検証127
本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本語表示に対応しているのに日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。無登録の違法業者である可能性が高いです。またこれらのサイトは「検証93」、「検証96」、「検証104」、「検証116」で検証した一連のサイトと部分的に明らかに似ており、同じグループによって同じテンプレートから立ち上げられたサイトの可能性が高いです。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」、「検証71」、「検証72」、「検証73」、「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」、「検証80」、「検証81」、「検証82」、「検証83」、「検証84」、「検証85」、「検証86」、「検証87」、「検証88」、「検証89」、「検証90」、「検証91」、「検証92」、「検証93」、「検証94」、「検証95」、「検証96」、「検証97」、「検証98」、「検証99」、「検証100」、「検証101」、「検証102」、「検証103」、「検証104」、「検証105」、「検証106」、「検証107」、「検証108」、「検証109」、「検証110」、「検証111」、「検証112」、「検証113」、「検証114」、「検証115」、「検証116」、「検証117」、「検証118」、「検証119」、「検証120」、「検証121」、「検証122」、「検証123」、「検証124」、「検証125」、「検証126」で検証してきたTinderを始めとするマッチングサイト (出会い系サイト) やSNSで外国人による勧誘が行われているという共通点がある一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証65ページ目です。「検証128」、「検証129」、「検証130」、「検証131」、「検証132」、「検証133」、「検証134」、「検証135」、「検証136」、「検証137」、「検証138」、「検証139」、「検証140」、「検証141」、「検証142」、「検証143」、「検証144」、「検証145」、「検証146」、「検証147」、「検証148」、「検証149」、「検証150」、「検証153」、「検証155」、「検証156」、「検証157」、「検証158」、「検証159」、「検証160」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。本ページでは以下のサイトを検証します。検証項目は順次追加の予定です。
●2V (https://2v.app/app/#/、スマホ用サイト:https://2v.app/mobile/#/)
●2V (https://2vvb.com/app/#/、スマホ用サイト:https://2vvb.com/mobile/#/)
●2V (https://www.2vcoin.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.2vcoin.com/mobile/#/)
●TDbank (TDバンク https://www.tdbank.fun/app/#/、スマホ用サイト:https://www.tdbank.fun/mobile/#/)
●btcccv (https://www.btcccv.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.btcccv.com/mobile/#/)
●FDC (https://fdc-coin.cc/app/#/、スマホ用サイト:https://fdc-coin.cc/mobile/#/)
●bit bank (ビットバンク https://bitbank.dog/app/#/、スマホ用サイト:https://bitbank.dog/mobile/#/)
●BITFINEN (https://bitfinen.com/app/#/、スマホ用サイト:https://bitfinen.com/mobile/#/)
●Btczcc (https://www.btczcc.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.btczcc.com/mobile/#/)
●Btcocv (https://www.btcocv.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.btcocv.com/mobile/#/)
●98EX (https://www.98exio.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.98exio.com/mobile/#/)
●OKCoinSGP (OKコインSGP https://www.okcoinsgp.cc/app/#/、スマホ用サイト:https://www.okcoinsgp.cc/mobile/#/)
●ukxbit (https://www.ukxbit.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.ukxbit.com/mobile/#/)
