検証73
本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。ここで検証するサイトの多くは日本語対応しており、さらに少なくとも一部のサイトについて日本人に向けた勧誘や被害報告が確認されていて単に無登録の違法業者であるというだけでなく、詐欺目的のサイトである疑いが極めて濃厚と考えられます。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」、「検証71」、「検証72」で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証11ページ目です。「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」、「検証80」、「検証81」、「検証82」、「検証83」、「検証84」 、「検証85」、「検証86」、「検証87」、「検証88」、「検証89」、「検証90」、「検証91」、「検証92」、「検証93」、「検証94」、「検証95」、「検証96」、「検証97」、「検証98」、「検証99」、「検証100」、「検証101」、「検証102」、「検証103」、「検証104」、「検証105」、「検証106」、「検証107」、「検証108」、「検証109」、「検証110」、「検証111」、「検証112」、「検証113」、「検証114」、「検証115」、「検証116」、「検証117」、「検証118」、「検証119」、「検証120」、「検証121」、「検証122」、「検証123」、「検証124」、「検証125」、「検証126」、「検証127」、「検証128」、「検証129」、「検証130」、「検証131」、「検証132」、「検証133」、「検証134」、「検証135」、「検証136」、「検証137」、「検証138」、「検証139」、「検証140」、「検証141」、「検証142」、「検証143」、「検証144」、「検証145」、「検証146」、「検証147」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。 本ページでは以下のサイトを検証します。
●Bila Global (ビラグローバル www.bilaglobal.com/)
●BiFcoin (BIFコイン www.92sport.cn/)
●Abbex (www.abbex.group/)
●Hetbi (www.htbi.io/)
●POPCOINS (ポップコインズ openamico.org/#/)
●Topmax (トップマックス www.topmax1.com/jp/#/)
●DDEX (www.ddex.cc/#/Index)
●DGEXS (dgexs.com/dist/#/Index)
●BTCPRO (btc-pro.cc/dist/#/Index)
●BitGod (ビッドゴッド bitgod.pro/#/)
●UBTC (www.ubtc.me/#/Index)
●HBTC (hbtc.best/#/Index)
●WBTC (w-btc.com/dist/#/Index)
●66EX (66ex.in/#/Index)
●imbtc (im-btc.com/dist/#/Index)
●btcvip (https://www.btc-vip.cc/dist/#/Index)
●BIT-ZONE (ビットゾーン https://www.bit-zone.cc/dist/#/Index、スマホ用サイト:https://www.bit-zone.cc/h5/index.html#/index)
●BitCore (ビットコア https://www.bitcore.vip/dist/#/Index、スマホ用サイト:https://www.bitcore.vip/h5/index.html#/index)
●BitTrex (ビットトレックス https://www.bittrex-vip.co/front/#/Index、スマホ用サイト:https://www.bittrex-vip.co/mobile/index.html#/index)
●BitCore (ビットコア https://www.bitcorepro.xyz/dist/#/Index、スマホ用サイト:https://www.bitcorepro.xyz/h5/index.html#/index)
●BitTrex (ビットトレックス https://www.bittrex-pro.co/front/#/Index)
まず以下を検証します。
●Bila Global (ビラグローバル www.bilaglobal.com/)
●BiFcoin (BIFコイン www.92sport.cn/)
ビラグローバルはYahoo知恵袋に出てきた以下の質問で知ったサイトです。BIFコインはこのビラグローバルと極めてよく似たサイトで明らかに同じグループによるサイトなのでまとめて検証します。まずビラグローバル検証のきっかけになったYahoo知恵袋の投稿のキャプを以下に示します。投稿はその後削除されたようです。
マッチングアプリで知り合った仮想通貨のプロを名乗るマレーシアの女性から勧誘されたということでまさに「検証63」以降で検証している一連の詐欺の手口と一致するように思われました。早速投稿にあったリンクからビラグローバルのサイトに行ってみました。以下がサイトの冒頭部のキャプです。
こうしたサイトの構成は例えば「検証69」で検証したモチベーテドやモチベーテドと類似点のある複数のサイトの構成と似ているように思われますし、使われている画像なども何処となくこれまで検証してきたサイトと似ている印象があります。そこでモチベーテドのサイトにあったマルチプラットフォームを説明する画像を画像検索に掛けたことで同じグループによると思われるサイトが複数見つかってきたことを思い出して上に示したビラグローバルのサイトのマルチプラットフォームの説明画像を画像検索に掛けたところ予想通り複数の同じグループによると思われるサイトが見つかってきました。特に似ているのが表題にも並べたBiFコインというサイトです。
以下はBiFコインのサイトから取得した上のビラグローバルのサイトの3つのキャプに対応する部分のキャプです。
それぞれのキャプ画像を比較してみれば明らかですが冒頭部の構成、対応言語は中国語、英語、韓国語、日本語で国旗のアイコンは丸形、サイトの特長を示す部分にある4つのイラストや添えられている文章などは完全に一致、マルチプラットフォームを説明する部分も瓜二つで全く同じです。明らかに同じグループが立ち上げたサイトであり、これほど似ているサイトが複数存在するというだけでサイトが詐欺目的であることを強く疑わざるを得ません。
次にそれぞれのサイトで連絡先とか運営者に関する情報を探しましたが全く見当たりません。以下はBiFコインのサイトの脚注部分のキャプで連絡先とか運営者の情報に結び付きそうな項目もあるのですがこれらの項目をクリックしても空白画面とか意味の分からない文字列が並んでいる画面が出てくるだけで何の情報もありません。情報開示は明らかに不適切、不充分です。
次に2つのサイトで共にUSDT建てで取引されている仮想通貨のリストを以下に示します。それぞれ8種類、12種類の仮想通貨が取引されています。ビラグローバルではこの他にビットコイン建てで7種類、イーサリアム建てで4種類の仮想通貨が取引可能になっていますが、BiFコインではUSDT建ての取引しか行われていないようです。
ビットコイン (BTC)、イーサリアム (ETH)、イオス (EOS)、ライトコイン (LTC)、リップル (XRP)と5つのメジャーな仮想通貨が共通して取引されており、それ以外の取引されている仮想通貨もドージーコイン (DOGE)、ビットシェアーズ (BTS)、イーサリアムクラシック (ETC)、フォビトークン (HT)、ビットコインSV (BSV)、コスモス (ATOM)、トロン (TRX)、ダッシュ (DASH)といった仮想通貨データーベースのCoinMarketCapで探せば情報が出てくる仮想通貨が並んでいます。唯一の例外はビラグローバルでのみ取引されているCBSXという仮想通貨で全く情報がありません。
以下はそのCBSXという謎の仮想通貨の日足チャートです。
