検証49

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘が確認されています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31」「検証32」「検証33」「検証34」「検証35」「検証36」「検証37」「検証38」「検証39」「検証40」「検証41」「検証42」「検証43」「検証44」「検証45」「検証46」「検証47」「検証48に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証37ページ目です。「検証50「検証51「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下の30個 (同一サイトの名称が変更されただけのサイトが1つあるので実質的には29個) のサイトです。さらにこれらのサイトと同じテンプレート由来と思われるサイトが後に見つかってきており、「検証62」で検証しています。そちらも参照してください。


●QewoldCoLtd (Qewoldカンパニーリミテッド https://qewoldcoltd.com/jap/index)

●Fuhui Fx Limited (Fuhui FXリミテッド https://fglobalfx.com/jap/index)

●BithumbgjCoLtd (Bithumbgjカンパニーリミテッド https://bithumbgjcoltd.com/jap/index)

●DogwoldCoLtd (Dogwoldカンパニーリミテッド https://dogwoldcoltd.com/jap/index)

●CitiexfxCoLtd (Citiexfxカンパニーリミテッド https://citiexfxcoltd.com/jap/index)

●CoinplugusCoLtd (コインプラグアス カンパニーリミテッド https://coinpluguscoltd.com/jap/index)

●Big Uncle Limited (ビッグアンクルリミテッド https://bigunclefx.com/jap/index)

●MASS Global (MASSグローバル https://www.massusa.com/ja/)

●MASS Global (MASSグローバル https://www.massusas.com/ja/)

●HENEX GLOBAL (HENEXグローバル https://www.henexglobalfx.com/ja/)

●TOUROAN INTERNATIONAL (TOUROANインターナショナル https://www.atuoloan.com/ja/)

●Elio International (Elioインターナショナル https://www.aeleo.com/ja/)

●East Center Group (イーストセンターグループ https://www.98east.com/ja/)

●Big Uncle Limited (ビッグアンクルリミテッド https://biggfex.com/jap/index)

●Big Uncle Limited (ビッグアンクルリミテッド https://bigugold.com/jap/index)

●MicroStrategy (マイクロストラテジー https://citiexfxcoltd.com/jap/index)

●MicroStrategy (マイクロストラテジー https://microstrategyl.com/jap/index)

●Kraemfx Trading Co Ltd (Kraemfxトレーディングカンパニーリミテッド https://karewoldfx.com/jap/index)

●kraem forex (kraemフォレックス https://kraemforex.com/jap/index)

●Montel Group (Montelグループ https://mtmotr.com/ja/)

●Kolayarama Group (Kolayaramaグループ https://www.kolayarama.com/ja/)

●Oranco Group (Orancoグループ https://oacllc.com/ja/)

●Dux Holding Group Limited (Duxホールディンググループリミテッド https://www.dhgfx.com/jap/index)

●Dux Holding Group Limited (Duxホールディンググループリミテッド https://www.daclandcapital.com/jap/index)

●Qtmarkets Ltd (Qtマーケッツリミテッド http://www.qtmarkets-forex.com/jap/index)

●Qtmarkets Ltd (Qtマーケッツリミテッド http://qt-markets.com/jap/index)

●boporea (https://boporealtd.com/jap/index)

●Penzo Limited (Penzoリミテッド https://penzolead.com/jap/index)

●JERTIN GROUP LIMITED (JERTINグループリミテッド https://jetinfor.com/ja/)

●TETOM Group (TETOMグループ https://www.besttome.com/ja/)


まず以下の13個をまとめて検証します。

●QewoldCoLtd (Qewoldカンパニーリミテッド https://qewoldcoltd.com/jap/index)

●Fuhui Fx Limited (Fuhui FXリミテッド https://fglobalfx.com/jap/index)

●BithumbgjCoLtd (Bithumbgjカンパニーリミテッド https://bithumbgjcoltd.com/jap/index)

●DogwoldCoLtd (Dogwoldカンパニーリミテッド https://dogwoldcoltd.com/jap/index)

●CitiexfxCoLtd (Citiexfxカンパニーリミテッド https://citiexfxcoltd.com/jap/index)

●CoinplugusCoLtd (コインプラグアス カンパニーリミテッド https://coinpluguscoltd.com/jap/index)

●Big Uncle Limited (ビッグアンクルリミテッド https://bigunclefx.com/jap/index)

●MASS Global (MASSグローバル https://www.massusa.com/ja/)

●MASS Global (MASSグローバル https://www.massusas.com/ja/)

●HENEX GLOBAL (HENEXグローバル https://www.henexglobalfx.com/ja/)

●TOUROAN INTERNATIONAL (TOUROANインターナショナル https://www.atuoloan.com/ja/)

●Elio International (Elioインターナショナル https://www.aeleo.com/ja/)

●East Center Group (イーストセンターグループ https://www.98east.com/ja/)

最初のQewoldカンパニーリミテッドはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2つ目のFuhui FXリミテッド「検証48」で検証したBOLONI CREATET FX CO LTD (BOLONI CREATET FXカンパニーリミテッド https://bolofx.com/en/index) とIPアドレス (180.215.217.245.) を共有するサイトとして見つかってきたサイトです。さらにそれ以外の11個のサイトはQewoldカンパニーリミテッドあるいはFuhui FXリミテッドのサイトからの画像検索で見つかってきたサイトです。MASSグローバルという名称のサイトが2つありますが、名称は同じでもURLアドレスが微妙に異なる別個のサイトになっています。そしてこれら13個のサイトは互いに非常によく似ており、同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトで間違いないと思われるのでまとめて検証することにします。