●Coinoco (https://coinoco.cc/app/#/、スマホ用サイト:https://coinoco.cc/mobile/#/)
●Coinzcc (https://coinzcc.cc/app/#/、スマホ用サイト:https://coinzcc.cc/mobile/#/)
まず以下の3つのサイトを検証します。
●2V (https://2v.app/app/#/、スマホ用サイト:https://2v.app/mobile/#/)
●2V (https://2vvb.com/app/#/、スマホ用サイト:https://2vvb.com/mobile/#/)
●2V (https://www.2vcoin.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.2vcoin.com/mobile/#/)
2Vというサイト名が一致するだけでなく、サイトの見かけやデザインが互いに非常によく似ている3つのサイトを検証します。最初の2V (https://2v.app/app/#/) はYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他の2つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。まず最初のサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた2件の質問投稿を引用します。これら2件の投稿をしてきたのは同じ人のようです。
どういう状況からこのサイトでの投資を始めてしまったのかなど全く情報がありませんがとにかく出金出来なくなっているようです。とにかくこの質問に出ているURLアドレスで表題最初のサイトを知ることになりました。まずPC用のサイトのキャプを以下に示します。さらに画像検索で見つけてきたこのサイトと名称も見かけもそっくりな表題2番目、3番目のいずれも2Vという名称のサイトの冒頭部のキャプ画像についても順に示します。
▼2V (https://2v.app/app/#/) [表示言語:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語、フランス語、ドイツ語]
▼2V (https://2vvb.com/app/#/) [表示言語:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語、フランス語、ドイツ語]
▼2V (https://www.2vcoin.com/app/#/) [表示言語:香港語、英語、韓国語、日本語]
3つの2Vという名称のサイトはこの冒頭部で明らかに似ています。但し最初の2V (https://2v.app/app/#/) と2番目の2V (https://2vvb.com/app/#/) の場合は背景画像が5種類あってスライドショー形式で入れ替わりで表示されるようになっているのに対して最後の2V (https://www.2vcoin.com/app/#/) のサイトの場合のみは背景画像が1種類しかありません。最初の2V (https://2v.app/app/#/) と2番目の2V (https://2vvb.com/app/#/) の5種類の背景画像の内、上のキャプに示しているのは2番目の背景画像パターンであり、最後の2V (https://www.2vcoin.com/app/#/) のサイトの背景画像と同じに見えます。また最初の2つの2Vのサイトの場合には表示言語の選択肢が中国語、香港語、英語、韓国語、日本語、フランス語、ドイツ語の7言語からの選択なのに対して最後の2V (https://www.2vcoin.com/app/#/) のサイトの場合のみ香港語、英語、韓国語、日本語の4言語の選択肢からの選択になっています。それでもこの冒頭部において3つの2Vというサイトが互いに酷似しているのは間違いありません。
さらにこれら3つの2Vというサイトはこの冒頭部以降の部分でも互いに非常によく似ています。この冒頭に続く部分には仮想通貨のリアルタイムの相場情報を示す部分があり、さらにサイトの特長を4項目にまとめて説明する部分が出てきます。その特長を説明する部分についても以下に3つのサイトからのキャプ画像を表題と同じ順 (2V (https://2v.app/app/#/) → 2V (https://2vvb.com/app/#/) → 2V (https://www.2vcoin.com/app/#/))で並べてみます。
盾、時計、地球、宝石を意味すると思われる4つのイラストは同じものとしか思われませんし、文章部分も互いに非常によく似ています。そしていずれのサイトでも
>世界130カ国を超える数百万人のユーザーに安全で信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供する
といった記述があって数百万人のユーザーがいると主張していますが、実際にこれらのサイトがそれぞれ「数百万人のユーザー」を抱えているかどうかは極めて疑問です。この点に関してはまた後述します。
