検証71
本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。また報告されている勧誘の手口などから非常に多くの被害者を出しているグループによるサイトの可能性が高いです。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証13」、「検証14」、「検証15」、「検証16」、「検証17」、「検証18」、「検証19」、「検証20」、「検証21」、「検証22」、「検証23」、「検証24」、「検証25」、「検証26」、「検証27」、「検証28」、「検証29」、「検証30」、「検証31」、「検証32」、「検証33」、「検証34」、「検証35」、「検証36」、「検証37」、「検証38」、「検証39」、「検証40」、「検証41」、「検証42」、「検証43」、「検証44」、「検証45」、「検証46」、「検証47」、「検証48」、「検証49」、「検証50」、「検証51」、「検証52」、「検証53」、「検証54」、「検証55」、「検証56」、「検証57」、「検証58」、「検証59」、「検証60」、「検証61」、「検証62」、「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」に続いて中国系と思われる詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証59ページ目です。「検証72」、「検証73」、「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭、さらにLINEのグループを利用する勧誘については「雑記2」を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。検証対象は順次追加の予定です。
●SenX Globle (https://www.senxgloble.com/jap/index1.html)
●Teyler Limited (Teylerリミテッド https://teylerfex.com/jap/index1.html)
●CT Markets Limited (CTマーケッツリミテッド https://www.ct-markets.com/jap/index1.html)
●Boq Limited (Boqリミテッド https://www.boqfox.net/jap/index1.html)
●Belet Limited (ベレットリミテッド https://beletlimited.com/jap/index1.html)
●FXC Limited (FXCリミテッド https://fxclimited.com/jap/index1.html)
●DBG Markets (DBGマーケッツ https://dbg-coltdfx.com/jap/index1.html)
●DBG Markets (DBGマーケッツ https://dbg-coltdfx.net/jap/index1.html)
●DBG Markets (DBGマーケッツ https://www.dbg-cotd.com/jap/index1.html)
●HangSeng FX (https://fxhangseng.com/en/index1.html)
●CVN Markets (CVNマーケッツ https://www.cvnmarkets.com/jap/index1.html)
●CAT Markets (CATマーケッツ https://cat-market.com/jap/index1.html)
●Nk Market (NKマーケット https://nkmarketltd.com/jap/index1.html)
●Enog (https://www.enogltd.com/jap/index1.html)
●Pak (https://pakul.com/jap/index1.html)
●GLOBAL MARKET INDEX LIMITED (グローバルマーケットインデックスリミテッド https://globalmarkfx.com/jap/index1.html)
●GLOBAL MARKET INDEX LIMITED (グローバルマーケットインデックスリミテッド https://www.firsttradefx.com/jap/index1.html)
●X Charter (Xチャーター https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html)
●X Charter (Xチャーター https://xchanfx.com/jap/index1.html)
●Citiforex (シティフォレックス https://www.citiforexvip.com/jap/index1.html)
●eToro (イートロ https://etoro2007.com/jap/index1.html)
●DBG Markets (DBGマーケッツ https://dbgmarketltd.com/jap/index1.html)
●HT Global (HTグローバル https://www.htgloballtd.com/)
●SH Markets (SHマーケッツ https://www.shmarfx.com/)
●CKCF (https://www.ckcfnk.com/en)
●CHANGYUAN SECURITIES LIMITED (CHANGYUANセキュリティーズリミテッド https://hkchangyuan.com/en)
まず以下の互いによく似たサイトをまとめて検証します。
●SenX Globle (https://www.senxgloble.com/jap/index1.html)
●Teyler Limited (Teylerリミテッド https://teylerfex.com/jap/index1.html)
●CT Markets Limited (CTマーケッツリミテッド https://www.ct-markets.com/jap/index1.html)
●Boq Limited (Boqリミテッド https://www.boqfox.net/jap/index1.html)
●Belet Limited (ベレットリミテッド https://beletlimited.com/jap/index1.html)
●FXC Limited (FXCリミテッド https://fxclimited.com/jap/index1.html)
●DBG Markets (DBGマーケッツ https://dbg-coltdfx.com/jap/index1.html)
●DBG Markets (DBGマーケッツ https://dbg-coltdfx.net/jap/index1.html)
●DBG Markets (DBGマーケッツ https://www.dbg-cotd.com/jap/index1.html)
●HangSeng FX (https://fxhangseng.com/en/index1.html)
表題最初のSenX Globleと2番目のTeylerリミテッドはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他の8つのサイトは基本的に画像検索で見つけてきたサイトです。DBGマーケッツというサイトが3つありますが、2番目、3番目のDBGマーケッツは最初のDBGマーケッツのサイトに記されていたメールアドレスを検索して見つけてきたサイトでURLアドレスが微妙に異なります。画像検索で見つかるということからも分かるようにこれらのサイトは互いに明らかに似ており、同じテンプレートからコピペで量産されたサイトと考えられます。
まず最初の2つのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。
▼2023年11月17日投稿 (SenX Globleに関する投稿)
詳しい状況は分かりませんがLINE経由で投資を勧誘されているようです。3つのサイトを紹介されているようですが本項で取り上げるのは最初のSenX取引所というサイトです。
▼2023年12月9日投稿 (Teylerに関する投稿)
この質問の投稿者は「H29 株&為替☆勉強グループ」というLINEの投資関係グループに一方的に招待されたようです。そのLINEグループでは先生役が登場して株やFXの投資について具体的な売買の対象やタイミングをグループの参加者に教えており、指示に従って売買すれば利益が得られるという状況になっていたようです。他の参加者は数百万円、数千万円といった大金を投資していることを証明するような画像を投稿しているというのですが、これは運営側が用意したサクラの投稿の可能性が考えられます。この質問の投稿者も怪しみながらも先生役の勧めるTeylerというサイトで口座を開設するところまでは行ったようですが、入金口座が個人名義であることに驚いて入金することをためらっているようです。先生役など運営側の人物が名乗っている名前が分からないのが残念ですが、ここまでの経緯はまさに「雑記2」で説明している中国系と思われる詐欺グループによる詐欺勧誘の手口にぴったり合致するように思われます。
さらにこの検証を書いた後ですが、もう1つTeylerに関すると思われる質問がYahoo知恵袋に出てきました。
▼2023年12月29日投稿 (Teylerに関する投稿)
勧誘している人物などについての情報がありませんが「ラインでfxの取引タイミングを指導する」と言われて投資を勧誘されているものの取引するのにTeylerというサイトでの口座開設を求められており、Teylerについて検索しても情報が見つからないということでこの質問を投稿しているようです。
ともかくこれらの質問投稿に出てきた「SenX取引所」「Teyler」を検索することで出てきたサイト、さらにそれらのサイトからの画像検索で見つかってきた明らかによく似たサイトの冒頭部を以下に表題と同じ順で示していきます。
▼SenX Globle (https://www.senxgloble.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ドイツ語、スペイン語、日本語]
▼Teylerリミテッド (https://teylerfex.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼CTマーケッツリミテッド (https://www.ct-markets.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼Boqリミテッド (https://www.boqfox.net/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼ベレットリミテッド (https://beletlimited.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼FXCリミテッド (https://fxclimited.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼DBGマーケッツ (https://dbg-coltdfx.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼DBGマーケッツ (https://dbg-coltdfx.net/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼DBGマーケッツ (https://www.dbg-cotd.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼HangSeng FX (https://fxhangseng.com/en/index1.html) [表示言語:英語、中国語、ベトナム語、タイ語]
説明するまでもなく、これら10個のサイトの冒頭部は互いに非常によく似ています。最後のHangSeng FXを除いては日本語表示に対応しており、2番目のTeylerリミテッドから9番目のDBGマーケッツまで8つのサイトについては12言語の選択肢とその並び順まで全く同じです。
そして分かりにくいですが、上に示した画像、左上の部分に最初のSenX Globleの場合はメールアドレスのみ、他の9つのサイトについては不完全な住所と思われるものとメールアドレスが記されています。断片的な住所と思われるものは9つのサイトで共通で
>FLAT/RM B5/F GAYLORD COMMERCIAL
となっています。この不完全ではないかと思われる住所を検索するとどうやら香港にある「Gaylord Commercial Building」というビルの住所に部分的に一致するようです。Gaylord Commercial Buildingの住所は以下のようになっています。
>114-118 Lockhart Road, Wan Chai, Hong Kong
なぜ断片的な住所しか記されていないのはどういうことなのか疑問を感じます。
一方のメールアドレスについては以下にまとめておきます。
サイト名 (URLアドレス) メールアドレス
SenX Globle (www.senxgloble.com) support@senxgloble.com
Teylerリミテッド (teylerfex.com) support@teylerfex.com
CTマーケッツリミテッド (www.ct-markets.com) support@ct-markets.com
Boqリミテッド (www.boqfox.net) support@boqforex.com
ベレットリミテッド (beletlimited.com) service@beletlimited.com
FXCリミテッド (fxclimited.com) support@fxclimited.com
DBGマーケッツ (dbg-coltdfx.com) support@dbg-coltdfx.vip
DBGマーケッツ (dbg-coltdfx.net) support@dbg-coltdfx.vip
DBGマーケッツ (www.dbg-cotd.com) support@dbg-coltdfx.vip
HangSeng FX (fxhangseng.com) info@fxhangseng.com