このチャートには非常に違和感があります。まず2020年4月21日に始値1.5ドルで取引が開始されて2020年5月6日までは毎日ほぼ一定の出来高 (1日当たり1250万枚ほど)があったのに以降は取引が止まっていて出来高がゼロです。取引されていた期間の値動きも異様で取引されていた16日間は毎日右肩上がりで上昇が続き、毎日の日足には上ヒゲも下ヒゲもありません。毎日の初値が最安値、終値が最高値というおよそ有り得ない値動きだったことになります。これは実際の取引を反映したチャートとは到底思えません。
最初に引用したYahoo知恵袋の投稿では「自動取引口座」での運用を勧誘されたようですが、「自動取引口座」の説明は見当たりませんし、異様な実際の取引を反映しているとは思えないチャートがあるとなると到底信用する気になりません。
それから非常に気になったのはアクセス状況を解析出来るサイトでビラグローバルのサイトへのアクセス状況を解析した結果です。まず以下のキャプの結果を見ると1日当たり9100人ほどの独立訪問者数があったことが分かります (青い枠で囲った部分を参照)。
一連の中国系詐欺グループによると思われるサイトでは殆どアクセスがないケースが多いですからビラグローバルのサイトはかなりアクセスが多い部類に属します。そして問題は国別のアクセス状況です。以下のキャプに示したようにビラグローバルのサイトへのアクセスは100%が日本からという結果になっているのです。
どうやらこのサイトへの勧誘を行っているグループは日本のみを標的にしているものと思われ、1日当たり9100人ものアクセスが日本からあるとなれば被害者が多数出ていることを危惧せずにはおられません。ビラグローバル、BTFコインのいずれも非常に危険なサイトと思われ、絶対に取引するべきではないと結論します。
※付記
2020年10月にビラグルーバルから出金出来なくなっているという投稿がYahoo知恵袋に出てきました (以下のキャプ参照)。非常に危険なサイトで間違いありません。
●Abbex (www.abbex.group/)
●Hetbi (www.htbi.io/)
●POPCOINS (ポップコインズ openamico.org/#/)
この3つのサイトも上で検証したビラグローバルのサイトにあった画像から画像検索で見つかってきたサイトです。上で検証したBiFコインのサイトほどビラグローバルのサイトに酷似している訳ではありませんし、これらのサイトに勧誘されたといった報告も確認されている訳ではありませんがやはり中国系の詐欺サイトの可能性は高いので検証します。まずそれぞれのサイトの冒頭部のキャプを示します。最初にAbbexのサイトの冒頭部です。表示言語の選択肢は英語と中国語のみです。
次にHetbiのサイトの冒頭部です。これも表示言語は英語と中国語の二択です。
3番目はポップコインズのサイト冒頭部です、これも英語と中国語での表示対応です。このサイトは未完成ではないかと思われるような部分が目につきます。このサイトでは仮想通貨のチャートも全く動いておらず、少なくも2020年8月下旬現在では実際に取引が可能な状態とは思えません。
そしてこれら3つのサイトは画像検索で見つかってきたサイトですから当然ですが、ビラグローバルのサイトにあったパソコン画面のイラストと一致するものがそれぞれ確認されます。以下、順にAbbex、Hetbi、ポップコインのサイトで確認された問題のイラスト画像です。いずれもマルチプラットフォームへの対応を説明する図として登場しています。
さらに画像検索では同じイラスト画像が使われていたけど最近閉鎖されたと思われる3つのサイトの形跡が見つかりました。サイトが削除されていて確認出来ないので確たることは言えませんが、いずれも詐欺目的の仮想通貨取引所のサイトであった可能性が高いです。いずれもURLアドレスのみ示します。
http://www.playcoin.net/
http://www.aratta.one/
http://www.bitsun.io/
これら3つのサイトのURLアドレスは一連の中国系と思われる詐欺サイトにしばしば見られるように暗号化されていることを示す「https」ではなく暗号化されていないことを示す「http」で始まっていて仮想通貨取引所のサイトとして論外と思われます。
またビラグローバルのサイトにあった画像の検索で見つかってきたサイトがもう1つあります。それがCHAINUP (チェーンアップ www.chainup.com/ja-JP/) というサイトで以下に冒頭部のキャプを示します。中国語、英語、日本語、韓国語での表示が可能となっています。
そしてこのサイトの「取引システムソリューション」というページに画像検索に使ったイラストと一致する画像があります。以下のキャプの右側に問題のイラスト画像と一致する画像があります。
そしてこのキャプに見えますがこのチェーンアップという業者は「低コストで、迅速に暗号資産取引所を構築」するサービスを提供しているようです。同じイラスト画像が出てくることと業務内容から考えて一連の仮想通貨取引所のサイトはこのチェーンアップという業者が作ったものである可能性が当然考えられます。ちなみにこのチェーンアップのサイトにある連絡先情報は以下のようになっています。
以上、本項で検証した3つのサイトについては実際に勧誘があったという証言も確認されていませんが他のサイトとの共通性や連絡先情報などが欠落している点などから考えて信頼出来るサイトとは思えません。取引は推奨出来ません。
Tinderで美女中国人から勧誘されたとなれば一連の詐欺サイトの仲間ではないかと考えられたのですがこれらの投稿にはURLアドレスの記載がないので検索していたら以下のブログ投稿を発見しました。
▼36歳からのプログラミング:Tantanで出会った中国系女性に投資詐欺に逢いかけている話4 (2020年8月12日投稿)
調べてみるとTantan (tantanapp.com/ja)というのも中国系のマッチングサイトのようでTinder (ティンダー) と似たサイトのようです。「検証63」にまとめた一連の詐欺勧誘の手口と合致すると考えられました。そしてこのブログ投稿でようやくトップマックスのURLアドレスが判明しました。但し同じ名称で複数のURLアドレスが異なるサイトが存在していた事例もこれまでありましたから知恵袋の質問者がアクセスしていたサイトと全く同じかどうかは確証がありません。
ともかくこのブログで見つけたURLアドレスにアクセスしてみました。以下がサイト冒頭のキャプです。表示言語の選択肢は中国語、英語、日本語となっています。例によって日本語の記述はかなり不自然でしばしば意味が分かりません。
説明不足でよく分からないのですがこれは仮想通貨取引所ではなく、以下のキャプの記述内容など見るとおそらくは仮想通貨を投資対象とする運用会社と思われます。
最低投資単位が1000ドルとかビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコインといったメジャーな仮想通貨の売買で運用するとか断片的な情報は分かりますが、これまでの運用実績などは全く分かりません。口座を開設したりすれば何か情報が出てくるのかもしれませんが情報開示は不充分だとしか思えません。
情報開示が不足なのは連絡先情報でも同じです。連絡先情報らしきものは脚注にあるメールアドレスが1つだけです (右のキャプ参照)。
>support@topmax1.com
右のキャプにはさらにTwitterなどSNSのアイコンがあってリンクになっているように見えますが実際にはリンクになっておらず見掛け倒しです。
その他、脚注にはライセンス関係と思われる記述があります。キャプでは活字が小さくて判読が困難なのでライセンス関係と思われる部分を以下に書き出します。
>Topmax Global Limitedは、このウェブサイトの所有権と使用権を所有しています。米国先物協会(NFA)、番号0527502のメンバーであり、米国金融業界規制当局(FINRA)によって規制されています。また、カナダのMSB取引ライセンスを取得しています。 ライセンス番号M20600626。
カナダにも拠点があると書いてありますがこの件については後述します。まずは米国先物協会 (NFA) のメンバーであるという記載があるので確認する為にNFAのサイト (www.nfa.futures.org/) で検索窓からTopmaxの登録を探してみました。以下に出てきた結果のキャプを示します。
