検証145
本ページで取り上げるサイトはいずれも仮想通貨取引所 (暗号資産交換業者) に該当すると思われますが、いずれも日本語表示に対応しているのに日本の金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録リストに該当がありません。無登録の違法業者である可能性が高いです。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」、「検証71」、「検証72」、「検証73」、「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」、「検証80」、「検証81」、「検証82」、「検証83」、「検証84」、「検証85」、「検証86」、「検証87」、「検証88」、「検証89」、「検証90」、「検証91」、「検証92」、「検証93」、「検証94」、「検証95」、「検証96」、「検証97」、「検証98」、「検証99」、「検証100」、「検証101」、「検証102」、「検証103」、「検証104」、「検証105」、「検証106」、「検証107」、「検証108」、「検証109」、「検証110」、「検証111」、「検証112」、「検証113」、「検証114」、「検証115」、「検証116」、「検証117」、「検証118」、「検証119」、「検証120」、「検証121」、「検証122」、「検証123」、「検証124」、「検証125」、「検証126」、「検証127」、「検証128」、「検証129」、「検証130」、「検証131」、「検証132」、「検証133」、「検証134」、「検証135」、「検証136」、「検証137」、「検証138」、「検証139」、「検証140」、「検証141」、「検証142」、「検証143」、「検証144」で検証してきた中国系と思われる海外の詐欺グループによって勧誘が行われていると思われる一連の詐欺仮想通貨取引所のサイトについての検証83ページ目です。「検証146」、「検証147」、「検証148」、「検証149」、「検証150」、「検証153」、「検証155」、「検証156」にも続編があります。にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証63」の最初に書いてあるので参照してください。検証項目は順次追加の予定です。
●Gebcoinx (Gebコインx https://www.gebcoinx.com/#/home)
●AptCoins (Aptコインズ https://aptcoins.com/#/home)
●Xfccoins (Xfcコインズ https://xfccoins.com/#/home)
●Galcoins (Galコインズ https://galcoins.com/#/home)
●BitGeek (ビットギーク https://www.bitgeek.tech/#/home)
●TICI Global (TICIグローバル https://ticiglobalfum.com/#/home、スマホ用サイト: https://ticiglobalfum.com/h5#/home)
●TICI Global (TICIグローバル https://ticiglobal.com/#/home、スマホ用サイト: https://ticiglobal.com/h5#/home)
●TICI Global (TICIグローバル https://ticiglobal.biz/#/home、スマホ用サイト: https://ticiglobal.biz/h5#/home)
●Jump Crypto (ジャンプクリプト https://www.jumpcryptoex.com/#/home)
まず互いによく似た以下の5つのサイトをまとめて検証します。
●Gebcoinx (Gebコインx https://www.gebcoinx.com/#/home)
●AptCoins (Aptコインズ https://aptcoins.com/#/home)
●Xfccoins (Xfcコインズ https://xfccoins.com/#/home)
●Galcoins (Galコインズ https://galcoins.com/#/home)
●BitGeek (ビットギーク https://www.bitgeek.tech/#/home)
最初のGebコインxと2番目のAptコインズはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外は検索で出てきたサイトです。これらのサイトは互いに明らかに似ていますし、記されている文章などは以前に検証してきたサイトとも似ている部分があり、同じグループによるサイトの疑いが濃いです。まずGebコインxとAptコインズについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