まずYahoo知恵袋に出てきたQewoldカンパニーリミテッドに関する質問投稿を引用します。

2022年2月17日投稿

SNSで知り合ったイケメン風の中国人に投資を勧誘されたということでまさに「検証13」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる勧誘の手口に合致しています。

そして表題のサイトについて順にサイト冒頭のキャプを示していきます。

▼Qewoldカンパニーリミテッド (https://qewoldcoltd.com/jap/index) [表示言語選択肢:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼Fuhui FXリミテッド (https://fglobalfx.com/jap/index) [表示言語選択肢:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼Bithumbgjカンパニーリミテッド (https://bithumbgjcoltd.com/jap/index) [表示言語選択肢:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼Dogwoldカンパニーリミテッド (https://dogwoldcoltd.com/jap/index) [表示言語選択肢:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼Citiexfxカンパニーリミテッド (https://citiexfxcoltd.com/jap/index) [表示言語選択肢:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼コインプラグアス カンパニーリミテッド (https://coinpluguscoltd.com/jap/index) [表示言語選択肢:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

ビッグアンクルリミテッド (https://bigunclefx.com/jap/index) [表示言語選択肢:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼MASSグローバル (https://www.massusa.com/ja/) [表示言語選択肢:日本語、英語、香港語、中国語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼MASSグローバル (https://www.massusas.com/ja/) [表示言語選択肢:日本語、英語、香港語、中国語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼HENEXグローバル (https://www.henexglobalfx.com/ja/) [表示言語選択肢:日本語、英語、香港語、中国語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼TOUROANインターナショナル (https://www.atuoloan.com/ja/) [表示言語選択肢:日本語、英語、香港語、中国語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼Elioインターナショナル (https://www.aeleo.com/ja/) [表示言語選択肢:日本語、英語、香港語、中国語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼イーストセンターグループ (https://www.98east.com/ja/) [表示言語選択肢:日本語、英語、香港語、中国語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

キャプ画像では分かりませんが、この冒頭部では背景が動画になっているのでキャプ画像が全く同じにはなりませんけど以上13個のサイトの冒頭部は互いに酷似していることが明らかです。はっきりと違っているのはそれぞれのキャプの左上に見えるロゴの部分ぐらいです。さらにこれら13個のサイトが互いに酷似しているのはこの冒頭部だけではありません。冒頭部に続く部分にあるサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分についても以下で比較します。まず表題の最初の4つのサイト、

Qewoldカンパニーリミテッド (https://qewoldcoltd.com/jap/index)

Fuhui FXリミテッド (https://fglobalfx.com/jap/index)

Bithumbgjカンパニーリミテッド (https://bithumbgjcoltd.com/jap/index)

Dogwoldカンパニーリミテッド (https://dogwoldcoltd.com/jap/index)

についてキャプ画像を以下に順に示します。

次は同じ部分について表題の5~7番目、

Citiexfxカンパニーリミテッド (https://citiexfxcoltd.com/jap/index)

コインプラグアス カンパニーリミテッド (https://coinpluguscoltd.com/jap/index)

ビッグアンクルリミテッド (https://bigunclefx.com/jap/index)

の3つのサイトからのキャプを示します。

次は表題の8~10番目の3つのサイト

MASSグローバル (https://www.massusa.com/ja/)

MASSグローバル (https://www.massusas.com/ja/)

HENEXグローバル (https://www.henexglobalfx.com/ja/)

について同じ部分のキャプを順に以下に示します。

最後は表題の11~13番目のサイト

TOUROANインターナショナル (https://www.atuoloan.com/ja/)

Elioインターナショナル (https://www.aeleo.com/ja/)

イーストセンターグループ (https://www.98east.com/ja/)

について相当部分のキャプを示します。

説明するまでもなく、この3つの特長を説明する部分でも本項で検証している13個のサイトが互いに極めてよく似ていることが明らかです。よく見ると8番目のMASSグローバル (https://www.massusa.com/ja/) 以降の6つのサイトで3つのイラスト6角形の背景が付いているという違いがあるようです。

そしてこの部分には非常に気になる部分があります。13個のサイトの全てについてではありませんが、3つの特長の最初の項目のテキスト部分におかしな部分があるのです。例えば最初のQewoldカンパニーリミテッドのサイトの問題の第1項のテキスト部分の日本語版 (左下) と英語版 (右下) のキャプを示します。 

最後の文章を以下に書き出します。

日本語版: トレーダーがなぜトゥールーズ・インターナショナルを選ぶのか?

英語版: Why do traders choose QewoldCoLtd ?

分からないのは日本語版の記述です。「トゥールーズ・インターナショナル」とは何でしょうか?英語版ではこの部分が「QewoldCoLtd」となっていてサイトの名称と一致しています。さらに13個のサイトで同じ部分を調べてみると表題の1~10番目の10個のサイトで全て日本語版の記述が

>トレーダーがなぜトゥールーズ・インターナショナルを選ぶのか?