サイトのURLアドレスが異なる3つのDBGマーケッツのサイトのメールアドレスは同じです。
さらにこの冒頭部に続いてはサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分が出てきます。その部分についても以下に画像を示します。まず最初の5つのサイトについて表題と同じ順、SenX Globle → Teylerリミテッド → CTマーケッツリミテッド → Boqリミテッド → ベレットリミテッドという順で画像を示します。
さらに後半の5つのサイトについても同じ部分の画像を表題と同じFXCリミテッド → DBGマーケッツ (dbg-coltdfx.com) → DBGマーケッツ (dbg-coltdfx.net) → DBGマーケッツ (www.dbg-cotd.com) → HangSeng FX という順で示します。
最後のHangSeng FX のサイトは日本語非対応なので全面的に英語ですが、他の9つのサイトは3つの項目の「お客様志向」という第1項目は日本語、「最高品質の取引体験」という第2項目は表題だけ日本語で説明の部分は英語、「Convenient withdrawal (便利な出金)」という項目は全部が英語ということになっています。
さらにこの部分に続く取引対象を説明している部分についても10個のサイトを比較します。この部分についてもまず最初の5つのサイトについて表題と同じ順、SenX Globle → Teylerリミテッド → CTマーケッツリミテッド → Boqリミテッド → ベレットリミテッドという順で画像を示します。
さらに後半の5つのサイトについても相当部分の画像を表題と同じFXCリミテッド → DBGマーケッツ (dbg-coltdfx.com) → DBGマーケッツ (dbg-coltdfx.net) → DBGマーケッツ (www.dbg-cotd.com) → HangSeng FX という順で示します。
10個のサイトのいずれでも外国為替(FX)、指数スプレッド (株式指数)、商品先物 (貴金属や石油、天然ガスなどの先物) という3つを取引対象としているようです。そして最初のSenX Globleの場合のみ表題の部分に
>SenX Globle は英国で登録されています, 世界中の金融商品を取引する
と書かれています。しかし「SenX Globle 」についてイギリスの法人登録を探してみましたが「SenX Globle 」という法人は見つからないという結果になります。
ここまでの比較で本項の検証対象である10個のサイトは互いに非常に酷似していることを説明してきましたが、最初のSenX Globleのサイトの場合のみ、トップページに続いて以下の画像に示した部分が出てきます。
この部分も取引対象に関する説明だと思われるのですが、大して情報があるわけでもありません。何の為に存在しているのかよく分かりません。一方で他の9つのサイトについてはこれと同じ画像がサブページにあります。例えば表題2番目のTeylerリミテッドサイトの場合はメニューバーの「製品」という項目から選択出来る「外国為替」というサブページに以下の画像に示した部分が存在します。
さらにTeylerリミテッドサイトのメニューバーの「製品」という項目から選択出来る「外国為替」というサブページに以下の画像に示した部分が存在します。
画像は省略しますが、Teylerリミテッド以下の9個のサイトではこの部分がトップページではなく、サブページにあります。トップページにあった部分がサブページに移っているとすると最初のSenX Globleのサイトのサブページには何があるのか気になって確かめてみるとSenX Globleのサイトのメニューバーにも確かに「製品」という項目があるもののリンク先はSenX Globleのトップページ自体になっているようです。つまりメニューバーに見かけ上はサブページを選択出来る項目があってもSenX Globleのサイトには実際には他の9つのサイトに存在するサブページが存在しないという奇妙な状況になっています。サイトの構造に明らかな欠陥があるとしか思えません。
一方、Teylerリミテッド以下の9個のサイトでは上に示した画像の部分がサブページに移っている代わりにリアルタイムの為替相場を示す表が存在します。以下に示したのはTeylerリミテッドの表の画像です。
そしてこの表と非常によく似た表がこれまで検証してきた幾つかのサイトで確認されています。例えば以下は「検証22」で検証し、現在は既に閉鎖されているEthusdtインターナショナルリミテッド (https://ethusdtbtc.com/Jp/) というサイトに存在していた為替相場の表のキャプ画像ですが、通貨の並び順や国旗アイコンまで含めて非常によく似ていることが分かると思います。
Ethusdtインターナショナルリミテッドの表と比べてTeylerリミテッドの表は表示されている通貨の種類が増えていますが、表示形式とか各通貨に添えらえている円形の国旗アイコンなどかなり似ている部分が認められます。そしてEthusdtインターナショナルリミテッドを含め、これとよく似たリアルタイムの為替相場情報を示す表は以下のサイトでも確認されています。
「検証16」 KENKEキャピタルグローバルリミテッド https://kenkefx.com/Jp)
KENKEキャピタルグローバルリミテッド https://www.kenkecapital-mt4.com/Jp#)
「検証22」 Ethusdtインターナショナルリミテッド (https://ethusdtbtc.com/Jp/)
イーストセンチュリーグループリミテッド (https://www.east-century.com/Jp/)
Axeマーケッツリミテッド (https://center-focus777.com/Jp/)
「検証23」 ボラサークル (https://www.boracircle.com/Jp/)
ボラサークル (https://www.boracircles.com/Jp/)
「検証27」 OTAマーケッツ (https://otamarketsltd.com/jap)
IGグローバルリミテッド (https://gmifxltd.net/jap)
ベストンFX (https://lesenfx.com/jap)
「検証52」 Costinリミテッド (https://costinfx.com/jap/index)
BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッド (https://bolowold.com/jap/index)
KLEX (https://klexhk.com/jap/index)
コインビット (https://coinbitwd.net/jap/index)
ウォーターコイン (https://waterccfex.net/en/index)
Cohesionn (https://www.cohesionn-fi.com/jap/index)
wifx (https://wintercoltd.com/id/index)
ビッグアンクルリミテッド https://fxbiguncle.com/jap/index)
ビッグアンクルリミテッド https://bigunclee.com/jap/index)
ビッグアンクルリミテッド http://test-big.com/en/index)
ARK IMグローバルリミテッド (https://www.imarkforex.com/)
FXLグローバルリミテッド (https://www.fxlglobal.com/jap/index)
GOCCfx (https://goccfx.com/jap/index)
「検証54」 LMゴールドリミテッド (https://lmgoldlimited.com/Jp)
さらに以下で検証している10個のサイトにも同様の表があります。
CVNマーケッツ (https://www.cvnmarkets.com/jap/index1.html)
CATマーケッツ (https://cat-market.com/jap/index1.html)
Nkマーケット (https://nkmarketltd.com/jap/index1.html)
Enog (https://www.enogltd.com/jap/index1.html)
Pak (https://pakul.com/jap/index1.html)
グローバルマーケットインデックスリミテッド (https://globalmarkfx.com/jap/index1.html)
グローバルマーケットインデックスリミテッド (https://www.firsttradefx.com/jap/index1.html)
Xチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html)
Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html)
イートロ (https://etoro2007.com/jap/index1.html)
これらのサイトはサイト全体として必ずしも互いに似ているわけではありませんが、為替相場のリアルタイム情報を示す表については明らかに似ており、組織的な繋がりがある可能性が当然考えられます。
さらにTeylerリミテッドのサイトでは為替相場の表に続いて以下に示した「Our awards (受賞歴)」と題された部分が出てきます。
これと非常によく似た「Our awards」と題された部分が表題の10個のサイトの内、SenX Globleを除く9つのサイトに存在します。そして何の説明もなく、Teylerリミテッド以下の9つのサイトで共通して表彰状とかガラス製のトロフィーの画像が並んでいます。ところが原寸大の画像ではよく分からないのですが、拡大してみるとおかしなことに気が付きます。以下は上のキャプ画像で5つ並んでいる画像の左端と右端の画像を拡大したものです。
いずれの画像でもFX業者名ではないかと思われる「AXION TRADE」と書いてあるのが確認出来ます。またアルファベットの「A」と「T」を組み合わせたと思われるロゴも確認出来ます。そこで「AXION TRADE」を検索してみるとAXION TRADE (AXIONトレード https://www.axiontrade.net/ja) というサイトが見つかりました。以下にまずサイト冒頭部の画像を示します。
そしてこの冒頭部の左上に見えるロゴを拡大したのが右の画像です。まさに上に示したガラスのトロフィーに刻まれていることが確認されたロゴと一致しているようです。
さらにAXIONトレードのサイト https://www.axiontrade.net/ja) を見ていくと以下に示す「私たちの賞」と題された項目が出てきます。
これらの画像は明らかにTeylerリミテッドなど9つのサイトの「Our awards」の項目にある画像と同じです。このガラスのトロフィーがいかなる団体による賞の証なのか、どういった選考基準で賞が授与されているのか、どれほど権威のあるものなのか全く分かりませんが、トロフィーには「AXION TRADE」やそのロゴが書いてあるのですからこれらがTeylerリミテッドなど9つのサイトに与えられたものではないことは確かでしょう。どういう意図でこれらの画像を「Our awards (受賞歴)」などと題して掲載しているのか分かりませんが、ペテンとしか思われません。尚、ここではAXIONトレード (https://www.axiontrade.net/ja) について詳しく検証することはしませんが、連絡先情報が明確に示されていない、イギリスに本社があるとなっているがイギリスの法人登録も金融ライセンスも確認出来ないといった状況からあまり信頼できる業者とは思えません。WikiFX (https://www.wikifx.com/ja/) という口コミ情報サイトにはAXIONトレードについて出金出来ないといった16件もの被害報告が出ています。
次に各サイトで連絡先情報を探しましたが殆どのサイトで既に上で示したサイト冒頭部左上に記されている香港のものと思われる断片的な住所とメールアドレスだけが示されている連絡先情報の全てのようです。但し、唯一の例外として表題2番目のTeylerリミテッドのサイトの脚注部分に以下に示したような連絡先情報が記されているようです。
記されている情報を以下に書き出します。
>Office address: Lennon Studios, 57 Cambridge Court, London, L7 7AG, UK
>Tel: +44 7001 9456
>Email: support@teylerfex.com
>Teyler Limited holds a US NFA license, license number 0560215
この連絡先情報には疑問があります。住所はイギリスのロンドン、電話番号も[+44]というイギリスの国番号から始まっています。しかし住所を検索してみるとおかしなことになっています。まず「Lennon Studios」で見つかるのは以下に示した学生寮です。
これは1週間109ポンドで入居できる学生寮となっており、住所は以下のようになっています。
>109 Cambridge Court, L7 7AG
「L7 7AG」というPost Code (郵便番号) はTeylerリミテッドの住所
>Office address: Lennon Studios, 57 Cambridge Court, London, L7 7AG, UK
と合致しているのですが、この郵便番号はロンドンではなく、Liverpool (リヴァプール) の郵便番号です。同じイングランド内でも南部のロンドンと北部のリヴァプールは遠く離れた全く別の場所であり、
>London, L7 7AG, UK
という住所は明らかにおかしいのです。そもそもTeylerリミテッドが学生寮に本拠を構えているというのは有り得ない話でしょうし、住所が実在していないとなれば論外の状況としか思われません。さらに
>Tel: +44 7001 9456
という電話番号はイギリスの国番号である[+44]の後に4桁+4桁の8桁しかありません。しかしこれでは桁数が足りません。例えば上で示した「Lennon Studios」という学生寮の会社の連絡先電話番号は以下のようになっています。
>+44 203 9298 908 (International).