▼2023年8月16日投稿 (Gebコインxに関する投稿)
誰からどういう経過で勧誘されているのか全く情報がありませんが、とにかく質問に記されているURLアドレスのサイトでの投資を勧誘されているようです。
▼2023年11月23日投稿 (Aptコインズに関する投稿)
質問者本人ではなく、質問者の知り合いという人が「マッチングサイトで知り合った人」に勧誘されてAptコインズでの投資を既に始めてしまったようです。勧誘してきた人物が外国人かどうかは不明です。「日々の利益が10%~15%出ている」というのですが有り得ないとしか思えません。数字の上では投資が成功しているように見えるけど最後には出金できなくなるというパターンの詐欺であることが強く疑われます。
とにかくこれらのサイト、さらに表題で示した他の3つのサイトについてもサイト冒頭の画像を以下に表題と同じ順で示していきます。
▼Gebコインx (https://www.gebcoinx.com/#/home) [表示言語:英語、香港語、日本語、韓国語]
▼Aptコインズ (https://aptcoins.com/#/home) [表示言語:英語、香港語、日本語、韓国語]
▼Xfcコインズ (https://xfccoins.com/#/home) [表示言語:英語、香港語、日本語、韓国語]
▼Galコインズ (https://galcoins.com/#/home) [表示言語:英語、香港語、日本語、韓国語]
▼ビットギーク (https://www.bitgeek.tech/#/home) [表示言語:英語、香港語、日本語、韓国語、トルコ語]
これら5つのサイトの冒頭部は互いにかなり似ています。メニューバーの広告名とその並び順、深緑の背景画像、表示言語の選択肢とその並び順、さらに
>世界中に広がる”(サイト名)”
>追いかける / 超える / 先頭を切る
という中央に見える文章など全く同じではないもののかなりの一致があります。特に最後のビットギークを除く最初の4つのサイトの背景画像は明らかに似ています。さらにこれらのサイトの相互比較を続けます。上に示した冒頭部に続いてはいずれのサイトでも仮想通貨の相場情報の表があり、さらに続いてサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分が出てきます。そのサイトの特長を説明している部分の画像を表題と同じ順、すなわちGebコインx → Aptコインズ → Xfcコインズ → Galコインズ → ビットギーク という順で以下に示します。
この部分では5つのサイトは互いに全く同じで区別出来ません。さらにこの部分に書いてある文章はこれまでに検証してきた幾つかのサイトにある文章とかなり似ていることに気が付きました。例えば以下は「検証119」で検証したRileyCoin (ライリーコイン https://www.rileycoin1.com/#/) という既に閉鎖されているサイトでサイトの特長を説明している部分の画像の再掲です。
4つのイラストは全く異なりますが、4つの特長を説明する文章がかなり似ているようです。例えば表題の5つのサイトの4つの特長を説明している部分で「金融レベルのセキュリティ」と題された最初の項目の文章を以下に書き出します。
>金融レベルのセキュリティ
>全方位金融風制御システムと防犯システム、冷熱財布、マルチサインシステムは資金の安全を保障する
ライリーコインのサイトの相当する部分の文章も以下に書き出します。
>金融レベルのセキュリティ
>全方位金融リスクを制御するシステムと盗難防止システム、冷熱財布、多署名システムは資金の安全を保障します
全く同じではありませんが、おそらく「コールドウォレット/ホットウォレット」を意味していると思われる「冷熱財布」といった違和感のある部分も含めてかなり一致率が高いです。さらに2番目以降の項目の文章もかなり一致率が高いです。異なっている部分も「極速充填」と「スピードチャージ」など翻訳の違いではないかと思われるような違いであり、おそらく同じ原文を翻訳ソフトを使って日本語訳しているのではないかと思われます。つまりライリーコインと本項で検証している5つのサイトは同じグループによって同じテンプレートを使って立ち上げられたサイトである可能性が高いように思われます。さらに「検証119」のライリーコインの項目で説明していますが、上に画像を示したライリーコインの特長を4項目にまとめて説明している部分で使われている盾、時計、地球、宝石を意味すると思われるイラストを添える形でサイトの特長を説明しているサイトは多数確認されています。具体的には「検証93」、「検証96」、「検証104」、「検証116」、「検証127」で検証した多数のサイトでもライリーコインで使われていたのと同じ盾、時計、地球、宝石の4つのイラストの並びが確認されています。例えば以下は「検証116」で検証したCoin Partner/LOEX (コインパートナー/LOEX https://biloex.com/pc/#/、スマホ用サイト:https://biloex.com/mobile/#/) のサイトの相当部分の画像ですがイラスト部分はライリーコインと全く同じものと思われますし、イラストの下に添えられているサイトの特長を説明する文章も全く同じではないもののライリーコインや本項で検証している5つのサイトにある文章とかなり似ています。