になっています。そしてこの10個のサイトでも英語版を見るとそれぞれのサイトの名称が記されています。しかし表題の11~13番目の3つのサイト

TOUROANインターナショナル (https://www.atuoloan.com/ja/)

Elioインターナショナル (https://www.aeleo.com/ja/)

イーストセンターグループ (https://www.98east.com/ja/)

については日本語版と英語版が一致しています。例えば以下はTOUROANインターナショナルの日本語版 (左下) と英語版 (右下) の比較です。

こうした奇妙な状況の説明として表題1~10番目の10個のサイトは「トゥールーズ・インターナショナル」というサイトをテンプレートとして作られたサイトではないかと思われます。テンプレートの一部を書き換えてそれぞれのサイトを作る際に修正を忘れた部分が残っていてこうした違和感のある記述が見つかるのだと想定すれば説明がつくように思われるのです。

似たような違和感のある記述は他にも見つかります。例えば以下もQewoldカンパニーリミテッドのサイトからのキャプ画像ですがこの部分にも「トゥールーズ・インターナショナル」が出てきます。

6つの項目がありますが、まず左上の「厳格に管理されたブローカー」という項目のテキスト部分の拡大図を以下に示します。

>QewoldCoLtd の本社は香港に設立されており、その子会社は米国金融犯罪執行局MSBの監督下にあり、米国NFAにも登録されています。

本社が香港にあると書いてありますが、この点についてはまた後述します。とにかくこの項目では主語がサイト名に一致する「QewoldCoLtd 」になっています。キャプは省略しますが英語表示を選択した場合もこの文章の主語は「QewoldCoLtd 」になっています。

一方で6つ並んでいる項目の下段中央の「透明性と公平性」という項目についても以下にテキスト部分の拡大図を示します。さらに同じ部分を英語表示にした場合のキャプも示します。

日本語版では

>トゥールーズ・インターナショナルでは、見たままが得られるもので、隠れた条件はありません。

となっていて主語が「トゥールーズ・インターナショナル」になっているのに対して英語表示では主語が「QewoldCoLtd」になっていてサイト名と一致しています。

さらに6つの項目の右上、「お客様にフォーカスする」という項目についても日本語版と英語表示にした場合のテキスト部分の拡大図を以下に示します。

日本語版

>トゥーラン・インターナショナルでは、お客様の資本の大きさを気にすることはありません。私たちのお客様が唯一の優先事項であり、口座の種類や投資額の大きさを気にすることはありません。

英語版

>At QewoldCoLtd , we don't care about the size of your capital, our clients are our only priority, not the type of account or the size of your investment.

日本語版では主語が「トゥーラン・インターナショナル」になっているのに対して英語版の文章の主語は「QewoldCoLtd」になっています。トゥーラン・インターナショナル」というのは本項で検証している11番目のサイト、TOUROANインターナショナル (https://www.atuoloan.com/ja/) のことかもしれません。

また「トゥールーズ・インターナショナル」というサイト名も検索してみましたが何しろ英語の綴りが不明なこともあって見つけることが出来ません。「トゥールーズ・インターナショナル」というサイトが存在しているとすれば本項で検証しているサイトと酷似したサイトであることが予測され、画像検索でそれらしいサイトが見つからないことを考えるとテンプレートとして使われたことが想定される「トゥールーズ・インターナショナル」というサイトは既に閉鎖されているのかもしれません。

次に取引対象を確認しておきます。以下は再びQewoldカンパニーリミテッドのサイトのトップページにある取引対象を説明する部分のキャプ画像です。

同じキャプを再び13枚並べても仕方がないので止めておきますが、この部分は本項で検証している13個のサイトに共通して確認することが出来ます。細かいことですが文章の中に出てくる「直接」とか「通貨」という部分が日本語の活字とは思われない活字になっているのが気になります。そして取引対象が株式、先物、原油、金、ビットコイン、通貨となっていますが具体性に全く欠けています。例えば株式については上のキャプの範囲にアルファベット (Google)、マイクロソフト、フェイスブック、アップルといったアメリカの企業の株価情報が出ていますが、取引できるのはアメリカ株だけなのか、何銘柄が取引できるのかといった説明が欠けています。ちなみにフェイスブック社は2021年10月28日付で社名をMetaに変更していますが、この検証を書いている2022年2月下旬現在、社名変更から4ヶ月経過してもここに見える株価情報では社名変更が反映されておらず、「Facebook. Inc」と書いてあるのが気になります。

取引対象についてはメニューバーにある「私たちについて」の中にある「会社概要」の項目に多少は具体的な記述があります。この記述も13個のサイトの全てに共通して存在する記述のようです。

しかし例えば外国為替 (FX) の取引対象に関する説明はこれだけです。

>外国為替:EUR/USD、USD/CAD、GBP/USDなどの主要な外国為替通貨ペアを最大数十種類提供しています。 

具体的に取引出来る通貨ペアとか最低取引単位、スプレッドやスワップ金利など普通のFX業者のサイトならば必ず説明があるはずの点について何の説明もありません。またトップページではアルファベット (Google)、マイクロソフト、フェイスブック、アップルといったアメリカの企業の株式が取引できるような記述がありましたが、ここにはそういった説明がありません。リアルタイムの相場情報とかチャートも見当たりません。口座開設すればそういった情報も明らかにされるのかもしれませんが、取引対象の範囲や最低取引単位といった取引条件は口座開設するかどうかの判断にも極めて重要なはずです。そうした情報が開示されていないことについては強い違和感を感じざるを得ません。

次に連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。わずかに各サイトの脚注部分にメールアドレスのみ記されているようです。例えば以下はQewoldカンパニーリミテッドのサイトの脚注部分のキャプ画像です。

13個のサイトの脚注部分に記されているメールアドレスを以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) メールアドレス

