このページで検証した22個のサイトは2025年1月現在で全てが何の告知もなく閉鎖されています。また閉鎖されているサイトの内、1件についてはGoogle Chromeから最近フィッシングが検出された「危険なサイト」であるとして警告が出るようになっています。そもそも同じテンプレートからコピペで量産されたとしか思われないほど互いに酷似したサイトが多数存在する時点でまともなサイトとは全く思えません。
また本ページで検証したサイトが続々と閉鎖される一方で同じテンプレート由来と思われるサイトがその後も見つかり、投資を勧誘されたという報告も確認されています。新たに見つかってきたサイトは「検証150」で検証していますが、告知もなしに突然閉鎖されるサイトは非常に危険としか考えられません。
削除の解除の再検討をお願いします。→ 姉妹サイト雑記0
本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本語表示に対応しているのに日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。無登録の違法業者である可能性が高いです。また本ページで検証対象とするサイトの一部では「雑記2」で説明しているLINEのグループを利用した勧誘が行われているという証言が出ています。また出金出来なくなったという被害報告が確認されているサイトも含まれていますし、これらのサイトは検証後、続々と告知なしで閉鎖されて2024年8月中旬現在でアクセスが可能なサイトは1つだけです。尚、本ページで検証しているサイトは互いに非常によく似ており、同じテンプレートからコピペで量産されたサイトと考えられます。複数の金融機関のサイトが互いに酷似しているなんてことがあるとは思えず、それだけでまともなサイトとは思えません。また同じテンプレートから量産されたサイトはさらに続々と見つかっており、「検証150」で検証しています。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」、「検証71」、「検証72」、「検証73」、「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」、「検証80」、「検証81」、「検証82」、「検証83」、「検証84」、「検証85」、「検証86」、「検証87」、「検証88」、「検証89」、「検証90」、「検証91」、「検証92」、「検証93」、「検証94」、「検証95」、「検証96」、「検証97」、「検証98」、「検証99」、「検証100」、「検証101」、「検証102」、「検証103」、「検証104」、「検証105」、「検証106」、「検証107」、「検証108」、「検証109」、「検証110」、「検証111」、「検証112」、「検証113」、「検証114」、「検証115」、「検証116」、「検証117」、「検証118」、「検証119」、「検証120」、「検証121」、「検証122」、「検証123」、「検証124」、「検証125」、「検証126」、「検証127」、「検証128」、「検証129」、「検証130」、「検証131」、「検証132」、「検証133」、「検証134」、「検証135」、「検証136」、「検証137」、「検証138」、「検証139」で検証してきた中国系と思われる海外の詐欺グループによって勧誘が行われていると思われる一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証78ページ目です。「検証141」、「検証142」、「検証143」、「検証144」、「検証145」、「検証146」、「検証147」、「検証148」、「検証149」、「検証150」、「検証153」、「検証155」、「検証156」、「検証157」、「検証158」、「検証159」、「検証160」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。特にLINEのグループを利用した勧誘については「雑記2」に説明があります。本ページでは以下のサイトを検証します。
●MONDOI (https://www.mondoi.vip/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●OCBC (https://wusong1.top/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●PHEMEX (https://phemexpro.net/Index/index/Lang/ja-jp.html) → 閉鎖確認
●MyBitPro (マイビットプロ https://www.mybitpro.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●Gold (ゴールド https://goldapp.me/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●IDG (https://www.proexvip.club/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●Remitano (https://remitanoapp.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●MBN (https://mbn-uk.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●GeminiPro (ジェミニプロ https://www.aemzx.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●PNSCX (https://pgmallbuy.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●PNSCX (https://maxtrade8.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●KXCOIN (KXコイン https://www.kxcoin.net/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●BITKONET (https://www.gnca.in/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●BITKONET (https://www.6872.jp/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●Goldman Sachs (ゴールドマンサックス https://godachsvip.top/) → 閉鎖確認
●Coinstar (コインスター https://yyamso.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●BITTRON (ビットトロン https://bittron.co/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●HEX (ヘックス https://blnantrc9.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●HEX (ヘックス https://gatehex.com/) → 閉鎖確認
●XAUT coin (XAUTコイン https://xautcoin.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●OKOKEX (https://www.okokex.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●argoblockchain (アルゴブロックチェーン https://argo-blockchain.net/) → 閉鎖確認
まず以下の14個のサイトをまとめて検証します。
●MONDOI (https://www.mondoi.vip/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●OCBC (https://wusong1.top/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●PHEMEX (https://phemexpro.net/Index/index/Lang/ja-jp.html) → 閉鎖確認
●MyBitPro (マイビットプロ https://www.mybitpro.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●Gold (ゴールド https://goldapp.me/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●IDG (https://www.proexvip.club/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●Remitano (https://remitanoapp.com/Index/index/Lang/ja-jp) → Google Chromeから危険なサイトとして遮断される&閉鎖確認
