検証30

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘、被害報告が確認されています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証18ページ目です。「検証31「検証32「検証33「検証34「検証35「検証36「検証37「検証38「検証39「検証40「検証41「検証42「検証43「検証44「検証45「検証46「検証47「検証48「検証49「検証50「検証51「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは互いに非常によく似た以下のサイトです。


●ACTGOLD LIMITED (アクトゴールドリミテッド https://actgoldfx.com/en/)

●VP Markets Global Ltd (VPマーケッツグローバルリミテッド https://vpmarketsglobal.com/jp/)

●VP Markets Global Ltd (VPマーケッツグローバルリミテッド http://www.vp-markets.net/en/)

●Hong Kong Fortune Forex Group Limited (香港フォーチュンフォレックスグループ https://xgfhjt.net/jp/)

●Shengzhuo Block Finance Limited (Shengzhuoブロックファイナンスリミテッド https://www.xjpszjr.com/jp/)

●BitDeer Limited (ビットディアリミテッド https://bit-deer.net/jp/)

●HapFover Limited (HapFoverリミテッド https://hapfover.com/en/)

●Will Forex Limited (ウィルフォレックスリミテッド https://willfx.net/jp/)

●Asia Pacific Futures Investment Limited (アジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッド https://www.ytqmt.com/jp/)

●VP Markets Global Ltd (VPマーケッツグローバルリミテッド https://www.vpglobalmk.com/jp/)

●Hong Kong Fortune Forex Group Limited (香港フォーチュンフォレックスグループ https://www.xgfhjtvip.com/jp/)

●Shengzhuo Block Finance Limited (Shengzhuoブロックファイナンスリミテッド https://xjpszjr.net/jp/)

●BitDeer Limited (ビットディアリミテッド http://www.bit-deercoinfx.com/jp/)

●Will Forex Limited (ウィルフォレックスリミテッド http://www.willfxvip.com/jp/)

●Bonroy (https://www.bonroymt4.com/jp/)

●VP Markets Global Ltd (VPマーケッツグローバルリミテッド https://www.vp-marketfx.com/en/)

●VP Markets Global Ltd (VPマーケッツグローバルリミテッド https://crm.toprespect-vip.com/jp/)

●BitDeer Limited (ビットディアリミテッド https://www.bit-deercoirfx.com/jp/)

●HeHuan Global Limited (HeHuanグローバルリミテッド https://ja.hehuanfx.com/index.php)

●CANG LIMITED (CANGリミテッド https://www.market-cang.com/jp/)

●CANG LIMITED (CANGリミテッド https://www.cangofx.com/)

●CANG LIMITED (CANGリミテッド https://zbxlyx.com/)

●LBFX (https://www.fxwinw.com/)

●Athenaplace Finance Ltd (アテナプレースファイナンシャルリミテッド https://www.athenaplacevip.com/en/)

●CCHKAM (https://www.cchkam.com/en/)

●Financefx/龍辰金融 (ファイナンスfx/龍辰金融 http://www.xgzhfx.com/en/)

●Ruixin Finance (Ruixinファイナンス https://en.rxcfhk.com/)


最初のアクトゴールドリミテッドはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。2番目、3番目にVPマーケッツリミテッドという名称のサイトが2つありますがこれも微妙な形ではありますがYahoo知恵袋に質問投稿が出ています。それ以外のサイトの多くは画像検索で見つかってきたサイトです。最後のアジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドのサイトだけはまた別の道筋で知ることになったサイトですがその経緯については後述します。とにかくこれら合計9つのサイトは互いに酷似しており、明らかに同じグループによって同じテンプレートから作られたサイトと思われるのでまとめて検証します。

まず最初のアクトゴールドリミテッドに関するYahoo知恵袋の投稿から引用します。

2021年5月31日投稿

詳しい状況は全く分かりませんが、既に入金して出金出来ないという状況にあるようです。

次に引用するのは表題の2番目、3番目にあるVPマーケッツグローバルリミテッドというサイトに関するものと思われる投稿です。

2021年5月10日投稿

こちらはさらに情報が乏しいですが「vpmarketsglobal」というサイトに入金してしまい、出金に困難が生じているようです。MT4 (メタトレーダー4)というFX取引用のトレーディングツールを使っているということからFXのサイトであることは推察されます。そこでとにかく「vpmarketsglobal」を検索してみると少なくとも4つのサイトが見つかってきました。ここで検証するのは表題の2番目、3番目に掲げた2つのVPマーケッツグローバルリミテッドのサイトです。残りの2つのVPマーケッツグローバルリミテッドのサイト

▼VP Markets Global Ltd (VPマーケッツグローバルリミテッド https://www.vpmarfx.com/en/)

▼VP Markets Global Ltd  (VPマーケッツグローバルリミテッド http://www.vp-forex.com/en/)

は本項で検証する9つのサイトと全く似ていないので(また別に検証を書くことになるかもしれませんが)とりあえずここでは検証対象にしません。ちなみにこの2つのサイトの表示対応言語は英語と中国語の2つのみ。連絡先情報が殆ど開示されていないといった点から信頼できるサイトとは思えません

次にここで検証する9つのサイトの冒頭部のキャプを表題と同じ順で並べていきます。

▼アクトゴールドリミテッド (https://actgoldfx.com/en/)

ここで検証している8つのサイトの検証の始まりとなったサイトで表示対応言語は香港語と英語のみで日本語表示には非対応ですが最初に引用したYahoo知恵袋への投稿から日本人に向けた勧誘が行われているようです。

VPマーケッツグローバルリミテッド (https://vpmarketsglobal.com/jp/)

このサイトは香港語、英語に加えて日本語にも対応しています。

VPマーケッツグローバルリミテッド (http://www.vp-markets.net/en/)

これは上のVPマーケッツグローバルリミテッド (https://vpmarketsglobal.com/jp/)とサイト名が同じであるだけでなくサイトの見かけもそっくりですが表示対応言語は英語と香港語だけで日本語表示には対応していません。

▼香港フォーチュンフォレックスグループ (https://xgfhjt.net/jp/)

表示対応言語は中国語、香港語、英語、日本語になっています。

▼Shengzhuoブロックファイナンスリミテッド (https://www.xjpszjr.com/jp/)

表示対応言語は上の香港フォーチュンフォレックスグループと同じで中国語、香港語、英語、日本語になっています。「Shengzhuo」の意味が分からなかったので検索してみると中国の浙江省にある嵊州市(じょうしゅう-し)という市の名称のようです。

▼ビットディアリミテッド (https://bit-deer.net/jp/)

表示対応言語は上の香港フォーチュンフォレックスグループやShengzhuoブロックファイナンスリミテッドと同じで中国語、香港語、英語、日本語の4つになっています。

▼HapFoverリミテッド (https://hapfover.com/en/)

表示対応言語は中国語、香港語、英語の3つです。日本語には対応していません。

▼ウィルフォレックスリミテッド (https://willfx.net/jp/)

ウィルフォレックスリミテッドと次に示すアジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドのサイトは他の7つのサイトと背景画像が異なります。しかしメニューバーの項目名やその並び順、「取引を開始するのに 助けが必要ですか?」という文章など背景画像以外の部分は他の7つのサイトに明らかに似ています。

▼アジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッド (https://www.ytqmt.com/jp/)

これも背景画像が異なるサイトです。しかしウィルフォレックスリミテッドの場合と同じでメニューバーの項目名やその並び、「取引を開始するのに 助けが必要ですか?」という文章など背景画像以外の部分は他の7つのサイトに明らかに似ています。

またここで検証している9つのサイトのキャプの範囲の一番下にサイトの特長が5項目あるいは6項目で簡単なイラスト付きでまとめられていますが「豊富な取引品種」「比類のない取引条件」「グローバルな受賞歴のあるプラットフォーム」「資金保護」「外国為替教育への取り組み」という項目は完全に一致しています。さらにこの特長をまとめた部分は「検証23」で検証したLead Deer Company Limited (リードディアカンパニーリミテッド https://www.leaddeerltd.com/Jp) のサイトにも非常によく似た部分があります。以下にリードディアカンパニーリミテッド、VPマーケッツグローバルリミテッド (https://vpmarketsglobal.com/jp/)、ウィルフォレックスリミテッド、アジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドの4つのサイトの特長をまとめた部分を比較します。