さらにこのサイトの特長を説明している部分に続いてはマルチプラットフォーム対応を説明する部分が出てきます。その部分についても3つの2Vというサイトのキャプ画像を表題と同じ順、 (2V (https://2v.app/app/#/) → 2V (https://2vvb.com/app/#/) → 2V (https://www.2vcoin.com/app/#/) で以下に示します。
これらのサイトは同じテンプレートから量産されたサイトで間違いないでしょう。
次にスマホ用サイトを比較します。まず表題最初の2Vのスマホ用サイト (https://2v.app/mobile/#/) のキャプを左下に、表題2番目の2Vのスマホ用サイト (https://2vvb.com/mobile/#/) のキャプを右下に示します。
これら2つのスマホ用サイトは互いに非常によく似ていて全く区別出来ません。これら2つのスマホ用サイトでもそれぞれに対応するPC用サイトと同様に冒頭部の背景画像には5つのパターンがスライドショー形式で順に入れ替わる設定になっていて上のキャプに示したのは2番目のパターンが表示された状態のキャプです。キャプの下端のメニューには「トップページ」「取引」「MTC」「取引」「私の資産」という5項目があります。なぜ「取引」という項目が2つあるのか分かりません。
次に表題3番目の2Vのスマホ用サイト (https://www.2vcoin.com/mobile/#/) のキャプを左下に、右下には「検証116」で検証して上でも比較対象としてきたCoin Partner/LOEX (コインパートナー/LOEX) のスマホ用サイト(https://biloex.com/mobile/#/) のキャプを右下に示します。
表題3番目の2Vのスマホ用サイト (https://www.2vcoin.com/mobile/#/) も他の2つの2Vのスマホ用サイトに明らかに似ているのですがPC用サイトと同じで冒頭部の背景画像は1種類のみです。またキャプの下端に見えるメニューバーの項目は「トップページ」「取引」「私の」という3つになっています。上に示した他の2つの2Vのスマホサイトでは同じ場所に「トップページ」「取引」「MTC」「取引」「私の資産」という5項目があって明らかに異なっていますが、違いは気をつけて比較してみなければ分からないようなものでしかありません。
次に各サイトで連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。3つの2Vのサイトの全てについてではありませんが、PC用サイトの脚注部分にメールアドレスが記されているようです。記されているメールアドレスを以下にまとめます。さらに各サイトのWho Is 情報に記されているサイトの登録・開設日もついでにまとめます。
サイト名 (URLアドレス) メールアドレス 登録・開設日
2V (https://2v.app/app/#/) 2vexchange@2v.app 2022年5月6日
2V (https://2vvb.com/app/#/) 2vexchange@2v.app 2022年7月19日
2V (https://www.2vcoin.com/app/#/) 記載なし 2022年11月17日
1つ目と2つ目の2Vのサイトにメールアドレスが記されているのですが記載されているメールアドレスは共通です。サイトの登録・開設日は表題と同じ順で新しくなっているようです。
そしてこれらのサイトは改めて結論するまでもなく信頼できるサイトとは思えません。特に最初のサイトについてYahoo知恵袋に2件の被害者からと思わわれる投稿が出ていることはこれらのサイトが危険であることを強く示唆していると思われます。これらのサイトでの投資を勧誘されても応じないことを推奨します。
●TDbank (TDバンク https://www.tdbank.fun/app/#/、スマホ用サイト:https://www.tdbank.fun/mobile/#/)
●btcccv (https://www.btcccv.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.btcccv.com/mobile/#/)
●FDC (https://fdc-coin.cc/app/#/、スマホ用サイト:https://fdc-coin.cc/mobile/#/)
●bit bank (ビットバンク https://bitbank.dog/app/#/、スマホ用サイト:https://bitbank.dog/mobile/#/)
●BITFINEN (https://bitfinen.com/app/#/、スマホ用サイト:https://bitfinen.com/mobile/#/)
いずれもYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイトで上で検証した3つの2Vという名称のサイトや「検証93」、「検証96」、「検証104」、「検証116」で検証してきた一連のサイトと同じテンプレート由来と思われます。まずこれらのサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
▼2023年2月26日投稿 (TDバンクに関する投稿)
詳しい状況は分かりませんが、投資の勧誘を受けているようです。
▼2023年2月14日投稿 (btcccvに関する投稿)