●MBN (https://mbn-uk.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●GeminiPro (ジェミニプロ https://www.aemzx.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●PNSCX (https://pgmallbuy.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●PNSCX (https://maxtrade8.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●KXCOIN (KXコイン https://www.kxcoin.net/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●BITKONET (https://www.gnca.in/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●BITKONET (https://www.6872.jp/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
最初のMONDOIというサイトはYahoo知恵袋に2件の質問が出てきたサイトで「雑記2」で説明したLINEのグループ (オープンチャット) で勧誘が行われているようです。それ以外のサイトは画像検索で見つけてきたサイトでMONDOIのサイトと極めてよく似ており、同じテンプレートから同じグループによってコピペで量産されたサイトと思われるのでまとめて検証することにします。
まず最初のMONDOIというサイトについてYahoo知恵袋に出てきた2件の投稿を順に引用します。
LINEで投資の勧誘を行っている怪しげなグループが投資先として推奨している3つのサイトを挙げています。最初のACADIANという投資先については他にもYahoo知恵袋に投稿が出ているようなのですが、残念ながらサイトが見つかりません。アプリをダウンロードさせてアプリから紐づけされているサイトに誘導するという方法でサイトの正体を隠しているような印象があります。3番目のCenciaというサイト (https://h5.cencia.cc/) については既に「検証139」で検証しています。そしてここで検証するのは2番目のMONDOIというサイトです。
Instagramの広告から藤田嘉秀と名乗る先生役、愛子と名乗るアシスタント役が登場するLINEのグループに誘導され、MONDOIで口座を開設してKKF、KKC、APL、INE、ROE、SAIX、XWCといった聞き慣れない仮想通貨に投資するようにすすめれているようです。LINEグループにはサクラと思われるアカウントも存在していて「利益が出ました」「〇〇連勝達成」といった発言が繰り返され、投資を煽られているようです。こうした勧誘の経緯はまさに「雑記2」で説明したLINEのグループ (オープンチャット) を利用した勧誘の手口に合致するように思われます。
とにかくこれらの質問に出てきたMONDOIのサイト、さらに表題2番目以降のサイトについても冒頭部の画像を以下に順に示します。
▼MONDOI (https://www.mondoi.vip/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:香港語、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
▼OCBC (https://wusong1.top/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、香港語、英語、フランス語、ドイツ語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ポルトガル語、スペイン語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
▼PHEMEX (https://phemexpro.net/Index/index/Lang/ja-jp.html) [表示言語:中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、スペイン語]
▼マイビットプロ (https://www.mybitpro.com/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、スペイン語]
▼ゴールド (https://goldapp.me/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:英語、ベトナム語、スペイン語、ロシア語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、韓国語、トルコ語、日本語、中国語]
▼IDG (https://www.proexvip.club/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、スペイン語]
▼Remitano (https://remitanoapp.com/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、英語、ベトナム語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
▼MBN (https://mbn-uk.com/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、香港語、英語、マレー語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
▼ジェミニプロ (https://www.aemzx.com/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語、ベトナム語、インドネシア語、スペイン語]
▼PNSCX (https://pgmallbuy.com/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
▼PNSCX (https://maxtrade8.com/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
▼KXコイン (https://www.kxcoin.net/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
▼BITKONET (https://www.gnca.in/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
▼BITKONET (https://www.6872.jp/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
全部で14個のサイトは互いに非常によく似ています。そして気になるのはこれらのサイトの多くでは日本語表示を選択しても一部が中国語で表示されていることです。例えばメニューバーを見ても最初のMONDOIと2番目のOCBCを除く12個のサイトで「トップページ」を意味すると思われる「首页」という中国語の表記が見られます。また13番目、14番目の2つのBITKONETというサイトでは日本語表示を選択している状態で冒頭部中央に以下に示した中国語の文章が記されています。
>BITKONET一直以来担任全球加密货币支持者
Google翻訳で日本語訳してみると
>BITKONET は世界的な暗号通貨サポーターです
となるようです。これらのサイトが中国系のグループによるサイトであることを強く示唆しているように思われます。
さらにこれらのサイトの相互比較を続けます。これらのサイトでは冒頭に続いてビットコインなど仮想通貨のUSDT建て相場情報が出てきてさらに以下に示す「暗号化された通貨の旅を今すぐ開始」と題されたサイトの特長を説明し、アプリをダウンロード出来るようになっている部分が出てきます。まず最初の5つのサイトについて表題と同じく、MONDOI → OCBC → PHEMEX → マイビットプロ → ゴールドという順でキャプ画像を示します。
いずれも日本語表示を選択した状態でのキャプ画像なのですが、3番目のPHEMEX 、5番目のゴールドではこの部分が全面的に中国語表示になっています。
同様に表題6番目~9番目の4つのサイトについて相当部分の画像を表題と同じ順、IDG → Remitano → MBN → ジェミニプロという順で以下に示します。
これらの4つのサイトでも日本語表示を選択した状態でキャプ画像を取得しているのですが、表題6番目のIDG、7番目のRemitanoについては全てが中国語表記になっています。
同様に表題10番目~14番目の5つのサイトについても相当部分の画像を表題と同じ順、PNSCX (https://pgmallbuy.com/Index/index/Lang/ja-jp) → PNSCX (https://maxtrade8.com/Index/index/Lang/ja-jp) → KXコイン → BITKONET (https://www.gnca.in/Index/index/Lang/ja-jp) → BITKONET (https://www.6872.jp/Index/index/Lang/ja-jp) という順で以下に示します。
これら5つのサイトについても日本語表示を選択した状態でキャプ画像を取得しているのですがいずれもこの部分が全面的に英語表記になっています。さらに2つのPNSCXの場合は表題の部分が以下のようになっています。
>Start your cryptocurrency journey today
>Robit Global has several features that make it an ideal place to buy and sell digital assets.
