本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本語表示に対応しているのに日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。日本居住者に投資勧誘すれば無登録の違法業者ということになります。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」、「検証71」、「検証72」、「検証73」、「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」、「検証80」、「検証81」、「検証82」、「検証83」、「検証84」、「検証85」、「検証86」、「検証87」、「検証88」、「検証89」、「検証90」、「検証91」、「検証92」、「検証93」、「検証94」、「検証95」、「検証96」、「検証97」、「検証98」、「検証99」、「検証100」、「検証101」、「検証102」、「検証103」、「検証104」、「検証105」、「検証106」、「検証107」、「検証108」、「検証109」、「検証110」、「検証111」、「検証112」、「検証113」、「検証114」、「検証115」、「検証116」、「検証117」、「検証118」、「検証119」、「検証120」、「検証121」、「検証122」、「検証123」、「検証124」、「検証125」、「検証126」、「検証127」、「検証128」、「検証129」、「検証130」、「検証131」、「検証132」、「検証133」、「検証134」、「検証135」、「検証136」、「検証137」、「検証138」、「検証139」、「検証140」、「検証141」、「検証142」、「検証143」、「検証144」、「検証145」、「検証146」、「検証147」、「検証148」、「検証149」、「検証150」、「検証153」、「検証155」で検証してきた中国系と思われる海外の詐欺グループによって勧誘が行われていると思われる一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証91ページ目です。「検証157」、「検証158」、「検証159」、「検証160」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。
●BXA (https://www.bxa-sot.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.bxa-sot.com/#/) → 閉鎖確認
●BXA (https://www.bxapdf.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.bxapdf.com/h5/#/) → 閉鎖確認
●BXA (https://www.bxacoin.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.bxacoin.com/#/)
●BXA (https://www.bxasuc.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.bxasuc.com/#/)
●NHB (https://www.nhbprk.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.nhbprk.com/#/) → 閉鎖確認
●NHB (https://www.nhbrsk.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.nhbrsk.com/#/) → 閉鎖確認
●NHB (https://www.nhbpro.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.nhbpro.com/#/) → 閉鎖確認
●NHB (https://www.nhbckm.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.nhbckm.com/#/) → 閉鎖確認
●TBTK (https://www.tbtkpro.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.tbtkpro.com/#/) → 閉鎖確認
●COMEX (https://www.comexwin.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.comexwin.com/#/)
●BXA (https://www.bxamax.com/#/home、スマホ用サイト: https://m.bxamax.com/#/)
●BXA (https://www.bxahoy.com/#/home、スマホ用サイト: https://m.bxahoy.com/#/)
●BXA (https://www.bxamtx.com/#/home、スマホ用サイト: https://m.bxamtx.com/#/)
●BXA (https://www.bxaex.com/#/home、スマホ用サイト: https://m.bxaex.com/#/)
●BXA (https://www.bxapro.com/#/home、スマホ用サイト: https://m.bxapro.com/#/)
まず以下の10個のサイトをまとめて検証します。
●BXA (https://www.bxa-sot.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.bxa-sot.com/#/) → 閉鎖確認
