検証109
本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。いずれのサイトも日本語対応していること、少なくとも一部のサイトについて日本人に向けた勧誘が行われている実態が確認されており、無登録の違法業者と考えられます。さらにこれらのサイトの幾つかについては被害報告が確認されていますし、何の告知もなく続々とサイトが閉鎖されていることなどからも非常に危険なサイトと考えざるを得ません。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」、「検証71」、「検証72」、「検証73」、「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」、「検証80」、「検証81」、「検証82」、「検証83」、「検証84」、「検証85」、「検証86」、「検証87」、「検証88」、「検証89」、「検証90」、「検証91」、「検証92」、「検証93」、「検証94」、「検証95」、「検証96」、「検証97」、「検証98」、「検証99」、「検証100」、「検証101」、「検証102」、「検証103」、「検証104」、「検証105」、「検証106」、「検証107」、「検証108」で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証47ページ目です。「検証110」、「検証111」、「検証112」、「検証113」、「検証114」、「検証115」、「検証116」、「検証117」、「検証118」、「検証119」、「検証120」、「検証121」、「検証122」、「検証123」、「検証124」、「検証125」、「検証126」、「検証127」、「検証128」、「検証129」、「検証130」、「検証131」、「検証132」、「検証133」、「検証134」、「検証135」、「検証136」、「検証137」、「検証138」、「検証139」、「検証140」、「検証141」、「検証142」、「検証143」、「検証144」、「検証145」、「検証146」、「検証147」、「検証148」、「検証149」、「検証150」、「検証153」、「検証155」、「検証156」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。本ページでは以下のサイトを検証します。
●VOIVN (https://www.voivn-6.com/dist/#/)
●VOIVN (http://www.voivn-8.com/dist/#/)
●VOIVN (https://www.voivn-9.com/dist/#/)
●INNOV (https://www.in-nov8.com/dist/#/)
●PF (https://www.fp-f.com/dist/#/)
●PF (https://www.pf-ff.com/dist/#/)
●NAS (https://www.af-bags.com/dist/#/)
●NAS (https://www.szyiwanda.com/dist/#/)
●GAIN (https://www.gain-88.com/dist/#/)
●OECD (http://oecd-oe.com/dist/#/)
●DEFI (https://www.defi2.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.defi2.ai/#/home)
●uniswape (https://www.uninfs.com/#/、スマホ用サイト:https://m.uninfs.com/#/)
●uniswape (https://www.swepe.net/#/、スマホ用サイト:https://m.swepe.net/#/)
●Bibox (https://www.biboxvip.xyz/#/、スマホ用サイト:https://m.biboxvip.xyz/#/)
●Metachain (メタチェーン https://www.metechains.co/#/、スマホ用サイト:https://m.metechains.co/#/)
●DFnft (https://www.dfnft.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.dfnft.ai/#/)
●APENFT (https://apenft.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.apenft.ai/#/)
●DEFI (https://www.defi20.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.defi20.ai/#/)
●DEFI (https://www.defieo.co/#/、スマホ用サイト:https://m.defieo.co/#/)
●Bibox (https://biboxvip.com/#/、スマホ用サイト:https://m.biboxvip.com/#/)
●DEFi (https://www.defieu.co/#/、スマホ用サイト:https://m.defieu.co/#/)
●Banexcoin (https://www.banexnft.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.banexnft.ai/#/)
●SunbitZ (https://www.sunbitpe.com/#/、スマホ用サイト:https://m.sunbitpe.com/#/)
●DEFI (https://www.defion.co/#/、スマホ用サイト:https://m.defion.co/#/)
●opensea (オープンシー https://opensea.design/)
●opensea (オープンシー https://opensea.best/)
●Gateio (https://www.gatoio.co/#/)
●coinEX (コインEX https://www.kexni.com/#/)
●Electrum (エレクトラム https://www.electrumnft.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.electrumnft.ai/#/)
●Electrum (エレクトラム https://www.electrumxo.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.electrumxo.ai/#/home)
まず以下の10個のサイトを検証します。
●VOIVN (https://www.voivn-6.com/dist/#/)
●VOIVN (http://www.voivn-8.com/dist/#/)
●VOIVN (https://www.voivn-9.com/dist/#/)
●INNOV (https://www.in-nov8.com/dist/#/)
●PF (https://www.fp-f.com/dist/#/)
●PF (https://www.pf-ff.com/dist/#/)
●NAS (https://www.af-bags.com/dist/#/)
●NAS (https://www.szyiwanda.com/dist/#/)
●GAIN (https://www.gain-88.com/dist/#/)
●OECD (http://oecd-oe.com/dist/#/)
最初のVOIVN (https://www.voivn-6.com/dist/#/) はYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外のサイトは画像検索で見つけてきたサイトで互いに非常によく似ており、明らかに同じテンプレートから量産されたサイトなのでまとめて検証します。まず最初のVOIVNのサイトを知ることになったYahoo知恵袋への質問投稿を引用します。
どうしてこのVOIVNというサイトで取引を始めてしまったのか経緯の説明が全くありませんが、とにかく出金しようとしたところ口座が凍結されてしまったようです。とにかくこの質問に示されていたURLアドレスのサイトに行ってみました。以下にサイト冒頭部のキャプ画像を示します。
▼VOIVN (https://www.voivn-6.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語]
▼VOIVN (http://www.voivn-8.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語]
▼VOIVN (https://www.voivn-9.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語]
▼INNOV (https://www.in-nov8.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、ドイツ語]
▼PF (https://www.fp-f.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語]
▼PF (https://www.pf-ff.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語]
▼NAS (https://www.af-bags.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語]
▼NAS (https://www.szyiwanda.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語]
▼GAIN (https://www.gain-88.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語]
▼OECD (http://oecd-oe.com/dist/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語]
説明するまでもなくこれら10個サイトの冒頭部は互いに非常によく似ています。表示言語の選択肢も4番目のINNOVのサイトが中国語、英語、香港語、日本語、ドイツ語の5つの言語、それ以外の9個のサイトはこれにフランス語を加えた6つの言語が選択肢になっていて非常によく似ています。