Qewoldカンパニーリミテッド (qewoldcoltd.com) info@qewoldcoltd.com

Fuhui FXリミテッド (fglobalfx.com) support@fglobalfx.com

Bithumbgjカンパニーリミテッド (bithumbgjcoltd.com) info@bithumbgjcoltd.com

Dogwoldカンパニーリミテッド (dogwoldcoltd.com) info@dogwoldcoltd.com

Citiexfxカンパニーリミテッド (citiexfxcoltd.com) info@microstrategyl.com

コインプラグアス カンパニーリミテッド (coinpluguscoltd.com) info@coinpluguscoltd.com

ビッグアンクルリミテッド (bigunclefx.com) info@bigunclefx.com

MASSグローバル (www.massusa.com) support@massusa.com

MASSグローバル (www.massusas.com) support@massusa.com

HENEXグローバル (www.henexglobalfx.com) support@henexglobalfx.com

TOUROANインターナショナル (www.atuoloan.com) support@atuoloan.com

Elioインターナショナル (www.aeleo.com) support@aeleo.com

イーストセンターグループ (www.98east.com) support@98east.com

2つのMASSグローバルのサイトのメールアドレスが同じというのが気になります。どちらかのサイトが他方を模倣した偽サイトというわけではなく、運営元が同じであるとしか思われませんが2つの互いに酷似したサイトが存在する理由が分かりません。

これ以外には会社概要のページにあるグループ概要という項目に断片的な記述があります。その部分についてまず表題の最初の4つのサイト

Qewoldカンパニーリミテッド (https://qewoldcoltd.com/jap/index)

Fuhui FXリミテッド (https://fglobalfx.com/jap/index)

Bithumbgjカンパニーリミテッド (https://bithumbgjcoltd.com/jap/index)

Dogwoldカンパニーリミテッド (https://dogwoldcoltd.com/jap/index)

キャプ画像を以下に順に示します。

次は同じ部分について表題の5~7番目、

Citiexfxカンパニーリミテッド (https://citiexfxcoltd.com/jap/index)

コインプラグアス カンパニーリミテッド (https://coinpluguscoltd.com/jap/index)

ビッグアンクルリミテッド (https://bigunclefx.com/jap/index)

の3つのサイトからのキャプを示します。

次は表題の8~10番目の3つのサイト

MASSグローバル (https://www.massusa.com/ja/)

MASSグローバル (https://www.massusas.com/ja/)

HENEXグローバル (https://www.henexglobalfx.com/ja/)

について同じ部分のキャプを順に以下に示します。

最後は表題の11~13番目のサイト

TOUROANインターナショナル (https://www.atuoloan.com/ja/)

Elioインターナショナル (https://www.aeleo.com/ja/)

イーストセンターグループ (https://www.98east.com/ja/)

について相当部分のキャプを示します。

この部分でも13個のサイトは互いに非常によく似ています。但し右側のテキスト部分には細かな違いがあります。最初のQewoldカンパニーリミテッドの記述を抜粋して以下に書き出します。まず最初の文章です。

>2002年に設立されたQewoldCoLtd は、香港に本社を置き、アメリカ、バヌアツ、オーストラリアのシドニーに直属の支店を持ち、金融サービスの資格を取得し、現地の金融機関の規制を受けています。

Qewoldカンパニーリミテッドは20年もの歴史があるということになっています。そしてここでも香港に本社があり、さらにアメリカ、バヌアツ、オーストラリアのシドニーに直属の支店があるとなっています。しかし香港の本社についても3ヵ所の支店についても住所や電話番号といった情報は開示されていません。

そして他の12個のサイトにもこの文章と非常によく似た文章があります。但し設立年度は必ずしも2002年にはなっていません。設立年が2002年になっているのは最初のQewoldカンパニーリミテッドから7番目のビックアンクルリミテッドまでの7つ、表題8番目~11番目の4つのサイトと最後のイーストセンターグループの5つのサイトは2000年設立、表題12番目のElioインターナショナルだけは2003年設立になっています。そして13個のサイトに共通して香港に本社、アメリカ、バヌアツ、オーストラリアのシドニーの3ヵ所に直属の支店があると記されていますが、それらの住所や電話番号といった連絡先情報はいずれのサイトにも見当たりません。

そこで例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。すると13個のサイトの全てではありませんが幾つかのサイトには断片的な連絡先情報が記されていることが判明しました。具体的には4つのサイトのWho Is 情報にそれらしき情報が見つかりました。それら4つのサイトのWho Is 情報を以下に示していきます。

まず表題9番目のMASSグローバル (https://www.massusas.com/ja/) のサイトのWho Is 情報です。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2021年9月29日となっており、会社概要のページに記されていた2000年に設立されたという記述よりもはるかに新しいサイトです。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報をまとめて以下に書き出します。

登録者名: SULTAN TAMER ADEL ABDELAZIZ MOHAMED

登録者所属機関名: MASS Global Limited 

住所: RM4, 16/F, HO KING COMM CTR 2-16 FAYUEN ST, MONGKOK KOWLOON, HONG KONG

電話: 非公開

登録者の名前はアラブ系かと思われる名前ですが住所は香港になっていて以下で検証しているJERTINグループリミテッド (https://jetinfor.com/ja/) およびTETOMグループ (https://www.besttome.com/ja/) のサイトの連絡先情報にこの香港の住所が記されていますし、「検証4」で検証しているOnePro Global (ワンプログローバル https://www.oneproglobal.com/ja/) のサイトのWho Is 情報にも部屋番号まで同じ住所が記されています。そしてさらにこの香港の住所を検索してみるとかなり多くの法人が部屋番号まで同じ住所に存在していることになっているようですし、以下に示したのは香港の金融ライセンスを管理しているSECURITIES AND FUTURES COMMISSION (SFC) から2020年9月21日に出たHK Golden Crown Trading Limited (https://hkgoldencrown.com/) という無登録の違法なFX業者に対する警告ですがこの違法業者の住所がまさにMASSグローバル (https://www.massusas.com/ja/) のサイトのWho Is情報に記されていた香港の住所と部屋番号まで一致しています。