どういう経緯で取引を始めてしまったのか全く情報がありませんが、35000ドルが出金出来ない状況に陥っているようです。
▼2023年2月27日投稿 (FDCに関する投稿)
ネットで知り合った自称・シンガポールと日本のハーフの女性から勧誘を受けていてロマンス詐欺を疑っているようです。
▼2023年3月1日投稿 (ビットバンクに関する投稿)
勧誘された経緯は分かりませんが投稿者の家族が勧誘を受けて少額でも入金してしまったようです。
▼2023年2月11日投稿 (BITFINENに関する投稿)
やはり状況が分かりませんが、入金してしまい、出金しようとしたところ50万円の追加入金を要求されているということのようです。
これら質問投稿にURLアドレスの記されていたTDバンク、FDC、ビットバンクについてはそれぞれのURLアドレスにアクセスしてみました。URLアドレスが記されていなかったbtcccvとBITFINENについてはそれぞれ検索してそれと思われるサイトを見つけてきました。以下にまず各サイトの冒頭部のキャプ画像を順に示していきます。
▼TDバンク (https://www.tdbank.fun/app/#/) [表示言語:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語、フランス語、ドイツ語]
このTDバンクのサイト冒頭部についてはいくつか指摘しておきたい点があります。まずこのサイト冒頭部の背景画像は2種類あってスライドショー形式で入れ替わりで表示されるようになっています。上に示したのは1つ目のパターン、以下に示すのが2番目のパターンです。
大きな活字で「TDコイン」と書いてあるのですが、奇妙なことに表示言語を英語にしてもこの部分はやはり「TDコイン」という日本語のカタカナが含まれたままなのです。以下にキャプを示します。活字が小さくて分かりにくいですが、下のキャプでは表示言語として英語が選択されたことによってメニューバーが英語表示になっていることを確認してください。これは異様です。
またこのTDバンクのサイトの左上には「TD Bank」というロゴが見えますが、これはカナダの大手銀行の1つ、トロント・ドミニオン銀行 (https://www.td.com/) のロゴの盗用ではないかと思われます。比較の為に左下に本項で検証しているTDバンク (https://www.tdbank.fun/app/#/) のロゴの拡大、右下にトロント・ドミニオン銀行 (https://www.td.com/) のロゴの拡大を示します。
ロゴが非常に似ているのは明らかですが、よく見ると「Bank」の「a」の活字が明らかに異なります。本項で検証しているTDバンクのサイトがトロント・ドミニオン銀行のグループであるとは思えません。本項の最初に書いたようにここで検証しているサイトはや「検証93」、「検証96」、「検証104」、「検証116」で検証してきた一連のサイトと同じテンプレート由来、同じグループによるサイトと考えられますが、過去に検証したサイトの中には無関係の大手金融機関の名称やロゴを盗用していると思われるサイトが幾つか確認されています。例えば「検証116」で検証したサイトの中には日本のSBIグループの名称やロゴを盗用したと思われるサイトが含まれています。ここで検証しているTDバンクのサイトもカナダのトロント・ドミニオン銀行の名称やロゴを盗用したサイトで間違いないでしょう。
次いで表題2番目以下の4つのサイトについても以下に順にサイト冒頭のキャプ画像を示します。
▼btcccv (https://www.btcccv.com/app/#/) [表示言語:日本語、英語、韓国語、香港語]
▼FDC (https://fdc-coin.cc/app/#/) [表示言語:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語、トルコ語]
▼ビットバンク (https://bitbank.dog/app/#/) [表示言語:中国語、香港語、英語、韓国語、日本語、フランス語、ドイツ語]
▼BITFINEN (https://bitfinen.com/app/#/) [表示言語:香港語、英語、インドネシア語、韓国語、日本語]
本項で検証している5つのサイトは背景画像が異なるので一見して互いによく似ているようには見えませんが、それでも右端の言語選択メニューとかメニューバーの項目名とその並びなどは互いに似ているようです。そしてこの冒頭部に続く部分を見ればこれらのサイトが互いに似ているだけでなく、上で検証した3つの2Vのサイトなどこれまでに検証してきた多くのサイトとよく似ています。まず以下には冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分のキャプ画像を表題と同じ順 (TDバンク → btcccv → FDC → ビットバンク → BITFINEN) で示します。
>世界130カ国を超える数百万人のユーザーに安全で信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供する