この冒頭部に続いては仮想通貨のリアルタイム相場情報を示す部分が出てきます。その部分についても以下にキャプを示します。まず3つのVOIVNという名称のサイトからのキャプを表題と同じ順 (「www.voivn-6.com/」 → 「www.voivn-8.com/」 → 「www.voivn-9.com/」) で以下に示します。
ここで3つのサイトで共通して相場が示されている6種類の仮想通貨の内、ビットコイン (BTC)、イーサリアム (ETH)、ライトコイン (LTC) まではメジャーな仮想通貨ですが残りの3種類、FUE、JPM、PALYという仮想通貨は全く聞き覚えがありませんし、仮想通貨データーベースのCoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/ja/) で探しても全く情報が出てきません。そしてこれら聞き覚えがない仮想通貨が24時間で数億枚~数十億枚の単位で取引されていることになっています。
そこでVOIVNのサイトをよく見るとメニューバーに「白書」という項目があってクリックしてみると右に示したような白書 (ホワイトペーパー) のリストが出てきます。FUE、JPM、PALYというリアルタイムの相場が示されていた仮想通貨に加え、さらにIMFという仮想通貨のホワイトペーパーも用意されているように見えます。ところがこれらの項目をクリックしても「404 Not Found」というエラーメッセージが示されるだけで実際にホワイトペーパーを見ることは出来ません。
何の情報もない3種類の仮想通貨が24時間に数億枚~数十億枚もの単位で取引されているというのが事実かどうか極めて疑問です。
次は表題の4番目のINNOV、5~6番目の2つのPFというサイトについて同じ部分のキャプを以下に示します。
INNOVの場合は相場が示されている6種類の中でビットコイン (BTC)、イーサリアム (ETH)、ライトコイン (LTC) 、ビットコインキャッシュ (BCH) まではメジャーな仮想通貨ですが、残りのSAMSとOECDという仮想通貨はやはり仮想通貨データーベースのCoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/ja/) で探しても情報が見つからない仮想通貨です。
同様に2つのPFという名称のサイトで相場情報が示されている6種類の仮想通貨の中ではMTCHEとETHBがCoinMarketCapに情報がない仮想通貨です。
そしてINNOVとPFの場合にもメニューバーに「白書」という項目があって以下のような項目が並んでいます。
これらの項目をクリックしてみるとそれぞれホワイトペーパーのPDFファイルが確かに用意されています。それぞれ5つのホワイトペーパーがダウンロード出来るのですがドイツ語版のホワイトペーパーなども含まれています。英語で書かれたホワイトペーパーは以下になります。
▼INNOV (https://www.in-nov8.com/dist/#/)
Samsung (SAMS) White Paper (68ページ)
OECD (OECD) White Paper (31ページ)
BANK FOR INTERNATIONAL SETTLEMENT (BIS) White Paper (68ページ)
▼PF (https://www.fp-f.com/dist/#/)
Citibank Global Chain (CITI) White Paper (56ページ)
Dolphin Entertainment company (DLPN) White Paper (60ページ)
MatchGroup (MTCHE) White Paper (1ページ)
PayPal (PLAY) White Paper (60ページ)
ETHB Foundation (ETHB) White Paper (52ページ)
これらかなり長い英文のホワイトペーパーを読み込んで検証する気にはならないのですが、これらの仮想通貨案件、ホワイトペーパーがまともなものとは到底思えません。例えば最初のSAMSという仮想通貨は韓国のサムソングループが手掛ける仮想通貨だそうです。以下はホワイトペーパーの表紙のキャプですが、ホワイトペーパーの著者が「The Samsung Blockchain Team」となっています。
さらに2番目のOECDという仮想通貨は国際機関の経済協力開発機構 (OECD) による仮想通貨、PFのサイトにホワイトペーパーがアップされているCITIという仮想通貨はアメリカの大手金融機関、Citi Group (シティ・グループ) による仮想通貨だそうです。以下はCITIのホワイトペーパーの抜粋です。
サムソンやCitiグループといった巨大な国際企業、あるいはOECDのような国際機関が独自の仮想通貨を新たに立ち上げるとなればニュースにならないわけがありませんが、そんな話は聞いたことがありませんし、検索してもそんなプロジェクトのニュースは見つかりません。荒唐無稽としか思えません。
次は残りのNAS (https://www.af-bags.com/dist/#/)、NAS (https://www.szyiwanda.com/dist/#/)、GAIN (https://www.gain-88.com/dist/#/)、OECD (http://oecd-oe.com/dist/#/) の4つのサイトにある仮想通貨相場を示す部分のキャプを示します。
これら4つのサイトについても状況は同じです。ビットコイン (BTC)、イーサリアム (ETH)、ライトコイン (LTC) 、ビットコインキャッシュ (BCH) 、リップル (XRP) といったメジャーな仮想通貨に交じって聞き慣れない、CoinMarketCapでも情報が見つからない仮想通貨が登場しており、しかもそれらの聞き慣れない仮想通貨がメジャーな仮想通貨と比較てもさらに大量に取引されていることになっています。但しこれら4つのサイトで登場している聞き慣れない仮想通貨の中にはSAMS、OECDといった既に上で取り上げたサイトで登場していた仮想通貨と同じものも含まれています。この4つのサイトで新たに登場したのはBTCB、JPMの2つだけと思われますがそれらのホワイトペーパーは開示されていないようです。
仮想通貨の相場情報を示す部分に続いては本項で検証する10のサイトに共通してサイトの特長を説明する部分が出てきます。その部分のキャプを表題と同じ順で以下に10個続けて示します。
この部分では本項で検証している10個のサイトは互いに全く区別出来ません。さらにこの部分と極めてよく似た部分が「検証63」以降で検証してきた多数の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証で非常に頻繁に出てきています。例えば以下は「検証87」で検証したBcyll (https://www.bcyll.com/dist/#/) という既に閉鎖されたサイトからのキャプ画像です。本項で検証している10個のサイトからのキャプと全く区別出来ません。
>5年間の暗号資産金融サービスの経験
という記述が共通して存在しますが、実際にそんな経験があるかどうかは極めて疑問です。この点についてはまた後述します。
この特長を説明する部分に続いてはマルチプラットフォーム対応を説明し、アプリのダウンロードボタンがある部分が10個のサイトに共通して出てきます。以下に10個のサイトからのキャプをやはり表題と同じ順で並べます。まず3つのVOIVNという名称のサイト、VOIVN (https://www.voivn-6.com/dist/#/)、VOIVN (http://www.voivn-8.com/dist/#/)、VOIVN (https://www.voivn-9.com/dist/#/) からのキャプを順に示します。
次は表題4番目のINNOV (https://www.in-nov8.com/dist/#/) と2つのPFという名称のサイト、PF (https://www.fp-f.com/dist/#/) およびPF (https://www.pf-ff.com/dist/#/) からのキャプを示します。
最後はNAS (https://www.af-bags.com/dist/#/)、NAS (https://www.szyiwanda.com/dist/#/)、GAIN (https://www.gain-88.com/dist/#/) およびOECD (http://oecd-oe.com/dist/#/) からのキャプを順に示します。
10枚のキャプ画像を並べましたが違いはQRコードの部分だけです。これら10個のサイトは明らかに同じテンプレートからのコピペで作られています。
次に連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。わずかに脚注部分にメールアドレスが記されているサイトがありますが、そのメールアドレスさえ記載がないサイトもあります。また各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は全く開示されていません。以下にメールアドレスとWho Is 情報にあるサイトの登録・開設日をまとめます。
サイト名 (URLアドレス) メールアドレス 登録日 (改訂日)
VOIVN (www.voivn-6.com) Voivn8809@gmail.com 2022年4月11日
VOIVN (www.voivn-8.com) Voivn8808@gmail.com 2022年4月11日
VOIVN (www.voivn-9.com) Voivn8806@gmail.com 2022年4月11日
INNOV (www.in-nov8.com) 記載なし 2021年11月22日
PF (www.fp-f.com) Pfpf8866@gmail.com 2022年2月12日
PF (www.pf-ff.com) Pfpf88999@gmail.com 2022年3月14日
NAS (www.af-bags.com) 記載なし 2009年9月23日 (2016年12月1日)
NAS (www.szyiwanda.com) 記載なし 2006年12月11日 (2018年4月18日)
GAIN (www.gain-88.com) gain80088@gmail.com 2022年3月1日
OECD (oecd-oe.com) 記載なし 2022年1月14日
