営グループによるサイトだから似ているのだとしか思われません。

次に本項の検証対象であるビッグアンクルリミテッド、Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッドの2つのサイトで連絡先情報を探しました。それぞれメニューバーの「サポート」という項目の中に「連絡します」というページへのリンクがあります。そのページのキャプを以下に示します。まずビッグアンクルリミテッドの場合です。

これは大きな空白があるだけで何も情報が記されていません。問題外です。

次はCarrod セキュリティーズカンパニーリミテッドの場合です。

記されているのはメールアドレスとGoogle ChatのIDというgmailのアドレスだけです。

>e-mail: support@carrodsecurities-ltd.com

>Google chat id: carrods486@gmail.com

住所とか電話番号といった情報は見当たりません。そこで例によってサイトのWho Is 情報を確認しました。まずビッグアンクルリミテッドのサイトのWho Is 情報を以下に示します。

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2022年3月23日となっています。この検証は2022年4月上旬に書いているので開設から半月ほどしか経っていない非常に新しいサイトということになります。そして赤枠で囲った部分にあるサイトの登録者情報を以下にまとめます。

登録者名: heng heng

登録者所属機関名: biggloballimited

住所: 香港 / フィリピン

電話番号: +852.61261731

メールアドレス: hengsheng587@gmail.com

登録者名の「heng heng」というのは中国系の個人名でしょうか?住所は香港と書いてあるのに国名のところにはPH (フィリピン) と書いてあって意味が分かりません。電話番号は香港の国番号である [+852] から始まっています。そしてメールアドレスが記されていますが無料登録できるgmailのアドレスです。

次はCarrod セキュリティーズカンパニーリミテッドのWho Is 情報を示します。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2022年2月2日となっています。この検証は2022年4月上旬に書いているので開設から2ヶ月しか経っていないやはりかなり新しいサイトということになります。そして赤枠で囲った部分にあるサイトの登録者情報を以下にまとめます。

登録者名: chiying Chan

登録者所属機関名: Carrod Securities Co Ltd

住所: 香港

電話番号: +852.54335908

メールアドレス: jiangwenxiong***@gmail.com

これも示されている情報は似たようなものです。開設者は「chiying Chan」中国系かと思われる個人名、住所は香港、電話番号も香港の国番号である[+852] から始まっていてメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。非常にお粗末な開示内容と言わざるを得ません。

これ以外には本項の冒頭で書いたようにビッグアンクルリミテッド、Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッドいずれにも同名のサイトが確認されており、さらにそれぞれ対応すると思われるイギリスの法人登録があります。ビッグアンクルリミテッドに対応すると思われる法人登録については「検証49」Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッドに対応すると思われる法人登録については「検証28」で説明しているので詳細はそちらを参照してください。ここでは要点のみまとめておきます。

ビッグアンクルリミテッドに対応すると思われる法人登録

法人登録日付: 2021年4月12日

法人登録住所: 291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ

経営者 WANG, Qiqi (中国国籍、中国在住)

Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッドに対応すると思われる法人登録

法人登録日付: 2021年3月22日

法人登録住所: Unit G1, Capital House 61 Amhurst Road, London, United Kingdom, E8 1LL

経営者 WU, Wei (中国国籍、中国在住)

いずれも中国国籍・中国在住の人物が経営者となっているとなればイギリスの住所や法人登録は名目だけのものので中国系のグループによる運営の可能性が高いように思われます。

これらのサイトは上で示したようにかなり新しいサイトであり、勧誘されたとか出金出来なくなったといった報告が確認されているわけではありません。しかしこれらのサイトは詐欺目的で量産された非常に危険なサイトとしか思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。

※付記

本項で検証した2つのサイト、ビッグアンクルリミテッドおよびCarrod セキュリティーズカンパニーリミテッドのサイトに非常に見かけが似たサイトがもう1つ存在します。それが以下に冒頭部のキャプを示すGQFX (https://www.gqfx.com/) というサイトです。このGQFXのサイトは英語にしか対応していません。

しかしこのサイトは本サイトの旧サイト、「危ない投資の備忘録」「海外FX業者検証4」で以前に検証したサイトです。また以前の検証にまとめてありますがGQFXはスカイプレミアムという出資法違反と思われる怪しげな投資案件で資金運用先として指定されていたFX業者です。Yahoo知恵袋に出た2017年8月27日付の質問でスカイプレミアムへの投資を勧誘されており、最近運用先がそれまでのアルバスキャピタルからGQFXに変更になったと書かれていることから遅くとも2017年8月の時点で既にGQFXのサイトが開設されていたことが分かります。またGQFX / スカイプレミアムを運営していたのは日本のグループと思われ、証券取引等監視委員会からスカイプレミアムインターナショナル社および営業活動の統括責任者である水島忍なる人物に対し、2021年9月17日付で金商法違反行為(無登録で、投資一任契約の締結の媒介を業として行うこと)の禁止及び停止を命ずるよう申立てが出され、2021年12月8日付で裁判所にこの申し立てが認められて停止命令の発令報告が出ています。

さらにGQFXのサイトはトップページはビッグアンクルリミテッドおよびCarrod セキュリティーズカンパニーリミテッドのサイトに非常によく似ているのですが例えば口座開設の画面は以下のキャプに示したようになっており、ビッグアンクルリミテッドおよびCarrod セキュリティーズカンパニーリミテッドの口座開設画面とは全く似ていません。

どうやらこれは上で検証したStarekcoリミテッド (https://www.starekco.com/jp) のサイトがアルパリインターナショナル (https://www.alpari.org/) などのサイトのデザインを盗用した疑いが濃厚であるのと同じでビッグアンクルリミテッドおよびCarrod セキュリティーズカンパニーリミテッドのサイトがGQFXのサイトのデザインを盗用して作られたということではないかと思われます。どういう意味があってこんなことになっているのかよく分かりませんが、いずれにしろビッグアンクルリミテッドおよびCarrod セキュリティーズカンパニーリミテッドのサイトが危険なサイトであるという結論は同じです。