Topmaxを検索すると確かに上のキャプに示した様に何らかの登録があるようで情報が出てくるのですが、赤枠で囲った部分に見えるように「Not an NFA Member (米国先物協会の会員ではない)」といなっています。なぜ会員ではないのに情報が出てくるのか分からないのですが登録タイプという項目を見ると青枠で囲んだ部分にあるようにExempt Commodity Pool Operator, Exempt Commodity Trading Advisorとなっていて非課税商品を取引したり、非課税商品取引のアドバイスをする事業をやっているという意味になるかと思われます。実際にどんな事業をやっているのかこの説明を見ても判然としないのですがこれで不特定多数から投資名目で資金を募るような投資事業を合法的に行えるのか相当に疑わしいです。
さらにTOPMAX GLOBAL LIMITEDという運営業者の名称が判明したので検索してみるとカナダの法人登録が見つかってきました。名称が一致していますし、先に引用した脚注の記述にもカナダに拠点があると書いてありましたからそれに該当するのではないかと思われますがこれが本当に本項で検証しているサイトの運営元かどうかは確実とは言えないかもしれません。ともかく法人登録情報からの抜粋を以下に示します。
会社の設立は2019年12月29日となっていてかなり新しいです。そして経営者となっているKasper TOEPLITZの住所ともなっている会社の所在地
>2275 Upper Middle Rd East, Suite 101, Oakville ON L6H 0C3, Canada
を検索してみたのですがINTELLIGENT OFFICEというバーチャルオフィス業者の拠点の住所と一致するようです (以下のキャプ参照)。このカナダの住所に事業実体があるとは思えません。
次に経営者情報について触れておきます。「検証63」から検証してきた同じ手口で勧誘が行われている一連の中国系と思われる詐欺サイトでは運営者、経営者に関する情報が殆ど開示されていないのが1つの特徴ともなっていましたが、このトップマックスのサイトでは以下のキャプに示した4名の経営陣が紹介されています。
しかしこのトップマックスのサイトは勧誘の経緯などから考えて中国との結びつきが予想されていたのに紹介されている4名がいずれも中国系とは思えない容貌や氏名であることは気になります。そこでこれらの画像を画像検索に掛けてみました。
まず上のキャプで左端にあるCEO (最高経営責任者)兼マネージングディレクターという役職のTuncay Aartsという人物の画像を検索してみるとpixabayというフリー画像提供サイトで公開されている画像と判明しました (以下のキャプ参照)。
同様に3番目のClarence Goodson、4番目のTim Reamという人物の画像についても同じpixabayというフリー画像のサイトで同じ画像をそれぞれ確認しました。
最後に残った経営陣紹介の2番目に出ているBrandon Mecheleという人物 (役職はマネージングディレクター兼CFA) の画像は画像検索で多数のサイトが引っかかり、オリジナルがどれなのかよく分からないのですが、例えばオランダのFotostudio Heemskerkという写真スタジオのサイトに同じ画像が見つかりました。
要するにトップマックスのサイトで経営陣として紹介されている4名の画像はネットから拾ってきた画像であり、実際のトップマックスの経営陣ではありません。こんなことをやっているということはトップマックスが詐欺目的で立ち上げられたサイトであるからとしか思えません。投資は絶対に避けるべきと結論します。
●DDEX (www.ddex.cc/#/Index)
●DGEXS (dgexs.com/dist/#/Index)
●BTCPRO (btc-pro.cc/dist/#/Index)
●BitGod (ビットゴッド bitgod.pro/#/)
いずれもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで明らかに似ているのでまとめて検証します。まずはDDEXについて2020年9月に相次いで出てきたDDEXのサイトに関する2つの投稿を引用します。
いずれの投稿でも勧誘された経緯は「検証63」にまとめた中国系の詐欺組織による詐欺の勧誘の手口に合致するものと思われました。一方で以下に示したDGEXSに関する以下の質問では残念ながら質問の背景の説明がありません。ちなみにこのDGEXSに関する質問が出てきた2020年11月の時点でDDEXのサイトは閉鎖されていました。
次はBTCPROに関する質問投稿です。これはSNSで知り合った中国人女性から勧誘を受けたようでやはり中国系の詐欺組織の関与は間違いないものと思われます。
最後はビットゴッドに関する投稿です。質問ではBitgotとなっていますがこれはミスタイプと思われ、リンクはBitGodです。
勧誘役が外国人だったかどうかは分かりませんが、出会い系サイトで知り合った女性から勧誘されたという経緯は一連の詐欺の手口と合致します。
そしてこれらの質問にあったリンクの4つのサイトは互いに酷似していることが判明しました。以下は順にDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビットゴッドのサイトの冒頭部のキャプです。
活字が小さくて分かりにくいですが右上のプルダウンメニューから選択可能な表示言語はいずれも英語と日本語だけです。この冒頭部に続いてはサイトの特長をイラスト付きで3項目にまとめて説明する部分があります。これもDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビットゴッドの順でキャプを以下に示します。
この部分では4つのサイトは全く区別出来ません。 こうしたサイトの特長をイラスト付きでまとめた部分が冒頭部に続いて出てくるというサイトの構成は「検証63」以降で検証してきた中国系の詐欺サイトに共通しているものの4つのサイトのイラストや説明文3項目はこれまで検証対象としてきたサイトとは共通性は感じません。
しかしDDEXとビットゴッドに限ってですがこれに続くマルチプラットフォーム対応を説明する部分には他のサイトと明らかに似ている部分があります。まずDDEXとビットゴッドのマルチプラットフォーム対応を説明する部分のキャプを順に示します。(DGEXSとBTCPROにはこのマルチプラットフォーム対応を説明する部分は欠落しています。)
パソコンとスマホにチャートが映る画面が実写ではなくイラストで示されています。そしてこのチャートのパターンが上で検証しているビラグローバルなどのサイトにあった同じくマルチプラットフォーム対応を説明する部分のイラストと一致しています。以下は上で検証したビラグローバルのサイトからのキャプの再掲ですがパソコン画面に映るチャートのパターンが極めてよく似ています。よく見ると陽線と陰線の違いなどありますが到底偶然とは思えません。
つまりビラグローバルと本項の検証対象であるDDEXなどのサイトは同じ人物あるいはグループによって制作されたサイトである可能性が高いと考えられます。上のAbbexなど3つのサイトの検証で登場したCHAINUP (チェーンアップ www.chainup.com/ja-JP/) という仮想通貨取引所のサイトを制作する会社の関与がここでも疑われます。
次に連絡先情報を探しましたが全く見当たりません。以下は順にDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビットゴッドのサイトの脚注部分のキャプですがこの部分でも4つのサイトは互いに酷似しており、いずれにも連絡先情報はありません。
いずれについても右端に「お問い合わせ」という項目があってTwitterやFacebookなどSNSのアイコンが複数並んでいますが単なる画像データーであり、クリックしても何処かに繋がるようにはなっていません。見かけだけのリンクであり、連絡先情報は全く開示されていないということになります。さらにBTCPROのサイトの脚注左側にはDGEXSのロゴが確認出来ます。DGEXSのサイトをテンプレートにしてBTCPROのサイトを作る際に修正を忘れたのではないかと思われます。