10個のサイトの中でメールアドレスが記載されていたのが6個ですがそのメールアドレスは全て無料登録できるgmailのアドレスです。唯一のメールアドレスがフリーメールでは話になりません。そしてサイトの登録・開設日を見ると2つのNASという名称のサイトだけ登録日が2009年と2006年となっていて異様に古いです。2つのNASというサイトはURLアドレスが互いに全く異なりますし、「NAS」というサイト名に関連してもいませんからかつては全く別のサイトで使われていたドメイン名を買い取って使っているのではないかと思いますが、詳細は不明です。そしてそれ以外のサイトはかなり新しいサイトで3つのVOIVNのサイトなどこの検証を書いている2022年4月下旬の時点で開設から1ヶ月も経過していません。
上で示したようにこれらのサイトの特長を説明している部分には
>5年間の暗号資産金融サービスの経験
という記述がありますが明らかに事実に反しています。
これらのサイトの検証は本項の最初に引用したVOIVN (www.voivn-6.com) における最初に引用した被害報告から始まっていますが、検証対象とした10個のサイトは互いに極めて似ており、全て同じグループによって詐欺目的で立ち上げられたサイトとしか思われません。またサイトの特長を説明する部分などは過去に検証してきた非常に多くの詐欺サイトとも酷似しています。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
●DEFI (https://www.defi2.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.defi2.ai/#/home)
●uniswape (https://www.uninfs.com/#/、スマホ用サイト:https://m.uninfs.com/#/)
●uniswape (https://www.swepe.net/#/、スマホ用サイト:https://m.swepe.net/#/)
●Bibox (https://www.biboxvip.xyz/#/、スマホ用サイト:https://m.biboxvip.xyz/#/)
●Metachain (メタチェーン https://www.metechains.co/#/、スマホ用サイト:https://m.metechains.co/#/)
最初のDEFIと2番目のuniswape (https://www.uninfs.com/#/)というサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他の3つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。まずYahoo知恵袋に出てきた最初のDEFIのサイトに関する質問投稿を引用します。
▼2021年12月16日投稿 (DEFIに関する質問)
「snsで知り合った人」から勧誘されて10万円投資し、少額の利益が得られて出金も出来たけどさらに1万ドルの入金を勧められているということのようです。
▼2022年4月29日投稿 (DEFIに関する質問)
勧誘役に関する情報は何もありませんが同じサイトでの仮想通貨投資を勧められたようです。
以下はこの検証を書き終えてからやはりYahoo知恵袋に出てきた質問です。
▼2022年6月5日投稿 (DEFIに関する質問)
Instagramで接触して来た自称・台湾人女性に勧誘されて少額を入金し、これまでは多少の利益も含めて出金出来たけど不安を抱いているという状況のようです。
どういう経緯で取引することになってしまったのか全く分かりませんが、サイトが閉鎖されたことで出金出来なくなってしまったようです。明らかな被害事例です。
次は表題2番目の2番目のuniswape (https://www.uninfs.com/#/) に関する質問投稿を引用します。
▼2022年5月10日投稿 (uniswape (https://www.uninfs.com/#/)に関する質問)
とにかくこれらの質問投稿に出てきたサイト、画像検索で見つかってきたサイトのサイト冒頭部のキャプを順に示していきます。まず最初のDEFIのサイトです。
表示言語の選択肢は中国語、香港語、英語、日本語、韓国語、タイ語の6つです。次いで表題2番目のuniswape (https://www.uninfs.com/#/) のサイトの冒頭部のキャプを示します。
表示言語の選択肢は中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語の6つです。並び順は異なりますが6ヵ国語の組み合わせはDEFIの場合と同じです。
次は画像検索で見つかってきた表題3番目のuniswape (https://www.swepe.net/#/) のサイト冒頭のキャプです。
URLアドレスは異なりますが、2つのuniswapeというサイトは互いに酷似していることが分かります。表示言語の選択肢も中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語の6つで上のuniswape (https://www.uninfs.com/#/) のサイトの場合と並び順まで同じです。
尚、uniswapeというサイトの名称とユニコーン (一角獣) のロゴはUniswap (ユニスワップ https://uniswap.org/) という仮想通貨の取引に使われる分散型プロトコールの名称とロゴを盗用したものである可能性が濃厚です。以下はユニスワップ (https://uniswap.org/) のTwitter公式アカウント (https://twitter.com/Uniswap) の冒頭部のキャプですが本項で検証しているuniswapeのサイトにみられるのと同じピンク色のユニコーンのロゴが確認出来ます。
次は表題4番目のBiboxのサイトのキャプです。
表示言語の選択肢はやはり中国語、香港語、英語、日本語、韓国語、タイ語の6つになっています。
最後は表題5番目のメタチェーンのサイトの冒頭部を示します。
表示言語の選択肢はやはり中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語の6つです。
2つのuniswapeのサイトを除く3つのサイトは背景画像が互いに全く異なるので一見して同じグループのサイトには見えません。しかし2つのuniswapeのサイトを含む5つのサイトは表示言語の選択肢が同じ6ヵ国語であり、さらにメニューバーの項目が左から「相場」→「トレード取引」→「先物取引」→「金融事業」の4項目で一致しています。また5つのサイトに共通してキャプの下部にビットコイン (BTC)、イーサリアム (ETH)、ビットコインキャッシュ (BCH) の3つの仮想通貨のUSDT建ての相場が示されています。こうした点を見れば確かにこれら5つのサイトが似ていることは確かです。
次に5つのサイトの冒頭部に続く部分に出てくるサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分のキャプを表題と同じ順 (DEFI → uniswape (https://www.uninfs.com/#/) → uniswape (https://www.swepe.net/#/) → Bibox → メタチェーン) で示します。
この部分では5つのサイトが互いに全く区別出来ません。さらにこの部分にある3つのイラストは初見ですが、テキスト部分は「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で見てきた文章と似ているように思われました。例えば上で検証したINNOV (https://www.in-nov8.com/dist/#/) というサイトには以下のような部分があります。やはりサイトの特長を3項目にまとめて簡単なイラスト付きで説明しているのですが、その文章が本項で検証している3つのサイトにある文章と似ているのです。
例えばキャプの上部にあるタイトル部分を比較します。
▼DEFIの場合
>世界トップのデジタル資産取引プラットフォーム
>世界130カ以上の国の数万のユーザーに安全、信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供いたします
▼INNOVの場合
>世界でリードしているデジタル資産取引プラットフォーム
>130カ国を超える数百万のユーザーのために、信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供しています。
偶然とは思えないほど互いに似ています。明らかに違うのはDEFIの場合はユーザーの数が「数万」になっているのに対してINNOVの場合は「数百万」になっていることかと思いますが英語版を見るといずれも「millions of users」となっていて「数万」は単なる誤訳だと思われます。さらに3つの特長の第1項の文章も比較します。
▼DEFIの場合
>安全且つ信頼できる
>5年デジタル資産金融サービス経験を持ち、プロの分散アーキテクチャでDDOS攻撃を防ぐシステム
▼INNOVの場合
>安全で信頼できます
>5年間の暗号資産金融サービスの経験 専門的な分散システムとDDOS攻撃防止システム
この文章もやはり偶然とは思えないほどよく似ています。「5年デジタル資産金融サービス経験」と書いてありますが本当にこれらのサイトにそれだけの歴史があるかどうかは疑問であり、また後述します。さらにこの部分を英語表示にした場合も似ていますが最も似ているのは中国語表示の場合です。中国語表示を選択した場合のDEFIとINNOVのサイトからのキャプを以下に示します。
例えばキャプの上部にあるタイトル部分をコピペで書き出して比較します。
▼DEFIの場合
>全球领先的数字资产交易平台
>为全球超过130个国家的数百万用户提供安全、可信赖的数字资产交易及资产管理服务
▼INNOVの場合
>全球领先的数字资产交易平台
>为全球超过130个国家的数百万用户提供安全、可信赖的数字资产交易及资产管理服务
中国語は全く分からないのですが、中国語版を相互比較すると一字一句同じであることは分かります。3つのイラストの下にある文章の部分もやはり2つのサイトで全て同じになっています。日本語版とか英語版では2つのサイトで微妙な違いがありますが、そういった微妙な違いはどうやら翻訳の段階で生じた違いであるという可能性が濃厚であるように思われます。また同時にこれらの記述のオリジナルは中国語版であり、日本語版や英語版は中国語のオリジナルの文章を翻訳して作ったものである可能性が高いように思われます。
さらにこの特長を説明する部分に続いてはマルチプラットフォーム対応を説明し、アプリのダウンロードボタンが用意されている部分が出てきます。まず表題の5つのサイトについてその部分のキャプを表題と同じ順 (DEFI → uniswape (https://www.uninfs.com/#/) → uniswape (https://www.swepe.net/#/) → Bibox → メタチェーン) で示します。