イギリスの国番号である[+44]に続き、3桁+4桁+3桁=11桁になっています。Teylerリミテッドのサイトの脚注部分に記されているこの連絡先情報はデタラメとしか思えません。そこでさらにTeylerリミテッドについてイギリスの法人登録を探してみました。すると以下に示したTEYLER LIMITED の法人登録情報が見つかってきました。
法人登録の日付は2023年11月28日となっていてこの検証を書いている2023年12月中旬時点で法人登録から1ヶ月も経過していない非常に新しい法人です。業種は金融関係となっていて矛盾がなく、住所は以下のようになっています。
>33 Cavendish Square, London, United Kingdom, W1G 0PW
この住所を調べてみると「33 Cavendish Square」というのはロンドン市内にある20階建てのオフィスビルであることが分かりました。少なくともTeylerリミテッドのサイトの脚注部分に記されていた住所とは違って実在の住所ですが、20階建てのオフィスビルなのに階数とか部屋番号が示されていません。またこの法人登録がここで検証しているTeylerリミテッドのサイトに対応するものであるかどうかも不確定です。ちなみにこの法人登録の経営者情報を見ると以下に示すSEGUIN, Olivier というフランス国籍、フランス在住の人物が唯一の経営者として登録されています。
ちなみにTeylerリミテッド以外のサイトについてもイギリスの法人登録を探してみましたが法人名が一致する法人登録が見つかっても業種が異なるとか、既に法人が解散しているという場合もあって結局、Teylerリミテッド以外のサイトについては該当すると思われるイギリスの法人登録は見つかりませんでした。
そこで次に各サイトのWho Is 情報を確認しました。以下に示したのは表題最初のSenX Globle のサイト (https://www.senxgloble.com/jap/index1.html) のWho Is 情報です。
まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年10月29日となっていて非常に新しいサイトであることが分かります。さらに赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報は殆ど非開示になっていて所在地が香港であるということだけしか分かりません。
同様に他のサイトについてもWho Is 情報を確認して記されているサイトの登録・開設日と登録者の所在地を以下にまとめます。
サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 登録者所在地
SenX Globle (www.senxgloble.com) 2023年10月29日 香港
Teylerリミテッド (teylerfex.com) 2023年12月4日 香港
CTマーケッツリミテッド (www.ct-markets.com) 2023年7月31日 ニューヨーク
Boqリミテッド (www.boqfox.net) 2023年10月7日 記載なし
ベレットリミテッド (beletlimited.com) 2023年8月25日 記載なし
FXCリミテッド (fxclimited.com) 2023年9月1日 記載なし
DBGマーケッツ (dbg-coltdfx.com) 2023年6月13日 記載なし
DBGマーケッツ (dbg-coltdfx.net) 2023年9月13日 記載なし
DBGマーケッツ (www.dbg-cotd.com) 2023年8月30日 ニューヨーク
HangSeng FX (fxhangseng.com) 2023年6月28日 ニューヨーク
最も古い最後のHangSeng FXの場合でもサイトの開設から半年未満という新しいサイトです。
上でTEYLER LIMITED の法人登録の登録の日付が2023年11月28日であることを示しましたがWho Is 情報に示されているTeylerリミテッドのサイトの登録・開設日は2023年12月4日であり、法人登録の日付と6日間しかずれていません。やはりTeylerリミテッドのサイトと上で示したイギリスの法人登録は対応している可能性が高いかもしれません。
いずれにしろ本項で検証した10個のサイトの情報開示は明らかに不充分、不適切です。そもそも明らかに同じテンプレートが少なくとも10個確認されるという状況は異常であり、詐欺目的で量産されたサイトの疑いが濃厚と考えざるを得ません。到底投資先として信頼出来るとは思えず、これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。
※付記
2024年5月下旬に確認したところ、本項で検証した10個のサイトの内、3番目のCTマーケッツリミテッド (https://www.ct-markets.com/jap/index1.html) を除く9個のサイトが既に閉鎖されているようです。その後継ということなのかもしれませんが、これらのサイトと同じテンプレート由来と思われる非常によく似たサイトが新たに6個見つかってきており、以下で検証しています。参照してください。
●CVN Markets (CVNマーケッツ https://www.cvnmarkets.com/jap/index1.html)
●CAT Markets (CATマーケッツ https://cat-market.com/jap/index1.html)
●Nk Market (NKマーケット https://nkmarketltd.com/jap/index1.html)
●Enog (https://www.enogltd.com/jap/index1.html)
●Pak (https://pakul.com/jap/index1.html)
●GLOBAL MARKET INDEX LIMITED (グローバルマーケットインデックスリミテッド https://globalmarkfx.com/jap/index1.html)
●GLOBAL MARKET INDEX LIMITED (グローバルマーケットインデックスリミテッド https://www.firsttradefx.com/jap/index1.html)
最初のCVNマーケッツはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外の6つのサイトは画像検索などで見つけてきたサイトで上で検証したSenX Globleなど10個のサイトと明らかに似ており、同じテンプレートから量産されたサイトと考えられるのでここで検証します。尚、上の10個のサイトの検証の付記でも書きましたが、この項目を書いている2024年5月下旬現在で上で検証した10個のサイトの内、9個は既に閉鎖されていて残っているのはCTマーケッツリミテッド (https://www.ct-markets.com/jap/index1.html) だけとなっています。本項で検証する7個のサイトは閉鎖されたサイトの代わりに立ち上げられたサイトということなのかもしれません。
まず最初のCVNマーケッツについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
▼2024年5月24日投稿 (CVNマーケッツに関する質問投稿)
質問の投稿者はSNS広告からCVNマーケッツでの投資を勧められたようです。
さらにこの検証を書いた後で出てきた以下の2つの投稿もCVNマーケッツに関する質問となっています。
▼2024年6月11日投稿 (CVNマーケッツに関する質問投稿)
この質問の投稿者も経緯は不明ですがLINEのグループに加入してそのLINEグループでCVNマーケッツでの投資を勧誘されているようです。
▼2024年7月11日投稿 (CVNマーケッツに関する質問投稿)
質問の投稿者の友人がどういう経緯か不明ですがLINEのグループに加入してしまい、グループを取り仕切るかわだゆういち (先生役)、とみおかあきお (先生役)、山村ほのか (アシスタント役)、あらいまさと (CVNマーケッツ 取引所) などと名乗る人物に勧誘されてCVNマーケッツで口座開設し、既に何度も入金してしまっているようです。サクラと思われるグループの参加者が大儲けできるかのように煽り立てていること、入金方法が日本国内の銀行口座を指定されての振込だが、口座の名義が頻繁に変更になることなどから考えても「検証13」の冒頭や「雑記2」、姉妹サイトの「雑記2」で説明してきた中国系と思われる詐欺グループの詐欺の手口と合致しており、詐欺を強く疑わざるを得ない状況と思われます。
さらに以下はやはりこの検証を書いた後で出てきた表題2番目のCATマーケッツに関する質問と思われます。
どういう経緯なのか全く情報がありませんが既に入金してしまい、出金できなくなっているようです。
ともかくこれらの質問&回答に出てきたサイト、画像検索などで見つかってきた計7つのサイトについてまずはサイト冒頭部の画像を示します。
▼CVNマーケッツ (https://www.cvnmarkets.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼CATマーケッツ (https://cat-market.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼Nkマーケット (https://nkmarketltd.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼Enog (https://www.enogltd.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼Pak (https://pakul.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼グローバルマーケットインデックスリミテッド (https://globalmarkfx.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼グローバルマーケットインデックスリミテッド (https://www.firsttradefx.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
これら7つのサイトの冒頭部は互いに非常によく似ていますし、上で検証したSenX Globle (https://www.senxgloble.com/jap/index1.html) 以下のサイトとも非常によく似ています。以下には比較の為にSenX Globle のサイトの冒頭部の画像を再掲します。
▼SenX Globle (https://www.senxgloble.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ドイツ語、スペイン語、日本語]
そして分かりにくいですが、これらのサイトの冒頭部左上には住所やメールアドレスが記されています。記されている連絡先情報を以下にまとめます。
サイト名 メールアドレス 住所
CVNマーケッツ support@cvnmarkets.com 1 World Trade Center, New York, NY 10007, United States
CATマーケッツ support@cat-market.com 1 World Trade Center, New York, NY 10007, United States
Nkマーケット support@nkmarketltd.com 1 World Trade Center, New York, NY 10007, United States
Enog support@enogltd.com FLAT/RM B5/F GAYLORD COMMERCIAL
Pak support@pakul.com 7428 S University Blvd, CO 80122 USA
グローバルマーケット support@firsttradefx.com 記載なし
グローバルマーケット support@firsttradefx.com 記載なし
2つのグローバルマーケットインデックスリミテッドのサイトのメールアドレスは共通です。実は2つ目のグローバルマーケットインデックスリミテッド (https://globalmarkfx.com/jap/index1.html) のサイトはメールアドレスの検索から見つかってきたサイトです。
これらのサイトは互いに非常によく似ていて同じグループによって量産されたサイトとしか思われないのですが、住所はアメリカのニューヨーク州、香港、アメリカのコロラド州の3種類に分かれています。2つのグローバルマーケットインデックスリミテッドのサイトには住所が示されていません。
これ以外の連絡先情報としてはCVNマーケッツ、CATマーケッツ、Nkマーケットの3つのサイトの場合のみですが、「お問い合わせ」のサブページに電話番号が示されています。左下が、右下がからの画像です。
いずれの場合もまずサイト冒頭に示されていたのと同じメールアドレスが示されており、次に電話番号が書いてあります。
CVNマーケッツ:+81 080 8050 7965
CATマーケッツ: 080-8050-7965
Nkマーケット:+81 080 8050 7965
CVNマーケッツとNkマーケットの場合は[+81]という日本の国番号から始まっている、CATマーケッツの場合は国番号から始まっていないという違いはありますが、いずれも「080-8050-7965」という電話番号は同じです。これは日本国内の携帯電話の電話番号でしょう。さらにこれは日本の顧客向けの連絡先情報かもしれないということでこれら2つのサイトの英語版の「お問い合わせ (Contact)」を見るとやはり日本の携帯の電話番号が書かれています。以下はCVNマーケッツの英語版の「お問い合わせ (Contact)」のサブページの画像です。
英語版を見ても住所がアメリカのニューヨークなのに電話番号は日本の携帯電話の番号という組み合わせは異様です。画像は省略しますがCATマーケッツの英語版の「お問い合わせ (Contact)」のサブページもNkマーケットの英語版の「お問い合わせ (Contact) 」のサブページもニューヨークの住所と日本の携帯電話の電話番号が同居する形になっています。また香港語版やドイツ語版についてもニューヨークの住所と日本の携帯電話の番号という組み合わせは同じですし、CVNマーケッツ、CATマーケッツ、Nkマーケットの3つのサイトの住所、電話番号は共通なのです。
それら3つのサイトのニューヨークの住所はニューヨークのランドマーク的な存在である超高層ビル・One World Trade Center (ワン・ワールド・トレード・センター) になっています。しかし地上104階という超高層ビルなのに階数とか部屋番号の記載がありません。不完全な住所と言ってもよいと思います。
表題4番目のEnogの住所 (FLAT/RM B5/F GAYLORD COMMERCIAL ) も明らかに不完全な住所です。これではどこの国なのかさえ分かりません。しかしこれと同じ住所が上で検証したSenX Globle以下の10個のサイトの内、SenX Globleを除く9個のサイトで所在地とされていました。またこの不完全ではないかと思われる住所を検索するとどうやら香港にある「Gaylord Commercial Building」というビルの住所に部分的に一致するようです。