そしてこの警告の最後に記されているRemarks (備考) に

>The company’s Hong Kong address belongs to a secretarial company. (この香港の住所はオフショア会社の住所である。)

と記されています。これはまず間違いなくオフショア会社などを利用した架空住所でしょう。ちなみにこの香港・SFCから出ている警告の対象であるHK Golden Crown Trading Limited (https://hkgoldencrown.com/) についてはYahoo知恵袋に2020年6月14付で質問が出ており、やはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトだった可能性が高いです。

次は表題の11番目、TOUROANインターナショナルのサイト (https://www.atuoloan.com/ja/) のWho Is 情報を示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録日を見ると2000年2月23日となっていて22年前ということになります。上に示したグループ概要という項目には「2000年に設立された」という記述がありましたからサイトの登録日と合致しているようにも思われます。しかしこのサイトが22年前から存在していたかどうかについては疑問もあります。同じく黄色の枠で囲った部分には

>Updated Date : 2021-10-05

とも書いてあり、2000年に登録されたがその後閉鎖されたサイトのドメイン名を最近になって買い取って2021年10月になって現在のTOUROANインターナショナルのサイト (https://www.atuoloan.com/ja/) を立ち上げたという可能性も考えられます。

そして赤枠で囲った部分に記されているサイトの登録者に関する情報を以下にまとめて書き出します。(一部中国語の簡体字は日本で使われている漢字に置き換えてあります。)

登録者名: 海洋 

登録者所属機関名: Touroan International  Co., Ltd. 

住所: 北京市豊台区同仁園4号楼2単元302室 / 香港

電話: 非公開

登録者名は「李 海洋」という明らかに中国系と思われる名前の人物になっています。そして住所ですが中国の北京市と香港の2ヵ所が記されていて意味が分かりません。

次は表題の12番目、Elioインターナショナルのサイト (https://www.aeleo.com/ja/) のWho Is 情報を示します。

このサイトも黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録日を見ると2003年6月27日となっており、このサイトの場合、上に示したグループ概要という項目には「2003年に設立された」という記述がありましたからサイトの登録日と矛盾がないようにも思われます。しかし同じく黄色の枠で囲った部分には

>Updated Date : 2022-02-09

とも書いてあって2003年に登録され、その後閉鎖されたサイトのドメイン名を最近になって買い取ってElioインターナショナルのサイトを2022年2月9日に開設したとも解釈出来ます。

そして赤枠で囲った部分に記されているサイトの登録者に関する情報を以下にまとめて書き出します。

登録者名: 君利

登録者所属機関名: ELIO LNTERNATIONAL LIMITED

住所: FLAT/RM B5/F ***LORD COMMERCIAL BUILDING114-118 LOCKHART ROAD HK HONG KONG

電話: 非公開

住所は香港になっていますがMASSグローバル (https://www.massusas.com/ja/) のサイトのWho Is 情報に記されていた香港の住所とは全く異なるようです。どう見ても互いに酷似している13個のサイトは同じグループによって運営されているとしか思われませんが、所在地が一致しないということからこれらの連絡先情報も信頼出来る情報とは思われません。

次は表題の一番最後、イーストセンターグループ (https://www.98east.com/ja/) のWho Is 情報を示します。

このサイトについても黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録日を見ると2000421日となっており、このサイトの場合、上に示したグループ概要という項目には「2000年に設立された」という記述がありましたからサイトの登録日と矛盾がないようにも思われます。しかし同じく黄色の枠で囲った部分には

>Updated Date : 2022-02-03

とも書いてあって2003年に登録され、その後閉鎖されたサイトのドメイン名を最近になって買い取って現在のイーストセンターグループのサイトを2022年2月3日に改めて開設したとも解釈出来ます。

そして赤枠で囲った部分に記されているサイトの登録者に関する情報を以下にまとめて書き出します。

登録者名: 昀 (日本語の漢字では趙?)

登録者所属機関名: EAST CENTER GROUP LIMITED

住所: FLAT/RM B5/F ***LORD COMMERCIAL BUILDING114-118 LOCKHART ROAD HK HONG KONG

電話: 非公開

この香港の住所は上に示したElioインターナショナルのサイト (https://www.aeleo.com/ja/) のWho Is 情報に記されていた住所と同じです。但し登録者名は全く異なります。

本項で検証している13個のサイトの内、Who Is 情報のキャプを示してきた4つのサイト以外についてはWho Is 情報に登録者に関する情報は全く記されていません。Who Is 情報を示した4つのサイトも含め、13個のサイトの登録・開設日だけ以下にまとめます。


サイト名 (URLアドレス) サイトの登録・開設日

Qewoldカンパニーリミテッド (qewoldcoltd.com) 2021年12月24日

Fuhui FXリミテッド (fglobalfx.com) 2021年12月29日

Bithumbgjカンパニーリミテッド (bithumbgjcoltd.com) 2021年12月24日

Dogwoldカンパニーリミテッド (dogwoldcoltd.com) 2021年12月24日

Citiexfxカンパニーリミテッド (citiexfxcoltd.com) 2021年12月24日

コインプラグアス カンパニーリミテッド (coinpluguscoltd.com) 2021年12月24日

ビッグアンクルリミテッド (bigunclefx.com) 2022年2月16日

MASSグローバル (www.massusa.com) 2000年4月11日 (2022年2月3日更新)

