雑記2

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

本ページの記述は本サイトの姉妹サイトである「海外FX業者を辛口評価」「雑記2」に書いた文章を部分改訂した文章になります。かなりの重複があることをご承知ください。

●LINEのグループ (オープンチャット) を利用した投資詐欺 (SNS型投資詐欺) について

以下で説明するようなLINEのグループ (オープンチャット) に加入してしまった、存在に気がついたという場合には以下のリンク先を参考にしてLINEの運営に通報することをオススメします。

投資に勧誘された...それ、詐欺です!

著名人や投資家を装った投資アドバイス詐欺にご注意ください


「検証63」の冒頭でも少し触れているのですが、非常に被害者が多い中国系ではないかと思われる海外の詐欺グループによる詐欺の勧誘手段としてLINEの投資関係グループ (オープンチャット) が利用されるケースが増えています。これまではマッチングサイトやSNSで勧誘役が標的となる人に個別で接触してきて勧誘が始まるという勧誘役と標的が1対1の関係で勧誘が行われていたのに対し、LINEのグループを介した勧誘では標的となる人がLINEグループに複数招待され、まとめて勧誘を受けるということになって勧誘する側からすれば効率化が図られたということになると思います。さらに当初は実際に利益が得られる投資先を紹介したり、場合によっては書籍やギフト券が配布されて参加者を信頼させるという手法がさらに高度化している様子も伺えます。以前はいわば一本釣り的な勧誘だったのにLINEのグループを利用した勧誘では多くの人をまとめて一網打尽にしてしまう勧誘が行われるようになったということでますます被害者が増加している可能性があるように思われます。入り口となっているネット広告では投資や金融に強いイメージのある有名人、例えば森永卓郎氏、池上彰氏、前澤友作氏、堀江貴文氏、孫正義氏、村上世彰氏、岸博幸氏、北尾吉孝氏、馬渕磨理子氏、西村博之氏などの名前や画像が盗用されている場合が多いのですが、必ずしも有名人が利用されているわけではなく、架空の人物が用意されて事前にブログなどで金融の専門家であるといったステマが行われて、検索してみるとそういったステマ記事が出てくるので信頼してしまうといったパターンも確認されています。

そしてLINEグループでは広告に出ていた有名人本人を自称する人物、あるいはそのアシスタントなどを名乗る人物が登場して当初は株式投資などに関する講義を繰り返すなど時間を掛けて信頼させておいてから詐欺サイトでの投資を勧めてくることになります。グループ内には詐欺グループ側のサクラも紛れ込んでおり、大金を入金した、結果として大きな利益を得られた、これで夢のマイホームを買うことが出来ますなどと煽り立てるのがパターンになっています。これで騙されて入金してしまうと少額の入金なら普通に出金可能で多少の利益も手にすることが出来る場合もあるのですが、これも撒き餌のようなものであり、大金を入金してしまうと出金できなくなります。実際には出金しようとすると税金の支払いが必要 (海外の金融機関が日本の源泉徴収に対応しているわけがない)、マネーロンダリングの疑いがあるから保証金の入金が必要、出金にはアカウントのアップグレードが必要で手数料を払わなければならないなど意味不明の名目で追加入金を要求してくるのが常套手段になっています。そして追加入金に応じても出金できるようにはならず、被害額が増えるだけということになります。

また入金に際しては仮想通貨建ての送金に加え、個人名義あるいは投資先とは名称が異なる法人名義の銀行口座を入金の度に指定されるという場合が多いです。しかもその口座が入金の度に変わったりするのは絶対的な危険信号です。お金に困った人、破綻した法人などの銀行口座が流出して投資詐欺の入金先として使われているものと思われ、被害者が警察に訴えて当該の銀行口座を凍結することは想定に入っており、次々と新たな銀行口座を使っているものと思われます。まともな金融機関が個人名義の銀行口座を入金先として指定するはずがありません。

そして現実問題として「雑記4」でも説明していますが、日本の警察の捜査権も及ばない海外に本拠がある詐欺グループを特定してお金を取り戻すのは極めて困難なのが実情です。海外でいわゆる掛け子=勧誘役の拠点が現地の警察によって摘発されて日本人の名簿が出てきたとか、受け子役の日本在住中国人が逮捕されたといった事例も出てきていますが、組織の末端を摘発するだけではお金を取り戻せないでしょうし、詐欺は止まらないでしょう。騙されてしまってからでは手遅れなのですから騙されないようにするしかありません。