これら4つのサイトで特長の第1項目は「豊富な取引品目」あるいは「豊富な取引品種」と非常に似ており、第2項目は「比類のない取引条件」で完全に同じです。添えられている簡単なイラストも含めてVPマーケッツグローバルリミテッド (https://vpmarketsglobal.com/jp/)とウィルフォレックスリミテッドの違いは第6項目の有無だけです。リードディアカンパニーリミテッドの特長6項目は完全に一致しているわけではありませんし、イラストも同一ではありませんが文章の大意や緑の線で描かれたイラストの雰囲気など明らかに類似性が認められます。さらに「検証35」で検証しているセレクトグローバルおよびトレジャーリーフグループリミテッドのサイトにもこの緑色の線で描かれたイラスト付きで特長を説明する部分が確認されます。参照してください。

本項で検証している8つのサイトが明らかに同じテンプレートから作られているのは間違いないでしょう。さらに「検証23」で検証したリードディアカンパニーリミテッドのサイトなどにも偶然とは思えない類似性があって同じグループによるサイトの可能性が高いと考えます。

次に9つのサイトの連絡先情報を示していきます。

▼アクトゴールドリミテッド

>Email:  service@actgoldfx.com

>Address: Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, England, E16 1AH, United Kingdom


VPマーケッツグローバルリミテッド (https://vpmarketsglobal.com/jp/)

>メール:  service@vpmarketsglobal.com

>住所:: Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, England, E16 1AH, United Kingdom


VPマーケッツグローバルリミテッド (http://www.vp-markets.net/en/)

>Email:  cs@vp-markets.net

>Address: 1123 Leslie Street North York, ON M3C 2K5 Canada


▼香港フォーチュンフォレックスグループ

>メール:  hkffglmt5@gmail.com

>住所:: 2300 YONGE STREET, SUITE 1600, TORONTO, ON, CANADA, M4P1E4


▼Shengzhuoブロックファイナンスリミテッド

>メール: 

>住所:: 


▼ビットディアリミテッド

>メール:  cs@bit-deer.net

>住所::


▼HapFoverリミテッド

>Email: 

>Address: 3rd Floor, 230 Ki Lung Street, Sham Shui Po, Kowloon, Hong Kong


▼ウィルフォレックスリミテッド (https://willfx.net/jp/)

>メール: 

>住所::


▼アジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッド (https://www.ytqmt.com/jp/)

>メール:  asiapacificfuturesinvestment@gmail.com

>住所:: 1123 Leslie Street North York, ON M3C 2K5 Canada


9つのサイトの内、メールアドレスの記載があるのが6つ、住所の記載があるのも6つのサイトです。Shengzhuoブロックファイナンスリミテッドとウィルフォレックスリミテッドの2つのサイトにはいずれの記載もありません。メールアドレスの記載がある6つのサイトの内、4番目の香港フォーチュンフォレックスグループと最後のアジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドのメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。FX業者の連絡先として論外でしょう。さらに電話番号とか経営者情報についてはいずれのサイトにも記載がありません。

情報開示は明らかに不充分、不適切です。また9つのサイトはどう見ても同じグループによって運営されているとしか思えませんが住所が記載されているつのサイトで互いに住所が一致しているのはアクトゴールドリミテッドとVPマーケッツグローバルリミテッド (https://vpmarketsglobal.com/jp/)のサイトにあるロンドンの住所、VPマーケッツグローバルリミテッド (http://www.vp-markets.net/en/)およびアジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドのサイトに記されているカナダの住所の2つだけです。

しかもこの2つのサイトに記されている住所が問題です。まずロンドンの住所

>Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, England, E16 1AH, United Kingdom

ですがこの住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われるサイトの検証で何度も登場している住所です。この住所が登場しているサイトのリストを改めて以下に示します。

「検証13」ゴールド エイト サービシーズおよびXHFXマーケット

「検証14」オールブライトファイナンシャルおよびDarkasマーケッツリミテッド

「検証15」ユナイテッドインターナショナルフォレインインベストメントセンターリミテッド

「検証16」ビクトリーファルコンサービスリミテッド

「検証18」UKフュージョン・インターナショナルBtcethインベストメントリミテッドおよびビットリンクFXインターナショナルリミテッド

「検証19」ア・グランス・グループIATFXWELSHIサービシーズおよびBMIマーケッツ

「検証20」KSGリミテッドとDingsheng

「検証21」Odinサービスグループ

「検証22」イーストセンチュリーグループリミテッド、MARVALLE 3THグループリミテッド、ONDERSONおよびクリアリングファルコン

「検証23」センターフォーカスガイドグローバルリミテッド、Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド、ゼロリファイングループリミテッドリードディアカンパニーリミテッドおよびJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド

「検証24」ミリオンhui FXリミテッド

「検証27」アルトマンファイナンインベストメント

「検証29」Ueeインターナショナルリミテッド

「検証31」FTFゴールドグローバル、PKGグローバル、BOPグローバルおよびMWHマーケッツリミテッド

「検証32」TIXインベストメントマネージメントリミテッドおよびJIAXINGインターナショナルリミテッド

「検証34」FUNRATS ウエルスリミテッドおよびLEBWAYウエルスリミテッド

「検証35」セレクトグローバル、トレジャーリーフグループリミテッド

「検証39」HNDグローバルリミテッド、ITEグローバルリミテッド、RTSゴールドグローバルリミテッド、SODグローバルリミテッド、インダスゴールドマーケッツリミテッド、YLLグローバルインベスティングリミテッド、BSVグローバルインベスティングリミテッド、KBLグローバル インベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、HANグローバルインベスティングリミテッド、TUFマーケッツリミテッド、KBLグローバル インベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、HANグローバルインベスティングリミテッドTUFマーケッツリミテッドおよびパワーファンクションキャピタルリミテッド

「検証40」FOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html)

「検証44」エクセレントリベニューリミテッド

この住所に実際に何があるのか分かりませんがこの住所にアクトゴールドリミテッドとVPマーケッツグローバルリミテッドが実在するとは到底思えません。

VPマーケッツグローバルリミテッド (http://www.vp-markets.net/en/)およびアジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドのサイトに共通して記されているカナダの住所

>1123 Leslie Street North York, ON M3C 2K5 Canada

についても検索してみるとOTT Financial Canada Inc. (OTTファイナンシャルカナダ https://ottfx.com/)という株式やETF、オプション、先物、外貨などを取引する投資関係のサイトが引っかかりました。そしてそのサイトの冒頭に以下のキャプに示した警告文が出ていることに気が付きました。

活字が小さくて読みにくいので警告文を以下に書き出します。さらにGoogle翻訳の結果も示します。

>We recently found two companies named VP Markets Global Ltd. (“VP Markets”) and Asia Pacific Futures Investment Limited (“Asia Pacific”) have misappropriated our corporate office address at 1123 Leslie Street, North York, ON M3C 2K5 Canada. We would like to inform you that these two companies are not affiliated in any way with OTT Financial Canada Inc. nor affiliated with any other OTT entity.