といった文章、盾、時計、地球、宝石を意味すると思われる4つのイラスト、それぞれのイラストに添えられているサイトの特長を説明する文章は5つのサイトで共通であり、さらに上で検証した3つの2Vというサイトや「検証93」、「検証96」、「検証104」、「検証116」で検証してきた一連のサイトとも非常によく似ています。例えば以下は「検証116」で検証したCoin Partner/LOEX (コインパートナー/LOEX https://biloex.com/pc/#/) というサイトの相当部分のキャプ画像の再掲です。同じ文章、同じイラストが使われているのは明らかです。
但し、本項で検証しているTDバンクやビットバンクについてはこのサイトの特長を説明している部分に違和感があります。すなわち上のキャプの上端部分に各サイトの名称が記されていて、さらに「24時間の出来高」という部分が続いています。しかしTDバンクとビットバンクのサイトではそれぞれサイト名が書かれているべきと思われる部分がそれぞれ「ETO Global」と「HBC Global」となっていてサイト名と一致していません。しかし例えばTDバンクの場合、中国語、香港語、英語、韓国語、日本語、フランス語、ドイツ語の7ヵ国語に対応していて表示言語を切り替えると問題のサイト名が書かれているべきと思われる部分が変化することが分かりました。例えば以下はTDバンクのサイトで英語を表示言語に選択した場合の4つの特長を説明している部分のキャプです。
英語表示にすると問題の部分が「TDbank」になるのです。他の言語についても調べてみると「TDbank」とサイト名が正しく表示されるのは中国語と英語の場合のみで他の言語を選択した場合には「ETO」になるようです。
もっと意味が分からないのはビットバンクの場合で以下に示した英語版や中国語版ではサイト名の部分が「taurus」となります。
それ以外の香港語、韓国語、フランス語、ドイツ語の場合には日本語版と同じでサイト名の部分が「HBC」となります。サイト名のビットバンクが正しく表示される言語は1つとしてありません。これらのサイトはテンプレートとなるサイト、以前に立ち上げたサイトをテンプレートにしてサイト名とか画像の一部を入れ替えることで大量にサイトを作成しているものと思われ、置き換えが徹底されていない為にこうした間違いが生じているものと思われます。
次にこのサイトの特長を説明する部分に続いて出てくるマルチプラットフォーム対応を説明する部分についても以下にキャプ画像を表題と同じ順 (TDバンク → btcccv → FDC → ビットバンク → BITFINEN) で並べて相互比較します。
この部分も非常に多くのサイトで使い回しが行われていることは間違いありません。
次にスマホ用サイトについて比較します。まず表題最初のTDバンクのスマホ用サイト(https://www.tdbank.fun/mobile/#/) のキャプを左下に、表題2番目のbtcccvのスマホ用サイト(https://www.btcccv.com/mobile/#/) のキャプを右下に示します。
次は表題3番目のFDCのスマホ用サイト (https://fdc-coin.cc/mobile/#/) を左下に、表題4番目のビットバンクのスマホ用サイト (https://bitbank.dog/mobile/#/) を右下に示します。
さらに左下には表題5番目のBITFINENのスマホ用サイト (https://bitfinen.com/mobile/#/)、右下には「検証116」で検証したコインパートナー/LOEXのスマホ用サイト (https://biloex.com/mobile/#/) を示します。
やはりスマホサイトの比較でもこれらのサイトは互いによく似ていますし、以前に検証してきたサイトともよく似ています。同じグループによるサイトと考えてほぼ間違いありません。
次に各サイトで連絡先情報を探しましたが殆ど情報がありません。わずかにビットバンクのサイトの脚注部分に右のキャプに示したメールアドレスのみ記されています。
>hbcbankvip@gmail.com
これは無料登録できるgmailのアドレスです。まともな取引所の連絡先がフリーメールのアドレスということは有り得ないでしょう。
さらに連絡先情報を探して各サイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は殆ど開示されていません。以下には表題3番目のFDC (https://fdc-coin.cc/app/#/) のWho Is 情報を示します。
まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年2月5日となっています。この検証は2023年3月上旬に書いているのでサイトの開設から1ヶ月ほどしか経過していない非常に新しいサイトということになります。また赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報は殆ど非開示ですがわずかに所在地がHuNan、CNとだけ記されています。これは中国の湖南省を意味すると思われます。
それ以外の4つのサイトについては登録者に関する情報は一切見当たりません。各サイトのWho Is 情報に記されている情報を以下にまとめておきます。
サイト名 登録・開設日 登録者所在地
TDバンク 2022年6月22日 記載なし
btcccv 2022年11月28日 記載なし
FDC 2023年2月5日 中国・湖南省
ビットバンク 2022年12月6日 記載なし
BITFINEN 2022年10月4日 記載なし