MASSグローバル (www.massusas.com) 2021年9月29日

HENEXグローバル (www.henexglobalfx.com) 2021年12月8日

TOUROANインターナショナル (www.atuoloan.com) 2000年2月23日 (2021年10月5日更新)

Elioインターナショナル (www.aeleo.com) 2003年6月27日 (2022年2月9日更新)

イーストセンターグループ (www.98east.com) 2000年4月21日 (202223日更新)


Who Is 情報に登録者に関する情報が記されていてWho Is 情報のキャプを示した4つのサイトだけが登録日が飛びぬけて古いことが分かります。これらのサイトが実際には以前に使われていたサイトが閉鎖され、ドメイン名を購入したまた別のグループによって再開設されたサイトであるという可能性が正しいのならばWho Is 情報に記されていた運営者の情報は実際には現在の運営者に関する情報ではなく、これらのサイトのドメイン名が2000年とか2003年に最初に登録された際の登録者に関する情報なのかもしれません。だとすれば現在これらのサイトを運営しているグループとは全く別であり、意味のない情報ということなのかもしれません。

それ以外の9個のサイトでは最も古いMASSグローバルのもう一方のサイト (www.massusas.com) の登録日が最も古いですが2021年9月29日となっていてこの検証を書いている2022年2月末時点で5ヶ月しか経過していません。逆に最も新しいビッグアンクルリミテッドのサイト (bigunclefx.com) は2022年2月16日に登録されたばかり、登録から10日ほどしか経過していない非常に新しいサイトです。グループ概要の項目にあった「2002年に設立された」といった記述は到底信用出来ません。またいずれのサイトにも「香港に本社」がある他、「アメリカ、バヌアツ、オーストラリアのシドニーに直属の支店」があるとも書いてありましたが、いずれもサイトが非常に新しいこともあってアクセス数は非常に少ないです。

アクセス数を解析できるサイトで13個のサイトへのアクセス状況を調べてみると最もアクセス数が多いのは以下に結果を示したElioインターナショナルのサイト (https://www.aeleo.com/ja/) の場合で1日当たりの独立訪問者数が197人、月間のアクセス数が6206回となっています。

そして他の12個のサイトについてはアクセス数が全て検出限界以下という結果になります。とてもではありませんが香港の本店の他に「アメリカ、バヌアツ、オーストラリアのシドニーに直属の支店」があるといった事業規模、顧客数があるとは思えません。

次にここで検証しているサイトについてはイギリスとの繋がりを示すような記述は一切見当たらないのですが、「検証13」以降で検証してきている一連の詐欺目的と思われるサイトでしばしば対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかることからここで検証している13個のサイトについても対応すると思われるイギリスの法人登録を探してみました。すると3つのサイトについてそれらしき法人登録が見つかってきました。本当に関連があるのかについて断言するのは難しい部分もあるのですが、見つかってきた3つの法人登録を以下に示していきます。

まず表題2番目のFuhui FXリミテッドのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録を示します。

まず業種は金融関係となっていて矛盾がありません。法人登録の日付は2021年9月10日となっています。サイトのWho Is 情報に記されていたサイトの開設日は2021年12月29日ですから法人登録の日付の方が3ヶ月以上古いことになります。しかしここでは深入りしませんが検索してみると「FUHUI FX LIMTED」という名称の怪しげなサイトは本項で検証しているサイト以外にも幾つかあるようです。サイトの開設日と法人登録の日付が3ヵ月以上ずれているのは1つの法人登録を使い回して幾つも詐欺目的のサイトを立ち上げているからという可能性があるように思われます。そしてこの法人登録の日付は以下のようになっています。

>Apartment 1804 55 Upper Ground, London, England, SE1 9EY

この住所も「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証の中で対応すると思われるイギリスの法人登録上の住所としてしばしば登場している住所と部屋番号まで全く同じです。具体的には以下のサイトに対応する法人登録上の住所と一致します。

「検証27」 AREインターナショナルフォレックス → 法人登録

「検証28」 Prema → 法人登録

「検証40」 Aideファイナンスリミテッド → 法人登録

「検証46」 INGFX → 法人登録

ハメンプライムリミテッド → 法人登録

「検証48」 BOLONI CREATET FXカンパニーリミテッド法人登録

「検証50」 ロフティーフォレックスリミテッド法人登録

アクチュアリーフォレックスグローバルリミテッド法人登録

「検証51」 DACLANDキャピタルリミテッド → 法人登録

INTERVATE キャピタルマネージメント → 法人登録

「検証52」 MOTONGFXリミテッド法人登録

「検証54」 ウィルターマネジメントリミテッド → 法人登録

MokFXグローバル → 法人登録

また本ページの以下で検証しているKraemfxトレーディングカンパニーリミテッドというサイトに対応すると思われる法人登録でもこの住所が法人登録上の住所として登場しています。 イギリスの法人登録を探してみるとこの住所を法人登録上の住所としている法人がこれ以外にもかなり存在するようであり、これもオフショア会社などを利用した架空住所の疑いが濃厚です。

そしてこの法人の経営者情報のページに経営者として記されているのは以下に示す中国国籍、中国在住のSUN, Shaojunという人物です。

残念ながらこの中国人経営者の中国の住所は開示されていないようです。

次は表題7番目のビッグアンクルリミテッドのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録を示します。