>最近、VP Markets Global Ltd. (「VP Markets」) と Asia Pacific Futures Investment Limited (「Asia Pacific」) という 2 社が、カナダのオンタリオ州レズリー ストリート、ノース ヨーク、1123 にある本社の住所を不正使用していることを発見しました。 これらの 2 社は、OTT Financial Canada Inc. とは一切関係がなく、他の OTT エンティティとも関係がないことをお知らせします。


要するにOTTファイナンシャルカナダの住所がVPマーケッツグローバルリミテッドおよびアジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドのサイトでそれぞれの住所として無断で示されていることに気が付いたがそれは虚偽であってOTTファイナンシャルカナダとは無関係であるという警告です。

実はこの警告文を見るまではアジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドのサイトの存在には気が付いていませんでした。この警告文を見てアジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドという同じグループに属するサイトが存在している可能性に気が付いて検索してみたことで存在に気が付いたという経緯になります。

さらにこのOTTファイナンシャルカナダのサイトには住所を無断で使われていることに関してかなり厳しい調子で書かれた抗議声明のPDFファイルがアップされています。その抗議声明の原文冒頭部とその日本語訳(Google翻訳の結果にはかなり問題があるので部分的に補正した翻訳文)を以下に示します。

>Statement on the misappropriation of business address information of our company 

>OTT Financial Canada Inc. was recently contacted by the Investment Industry Regulatory Organization of Canada (IIROC) that two companies named VP Markets Global Ltd. (“VP Markets”) and Asia Pacific Futures Investment Limited (“Asia Pacific”) display their corporate office address as: 1123 Leslie Street, North York, ON M3C 2K5 Canada on their websites. The address of 1123 Leslie St, Toronto, Ontario is the Head Office of the OTT Group of Companies (“OTT”). VP Markets and Asia Pacific are not legally registered or authorized to operate from the OTT’sHead Office location at 1123 Leslie Street, Toronto.


>当社の事業所住所情報の不正流用に関する声明

>OTTファイナンシャルカナダは最近Investment Industry Regulatory Organization of Canada (IIROC、 カナダ投資産業規制機構から連絡を受けました。VPマーケッツグローバルリミテッドとアジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドの2社がそれぞれのウェブサイトで本社の住所を「1123 Leslie Street North York, ON M3C 2K5 Canada」であるとしています。しかしこの住所はOTT グループ企業の本社の住所です。VPマーケッツ社とアジアパシフィック社は、合法的に登録されておらず、OTT から運営許可を受けていません。

OTTファイナンシャルカナダが信頼できる金融機関なのかはともかくとしてこの住所も明らかに信用出来ません。尚、このカナダの住所は以下で検証しているVPマーケッツグローバルリミテッド (https://www.vp-marketfx.com/en/) のサイトでも連絡先情報に住所として記されています。


次は香港フォーチュンフォレックスグループの住所ですがサイト名が香港なのに住所はカナダです。そしてこのカナダの住所

>住所:: 2300 YONGE STREET, SUITE 1600, TORONTO, ON, CANADA, M4P1E4

を検索するとIntelligent Officeというバーチャルオフィス業者の拠点の住所と一致することが判明しました (以下のキャプ参照)。バーチャルオフィス業者を利用した架空住所の可能性が極めて高いです。全く信用出来ません。

住所の最後はHapFoverリミテッドの香港の住所です。

>Address: 3rd Floor, 230 Ki Lung Street, Sham Shui Po, Kowloon, Hong Kong

この香港の住所をそのまま検索に掛けるとここで検証しているHapFoverリミテッドのサイト  (https://hapfover.com/en/) 以外にHapFoverリミテッドという名称のサイトが3つ見つかってきました。

▼HapFover Limited (HapFoverリミテッド http://x-hgj.com/en/)

▼HapFover Limited (HapFoverリミテッド http://www.obt8.com/en/)

▼HapFover Limited (HapFoverリミテッド http://www.phcbfx.com/zh-cn/)

但しこれら3つのHapFoverリミテッドのサイトの内、この検証を書いている2021年6月上旬の時点でアクセス可能なのは最初のサイト (http://x-hgj.com/en/) だけで残りの2つのサイトは既に閉鎖されているようです。残っているHapFoverリミテッド (http://x-hgj.com/en/) についてもまた別に検証を書くかもしれませんが、ここではとりあえず検証対象とはしません。ともかく全く同じ住所を連絡先とする4つのHapFoverリミテッドのサイトが存在していてその内の2つは既に閉鎖されているという状況は明らかに異様です。

さらに所在地情報に関連してここで検証している9つのサイトのWho Is 情報を調べてみました。例えば以下はアクトゴールドリミテッドのサイトのWho Is 情報です。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年2月18日となっています。この検証を書いている2021年6月上旬の時点で4ヶ月にも満たない新しいサイトです。そして赤い枠で囲った部分にある所在地情報を見るとHeilongjiang, CNとなっており、これは中国の黒竜江省を意味します。

キャプは省略しますが本項で検証している9つのサイトについてWho Is情報を確認してサイトの登録・開設日と登録者の所在地を以下にまとめました。

▼アクトゴールドリミテッド

登録・開設日: 2021年2月18日

所在地: 中国・黒竜江省

▼VPマーケッツグローバルリミテッド (vpmarketsglobal.com/jp/)

登録・開設日: 2021年2月3日

所在地: 中国・安徽省

▼VPマーケッツグローバルリミテッド (www.vp-markets.net/en/)

登録・開設日: 2021年2月19日

所在地: 中国・安徽省

▼香港フォーチュンフォレックスグループ

登録・開設日: 2021年3月1日

所在地: 中国・安徽省

▼Shengzhuoブロックファイナンスリミテッド

登録・開設日: 2021年3月5日

所在地: 中国・安徽省

▼ビットディアリミテッド

登録・開設日: 2021年4月8日

所在地: 中国・安徽省

▼HapFoverリミテッド

登録・開設日: 2021年3月26日

所在地: 中国・安徽省

▼ウィルフォレックスリミテッド

登録・開設日: 2021年4月6日

所在地: 中国・安徽省

▼アジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッド

登録・開設日: 2021年1月25日

所在地: 中国・安徽省

最も古いアジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドのサイトでもサイト開設から4カ月半ほど、最も新しいビットディアリミテッドのサイトでは2ヵ月しか経過していません。いずれもかなり新しいサイトです。そして所在地は最初のアクトゴールドリミテッドだけが中国・黒竜江省、それ以外は全て中国・安徽省になっています。

次に「検証13」以降で検証している中国系と思われるサイトでしばしばイギリスの法人登録が見つかること、特にアクトゴールドリミテッドとVPマーケッツグローバルリミテッド (https://vpmarketsglobal.com/jp/)のサイトで連絡先としてイギリスの住所が記されていたことから9つのサイト全てについてイギリスの法人登録を探してみました。するとまさにイギリスの住所が連絡先として記されていたアクトゴールドリミテッドとVPマーケッツグローバルリミテッドの2つについてそれらしきイギリスの法人登録が見つかってきました。まずアクトゴールドリミテッドのものと思われる法人登録です。

法人登録の日付は2021年2月15日となっておりこの検証を書いている2021年6月初旬時点で4ヶ月も経過していない新しい法人です。そして上に示したWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日である2021年2月18日と3日しかずれていません。この法人登録がここで検証しているアクトゴールドのサイトに対応するものであると考えて間違いないと考えます。

そしてこの法人登録上の住所はサイトに記されていた

>Address: Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, England, E16 1AH, United Kingdom

という一連の検証で非常に頻繁に登場している住所ではなく、

>Chase Business Centre, 39-41 Chase Side, London, United Kingdom, N14 5BP

という住所になっています。そしてこの住所も一連の中国系と思われるサイトの検証で繰り返し登場している住所です。具体的には以下のサイトの法人登録の住所がこの住所となっています。

「検証16」 KENKEキャピタルグローバルリミテッド → 法人登録

HungDingファイナンシャル → 法人登録

「検証24」 Glluck → 法人登録

「検証27」 リッチネスエンパイアリミテッド → 法人登録

Onokaキャピタルリミテッド法人登録

Starekカンパニーリミテッド → 法人登録

「検証32」 ANSFXグローバルリミテッド法人登録

トップリスペクト法人登録

「検証35」 MITマーケットリミテッド法人登録

ZEUSファイナンスリミテッド法人登録

「検証37」 Freyr グループリミテッド法人登録

FTSEファイナンシャルリミテッド法人登録

「検証41」 ファンシーグループリミテッド法人登録

「検証43」 GYDインターナショナルホールディングスリミテッド法人登録

「検証50」 Murong インベストメントリミテッド法人登録

「検証51」 Ateckリミテッド法人登録

コールミルグローバルリミテッド法人登録

「検証65」 Breitlingプライム → 法人登録

そして「検証32」ANSFXグローバルリミテッドの検証の中で説明していますが、Googleストリートビューで確認出来る「Chase Business Centreは私書箱を置いて郵便物の受け取り代行をしているだけの業者の可能性が高いですこの住所にアクトゴールドリミテッドが実在するかは極めて疑問であり、架空住所の疑いは濃厚です。