特にFDCのサイトが新しいことが目につきます。上に示したサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分にはいずれのサイトでも
>世界130カ国を超える数百万人のユーザーに安全で信頼できるデジタル資産取引及び資産管理サービスを提供する
という文章が共通して存在していることを指摘しましたが開設されてから1ヶ月ほどしか経過していないサイトが「世界130カ国を超える数百万人のユーザー」を抱えているとは到底思えません。
最初に引用したYahoo知恵袋への投稿でも出金に支障が生じている例が発生していることが示されており、これらのサイトが投資先として信頼できるとは全く思えません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
●Btczcc (https://www.btczcc.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.btczcc.com/mobile/#/)
●Btcocv (https://www.btcocv.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.btcocv.com/mobile/#/)
●98EX (https://www.98exio.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.98exio.com/mobile/#/)
●OKCoinSGP (OKコインSGP https://www.okcoinsgp.cc/app/#/、スマホ用サイト:https://www.okcoinsgp.cc/mobile/#/)
●ukxbit (https://www.ukxbit.com/app/#/、スマホ用サイト:https://www.ukxbit.com/mobile/#/)
最初のBtczcc、3番目の98EX、4番目のOKコインSGPはいずれもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2番目のBtczccと最後のukxbitは画像検索で見つかってきたサイトです。まずはYahoo知恵袋に質問が出てきた3つのサイトについてそれぞれの質問投稿を引用します。
▼2023年4月13日投稿 (Btczccに関する投稿)
btczccで投資を始めてしまった経緯は全く不明ですが、お金を引き出す方法を教えてくださいとあるので既にbtczccに入金してしまい、出金出来なくなっている状況と思われます。
▼2023年5月20日投稿 (98EXに関する投稿)
誰からどういう形で紹介されたのか分かりませんが、98EXでの投資を勧誘されたけどサイトに関する情報が全く見つからないということで不審を抱いているという状況と思われます。
▼2023年6月2日投稿 (OKコインSGPに関する投稿)
勧誘された経緯は全く不明ですがURLアドレスは添付画像の下端から読み取ることが出来ます。既に仮想通貨建てで送金してしまい、出金出来なくなってしまった上に勧誘役との連絡も途絶えてしまったようです。
3件のYahoo知恵袋への投稿は情報量が残念ながら限られていますがやはり「検証63」の冒頭で説明した海外の詐欺グループによる勧誘の手口と一致するような経緯で勧誘されている、あるいはBtczccとOKコインSGPの2つのサイトについては既に入金してしまい、出金出来なくなっているようです。
次に表題の5つのサイトについてまずPC用サイトの冒頭部のキャプ画像を順に示していきます。
▼Btczcc (https://www.btczcc.com/app/#/) [表示言語:日本語、英語、韓国語、香港語]
▼Btcocv (https://www.btcocv.com/app/#/) [表示言語:日本語、英語、韓国語、香港語]
▼98EX (https://www.98exio.com/app/#/) [表示言語:日本語、英語、韓国語、香港語]
▼OKコインSGP (https://www.okcoinsgp.cc/app/#/) [表示言語:日本語、英語、韓国語、香港語]
▼ukxbit (https://www.ukxbit.com/app/#/) [表示言語:香港語、ロシア語、フランス語、スペイン語、英語、韓国語、日本語]
5つのサイトの冒頭部を比較すると最初の2つのサイト、BtczccとBtcocvの冒頭部が互いに酷似しています。そしてこれら2つのサイトの冒頭部は互いに非常によく似ているだけでなく、以前に「検証95」で検証した幾つかのサイトの冒頭部とも非常によく似ています。例えば以下は「検証95」で検証したBmexbtc (https://bmexbtc.com/app/#/) という既に閉鎖されたサイトの冒頭部のキャプの再掲です。
本項で検証対象としているBtczccとBtcocvの冒頭部と極めてよく似ていることが明らかです。そしてこのBmexbtcというサイトはYahoo知恵袋に2021年7月27日付で質問が出てきたサイトです。2021年から2023年になっても同じテンプレート由来と思われるサイトがコピペで量産されているものと思われます。
さらに本項で検証対象としている5つのサイトの相互比較を続けます。5つのサイトの冒頭部に続いてはリアルタイムの仮想通貨の相場情報があり、さらにそれに続いて出てくるサイトの特長を説明している部分のキャプを表題と同じ順、Btczcc → Btcocv → 98EX → OKコインSGP → ukxbitで以下に示します。