問題は上のキャプ画像で赤枠で囲った部分、他のサイトならばサイト名が記されている部分です。2つのPNSCXのサイトではこの部分に「PNSCX」と書いてあるべきだと思われるのですが、なぜか「Robit Global」と書いてあります。意味不明なのですが、これら2つの「PNSCX」というサイトは「Robit Global」というサイトをテンプレートにして構築されたサイトなのかもしれません。そこで「Robit Global」というサイトが現在でも存在している可能性を考えて検索してみましたが、既に閉鎖されたのか確認することが出来ません。いずれにしろこれら14個のサイトが互いに非常によく似ていて同じテンプレートからコピペで量産されたサイトであることは間違いないと思います。
さらにこの部分に既視感を感じたので調べてみると全て既に閉鎖されているようですが「検証90」で検証したMaili Exchange (Mailiエクスチェンジ https://www.mailiex.com/) 以下の15個のサイトによく似た部分があったことが分かりました。以下には比較の為にMailiエクスチェンジの相当すると思われる部分のキャプ画像を再掲します。
「検証90」で検証した15個のサイトはいずれも英語にしか対応していないので比較の為にMONDOIについても英語表示にした場合の相当部分のキャプ画像を以下に示します。
>Start your cryptocurrency journey today
というタイトルなど本項で検証しているMONDOIなど14個のサイトと「検証90」で検証したMailiエクスチェンジなど15個のサイトはこの部分でかなり似ていることは確かです。これらのサイトが同じグループによるサイトである可能性は濃厚と考えます。
次に各サイトの脚注部分を示します。まず最初の2つのサイト、MONDOIとOCBCの場合を以下に示します。
これら2つのサイトの脚注部分には唯一の連絡先情報としてメールアドレスが示されています。
MONDOI: メールボックス: admin@mondoi.vip
OCBC: メールボックス: ocbc.vip@gmail.com
OCBCのメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。まともな取引所の連絡先にフリーメールのアドレスが使われるとは到底思えません。連絡先情報がメールアドレスのみというのも話になりませんが、これ以外の12個のサイトの脚注には連絡先情報が何もありません。一応以下に残りの12個のサイトの脚注部分を示していきます。まず表題3~8番目の6つのサイト (PHEMEX、マイビットプロ、ゴールド、IDG、Remitano、MBN) について順に脚注部分のキャプを示します。
これら6つのサイトについて上に示したキャプ画像を見ると日本語表示を選択した状態でのキャプ画像なのにマイビットプロとMBNの2つを除く4つのサイト、すなわちPHEMEX、ゴールド、IDG、Remitanoの4つのサイトでは表記が中国語になっています。
>关于我们 MSB证书 服务条款 隐私政策申明
Google翻訳で日本語訳してみると以下のような意味になるようです。
>私たちについて MSB 証明書 利用規約 プライバシー ポリシーに関する声明
表題9~14番目の6つのサイトについても以下に表題と同じ順、ジェミニプロ → PNSCX (https://pgmallbuy.com/Index/index/Lang/ja-jp) → PNSCX (https://maxtrade8.com/Index/index/Lang/ja-jp) → KXコイン → BITKONET (https://www.gnca.in/Index/index/Lang/ja-jp) → BITKONET (https://www.6872.jp/Index/index/Lang/ja-jp) という順で脚注部分の画像を以下に示します。
これら6つのサイトの脚注部分は全て日本語表示を選択していれば日本語表記になります。但しこれらのサイトの脚注には連絡先情報らしきものは何もありません。
さらにこれらのサイトの脚注にある「私たちについて」「会社紹介」中国語の「关于我们」あるいは「私たちに関しては」といった項目をクリックすると「About」と題された文章の書かれたポップアップウインドウが出てきます。例えば以下は最初のMONDOIの「私たちについて」をクリックすると出てくる文章の冒頭部のキャプです。
MONDOIの場合、本社がシンガポールにあってそれ以外にアメリカ、韓国、香港の3ヵ所に運営センターがあると書いてあります。しかしそれら計4つの拠点の住所とか電話番号といった連絡先情報は何もありません。そしてこれと非常によく似た、本社がシンガポール、アメリカ、韓国、香港に運営センターがあるという記述はOCBC、マイビットプロ、IDG、Remitano、MBN、2つのPNSCX、KXコイン、2つのBITKONETの各サイトにも確認されます。MONDOIを含めると計11個のサイトにほぼ同じ記述がることになります。
それ以外の3つのサイトについてはまず以下はゴールドのサイトの脚注にある「关于我们」という項目をクリックすると出てくる「About」の文章のキャプ画像です。
ゴールドのサイトとどういう関係なのか全く分かりませんが、ここに書かれているのは「Marathon Digital Holdings Inc」という仮想通貨のマイニングを事業としているという企業の情報です。2010年2月23日にアメリカのネバダ州・ラスベガスに設立されたといったことが書いてありますがやはり具体的な住所とか電話番号といった連絡先情報は示されていません。
さらにPHEMEXの場合は脚注に中国語の「关于我们」という項目があるのですが、リンクになっていないようでクリックしても反応がありません。最後にジェミニプロの場合ですが、「About」に記されている文章は中国語になっています。
これでは何も分からないのでGoogle翻訳で日本語訳してみると以下のようになります。
「私たちに関しては」「About」といったタイトルでも連絡先などに関する情報は何も記されていません。以下はこのジェミニプロの「About」の文章の末尾部分の日本語訳です。
ジェミニプロには2500万人ものユーザーを抱えているとか、Twitterアカウントのフォロワーが100万人以上であるといったことが書いてありますが事実とは到底思えません。そもそもジェミニプロのTwitterアカウントが何処にあるのかリンクが見当たりません。トップページの末尾に以下のような部分があって「今すぐコミュニティに参加」と書いてあってYoutube、Facebook、Linked-In、LINE、そしてTwitterなどSNSのアイコンが並んでいます。これと同じような部分は本項で検証対象としている14個のサイト全てに存在します。
上の画像の左下に並んでいるSNSのアイコンは一見すればジェミニプロのSNS公式アカウントへのリンクになっているように見えますが、実際にはこれらは単なる画像であってリンクにはなっていません。100万人以上のフォロワーを抱えているというジェミニプロのTwitterアカウントは検索しても見つからず、存在を確認出来ません。またジェミニプロのサイトへのアクセス状況を調べてみた結果を以下に示します。