業種はやはり金融関係になっていて矛盾がありません。法人登録の日付は2021年4月12日となっていてサイトのWho Is情報に記されていたサイトの登録・開設日は2022年2月16日となっていて10ヵ月も離れていますが、この法人登録もここで検証しているビッグアンクルリミテッドのサイト以前に複数の詐欺サイトで使い回されていた可能性が濃いです。そもそもこの法人は上のキャプの一番下の部分に書いてある通り、2021年4月12日に登録されてから2021年6月4日までわずか2ヶ月未満の間だけですがALI UNCLE LIMITED (ALIアンクルリミテッド) という名称の法人だったことが分かります。さらにビッグアンクルという名称の詐欺目的と思われるサイトが他にも確認されています。具体的には検証を書く前に既に閉鎖されているのですがBig Uncle (ビッグアンクル http://biguncle.uk/index3.html) というサイトが「検証40」で検証したYAMATO GLOBAL LIMITED (ヤマトグローバルリミテッド https://www.yamato-global.com/) となどと同じIPアドレス (124.156.188.36) 上にあるサイトとして存在していたことを確認しています。以下はその閉鎖されたビッグアンクルというサイトの冒頭部のキャプ画像です。

このサイトはWho Is 情報によれば2021年の8月17日に登録・開設され、時期も理由も不明ですが既に閉鎖されています。既に何の告知もなく閉鎖されていること、「検証40」で検証したヤマトグローバルリミテッドなどのサイトとIPアドレスを共有していたことなどからやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトであった疑いが濃厚です。

さらに「検証42」で検証していますがBIG UNCLE LIMITED (ビッグアンクルリミテッド https://www.biggloballtd.com/ja.html) というここで検証しているビッグアンクルリミテッドと名称が同じでもサイトの見かけやURLアドレスが全く異なる詐欺目的と思われるサイトが確認されています。さらに以下で検証していますがその後さらにここで検証しているBig Uncle Limited (ビッグアンクルリミテッド https://bigunclefx.com/jap/index) と見かけも非常によく似たビッグアンクルリミテッドという名称の詐欺目的と思われるサイトが2つ見つかってきています。上に示したビッグアンクルリミテッドのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録は複数の詐欺サイトで使い回されている可能性が濃厚であり、こうした使い回しを想定すればサイトの開設日と法人登録の日付のずれを説明できるように思います。

そしてこの法人登録の住所は以下のようになっています。

>291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ

この住所は「検証13」以降で検証してきた中国系と思われる詐欺サイトの検証で最も頻繁に登場している住所の1つです。具体的には以下のサイトで法人登録上の住所になっています。

「検証20」 FOYAインベストメントリミテッド法人登録

「検証22」 MARVALLE 3THグループリミテッド法人登録、ONDERSON法人登録

「検証23」 Bairradaインターナショナルリミテッド法人登録、JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド法人登録

「検証25」 FOGEE → 法人登録 (「検証40」で検証している11個のFOGEEのサイトとも共有)、NODEキャピタルグループ → 法人登録

「検証28」 ファーリーチキャピタル法人登録

「検証31」  WSL FX ユニオンリミテッド法人登録、POGグローバルリミテッド法人登録、ADGマーケッツリミテッド法人登録、KOPEグローバルリミテッド法人登録

「検証37」 Gotlonインベストメントリミテッド法人登録

「検証39」 HNDグローバルリミテッド → 法人登録、ITEグローバルリミテッド → 法人登録、SODグローバルリミテッド → 法人登録インダスゴールドマーケッツリミテッド → 法人登録BSVグローバルインベスティングリミテッド → 法人登録、パワーファンクションキャピタルリミテッド → 法人登録

「検証40」 ダブルドリル法人登録、FULILAI カンパニーリミテッド法人登録

「検証41」 スーパー・キャピタル・マネジメント・リミテッド法人登録

「検証43」 YIANマーケッツリミテッド → 法人登録

「検証44」 エクセレントリベニューリミテッド法人登録

「検証50」 パイオニアキャピタルリミテッド法人登録

「検証54」 ローカスマーケットインターナショナルリミテッド → 法人登録

「検証55」 FSDSグローバルリミテッド → 法人登録

「検証58」 クワコルマーケッツ法人登録

「検証59」 R24キャピタルグループ → 法人登録

「検証63」 スイストレードファイナンス → 法人登録

さらに以下で検証している2つのDUXホールディンググループリミテッドというサイトに対応すると思われる法人登録Qtマーケッツリミテッドに対応すると思われる法人登録でもこの住所が法人登録上の住所になっています。そしてこの住所については「検証37」のGotlonインベストメントリミテッドの項目で説明してありますが架空住所の可能性が濃厚です。

またこのビッグアンクルリミテッドの法人登録の「Filling History」のページを見るとこの法人の登録住所は頻繁に変更されています。

住所の変遷をまとめると以下のようになります。

▼2021年4月12日~2021年5月26日

Unit G25 Waterfront Studios 1 Dock Road, London E16 1AH United Kingdom

▼2021年5月27日~2021年6月2日

The Business Resource Network 53 Whateleys Drive Kenilworth Warwickshire CV8 2GY

▼2021年6月3日~2021年9月7日

Unit G25 Waterfront Studios 1 Dock Road, London E16 1AH United Kingdom

▼2021年9月8日~現在

 291 Brighton Road South Croydon CR2 6EQ

法人登録から1年も経過していない新しい法人なのに既に3回も住所変更が行われているというのは異様です。しかも2番目の住所はたったの1週間ほどしか使われていません。また法人登録当時の住所と2021年6月3日~2021年9月7日まで使われていた住所は同じ住所でしかもこの住所も「検証13」以降の一連の詐欺サイトの検証で最も頻繁に出てくる住所の1つです。