それからこの法人登録の経営者情報のページを見ると唯一の経営者として以下に示した人物が登録されています

経営者はZHANG, Zheという中国国籍、中国在住の人物です。1993年10月生まれですからこの検証を書いている2021年6月時点で27歳、中国の住所は

>No 138, Team 1, Fanjiatun Village, Yaobao Town, Tieling County, Liaoning, China, 112600

となっています。これは中国の遼寧省鉄嶺県(てつれい-けん)腰堡鎮という場所のようです。この人物が実質的な経営者かどうかは極めて疑問ですがやはりアクトゴールドリミテッドの本拠はイギリスよりも中国にある可能性が高いように思われます。

次はVPマーケッツグローバルリミテッドのサイトに対応すると思われる法人登録です。以下にキャプを示します

まず住所は

>Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH

となっており、これは2つ存在するVPマーケッツグローバルリミテッドのサイトの内、表題の2番目にあVPマーケッツグローバルリミテッド (https://vpmarketsglobal.com/jp/) のサイトのお問い合わせのページに書かれていた住所と一致しています。またこの住所は上で説明しましたが「検証13」以降で検証している一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証でしばしば登場している住所でもあります。

但し法人登録の日付が2019年9月16日となっていて本項で検証している2つのVPマーケッツグローバルリミテッドのサイトのWho Is 情報にあるサイトの開設日、2021年2月3日と2021年2月19日からはかけ離れています。上に書いたようにVPマーケッツグローバルリミテッドというサイトは本項で検証している2つのサイト以外にも少なくとも2つ確認されています。

▼VP Markets Global Ltd (VPマーケッツグローバルリミテッド https://www.vpmarfx.com/en/)

▼VP Markets Global Ltd  (VPマーケッツグローバルリミテッド http://www.vp-forex.com/en/)

当然これ以外にも同じ名称のサイトが存在している、あるいは既に閉鎖されているけどかつては存在していたという可能性もあります。このVPマーケッツグローバルリミテッドの法人登録はここで検証しているVPマーケッツグローバルリミテッドに対応するものではなく、以前に立ち上げられたVPマーケッツグローバルリミテッドに対応するものなのかもしれませんが、法人名と住所が一致しているのですから同じグループによる法人登録である可能性は高いと考えます。そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示すPOULET, Laurence ,Monique ,Deniseというフランス国籍、フランス在住の人物が唯一の経営者になっています。

経営者がフランス国籍、フランス在住なのにここで検証している2つのVPマーケッツグローバルリミテッドのサイト、本項の検証対象としてはいない2つのVPマーケッツグローバルリミテッドのサイト、合計4つのサイトの中にフランス語表示に対応しているものはありません。何とも解釈に困る不思議な状況です。

総合的に判断するなら本項で検証している9つのサイトは互いに明らかに似ているので同じグループによって運営されている可能性が高く、その本拠はやはり中国である疑いが濃いように思います。

とにかくこれら9つのサイトが信頼できるサイトとは到底思えません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。

※付記1

HapFoverリミテッドのサイト (https://hapfover.com/en/)、アジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドのサイト (https://www.ytqmt.com/jp/) はそれぞれ「検証32」で検証しているサイトとIPアドレスを共有していることが判明しました。以下はそれぞれHapFoverリミテッドと同じIPアドレス (156.255.3.110) 上のサイトを調べた結果アジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドと同じIPアドレス (156.255.2.218) 上のサイトを調べた結果のキャプです。

HapFoverリミテッドのサイトは「検証32」で検証したANSFXグローバルリミテッドのサイト (http://ansforex.com/jp/)、アジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドのサイトはやはり「検証32」で検証したスカイマーケッツのサイト (https://www.sky-markets.com/en/) とIPアドレスを共有しているという結果です。これらのサイトは同じ詐欺グループによって運営されている疑いが極めて濃厚です。

※付記2

香港の金融ライセンスを管理しているSecurities and Futures Commission (SFC) のサイトにHapFoverリミテッドに対する警告が出ていることに気が付きました (以下のキャプ参照)。

金融ライセンスを取得していない無登録違法業者であり、さらに香港の住所 (3rd Floor, 230 Ki Lung Street, Sham Shui Po, Kowloon, Hong Kong) にはHapFover リミテッドの所在を確認出来ない、つまり香港の住所は架空住所であると記されています。 


●VP Markets Global Ltd (VPマーケッツグローバルリミテッド https://www.vpglobalmk.com/jp/)

●Hong Kong Fortune Forex Group Limited (香港フォーチュンフォレックスグループ https://www.xgfhjtvip.com/jp/)

●Shengzhuo Block Finance Limited (Shengzhuoブロックファイナンスリミテッド https://xjpszjr.net/jp/)

●BitDeer Limited (ビットディアリミテッド http://www.bit-deercoinfx.com/jp/)

●Will Forex Limited (ウィルフォレックスリミテッド http://www.willfxvip.com/jp/)

●Bonroy (https://www.bonroymt4.com/jp/)

これら6つのサイトは基本的に画像検索で見つかってきたサイトで最後のBonroyを除く5つのサイトは基本的に上で検証した同名のサイトをURLアドレスのみ変更しただけのサイトです。明らかに上で検証してきたサイトと同じテンプレートからコピペで量産されたサイトなのでこれまで被害報告が確認されているわけではありませんが検証対象とします。

まずそれぞれのサイトの冒頭部のキャプを表題と同じ順で示していきます。

▼VPマーケッツグローバルリミテッド (https://www.vpglobalmk.com/jp/) 対応言語:香港語、英語、日本語

▼香港フォーチュンフォレックスグループ (https://www.xgfhjtvip.com/jp/) 対応言語:中国語、香港語、英語、日本語

▼Shengzhuoブロックファイナンスリミテッド (https://xjpszjr.net/jp/) 対応言語:中国語、香港語、英語、日本語

ビットディアリミテッド (http://www.bit-deercoinfx.com/jp/) 対応言語:中国語、香港語、英語、日本語

▼ウィルフォレックスリミテッド (http://www.willfxvip.com/jp/) 対応言語:中国語、香港語、英語、日本語

▼Bonroy (https://www.bonroymt4.com/jp/) 対応言語:中国語、香港語、英語、日本語

5番目のウィルフォレックスリミテッドを除く5つのサイトの冒頭部が互いに酷似していることが分かります。さらにこのサイト冒頭部は上で検証してきたアクトゴールドリミテッドなどのサイトの冒頭部ともそっくりです。ウィルフォレックスリミテッドのサイトについても上で検証したもう1つのウィルフォレックスリミテッドのサイト (https://willfx.net/jp/) のURLアドレスだけ変更したコピーサイトとしか思われませんし、背景画像は異なりますがよく見ればテキスト部分とかメニューバーの項目とその並びなどは他のサイトに極めてよく似ていてやはり同じテンプレート由来のサイトとしか思われません。

尚、以前に検証した本項で検証しているVPマーケッツグローバルリミテッド (https://www.vpglobalmk.com/jp/) と同じ名称の2つのVPマーケッツグローバルリミテッドのサイトはこの検証を書いている2021年10月初旬の時点で閉鎖されており、ここで検証しているVPマーケッツグローバルリミテッドのサイトにリダイレクトされることもありません。単に「このサイトにアクセスできません」というメッセージが出るだけです。何らかの理由でURLアドレスを変更する必要が生じたとしても新しいサイトへの案内も出ない、リダイレクトされることもない設定になっているということは有り得ないでしょう。

同様に上で検証した本項で検証している香港フォーチュンフォレックスグループ、Shengzhuoブロックファイナンスリミテッド、ビットディアリミテッド、ウィルフォレックスリミテッドと同じ名称のサイトはいずれも閉鎖されており、新しいサイトへのリンクが用意されているとか、リダイレクトということもなく、単に閉鎖されています。詐欺サイトとして悪評が拡大して閉鎖して代わりに別のURLアドレスで同じサイトを立ち上げているとしか解釈できません。