これ以外には脚注にある「法的通知」という項目のリンク先になっているページに以下のキャプに示した記述が見つかりました。これもDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビットゴッドの順でキャプを示します。
4つのサイトで文章は全く同じです。
>セーシェル共和国の関連法規に違反することなく
とあるので4つのサイトは租税回避地として有名なセーシェルに本拠があるという解釈が出来ますが、ここにも具体的な連絡先情報はありません。
結論としてDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビットゴッドはいずれも到底信用出来る取引所のサイトとは思えません。現時点でDDEXは閉鎖されていますが今後も同じテンプレートを使ったサイトが出てくる可能性は充分にあるでしょう。勧誘があっても投資は絶対に避けるべきと考えます。
※付記
DDEXに続いてDGEXS、ビットゴッドのサイトが閉鎖されたようです。またBTCPROのサイトが部分的に改変されてサイト冒頭の印象がかなり変化しました。さらに予想はされていましたが閉鎖されたサイトの代わりに同じグループによると思われる新たなサイトを確認しました。それが以下で検証しているUBTC、HBTC、WBTCという3つのサイトです。BTCPROのサイトの改変についても触れているので以下の検証を参照してください。
●UBTC (www.ubtc.me/#/Index)
●HBTC (hbtc.best/#/Index)
●WBTC (w-btc.com/dist/#/Index)
いずれもYahoo知恵袋の質問に出てきたサイトで明らかに互いに似ているのでまとめて検証します。さらにこれら2つのサイトは上で検証しているDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビットゴッドの4つのサイトとも共通性が認められ、同じグループの可能性が極めて高いです。検証を併読してください。
まずUBTCのサイトを知ることになったYahoo知恵袋の投稿の引用から始めます。
この投稿者は自称・香港在住の美女に勧誘されて既に入金してしまい、出金に支障が生じているところまで行ってしまっているようです。
こちらは勧誘された経緯などは分かりませんが、とにかく誰かに勧誘されてビットコインを送金するように指示されているという段階のようです。次は実は検証を書き終えてから出てきた投稿です。
この投稿者の場合には勧誘の経緯が全く分かりませんがとにかく勧誘されて入金してしまい、出金出来ない状況になっているようです。
次は表題の2つ目、HBTCというサイトに関する投稿を引用します。
こちらは出会い系サイトで知り合った自称・台湾在住の女性に勧誘されて入金してしまったところ出金に支障が出ているという状況のようです。以上2つのサイトについては勧誘の経緯や出金出来なくなるといった経緯が「検証63」の冒頭にまとめた中国の詐欺グループによると思われる詐欺の手口に合致しているように思われます。
最後にWBTCに関するYahoo知恵袋の投稿です。
この投稿では「知人」から紹介されたとあるだけで知人の素性などは分かりません。まだ入金もしていない段階かと思われるので被害が出ているというわけでもなさそうです。
とにかくこれらの投稿にあったURLアドレスから3つのサイトにアクセスしてみました。まず以下が順にUBTC、HBTCのサイトの冒頭部のキャプ画像です。
活字が小さくて分かりにくいですがこれら2つのサイトいずれの場合も右上のプルダウンメニューから選択出来る表示言語は英語と日本語だけです。背景画像が異なるので一見すると似ているようには見えないのですが表示言語のプルダウンメニューが小さすぎて読みにくいという共通点があることに気が付いて2つのサイトを互いに比べてみるとメニューバーの項目が左から「コイン取引」「契約取引」「センター」「発表」と項目名とその並びが一致していますし、背景画像の中に書かれている
>WORLD LEADING
>Digital financial derivatives trading platform
という文章も2つのサイトで完全に同じです。そもそもサイトの名称がUBTCとHBTCで似ています。さらに表示言語の選択肢が英語と日本語だけでプルダウンメニューが読みにくいといった点からこれら2つのサイトと上で検証したDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビットゴッドの4つのサイトとも似ているということに気が付きました。そこでDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビッドゴッドの4つのサイトの中でこの検証を書いている時点でまだ閉鎖されていなかったBTCPROに再度アクセスしてみたところ、緑色を基調としていたサイトの雰囲気が一新されて以下に示したサイトの冒頭部のように変化していました。説明の都合上、英語版と日本語版のサイトの両方を示します。
英語版のサイトに見える
>WORLD LEADING
>Ddigital financial derivatives trading platform
という文章はUBTC、HBTCのサイトの冒頭、同じ位置にあった文章と全く同じです。厳密に言えばBTCPROのサイトの文章はスペルミスになっていると思われ、「Ddigital」は「Digital」の間違いでしょう。さらに日本語サイトのメニューバーの項目は左から「CXCコイン取引」「契約取引」「センター」「発表」となっていてUBTC、HBTCの日本語版サイトのメニューバーの項目「コイン取引」「契約取引」「センター」「発表」とほぼ一致しています。UBTC、HBTCはDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビットゴッドと同じグループに属する可能性がかなり高いと考えられます。
そしてここで本項の検証項目の最後の1つ、WBTCのサイトの英語版と日本語版の冒頭部のキャプを下に示します。
メニューバーの項目が例えば日本語版なら左から「CXCコイン取引」「契約取引」「センター」「発表」となっていますがこれは改定されたBTCPROのメニューバーの項目の並びと同じです。「世界のトップクラス」「デジタル金融派生商品プラットフォーム」といった冒頭部にみられる文章もBTCPROとWBTCで全く同じです。このWBTCというサイトも同じグループのサイトであると考えて間違いないと思います。
そこでさらにUBTC、HBTC、WBTCの3つのサイトの冒頭部に続く部分についてもDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビットゴッドとの関連に注意しながら検証を進めることにします。冒頭部に続いてはサイトの特長をイラスト付きでまとめた部分が出てきます。この部分の英語版をBTCPRO、UBTC、HBTC、WBTCの順で並べてみます。
この部分で比較対象としたBTCPROとそっくりなのは最後のWBTCです。イラスト部分の色が色違い (紫と緑)になっているだけで互いに非常によく似ています。
他の2つ、UBTCとHBTCについては背景色やイラスト部分が変わっていたり、HBTCについては3項目ではなく2項目になっていたりして一見しただけでは気づきにくいですが以下に書き出した項目のテキスト部分だけを比較するとここで比較した4つのサイトで全く同じであることが分かりました。
▼Lightning trading engine The fast and stable trading core of securities finance level, lightning transaction matching, multi-level algorithm support and multi-professional trading instruction construction support.
▼Robust security system Intelligent comprehensive encryption, double authentication, universal second factor, distributed cluster architecture, separation of hot and cold wallets, and multiple defense of bastions.