1日当たりの独立訪問者数、月間のアクセス数などの数字が軒並み検出限界以下になっています。とてもではありませんが世界で2500万人のユーザーがいるサイトとは思えません。
次に連絡先情報が殆ど開示されていないということで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。例えば以下は表題最初のMONDOI (https://www.mondoi.vip/Index/index/Lang/ja-jp) のサイトのWho Is 情報です。
まず黄色の枠で囲った部分に示されているサイトの登録・開設日は2023年7月31日になっています。この検証は2023年9月上旬に書いているのでサイトが開設されてから1ヶ月を過ぎたばかりという新しいサイトです。
そして赤枠で囲った部分にはサイトの登録者情報が一応示されています。記載内容を整理して以下に書き出します。
登録者名: Mao Tian Mao Tian
登録者所属機関: Mao Tian
住所: 中国・北京市 Playa Del Rey
電話番号: [+86]-0151381363
メールアドレス: tianmao5858@gmail.com
登録者は個人名かと思われる「Mao Tian」となっており、住所は中国の北京、電話番号も中国の国番号である[+86]から始まっています。メールアドレスが書いてありますが、無料登録できるgmailのアドレスです。まともな取引所の連絡先情報とは思えません。
これ以外のサイトのWho Is 情報にあるサイトの登録・開設日などについては以下にまとめます。
サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 登録者住所
MONDOI (www.mondoi.vip) 2023年7月31日 中国・北京
OCBC (wusong1.top) 2022年10月13日 中国・内モンゴル自治区
PHEMEX (phemexpro.net) 2023年4月24日 記載なし
マイビットプロ (www.mybitpro.com) 2017年12月15日 記載なし
ゴールド (goldapp.me) 2023年6月11日 記載なし
IDG (www.proexvip.club) 2023年4月11日 中国・海南 (ハイナン) 島
Remitano (remitanoapp.com) 2023年3月27日 記載なし
MBN (mbn-uk.com) 2023年8月7日 中国・江西省
ジェミニプロ (www.aemzx.com) 2022年11月28日 記載なし
PNSCX (pgmallbuy.com) 2023年2月9日 台湾
PNSCX (maxtrade8.com) 2023年6月11日 記載なし
KXコイン (www.kxcoin.net) 2023年2月14日 中国・広東省
BITKONET (www.gnca.in) 2022年9月10日 中国・安徽省
BITKONET (www.6872.jp) 2022年12月18日 中国・山西省・太原市?
登録者の所在地情報は記載がない場合もありますし、記載があっても示されている所在地はバラバラです。これらのサイトは互いに非常によく似ていることから同じグループによるサイトとしか思えないのですが、所在地が全く一致しないというのはおかしいように思います。こうしたWho Is 情報の所在地情報は信頼出来るかどうか極めて疑問です。
改めて結論するまでもなく、これらのサイトの情報開示は明らかに不充分、不適切です。有効な金融ライセンスも確認出来ません。そもそも互いに非常によく似たサイトがこれだけ多数共存しているという状況が怪しすぎます。投資先として信頼出来るとは思えません。これらのサイトでの投資を勧誘されても応じるべきではありません。
※付記1
本項で検証した14個のサイトと非常によく似た、共通するテンプレートから量産されたと思われるサイトがさらに複数見つかってきたので次項で検証しています。特にゴールドマンサックスというサイトでは被害事例が出ています。また次項で新たに見つかってきたサイトを検証するにあたり、本項で検証した14個のサイトを再訪してみたところ、14個のサイトの内、8個が既に閉鎖されていてアクセス可能なのは6個のみという状況になっているようです (2023年11月中旬現在)。
▼アクセス可能
PHEMEX (https://phemexpro.net/Index/index/Lang/ja-jp.html)
マイビットプロ (https://www.mybitpro.com/Index/index/Lang/ja-jp)
ゴールド (https://goldapp.me/Index/index/Lang/ja-jp)
Remitano (https://remitanoapp.com/Index/index/Lang/ja-jp)
ジェミニプロ (https://www.aemzx.com/Index/index/Lang/ja-jp)
PNSCX (https://maxtrade8.com/Index/index/Lang/ja-jp)
▼閉鎖済み
MONDOI (https://www.mondoi.vip/Index/index/Lang/ja-jp)
OCBC (https://wusong1.top/Index/index/Lang/ja-jp)
IDG (https://www.proexvip.club/Index/index/Lang/ja-jp)
MBN (https://mbn-uk.com/Index/index/Lang/ja-jp)
PNSCX (https://pgmallbuy.com/Index/index/Lang/ja-jp)
KXコイン (https://www.kxcoin.net/Index/index/Lang/ja-jp)
BITKONET (https://www.gnca.in/Index/index/Lang/ja-jp)
BITKONET (https://www.6872.jp/Index/index/Lang/ja-jp)
さらに2023年12月中旬に再度アクセスを試みたところ、2023年11月中旬現在でアクセス可能だった6個のサイトの内、3個が告知なしで閉鎖され、アクセス可能なのは以下の3つのサイトになっています。
PHEMEX (https://phemexpro.net/Index/index/Lang/ja-jp.html)
Remitano (https://remitanoapp.com/Index/index/Lang/ja-jp)
PNSCX (https://maxtrade8.com/Index/index/Lang/ja-jp)
さらに2024年5月中旬に再確認したところ、アクセス可能なのは以下のたった1つのサイトだけになっています。
PNSCX (https://maxtrade8.com/Index/index/Lang/ja-jp)
本項で検証した14個のサイトの内、アクセス可能なサイトが1個のみ。残りの13個のサイトは閉鎖済みということになります。閉鎖されたサイトについては何の告知もありません。閉鎖の理由やアカウントに残っている資産の移動などに関する情報も提供せずにいきなり閉鎖されてしまうサイトは非常に危険なサイトとしか思われません。
最後に2024年8月中旬に確認したところ本項で検証した14個のサイトが全て閉鎖されたことが確認されました。