5つのサイトのこの部分にはイラストが添えられておらず、文章とダウンロードボタンしかありませんが5つのサイトで全く違いが見つかりません。そしてこの部分についても上で検証したINNOVのサイトにあるマルチプラットフォーム対応を説明している部分と比較してみます。
INNOVのサイトの場合はスマホのイラストとかQRコードが添えられていますが文章部分だけ抜き出すと本項で検証している5つのサイトの文章とかなり似ています。以下にDEFIとINNOVの文章部分だけ書き出して比較してみます。
▼DEFIの場合
>いつでもどこでも、マルチプラットフォーム端末トランザクション
>IOS、Android、Windowsの複数のプラットフォームをカバーし、完備なるビジネス機能をサポートします
▼INNOVの場合
>iOS、Androidのプラットフォームを覆い,全業務機能をサポートします
>いつでもどこでもマルチプラットフォーム端末取引
2つの文章の登場順が逆ですが、やはり2つのサイトの文章はかなり似ています。さらにここでも中国語版を互いに比較してみます。
中国語版同士で比較してみると2つの文章の登場順は違っても文章自体は完全に同じで以下のようになっています。
>随时随地 多平台终端交易
>覆盖iOS、Android多个平台,支持全业务功能
日本語版では微妙な違いがあるけれども中国語版を比較すると全く同じになるというのはやはりこれらのサイトが中国語版を元に作られており、翻訳の段階で微妙な違いが生じるということではないかと思われます。これらのサイトを作っているのは中国系のグループである可能性が高いと考えざるを得ません。
次に5つのサイトで連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。わずかに各サイトの脚注部分にメールアドレスのみ記されています。表題と同じ順 (DEFI → uniswape (https://www.uninfs.com/#/) → uniswape (https://www.swepe.net/#/) → Bibox → メタチェーン) でキャプを示します。
5つのキャプの右下に見えるメールアドレスを書き出します。
サイト名 (URLアドレス) メールアドレス
DEFI (https://www.defi2.ai/#/): defi2.otc@outlook.com
uniswape (https://www.uninfs.com/#/): uniswape.otc@outlook.com
uniswape (https://www.swepe.net/#/): uniswape.otc@outlook.com
Bibox (https://www.biboxvip.xyz/#/): biboxvip.ex@outlook.com
メタチェーン (https://www.metechains.co/#/): metachains.otc@outlook.com
2つのuniswapeのサイトのメールアドレスは共通です。そしてこれら5つのメールアドレスはいずれもドメイン名が「outlook.com」となっている無料登録できるメールアドレスです。唯一の連絡先がフリーメールのアドレスというのは話になりません。
さらに連絡先情報を探して例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は全く開示されていません。以下にサイトの登録・開設日のみまとめておきます。
サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日
DEFI (https://www.defi2.ai/#/): 2021年10月25日
uniswape (https://www.uninfs.com/#/): 2022年3月31日
uniswape (https://www.swepe.net/#/): 2022年1月26日
Bibox (https://www.biboxvip.xyz/#/): 2021年11月2日
メタチェーン (https://www.metechains.co/#/): 2022年1月8日
この検証は2022年5月中旬に書いているので最も古いDEFIのサイトでもようやく開設から半年を経過したばかりという新しいサイトです。サイトの特長を説明している部分に「5年デジタル資産金融サービス経験」という記述が共通して存在していることを上で示しましたが、到底5年の歴史があるサイトとは思われません。
本項で検証した5つのサイトはこれまで検証してきたサイトと全く異なるサイトのように見えますが記されている文章などを比較してみると「検証63」以降で検証してきた中国系と思われる詐欺サイトで頻繁に登場している文章が確認されるなど明らかに類似性が認められ、テンプレートの使い回しで作られた詐欺目的のサイトとしか思われません。上で検証したVOIVNなど10個のサイトと同じで最も古くから最も頻繁に使われていた詐欺サイトの画像部分を新しい画像に入れ替えて部分的なモデルチェンジをした新しいテンプレートから作られた詐欺サイトということになると思われます。また本項で検証したサイトはいずれも連絡先などの情報開示は極めて不適切、不充分で信頼性は極めて低いと判断せざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。
※付記
本項で検証した5つのサイトと明らかに同じテンプレート由来と思われるサイトがさらに見つかってきました。その中には本項で検証したDEFIやBiboxとURLアドレスは異なるが名称が同じでサイトの見かけも極めてよく似ているサイトが含まれています。次項以降で検証しているので参照してください。
●DFnft (https://www.dfnft.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.dfnft.ai/#/)
●APENFT (https://apenft.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.apenft.ai/#/)
●DEFI (https://www.defi20.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.defi20.ai/#/)
●DEFI (https://www.defieo.co/#/、スマホ用サイト:https://m.defieo.co/#/)
●Bibox (https://biboxvip.com/#/、スマホ用サイト:https://m.biboxvip.com/#/)
1つ目のDFnftと2つ目のAPENFTというサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外の3つのサイトは画像検索で見つかってきたサイトでいずれも上で検証したDEFI (https://www.defi2.ai/#/) 以下の5つのサイトと同じテンプレート由来のサイトと思われるのでここで検証します。まずDFnftについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。
最初の3件の投稿ではいずれもどういう経緯でDFnftというサイトについて質問しているのか全く情報がありません。2022年7月14付の2つの投稿は同じ質問者からの投稿ですが「インスタグラムからメッセージがきた容姿端麗な人」から投資を持ちかけられていわゆるロマンス詐欺を疑っているということのようです。
次に表題2番目のAPENFTに関する質問を引用します。
どういう経緯でこの質問をしているのかやはり何も分かりませんが、入金先として日本人の個人名義と思われる銀行口座への入金を指示されて違和感を抱いて質問しているという状況のようです。
ともかくこれらの質問に出てきたサイトに行ってみると上で検証したDEFI (https://www.defi2.ai/#/) 以下の5つのサイトとよく似たサイトであることが判明しました。画像検索で見つかってきた表題3番目以降の3つのサイトも同じです。これらのサイトにはPC用のサイトとスマホ用のサイトが存在するようですが、スマホ用のサイトにPCからアクセスすると自動的にPC用のサイトに転送されるようです。
とにかく本項で検証する5つのサイトについてPC用サイト冒頭部のキャプを以下に示していきます。
▼DFnft (https://www.dfnft.ai/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語]
▼APENFT (https://apenft.ai/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語]
▼DEFI (https://www.defi20.ai/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語]
▼DEFI (https://www.defieo.co/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語]
▼Bibox (https://biboxvip.com/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語]
これら5つのサイトではいずれも表示言語の選択肢が中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語の6つで並び順まで含めて共通しています。またメニューバーの項目も「相場」「トレード取引」「先物取引」「金融事業」で共通です。
さらに2つのDEFIのサイト、DEFI (https://www.defi20.ai/#/) とDEFI (https://www.defieo.co/#/) の背景画像が互いに同じであるだけでなく、上で検証したもう1つのDEFI (https://www.defi2.ai/#/) の背景画像とも共通ですし、Bibox (https://biboxvip.com/#/) の背景画像は上で検証したBibox (https://www.biboxvip.xyz/#/) と共通で見かけは全く区別出来ません。
さらにこの冒頭部に続く部分の比較を続けます。以下にはまずサイトの特長を3項目にまとめて説明する部分のキャプを表題と同じ順 (DFnft → APENFT → DEFI (https://www.defi20.ai/#/) → DEFI (https://www.defieo.co/#/) → Bibox (https://biboxvip.com/#/)) で示します。