これと同じイラスト画像を使っている多数のサイトを運営していたグループが本項で検証している5つのサイトを立ち上げている可能性はかなり濃いものと考えます。
さらに本項で検証している5つのサイトではサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分に続き、マルチプラットフォーム対応を説明する部分が出てきます。その部分の画像についても表題と同じ順、Gebコインx → Aptコインズ → Xfcコインズ → Galコインズ → ビットギーク という順で以下に示します。
説明するまでもなく、この部分でも5つのサイトは互いに極めてよく似ています。よく見ると左側のスマホのイラスト画像の中に各サイトの名称が出てきていますから辛うじて区別は出来ますが、他は例えばビットコイン (BTC)、イーサリアム (ETH) といった仮想通貨の相場の数字まで全く同じです。例えばイラストのスマホサイトの画面の中でビットコインの相場情報はいずれのサイトでも
>BTC/USDT
>13077.08
>+1.03%
>=87443.82 CNY
となっています。最後の「=87443.82 CNY」という部分は中国の人民元建ての相場と思われます。日本語表示なのに円建てではなく、人民元建ての相場情報が優先されて示されているというのはこれらのサイトが中国系のグループによるサイトであることを示唆していると言えるかもしれません。
次に各サイトのユーザー登録ページを表題と同じ順、すなわちGebコインx → Aptコインズ → Xfcコインズ → Galコインズ → ビットギーク という順で以下に示します。
次に各サイトで連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。最初の4つのサイトについては脚注に「連絡先」という項目があるのですが、リンク先はサイト内のサブページではなく、メッセージアプリのWhatsAppのサイトになっています。
サイト名 連絡先リンクURL
Gebコインx https://api.whatsapp.com/send?phone=66996723893
Aptコインズ https://api.whatsapp.com/send?phone=66971198061
Xfcコインズ https://api.whatsapp.com/send?phone=66971198061
Galコインズ https://api.whatsapp.com/send?phone=undefined
2番目のAptコインズとXfcコインズのリンク先は同じです。WhatsAppのチャット2つのサイトで同じということになります。また4番目のGalコインズの場合はリンク先が正しくないというエラーメッセージが出てきます。
左下に示したのがGebコインxの連絡先のチャットの番号、右下がAptコインズとXfcコインズで共有されている連絡先のチャットの番号です。
いずれも[+66]というタイの国番号から始まる電話番号が示されています。これらのサイトのカスタマーサービスはタイにあるということになります。また以下が表題4番目のGalコインズのサイトの脚注にある「お問い合わせ」をクリックすると出てくるエラーメッセージです。
表題最後のビットギークについては脚注に「連絡先」という項目が存在せず、代わりに「私たちについて」という項目があってクリックすると以下に示したような小さなウインドウが開きます。
メールアドレスが記されているような体裁になっていますが、メールアドレスは記載されておらず、空欄になっています。つまり表題4番目のGalコインズと表題最後のビットギークについては連絡先が何も開示されていません。明らかに情報開示は不充分、不適切です。
そこで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しましたがやはり開示されている情報はわずかです。以下に示したのは表題最初のGebコインx (https://www.gebcoinx.com/#/home) のWho Is 情報です。
黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年7月12日となっています。そして残念ながら登録者に関する情報は一切開示されていません。またこれ以外の4つのサイトについても同様に登録者に関する情報は全く開示されていません。5つのサイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。
サイト名 登録・開設日
Gebコインx 2023年7月12日
Aptコインズ 2023年9月18日
Xfcコインズ 2023年8月16日
Galコインズ 2023年6月7日
ビットギーク 2023年4月25日
いずれも2023年になってから開設されたサイトです。Who Is 情報にも登録者に関する情報が一切示されていないというのは危険信号と考えるべきでしょう。最初の4つのサイトについてはWhatsApp以外に連絡先は示されておらず、最後のビットギークに至ってはそれさえもありません。金融ライセンスに関する情報も一切ありません。日本人に向けて勧誘が行われていることは最初に引用したYahoo知恵袋への投稿から明らかで違法な無登録業者としか思えません。そもそも互いにこれだけよく似たサイトが5つも存在する時点で信頼性は危ういと考えられますし、さらに以前に多数の被害報告が出ているサイトとの部分的な類似性も確認されるといった点から考えれば危険としか思えません。
これらのサイトでの投資を勧誘されても投資は推奨できません。
●TICI Global (TICIグローバル https://ticiglobalfum.com/#/home、スマホ用サイト: https://ticiglobalfum.com/h5#/home)
●TICI Global (TICIグローバル https://ticiglobal.com/#/home、スマホ用サイト: https://ticiglobal.com/h5#/home)
●TICI Global (TICIグローバル https://ticiglobal.biz/#/home、スマホ用サイト: https://ticiglobal.biz/h5#/home)
●Jump Crypto (ジャンプクリプト https://www.jumpcryptoex.com/#/home)
最初のTICIグローバル (https://ticiglobalfum.com/#/home) というサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他の3つのサイトは「TICI Global」というサイト名を検索したり、画像検索して見つけてきたサイトです。そしてこれらのサイトは互いに非常によく似ていて明らかに同じテンプレートからコピペで量産されたサイトと思われるのでまとめて検証します。
まず最初のTICIグローバル (https://ticiglobalfum.com/#/home) についてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。
SNSで知り合った人 (外国人かどうかは不明) にTICIグローバル (https://ticiglobalfum.com/#/home) のスマホ用サイト (https://ticiglobalfum.com/h5#/home) を紹介されて投資を勧められたようです。 入金手段としてPhantom-Crypto WalletというアプリをApp Storeからダウンロードして仮想通貨建ての送金に利用することを指示されたようです。
そこで検索してみると確かにApp Storeに「Phantom-Crypto Wallet」というアプリがアップされていることを確認しました。
このアプリには190件もの評価が付いており、その評価平均は5つ星の内の4.5星となっていて非常に高いものとなっています。
しかしこれら190件の評価の内、10件についてはレビュー投稿が寄せられていてそれらのレビューを読むと高評価を疑わざるを得ないような内容になっています。
>詐欺に使われている
>詐欺アプリです
>アカウントがなくなりました
>phantom内での購買やら外部への送金などができなくなりました。
といったコメント付きの最低の1つ星評価が目立ちます。特に「詐欺」と明確に断定している投稿が2件もあるとなればどういう経緯、根拠で詐欺と断定しているのか詳しい情報がないにしても警戒しなければならないでしょう。また寄せられているコメントが日本語の場合が多いということは日本人を主な標的にしている可能性があるものと思われます。
とにかくまずは検証対象のサイトについてまずスマホ用のサイトの画像を示します。但し表題4番目のジャンプクリプトのサイトについてはスマホ用サイトが見つからないので3つのTICIグローバルのスマホ用サイトとログイン画面の画像を表題と同じ順で示します。
▼TICIグローバルスマホ用サイト (https://ticiglobalfum.com/h5#/home)