表題5番目のPakというサイトの住所 (7428 S University Blvd, CO 80122 USA ) については検索しても殆ど何の情報も出てきません。「S University Blvd」までは実在の住所のようですが、「7428」という番地が実在かどうかさえ確認出来ません。
さらに以下では冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分を比較します。まず表題の最初の3つのサイトについてCVNマーケッツ → CATマーケッツ → Nkマーケットという順で画像を示します。
この部分で3つのサイトは互いに非常によく似ています。これら3つのサイトではこの部分の題目が「お客様との信頼性を高める」となっています。
さらに以下には表題4番目以降の4つのサイトについて同じ部分の画像を表題と同じ順、Enog → Pak → グローバルマーケットインデックスリミテッド (globalmarkfx.com) → グローバルマーケットインデックスリミテッド (www.firsttradefx.com) という順に示します。
最初の3つのサイトではこの部分の題目が「お客様との信頼性を高める」となっていましたが、これら4つのサイトでは題目が「トランザクションの信頼を再発明する」となっています。意味がよく分かりませんが、3つの項目の内容は最初の3つのサイトの場合と似ているようです。但し、第2項の本文と第3項が日本語表示を選択しているのになぜか英語で示されています。本来は日本語で統一すべきと思われ、サイトの構築が粗雑な印象を受けます。
尚、この部分でも上で検証した10個のサイトに非常によく似た部分があります。以下はSenX Globleのサイトの相当部分の画像の再掲です。題目が「お客様との信頼性を高める」となっており、英語の部分が残っていてEnog、Pak、2つのグローバルマーケットインデックスリミテッドのサイトと同じのようです。
さらに以下は取引対象を説明している部分の比較です。やはりまず表題の最初の3つのサイトについてCVNマーケッツ → CATマーケッツ → Nkマーケットという順で画像を示します。
これら3つのサイトはサイト名の部分を除いてこの部分でも互いに同じに見えます。次いで残りの4つのサイトの相当部分を表題と同じ順、Enog → Pak → グローバルマーケットインデックスリミテッド (globalmarkfx.com) → グローバルマーケットインデックスリミテッド (www.firsttradefx.com) という順で示します。
本項で検証対象としている7つのサイトも上で検証した10個のサイトと同じで外国為替(FX)、指数スプレッド (株式指数)、商品先物 (貴金属や石油、天然ガスなどの先物) という3つを取引対象としているようです。
そして以下には上で検証した10個のサイトの代表としてSenX Globleの相当する部分の画像を再掲します。この部分でも本項で検証している6つのサイトが上で検証した10個のサイトと酷似していることが分かります。
さらにこの部分に続いては上で検証した10個のサイトの内、Teylerリミテッド以下の9個のサイトに存在するのと同じ通貨ペアのリアルタイム相場を表示する表が本項で検証している7つのサイトに共通して存在します。その画像を以下に表題と同じ順、CVNマーケッツ → Nkマーケット → CATマーケッツ → Enog → Pak → グローバルマーケットインデックスリミテッド (globalmarkfx.com) → グローバルマーケットインデックスリミテッド (www.firsttradefx.com) という順で示します。
これと非常によく似た表は上で検証したTeylerリミテッド以下の9個のサイトの他、これまで検証してきたかなり多くのサイトで確認されています。それらのサイトのリストは上の検証項目の中でまとめてありますから参照してください。またこの表では各通貨の部分にカーソルを持ってくるとEUR、USD、JPYといった通貨の略称を説明するポップアップが出てくることに気が付きました。左下はCVNマーケッツのサイトで「EUR」、右下は「JPY」の位置にカーソルを持ってきた場合の画像です。
「EUR」の説明が「欧元」、「JPY」の説明が「日元」となっています。これは中国語でしょう。またサイトの表示言語を英語などにしてもやはり出てくるポップアップは「欧元」「日元」といった中国語の説明です。またCVNマーケッツ以外の6つのサイトでも同じことになります。これらのサイトを立ち上げて運営しているのは中国系のグループとしか思われません。
次にこの為替相場の表に続いて出てくる「Our awards (受賞歴)」と題された部分の画像を以下に示します。やはり表題と同じ順、CVNマーケッツ → CATマーケッツ → Nkマーケット → Enog → Pak → グローバルマーケットインデックスリミテッド (globalmarkfx.com) → グローバルマーケットインデックスリミテッド (www.firsttradefx.com) という順で画像を示します。
この「Our awards (受賞歴)」と題された部分についても本項で検証対象としている7つのサイトで互いに非常によく似ていますし、上で検証した10個のサイトの内、SenX Globleを除く9つのサイトに非常によく似た部分の存在が確認されています。さらにこれも上で検証したサイトと同じですが、この受賞歴の部分の画像を拡大してみると受賞対象となっているのは本項で検証しているサイトではなく、AXION TRADEという業者であることが分かります。右に示したのはCVNマーケッツのこの部分にある画像の1つを拡大したものです。AXION TRADEという対して与えられた2019年度の「Best APAC Introducing Broker」のトロフィー (?)であることが分かります。この賞が誰が選定して与えているものなのか、どれほど公平に審査されて権威があるものなのか分かりませんが、受賞した業者が違うのですから話になりません。
さらにこれらのサイトでライセンス情報を探してみるとCVNマーケッツ、CATマーケッツ、Nkマーケット、Enogの4つのサイトについてのみそれらしい記述が脚注部分に見つかりました。 以下に順に示します。
それぞれ以下のライセンスを取得しているという主張のようです。
▼CVNマーケッツ
>CVN Markets has a US NFA license, license number 0563843
>CVN Markets has a US MSB license, license number 31000271319141
▼CATマーケッツ
>CAT Markets has a US NFA license, license number 0563840
>CAT Markets has a US MSB license, license number 31000271319138
▼Nkマーケット
>Nk Market has a US NFA license, license number 0563842
>Nk Market has a US MSB license, license number 31000271319144
▼Enog
>MSB Registration Number: 31000251361096
アメリカのNational Futures Association (NFA、全米先物協会) で登録を得ていると主張しているのがCVNマーケッツ、CATマーケッツ、Nkマーケットの3つのサイト、Enogを含む4つのサイトで共通して米国金融犯罪取締ネットワーク (FinCEN) でMoney Services Businesees (MSB) の登録を得ているという主張と思われるのでそれぞれ確認を試みました。
まずNFAのサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) にある検索窓から CVNマーケッツの登録番号「0563843」、CATマーケッツの登録番号「 0563840」、Nkマーケットの登録番号「0563842」の登録確認を試みたところ、以下に示したように確かにこの登録番号で以下に示すCVNマーケッツの登録情報、CATマーケッツの登録情報、Nkマーケットの登録情報が出てきます。
しかしこれらの登録情報を見るといずれの場合も
>Not an NFA Member (NFAの会員ではない)
>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)
と書かれています。これでNFAの監視下、規制下にあるから信頼出来るとは言えません。また本サイトでは同じことを何度も書いていますが全米先物協会 (NFA)は金融ライセンスを管理する役目を負った公的組織ではなく、マネーロンダリングなどを防止するための自主規制組織のようです。NFAのサイトに何らかの情報登録があるとしても金融ライセンスを得ているとは言えません。
尚、CVNマーケッツ、CATマーケッツ、NKマーケッツのNFA IDは非常に近接した番号になっています。
サイト名 (URLアドレス) NFA ID
CVNマーケッツ (www.cvnmarkets.com) 0563843
CATマーケッツ (cat-market.com) 0563840
NKマーケット (nkmarketltd.com) 0563842
0563840 → 0563842 → 0563843
と並んでいるとなれば間に入るNFA ID 0563841 の登録が非常に気になります。実際にこの「NFA ID 0563841」の情報を調べてみると以下に示すMETA5 GLOBAL LIMITEDという会社の登録になっており、さらにこの登録も非メンバーという扱いになっています。
さらにこの「META5 GLOBAL LIMITED」を検索してみるとMETA5 (メタ5 https://meta5-global.com/jp.html) というサイトが見つかってきました。しかもこのサイトではNFAで登録を得ており、NFA IDが「0563841」であることが示されています。このサイトは本項で検証しているCVNマーケッツ、CATマーケッツ、NKマーケッツのサイトとは全く似ていませんが、別に見つかってきたやはり中国系と思われる詐欺グループによる可能性が濃厚なサイトと非常によく似ています。このメタ5というサイトについては「検証78」で検証しているので参照してください。
次に4つのサイトに共通して米国金融犯罪取締ネットワーク (FinCEN) でMSBの登録を受けていると記されているのでFinCENのサイト (https://www.fincen.gov/) にある登録確認の為のリンク (https://www.fincen.gov/msb-state-selector) から以下の登録番号を検索してみました。
CVNマーケッツ: 31000271319141
CATマーケッツ: 31000271319138
Nkマーケット: 31000271319144
Enog: 31000251361096
まずCVNマーケッツ、CATマーケッツ、Nkマーケットの登録番号で出てきた登録情報を続けて示します。
出てきた登録情報の一部を以下に書き出します。
▼CVNマーケッツ
住所:211 S. Cherry Street, 10th Floor, Denver, CO, 80246
業務内容:401, 402, 404, 405, 408, 409, 413, 415
登録日:2024年5月7日
▼CATマーケッツ
住所:256 S. Cherry Street, 10th Floor, Denver, CO, 80246
業務内容:401, 402, 404, 405, 408, 409, 413, 415
登録日:2024年5月7日
▼Nkマーケット
住所:202 S. Cherry Street, 10th Floor, Denver, CO, 80246
業務内容:401, 402, 404, 405, 408, 409, 413, 415
登録日:2024年5月7日
これら3つのサイトの登録情報は互いに似ていていずれも2024年5月7日に登録されています。住所は番地の部分だけが異なっていて番地以降の「S. Cherry Street, 10th Floor, Denver, CO, 80246」という部分は完全に同じです。「10th Floor (10階)」となっているのでオフィスビルの住所かと思ったのですが、これらの住所をGoogle Street Viewで見るといずれも一般の住宅の住所のようです。どう見ても10階建て以上のビルが建っているようには見えません。例えば以下は不動産業者のサイトで見つけたCVNマーケッツの登録上の住所 (211 S. Cherry Street, 10th Floor, Denver, CO, 80246) と住所が一致する住宅の情報です。どう見ても2階建ての住宅で10階のフロアがあるようには思えません。架空住所の可能性があるように思われます。
次に表題4番目のEnogについてMSBの登録番号 (31000251361096) を調べた結果を以下に示します。
この登録情報についても一部を以下に書き出します。
登録社名: Gomax Trading Limited
住所: 1355 Santa Fe Dr., Denver, CO, 80204
業務内容:405, 409, 415
登録日:2023年8月18日
Enogのサイトに示されていたMSBの登録番号 (31000251361096) で出てきた登録情報を見ると登録対象はEnogではなく、「Gomax Trading Limited」となっています。別に「Enog」というサイト名でMSBの登録情報を探してみましたが該当なしです。Enogについては登録を確認出来ないという結論になります。
それからMSBの登録情報には登録されている業務内容が番号で示されています。
CVNマーケッツ、CATマーケッツ、Nkマーケットの3つのサイトについては「401, 402, 404, 405, 408, 409, 413, 415」の8つの業務が登録されています。そして以下が数字で表される業務内容の対照表です。
CVNマーケッツ、CATマーケッツ、Nkマーケットの3つのサイトについて登録されている業務は
401:トラベラーズチェックの発行者
402: トラベラーズチェックの販売者
404: 為替手形の発行者
405: 為替手形の販売者
408: 小切手換金係
409: 送金業者
413: プリペイドアクセスの販売者
415: 外国為替ディーラー
本サイトでは何度も同じことを書いていますが、こうした業務はFX業者とか金融機関の業務内容ではないでしょう。これも同じことを繰り返し書いていますが、このFinCENという組織も金融ライセンスの管理を担当する公的機関ではなく、マネーロンダリングなどを防止するのが目的の組織となっており、FinCENでMSBの登録を得ていてもそれは金融ライセンスと呼べるようなものではありません。金融ライセンスに関する記述のないサイトを含め、本項で検証している7つのサイトは全て有効な金融ライセンスを得ていない無登録の違法業者と判断します。
それから連絡先情報の開示が不充分、不適切ということで例によって各サイトのWho Is情報を確認しました。しかし開示されている情報はわずかです。以下にサイトの登録・開設日と登録者の所在地情報だけまとめます。