5つのサイトでこの部分は互いに全く区別出来ませんし、上で検証したDEFI (https://www.defi2.ai/#/) など5つのサイトの相当部分とも全く同じです。
さらにこの部分に続いてはマルチプラットフォーム対応を説明する部分が出てきます。同様に表題と同じ順 (DFnft → APENFT → DEFI (https://www.defi20.ai/#/) → DEFI (https://www.defieo.co/#/) → Bibox (https://biboxvip.com/#/)) でキャプを示します。
この部分についても5つのサイトで互いに全く区別出来ませんし、上で検証したDEFI (https://www.defi2.ai/#/) など5つのサイトの相当部分とも全く同じに見えます。
さらに以下は脚注部分の比較です。同様に表題と同じ順 (DFnft → APENFT → DEFI (https://www.defi20.ai/#/) → DEFI (https://www.defieo.co/#/) → Bibox (https://biboxvip.com/#/)) でキャプを示します。
メールアドレスは以下のようになっています。
サイト名 (URLアドレス) メールアドレス
DFnft (https://www.dfnft.ai/#/) dfnft1@outlook.com
APENFT (https://apenft.ai/#/) apenft1@outlook.com
DEFI (https://www.defi20.ai/#/) defi201@outlook.com
DEFI (https://www.defieo.co/#/) deficsr@outlook.com
Bibox (https://biboxvip.com/#/) biboxvip.ex@outlook.com
いずれのメールアドレスも無料登録できる「outlook.com」のメールアドレスです。同じ名称のサイトでもメールアドレスは異なるようです。
さらに連絡先情報を探して例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は全く開示されていません。以下にサイトの登録・開設日のみまとめておきます。
サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日
DFnft (https://www.dfnft.ai/#/) 2022年4月29日
APENFT (https://apenft.ai/#/) 2022年4月25日
DEFI (https://www.defi20.ai/#/) 2022年2月23日
DEFI (https://www.defieo.co/#/) 2022年4月1日
Bibox (https://biboxvip.com/#/) 2021年11月2日
やはりいずれもかなり新しいサイトのようです。
改めて結論するまでもなく本項で検証した5つのサイトはいずれも到底信用出来るサイトとは思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。
※付記
前項で検証した5つのサイト、本項で検証した5つのサイトと同じテンプレート由来と思われるサイトがさらに見つかってきました。次項以降で検証しているので参照してください。
●DEFi (https://www.defieu.co/#/、スマホ用サイト:https://m.defieu.co/#/)
Yahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証した同じDEFiという名称の3つのサイト、DEFI (https://www.defi2.ai/#/)、DEFI (https://www.defi20.ai/#/)およびDEFI (https://www.defieo.co/#/) と極めてよく似たURLアドレスを変更しただけと思われるサイトです。まずYahoo知恵袋に出てきたこのサイトに関する質問投稿を引用します。
外国人かどうかは不明ですがInstagramで知り合った人物に仮想通貨投資を勧められ、最初に少額でも利益が出たことで安心してしまって結局200万円の損害を被ってしまったようです。
とにかくこの質問投稿にURLアドレスが記されていたサイトの冒頭部のキャプを以下に示します。
この冒頭部は上で検証したDEFI (https://www.defi20.ai/#/)およびDEFI (https://www.defieo.co/#/) と極めてよく似ています。表示言語の選択肢も中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語の6ヵ国語で並び順まで含めて全く同じです。以下には比較の為にDEFI (https://www.defi20.ai/#/) のキャプを再掲します。
以前に検証したサイトと似ているのはこの冒頭部だけではありません。しかも冒頭部は同じDEFiという名称の3つのサイトに明らかに似ていますが、冒頭部以降の部分については前項、前々項で検証した3つのDEFiというサイトを含む同じテンプレート由来と思われる以下の10個のサイトとも極めてよく似ています。
▼DEFI (https://www.defi2.ai/#/)
▼uniswape (https://www.uninfs.com/#/)
▼uniswape (https://www.swepe.net/#/)
▼Bibox (https://www.biboxvip.xyz/#/)
▼Metachain (メタチェーン https://www.metechains.co/#/)
▼DFnft (https://www.dfnft.ai/#/)
▼APENFT (https://apenft.ai/#/)
▼DEFI (https://www.defi20.ai/#/)
▼DEFI (https://www.defieo.co/#/)
▼Bibox (https://biboxvip.com/#/)
以下には冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分について本稿の検証対象であるDEFi (https://www.defieu.co/#/) → 以前に検証した10個のサイトの代表としてDEFI (https://www.defi20.ai/#/) の順でキャプを示します。
背景の色が白から黒に変わり、3つのイラストの並び順も変わっていますが文章は全く同じです。一番上に
>世界130カ以上の国の数万のユーザーに安全、信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供いたします
という文章がありますが、本当にそれだけのユーザーがいるかどうかについてはまた後述します。
さらにこの部分に続いてはマルチプラットフォーム対応を説明する部分が出てきます。その部分についても本稿の検証対象であるDEFi (https://www.defieu.co/#/) → 以前に検証したDEFI (https://www.defi20.ai/#/) の順でキャプを示します。
この部分は互いに全く区別出来ません。
最後は脚注部分の比較です。やはりDEFi (https://www.defieu.co/#/) → 以前に検証したDEFI (https://www.defi20.ai/#/) の順でキャプを示します。
異なるのは右端の「公式サイトアドレス」と「メールアドレス」の部分だけです。前項、前々項で検証したものを含めて同じDEFiという名称のサイトが4つ確認されたことになりますが、メールアドレスはそれぞれ以下のようになっていて全て別個のようです。
サイト名 (URLアドレス) メールアドレス
DEFi (https://www.defieu.co/#/) defieu@outlook.com → 本項で検証
DEFI (https://www.defi2.ai/#/) defi2.otc@outlook.com → 前々項で検証
DEFI (https://www.defi20.ai/#/) defi201@outlook.com → 前項で検証
DEFI (https://www.defieo.co/#/) deficsr@outlook.com → 前項で検証
そして連絡先情報として開示されているのはこのメールアドレスだけのようです。サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は何もありません。サイトの登録・開設日は2022年3月16日になっています。それからDEFi (https://www.defieu.co/#/) のサイトへのアクセス状況を調べてみると1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字が全て検出限界以下になっています。
上でサイトの特長を説明している部分に
>世界130カ以上の国の数万のユーザーに安全、信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供いたします
という記述があることを示しましたがこの「数万人単位の顧客がいる」という主張は事実とは到底思われません。
既に書いたようにこのサイトは前項、前々項で検証した10個のサイトと明らかに同じテンプレート由来のサイトです。そしてそれら10個のサイトの内、この検証を書いている2022年10月中旬現在で8個が既に何の告知もなく閉鎖されていてアクセス不能になっており、残っているのは以下の2つのサイトのみです。
▼APENFT (https://apenft.ai/#/)
▼DEFI (https://www.defieo.co/#/)
明らかにコピペで量産されたサイトが複数確認され、さらに何の告知もなくサイトが続々閉鎖されているという状況は明らかにまともではありません。また連絡先情報がメールアドレスしか開示されておらず、金融ライセンスに関する情報も全くありません。何より本項で検証したサイトを含めてこれら一連のサイトの幾つかについてはネットで知り合っただけの人物に勧誘された、出金出来なくなったといった証言が確認されています。非常に危険なサイトで間違いないものと考えられ、このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
●Banexcoin (https://www.banexnft.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.banexnft.ai/#/)
●SunbitZ (https://www.sunbitpe.com/#/、スマホ用サイト:https://m.sunbitpe.com/#/)