▼Professional elite team Practitioners in the top block chain, finance, digital assets and AI fields from world-class universities such as Stanford, Waseda and Northwestern University build professional teams
UBTCとHBTCのサイトでは次にマルチプラットフォーム対応を説明する部分が出てきます。以下にキャプを示します。
比較対象のBTCPROと最後のWBTCのサイトには相当する部分が欠落しているのでBTCPROの代わりにDDEXのマルチプラットフォーム対応を説明する部分のキャプを再掲して比較してみます。
UBTCとHBTCはこの部分でも互いに非常に似ています。DDEXの相当部分は酷似しているとは言えませんが
>いつでもどこでもスムーズに取引できる
>リアルタイムで取引先を取り持つ
という説明文が3つのサイトで全く共通して確認されますし、それぞれのサイトのイラスト部分に含まれているスマホのイラスト部分は映っているチャートのパターンまで互いにそっくりです。
次は脚注部分の比較です。BTCPRO、UBTC、HBTC、WBTCの順でキャプを並べてみます。
これら4つのサイトの脚注部分は背景色が異なるだけで他はほぼ同じです。BTCPROの脚注では以前はBTCPROと書かれているべき左端にDGEXSと書かれていたことを指摘しましたが、現在はBTCPROに置き換えられています。そして右側のお問い合わせという欄には4つのサイトに共通してTwitterとかFacebookなどSNSのアイコンが並んでいますが、これらは全て画像データーだけでリンクになっていません。リンクに見せかけたダミーです。連絡先やライセンスや運営者に関する情報は開示されていません。
これ以外にはDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビットゴッドの場合と同じで脚注にある「法的通知」という項目のリンク先になっているページに以下のキャプに示した記述が見つかります。これもBTCPRO、UBTC、HBTC、WBTCの順にキャプを並べて比較します。
この部分は4つのサイトで全く同じです。上の検証でキャプを貼ったDDEX、DGEXS、ビットゴッドでもこの部分は全く同じです。セーシェル共和国に本拠があるような文章になっていますが、具体的な住所などの情報は一切ありません。ここまで互いに酷似しているとなればDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビットゴッド、UBTC、HBTC、WBTCの7つのサイトは全て同じグループによるサイトの可能性が極めて濃いと判断してよいと考えます。
そして「検証63」の冒頭にまとめた詐欺勧誘の手口が使われていること、幾つかのサイトについて出金に困難が生じているという情報がYahoo知恵袋に出ていること、既にDDEX、DGEXS、ビットゴッドが何の告知もなく閉鎖されていること、連絡先情報などが一切開示されていないことなどから考えてこれらのサイトは全て中国の詐欺グループによると思われる詐欺サイトの疑いが極めて濃いと判断せざるを得ません。
これらのサイトへの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。
※付記
HBTCに酷似した66EXというサイトが見つかってきました。以下で検証しているので参照してください。
2つの投稿が出ていますが両方ともあまり詳しい状況は分かりません。1つ目の投稿では「既に15万騙されています」とありますから詐欺に遭ったことが認識されているものと思われます。2つ目の投稿でも出金に困難が生じているらしいことは分かります。とにかくこれらの投稿から66EXというサイトを見つけてきました。以下がサイト冒頭のキャプです。
表示対応言語の選択肢は英語、日本語、韓国語の3つです。そしてこの冒頭部は上で検証した幾つかのサイト、特に既に閉鎖されたようですが以下にキャプを再掲したHBTCのサイトに明らかに似ています。背景画像は明らかに同じものですし、メニューバーの項目も「コイン取引」「契約取引」「センター」「発表」の4項目で一致しています。
2つのサイトが似ているのはこの冒頭部だけではありません。この冒頭部に続いてはサイトの特長をイラスト付きでまとめている部分が出てきますがこの部分においても66EXとHBTCのサイトは酷似しています。以下に順に66EXとHBTCのサイトからのキャプを並べてみます。
この部分については全く違いが分かりません。イラストも添えられている文章も完全に同じです。
さらにマルチプラットフォーム対応を説明する部分についても66EXとHBTCの2つのサイトからのキャプを並べてみましたが全く区別出来ません。
トップページの一番下にある脚注部分についても比較してみると以下に示したように互いに非常に似ています。
この脚注については右側にTwitterやFacebookなどSNSのアイコンが並んでおり、一見すると公式アカウントへのリンクになっているように見えますが、実際にはアイコンは画像データーだけでリンクになっていません。SNSの公式アカウントのなどおそらく存在せず、これらのアイコンはダミーというペテンです。そして何も連絡先情報がないので66EXのWho is 情報を確認しようとしましたが、Who Is 情報さえ開示されていないようです。しかし調べてみると66EXとHBTCは同じIPアドレス上にあることが分かりました。以下のキャプに示したように66EXと同じIPアドレス (80.251.213.133)を共有するサイトとしてHBTCのサイト (hbtc.best/#/Index) が見つかってきます。
要するに66EXとHBTCのサイトは明らかに同じグループによるサイトです。HBTCについても出金出来なくなったという報告が確認されており、さらに66EXについても状況がよく分かりませんが最初に引用したYahoo知恵袋の投稿で出金に困難が生じているらしいことは分かります。こうした状況から66EXは詐欺サイトと判断して間違いないと思われます。勧誘されても投資は避けるべきです。
●imbtc (im-btc.com/dist/#/Index)
これも上で検証したDDEX、DGEXS、BTCPRO、BitGod (ビッドゴッド)、UBTC、HBTC、WBTC、66EXといったサイトに連なる、同じグループによるサイトと思われます。このサイトについてもYahoo知恵袋に相次いで出てきた質問投稿で存在を知ることになりました。まずはそれらの投稿を引用します。
詳しい状況は分かりませんがマッチングアプリで出会った人物に勧誘されたということのようです。
こちらも長文のわりに勧誘された経緯など何も分からないのですがimbtcというサイトに誘導されて勧誘役の指示に従って取引して利益が出たようだけど出金に困難が生じているという状況かと思われます。
とにかくこれらの投稿にあったimbtcのサイトにアクセスしてみました。以下がサイト冒頭のキャプです。
表示対応言語の選択肢は英語、日本語、韓国語の3つです。このサイト冒頭部を上で検証したDDEXのサイトの冒頭部と比較してみます。
背景画像は異なりますが中央に見える「世界のトップクラス デジタル金融派生商品プラットフォーム」というテキスト部分は2つのサイトで全く同じですし、メニューバーの項目なども似ています。さらにimbtcのサイトではDDEXなどのサイトと同様にこの冒頭部に続いてサイトの特長を簡単なイラスト付きで3項目にまとめて説明している部分が出てきますがこの部分でもimbtcのサイトはDDEXなどのサイトと非常によく似ています。以下にimbtcとDDEXのサイトからのキャプを示しますがイラスト部分の色が異なるだけでそのイラストの下についている特長を説明する文章は全く同じです。
さらに脚注の部分でもimbtcとDDEXのサイトを以下にキャプを並べて比較してみます。
この脚注部分でも項目の名称などimbtcとDDEXのサイトは互いに明らかに似ている部分が認められます。さらにこの脚注には「法的通知」というリンク項目がありますがこの項目をクリックするとDDEXなどのサイトにも存在していた法律上の声明というページに繋がります。その冒頭部をDDEXのサイトの相当部分と比較します。
準拠法がセーシェル共和国の法律であるといったことが書いてありますが文章はimbtcとDDEXで全く区別出来ません。セーシェルの法律が適用されるということはimbtcの本拠はセーシェルにあることを示唆しているのかもしれませんが連絡先情報と運営責任者、あるいは金融ライセンスといった情報は皆無です。