サイト名 登録・開設日 登録者所在地
CVNマーケッツ 2024年4月29日 アメリカ・インディアナ州
CATマーケッツ 2024年4月29日 アメリカ・インディアナ州
Nkマーケット 2024年4月29日 アメリカ・インディアナ州
Enog 2024年3月19日 アメリカ・ニューヨーク州
Pak 2009年2月17日 アメリカ・ニューヨーク州
グローバルマーケット 2024年3月22日 アメリカ・ニューヨーク州
グローバルマーケット 2024年1月30日 中国・香港
表題5番目のPak (https://pakul.com/jap/index1.html) のサイトだけ登録・開設日が2009年となっていて飛びぬけて古いですが、これは中古ドメインの再利用によるものかもしれません。ちなみにPakのサイトのWho Is 情報によれば2024年3月18日にアップデートされているので現在のサイトは事実上、このアップデートの日付に開設された可能性も考えられます。それ以外のサイトはいずれも2024年になってから登録・開設されており、非常に新しいサイトです。特に最初の3つのサイト、CVNマーケッツ、CATマーケッツ、Nkマーケットの3つのサイトは全て2024年4月29日に登録・開設されており、この検証を書いている2024年5月下旬時点で1ヶ月も経過していないほど新しいサイトということになります。
上で説明したように本項で検証対象としている7つのサイトには「Our awards (受賞歴)」と題された部分が共通して存在し、例えば右に示した画像で2019年に「Best APAC Introducing Broker Program 2019」という賞を受賞したことになっています。
しかしWho Is 情報によればPakのサイトを除けば2024年になって開設されたサイトなのですから2019年に優秀なFX業者であると評価されていたはずがありません。
改めて各サイトの「Our awards (受賞歴)」と題された部分で主張されている受賞歴は全面的にデタラメであるとしか思えません。
次に各サイトの登録画面を示します。まず最初の3つのサイト、CVNマーケッツ、CATマーケッツ、Nkマーケットの登録画面を順に示します。
▼CVNマーケッツ登録画面 (https://user.cvnmarkets.com/register/fast)
▼CATマーケッツ登録画面 (https://user.cat-market.com/register/fast)
▼Nkマーケット登録画面 (https://user.nkmarketltd.com/register/fast)
これら3つのサイトの登録画面は互いによく似ていますし、これまでに検証してきたサイトでもしばしば同じタイプの口座開設画面が確認されています。例えば以下は「検証46」で検証したSkyamインベストリミテッド (http://skyamltd.com/jp) のサイトの登録画面ですが非常によく似ています。
これも含めて以下のサイトの登録画面がCVNマーケッツ、CATマーケッツ、Nkマーケットの登録画面と非常によく似ていて同じテンプレート由来としか思われません。
「検証27」 gsfx (https://kraewd.com/en)
「検証27」 AUSグローバルリミテッド (https://ausglobald.com/)
「検証27」 Auricマーケッツリミテッド (https://auricvip.com/jap)
「検証27」 OTAマーケッツ (https://otamarketsltd.com/jap)
「検証27」 IGグローバルリミテッド (https://gmifxltd.net/jap)
「検証27」 アワーカンパニー (https://bellpottergos.com/Jp.html)
「検証33」 SHUN YUENリミテッド (http://shunyuenltd.com/jp)
「検証33」 WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp)
「検証34」 Kwillowインターナショナルリミテッド (https://www.kwillow.net/)
「検証42」 ビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html)
「検証46」 Skyamインベストリミテッド (http://skyamltd.com/jp)
「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド (https://www.allinltd.com/index2)
「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド (https://ethermacrocapital.com/)
「検証48」 Starekcoリミテッド (https://www.starekco.com/jp)
「検証48」 ビッグアンクルリミテッド (https://biggloballimited.com/jp)
「検証48」 Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities-ltd.com/jp)
「検証60」 Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp)
「検証60」 Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp)
「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp)
「検証61」 Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp)
「検証61」 リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp)
「検証61」 Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp)
「検証62」 トレーディングウェブ (https://www.tradingwebpro.com/jap/index)
「検証62」 GMWリミテッド (https://www.gmw-limited.com/jp)
「検証62」 IGグローバルリミテッド (https://igglobal.co/jap/index)
「検証62」 コンセプトリミテッド トレードMT5 (https://newconcept-fx.com/index3.html)
「検証63」 LANLASAKI (https://www.lanlasaki.com/)
「検証63」 FUCIIリミテッド (https://fucsfx.com/zh-hk/)
「検証66」 FTIコーポレーション グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp)
「検証66」 ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/)
「検証68」 外為ファイネスト (https://www.gaitamefinestltd.com/)
「検証68」 RHトレード (https://rhtradefx.com/jap/index)
「検証68」 Kaerm IM (https://www.kaermim.com/jap/index)
「検証68」 Tongliウェルスインコーポレーション (https://www.tongliwealth.com/jap/index)
「検証68」 BLOOMSマーケッツリミテッド (https://www.blmforex.com/jap/index)
「検証70」 YIDUGJ グローバルリミテッド (https://www.yidugj.com/)
「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド (https://weastartop.com/jp/)
「検証78」 Lioppa グローバルマーケットリミテッド (https://www.lioppafx.com/)
「検証79」 DASANGJ (https://www.dasangj.com/jp)
「検証79」 ファーストトレード (https://fasttradeltd.com/int/jp/index.html)
「検証79」 DCNフォレックス (https://www.dcnfex.com/int/jp/index.html)
「検証79」 YZZキャピタル (https://yzzcapital.com/int/jp/index.html)
「検証79」 TXセンター (https://www.triveproltd.com/int/jp/index.html)
「検証79」 TXセンター (https://txcenterpty.com/int/jp/index.html)
「検証79」 BLフォレックス (https://blforex.com/int/jp/index.html)
「検証79」 BLフォレックス (https://blforex.net/int/jp/index.html)
「検証79」 DKMマーケッツ (https://dkmmarketsltd.com/int/jp/)
「検証79」 DKMマーケッツ (https://www.dkmmarkets.com/int/jp/)
さらに以下で検証している以下の2つのサイト
Xチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html)
Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html)
についても非常によく似た登録画面が使われています。これらのサイトの間での組織的な繋がりが示唆されます。
次いで表題6番目のグローバルマーケットインデックスリミテッド (https://globalmarkfx.com/jap/index1.html) と7番目のグローバルマーケットインデックスリミテッド (https://www.firsttradefx.com/jap/index1.html) の登録画面を示します。これら2つのグローバルマーケットインデックスリミテッドの登録画面はURLアドレスから全く同じ以下のページです。
▼グローバルマーケットインデックスリミテッド登録画面 (https://trader.firsttradefx.com/reg/real)
この口座開設画面は本サイトで検証している他の幾つかのサイトの口座開設画面と明らかに似ています。例えば以下には比較の為に「検証61」で検証しているXMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) の口座開設画面の画像を再掲します。
他にも以下のようなサイトで極めてよく似た口座開設画面が確認されています。
「検証27」 SMK (https://www.radiantfex.com/Jp)
「検証27」 ベストンFX (https://lesenfx.com/jap)
「検証61」 XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp)
「検証62」 デコードグローバルリミテッド (https://trader.decodeefx.com/reg/real)
「検証68」 XMマーケットリミテッド (https://www.xmmarketlimited.com/)
「検証78」 グレースケールフォレックス (https://grayfxcenter.com/)
これらのサイトは組織的に繋がっている可能性が濃厚と考えます。
本項で検証した7つのサイトの情報開示は明らかに不充分、不適切ですし、しばしば事実とは思われない記述もあります。またこれらのサイトは上で検証したSenX Globle (https://www.senxgloble.com/jap/index1.html) など10個のサイトと極めてよく似ており、明らかに同じテンプレートから同じグループによって量産されたサイトと思われます。そして上で検証した10個のサイトの内、この検証を書いている2024年5月下旬の時点で既に9個が何の告知もなく閉鎖されています。本項で検証した7つのサイトについても短期間で閉鎖されてしまう可能性が極めて濃厚と考えられ、極めて危険です。
これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
※付記
2024年6月中旬に確認したところ、表題7番目のグローバルマーケットインデックスリミテッド (https://www.firsttradefx.com/jap/index1.html) が閉鎖されているようです。また新たに本項で検証した7つのサイトや上で検証したSenX Globle以下の10個のサイトと非常によく似たXチャーターという名称の2つのサイトが見つかってきたので以下で検証しています。参照してください。
●X Charter (Xチャーター https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html)
●X Charter (Xチャーター https://xchanfx.com/jap/index1.html)
1つ目のXチャーターのサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2番目の同名のサイトは「X Charter」を検索して見つかってきたサイトです。これら2つのサイトは名称が同じというだけでなく、サイトの見かけも互いに区別が困難なほどよく似ており、さらに上で検証してきたSenX Globle以下のサイトとも非常によく似ていて同じテンプレートから量産されたサイトと考えられるのでここで検証します。
まず1つ目のサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
森永卓郎を名乗るLINEのアカウントを登録したところ、勝手に後藤FA (ゴトウタカシ) を名乗る人物、さらには凄腕トレーダーを自称し「タニモトヒロカズ」と名乗る人物が先生役を務めるLINEのグループに加入させられたようです。グループには90人ほどの参加者がおり、FX取引の為に表題最初のXチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html) というサイトでの口座開設を指示されたようです。そして口座を開設するのに小野と名乗る人物に連絡して案内に従うようにも指示されたようです。しかし口座を代理で開設するから個人情報を送って欲しいとか、連絡先が示されていないとか、グループの参加者が毎日500万円、1000万円の単位で入金したことを示す画像をLINEグループにアップしているがその入金先の銀行口座がバラバラであるといったことに不審を抱いてこの質問を投稿しているようです。
こうした勧誘の経緯はまさに「雑記2」、姉妹サイトの「雑記2」に書いた「SNS型投資詐欺」と呼ばれる中国系と思われる詐欺グループによる詐欺勧誘の手口に一致します。