●DEFI (https://www.defion.co/#/、スマホ用サイト:https://m.defion.co/#/)
BanexcoinはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2番目のSunbitZと3番目のDEFIは画像検索で見つけてきたサイトです。いずれも上で検証したDEFI (https://www.defi2.ai/#/) 以下の11個のサイトと同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。まずBanexcoinについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
知り合った経緯が全く分かりませんが「韓国人女性」に勧誘されて投資してしまったようです。そして出金しようとすると12%の手数料とか15%の保証金とか意味の分からない名目で追加入金を要求されて出金出来なかったということで詐欺の可能性に思い当たってこの質問投稿をしているという状況と思われます。こうした状況はやはり「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口に合致しているように思われます。勧誘役の「韓国人女性」も本当に「韓国人女性」だったかどうか疑わしいように思われます。
さらにこの検証を書いた後ですが以下の投稿も出てきました。
この投稿でもInstagramの自称・韓国人女性からBanexcoinでも投資を勧誘されて被害に遭ったということです。
とにかくこれらの質問投稿に示されているURLアドレスにアクセスしてみました。最初の質問投稿に記されていたのは表題に示したスマホ用サイトのURLアドレス (https://m.banexnft.ai/#/) であり、PCでアクセスするとPC用のサイト (https://www.banexnft.ai/#/) にリダイレクトされる設定になっているようです。以下にはPC用サイトの冒頭部のキャプを示します。さらに画像検索で見つけてきた表題2番目のSunbitZ、表題3番目のDEFIというサイトについても続けてサイト冒頭部のキャプを示します。
▼Banexcoin (https://www.banexnft.ai/#/) [表示言語:香港語、日本語、中国語、英語、タイ語、韓国語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ベトナム語]
▼SunbitZ (https://www.sunbitpe.com/#/) [表示言語:香港語、日本語、中国語、英語、タイ語、韓国語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語]
▼DEFI (https://www.defion.co/#/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語]
これら3つのキャプを比較すると背景画像以外の部分、例えばメニューバーの項目とか右上に見える表示言語を選択するプルダウンメニュー、キャプの下端にビットコイン (BTC) など3つの仮想通貨のUSDT建ての相場情報が示されている点など明らかに似ている部分が認められます。
さらに2番目のSunbitZ (https://www.sunbitpe.com/#/) と3番目のDEFI (https://www.defion.co/#/) の背景画像は互いに一致していますし、上で検証した4つのDEFIという名称のサイトの冒頭部の背景画像と同じです。以下には比較の為に同じテンプレート由来と思われるサイトの中で最初に検証したDEFI (https://www.defi2.ai/#/) のサイト冒頭のキャプを再掲します。
さらにこの冒頭部に続いては仮想通貨のリアルタイム相場情報を示す部分があり、さらには以下にキャプを示すサイトの特長を3項目にまとめて説明する部分が出てきます。この部分についても本項で検証している3つのサイトのキャプを表題と同じ順 (Banexcoin → SunbitZ → DEFI (https://www.defion.co/#/)) で示します。
この部分では3つのサイトが互いに全く同じです。また上で検証してきたDEFI (https://www.defi2.ai/#/) 以下の11個のサイトの相当部分とも非常によく似ています。以下に再掲したのはDEFI (https://www.defi2.ai/#/) の相当部分のキャプです。背景が黒と白で反転していますが、イラスト部分も文章も同じものとしか思われません。
そして一番上の部分には共通して以下のような記述があります。
>世界トップのデジタル資産取引プラットフォーム
>世界130カ以上の国の数万のユーザーに安全、信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供いたします
本当に「数万のユーザー」を抱えているかどうかについては後述します。
さらにこの部分に続いてはマルチプラットフォーム対応を説明する部分が出てきます。その部分についても以下に表題と同じ順 (Banexcoin → SunbitZ → DEFI (https://www.defion.co/#/)) でキャプ画像を示します。
この部分も3つのサイトは互いに全く同じですし、上で検証してきたDEFI (https://www.defi2.ai/#/) 以下の11個のサイトの相当部分とも非常によく似ています。以下には比較の為にDEFI (https://www.defi2.ai/#/) の相当部分のキャプを再掲します。
さらに以下はトップページの下端にある脚注部分の比較です。ここでも本項で検証している3つのサイト+比較対象としてのDEFI (https://www.defi2.ai/#/) の相当部分のキャプを順に並べます。以下の4つのキャプの左端にはサイト名、右端にはそれぞれのサイトのURLアドレスが示されています。
説明するまでもなく、この脚注部分も互いに非常によく似ています。連絡先情報として右端にメールアドレスのみ記されています。
サイト名 (URLアドレス) メールアドレス
Banexcoin (www.banexnft.ai) banexcoins@outlook.com
SunbitZ (www.sunbitpe.com) sunbitcsr@outlook.com
DEFI (www.defion.co) deficsr@outlook.com
最後のDEFI (https://www.defion.co/#/) のメールアドレスは上で検証した4つのDEFIという名称のサイトの内、最後のDEFI (https://www.defieo.co/#/) の脚注に記されていたメールアドレスと全く同じです。2つのサイトが同じメールアドレスを共有していることになります。
連絡先がメールアドレスのみ、それも「@outlook.com」という無料登録できるフリーメールのアドレスが唯一の連絡先情報というのは話にならないので例によって各サイトのWho Is 情報も確認しました。しかし登録者に関する情報は全く何も開示されていません。サイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。
サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日
Banexcoin (www.banexnft.ai) 2018年5月15日 (2021年2月3日 アップデート)
SunbitZ (www.sunbitpe.com) 2022年11月18日
DEFI (www.defion.co) 2022年12月5日
最初のBanexcoinの場合は開設からそれなりに時間が経過していますが、他の2つのサイトはかなり新しいサイトです。この検証を書いている2023年1月中旬時点で2番目のSunbitZは開設から2ヶ月ほど、最後のDEFIというサイトは1ヵ月半ほどしか経過していません。
そして上で示したようにこれらのサイトには「数万のユーザー」を抱えているという記述があるのですが、これらのサイトへのアクセスを調べてみると以下のキャプに示すようにかなりアクセスが少ないことが分かります。
Banexcoin (www.banexnft.ai) の場合は1日当たりの独立訪問者数が471人、1ヶ月のアクセス数が14271となっていますから数万人のユーザー登録があっても大半の口座が休眠状態なのかもしれませんし、まだしも有り得る数字かとも思います。しかし残りの2つのサイト、SunbitZ (www.sunbitpe.com) と DEFI (www.defion.co) の場合は独立訪問者数も月間のアクセス数も共に検出限界以下という結果になっています。サイトの開設から間もないサイトであることから当然かもしれませんが「数万人のユーザー」を抱えているとは到底思えません。
最初に引用したYahoo知恵袋への投稿で出金に困難が生じているという情報が出ているBanexcoinだけでなく、本項で検証した3つのサイトは記述内容の信頼性に問題があり、情報開示も明らかに不充分、不適切です。これらのサイトでの投資を勧誘されても、特にネットで知り合った外国人あるいは外国人の疑いがある人物に勧誘されても応じないことを強く推奨します。
※付記
以下で検証している2つのopensea (オープンシー)というサイトも同じテンプレート由来のサイトと思われます。参照してください。
●opensea (オープンシー https://opensea.design/)
●opensea (オープンシー https://opensea.best/)
1つ目のオープンシー (https://opensea.design/) はYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2つ目のオープンシー (https://opensea.best/) は1つ目のサイトと同じIPアドレス上にあることで見つかってきたサイトです。まず1つ目のサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。
この質問をするまでの経緯について全く説明がありませんがおそらく誰かに勧誘されて入金してしまい、入金額が少なかったためか出金できたものの免許証、電話番号、メールアドレスを提出してしまったようです。
そこでこの質問投稿に出てきたURLアドレスのサイトについて調べてみました。すると同じIPアドレス上にもう1つ非常によく似たサイトが存在することが判明しました。以下はこの質問に出てきたオープンシーというサイト (https://opensea.design/) を基準にして同じIPアドレス (175.41.19.58) 上のサイトを探した結果です。もう1つ、「opensea.best」というURLアドレスのサイトが存在することが示されています。