殆どコピーされただけのサイトということで丁寧に検証する気にはならないのですが、各サイトに記されている連絡先情報について書いておきます。まず以下がVPマーケッツグローバルリミテッドのサイトのお問い合わせのページのキャプ画像です。

>お問い合わせ

>メール:  support@vpglobalmk.com

>住所:: Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, England, E16 1AH, United Kingdom

電話番号の記載はなく、メールとイギリスの住所だけ示されていますがこの住所は上で検証したVPマーケッツグローバルリミテッド (http://www.vp-markets.net/en/)およびアジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッドのお問い合わせに記されていた住所と同じであり、さらにそれらのサイトの検証で説明しましたが「検証13」以降の一連の中国系と思われるサイトの検証で何度も登場している住所です。到底信用出来る情報とは思えません。

次に示すのは香港フォーチュンフォレックスグループのお問い合わせのキャプです。

>お問い合わせ

>メール:  hkffglmt5@gmail.com

>住所::  (記載なし)

住所の欄はあるのですが空白になっており、メールアドレスがあるだけです。しかもこのメールアドレスは無料で使えるgmailのアドレスです。連絡先情報がフリーメールのアドレスだけというのは信頼性を評価するとすれば論外でしょう。

さらに酷いのが次に示すShengzhuoブロックファイナンスリミテッドの場合です。

メールと住所という項目だけは示されていますが両方とも空欄です。話になりません。

次は4番目ビットディアリミテッドと5番目のウィルフォレックスリミテッドの連絡先情報を順にまとめて示します。

それぞれまずメールアドレスが記されています。

ビットディアリミテッドメールアドレス: cs@bit-deercoinfx.com

ウィルフォレックスリミテッドのメールアドレス:  cs@willfxvip.com

そしてこれら2つのサイトで示されている住所は香港の同一の住所です。

>住所:: ROOM 32, 11/F, LEE KA INDUSTRIAL BUILDING, 8 NG FONG STREET, SAN PO KONG, KL HONG KONG

この住所を検索すると部屋番号まで同じ住所に電気関係の幾つかの法人が存在することになっているようです。さらに以下で検証している同じビットディアリミテッドという名称でURLアドレスが異なるサイト (https://www.bit-deercoirfx.com/jp/) でも連絡先住所として記載されています。

さらに実はビットディアリミテッドのサイトについては画像検索で見つかったわけではなく、先に画像検索で見つかってきたウィルフォレックスリミテッドのサイトを検証する過程でこの住所を検索しビットディアリミテッドのサイトを発見したという経緯になります。

そしてこれら2つのサイトの脚注には以下のような記述もあります。

このイギリスの住所は本項で一緒に検証しているVPマーケッツグローバルリミテッド (https://www.vpglobalmk.com/jp/) の連絡先ともなっていた住所でもあり、「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われるサイトの検証で非常に頻繁に出てくる住所でもあります。詳しくは上のVPマーケッツグローバルリミテッド (https://vpmarketsglobal.com/jp/) の検証を参照して下さい。

最後はBonroyの連絡先情報です。

>お問い合わせ

>メール:  service@bonroymt4.com

>住所:: Room 06-10, 28th Floor, COSCO Building, 183 Queen's Road Central, Central and Western District, Hong Kong Special Administrative Region

これもメールアドレスと香港の住所が書いてあります。しかし香港の住所はビットディアリミテッドやウィルフォレックスリミテッドの香港の住所とは全く異なります。この住所も検索してみましたがこの住所に地上53階COSCO Towerという高層ビルがあることは確認出来ますが、それ以上の情報は出てきません。

ともかくこれら6つのサイトは互いに非常によく似ていて同じグループが運営しているとしか思えないのにその住所は全く統一されていません。電話番号がいずれも開示されていないことからもこれらの所在地情報は全く信用する気になりません。

次に各サイトのWho Is 情報を確認しました。以下はVPマーケッツグローバルリミテッド (https://www.vpglobalmk.com/jp/) のWho Is 情報のキャプです。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年8月10日となっています。そして赤枠で囲った部分には運営者に関する情報がありますが登録機関名は空欄で所在地は中国・北京となっています。キャプは省略しますが本項の検証対象である6つのサイトについてWho Is 情報にある開設日や登録者の所在地を以下にまとめます。

サイト名 開設日 所在地

VPマーケッツグローバル 2021年8月10日 中国・北京

香港フォーチュンフォレックス 2021年8月10日 カナダ・ノースウエスト準州

Shengzhuoブロックファイナンス 2021625日 カナダ・ニューファンドランド島

ビットディア 2021年8月11 カナダ・アルバータ州

ウィルフォレックス 2021年8月11日 カナダ・マニトバ州

Bonroy 2021623日 中国・黒竜江省

サイトの開設日は2021年6月下旬と2021年8月10日頃に集中しています。そして運営者の所在地ですが明らかに同じグループによるサイトとしか思えないのに全てバラバラです。しかもカナダノースウエスト準州など気候が厳しく、人口の少ない、FX業者の本拠とは思えないような場所が所在地となっています。これらの所在地情報はデタラメとしか思えません。

結論をわざわざ書くまでもなく、これらのサイトは詐欺目的で同じテンプレートから量産されたサイトとしか思えません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。


●VP Markets Global Ltd (VPマーケッツグローバルリミテッド https://www.vp-marketfx.com/en/)

●VP Markets Global Ltd (VPマーケッツグローバルリミテッド https://crm.toprespect-vip.com/jp/)

●BitDeer Limited (ビットディアリミテッド https://www.bit-deercoirfx.com/jp/)

これらもまた同じ名称でURLアドレスが少し変更されただけのサイトです。「VPマーケッツ」という名称のサイトとしては確認された中で4、5番目、「ビットディア」も確認された中で3番目のサイトです。最初のVPマーケッツグローバルリミテッド (https://www.vp-marketfx.com/en/) はYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他の2つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。まず最初のサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2021年11月5日投稿

あまり詳しい状況は分かりませんがSNSで知り合った人物に勧誘されて入金してしまったようです。そしてURLアドレスを見ただけで上で検証したVPマーケッツのまた新しいサイトであることの予測が出来ました。とにかくこの質問投稿にあったURLアドレスのサイトに行ってみました。左にキャプ画像を示しましたがこれはログインだけの画面のようです。ともかくこのログイン画面だけでもサイト名がVP MARKETSであり、このサイト名やロゴが上で検証してきた3つのVPマーケッツ」のサイトと共通するものであることが確認されました。このログインページは上に国旗アイコンが見えますが中国語、英語、日本語などに対応しているようです。

しかしこのログイン画面だけでは検証対象として話にならないのでURLアドレスを少しいじってみるとこのログイン画面に対応する表題にURLアドレスを示したトップページが見つかってきました。見つかってきたトップページのキャプ画像を以下に示します。

ログインページは日本語に対応していますがこのトップページは英語と中国語のみにしか対応していません。そしてこのトップページは上で検証してきた3つのVPマーケッツのサイトなどに極めてよく似ています。明らかに同じテンプレートから作られたサイトでしょう。

本項の表題の2番目であり、5番目のVPマーケッツのサイト、表題の3番目であり、3番目の「ビットディア」のサイトについてもサイト冒頭のキャプを以下に示します。

表示言語の選択肢はVPマーケッツグローバルリミテッド (https://crm.toprespect-vip.com/jp/) の場合が中国語、英語、日本語の3言語。ビットディアリミテッド (https://www.bit-deercoirfx.com/jp/) の場合が中国語、香港語、英語、日本語の4つです。そして改めて説明するまでもなくこれらのサイトも明らかに本ページで検証してきた他のサイトと明らかに似ており、同じテンプレートから作られたサイトで間違いないと思います。

次にこれら3つのサイトに記されている連絡先情報を確認しておきます。本項の検証対象である3つのサイトの連絡先情報のキャプを以下に順に示します。

3つのサイトに記されている連絡先情報を以下にまとめます。

VPマーケッツグローバルリミテッド (https://www.vp-marketfx.com/en/)