これだけ多くの一致点、類似点が見つかることからimbtcのサイトはDDEXなどと同じグループによって同じテンプレートから作られたサイトで間違いないでしょう。言うまでもありませんが全く信用出来ません。既に出金出来ないといった報告があることからも非常に危険なサイトと思われ、投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。
●btcvip (https://www.btc-vip.cc/dist/#/Index)
これもYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイトで上で検証したDDEX、DGEXS、BTCPRO、BitGod (ビッドゴッド)、UBTC、HBTC、WBTC、66EX、imbtcといったサイトと明らかな共通点が認められ、同じグループによる詐欺サイトの疑いが濃厚です。まずこのサイトを知ることになったYahoo知恵袋の投稿を引用します。
情報が断片的ですが投稿者の友人という人が数ヶ月前にLINEで知り合った人物から勧誘されて仮想通貨に投資しているようです。勧誘役が外国人だったかどうかは不明ですが国際ロマンス詐欺と似ているとあります。
とにかくこの投稿に記されていたリンク先に行ってみました。以下がサイト冒頭のキャプ画像です。
活字が小さくて読み取るのが困難ですが右上のプルダウンメニューに示されている表示言語の選択肢は英語、日本語、韓国語、香港語の4つになっています。そして以下は英語版のキャプ画像ですが中央の日本語版では「世界をリードする」と書いてある部分が「WORD LEADING」となっています。「世界」を英訳するとすれば当然「WORLD」でなければおかしいですがスペルミスになっているようです。
この英語版のキャプと以下に再掲しましたが上で検証したUBTC (www.ubtc.me/#/Index) のサイト冒頭部のキャプと比較してみます。
それぞれのキャプの中央に書いてあるテキストを以下に書き出します。
▼btcvip
>WORD LEADING
>Digital financial derivatives trading platform
>Safety Dfficency stability
▼UBTC
>WORLD LEADING
>Digital financial derivatives trading platform
>Safety efficiency stability
btcvipのサイトにはWORLDがWORD、efficiencyがDfficencyになっているスペルミスとしか思えない部分がありますが基本的に2つのサイトの文章は同じで2つのサイトが同じテンプレートから作られたサイトである可能性が考えられます。
実際にはbtcvipのサイトと上で検証した一連のサイトとの類似性に気が付いたのは以下のキャプに示したサイトの特長を簡単なイラスト付きで3項目にまとめて説明している部分での類似性に気が付いたことによるものです。まずbtcvipのサイトからのキャプを比較の為に英語版で示します。
次に上で検証したサイトの内、DDEXのサイトからのキャプを再掲します。
イラスト部分の色が違いますが明らかに同じテンプレート由来でしょう。イラストの下にあるテキスト部分もこのキャプ画像では活字が小さくて読み取るのが困難ですが同じ文章のようです。btcvipのサイトがテンプレートの使いまわしによって作られたサイトであることは確実と考えます。
このサイトと同じテンプレート由来と思われる一連のサイトの中でDDEX、ビットゴッド、UBTC、HBTC、66EXといったサイトではこの3つの特長を説明する部分の下にマルチプラットフォーム対応を説明する部分が出てくるのですがbitvipのサイトにはDGEXS、BTCPROなどの場合と同様にその部分がありません。
そして以下にはbitvipのサイトの脚注部分のキャプ画像を示しますが連絡先情報は見当たりませんし、同じテンプレート由来と思われるサイトの脚注に共通して見られたTwitterなどSNSへのリンクに見えるだけで実際にはリンクになっていないアイコンもありません。
但し上で検証してきた一連の関連するサイトで確認された「法律上の声明」というページがbtcvipのサイトにも確認されます。そしてその冒頭部を以下のキャプに示しましたがやはりセーシェルの法律に従うなどと書いてあってbtcvipの本拠がセーシェルにあることが示唆されていますが、住所や電話番号などの連絡先情報はやはり見当たりません。
一応セーシェルの金融ライセンスを扱うFinancial Services Authority Seychelles (https://fsaseychelles.sc/) のサイトでbtcvipが何らかの登録を得ていないか検索してみましたが何も見つかりません。
改めて結論するまでもないと思いますがbtcvipのサイトはやはり詐欺目的で立ち上げられたサイトの疑いが濃いです。このサイトでの投資勧誘を受けても決して応じないことを推奨します。
●BIT-ZONE (ビットゾーン https://www.bit-zone.cc/dist/#/Index、スマホ用サイト:https://www.bit-zone.cc/h5/index.html#/index)
●BitCore (ビットコア https://www.bitcore.vip/dist/#/Index、スマホ用サイト:https://www.bitcore.vip/h5/index.html#/index)
これらもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証したDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビッドゴッド、UBTC、HBTC、WBTC、66EX、imbtc、btcvipといったサイトと明らかな共通点が認められ、同じグループによる詐欺サイトの疑いが濃厚です。まずこれらのサイトを知ることになったYahoo知恵袋の投稿を引用します。
▼2022年5月9日投稿 (ビットゾーンに関する質問)
外国人かどうかは不明ですが「ネットで知り合った女性」から勧誘されて50万円を入金してしまい、さらに勧誘役が50万円貸してくれたことで信用してしまい、取引を続けた結果として残高は1200万円まで増えたけど出金しようとするとマネーロンダリングの疑いがあるとして30万円の保証金を追加で入金するように要求されるという形で事実上の出金拒否を受けたという経過のようです。「検証63」の冒頭に書いた中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口と合致します。上に示した追加入金を要求するメッセージの画像で最後に意味が分かりませんが、中国語と思われる部分が確認されることなどからも中国系の組織によるサイトの可能性が示唆されるように思われます。
さらにこの検証を書き終えた後ですが以下の質問投稿が出てきました。
▼2022年5月13日投稿 (ビットゾーンに関する質問)
ネットで知り合った自称・台湾人女性から勧誘されたようです。勧誘役は父親が「ビットコインの分析をしている会社」を経営していて分析結果を教えて貰っていると称していたようです。これも「検証63」の冒頭で説明した中国系の詐欺グループによる詐欺勧誘の手口に合致するように思われます。
次は表題2番目のビットコアのサイトに関する質問です。この検証を書き終えてから出てきた質問も含めて6件もの投稿が確認されています。
▼2022年5月29日投稿 (ビットコアに関する質問)
▼2022年5月29日投稿 (ビットコアに関する質問)
▼2022年6月10日投稿 (ビットコアに関する質問)
▼2022年6月18日投稿 (ビットコアに関する質問)
▼2022年6月28日投稿 (ビットコアに関する質問)
▼2022年8月17日投稿 (ビットコアに関する質問)
ビットコアに関するこれらの質問では質問に至る状況が分かりません。1件目、2件目、4件目、6件目の4つの質問にはURLアドレスが記されていますが、1件目、4件目、6件目の質問に書かれているのがスマホ用のサイトのURL、2件目の質問に書いてあるのがPC用のサイトのURLアドレスになっています。5件目の投稿にはURLアドレスはありませんが、スマホ用サイトのキャプが示されています。そして4件目、5件目、6件目の投稿では既に入金してしまい、出金出来なくなっているようです。税金も納めましたとか保証金が掛かっているといったことが書いてあることから追加入金にも応じてしまったようです。
とにかくこれらの質問投稿に記されていたURLアドレスに行ってみました。まず以下に順にビットゾーン、ビットコアのスマホ用サイトの冒頭部のキャプを示します。
冒頭部の背景画像が異なるので一見してそれほど似ているようには見えませんが、いずれの場合も表示言語の選択肢は英語、日本語、韓国語、香港語の4つですし、キャプの下部に見えるメニュー項目なども一致しているなど共通点も見つかります。