このIPアドレスを共有しているサイトも含めて2つのサイトの冒頭部のキャプ画像を以下に示します。
▼オープンシー (https://opensea.design/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語]
▼オープンシー (https://opensea.best/) [表示言語:中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語]
2つのサイトはサイト名、IPアドレスが一致しているだけでなく、この冒頭部で全く区別出来ないほど互いに酷似しています。表示言語の選択肢も中国語、英語、香港語、日本語、タイ語、韓国語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語の9言語でプルダウンメニューでの選択肢の並び順まで含めて同じです。
さらに以下は2つのオープンシーのサイトの3つの特長を説明している部分のキャプです。表題と同じオープンシー (https://opensea.design/) → オープンシー (https://opensea.best/) という順でキャプを示します。
2つのオープンシーのサイトはこの部分でも互いに酷似しています。
>世界をリードするデジタル資産取引プラットフォーム
>世界130カ国以上の数百万人のユーザーに安全で信頼性の高いデジタル資産取引および資産管理サービスを提供します。
といった文章も同じです。しかしこれらのサイトに「数百万人のユーザー」がいるかどうかは後述しますが疑問です。そしてこの部分は上で検証したDEFI (https://www.defi2.ai/#/) 以下のサイトともよく似ています。以下には比較の為にDEFI (https://www.defi2.ai/#/) のサイトの相当部分のキャプを再掲します。ここで検証している2つのオープンシーのサイトの相当部分と比べるとDEFIのサイトでは3つの異なるイラストが並んでいるのに対して2つのオープンシーのサイトでは同じイラストが3回繰り返されているなど幾つか違いはありますが、明らかに似ています。
さらに以下には2つのオープンシーのサイトでアプリのダウンロードボタンが用意されている部分のキャプ画像です。やはり表題と同じオープンシー (https://opensea.design/) → オープンシー (https://opensea.best/) という順でキャプを示します。
この部分でも2つのオープンシーのサイトは互いに酷似していますし、以下にキャプを再掲したDEFI (https://www.defi2.ai/#/) のサイトの相当部分と比較してもなぜかWINDOWS対応のアプリが消滅していますがかなり似ていることが分かります。
さらに以下は2つのオープンシーのサイトの脚注部分のキャプです。やはり表題と同じオープンシー (https://opensea.design/) → オープンシー (https://opensea.best/) という順でキャプを示します。
右端に連絡先情報として唯一示されているメールアドレスが書いてありますが、2つのオープンシーのサイトで示されているメールアドレスは同じです。
>OPENSEA1@outlook.com
そしてこのメールアドレスは上で検証したDEFI (https://www.defi2.ai/#/) 以下のサイトの14個のサイトに示されていたメールアドレスで「@outlook.com」というドメイン名の無料登録できるメールアドレスになっています。唯一示されている連絡先がフリーメールのアドレスというのは話になりません。そこで例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は何も開示されていません。サイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。
サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日
オープンシー (opensea.design) 2022年11月17日
オープンシー (opensea.best) 2022年11月26日
そして上で示したようにこれらのサイトの特長をまとめて説明しているには「世界130カ国以上の数百万人のユーザー」を抱えているという記述がありましたが、これらのサイトへのアクセスを調べてみるといずれの場合も以下のキャプに示すように1日当たりあるいは月間のアクセス数といった数字が全て検出限界以下になっています。
とてもではありませんが「世界130カ国以上の数百万人のユーザー」を抱えているという主張は事実ではないでしょう。そもそもURLアドレスが異なるだけで名称が同じ、互いに区別するのも難しいようなサイトが2つ存在するというだけで危うい状況としか思えません。改めて結論するまでもなくこれらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
●Gateio (https://www.gatoio.co/#/)
●coinEX (コインEX https://www.kexni.com/#/)
最初のGateioはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、コインEXは画像検索で見つけてきたサイトです。いずれも上で検証してきたDFnft (https://www.dfnft.ai/#/) 以下の一連のサイトと明らかに似ており、同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたサイトである可能性が濃厚です。まず最初のGateioについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
▼2023年6月22日投稿 (Gateioに関する投稿)
Facebookで趣味が共通ということで接触してきた外国人女性に勧誘されてGateioというサイトでの投資を始めてしまったようです。当初の少額の出金についてはカスタマーサポートに連絡すれば何の問題もなく出金できたのに、今回大きな金額を出金しようとしたところまずは高額の出金なので出金手数料を請求され、その要求に応じて出金手数料を払ったものの今度は取引内容に不審点があるので調査するから調査料が必要とまた追加入金の請求が来たことでさすがに不審を抱いてこの質問を投稿しているという状況のようです。これはまさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺勧誘の手口に合致します。
とにかくこの質問に出てきたGateioのサイトのURLアドレスにアクセスしてみました。以下にサイト冒頭部のキャプ画像を示します。ついでに画像検索で見つけてきた表題2番目のコインEXについてもサイト冒頭部のキャプを示します。
▼Gateio (https://www.gatoio.co/#/) [表示言語:中国語、香港語、英語、日本語、イタリア語、韓国語、スペイン語、ドイツ語]
▼コインEX (https://www.kexni.com/#/) [表示言語:香港語、日本語、中国語、英語、タイ語、韓国語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ベトナム語]
このサイト冒頭部を見ただけではこれら2つのサイトが互いに似ている、あるいは上で検証してきたサイトと似ていることは分かりません。せいぜい表示言語選択のプルダウンメニューの部分が似ているぐらいです。しかしこの冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分を見るとこれら2つのサイトと上で検証してきたDFnft (https://www.dfnft.ai/#/) 以下の一連のサイトが非常によく似ていることが分かります。以下にはまず本項の検証対象である2つのサイトの特長を説明している部分のキャプを表題と同じ順、Gateio → コインEXという順で示します。
そして上で検証した一連のサイトの中で例えばDEFi (https://www.defieu.co/#/) のサイトの相当部分のキャプを比較の為に以下に再掲します。全く区別出来ないほど非常によく似ています。
いずれのサイトでも「世界トップのデジタル資産取引プラットフォーム」という表題の下に以下のような文章があります。
>世界130カ以上の国の数万のユーザーに安全、信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供いたします
しかし後述しますが、これらのサイトはかなり新しいサイトであり、アクセスも少ないので数万のユーザーがいるかどうかは極めて疑問です。
さらにこの部分に続いて出てくるマルチプラットフォーム対応を説明する部分についても比較します。Gateio → コインEX → 比較対象のDEFi (https://www.defieu.co/#/)という順でキャプを示します。
全く同じ画像が3枚並んでいるようにしか見えません。
次は脚注部分の比較です。やはりGateio → コインEX → 比較対象のDEFi (https://www.defieu.co/#/)という順でキャプを示します。
この脚注部分も互いに非常によく似ています。この脚注の右端にメールアドレスが書いてありますが、これが唯一の連絡先情報のようです。
Gateio: gateioex@outlook.com
コインEX: coinEX.co@outlook.com
いずれも上で検証してきたサイトと同様で「@outlook.com」というドメイン名の無料登録できるメールアドレスになっています。フリーメールのアドレスが唯一の連絡先というのは話になりません。そこで例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は何も開示されていません。サイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。
サイト名 登録・開設日
Gateio 2023年2月28日
コインEX 2023年5月4日
いずれも2023年になってから立ち上げられたサイトです。この検証は2023年6月下旬に書いているのでGateioは開設から4ヶ月ほど、コインEZの場合には2ヶ月も経過していないかなり新しいサイトということになります。しかしこれら2つのサイトの脚注にある「私たちについて」というリンク先のサブページを見ると「歴程」と題された以下のような記述があります。左下がGateioのサイトからのキャプ、右下がコインEXのサイトからのキャプです。