●BXA (https://www.bxapdf.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.bxapdf.com/h5/#/) → 閉鎖確認
●BXA (https://www.bxacoin.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.bxacoin.com/#/)
●BXA (https://www.bxasuc.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.bxasuc.com/#/)
●NHB (https://www.nhbprk.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.nhbprk.com/#/) → 閉鎖確認
●NHB (https://www.nhbrsk.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.nhbrsk.com/#/) → 閉鎖確認
●NHB (https://www.nhbpro.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.nhbpro.com/#/) → 閉鎖確認
●NHB (https://www.nhbckm.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.nhbckm.com/#/) → 閉鎖確認
●TBTK (https://www.tbtkpro.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.tbtkpro.com/#/) → 閉鎖確認
●COMEX (https://www.comexwin.com/#/home、スマホ用サイト:https://m.comexwin.com/#/)
最初の2つのサイト、共にBXAという名称の2つのサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外の8つのサイトはそれらの知恵袋への投稿への回答や画像検索から見つけてきたサイトです。まず最初の2つのBXAというサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
▼2024年9月21日投稿 (BXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) に関する投稿)
語学勉強アプリのHellotalkで知り合った自称・日中ハーフという人物に勧誘されてBXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) で投資してしまい、出金できなくなってしまったようです。
▼2024年9月23日投稿 (BXA (https://www.bxapdf.com/#/home)に関する投稿)
チャットアプリで知り合った人物 (外国人かどうかは不明) にビットコイン投資を勧められ、日本の仮想通貨交換業者から15万円分の仮想通貨を紹介されたBXA (https://www.bxapdf.com/#/home)に入金してしまったようです。そして勧誘役の言いなりでデイトレードをしたところ1日で100万円ほどの利益が出たけれども出金しようとするとマネーロンダリングの疑いがあるなどと称して意味不明の25%デポジットを要求されて出金できなくなったようです。こウした経緯はまさに「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口に合致します。
そしてこの質問に寄せられている回答の中に以下の回答があります。
セキュリティソフトで診断すると「注意」という診断結果になること、そして「全く同じ構造、外観の3つのサイト」が存在することが指摘されています。その3つのサイト「m,bxa-sot.com」「m.bxacoin.com」「m.bxasuc.com」が既に登場した表題最初のBXA (https://www.bxa-sot.com/#/home)、さらに表題3番目、4番目の同じBXAという名称のサイトということになります。さらに画像検索で見つけてきた表題5~10番目の6つのサイトを加えて計10個のサイトについてまずはPC用サイトの冒頭部の画像を以下に順に示していきます。
▼BXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
▼BXA (https://www.bxapdf.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
▼BXA (https://www.bxacoin.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
▼BXA (https://www.bxasuc.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
▼NHB (https://www.nhbprk.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
▼NHB (https://www.nhbrsk.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
▼NHB (https://www.nhbpro.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
▼NHB (https://www.nhbckm.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