この部分では5つの検証対象のサイトが互いに酷似しているだけでなく、本ページのこれまでに検証した3つの2Vというサイト以下のサイトや「検証93」、「検証96」、「検証104」、「検証116」で検証してきた一連のサイトとも非常によく似ています。
そしてこの部分にはいずれのサイトでも
>世界130カ国を超える数百万人のユーザー
というお決まりの文章がありますが、本当にそれだけ多くの顧客をこれらのサイトが獲得しているかどうかは極めて疑問です。
次にマルチプラットフォーム対応を説明する部分についても以下にキャプ画像を表題と同じ順 (Btczcc → Btcocv → 98EX → OKコインSGP → ukxbit) で並べて相互比較します。
この部分でもここで検証している5つのサイトは互いに酷似していますし、上で検証した3つの2Vというサイトや「検証93」、「検証96」、「検証104」、「検証116」で検証してきた一連のサイトとも非常によく似ています。
次にスマホ用サイトについても比較します。まず表題最初のBtczccのスマホ用サイト(https://www.btczcc.com/mobile/#/) のキャプを左下に、表題2番目のBtcocvのスマホ用サイト(https://www.btcocv.com/mobile/#/) のキャプを右下に示します。
これら2つのスマホ用サイト、BtczccとBtcocvのスマホ用サイトは互いによく似ていますし、上で検証してきた3つの2vというサイトのスマホ用サイトにもよく似ています。
しかし表題3番目以降のサイトのスマホ用サイトはBtczccやBtcocvのスマホ用サイトとはかなり雰囲気が異なります。左下に示したのが表題3番目の98EXのスマホ用サイト (https://www.98exio.com/mobile/#/) 、右下に示したのが表題4番目のOKコインSGPのスマホ用サイト (https://www.okcoinsgp.cc/mobile/#/) です。
次は表題5番目のukxbitのスマホ用サイト (https://www.ukxbit.com/mobile/#/) を左下に示します。さらに右下には「検証116」で検証したFAQELのスマホ用サイト (https://faqel.com/mobile/#/) のキャプを比較の為に再掲します。
表題3~5番目の3つのスマホ用サイトは表題最初のBtczccのスマホ用サイトや表題2番目のBtcocvのスマホ用サイトとは異なり、背景が黒系統の配色になっていますが互いに似ており、やはり以前に検証したスマホ用サイトと似ている場合があるようです。PC用サイトの比較では明らかに同じテンプレート由来と分かる5つのサイトでもスマホ用サイトだけ見ていたのでは同じテンプレート由来のサイトとは気が付かないかもしれません。
次に各サイトで連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。表題3番目の98EXと4番目のOKコインSGPの場合のみPC用サイトの脚注部分にメールアドレスだけ記されています。
98EX: 98ex@outlook.com
OKコインSGP: okcoinsgp@outlook.com
いずれも無料登録できるフリーメールのアドレスと思われ、まともな取引所の連絡先とは思えません。
さらに連絡先情報を探して各サイトのWho Is 情報も確認しましたが断片的でも登録者に関する情報が記されていたのは表題3番目の98EXの場合だけです。以下にキャプを示します。
まず黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日が記されていますが2023年5月15日となっています。本項目の最初で引用したこの98EXのサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問投稿の日付が2023年5月20日ですからサイトが開設されてからわずか5日後ということになります。またこの検証は2023年6月上旬に書いているのでサイトの登録・開設から1ヶ月も経過していません。上で示したようにここで検証している5つのサイトには
>世界130カ国を超える数百万人のユーザー
という記述が共通して確認されていますが、開設から1ヶ月も経過していない非常に新しいサイトで数百万人のユーザーを獲得しているとは到底思えません。
そして上のWho Is 情報で赤枠で囲った部分に登録者の情報が記されているのですが殆どの項目がプライバシー保護の為に非開示となっていて開示されているのは登録者の所在地が中国・香港であるということだけです。
他の4つのサイトでは登録者の情報が全く開示されていないので98EXの場合と一緒にサイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。
サイト名 登録・開設日
Btczcc 2022年9月15日
Btcocv 2022年11月26日
98EX 2023年5月15日
OKコインSGP 2023年4月1日
ukxbit 2022年11月26日
特に98EXとOKコインSGPの2つのサイトが非常に新しいことが分かります。