さらにビットゾーンのサイトは明らかにスマホ用のサイトと思われたので対応するPC用のサイトが存在している可能性を考えて探してみた結果として、やはりPC用と思われるサイトが見つかってきました。ビットコアについては既に書いたように2つの質問の投稿の一方に記されていたURLアドレスがPC用のサイトのURLアドレスになっていました。以下にサイト冒頭部のキャプをビットゾーン → ビットコアの順で示します。
このPC用のサイトで比較するとビットゾーンとビットコアが互いに酷似していることが明らかです。表示言語の選択肢はスマホ用サイトと同じく英語、日本語、韓国語、香港語の4つです。
ビットゾーンとビットコアが似ていることは分かったもののこの冒頭部を見ただけでは特に上で検証してきたサイトと似ているようには思わなかったのですが、よく見ると似ている部分も見つかってきました。例えば上で検証したbtcvip (https://www.btc-vip.cc/dist/#/Index) のサイト冒頭部のキャプを比較の為に再掲しましたが、メニューバーの項目名はいずれの場合も左から「C2Cコイン取引」「契約取引」「高頻度取引」「センター」「発表」「ログイン」「新規登録」の7項目で順序も含めて一致しています。またbtcvipの場合も表示言語の選択肢は英語、日本語、韓国語、香港語の4つでメニューバーに記されている順序も含めて一致しています。
さらにビットゾーン、ビットコアのサイトの冒頭部に続く部分には以下にキャプを示したサイトの特長を3項目にまとめて説明する部分が出てきます。順にキャプを示します。
イラスト部分は全く変わっているのですが、テキスト部分は3項目とも全く同じになっているようです。
そしてビットゾーンのこの部分を見て上で検証した一連のサイトとの類似性に気が付きました。以下は再び上で検証したbtcvip (https://www.btc-vip.cc/dist/#/Index) のサイトの相当部分のキャプの再掲です。
イラスト部分もサイトの特長を説明している文章の部分もビットゾーンの相当部分と完全に同じです。明らかに同じテンプレートから量産されたサイトでしょう。
さらに脚注部分についても以下にビットゾーン、ビットコア、btcvipのサイトからのキャプを順に示します。
やはりこれら3つのサイトはこの脚注部分でも偶然とは思わないほど似ているように思えます。さらに決定的なのはこの脚注部分からリンクされている「法的通知」というページの記述です。以下にやはりビットゾーン、ビットコア、btcvipのサイトからのキャプを順に示します。
3つのサイトの文章は全く同じです。またこの文章は上で検証したDDEX以下のサイトでも確認されている文章でもあります。DDEX以下のサイトとここで検証しているビットゾーンやビットコアは明らかに同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトでしょう。そして「セーシェル共和国の関連法規に違反することなく」という文章からビットゾーンやビットコアは本拠がセーシェルにあることを示唆しているように思われますが具体的な連絡先情報は全くありません。
そこでさらに連絡先情報を探してサイトのWho Is 情報を確認しました。まず以下にビットゾーンのサイトのWho Is 情報を示します。
黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2021年10月2日となっています。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報の部分には所在地が「Fujian, CN」とだけ記されています。これは中国の福建省と意味すると思われます。
次はビットコアのサイトのWho Is 情報です。
黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2022年4月6日となっています。こちらには登録者の所在地などの情報は示されていません。
さらにWho Is 情報を調べていて気が付きましたがビットゾーンやビットコアのサイトは上で検証して既に閉鎖されているimbtc (https://im-btc.com/dist/#/Index) のサイトとIPアドレスを共有しているようです。以下はビットコアのサイトを基準にして同じIPアドレス (101.32.247.152) 上にあるサイトを探した結果ですがimbtcやビットゾーンのサイトが同じIPアドレス上にあることが示されています。
最初に書いたように本項で検証したビットゾーンやビットコアのサイトは上で検証してきたDDEX、DGEXS、BTCPRO、ビッドゴッド、UBTC、HBTC、WBTC、66EX、imbtc、btcvipといったサイトと明らかな共通点が認められ、同じグループによる詐欺サイトの疑いが濃厚です。そして実際にいずれのサイトについても最初に引用したように出金出来なくなっているという証言が確認されています。これらのサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。
※付記
本項で検証したビットコアのサイトが閉鎖され、代わりにURLアドレスを変更した新たなビットコアのサイトが立ち上げられたようです。次々項で検証しているので参照してください。
●BitTrex (ビットトレックス https://www.bittrex-vip.co/front/#/Index、スマホ用サイト:https://www.bittrex-vip.co/mobile/index.html#/index)
これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証してきたビットゾーン、ビットコアといったサイトと似ている部分が認められ、同じグループによるサイトと思われるのでここで検証します。まずYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。
これだけの質問でどういう経緯でこの質問をしているのか分かりません。
さらにこの検証を書いた後ですがやはりYahoo知恵袋に以下の質問が出てきました。サイトの添付画像が添えられており、URLアドレスを読み取ることが出来ますが質問をしている経緯は何も分かりません。
とにかく最初の質問投稿に示されているURLアドレスのサイトにアクセスしてみました。URLアドレスに「mobile」という部分が含まれていることでも分かるようにこれはスマホ用のサイトと思われますが左下にキャプを示します。
そして右上に比較の為に再掲したのが上で検証したBitCore (ビットコア) のスマホ用サイト (https://www.bitcore.vip/h5/index.html#/index) のキャプ画像です。冒頭の画像は異なりますが、それ以外の部分は偶然とは思えないほど似ているようです。例えばキャプの下端に見える項目名は「最初のページ」「C2Cコイン取引」「契約取引」「私の資産」「金融」の5つで共通です。表示言語の選択肢も英語、日本語、韓国語、香港語の4つで共通しています。
次にこのスマホ用サイトからPC用のサイトが存在することが予測されたので探してみると予測通り表題に示したPC用のサイトが見つかってきました。以下にサイト冒頭部のキャプを示します。
この冒頭部は特に上で検証したビットゾーン、ビットコアといったサイトと似ているようには見えません。しかしこの冒頭部に続くサイトの特長を3項目にまとめて簡単なイラスト付きで説明している部分には明らかにビットゾーンやビットコアと似ている部分があります。以下にキャプを示します。また比較の為に
イラスト部分は全く似ていないのですが、イラストの下に添えられている文章が日本語が不自然な部分も含めて全く同じなのです。例えば最初の項目の文章をビットトレックスとビットコアで比較してみます。
▼ビットトレックス
>稲妻取引エンジン
>証券金融レベルの迅速で安定した取引の中核、電光取引仲介、多証券レベルのアルゴリズムサポート、多くの専門取引指令構築サポート。
▼ビットコア
>稲妻取引エンジン
>証券金融レベルの迅速で安定した取引の中核、電光取引仲介、多証券レベルのアルゴリズムサポート、多くの専門取引指令構築サポート。
句読点まで含めて一字一句同じであることが分かります。さらに第2、第3の項目も全く同じです。これは偶然ではないでしょう。明らかに同じテンプレート由来でイラスト部分だけ入れ替えているとしか思われません。
さらに法律上の声明というページにある文章の冒頭をやはりビットコアのサイトの相当部分にある文章と以下で比較します。やはりビットトレックス → ビットコアの順でキャプを並べます。
2つのサイトの記述は全く同じです。やはりビットトレックスのサイトはビットコアなどと同じテンプレート由来のサイトと考えて間違いないものと思われます。