▼TBTK (https://www.tbtkpro.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
▼COMEX (https://www.comexwin.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
説明するまでもなくこれら10個のサイトの冒頭部は互いに酷似しています。表示言語の選択肢とその並び順まで同じです。わずかな違いは画像左上のロゴの部分、4つのNHBというサイトでメニューバーに「オンラインサービス」という項目が欠けていることぐらいです。サイト名が一致している組み合わせについては全く区別出来ません。
次にスマホ用サイトについても画像を示します。スマホ用サイトのトップページとログイン画面の画像を表題と同じ順で以下に示します。
▼BXAスマホ用サイト (https://m.bxa-sot.com/#/)
▼BXAスマホ用サイト (https://m.bxapdf.com/h5/#/)
▼BXAスマホ用サイト (https://m.bxacoin.com/#/)
▼BXAスマホ用サイト (https://m.bxasuc.com/#/)
▼NHBスマホ用サイト (https://m.nhbprk.com/#/)
▼NHBスマホ用サイト (https://m.nhbrsk.com/#/)
▼NHBスマホ用サイト (https://m.nhbpro.com/#/)
▼NHBスマホ用サイト (https://m.nhbckm.com/#/)
▼TBTKスマホ用サイト (https://m.tbtkpro.com/#/)
▼COMEXスマホ用サイト (https://m.comexwin.com/#/)
これらスマホ用サイトについても表題の10個のサイトは互いに非常によく似ています。特に4つのBXAというサイト、4つのNHBという名称のサイトの見かけは互いに全く区別出来ません。
さらにPC用サイトに戻って冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を説明している部分についても表題の10個のサイトの画像を以下に順に示します。まず表題4番目までのBXAという名称のサイトについて表題と同じ順、BXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) → BXA (https://www.bxapdf.com/#/home) → BXA (https://www.bxacoin.com/#/home) → BXA (https://www.bxasuc.com/#/home) という順で4枚の画像を示します。
さらに表題5~10番目の6つのサイトについても表題と同じ順、NHB (https://www.nhbprk.com/#/home) → NHB (https://www.nhbrsk.com/#/home) → NHB (https://www.nhbpro.com/#/home) → NHB (https://www.nhbckm.com/#/home) → TBTK (https://www.tbtkpro.com/#/home) → COMEX (https://www.comexwin.com/#/home) という順で6枚の画像を示します。
この部分では計10個のサイトは互いに全く区別出来ません。そしてこの部分に記されている文章には見覚えがあります。例えば以下は「検証95」で検証したUncle block (アンクルブロック https://uncleblockings.com/#/home) というサイトのサイトの特長を説明している部分の画像の再掲です。ちなみにこのアンクルブロックというサイトについては「検証95」に書いた検証で説明しているように複数の出金できなくなったという被害報告がYahoo知恵袋に出ており、既にサイトは閉鎖されています。
本項で検証している10個のサイトに記されている文章と「検証95」で検証したアンクルブロックというサイトに記されている文章が全く同じなのです。以下に記されている文章を書き出します。
▼世界をリードするデジタル資産取引プラットフォーム
130を超える国/地域の数百万人のユーザーに信頼性の高いデジタル資産取引および資産管理サービスを提供しています
▼安全で信頼できる
暗号資産金融サービスでの5年の経験
プロフェッショナル分散システムとDDOS攻撃防止システム
▼世界の生態学的配置
複数の国/地域にローカライズされた貿易サービスセンターを設立しました
複数のビジネスフォームを統合するブロックチェーンのグローバル展開を促進する
▼ユーザーファースト
事前報酬制度の確立
投資家保護基金を設立する
サイト自体は全く似ていませんが、同じ文章が使い回しされていることは間違いありません。また「暗号資産金融サービスでの5年の経験」があるとか「130を超える国/地域の数百万人のユーザー」を抱えているという主張も事実かどうか極めて疑わしいです。この点についてはまた後述します。
さらに本項で検証している10個のサイトに共通して仮想通貨の取引手数料無料などを説明する「あなたのデジタル通貨の旅を始めましょう」と題された部分が次に出てきます。10個のサイトの同じ画像を10枚並べても仕方がないので以下には表題最初のBXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) の画像のみを示します。他の9つのサイトについてもこれらの部分は全く同じです。
そして「検証95」で検証したアンクルブロックのサイトにもこれと非常によく似た文章が確認されています。以下にアンクルブロックのサイトの画像を再掲します。
BXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) のサイトとアンクルブロックのサイトでこの部分に記されている文章を以下に書き出しますが、全く同じ文章です。
貴方のデジタル通貨の旅を始めましょう
▼0デジタル通貨を売買するための取引手数料
複数の支払い方法を使用してデジタル通貨を取引し、0手数料、安全かつ迅速
▼最適な取引手数料率
有利な取引率、最高品質のサービスをお楽しみください
▼24時間年中無休のカスタマーサービスサポート
24時間年中無休のサービス、フルタイムの操作モード、初めて関連するお問い合わせに答える
さらに本項で検証している10個のサイトでは次に取引アプリをダウンロードする為のQRコード並んでいる「いつでもどこでもマルチプラットフォーム端末で取引します」と題された部分が出てきます。やはり10枚の同じ画像を並べても仕方がないので以下には表題最初のBXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) の画像のみを示します。
この部分に記されている文章についてもやはり「検証95」で検証したアンクルブロック (https://uncleblockings.com/#/home) のサイトのアプリをダウンロード出来る部分に全く同じ文章があります。以下にその同じ文章があるアンクルブロックのサイトの画像を再掲します。
やはり本項で検証している10個のサイトとアンクルブロックのサイトに共通して
>いつでもどこでもマルチプラットフォーム端末で取引します
>iOS、Android、およびWindowsプラットフォームをカバーし、すべてのビジネス機能をサポートします
という文章が確認出来ます。
本項で検証している10個のサイトは複数の被害報告が出ているアンクルブロックのサイトと見かけは全く異なりますが、文章部分だけは非常によく似ています。本項で検証しているサイトとアンクルブロックのサイトは同じ運営グループによるものである可能性が極めて濃いものと考えざるを得ません。また「検証95」ではEta (https://www.etausdc.com/#/home) などアンクルブロックとよく似た7つのサイトについて検証しており、これらも同じグループによるサイトと考えられます。さらにアンクルブロックの検証で指摘していますが、完全に同じではないもののよく似た文章がかなり多くのサイトで確認されています。例えば以下は「検証98」で検証したDogecoin (Dogeコイン https://www.021ctp.com/dist/#/) というやはりYahoo知恵袋に被害報告が出ていたサイトの画像です。本項で検証しているサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分と比較するとイラスト部分などは全く似ていませんが、文章はかなり似ているようです。
▼BXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) の文章
世界をリードするデジタル資産取引プラットフォーム
130を超える国/地域の数百万人のユーザーに信頼性の高いデジタル資産取引および資産管理サービスを提供しています
▼Dogeコイン (https://www.021ctp.com/dist/#/) の文章
世界でリードしているデジタル資産取引プラットフォーム
130カ国を超える数百万のユーザーのために、信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供しています。
微妙は違いはありますが、やはり偶然とは思えないほど似ているように思われます。こういったサイトも本項で検証しているサイトと組織的な繋がりが疑われます。
PC用サイトのトップページの最後には「会社概要」と題された部分があります。以下にはまず表題最初のBXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) の会社概要を示します。
表題2~4番目のURLアドレスが異なる3つのBXAのサイトはこの部分でも全く同じなので画像は省略します。そして「会社概要」という題目ですが、連絡先情報、経営者情報や金融ライセンスに関する情報は何も示されていません。同様に以下には4つのNHBというサイトを代表して表題5番目のNHB (https://www.nhbprk.com/#/home)、さらに表題9番目のTBTK、表題10番目のCOMEXについても「会社概要」の部分の画像を示します。
これらのサイトの記述も表題最初のBXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) の会社概要の記述と似ていて、やはり連絡先情報、経営者情報、金融ライセンスに関する情報は何も示されていません。情報開示は明らかに不充分、不適切です。
連絡先情報が何もないので例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが、開示されている情報はわずかで信頼出来るようにも思われません。
サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 登録者所在地
BXA (www.bxa-sot.com) 2024年6月25日 米国・アリゾナ州
BXA (www.bxapdf.com) 2024年8月1日 米国・カリフォルニア州
BXA (www.bxacoin.com) 2024年5月23日 米国・カリフォルニア州
BXA (www.bxasuc.com) 2024年5月23日 米国・カリフォルニア州
NHB (www.nhbprk.com) 2024年7月27日 米国・フロリダ州