▼TICIグローバルスマホ用サイト (https://ticiglobal.com/h5#/home)
▼TICIグローバルスマホ用サイト (https://ticiglobal.biz/h5#/home)
3つのTICIグローバルのスマホ用サイトは互いに酷似していてURLアドレス以外は区別出来ません。全く同じにしか見えない同じ名称のサイトが3つも存在するというだけで不審を感じざるを得ません。さらに表題の4つのサイトについてPC用サイトについても冒頭部の画像を順に示していきます。
▼TICIグローバル (https://ticiglobalfum.com/#/home) [表示言語:英語、韓国語、日本語、スペイン語、タイ語、ベトナム語、ドイツ語、フランス語、スウェーデン語、ポルトガル語]
▼TICIグローバル (https://ticiglobal.com/#/home) [表示言語:英語、韓国語、日本語、スペイン語、タイ語、ベトナム語、ドイツ語、フランス語、スウェーデン語、ポルトガル語]
▼TICIグローバル (https://ticiglobal.biz/#/home) [表示言語:英語、韓国語、日本語、スペイン語、タイ語、ベトナム語、ドイツ語、フランス語、スウェーデン語、ポルトガル語]
▼ジャンプクリプト (https://www.jumpcryptoex.com/#/home) [表示言語:英語、ドイツ語、スウェーデン語、フランス語、日本語、韓国語、香港語、中国語、スペイン語]
説明するまでもなく、これら4つのPC用サイトの冒頭部は互いに非常によく似ています。特に同じTICIグローバルという名称の3つのサイトは互いに酷似していて表示言語の選択肢やその並びなども同じ、URLアドレス以外は全く同じに見えます。表題最初のTICIグローバル (https://ticiglobalfum.com/#/home)の言語選択メニューを左下に、表題4番目のジャンプクリプトの言語選択メニューを右下に示します。
この言語選択メニューで気になるのは「日本語」の選択肢が「日语」という中国語の簡体字で示されていることです。このサイトは中国系のグループによるサイトであることが示唆されているように思われます。
サイト冒頭部に続いてはいずれのサイトでも仮想通貨の相場情報を示す部分があり、さらに続いてサイトの特長を説明していると思われる部分が出てきます。そのサイトの特長を説明していると思われる部分の画像を以下に表題と同じ順、TICIグローバル (https://ticiglobalfum.com/#/home) → TICIグローバル (https://ticiglobal.com/#/home) → TICIグローバル (https://ticiglobal.biz/#/home) → ジャンプクリプトという順で示します。
最後のジャンプクリプトの場合のみ、3つのTICIグローバルのサイトに存在する3つのイラストが欠落していますが、文章の部分は互いに非常によく似ています。4つのサイトに共通する記述の一部を以下に書き出します。
>老舗取引所 デジタル資産金融サービス
>数千万人ユーザー規模 複数投資家保護ファンドを設立
>取引高世界トップ3 高い流動性 幅広い取引オプション
この日本語版では2番目の項目が「数千万人ユーザー規模」となっていますが、英語版を見ると
>10 million users
となっていて1000万人ちょうどとなっています。以下にはTICIグローバル (https://ticiglobalfum.com/#/home) の英語版画像を示します。
しかしこれらのサイトが「老舗取引所」と言えるほどに長期間の実績があり、1000万人ものユーザーを本当に抱えているかどうかは極めて疑問です。実はこの部分に続いて出てくる部分に矛盾しているとしか思えない記述があるのです。その矛盾しているとしか思えない記述のある部分の画像をやはり表題と同じ順、TICIグローバル (https://ticiglobalfum.com/#/home) → TICIグローバル (https://ticiglobal.com/#/home) → TICIグローバル (https://ticiglobal.biz/#/home) → ジャンプクリプトという順で以下に示します。
ここでも最後のジャンプクリプトの場合のみ画像が欠落しているように見えます。実際にはジャンプクリプトのサイトでもこの部分に画像が存在しているようですが正常に表示されないようです。
活字が小さくて読みにくいので最初のTICIグローバル (https://ticiglobalfum.com/#/home) の文章の部分だけ抜き出して以下に示します。
>73,055,833ドル 24時間取引高
>30+ 総合流動性提供者
>2,000,000+ ユーザー