そこでこの質問に出てきたURLアドレスのサイトにアクセスしてみることにしました。まず以下にX Charter (Xチャーター) を検索して見つかってきた表題2番目のサイトと一緒にサイト冒頭部の画像をサイト冒頭部の画像を示します。
▼Xチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html) [表示冒頭:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html) [表示冒頭:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
これら2つのサイトの冒頭部は互いに酷似しているだけでなく、上で検証してきたSenX Globle以下の17個のサイトの冒頭部とも非常によく似ています。以下には比較の為にSenX Globleのサイトの冒頭部の画像を再掲します。
▼SenX Globle (https://www.senxgloble.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ドイツ語、スペイン語、日本語]
使われている画像が一致しているだけでなく、メニューバーや表示言語を選択するプルダウンメニューの形式なども似ています。また上の画像の左上の部分に小さな活字で分かりにくいですが、2つのXチャーターのサイトにはやはり上で検証した17個のサイトと同様に断片的な (不完全な) 住所やメールアドレスが記されています。しかもその断片的な住所は上で検証した17個のサイトの内、10個のサイトの相当部分に記されていた住所と共通で
>FLAT/RM B5/F GAYLORD COMMERCIAL
となっています。この不完全ではないかと思われる住所は香港にある「Gaylord Commercial Building」というビルの住所に部分的に一致するようですがなぜ断片的な住所しか記されていないのはどういうことなのか疑問を感じます。一方のメールアドレスについては以下にまとめておきます。
サイト名 (URLアドレス) メールアドレス
Xチャーター (www.xcharterltd.com) support@xcharterltd.com
Xチャーター (xchanfx.com) support@xchanfx.com
サイトのURLアドレスとドメイン名を共有するメールアドレスになっています。
さらにサイト冒頭部に続いてはいずれのサイトでも「トランザクションの信頼を再発明する」と題されたサイトの特長を説明している部分が出てきます。以下に表題と同じ順、Xチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html) → Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html) という順で画像を示します。
この部分でも2つのXチャーターのサイトは互いによく似ていますが、文章は全く同じという訳ではなく、2つ目の Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html) のサイトでは日本語表示を選択しているのに英語と日本語の文章が混じったような状態になっています。これは上で検証したSenX Globleなどのサイトと同じです。
次に出てくるのは取引対象を説明している部分です。やはり以下に表題と同じ順、Xチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html) → Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html) という順で画像を示します。
いずれのサイトでも外国為替 (FX)、指数スプレッド、商品先物が取引対象となっているようです。この部分で2つのXチャーターのサイトは表題部分が日本語になっているか、英語かという違いしかありません。
さらにこの部分に続いては上で検証した17このサイトの内、SenX Globleを除く16個のサイトに存在するのと同じ通貨ペアのリアルタイム相場情報を示す表が出てきます。やはり表題と同じ順、Xチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html) → Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html) という順で画像を以下に示します。
これと非常によく似た表は上で検証したTeylerリミテッド以下の9個のサイトの他、これまで検証してきたかなり多くのサイトで確認されています。それらのサイトのリストは上に書いたSenX Globleなどのサイトの検証の中でまとめてありますから参照してください。また既に上で指摘しましたがこの表では各通貨の部分にカーソルを持ってくるとEUR、USD、JPYといった通貨の略称を説明する中国語のポップアップが出てきます。左下はXチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html) のサイト、右下はXチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html) のサイトで「EUR」の位置にカーソルを持ってきた場合の画像です。
「EUR (ユーロ)」の部分にカーソルを持ってくると画像で示したように「欧元」というポップアップが出てきます。同様に「USD (米ドル)」に対しては「美元」、「JPY (日本円)」に対しては「日元」、「GBP (英ポンド)」に対しては「英镑」、「CHF (スイスフラン)」に対しては「瑞士法郎」という中国語のポップアップが出てきます。このリアルタイムの相場を示す表を作成したのは中国系の人物であることが強く示唆されます。おそらくこうした細かい部分を他言語に変換する作業を忘れている為にこういう運営者の正体が伺えるような間違いが残っているのだと思われます。
次にこの為替相場の表に続いて出てくる「Our awards (受賞歴)」と題された部分の画像を以下に示します。やはり表題と同じ順、Xチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html) → Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html) という順で画像を示します。
この部分も2つのXチャーターのサイトで互いに酷似していますし、上で検証した17個のサイトの内、SenX Globle以外の16個のサイトに非常によく似た部分が確認されています。またこの部分の画像を拡大してみるとトロフィーのような画像に示されている受賞者の名前がXチャーターではなく、「AXION TRADE」となっていることも同じです。左下にXチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html) のサイトからの拡大図、右下にはXチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html) のサイトの拡大図を示します。
この画像は2019年の「Best APAC Introducing Broker」という賞のトロフィーのようですが、この賞について誰が審査して授与している賞なのかも分かりませんが、とにかくこれらはXチャーターに授与された賞のトロフィーではありません。後述しますが、ここで検証している2つのXチャーターのサイトはいずれも2024年になってから開設されたサイトなので2019年に受賞しているということは有り得ないのです。
次に2つのサイトの登録画面を順に示します。
▼Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html) の登録画面 (https://user.xchanfx.com/register/fast)
これら2つの登録画面は上で検証したCVNマーケッツ、CATマーケッツ、Nkマーケットの登録画面などこれまで本サイトで検証してきた多くのサイトの登録画面と極めてよく似ています。よく似た登録画面が確認されているサイトのリストは上に書いたCVNマーケッツなどの検証の中に出てきますが、多くのサイトがトップページでは似ていなくても、登録画面では明らかな共通性があり、組織的に繋がっている可能性が強く示唆されます。
次に連絡先情報や金融ライセンスに関する記述を探しましたが、連絡先情報については既に示したサイト冒頭に記されているメールアドレスと断片的な住所以上の情報はありません。それぞれメニューバーに「コンタクト」という項目があってサブページへのリンクになっていますが、サイト冒頭に記されているメールアドレスと断片的な住所が書いてあるだけです。金融ライセンス情報は皆無です。
そこで例によって2つのXチャーターのサイトのWho Is 情報も確認しましたが、開示されている情報はわずかです。以下に2つのサイトのWho Is 情報を順に示します。
黄色の枠で囲ってある部分に記されているサイトの登録・開設日、赤枠で囲った部分に記されている登録者の情報から抜粋して以下にまとめます。
▼Xチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html)
登録・開設日:2024年5月1日
登録者所在地:アメリカ・インディアナ州
▼Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html)
登録・開設日:2024年2月20日
登録者所在地:中国・香港
既に書いたようにサイトの登録・開設日はいずれのサイトでも2024年になってからです。表題最初のXチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html) は2024年5月1日、表題2番目のXチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html) は2024年2月20日ですから前者の方が新しいことになります。この検証は2024年6月中旬に書いているので前者のサイトは開設されてからわずか1ヵ月半ほどということになります。既に書いたようにサイトの「Our awards (受賞歴)」と題された部分には2019年の「Best APAC Introducing Broker」という賞のトロフィーの画像が示されていましたが、2024年に開設されたサイトの業者が2019年に優れた業者として選定されて受賞したということは有り得ないでしょう。
そしてこれらのサイトはどう見ても互いに酷似していて同じグループによるサイトとしか思われませんが、Who Is 情報に記されている登録者の所在地はアメリカ・インディアナ州と中国・香港になっており、互いに全く異なります。サイトの冒頭部にはいずれのサイトでも
>FLAT/RM B5/F GAYLORD COMMERCIAL
という香港の断片的な住所が記されていますが、本当に香港に運営の本拠があるかどうかについて裏付けとなる情報は見つかりません。かなり疑わしい情報と考えざるを得ません。
本項で検証した2つのXチャーターというサイトは互いに非常によく似ているだけでなく、上で検証してきたSenX Globle以下の17個のサイトとも極めてよく似ており、同じテンプレートからコピペで量産されたサイトと考えて間違いないでしょう。情報開示は著しく不充分、不適切であり、しばしば事実とは思えない記述も見つかります。有効な金融ライセンスも確認出来ず、到底信用出来るサイトとは思われません。特に上で検証してきた同じテンプレート由来と考えられる17個のサイトの内、この検証を書いている2024年6月中旬時点で10個が既に何の告知もなく閉鎖されているという状況を考えれば本項で検証した2つのXチャーターというサイトについても突然告知なしで閉鎖される可能性が充分考えられます。さらに本項で最初に引用したYahoo知恵袋への質問投稿によれば表題最初のXチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html) についていわゆる「SNS型投資詐欺」と呼ばれる投資詐欺の手口と一致するような有名人の名前を盗用したと思われる投資勧誘が行われ、既に出金に困難が生じているという事例が発生しているようです。
これら2つのXチャーターというサイトは投資先として極めて危険と考えざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
●Citiforex (シティフォレックス https://www.citiforexvip.com/jap/index1.html)
●eToro (イートロ https://etoro2007.com/jap/index1.html)
●DBG Markets (DBGマーケッツ https://dbgmarketltd.com/jap/index1.html)
これらのサイトは上で検証したCVNマーケッツというサイト (https://www.cvnmarkets.com/jap/index1.html) についてYahoo知恵袋に新たな質問が出てきたことからCVNマーケッツについて再度調べていた過程で画像検索などで見つかってきた同じテンプレート由来と思われる新たなサイトです。尚、上でDBGマーケッツという3つのサイトを検証していますが、ここで検証するDBGマーケッツのサイトはまたURLアドレスが異なる別個のサイトになっています。
まずとにかくこれらのサイトの冒頭部の画像を以下に順に示します。
▼シティフォレックス (https://www.citiforexvip.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼イートロ (https://etoro2007.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
▼DBGマーケッツ (https://dbgmarketltd.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
これら3つのサイトの冒頭部は互いに酷似しているだけでなく、上で検証してきたSenX Globle (https://www.senxgloble.com/jap/index1.html)以下の一連のサイトの冒頭部とも非常によく似ています。明らかに同じテンプレートからコピペで量産されたサイトと思われます。以下には比較の為に上で検証したCVNマーケッツのサイト冒頭部の画像を再掲します。
▼CVNマーケッツ (https://www.cvnmarkets.com/jap/index1.html) [表示言語:英語、香港語、ベトナム語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、アラビア語、イタリア語]
また2番目のeToro (イートロ) というサイトのサイト名やロゴは日本からの顧客は受け入れないとなっていて日本からアクセスできない設定になっているようですが、イギリス、オーストラリアなどに拠点がある金融機関のeToro (https://www.etoro.com/) の名称やロゴを盗用したものと思われます。左下が本項で検証しているイートロ (https://etoro2007.com/jap/index1.html) のロゴ、右下が以前に取得しておいた本物のeToro (https://www.etoro.com/) のロゴの画像です。本物のイートロについてはWikipediaの記事でもロゴを確認出来ます。