NHB (www.nhbrsk.com) 2024年2月18日 米国・フロリダ州
NHB (www.nhbpro.com) 2024年7月27日 米国・フロリダ州
NHB (www.nhbckm.com) 2024年5月9日 米国・フロリダ州
TBTK (www.tbtkpro.com) 2024年6月16日 米国・イリノイ州
COMEX (www.comexwin.com) 2024年8月26日 オランダ
上で示したようにこれらのサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分には
>暗号資産金融サービスでの5年の経験
>130を超える国/地域の数百万人のユーザー
といった記述がありますが、これら10個のサイトはいずれも2024年になってから登録・開設されたサイトです。中でも最後のCOMEXというサイトは2024年8月26日に開設されており、この検証を書いている2024年8月下旬現在で開設からちょうど1ヶ月ほどしか経過していない非常に新しいサイトです。「暗号資産金融サービスでの5年の経験」があるわけがないですし、サイト開設からわずか1ヶ月で「数百万人のユーザー」を獲得しているとは到底思えません。またこれら10個のサイトは互いに酷似していてどう見ても同じグループによるサイトとしか思えませんが、Who Is情報に記されている登録者の所在地はアメリカのアリゾナ州、カリフォルニア州、フロリダ州、イリノイ州、そしてオランダの5ヵ所に分散しています。到底事実とは思えません。情報開示は明らかに不充分、不適切です。金融ライセンスも確認出来ません。
それからこれらのサイトで取引されている取引対象の中には聞いたことがない仮想通貨 (?) が含まれており、しかも非常に違和感のあるチャートパターンになっている場合があります。例えば以下は表題最初のBXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) のサイトの「貨幣取引」というサブページにあるGPTという仮想通貨 (?) のUSDT (米ドル) 建て日足チャートです。
2024年8月8日に初値0.01ドルで取引が始まってから陰線が1本もない一方的な右肩上がりのチャートになっており、このチャート画像を取得した2024年9月下旬現在で0.25ドルほどで取引されていることになっています。上場初値の25倍以上に値上がりしていることになります。
また以下も表題最初のBXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) のサイトにあるIOという仮想通貨 (?) のUSDT (米ドル) 建て日足チャートです。
2024年6月22日に上場初値0.5630ドルで取引が始まってから約3か月後の2024年9月下旬現在で9.39ドルほどで取引されていることになっています。約3ヶ月で16~17倍になっていることになります。日足チャートで陽線ばかり並んでいてほぼ一定割合で毎日相場が上昇し、上ヒゲ、下ヒゲも全く確認出来ない、出来高も毎日増えているという非常に不自然なチャートになっています。
さらに以下も表題最初のBXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) のサイトにあるBGFTという仮想通貨 (?) のUSDT (米ドル) 建て日足チャートです。
右肩上がりの時期と右肩下がりの時期が繰り返している非常に不自然なチャートになっています。到底実際の取引を反映したチャートとは思えません。
さらに以下は表題5番目のNHB (https://www.nhbprk.com/#/home) のサイトにあるBGFTという仮想通貨 (?) のUSDT (米ドル) 建て日足チャートです。BGFTという仮想通貨の名称はBXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) のサイトにチャートが掲載されていた仮想通貨と同じですが、チャートパターンは大きく異なり、一方的な右肩上がりのチャートになっています。実際の取引を反映しているとは思えない非常に不自然なチャートになっていることは同じです。
また以下は表題9番目のTBTK (https://www.tbtkpro.com/#/home) のサイトにあるRDKという仮想通貨 (?) のUSDT (米ドル) 建て日足チャートです。
このチャートも不自然としか思えない上昇と下落を繰り返すチャートになっています。表題最後のCOMEX以外のサイトにはこうした非常に不自然なチャートが確認されます。
改めて結論するまでもないと思いますが、本項で検証した10個のサイトは投資先として全く信用出来るようには思われません。本項の冒頭で引用したYahoo知恵袋の質問投稿で最初の2つのサイトについて出金できないという報告が出ており、以前に被害報告が出ているサイトと明らかに似ている文章が確認される、連絡先情報などの開示は明らかに不充分、不適切で金融ライセンスも確認出来ないなどなどまともなサイトとは思えない点が多数確認されます。
これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
※付記
2025年1月下旬に確認したところ、本項で検証した10個のサイトの内、7個が閉鎖されていることを確認しました。また表題最後のCOMEX (https://www.comexwin.com/#/home) というサイトの冒頭部の画像が大きく変更されていました。以下に変更後のサイト冒頭部の画像を示します。
▼COMEX (https://www.comexwin.com/#/home)
冒頭部の画像以外は以前のままです。またスマホ用サイト (https://m.comexwin.com/#/) についても同様に冒頭部の画像が入れ替わっています。