となっていてユーザー (顧客) の数が200万人になっています。同じサイトの同じトップページに顧客の数が1000万人と書かれている部分と200万人と書かれている部分があるということです。幾ら何でも5倍も数字が違うのはおかしいでしょう。
さらにこれらのサイトの情報を調べるとこれらの記述が事実とは思えない状況であることが確認されました。例えば以下は表題最初のTICIグローバル (https://ticiglobalfum.com/#/home) のWho Is 情報です。
黄色の枠で囲った部分を見るとこのサイトが登録・開設されたのが2024年7月29日となっていてこの検証を書いている2024年9月上旬時点で登録・開設から1ヶ月経過したばかりという非常に新しいサイトであることが分かります。また以下はこのサイトへのアクセス状況を調べた結果です。
開設されてから1ヶ月ほどしか経過していない新しいサイトですから当然とも言えますが、1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字がいずれも検出限界以下になっています。どう見ても
>老舗取引所 デジタル資産金融サービス
>数千万人ユーザー規模 複数投資家保護ファンドを設立
あるいは
>2,000,000+ ユーザー
といった記述は事実とは思えません。
本項で検証対象としている4つのサイトについてWho Is 情報に記されているサイトの登録・開設日および登録者の所在地情報を以下にまとめます。
サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 登録者所在地
TICIグローバル (ticiglobalfum.com) 2024年7月29日 記載なし
TICIグローバル (ticiglobal.com) 2024年7月16日 中国・香港
TICIグローバル (ticiglobal.biz) 2024年8月21日 中国・香港
ジャンプクリプト (www.jumpcryptoex.com) 2024年7月13日 中国・香港
いずれも2024年7月中旬以降に開設された非常に新しいサイトで、アクセス状況を調べてみるとTICIグローバル (https://ticiglobalfum.com/#/home) の場合と同様で非常に少ないようです。200万人あるいは1000万人のユーザーがいるという主張は到底事実とは思えません。
次に連絡先情報とか金融ライセンス情報を各サイトで探してみましたが、全く見当たりません。メールアドレスさえ見当たらないというのは論外だと思われます。
そして連絡先情報を探していて気が付きましたが、各サイトには「通知センター」あるいは「ヘルプセンター」というサブページがあって顧客への通知とか利用規約の説明のような投稿が集められています。例えば以下は表題最初のTICIグローバル (https://ticiglobalfum.com/#/home) のヘルプセンターのサブページ (https://ticiglobal.com/#/help) 冒頭部の画像です。
この画像には違和感を感じる部分があります。まず検索窓のようなものが用意されていますが、その検索窓の中におそらく中国語の簡体字で意味不明の「捜索的内容」といったことが書いてあります。
また以下は2019年2月15日付の告知の冒頭部です。
表示言語は日本語になっているのに告知の文章は全て中国語 (簡体字) になっています。上で指摘した言語選択メニューの日本語の選択表示に加えて中国語の記述が再び登場していることになり、このサイトを立ち上げているのは中国系のグループであることが強く示唆されるように思います。
さらに問題なのは各通知項目の日付です。TICIグローバル (https://ticiglobalfum.com/#/home) の場合、24件の告知が示されていますが、各告知の日付は2018年10月15日から2021年8月5日となっています。既に示したようにこのサイトのWho Is 情報によればサイトの登録・開設日は2024年7月29日となっています。告知の全てがサイトが開設される以前の告知ということになります。また以下は最も古い2018年10月15日付の「メンテナンスんのお知らせ」と題された告知です。
この告知は明らかにおかしいです。告知の日付が2018年10月15日なのに告知されているメンテナンスの日付が2017年12月14日となっているのです。2017年のメンテナンスを2018年になってから告知したって全く意味がありません。明らかにおかしいです。
改めて結論するまでもなく、本項で検証した4つのサイトは信頼出来る投資先とは到底思えません。連絡先情報が一切見当たらないなど情報開示は明らかに不充分、不適切ですし、サイトに記されている内容には明らかな虚偽や明らかにおかしな点が複数見つかり、まともなものとは思えません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。