そしてこれらのサイトの冒頭部左上の部分には上で検証してきたSenX Globle以下のサイトと同様に住所とメールアドレスが記されています。まずメールアドレスを以下にまとめます。
サイト名 (URLアドレス) メールアドレス
シティフォレックス (www.citiforexvip.com) support@citiforexvip.com
イートロ (etoro2007.com) service@etoro2007.com
DBGマーケッツ (dbgmarketltd.com) support@dbgmarketltd.com
上でDBGマーケッツという名称の3つのサイト、DBGマーケッツ (https://dbg-coltdfx.com/jap/index1.html)、DBGマーケッツ (https://dbg-coltdfx.net/jap/index1.html)、DBGマーケッツ (https://www.dbg-cotd.com/jap/index1.html) について既に継承していますが、それら以前に検証した3つのDBGマーケッツのサイトに共通するメールアドレス (support@dbg-coltdfx.vip) と今回検証しているDBGマーケッツのメールアドレスは異なります。
次に住所についても以下にまとめて書き出します。
サイト名 (URLアドレス) 住所
シティフォレックス (www.citiforexvip.com) 1 World Trade Center, New York, NY 10007, United States
イートロ (etoro2007.com) 24th floor, One Canada Square, Canary Wharf, London E14
DBGマーケッツ (dbgmarketltd.com) 1 World Trade Center, New York, NY 10007, United States
シティフォレックスとDBGマーケッツの住所は同一でさらに上で検証した以下の3つのサイトに記されていた住所と一致します。
▼CVNマーケッツ (https://www.cvnmarkets.com/jap/index1.html)
▼CATマーケッツ (https://cat-market.com/jap/index1.html)
▼NKマーケット (https://nkmarketltd.com/jap/index1.html)
またこの住所はニューヨークのOne World Trade Center (ワン・ワールド・トレード・センター) の住所になっています。しかし地上104階という超高層ビルなのに階数とか部屋番号の記載がない不完全な住所となっています。少なくとも5つのサイトが同じ住所を所在地としているという点から考えてもこの住所にシティフォレックスやDBGマーケッツの事業実体が存在するかどうか疑問でしょう。
一方でイートロ (https://etoro2007.com/jap/index1.html)の連絡先はロンドンになっています。この住所を検索してみるとサイト名やロゴの盗用元になったと思われるeToro (https://www.etoro.com/) の拠点の住所に一致しています。以下はeToro (https://www.etoro.com/) の連絡先情報のページにあるイギリス拠点の連絡先情報です。
eToro (https://www.etoro.com/) が信頼出来る業者かどうかは調べてもいないので分かりませんが、ここで検証しているイートロ (https://etoro2007.com/jap/index1.html) についてはサイト名、ロゴだけでなく、住所まで盗用しているサイトということになるものと思われ、この時点で信頼できるサイトとは思われません。
尚、本項で検証している3つのサイトにはそれぞれ「お問い合わせ」というサブページが存在していますが、示されている連絡先情報はわずかです。以下に画像を示します。
3つのサイトに共通してサイト冒頭部左上に記されていたのと同じメールアドレスが示されています。さらにシティフォレックスとDBGマーケッツのお問い合わせのサブページには電話番号が記されていますが、シティフォレックスとDBGマーケッツの2つのサイトに記されている電話番号は共通でしかも[+81]という日本の国番号から始まっており、国番号に続いては(080) という携帯電話の局番が出てきます。
>お問い合わせ電話番号:+81 080 8050 7965
つまりこれは日本国内の携帯電話の番号ということになります。またこの電話番号は上で検証したCVNマーケッツ、CATマーケッツ、Nkマーケットという3つのサイトの「お問い合わせ」のサブページに記されていた電話番号とも同じです。
住所がアメリカ・ニューヨークなのに電話番号が日本の携帯電話の番号というのは矛盾しているように思われます。さらに以下はシティフォレックスのサイトの「お問い合わせ」のサブページの英語版の画像です。
英語版では日本の携帯電話の電話番号とニューヨークの住所が併記されています。画像は省略しますが、DBGマーケッツのお問い合わせのサブページの場合も英語版では同じ日本の携帯電話の電話番号とニューヨークの住所が併記されています。明らかに異様ですし、信頼出来る情報かどうか非常に疑わしいです。
さらに表題の3つのサイトの比較を続けます。まず以下は冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分の画像をシティフォレックス → イートロ → DBGマーケッツ → 比較対象のCVNマーケッツという順で示します。
この部分で3つのサイト+比較対象のCVNマーケッツのサイトは互いに非常によく似ています。同様に以下では取引対象について説明している部分を比較します。やはりシティフォレックス → イートロ → DBGマーケッツ → 比較対象のCVNマーケッツという順で画像を示します。
さらに本項で検証している3つのサイトの中では2番目のイートロのサイトのみですが、以下に示したリアルタイムの為替相場を示す表が出てきます。
これと非常によく似たリアルタイムの為替相場表は上で検証したTeylerリミテッドなどこれまで検証してきたかなり多くのサイトで確認されています。非常によく似た表が確認されたサイトのリストは上のTeylerリミテッドなどの検証の中でまとめてありますから参照してください。
尚、このイートロのサイトの表でも各通貨の部分にカーソルを持ってくるとEUR、USD、JPYといった通貨の略称を説明する中国語のポップアップが出てきます。例えば以下はEURの部分にカーソルを持ってきた場合に出てくる中国語でユーロを意味すると思われる「欧元」というポップアップを示した画像です。
このサイトを立ち上げているのが中国系のグループであることを示唆するように思われます。
次にこの為替相場の表に続いて出てくる「Our awards (受賞歴)」と題された部分の画像を以下に示します。やはりシティフォレックス → イートロ → DBGマーケッツ → 比較対象のCVNマーケッツという順で4枚の画像を示します。
この部分も本項の検証対象である3つのサイト+上で検証したCVNマーケッツなどの複数のサイトで互いに酷似しています。また本項で検証している3つのサイトについてもこの部分の画像を拡大してみるとトロフィーのような画像に示されている受賞者の名前が「AXION TRADE」となっていることも同じです。右に示したのは表題最初のシティフォレックスのサイトの画像の1つの拡大です。受賞者名がシティフォレックスではなく、「AXION TRADE」であることが確認出来ます。
次に示すのは各サイトの脚注部分に記されている金融ライセンス関係の記述です。やはりシティフォレックス → イートロ → DBGマーケッツという順で3枚の画像を示します。
それぞれ以下のライセンスを取得しているという主張のようです。
▼シティフォレックス
>Citiforex has a US NFA license, license number 0561303
▼イートロ
>eToro has a US NFA license, license number 0563842
>eToro has a US MSB license, license number 31000271319144
▼DBGマーケッツ
>DBG Markets has a US NFA license, license number 0561303
いずれの場合もアメリカのNational Futures Association (NFA、全米先物協会) で登録を得ていると主張しているのですが、シティフォレックスとDBGマーケッツのNFAの登録番号は「0561303」となっていて同一です。この時点で明らかにおかしいのですがそれぞれ確認を試みました。例によってNFAのサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) にある検索窓からシティフォレックスとDBGマーケッツで共通する登録番号「0561303」の登録情報を探してみました。
結果としては上の画像に示したようにNFAの登録番号「0561303」に該当する登録は存在しないという結果になります。そこでさらに法人名「Citiforex」、「DBG Markets」で検索してみましたが以下に示したようにいずれについても該当なしという結果になります。
同様にイートロのサイトの脚注に記されていた「0563842」というNFAの登録番号で検索してみましたがこちらは登録情報は見つかるものの以下に示したようにNK MARKET、すなわち上で検証したNKマーケット (https://nkmarketltd.com/jap/index1.html) の登録です。どうしてこういうことになっているのか理解不能です。
そこでeToro (イートロ) という法人名でNFAの登録を探してみると3つの登録情報が見つかってきました。
▼ETORO GROUP LTD (NFA ID: 0384298)
▼ETORO USA LLC (NFA ID: 0382918) | BNEI BRAK
▼ETOROUSA (NFA ID: 0382918) | BNEI BRAK
2番目と3番目の登録番号は同一でどういう違いがあるのか分かりません。以下には1件目のNFAの登録番号が「0384298」となっている登録の情報、3件目のNFAの登録番号が「0382918」となっている登録の情報の画像を示します。
どれがここで検証しているイートロのサイトに対応している登録なのか、あるいはいずれも該当しないのか開示されている情報が少ないので判断出来ません。しかしいずれにしても
>Not an NFA Member (NFAのメンバーではない)
となっていますし、3件目のNFAの登録番号が「0382918」となっている登録の情報ではさらに
>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)
と明記されています。NFAの監視下にあるとは言えないということでNFAの登録を得ているから信頼出来ると言えるような状況とは思えません。そもそも全米先物協会 (NFA)は金融ライセンスを管理する役目を負った公的組織ではなく、マネーロンダリングなどを防止するための自主規制組織です。NFAのサイトに何らかの情報登録があるとしても金融ライセンスを得ているとは言えるようなものではありません。
次にイートロのサイトの脚注に記されていた以下の記述についてです。
>eToro has a US MSB license, license number 31000271319144
これはイートロが米国金融犯罪取締ネットワーク (FinCEN) でMSBの登録を受けていて登録番号が「31000271319144」であるという意味だと思われるのですが、このMSBの登録番号は上で検証したNKマーケット (https://nkmarketltd.com/jap/index1.html) のサイト脚注に記されていたMSBの登録番号と同一です。つまりこの登録番号はNKマーケットの登録情報の番号です。イートロについてはNFAの登録番号もNKマーケットの登録番号と同じでしたからNKマーケットのサイトをテンプレートにしてイートロのサイトが立ち上げられているのではないか、そしてイートロのサイトを立ち上げる際に脚注部分について必要な修正がされておらず、NKマーケットの登録番号がそのまま残っているのではないかと考えざるを得ません。
そこで「eToro」という法人名でFinCENの登録情報を検索してみると以下の登録情報が見つかりました。
「eToro NY LLC」「eToro USA LLC」の2つの法人の登録情報が出てきました。しかしいずれも以下に示す情報が一致しており、同じグループが運営しているものと考えられます。
住所: 221 River St., 9th Floor, Hoboken, NJ, 07030
登録業務内容: 409, 414
登録日付: 2024年4月19日
登録の日付はかなり新しいです。また住所は検索してみると以下に示すRegusというシェアオフィス・バーチャルオフィス業者の拠点の住所と一致します。
この住所にイートロの事業実体が存在するかどうかはかなり疑問であり、架空住所の疑いが濃厚と考えます。
さらに
>登録業務内容: 409, 414
という記述についてですが、以下に再掲したコード表と照らしわせると
409:送金業者
414:プリペイドアクセスプロバイダー
ということになります。
「プリペイドアクセスプロバイダー」がどういう業務なのかよく分かりませんが、プリペイドカード関連と思われます。少なくともこうした業務はFX業者とか金融機関の業務内容ではないでしょう。本サイトでは同じことを繰り返し書いていますが、このFinCENという組織も金融ライセンスの管理を担当する公的機関ではなく、マネーロンダリングなどを防止するのが目的の組織となっており、FinCENでMSBの登録を得ていてもそれは金融ライセンスと呼べるようなものではありません。本項で検証している3つのサイトは全て有効な金融ライセンスを得ていない無登録の違法業者と判断します。
それから連絡先情報の開示が不充分、不適切ということで例によって各サイトのWho Is情報を確認しました。しかし開示されている情報はわずかです。以下にサイトの登録・開設日と登録者の所在地情報だけまとめます。
サイト名 登録・開設日 登録者所在地
シティフォレックス 2024年6月25日 記載なし
イートロ 2024年7月3日 記載なし
DBGマーケッツ 2024年6月24日 アメリカ・インディアナ州
3つのサイトはいずれもこの検証を書いている2024年7月中旬の時点で開設から1ヶ月も経過していないような非常に新しいサイトであることが分かります。
本項で検証した3つのサイトは互いに非常によく似ているだけでなく、上で検証してきたSenX Globle以下の19個のサイトとも極めてよく似ており、同じテンプレートからコピペで量産されたサイトと考えて間違いないでしょう。情報開示は著しく不充分、不適切であり、しばしば事実とは思えない記述も見つかります。有効な金融ライセンスも確認出来ず、到底信用出来るサイトとは思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