また閉鎖された7つのサイトの代わりということでしょうけど同じテンプレートから量産されたサイトがまた見つかってきたので以下で検証しています。参照してください。
●BXA (https://www.bxamax.com/#/home、スマホ用サイト: https://m.bxamax.com/#/)
●BXA (https://www.bxahoy.com/#/home、スマホ用サイト: https://m.bxahoy.com/#/)
●BXA (https://www.bxamtx.com/#/home、スマホ用サイト: https://m.bxamtx.com/#/)
●BXA (https://www.bxaex.com/#/home、スマホ用サイト: https://m.bxaex.com/#/)
●BXA (https://www.bxapro.com/#/home、スマホ用サイト: https://m.bxapro.com/#/)
最初のBXA (https://www.bxamax.com/#/home) というサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他のサイトは画像検索で見つけてきたサイトで上で検証してきた10個のサイトと同じテンプレートからコピペで量産された、URLアドレスが違うだけのサイトとなっています。まずは最初のサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
質問はこれだけでどういう経緯でこの質問をすることになったのか分かりませんが詐欺サイトの可能性を疑っているようです。これは表題最初のBXA (https://www.bxamax.com/#/home) のスマホ用サイトのURLアドレスです。ともかく表題の5つのサイトについてまずはPC用サイトの冒頭部の画像を順に以下に示していきます。
▼BXA (https://www.bxamax.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
▼BXA (https://www.bxahoy.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
▼BXA (https://www.bxamtx.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
▼BXA (https://www.bxaex.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
▼BXA (https://www.bxapro.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
これら5つのPC用サイトの冒頭部はURLアドレスの違い以外は互いに全く同じです。またこれらのサイトは上で検証した10個のサイトとも非常によく似ています。以下には比較の為に上で検証したBXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) のPC用サイトの冒頭部の画像を再掲します。
▼BXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) [表示言語:英語、日本語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ドイツ語、イタリア語]
次にスマホ用サイトについても画像を示します。スマホ用サイトのトップページとログイン画面の画像を表題と同じ順で以下に示します。
▼BXAスマホ用サイト (https://m.bxamax.com/#/)
▼BXAスマホ用サイト (https://m.bxahoy.com/#/)
▼BXAスマホ用サイト (https://m.bxamtx.com/#/)
▼BXAスマホ用サイト (https://m.bxaex.com/#/)
▼BXAスマホ用サイト (https://m.bxapro.com/#/)
これらスマホ用サイトについても互いに全く同じに見えますし、上で検証した10個のサイトのスマホ用サイトとも非常によく似ています。以下には比較の為に上で検証したBXAのスマホ用サイト (https://m.bxa-sot.com/#/) の画像を再掲します。
さらにPC用サイトに戻って冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を説明している部分についても表題の5個のサイトの画像を表題と同じ順、BXA (https://www.bxamax.com/#/home) → BXA (https://www.bxahoy.com/#/home) → BXA (https://www.bxamtx.com/#/home) → BXA (https://www.bxaex.com/#/home) → BXA (https://www.bxapro.com/#/home) という順で画像を示します。
この部分でも5つのサイトは互いに全く区別出来ませんし、上で検証した10個のサイトの相当部分と比較しても全く区別出来ません。以下には比較の為に上で検証したBXA (https://www.bxa-sot.com/#/home) のサイトの相当部分の画像を再掲します。
上に書いた10個のサイトの検証でも書きましたがこの部分にある
>暗号資産金融サービスでの5年の経験
>130を超える国/地域の数百万人のユーザー
といった記述は事実かどうか極めて疑わしいです。この点についてはまた後述します。