※付記2
本項で検証した14個のサイトと非常によく似た、同じテンプレートから量産されたと思われるサイトがその後も続々と見つかってきています。以下で検証している7つのサイトの他、「検証150」でも同じテンプレート由来と思われるサイトについて検証しているので参照してください。
●Goldman Sachs (ゴールドマンサックス https://godachsvip.top/) → 閉鎖確認
●Coinstar (コインスター https://yyamso.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●BITTRON (ビットトロン https://bittron.co/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●HEX (ヘックス https://blnantrc9.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●HEX (ヘックス https://gatehex.com/) → 閉鎖確認
●XAUT coin (XAUTコイン https://xautcoin.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
●OKOKEX (https://www.okokex.com/Index/index/Lang/ja-jp) → 閉鎖確認
最初のゴールドマンサックスというサイトはYahoo知恵袋に被害者から質問投稿が出てきたサイト、それ以外のサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。上で検証したMONDOI以下の14個のサイトと同じテンプレートから量産されたサイトと思われるのでここで検証することにします。まず最初のゴールドマンサックスというサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
インスタグラムの友達申請で知り合った人物 (外国人かどうかは不明) にゴールドマンサックスという表題のサイトでの投資を勧誘されて応じてしまったようです。そして数字の上では利益が出ていたものの出金しようとすると手数料名目で22万円の追加入金を要求されて出金出来なくなったようです。勧誘役が外国人だったかどうか分かりませんが、まさに「検証63」で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の手口に合致するように思われます。
そしてとにかくこの質問にURLアドレスが出てきたゴールドマンサックスというサイトにアクセスしてみると上で検証したMONDOI以下のサイトと非常によく似た、同じテンプレートから量産されたと思われるサイトであることが判明しました。以下にサイト冒頭の画像を示します。
▼ゴールドマンサックス (https://godachsvip.top/) [表示言語:中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
比較の為に上で検証したMONDOIというサイトの冒頭部の画像を以下に再掲します。
▼MONDOI (https://www.mondoi.vip/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:香港語、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
明らかにゴールドマンサックスのサイトの冒頭部は上で検証したMONDOIのサイトの冒頭部と非常によく似ています。同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたサイトであることが予想されます。
さらに同じテンプレートから似たようなサイトが立ち上げられている可能性が考えられたので画像検索してみると続々と新たなサイトが見つかってきました。それらのサイトについてもサイト冒頭部の画像を表題と同じ順で以下に示していきます。
▼コインスター (https://yyamso.com/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
▼ビットトロン (https://bittron.co/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語、スペイン語]
▼ヘックス (https://blnantrc9.com/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、英語、ベトナム語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
▼ヘックス (https://gatehex.com/) [表示言語:中国語、英語、ベトナム語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
▼XAUTコイン (https://xautcoin.com/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:中国語、英語、ベトナム語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
▼OKOKEX (https://www.okokex.com/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:日本語、英語、ベトナム語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、中国語、トルコ語]
画像検索で見つけてきた6つのサイトの内、コインスター、ビットトロンの2つのサイトは表題最初のゴールドマンサックスのサイトと同様、MONDOIのサイトと非常によく似ています。一方で残りの4つのサイト、2つのヘックスというサイト、XAUTコイン、OKOKEXという4つのサイトはMONDOIと比較して背景が黒になっているとか、MONDOIのサイトでロケットのイラストが描かれていた部分がビットコインのイメージ画像などに置き換えられているなどかなり変わっている部分が目につきます。しかしそれでも「Find Your Next Moonshot」という標語のようなものとか各画像の下端に見える4つの画像、右側の表示言語選択メニューなどは比較対象のMONDOIのサイトも含めて一致している部分が認められます。
また以下では幾つかのサイトについてメニューバーの部分を拡大して比較してみます。具体的には表題最初のゴールドマンサックス、2番目のコインスター、4番目のヘックス (https://blnantrc9.com/Index/index/Lang/ja-jp) の3つのサイトのメニューバー部分を以下に順に示します。
最初のゴールドマンサックスの場合にはメニューバーの項目が
>表紙、チャージ、トレード、IEO、DeFi、公告センター
となっていてホーム/トップページを「表紙」、入金を「チャージ」と表現している部分が若干気になりますが、一応日本語になっています。
ところがコインスターについてはメニューバーの項目が