それから連絡先情報を探しましたがビットトレックスのサイトには連絡先情報に関する記述が全く見当たりません。金融ライセンスに関する記述も見つかりません。例によってサイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は開示されていません。サイトの登録・開設日は2022年8月11日となっています。最初に引用したYahoo知恵袋の質問が投稿されたのが2022年8月29日付ですからサイトが開設されてから18日後ということになります。サイトの開設から極めて短期間で勧誘が行われていることになります。
言うまでもありませんがこのサイトの信頼性は極めて低いです。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
※付記
サイト名もサイトの見た目もそっくりなBitTrex (https://www.bittrex-pro.co/front/#/Index) というサイトが見つかってきました。以下で検証しているので参照してください。
●BitCore (ビットコア https://www.bitcorepro.xyz/dist/#/Index、スマホ用サイト:https://www.bitcorepro.xyz/h5/index.html#/index)
Yahoo知恵袋に相次いで2つの質問が出てきたサイトで上で検証したBitCore (ビットコア https://www.bitcore.vip/dist/#/Index) のサイトとURLアドレスが異なるだけで非常によく似ているサイトです。この以前に検証した方のビットコアのサイトは時期は不明ですが既に閉鎖されており、ここで検証する新たなビットコアのサイトは事実上の後継サイトと考えられます。まずこの新しいビットコアのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。
マッチングサイトのTinderで知り合った片言の日本が話せる人物から勧誘されてビットコアというサイトを紹介され、出金しようとしたところ保証金という名目で145万円を入金するよう要求されているという状況のようです。当初取引先として紹介されたビットコアのサイトは上で検証したビットコア (https://www.bitcore.vip/dist/#/Index) だったようですがメンテナンスを理由に本項で検証する新たなビットコアのサイトに移行させられたようです。サイトの名称や見かけが一致しているということだけでなく、途中で移行するように指示があったということからも以前に検証したビットコアとここで検証する新たなビットコアのサイトは間違いなく同じグループによるサイトと思われます。
取引を始めてしまった経緯は不明ですが既に1000万円以上を注ぎ込んでしまってから詐欺の可能性に気が付いたという状況のようです。とにかく1件目の質問投稿に出てきたURLアドレスのサイトにアクセスしてみました。以下にサイト冒頭部のキャプ画像を示します。
表示言語の選択肢は英語、日本語、韓国語、香港語の4つです。そしてこのサイトは上で検証したこのサイトの前身と思われるビットコアのサイト (https://www.bitcore.vip/dist/#/Index) と極めてよく似ています。比較の為に上で検証した以前のビットコアのサイトの冒頭部のキャプを以下に再掲します。
さらにこの冒頭部に続いてはサイトの特長を3項目にまとめて簡単なイラスト付きでまとめてある部分が出てきます。その部分についても本項の検証対象である新しいサイト → 以前に検証し、既に閉鎖されたサイトの順でキャプを以下に示します。
イラストも文章も全く同じです。さらに脚注部分も比較します。これも新しいビットコア → 既に閉鎖されたビットコアの順でキャプを以下に示します。これも全く同じに見えます。
さらに脚注の「法的通知」という項目からリンクされているサブページにある「法律上の声明」の冒頭部を以下で比較します。これも本項で検証している新しいビットコアのサイト → 以前に検証し、既に閉鎖されたサイトの順でキャプを以下に示します。
新旧2つのビットコアに記されている文章は互いに全く同じです。セーシェルの法規に従うとあってビットコアの運営がセーシェルにあることが示唆されていますが、具体的な住所などの連絡先は全く見当たりません。
さらにスマホ用のサイトについても新旧のビットコアのサイトを相互比較します。左下が本項の検証対象である新しいビットコアのスマホ用サイト、右下が以前に検証した古いビットコアのスマホ用サイトのキャプ画像です。
やはり新旧2つのビットコアのサイトは互いに極めてよく似ていて全く同じに見えます。新旧2つのビットコアのサイトは結局URLアドレスが異なるだけで全く違いが見つかりません。
そしてこの新しいビットコアのサイトのWho Is 情報を確認しましたが登録者の情報などは何も開示されていません。サイトの登録・開設日は以下のキャプの黄色の枠で囲った部分に示されているように2022年10月1日となっています。
最初に引用したYahoo知恵袋への投稿の日付が2022年10月2日ですからこの新しいビットコアのサイトが立ち上げられた翌日ということになります。旧サイトから新しいサイトへの移行が行われたのはつい最近ということになると思われます。
そしてこのサイトは最初に引用したYahoo知恵袋への投稿から判断して極めて危険なサイトとしか思われません。このサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。
●BitTrex (ビットトレックス https://www.bittrex-pro.co/front/#/Index)
Yahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証したビットトレックス (https://www.bittrex-vip.co/front/#/Index) と非常によく似ていてURLアドレスを変えただけのサイトに見えます。但し以前に検証したビットトレックスのサイトと異なってスマホ用サイトは見つかりません。まずYahoo知恵袋に出てきたこのサイトに関する質問投稿を引用します。
安心して取引できるかというだけの質問でなぜこの質問をすることになったのか経緯が全く分かりません。しかし質問者はこのサイトでの投資を誰かに勧誘されていると考えるのが普通でしょう。とにかくこのサイトにアクセスしてみました。以下にサイト冒頭のキャプ画像を示します。
表示言語の選択肢は英語、日本語、韓国語、香港語の4つです。そしてこのサイトは上で検証したビットトレックス (https://www.bittrex-vip.co/front/#/Index) のサイトと極めてよく似ています。以下に比較の為に上で検証したビットトレックスのサイト冒頭のキャプを再掲します。
サイト名、表示言語の選択肢、メニューバーの項目といった点までそっくりそのままでURLアドレスを変えただけにしか見えません。さらに2つのビットトレックスのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。以下はサイト冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分の比較です。新 → 旧 の順で2つのビットトレックスのサイトからのキャプを以下に示します。
この部分でも2つのビットトレックスのサイトは互いに全く区別出来ません。さらに以下はサブページにある「法律上の声明」という項目の最初の部分のキャプです。この部分についても比較の為に新 → 旧 の順で2つのビットトレックスのサイトからのキャプを示します。
やはり2つのビットトレックスのサイトはこの部分でも同じです。
また以下は2つのビットトレックスのサイトのWho Is 情報の比較です。ここでも新 → 旧 の順で2つのキャプを示します。
新・旧という言い方をしましたがこの2つのサイトはいずれも
>Creation Date: 2022-08-11
となっていて2022年8月11日にドメイン名が登録されていることが分かります。むしろ以前に検証したサイトの方が5分遅れで登録されていますから登録の日時から言えば以前に検証したサイトの方が新しいサイトということになってしまいます。
本項で検証したビットトレックスと以前に検証したビットトレックスの最大の違いは今回検証したサイトではスマホ用のサイトが見つからないことです。しかしスマホ用サイトは以前に検証したビットトレックスのスマホ用サイトのURLアドレスから予測して探しただけですから予測と全く異なっていれば見つからなくてもおかしくはありません。
いずれにしろこのビットトレックスのサイトについても信用できるサイトとは到底思えません。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。