さらにトップページには上で検証した10個のサイトと同様に「あなたのデジタル通貨の旅を始めましょう」と題されたサイトの特長を説明している部分、「いつでもどこでもマルチプラットフォーム端末で取引します」と題されたアプリをダウンロードするためのQRコードが用意されている部分、「会社情報」と題された部分が出てきますが、それぞれ5枚ずつの画像を掲載しても意味がないので以下には表題最初のBXA (https://www.bxamax.com/#/home) の画像のみ示します。
上で検証した10個のサイトの場合と同じで「会社概要」には連絡先情報など「会社概要」に記されているべきと思われる情報は何もありません。またそれ以外にも連絡先情報などは見当たりません。そこで例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが、開示されている情報はわずかで信頼出来るようにも思われません。
サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 登録者所在地
BXA (www.bxamax.com) 2024年10月14日 アメリカ・カリフォルニア州
BXA (www.bxahoy.com) 2024年9月29日 アメリカ・カリフォルニア州
BXA (www.bxamtx.com) 2024年9月19日 アメリカ・カリフォルニア州
BXA (www.bxaex.com) 2024年5月22日 アメリカ・カリフォルニア州
BXA (www.bxapro.com) 2024年7月21日 アメリカ・カリフォルニア州
上で書いたようにこれらのサイトには上で検証した10個のサイトと同様に
>暗号資産金融サービスでの5年の経験
>130を超える国/地域の数百万人のユーザー
といった記述がありますが、いずれも2024年の5月以降にサイトが開設されており、「5年の経験」があるとは思えませんし、「数百万人のユーザー」を抱えているかどうかも極めて疑問です。登録者の所在地情報についても同じグループによるサイトとしか思えない上で検証した10個のサイトではアメリカのカリフォルニア州だけでなく、アリゾナ州、フロリダ州、イリノイ州、オランダと分散しており、情報の信頼性は疑わしいです。
それからこれらのサイトで取引されている取引対象の中には上で検証した10個のサイトの場合と同じで聞いたことがない仮想通貨 (?) が含まれており、しかも非常に違和感のあるチャートパターンになっている場合があります。例えば以下は表題最初のBXA (https://www.bxamax.com/#/home) のサイトの「貨幣取引」というサブページにあるSCRという仮想通貨 (?) のUSDT (米ドル) 建て日足チャートです。
2024年11月10日に初値0.56ドルで取引が始まってから陰線が1本もない一方的な右肩上がりのチャートになっており、このチャート画像を取得した2025年1月下旬現在で103ドルほどで取引されていることになっています。上場初値の230倍以上に値上がりしていることになります。出来高も一方的に増え続けているばかりで非常に不自然です。このSCRという謎の仮想通貨(?)について仮想通貨データーベースのCoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/ja/) で探してみましたがそれらしい仮想通貨の情報は見つかりません。SCRという略号の仮想通貨は複数存在するようですが、相場水準が全く異なるので別個の仮想通貨ということになります。
これ以外にも日足チャートを見ると右肩上がりの非常に不自然なチャートパターンになっている謎の仮想通貨 (?) が確認されます。
例えば以下はこれも表題最初のBXA (https://www.bxamax.com/#/home) のサイトで取引されていることになっているALRLという仮想通貨 (?) のUSDT (米ドル) 建て日足チャートです。
2024年10月27日に始値0.10ドルで取引が始まり、2025年1月下旬現在で445ドルほどで取引されていることになっています。
次も表題最初のBXA (https://www.bxamax.com/#/home) のサイトで取引されていることになっているBXAという仮想通貨 (?) のUSDT (米ドル) 建て日足チャートです。
2024年5月23日に始値0.01ドルで取引が始まり、2025年1月下旬現在で307ドルほどで取引されていることになっています。
さらに以下も表題最初のBXA (https://www.bxamax.com/#/home) のサイトで取引されていることになっているMCAという仮想通貨 (?) のUSDT (米ドル) 建て日足チャートです。
2025年1月27日に始値0.012ドルで取引が始まり、2025年1月下旬現在で始値の10倍の0.12ドルほどで取引されていることになっています。わずか4日ほどで相場が10倍になっているということです。
いずれのローソク足チャートでも値上がりを示す陽線ばかり、殆ど上ヒゲ、下ヒゲも見られないという非常に不自然なパターンになっています。これらのチャートが実際の謎の仮想通貨の取引を反映しているチャートかどうかは極めて疑問です。
改めて結論するまでもなく、本項で検証した5個のサイトは投資先として全く信用出来るようには思われません。上で検証した被害報告も確認されている10個のサイトと酷似したサイトであること、連絡先情報などの開示が明らかに不充分、不適切で金融ライセンスも確認出来ないことなどまともなサイトとは思えない点が多数確認されます。また上で検証した10個のサイトがその後、続々と何の告知もなく閉鎖されていることを考えればこれら5個のサイトも突然閉鎖されてしまう事態が起こる可能性は高く、非常に危険です。
これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。