>首页、交易、IEO、Staking、公告センター
HEXについては
>首页、充電、交易、IEO、DeFi、公告センター
となっています。入金を「充電」、トレードを「交易」と表現しているのは相当に違和感がありますが、ホーム/トップページを「首页」と中国語の簡体字で書いているのは論外でしょう。このサイトを立ち上げているのは中国系のグループとしか思われませんし、こんな粗雑な作りになっているのはまともなサイトとは思えません。
さらに気になるのはゴールドマンサックスというサイトのメニューバー左端に見えるロゴです。左下にこのロゴの拡大を示します。さらに右下にはアメリカの大手金融機関であるGoldman Sachs (ゴールドマンサックス https://www.goldmansachs.com/index.html) のロゴを示します。
名称が一致しているだけでなく、ロゴまで酷似しています。しかし本項の検証対象であるゴールドマンサックス (https://godachsvip.top/) というサイトがアメリカの大手金融であるゴールドマンサックスと組織的な繋がりがあるとは全く思えません。単に名称やロゴを盗用しているだけとしか思われません。ちなみにこうした大手金融機関の名称やロゴを盗用したと思われるサイトについては以前にも複数確認されており、ゴールドマンサックスについても例えば「検証118」で検証したGoldman Sachs (ゴールドマンサックス https://www.goldmansachsdyo.com//#/、スマホ用サイト:https://www.goldmansachsdyo.com/h5/#/) というサイトなど複数の例があります。
次に登録画面を比較します。まず左下に示したのはゴールドマンサックスの登録画面 (https://godachsvip.top/Login/register)、右下はMONDOIの登録画面の画像です。
次いで左下から右下に向けて
コインスターの登録画面 (https://yyamso.com/Login/register/Lang/ja-jp)
ビットトロンの登録画面 (https://bittron.co/Login/register/Lang/ja-jp)
ヘックス (https://blnantrc9.com/Index/index/Lang/ja-jp) の登録画面 (https://blnantrc9.com/Login/register)
を順に示します。
どういうことなのかコインスターの登録画面にはおそらく「コインスター」というサイト名が記されているべきと思われる位置に「ビットワイズ」と書いてあります。同様にビットトロンの登録画面でも「BITTRON」と書いてあるべきと思われる位置に「PNSCX」と書いてあります。
そこでさらにコインスターとビットトロンについては英語版の登録画面を確認して左に画像を示しました。コインスターの英語版登録画面ではサイト名が書いてあるべきと思われる位置に「Coinstar」と書いてありますが、ビットトロンの場合には英語版の登録画面でもサイト名である「BITTRON」と書いてあるべき位置に「PNSCX」と記されています。
おそらくコインスターのサイトは「ビットワイズ」というサイトをテンプレートにして構築されたサイト、ビットトロンのサイトは「PNSCX」というサイトをテンプレートにして構築されたサイトなのだと思われます。ところがサイト名を修正するべき場所を修正し忘れた為にこうした異様な事態になっているものと考えられます。「ビットワイズ」というサイトは確認されていませんが、「PNSCX」というサイトは上で検証済みの14個のサイトの中に2つ確認されています。いずれかのPNSCXのサイトをコピーしてビットトロンのサイトを構築している可能性は高いと考えます。
次に5~7番目の3つのサイトについても登録画面を以下に示します。左下から右下に向けて以下の画像です。
ヘックス (https://gatehex.com/) の登録画面 (https://gatehex.com/Login/register)
XAUTコインの登録画面 (https://xautcoin.com/Login/register)
OKOKEXの登録画面 (https://www.okokex.com/Login/register)
上で示したように表題最初の3つのサイト、ゴールドマンサックス、コインスター、ビットトロンの3つのサイトと残りの4つのサイト (2つのヘックス、XAUTコイン、OKOKEX) はトップページの冒頭を比較するとかなり違うサイトのように見えますが、これらの登録画面の比較では互いにかなり似ています。同じグループによるサイトで間違いないでしょう。
さらにトップページに戻って7つのサイトの冒頭部に続く部分を比較していきます。まずゴールドマンサックスのサイトで冒頭部に続いては上で検証したMONDOIなどのサイトと同じで仮想通貨の相場情報を示す表があり、さらに以下に示したアプリをダウンロードするための部分が出てきます。
この部分も上で検証したMONDOIなどのサイトと非常によく似ています。比較の為にMONDOIのサイトの相当部分の画像を以下に再掲します。
さらに表題2番目以降の6つのサイトについても相当する部分の画像を以下に順に示していきます。まず表題2番目のコインスター → 3番目のビットトロンの順で2つの画像を示します。
これら2つのサイトについてはこの部分でゴールドマンサックスやMONDOIのサイトと非常によく似ています。但しビットトロンのサイトは日本語表示を選択してもこの部分が英語表示になっています。またこれら2つのサイトでは赤枠で囲った部分に「Robit Global」と書かれていますが、MONDOIのサイトではこの部分が自らのサイト名である「MONDOI」になっています。おそらくこれらのサイトは「Robit Global」というサイトをコピペして量産されており、それぞれのサイト名に修正することを忘れた為に「Robit Global」という違和感のある記述が残っているのだと思われます。
さらに以下には表題4~7番目の4つのサイトについて相当する部分の画像を表題と同じ順、ヘックス (https://blnantrc9.com/Index/index/Lang/ja-jp) → ヘックス (https://gatehex.com/) → XAUTコイン → OKOKEXという順で以下に示します。
これら4つのサイトについても背景が黒になっている点を除けばゴールドマンサックスやMONDOIのサイトと非常によく似ています。やはりこれらのサイトも同じテンプレート由来で確定的でしょう。
次に各サイトで連絡先情報を探しましたが殆ど情報がありません。各サイトの脚注にある「私たちについて」あるいは「会社紹介」という項目から「About」と題されたサブページにリンクされているのですが、そこの冒頭部に所在地に関する断片的な記述があります。まずゴールドマンサックスのサイトの記述を示します。
最初の文節を以下に書き出します。
>cryptocurrency exchange is headquartered in Singapore. In addition, there are three operation centers in the United States, South Korea, and Hong Kong.