メール: cs@vp-marketfx.com

住所: 1123 Leslie Street North York, ON M3C 2K5 Canada

VPマーケッツグローバルリミテッド (https://crm.toprespect-vip.com/jp/

メール: support@vpglobalmk.com

住所: Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, England, E16 1AH, United Kingdom

ビットディアリミテッド (https://www.bit-deercoirfx.com/jp/)

メール: cs@bit-deercoinfx.com

住所: ROOM 32, 11/F, LEE KA INDUSTRIAL BUILDING, 8 NG FONG STREET, SAN PO KONG, KL HONG KONG

いずれもメールアドレスと住所のみで電話番号はありません。3つのサイトは互いに酷似していて同じグループによる運営としか思えないのですが住所はカナダ、イギリス、香港とバラバラです。そして一番上のVPマーケッツグローバルリミテッド (https://www.vp-marketfx.com/en/) のカナダの住所は上で検証したVPマーケッツグローバルリミテッド (http://www.vp-markets.net/en/) やアジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッド (https://www.ytqmt.com/jp/) のサイトでも所在地として記されていた住所であり、さらに上で説明したようにOTT Financial Canada Inc. (OTTファイナンシャルカナダ https://ottfx.com/) という金融関係の会社の住所を勝手に使っているとしてOTTファイナンシャルカナダから警告抗議声明が出ている住所です。架空住所としか思われません。

次はVPマーケッツグローバルリミテッド (https://crm.toprespect-vip.com/jp/) の連絡先情報です。まずメールアドレスですがこのメールアドレス (support@vpglobalmk.com) は上で検証したVPマーケッツグローバルリミテッド (https://www.vpglobalmk.com/jp/) の連絡先情報にあったメールアドレスと同一です。またイギリス・ロンドンの住所「検証13」以降の一連の中国系と思われるサイトの検証で繰り返し登場している住所です。この住所を所在地としているサイトについてはVPマーケッツグローバルリミテッド (https://www.vpglobalmk.com/jp/) の検証を見てください。

最後のビットディアリミテッド (https://www.bit-deercoirfx.com/jp/) の連絡先情報ですが、香港の住所は上で検証したビットディアリミテッド (http://www.bit-deercoinfx.com/jp/) およびウィルフォレックスリミテッド (http://www.willfxvip.com/jp/) のサイト連絡先情報として書かれていた住所と同じです。またこの連絡先情報とは別にビットディアリミテッド (https://www.bit-deercoirfx.com/jp/) のサイトの脚注部分には以下のキャプに示した記述があります。

>法務:このウェブサイトは BitDeer Limited によって運営されており、登録住所はUnit G25 Waterfront Studios、1 Dock Road、London、England、E16 1AH、UnitedKingdomです。

このロンドンの住所はVPマーケッツグローバルリミテッド (https://crm.toprespect-vip.com/jp/) の連絡先情報に書かれていた住所、「検証13」以降の一連の中国系と思われるサイトの検証で繰り返し登場している住所です。

いずれの連絡先情報も信頼性は極めて低いと考えざるを得ません。そして連絡先情報の信頼性が低いということは同時にサイトの信頼性も非常に低いということになるでしょう。そもそも同じ名称で見かけも非常によく似たサイトが幾つも立ち上げられているという事態が明らかに異常です。これらのサイトはやはり詐欺目的で立ち上げられたサイトである可能性が高く、非常に危険です。これらのサイトでの投資を持ち掛けられても決して応じるべきではありません。


●HeHuan Global Limited (HeHuanグローバルリミテッド https://ja.hehuanfx.com/index.php)

●CANG LIMITED (CANGリミテッド https://www.market-cang.com/jp/)

●CANG LIMITED (CANGリミテッド https://www.cangofx.com/)

●CANG LIMITED (CANGリミテッド https://zbxlyx.com/)

●LBFX (https://www.fxwinw.com/)

●Athenaplace Finance Ltd (アテナプレースファイナンシャルリミテッド https://www.athenaplacevip.com/en/)

●CCHKAM (https://www.cchkam.com/en/)

●Financefx/龍辰金融 (ファイナンスfx/龍辰金融 http://www.xgzhfx.com/en/)

●Ruixin Finance (Ruixinファイナンス https://en.rxcfhk.com/)

最初のHeHuanグローバルリミテッドは香港の金融ライセンスを管理しているSECURITIES AND FUTURES COMMISSION (SFC、証券先物事務監察委員会 https://www.sfc.hk/en/) から警告が出ていたサイト、それ以外の8つのサイトは画像検索や同じ住所を使っていたことから検索で発見したサイト、さらには同じIPアドレスを共有していたことから見つかってきたサイトです。そしてこれらのサイトは互いに似ているだけでなく、上で検証したアクトゴールドリミテッド以下のサイトとも非常によく似ており、同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトと思われるのでここで検証します。

まず香港のSFC (https://www.sfc.hk/en/) から2022年8月2日付で出てきたHeHuanグローバルリミテッドに対する警告を引用します。

この警告によればHeHuanグローバルリミテッドは所在地が香港となっているが香港の金融ライセンスは取得しておらず、さらに所在地となっている

>Shop 8, 11/F, Wang Fai Industrial Building, 29 Liu Hop Street, San Po Kong, Kowloon, Hong Kong

という住所にHeHuanグローバルリミテッドは実在しないとも書かれています。つまりこれは架空住所ということになります。そしてこの警告に記されていたURLアドレスのサイトを確認してみると上で検証してきたアクトゴールドリミテッド以下のサイトと似ていることが明らかになり、さらに日本語表示に対応しているということで検証対象にすることにしました。以下にHeHuanグローバルリミテッドのサイト冒頭部のキャプを示します。さらにHeHuanグローバルリミテッドからの画像検索などで見つけてきた同じグループによると思われる8つのサイトについてもサイト冒頭部のキャプ画像を表題と同じ順で以下に示します。

▼HeHuanグローバルリミテッド (https://ja.hehuanfx.com/index.php) [表示言語:マレー語、フィリピン語、オーストラリア語、イタリア語、フランス語、スペイン語、ロシア語、韓国語、台湾語、英語]

▼CANGリミテッド (https://www.market-cang.com/jp/) [表示言語:中国語、香港語、英語、日本語]

▼CANGリミテッド (https://www.cangofx.com/) [表示言語:中国語、香港語、英語]

▼CANGリミテッド (https://zbxlyx.com/) [表示言語:中国語、香港語、英語]

▼LBFX (https://www.fxwinw.com/) [表示言語:中国語、英語]

▼アテナプレースファイナンシャルリミテッド (https://www.athenaplacevip.com/en/) [表示言語:中国語、香港語、英語]

▼CCHKAM (https://www.cchkam.com/en/) [表示言語:英語、香港語]

▼ファイナンスfx/龍辰金融 (http://www.xgzhfx.com/en/) [表示言語:英語、香港語]

▼Ruixinファイナンス (https://en.rxcfhk.com/) [表示言語:英語、香港語]

9つのサイトは背景画像が同一であるなど明らかに互いに似ていますし、本ページの上で検証してきた一連のサイトとも非常によく似ています。日本語表示に対応しているのは最初の2つのサイト、HeHuanグローバルリミテッドとCANGリミテッド (https://www.market-cang.com/jp/) だけです。CANGリミテッドという名称の3つのサイトについてはロゴまで互いに同じです。さらに本サイトでは名称が共通する同じCANGリミテッドという名称のサイトを既に3つ検証しています。

Cangリミテッド (https://www.cangfx.com/jp/) → 「検証37」

Cangリミテッド (https://www.cang-limited.com/Jp) → 「検証57」

Cangリミテッド (https://www.cangindex.com/) → 「検証23」

これら3つのCangリミテッドというサイトは一見してここで検証している3つのCANGリミテッドのサイトと見かけは全く異なるのですが、最初のCangリミテッド (https://www.cangfx.com/jp/) についてはロゴの部分だけは色違いですけど本項で検証している3つのCANGリミテッドのサイトのロゴと似ているように思います。さらに「検証57」で検証したCangリミテッド (https://www.cang-limited.com/Jp) についてはここで検証している3つのCANGリミテッドのサイトと配色まで含めてロゴが酷似しているようです。