●HT Global (HTグローバル https://www.htgloballtd.com/)
●SH Markets (SHマーケッツ https://www.shmarfx.com/)
●CKCF (https://www.ckcfnk.com/en)
●CHANGYUAN SECURITIES LIMITED (CHANGYUANセキュリティーズリミテッド https://hkchangyuan.com/en)
最初のHTグローバル、2番目のSHマーケッツはいずれもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。一方で3番目、4番目のサイトはHTグローバルからの画像検索、また以前から多数の詐欺目的のサイトで共有されていることが確認されているIPアドレス上のサイトとして確認されたサイトです。まず最初の2つのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。
▼2024年1月18日投稿 (HTグローバルに関する投稿)
FacebookからLINEの株投資グループに加入することになり、HTグローバルでのFX取引を勧められたようです。最初は出金できたものの2回目から出金できなくなったことで詐欺の可能性に気が付いてこの質問を投稿したようです。つまりこれは明らかな被害事例です。またLINEのグループの運営側の人物の名前など情報が無いのが残念ですが、こうした経緯は「雑記2」で説明した中国系と思われる詐欺グループによる勧誘の手口に合致しているように思われます。
▼2024年2月20日投稿 (SHマーケッツに関する投稿)
経緯が分かりませんが「西田先生のお金の教養セミナー」というLINEグループに加入したところ、SHマーケッツというサイトでのFX投資を勧められたようです。この質問投稿に示されている
>https://user.shmarfx.com/register/
というURLアドレスはトップページではなく口座開設ページのURLアドレスのようです。
そして質問に出てきた「SHmarkets」を検索して見つかってきたのが表題の2番目のサイトであり、後述しますがこのサイトの口座開設ページのURLアドレスがこの質問に示されていたURLアドレスと一致します。
さらには以下はこの検証を書いてからやはりYahoo知恵袋に出てきた質問でやはりSHマーケッツに関する質問になっています。
▼2024年3月4日投稿 (SHマーケッツに関する投稿)
この質問の投稿者はやはりLINEグループを勧誘の場として利用する手口でSHマーケッツでの投資を勧められ、入金してしまったようです。不安を感じて検索してみたところ、知恵袋の質問投稿を見つけて詐欺に遭っていることに気づき、出金しようとしたところ「出金希望額と同額」を追加入金すれば出金できると言われてしまったようです。どういう根拠で追加入金を要求しているのか全く理解不能ですが、追加入金に応じたところで出金出来るようになることはまず有り得ず、被害額が増えるだけということになるものと思われます。
さらに最初のHTグローバルのサイトからの画像検索で見つかってきた表題3~4番目のCKCF (https://www.ckcfnk.com/en) というサイトとCHANGYUANセキュリティーズリミテッド (https://hkchangyuan.com/en) というサイトについては別にIPアドレスからも見つかってきました。以下はこれら2つのサイトとIPアドレスを共有しているサイトと検索した結果の画像です。
いずれのサイトもIPアドレス (34.233.14.55) を共有していることが分かります。そして同じIPアドレス上のサイトが10個示されていますが、他にも本サイトで検証したかなりの数のサイトがこのIPアドレス上に存在していたことが確認されています。具体的には以下のようなサイトが同じIPアドレスを共有していることが確認されていて全てがFXなどを扱う取引所のサイトです。
WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp) [閉鎖済み]
Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) [閉鎖済み]
Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en) [閉鎖済み]
パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/) [閉鎖済み]
カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp) [閉鎖済み]
Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp) [閉鎖済み]
Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp) [閉鎖済み]
XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) [閉鎖済み]
XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) [閉鎖済み]
XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) [閉鎖済み]
XMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) [閉鎖済み]
XMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp)
Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp) [閉鎖済み]
リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp) [閉鎖済み]
Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp、https://www.ludamarkets.com/cjrl_jp) [閉鎖済み]
ライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/jp、https://libkrsgrr.com/cjrl_jp) [閉鎖済み]
BUXファイナンシャルサービシーズ (https://bux-asia.com/jp) [閉鎖済み]
BUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) [閉鎖済み]
FXコープリミテッド (https://www.fxcorpltd.com/jp) [閉鎖済み]
FTIコーポレーションズ グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp) [閉鎖済み]
ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/) [閉鎖済み]
HYCM キャピタル マーケッツ (https://fxhycm.com/en)
ファーマックス プライム リミテッド (http://farmaxprime.com/)
BACERA カンパニー プロプライエタリ リミテッド (https://cfds1.chnthebcr.shop/en)
そしてこれらのサイトの大半は短期間で何の告知もなく閉鎖されており、さらに「検証61」で検証したXMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) など複数のサイトについては入金したら出金出来なくなったという被害が確認されています。同じIPアドレス上に偶然FX業者のサイトばかり集中するとは思えませんからこれらは同一グループによる詐欺サイトの疑いが濃厚と考えられます。
ともかくこれら4つのサイトについてまずサイト冒頭部の画像を以下に順に示します。
▼HTグローバル (https://www.htgloballtd.com/) [表示言語:英語、韓国語、日本語、香港語]
▼SHマーケッツ (https://www.shmarfx.com/) [表示言語:英語、韓国語、日本語、香港語]
▼CKCF (https://www.ckcfnk.com/en) [表示言語:英語、中国語、香港語]
▼CHANGYUANセキュリティーズリミテッド (https://hkchangyuan.com/en) [表示言語:英語、中国語、香港語]
説明するまでもなくこれら4つのサイトの冒頭部は明らかに互いに非常によく似ています。
さらにこれらのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。以下は冒頭部に続いて出てくる取引対象について説明している部分の比較です。同様に表題と同じ順、HTグローバル → SHマーケッツ → CKCF → CHANGYUANセキュリティーズリミテッドという順で4枚の画像を示します。
この取引対象を説明している部分でも4つのサイトは互いに明らかに似ています。最初の3つのサイトは取引対象が6項目になっていて共通していますが、最後のCHANGYUANセキュリティーズリミテッドの場合のみ4項目になっていますがGold (金)、Silver (銀) といった項目がMetal (金属) という項目に集約されていると解釈すれば大きな違いではないようにも思います。
さらに以下はアプリをダウンロード出来るようになっている部分の比較です。やはり表題と同じ順、HTグローバル → SHマーケッツ → CKCF → CHANGYUANセキュリティーズリミテッドという順で4枚の画像を示します。
このアプリをダウンロード出来る部分については4つのサイトが互いに非常によく似ています。これら4つのサイトが同じテンプレートからのコピペで構築されていることは間違いないと判断します。
次に各サイトで連絡先情報を探しましたが開示されている連絡先情報は極めて限定されています。各サイトで連絡先情報が記されている脚注部分の画像をやはりHTグローバル → SHマーケッツ → CKCF → CHANGYUANセキュリティーズリミテッドという順で以下に示します。
記されている連絡先情報などを抜粋して以下にまとめます。
▼HTグローバル
>お客様サポート:support@htgloballtd.com
>HT Global は全米先物協会(NFA) でライセンスを取得しています。ライセンス番号:0560339
>Headquarters address: Empire State Building, 350 5th Avenue, New York, NY 10118, United States.
▼SHマーケッツ
>お客様サポート:support@shmarfx.com
>SH Markets は全米先物協会(NFA) でライセンスを取得しています。ライセンス番号:0561302
>Headquarters address: Empire State Building, 350 5th Avenue, New York, NY 10118, United States.
▼CKCF
>cs@ckcfnk.com
▼CHANGYUANセキュリティーズリミテッド
>service@zchglobai.com
日本語対応している2つのサイト、HTグローバルとSHマーケッツについてはメールアドレス、全米先物協会 (NFA) の登録番号、そして本社の住所としてアメリカ・ニューヨークの同じ住所が記されています。NFAの登録については後述します。
ニューヨークの住所はニューヨークの有名な歴史的な摩天楼、エンパイア・ステート・ビルディングの住所です。高層ビルの住所なのに階数とか部屋番号の情報が欠けており、HTグローバルやSHマーケッツが実在するかどうかはかなり疑問でしょう。電話番号は示されていません。
一方で日本語対応していないCKCFとCHANGYUANセキュリティーズリミテッドの2つのサイトについてはそれぞれメールアドレスが1つ記されているだけで住所も電話番号もライセンス情報もありません。明らかに情報開示が不充分です。
開示情報の信頼性に疑問&情報量不足ということで例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたがやはり開示されている情報はわずかです。以下にはHTグローバルのサイトのWho Is 情報を示します。
黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年11月20日となっていてかなり新しいサイトであることが分かります。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報は殆どが非開示となっていて開示されているのは登録者の所在地が香港であるということだけです。サイトの脚注に記されていたアメリカ・ニューヨークの住所と矛盾しているとしか思われません。
本項で検証対象としている4つのサイトのWho Is 情報の記載内容を以下にまとめます。
サイト名 登録・開設日 登録者所在地
HTグローバル 2023年11月20日 中国・香港
SHマーケッツ 2024年1月10日 中国・香港
CKCF 2023年9月10日 記載なし
CHANGYUANセキュリティーズ 2023年11月8日 記載なし
SHマーケッツのサイトは2024年1月10日に登録・開設されており、非常に新しいサイトであることが分かります。所在地はHTグローバルと同じで香港になっています。一方サイトに連絡先情報がメールアドレスのみだったCKCF、CHANGYUANセキュリティーズの2つのサイトについてはWho Is 情報に登録者の情報は一切示されていません。やはり情報開示は極めて不充分、不適切です。
日本語対応している2つのサイト、HTグローバルとSHマーケッツについてはサイトの脚注に全米先物協会 (NFA) のライセンス番号が記されていることを示しました。
HTグローバル:0560339
SHマーケッツ: 0561302
そこでこの登録の確認を一応試みました。NFAでライセンスを取得しているという主張は本サイトで検証してきたサイトでしばしば出てくる主張なので例によってNFAのサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) にある検索窓から 「ID: 0560339」と 「ID: 0561302」の登録確認を試みたところ、以下に示したように確かにこの登録番号でHTグローバルとSHマーケッツの情報が出てくるのですが、
いずれの場合も
>Not an NFA Member (NFAの会員ではない)
>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)
と書かれています。これでNFAの監視下、規制下にあるから信頼出来るとは言えません。また同じことを何度も書いていますが全米先物協会 (NFA)は金融ライセンスを管理する役目を負った公的組織ではありません。NFAのサイトに何らかの情報登録があるとしても金融ライセンスを得ているとは言えません。
改めて結論するまでもなく、これら4つのサイトは投資先として到底信用出来るようには思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても応じるべきではありません。