改めて結論するまでもないと思いますがこれらのサイトは明らかに同じテンプレートから量産されたサイトであり、情報開示は不充分、不適切です。金融ライセンスも確認出来ません。BtczccおよびOKコインSGPについて確認されている被害報告を考えてもこれらのサイトでの投資は全く推奨できません。勧誘されても決して応じるべきではありません。
●Coinoco (https://coinoco.cc/app/#/、スマホ用サイト:https://coinoco.cc/mobile/#/)
●Coinzcc (https://coinzcc.cc/app/#/、スマホ用サイト:https://coinzcc.cc/mobile/#/)
いずれもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで互いに非常によく似ているのでまとめて検証します。まずそれぞれのサイトについてYahoo知恵袋出てきた質問投稿を引用します。
▼2024年4月5日投稿 (Coinocoに関する質問)
SNS・マッチングアプリで知り合った人物 (外国人かどうかは不明) にCoinocoでの投資を勧誘されたようです。
▼2024年5月15日投稿 (Coinocoに関する質問)
情報が少ないですが、Coinocoで投資してしまい、出金できなくなっているようです。URLアドレスを添付画像の一番下から読みとることが出来るので最初の質問投稿と同じサイトに関する質問であることが分かります。
▼2024年6月5日投稿 (Coinzccに関する質問)
「ある人」からビットコインでの稼ぎ方を教えてあげると言われ、まず日本の仮想通貨交換業者であるbitbankで口座開設して入金することを指示されたようです。そこから上の添付画像のサイトに仮想通貨建てで入金することを指示されたという段階でこの質問を投稿しているものと思われます。勧誘してきた人物が外国人かどうかなど分からない部分が多いですが、「検証63」の冒頭で説明した中国系と思われるグループによる勧誘の手口と矛盾はありません。URLアドレスはやや見にくいですが添付画像の最初の部分から読みとることが出来ます。
とにかくこれらの質問に出てきたURLアドレスのサイトにアクセスしてみました。まずPC用サイトの冒頭部の画像を表題と同じ順、Coinoco → Coinzccという順で以下に示します。
▼Coinoco (https://coinoco.cc/app/#/) [表示言語:日本語、英語、韓国語、香港語]
▼Coinzcc (https://coinzcc.cc/app/#/) [表示言語:日本語、英語、韓国語、香港語]
これら2つのサイトは互いに酷似していますし、上で検証してきた一連のサイトとも似ています。さらに上で検証したサイトと同じ系列のサイトであることはこの冒頭部に続くサイトの特長を説明している部分を見るとさらに明確になります。やはり表題と同じ順、Coinoco → Coinzccという順で画像を以下に示します。
上で検証してきた一連のサイトと同じで盾、時計、地球、宝石を意味すると思われる簡単なイラストが並んでおり、「金融レベルの安全」「急速入金」「グローバルサービス」「資産を厳選する」と題された4つの項目がサイトの特長として列挙されています。
さらにこの部分に続いて出てくるアプリをダウンロード出来るようになっている部分についても上で検証してきたサイトの相当部分と酷似しています。やはり表題と同じ順、Coinoco → Coinzccという順で画像を以下に示します。
サイト名が含まれていないこの部分では2つのサイトは互いに全く同じに見えますし、上で検証してきた一連のサイトとも非常によく似ています。
さらに以下ではスマホ用サイトの画像を示します。まず左下がCoinocoのスマホ用サイトのトップページ、右下がスマホ用サイトのログイン画面の画像です。
同様に左下はCoinzccのスマホ用サイト、右下はスマホ用サイトのログイン画面の画像です。
スマホ用サイトの相互比較でもこれら2つのサイトは互いに酷似していますし、上で検証してきた一連のサイトともよく似ています。同じテンプレートから量産されたサイトで間違いありません。
次にこれらのサイトで連絡先情報を探してみましたが見当たりません。例によってWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は何も開示されていません。サイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。
サイト名 登録・開設日
Coinoco 2024年3月23日
Coinzcc 2024年5月7日
最初に引用したCoinocoに関するYahoo知恵袋への質問投稿の1件目は2024年4月5日付ですからサイトが開設されてから半月も経過していない時期に勧誘が行われていたことになります。Coinzccについてもサイトの開設が2024年5月7日でYahoo知恵袋に2024年6月5日付で質問が出ています。そしてCoinocoのサイトはこの検証を書いている2024年6月上旬時点で何の告知もなく閉鎖されているようです。サイトの開設から2ヵ月半ほどで閉鎖されていることになります。多数のサイトがコピペで立ち上げられて短期間で使い捨てにされているものと考えられます。
到底投資先として信頼できるサイトとは思われません。投資を勧められても決して応じるべきではありません。