いずれのサイトでも2013年に誕生して9年の歴史があると書いてあります。しかしWho Is 情報ではいずれも2023年に開設されたサイトなのですから矛盾があります。またこの「歴程」と題された文章には見覚えがあります。すなわち「検証107」で検証した幾つかのサイトにこれと非常によく似た文章が確認されているのです。例えば右に示したのは「検証107」で検証したICE (https://www.icecoinwnog.com/#/) という既に閉鎖されているサイトからのキャプ画像です。同じく2014年に誕生となっていますが、このキャプは2022年6月に取得しているので「9年の歴程」ではなく、「7年の歴程」となっています。それ以外の部分は全く同じ文章ですし、背景画像も同じものと思われます。
ICE (https://www.icecoinwnog.com/#/) などのサイトはここで検証しているサイトと冒頭部などでは全く似ていませんが、同じグループによるサイトである可能性が極めて高いものと考えざるを得ません。
また以下にはGateioおよびコインEXのサイトへのアクセス状況を調べた結果を示します。
いずれのサイトでもサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分には上で指摘したように
>世界130カ以上の国の数万のユーザーに安全、信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供いたします
という記述がありますが、Gateioの場合は1日当たりの独立訪問者数が46人、月間のアクセス数が1394回という微妙な数字、コインEXの場合は1日当たりの独立訪問者数も月間のアクセス数も検出限界以下という結果になっています。「数万のユーザー」を本当に抱えているかどうかサイトの開設が新しいことも考えると極めて疑問と考えざるを得ません。
さらに本項で検証した2つのサイトのサイト名やロゴですが、仮想通貨データーベースのCoinMarketCapに登録がある取引所の名称やロゴを盗用したものである可能性が高いです。まず左下が本項で検証したGateio (https://www.gatoio.co/#/) のサイトのロゴ、右下が盗用先ではないかと思われるGate.io (https://www.gate.io/ja) のロゴです。
同様に左下が本項で検証したコインEX (https://www.kexni.com/#/) のロゴ、右下が盗用先ではないかと思われるCoinEx (https://www.coinex.com/) のロゴです。
ロゴは全く同じという訳ではありませんが、特に2つのGateioのロゴは互いに似ているように思われます。そして盗用先ではないかと思われる2つの取引所はいずれもCoinMarketCapの取引所リストで出来高上位に入るような取引所です。有名な取引所と似たような名称やロゴを意図的に勝手に使っている疑いはかなり濃いように思われます。
本項で検証した2つのサイトはいずれも信頼できる取引所のサイトとは思われません。情報開示は不充分、不適切ですし、記述内容について事実に反していると思われる部分が多くて、信頼出来ません。また最初に引用したYahoo知恵袋に出てきた投稿ではネットで知り合った外国人に勧誘されて最初は出金できたけれども大金を出金しようとしたところ意味の分からない名目での追加入金を繰り返し要求されるばかりで出金できないという事態に陥っていることが報告されています。これらのサイトはやはり非常に危険なサイトである疑いが濃厚と考えざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
●Electrum (エレクトラム https://www.electrumnft.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.electrumnft.ai/#/)
●Electrum (エレクトラム https://www.electrumxo.ai/#/、スマホ用サイト:https://m.electrumxo.ai/#/home)
いずれもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで互いに非常によく似ているだけでなく、上で検証したDFnft (https://www.dfnft.ai/#/) 以下の一連のサイトと明らかに似ており、同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたサイトである可能性が濃厚なのでここで検証することにします。
まず最初のエレクトラム (https://www.electrumnft.ai/#/) に関して出てきた2件の質問投稿から引用します。
▼2023年8月8日投稿 (エレクトラム (https://www.electrumnft.ai/#/) に関する投稿)
▼2023年8月22日投稿 エレクトラム (https://www.electrumnft.ai/#/) に関する投稿)
いずれもエレクトラム (https://www.electrumnft.ai/#/) の信頼性を質問していますが、この質問をすることになった詳しい状況が分かりません。
次は表題2番目のエレクトラム (https://www.electrumxo.ai/#/) に関する質問投稿です。
▼2023年10月1日投稿 (エレクトラム (https://www.electrumxo.ai/#/) に関する投稿)
Instagram経由で知り合った人物 (外国人かどうかは不明) からエレクトラム (https://www.electrumxo.ai/#/) での仮想通貨投資を勧められて100万円も入金してしまい、さらに追加投資を勧められたことで不安を感じて詐欺の可能性に気が付き、勧誘役と交渉してようやく入金した100万円の内、10万円のみ出金出来たという状況のようです。
とにかくこれらの投稿に出てきた2つのエレクトラムというサイトについてまずは冒頭部の画像を以下に示します。
▼エレクトラム (https://www.electrumnft.ai/#/) [表示言語:香港語、日本語、中国語、英語、タイ語、韓国語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ベトナム語]
▼エレクトラム (https://www.electrumxo.ai/#/) [表示言語:香港語、日本語、中国語、英語、タイ語、韓国語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ベトナム語]
指摘するまでもなく2つのエレクトラムのサイトは互いに非常によく似ています。背景画像は全く同じものですし、表示言語の選択肢とその並びも全く同じです。さらにこの冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を説明する部分についても以下に表題と同じ順、エレクトラム (https://www.electrumnft.ai/#/) → エレクトラム (https://www.electrumxo.ai/#/) という順で画像を示して比較します。
さらに上で検証した一連のサイトの中で例えばDEFi (https://www.defieu.co/#/) のサイトの相当部分のキャプを比較の為に以下に再掲します。全く区別出来ないほど非常によく似ています。明らかに同じテンプレートから量産されたサイトでしょう。
さらに以下はアプリをダウンロード出来るようになっている部分の比較です。やはりエレクトラム (https://www.electrumnft.ai/#/) → エレクトラム (https://www.electrumxo.ai/#/) → 比較対象のDEFi (https://www.defieu.co/#/) という順で画像を示して比較します。
3つのサイトはこの部分でも互いに全く同じに見えます。
さらに以下は脚注部分の比較です。ここでもエレクトラム (https://www.electrumnft.ai/#/) → エレクトラム (https://www.electrumxo.ai/#/) → 比較対象のDEFi (https://www.defieu.co/#/) という順で画像を示して比較します。
この部分でも右端にサイトのURLアドレスやメールアドレスが記されているので全く同じではありませんが、やはり互いに非常によく似ています。記されているメールアドレスを以下にまとめます。
サイト名 (URLアドレス) メールアドレス
エレクトラム (https://www.electrumnft.ai/#/) Electrumnft@outlook.com
エレクトラム (https://www.electrumxo.ai/#/) Electrumnft@outlook.com
比較対象のDEFi (https://www.defieu.co/#/) defieu@outlook.com
いずれのメールアドレスも「outlook.com」というフリーメールのアドレスです。信用できるサイトの唯一の連絡先がフリーメールのアドレスなんてことは有り得ません。連絡先情報がフリーメールのアドレスしかないということで例によってサイトのWho Is 情報を確認しましたが、登録者に関する情報は何もありません。以下にWho Is 情報を示しますがいずれの場合も黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録開設日 (Creation Date) が2023年6月29日となっています。
同日に登録されているということはいずれかが他方を模倣した偽サイトという訳ではなく、これら2つのサイトは同じグループによって登録されたと考えるしかありません。同じグループが互いに区別も難しいほど酷似したサイトを複数立ち上げているという時点で明らかに異常です。またこの検証を書いている2023年10月上旬時点でエレクトラム (https://www.electrumnft.ai/#/) はアクセス出来なくなっています。サイトの開設から3ヶ月ほどしか経過していないのに何の告知もなく閉鎖されているようです。エレクトラム (https://www.electrumxo.ai/#/) についても突然閉鎖される可能性が高い、非常に危険なサイトと考えざるを得ません。こうしたサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。