さらに投資対象についても多様化が図られているようで、本サイトで扱っているFXばかりではなく、例えば香港株での仕手に利用されるというケースも多くなっています。香港株の投資を指示されるようなケースについてはこのサイトの趣旨とかなりずれるので各サイトの検証の中で取り上げることはしてきませんでしたが、同じグループが関与している疑いがあり、被害者が多数出ていることに変わりはないので注意喚起の意味で手口の説明や被害事例などについて説明したいと思います。最近の事例では香港株ではなく、アメリカ市場に上場されている中国株が仕手の対象になったようです。

既に「検証13」の冒頭でも取り上げていますが、LINEグループを勧誘の場とする投資詐欺についての記事やニュース動画などがかなりの数、報道各社などから出ているので一部を引用したいと思います。

【激怒】有名人かたるSNS投資詐欺 池上彰氏・森永卓郎氏・馬渕磨理子氏 “ニセ広告”にだまされないで!【めざまし8ニュース】 (めざまし8チャンネル)

これら報道されている事例ではLINEのグループを利用し、投資に関する講義を行ったり、株の推奨銘柄を挙げたりして信頼を得た後、投資先としてFXなどの詐欺サイトに誘導されて出金出来なくなるというパターンが多いです。そして確かにLINEのグループで勧誘されたという事例が姉妹サイトで検証してきたかなり多くのFXのサイト確認されています。LINEのグループで勧誘が行われていたという証言が確認されているFX関連のサイトのリストは姉妹サイトの「雑記2」でまとめてあります。また香港株、中国株の全力買いを指示されて一時的な株価の釣り上げ、いわゆる仕手行為に利用されるという場合も確認されていて同様に姉妹サイトの「雑記2」にまとめがあります。

さらにLINEのグループで同様に勧誘されるまでは同じなのですが、FX業者のサイトではなく、仮想通貨取引所のサイトに誘導されてやはり出金出来なくなるという事例が確認されてきました。例えば以下の記事では暗号資産への投資を持ちかけられたとあります。

さらにYahoo知恵袋への質問投稿などで以下のサイトでLINEグループを介した勧誘が行われているという証言が確認されています。

「検証129」 UNLコイン-JP (https://unlcoin-jp.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.unlcoin-jp.com/#/pages/base/index)

「検証139」 Cencia (https://cencia.online/#/、スマホ用サイト:https://h5.cencia.online/)

「検証139」 Cencia (https://cencia.cc/#/、スマホ用サイト:https://h5.cencia.cc/)

「検証139」 Cencia (http://cencia.asia/、スマホ用サイト:https://h5.cencia.asia/)

「検証139」 Cencia (http://cencia.xyz/、スマホ用サイト:https://h5.cencia.xyz/)

「検証139」 AKSHAR (https://www.ashmkt.com/#/、スマホ用サイト:https://www.ashmkt.com/aksharh5/#/)

「検証139」 AAA (https://www.telddfg.com/#/、スマホ用サイト:https://www.telddfg.com/aaah5/#/)

「検証139」 GBSH (https://www.gbshs.com/#/、スマホ用サイト:https://www.gbshs.com/gbshh5/#/)

「検証139」 GBSH (https://www.gbshex.com/#/、スマホ用サイト:https://www.gbshex.com/gbshexh5/#/)

「検証140」 MONDOI (https://www.mondoi.vip/Index/index/Lang/ja-jp)

「検証144」 EFIC [EBCトークン] (https://efic-ex.com/web/#/home)

KATRA [NEVコイン] (https://katra.top/web/#/home)

「検証144」  ビットネスト [NISトークン] (https://bitnest-ex.com/web/#/home)

「検証146」 ブロックフォース・キャピタル (https://blockforcecapital.cc/)

「検証146」 ターボ メックス (https://turbomex.io/#/home)

「検証146」 INVDOMプライエタリリミテッド (https://invdom.com/)

これ以外にも既に書きましたが姉妹サイトの「雑記2」にLINEグループを勧誘の場として利用して勧誘が行われていることが確認されているFX関連サイトのリストがあります。

今後も同様の勧誘で多数の被害者が出る恐れが当然考えられます。こうしたLINEのグループ (オープンチャット) で投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。