文章が「cryptocurrency exchange」から始まっていてしかも最初の文字が文頭にも関わらず小文字になっています。これは以下に示す他のサイトの記述と比較して本来はサイトの名称「Goldman Sachs」から始まっているのにその部分を入れ忘れた為ではないかと思われます。そして本社はシンガポール、それ以外にアメリカ、韓国、香港にオペレーションセンターがあるとなっていますが、いずれについても具体的な住所とか電話番号といったものは全く示されていません。メールアドレスさえ見当たらないというのは明らかに異様です。
次に表題2番目のコインスター、3番目のビットトロンについても「About」の文章の冒頭部を以下に順に示します。
これら2つのサイトの文章は互いに全く同じです。最初の文節を以下に書き出します。
>Robitl cryptocurrency exchange is headquartered in Singapore. In addition, there are three operation centers in the United States, South Korea, and Hong Kong. The scope of services is vast and the market radiates all over the world.
上に示したゴールドマンサックスのサイトの場合は主語が「cryptocurrency exchange」となっていましたが、コインスター、ビットトロンの場合は「Robitl cryptocurrency exchange」が主語になっています。この「Robitl」は意味不明です。コインスター、ビットトロンの場合は上に示したアプリをダウンロード出来るようになっている部分のサイト名が記されていると思われる部分に「Robit Global」と書かれていてサイトをコピペで量産する際に「Robit Global」というサイトが存在していてテンプレートに利用したのではないかと推測したのですが「Robitl」もテンプレートに用いられたサイトなのかもしれません。
さらに以下には表題4~6番目の3つのサイトについても「About」の文章の冒頭部を表題と同じ順、ヘックス (https://blnantrc9.com/Index/index/Lang/ja-jp) → ヘックス (https://gatehex.com/) → XAUTコインという順で以下に示します。
これら3つのサイトの「About」に記されている文章も基本的に同じです。主語がサイト名と一致するような形で変わっているだけです。本社がシンガポール、アメリカ、韓国、香港の3ヵ所にオペレーションセンターがあるとなっていますが、住所や電話番号といった具体的な連絡先情報はありません。
最後は表題7番目のOKOKEXの場合です。
なぜか分かりませんが、このOKOKEXの場合のみ「About」の文章が日本語になっています。しかもサイトの表示言語を例えば英語に設定してもこの「About」の文章は変わらずに日本語のままです。このOKOKEXのサイトの場合は日本人のみを勧誘対象としているのかもしれません。またこの文章は他のサイトの英語の文章の単純な日本語訳ではなく、微妙に変わっています。2018年に登録されたという情報はこのOKOKEXのサイトの「About」にしかない情報です。また他のサイトでは本社がシンガポール、アメリカ、韓国、香港の3ヵ所にオペレーションセンターがあるとなっていますが、OKOKEXの場合は本社の位置が明記されていない、ニューヨークを含む13都市に支店があるとなっているといった違いがあります。しかし具体的な連絡先情報が全くないという点については同じです。
サイトに連絡先情報が全くないので例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたがいずれのサイトの場合も登録者に関する情報は全く開示されていません。サイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。
サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日
ゴールドマンサックス (https://godachsvip.top/) 2023年9月7日
コインスター (https://yyamso.com/) 2023年9月19日
ビットトロン (https://bittron.co/) 2023年8月27日
ヘックス (https://blnantrc9.com/) 2023年9月30日
ヘックス (https://gatehex.com/) 2023年7月17日
XAUTコイン (https://xautcoin.com/) 2023年9月20日
OKOKEX (https://www.okokex.com/) 2023年9月12日
いずれもこの検証を書いている2023年11月中旬現在で登録・開設から4ヶ月以内というかなり新しいサイトです。一方で上で検証した14個のサイトの過半が既に閉鎖されてアクセス出来なくなっていることを考えるとこれらのサイトも短期間で閉鎖されてしまう可能性が充分に考えられます。
またこれらのサイトの情報開示は明らかに不充分、不適切ですし、金融ライセンスに関する記述も全くありません。違法な無登録業者と考えるしかありません。
非常に危険なサイトである可能性が濃厚であり、これらのサイトでの投資を勧誘されても応じるべきではないと結論せざるを得ません。
※付記
2023年12月中旬に本項で検証したサイトを再度アクセスしてみたところ、7つのサイトの内、6番目のXAUTコインのサイトが何の告知もなく閉鎖され、最後のOKOKEXのサイトにアクセスしようとするとブラウザーとして利用しているChromeを提供しているGoogle社から以下のような警告が出るようになっていました。最近フィッシングが検出された危険なサイトという警告になっています。
さらに2024年5月に確認したところ、コインスターのサイトが告知なしで閉鎖され、ビットトロンのサイトについてはOKOKEXのサイトの場合と同様の以下の警告が出るようになっていました。