以下にまずここで検証している3つのCANGリミテッドの内、最初のCANGリミテッド (https://www.market-cang.com/jp/) のサイトのロゴ部分の拡大図を示します。

そして以前に「検証57」で検証に用いたCangリミテッド (https://www.cang-limited.com/Jp) のサイト冒頭部のキャプを再掲します。左上に見えるロゴの部分は明らかに似ているように思われます。

ところがこの検証を書いている2022年9月中旬にCangリミテッド (https://www.cang-limited.com/Jp) のサイトを再訪してみると以下に示すようにロゴの部分が削除されたようです。

どういうことなのか理解出来ませんがやはり以前に検証してきたCangリミテッドという名称の3つのサイトは本項で検証しているサイトと組織的な繋がりがある可能性は高いものと考えます。


次に本項で検証している9つのサイトでそれぞれ連絡先情報を探しました。以下に順に各サイトの「お問い合わせ (contact us)」の項目にある連絡先情報のキャプを示していきます。まずHeHuanグローバルリミテッドの「お問い合わせ」のページのキャプを示します。

>メールボックス:  metaTrader5@hehuanfx.com

>アドレス: Shop 8, 11/F, Wang Fai Industrial Building, 29 Liu Hop Street, San Po Kong, Kowloon, Hong Kong

記されているのはメールアドレスが1つと香港の住所だけで電話番号はありません。そしてこの香港の住所は最初に引用した香港のSFCから出た警告でこの住所にHeHuanグローバルリミテッドは実在しないと記されていた住所と同じです。さらに以下に示しますが、この住所は表題5番目のLBFX (https://www.fxwinw.com/) や6番目のアテナプレースファイナンシャルリミテッドのサイトに記されている住所と全く同じですし、他にも複数の通販サイトなどが同じ住所を所在地としているようです。オフショア会社などを利用した架空中の可能性が高いと考えます。

さらに本項で検証している9個のサイトの中で唯一ですがHeHuanグローバルリミテッドのサイトのWho Is 情報には登録者に関する断片的な情報が記されています。以下にキャプを示します。

まず黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日が2022年4月10日と記されています。そして赤枠で囲った部分に登録者に関する情報が記されています。

登録者名: Na Shan Jiang

登録者所属機関名: HeHuan Global Limited

住所: Kowloon, Hong Kong

電話番号: +852.488038405

メールアドレス: 751991510@qq.com

登録者名は「Na Shan Jiang」となっており、住所は香港・九龍 (Kowloon) 地区となっていて、サイトのお問い合わせに記されていた架空の疑いが濃厚な住所を矛盾がありません。電話番号も香港の国番号である[+852]から始まっています。メールアドレスも「@qq.com」という中国で広く使われているメールアドレスになっています。

次は表題2番目のCANGリミテッド (https://www.market-cang.com/jp/) の「お問い合わせ」のページのキャプを示します。

>メール: 

>住所:: Chase Business Centre, 39-41 Chase Side, London, United Kingdom N14 5BP

メールという欄があるのですが空欄になっています。電話番号も記載がありません。記されているのはイギリスのロンドンの住所だけですがこの住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺目的の疑いが濃いサイトでしばしば出てくる住所です。例えば本ページで最初に検証対象としたアクトゴールドのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録上の住所がこの住所になっています。それ以外にも一連の検証で取り上げたサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録でこの住所が繰り返し登場しています。具体的にこの住所を法人登録上の住所としているサイトのリストはアクトゴールドの検証の中にあるので参照してください。また「検証32」ANSFXグローバルリミテッドの検証の中で説明していますが、Googleストリートビューで確認出来る「Chase Business Centre」は私書箱を置いて郵便物の受け取り代行をしているだけの業者の可能性が高いです。この住所にアクトゴールドリミテッドが実在するかは極めて疑問であり、架空住所の疑いは濃厚です。ちなみにCANG LIMITED (CANGリミテッド) についても住所がイギリスとなっていることからイギリスに法人登録がないか探してみましたがそれらしい法人登録は見つかりません。

次は表題3番目のCANGリミテッド (https://www.cangofx.com/) の「Contact Us」のページのキャプを示します。

このサイトについては「Contact Us」のページに何も記されていません。「Mail」という項目だけありますがそれ以外は空欄です。そこでサイトを改めて見直してみると脚注部分に以下に示す住所だけ記載されていることが分かりました。

>Legal: This website is operated by CANG LIMITED , Its registered address is 70 Pine Street, New York, New York, United States。

住所はアメリカ・ニューヨークになっています。この住所を検索してみると住所と同じ「70 Pines Street」という名称の地上70階建ての高層ビル (旧称・American International Building) があることが分かりました。70階建ての高層ビルに入居しているとなれば当然階数とか部屋番号が記されているべきと考えますが、CANGリミテッド (https://www.cangofx.com/) の住所には階数も部屋番号もありません。この住所にCANGリミテッドが実在するかどうか極めて疑問です。

次は表題4番目のCANGリミテッド (https://zbxlyx.com/) の「Contact Us」のページのキャプを示します。

このサイトについて「Contact Us」のページに何も記されていません。「Mail」という項目だけありますがそれ以外は空欄で表題3番目のCANGリミテッド (https://www.cangofx.com/) の場合と同じです。そこで脚注部分を確認すると以下に示したようにやはりCANGリミテッド (https://www.cangofx.com/) の場合と全く同じニューヨークの住所だけが記されています。

この住所も信頼出来るとは思えません。

次は表題5番目のLBFX (https://www.fxwinw.com/) の「Contact Us」のページのキャプを以下に示します。

記されているのは以下のメールアドレスが1つだけで住所も電話番号もありません。

>service@fx-wing.com

そこでこのサイトについても脚注を確認してみると以下に示すように香港の住所が書いてあります。

>Shop 8, 11/F, Wang Fai Industrial Building, 29 Liu Hop Street, San Po Kong, Kowloon, Hong Kong。

この住所は上で示したHeHuanグローバルリミテッドのサイト (https://ja.hehuanfx.com/index.php) の「お問い合わせ」のページに記されていた架空住所と思われる住所と全く同じです。

次は表題6番目のアテナプレースファイナンシャルリミテッド (https://www.athenaplacevip.com/en/) の「contact us」のページのキャプを示します。記されているのは香港の住所だけです。

>Shop 8, 11/F, Wang Fai Industrial Building, 29 Liu Hop Street, San Po Kong, Kowloon, Hong Kong

これも上で示したHeHuanグローバルリミテッドのサイト (https://ja.hehuanfx.com/index.php) の「お問い合わせ」のページに記されていた架空住所と思われる住所と全く同じです。

次は表題7番目のCCHKAM (https://www.cchkam.com/en/) の「contact us」のページのキャプを示します。

>Email:  info@cckam.com

>Tele-phone:  +852 65752503

>Tele-phone:  +852 22663940

>Address: 25/F & 29/F One International Finance Centre, 1 Harbour View Street, Central, Hong Kong

このサイトの連絡先情報はメールアドレス、電話番号が2つ、住所が記されています。2つの電話番号はいずれも [+852] という香港の国番号から始まっており、住所も香港の住所です。そしてこの香港の住所を検索するとChina International Capital Corporation Limited (CICC、中国国際金融香港資産管理有限公司) という投資銀行のサイト (https://en.cicc.com/) が見つかってきました。

CCHKAM (https://www.cchkam.com/en/) とこのCICC (中国国際金融香港資産管理有限公司) に組織的に関係があるのかと思って調べてみましたが、どうもその可能性は低いように思われます。断言は出来ませんけどCCHKAMの住所はCICC (中国国際金融香港資産管理有限公司) の住所をそのまま盗用しているのではないかという疑いがあります。

次はファイナンスfx/龍辰金融 (http://www.xgzhfx.com/en/) の「contact us」のページのキャプを示します。

>Email:  service@cfrxjr.com

>Tele-phone:  +85252617170

>Address: 香港中環金融街8號國際金融中心二期16樓

メールアドレス、電話番号、香港の住所が記されています。電話番号は[+852]という香港の国番号から始まっていて香港の住所と矛盾がないように思えます。そして香港の住所は香港の國際金融中心というのが地上93階という高層のオフィスビルの名称のようです。この住所が信頼出来るかどうかは疑問です。

最後はRuixinファイナンス (https://en.rxcfhk.com/) の「contact us」のページのキャプを示します。

メールアドレスが1つあるだけで住所も電話番号もありません。

>Email:info@rxjrhk.com

そこでこのサイトについても脚注を確認してみると以下に示すように香港の住所が書いてあります。

>19/F, Two International Finance Centre, 8 Finance Street, Central, Hong Kong.