2024年8月中旬に再確認したところ、本項で検証対象とした7つのサイトの内、アクセス可能なのは4番目のヘックス (https://blnantrc9.com/Index/index/Lang/ja-jp) というサイトのみになっていて他の6つのサイトは閉鎖されているようです。
●argoblockchain (アルゴブロックチェーン https://argo-blockchain.net/) → 閉鎖確認
Yahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証してきた一連のサイトと非常によく似ているのでここで検証します。まずYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
質問はこれだけでどういう経緯でこの質問をしているのか全く分かりませんが、とにかくこの質問投稿に記されているURLアドレスにアクセスしてみました。サイト冒頭の画像を以下に示します。
▼アルゴブロックチェーン (https://argo-blockchain.net/) [表示言語:中国語、英語、タイ語、ベトナム語、フランス語、ドイツ語、日本語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
説明するまでもなく、このサイト冒頭部は以下に再掲したMONDOI (https://www.mondoi.vip/Index/index/Lang/ja-jp) など上で検証してきたサイトの冒頭部と非常によく似ています。表示言語の選択肢やその並び順なども全く同じではありませんが、かなり似ています。
▼MONDOI (https://www.mondoi.vip/Index/index/Lang/ja-jp) [表示言語:香港語、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、韓国語、トルコ語]
さらに左下はアルゴブロックチェーンの登録画面 (https://argo-blockchain.net/Login/register)、右下は比較対象のMONDOIの登録画面です。この登録画面もかなり似ています。
さらにアルゴブロックチェーンのサイトのトップページに戻りますが、上に示した冒頭部に続いては仮想通貨の相場情報を示す部分があり、さらに続けて以下に示すアプリをダウンロード出来る部分が出てきます。
この部分でもMONDOIのサイトの相当する部分を以下に示します。アルゴブロックチェーンのサイトでは日本語表示を選択してもこの部分が英語表示ですが、MONDOIのサイトでは日本語表示になります。しかし違いはそれぐらいでアルゴブロックチェーンのサイトがこの部分でもMONDOIなど上で検証したサイトと非常によく似ているのは間違いありません。
次に連絡先情報ですが、以下に脚注にリンクがある「About Us」の記述の冒頭部です。
本社が
>East Castle Street, London, UK
にあると書いてありますが、これは明らかに不完全な住所です。そこでイギリスの法人登録を探すと以下に示すARGO BLOCKCHAIN PLC という法人 (Company number 11097258) の登録情報が見つかってきました。
この法人登録の住所は
>Eastcastle House, 27-28 Eastcastle Street, London, United Kingdom, W1W 8DH
となっていて上に示したAbout Usに記されていた
>East Castle Street, London, UK
という明らかに不完全な住所と一応矛盾がありません。しかしこれが本項で検証しているアルゴブロックチェーンのサイトに対応する法人登録かどうかについては疑問があります。まず上の法人登録で業種の項目を見ると
>Other information technology service activities
となっていて金融関係ではないようです。仮想通貨取引所がイギリスの業種分類でどういう扱いを受けるのか分かりませんが、かなり違和感があります。またこの法人登録の登録の日付は2017年12月5日となっていて6年も前です。この法人は当初はGOSUN BLOCKCAHIN LIMITEDという名称だったようですが法人登録直後の2017年12月21日に現在のARGO BLOCKCHAIN PLCという法人名に変更になっていて法人名が変更されてからでもやはり6年が経過しています。
一方以下はアルゴブロックチェーンのサイトのWho Is 情報です。
黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年11月21日となっています。開設から1ヶ月ほどしか経過していない非常に新しいサイトです。これだけで6年も前に法人登録しているイギリスのARGO BLOCKCHAIN PLCに対応しているサイトかどうかかなり疑問です。また赤枠で囲った部分に記されている登録者情報は以下のようになっています。
登録者名: Zatochilova Glen
登録者住所: 21 Glenoak Lane Northwest, Glen Burnie, MD, 21061
国名: 中国
住所はアメリカのメリーランド州、ボルチモアの近郊にあるGlen Burnieという町の住所になっていますが国名が中国になっています。全く意味不明です。また登録者の所在地がアメリカであるとしても、中国であるにしてもイギリスの法人登録とは矛盾することになります。
そしてこのサイトの連絡先情報の開示は明らかに不充分、不適切です。金融ライセンスに関する情報もありません。そもそも上で検証してきたMONDOIなど多くの明らかに同じテンプレートから量産されたサイトが存在し、さらに続々と閉鎖されている状況から考えてもこのサイトの信頼性は著しく低いと判断せざるを得ません。このサイトでの投資を勧誘されても応じるべきではありません。
※付記
2024年8月中旬に確認したところ、アルゴブロックチェーンのサイトは既に何の告知もなく閉鎖されているようです。