この住所を検索すると以下に示すSERVCORPというバーチャルオフィス業者の拠点の住所に一致することが分かりました。この住所は架空住所でほぼ間違いないと考えられます。

以上、9つのサイトの大まかな連絡先情報を以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) 住所

HeHuanグローバル (https://ja.hehuanfx.com/index.php) 香港

CANGリミテッド (https://www.market-cang.com/jp/) イギリス・ロンドン

CANGリミテッド (https://www.cangofx.com/) アメリカ・ニューヨーク

CANGリミテッド (https://zbxlyx.com/) アメリカ・ニューヨーク

LBFX (https://www.fxwinw.com/) 香港

アテナプレース (https://www.athenaplacevip.com/en/) 香港

CCHKAM (https://www.cchkam.com/en/) 香港

ファイナンスfx/龍辰金融 (http://www.xgzhfx.com/en/) 香港

Ruixinファイナンス (https://en.rxcfhk.com/) 香港

これら9つのサイトはどう見ても互いに明らかに似ていて同じテンプレートから同じグループが立ち上げたサイトとしか思われないのですが、香港、イギリス、アメリカと所在地がバラバラです。但しCANGリミテッド (https://www.cangofx.com/) とCANGリミテッド (https://zbxlyx.com/) のニューヨークの住所は「70 Pines Street」という名称の地上70階建ての高層ビル の住所で共通ですし、HeHuanグローバル、LBFX、アテナプレースの3つのサイトの香港の住所も共通です。そしてこれらの住所はそれぞれについて上で説明してきましたがいずれも架空住所の可能性が疑われます。

さらにこれらのサイトのWho Is 情報について確認しましたが、登録者に関する情報が断片的にでも開示されていたのは既に上で書いたように最初のHeHuanグローバル (https://ja.hehuanfx.com/index.php) の場合のみです。9つのサイトのWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日のみ以下にまとめておきます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日

HeHuanグローバル (https://ja.hehuanfx.com/index.php) 2022年4月10日

CANGリミテッド (https://www.market-cang.com/jp/) 2022年5月29日

CANGリミテッド (https://www.cangofx.com/) 2022年7月5日

CANGリミテッド (https://zbxlyx.com/) 2018年10月16日 (2022年9月14日アップデート)

LBFX (https://www.fxwinw.com/) 2022年8月4日

アテナプレース (https://www.athenaplacevip.com/en/) 2022年4月18日

CCHKAM (https://www.cchkam.com/en/) 2022年7月10日

ファイナンスfx/龍辰金融 (http://www.xgzhfx.com/en/) 2021年9月13日 (2022年9月14日アップデート)

Ruixinファイナンス (https://en.rxcfhk.com/) 2022年6月27日


9つのサイトの中ではCANGリミテッド (https://zbxlyx.com/) が2018年登録となっていて飛びぬけて古いですが2022年9月にアップデートされていますから2018年に登録された中古ドメインを使っている可能性もあるでしょう。2021年9月に登録されているファイナンスfx/龍辰金融 (http://www.xgzhfx.com/en/) についても同様の可能性があるように思われます。それ以外の7つのサイトはこの検証を書いている2022年9月中旬時点で登録されてからせいぜい5ヶ月という新しいサイトばかりです。

それから本項で検証している9つのサイトの中には複数のサイトが同じIPアドレスを共有している場合があります。以下に9つのサイトのIPアドレスをまとめます。

サイト名 (URLアドレス) IPアドレス

HeHuanグローバル (https://ja.hehuanfx.com/index.php) 38.55.192.195

CANGリミテッド (https://www.market-cang.com/jp/) 38.55.192.140

CANGリミテッド (https://www.cangofx.com/) 216.24.181.6

CANGリミテッド (https://zbxlyx.com/) 216.24.181.6

LBFX (https://www.fxwinw.com/) 216.24.181.6

アテナプレース (https://www.athenaplacevip.com/en/) 38.55.192.193

CCHKAM (https://www.cchkam.com/en/) 134.122.178.165

ファイナンスfx/龍辰金融 (http://www.xgzhfx.com/en/) 134.122.178.165

Ruixinファイナンス (https://en.rxcfhk.com/) 38.55.192.195

最初のHeHuanグローバル最後のRuixinファイナンスは同じIPアドレス (38.55.192.195) 上にあります。また3番目のCANGリミテッド (https://www.cangofx.com/)、4番目のCANGリミテッド (https://zbxlyx.com/)、5番目のLBFXも同じIPアドレス (216.24.181.6) を使っています。さらに7番目のCCHKAMと8番目のファイナンスfx/龍辰金融のサイトも同じIPアドレス上のサイトです。5番目のLBFX、最後のRuixinファイナンスの2つのサイトは実はこのIPアドレス繋がりから見つかってきたサイトなのです。単に見かけが似ているというだけでなく、IPアドレスを共有しているということからもこれらのサイトが同じグループによるサイトであることを示しているように思われます。

改めて結論するまでもなく、これらのサイトは到底信用出来るサイトとは思われません。連絡先情報など記述内容には信頼出来ない部分が認められ、金融ライセンスを日本で取得していないだけでなく、他国の金融ライセンスの取得していることが確認出来ません。さらにWikiFXという評価サイトに表題2番目のCANGリミテッド (https://www.market-cang.com/jp/) について被害者からと思われる6件の口コミ情報が寄せられていることが分かりました。6件の口コミ投稿の内、4件は日本から、他の2件は香港からの投稿となっており、出金を拒否されているとかサイトが閉鎖されたといった内容になっています。サイト自体は現状でも存続していることからこれら6件の投稿の全てが表題2番目のCANGリミテッド (https://www.market-cang.com/jp/) に関するものではなく、既に閉鎖された他のCangリミテッドという名称のサイトに関する被害事例も含まれている可能性があるものと思われます。こうした情報から考えても本項で検証した9つのサイトは非常に危険なサイトである疑いがあると考えざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。

※付記

以下に示すのは表題最初のHeHuanグローバル (https://ja.hehuanfx.com/index.php) の口座開設ページ (https://account.hehuanfx.com/register) のキャプ画像です。

この口座開設のページは本サイトで検証してきた幾つかのサイトの口座開設ページと酷似しています。例えば以下に示すのは「検証20」で検証したFLOSS LIMITED (FLOSSリミテッド http://flossfx.com/en/) の口座開設ページ (http://account.flossfx.com/login) のキャプ画像ですが背景画像が一致するなど明らかに似ています。

またHeHuanグローバルリミテッドの口座開設ページはFLOSSリミテッド以外にも 「検証45」で検証しているKAIHERグローバルリミテッドのサイトの口座開設ページ (https://account.kaiherfx.com/register) や「検証54」で検証したMaliksi Ltd (Maliksiリミテッド https://maliksi-fx.com/jp/) の口座開設ページ (https://account.maliksi-fx.com/register)「検証65」で検証したRazorfin Ltd (Razorfinリミテッド https://www.razorfinfx.com/) の口座開設ページ (https://account.razorfinfx.com/register)  と比べても背景画像から同じで極めてよく似ています。さらに背景画像は異なりますが「検証20」で検証しているウエルスセーリングフォレックスリミテッドの口座開設ページや「検証63」で検証しているキーストンインターナショナルマーケッツリミテッドの口座開設ページ (https://login.ksimarket.com/register)似ているようです。口座開設のページを比較すると互いに酷似しているサイトもトップページ同士を比較したのでは全く似ているようには見えませんが本項で検証している9つのサイトはこれらのサイトとも組織的に繋がっている可能性高いと考えます