そしてこの法人登録の経営者情報のページで示されている経営者は以下のキャプに示す中国国籍で中国在住のWANG, Qiqi という人物です。

この中国人経営者は1993年2月生まれとなっており、「検証25」で検証したFOGEEというサイトの検証で登場したFOGEEのサイトに相当すると思われるイギリス法人の登録情報経営者情報で唯一の経営者になっていた人物と同一人物と思われます。そしてこの人物についてはビッグアンクルリミテッドの法人登録時の提出書類を見ると以下のキャプに示したように100%の株主ともなっており、中国の住所が記されています。

>NO.46 QIANWANGZHUANG, DAFU VILLAGE, BANQIAOJI TOWN, MENGCHENG COUNTY, ANHUI, CHINA, 233500

この中国の住所はFOGEEの経営者として登録されていた同名の人物の中国での住所と一致しており、漢字表記にすると中国の安徽省亳州市 (はくしゅう-し)蒙城県(もうじょう-けん) 板桥集镇という地域の住所のようです。


最後に示すのは表題10番目のHENEXグローバルのサイトに対応すると思われる法人登録です。

まず法人登録の日付ですが2021年12月8日となっています。サイトのWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日もまさに2021年12月8日であり、法人登録の日付とサイトの登録・開設日が完全に一致しています。業種も金融関係になっており、この法人登録がここで検証しているHENEXグローバルのサイトに対応する法人登録である可能性は高いと思います。

そしてこの法人登録の住所は以下のようになっています。

>68 Bramah House 9 Gatliff Road, London, England, SW1W 8DQ

この住所は「検証13」以降の一連の中国系の詐欺サイトの検証では一度も出てきていない初見の住所です。しかしこの住所をイギリスの法人登録情報で検索してみると少なくとも数十単位の法人が部屋番号まで同じ住所で法人登録されているようです。

さらにこの法人登録の経営者情報のページを見ると経営者として登録されているのは以下に示しましたがYILMAZOGLU, Ersinというトルコ国籍、トルコ在住の人物になっています。

残念ながらこの人物のトルコでの住所は公開されていないようです。

以上、情報不足は否めませんが一応の検証の結果、これらのサイトは到底信用出来るサイトとは思われず、詐欺目的で量産されたサイトである可能性が濃厚と考えざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。

※付記

香港の金融ライセンスを管理しているSECURITIES AND FUTURES COMMISSION (SFC https://www.sfc.hk/en/) から2022年9月19日付でElioインターナショナル (https://www.aeleo.com/ja/) について以下にキャプを示しますが無登録の違法業者であるという警告が出ました。

さらに

>Flat/Rm B5/F Gaylord Commercial Building, 114-118 Lockhart Road, Wan Chai, Hong Kong

という住所はsecretarial companyの住所であると書いてあります。つまりこの住所に実在するのはオフショア会社とかバーチャルオフィス業者の類であってこの住所にElioインターナショナルは実在しない、架空住所であるということだと思われます。この住所はElioインターナショナルのサイトのWho Is 情報に記されていた一部伏字の住所に対応するものと思われます。

>FLAT/RM B5/F ***LORD COMMERCIAL BUILDING114-118 LOCKHART ROAD HK HONG KONG

ちなみにこの住所はイーストセンターグループ (https://www.98east.com/ja/) のWho Is 情報にも記されていましたからイーストセンターグループ (https://www.98east.com/ja/) の住所も架空住所であるということになります。

尚、この警告が出た2022年9月現在で本項で検証した13個のサイトの内、現在でもアクセス可能なのは5つだけで香港SFCから警告対象になったElioインターナショナルを含む残りの8つのサイトは既に何の告知もなく閉鎖されているようです。

サイト名 (URLアドレス) 存続あるいは閉鎖

Qewoldカンパニーリミテッド (qewoldcoltd.com) 存続

Fuhui FXリミテッド (fglobalfx.com) 閉鎖

Bithumbgjカンパニーリミテッド (bithumbgjcoltd.com) 存続

Dogwoldカンパニーリミテッド (dogwoldcoltd.com) 存続

Citiexfxカンパニーリミテッド (citiexfxcoltd.com) 存続

コインプラグアス カンパニーリミテッド (coinpluguscoltd.com) 存続

ビッグアンクルリミテッド (bigunclefx.com) 閉鎖

MASSグローバル (www.massusa.com) 閉鎖

MASSグローバル (www.massusas.com) 閉鎖

HENEXグローバル (www.henexglobalfx.com) 閉鎖

TOUROANインターナショナル (www.atuoloan.com) 閉鎖

Elioインターナショナル (www.aeleo.com) 閉鎖

イーストセンターグループ (www.98east.com) 閉鎖


●Big Uncle Limited (ビッグアンクルリミテッド https://biggfex.com/jap/index)

●Big Uncle Limited (ビッグアンクルリミテッド https://bigugold.com/jap/index)

●MicroStrategy (マイクロストラテジー https://citiexfxcoltd.com/jap/index)

●MicroStrategy (マイクロストラテジー https://microstrategyl.com/jap/index)

●Kraemfx Trading Co Ltd (Kraemfxトレーディングカンパニーリミテッド https://karewoldfx.com/jap/index)

●kraem forex (kraemフォレックス https://kraemforex.com/jap/index)

●Montel Group (Montelグループ https://mtmotr.com/ja/)

●Kolayarama Group (Kolayaramaグループ https://www.kolayarama.com/ja/)

●Oranco Group (Orancoグループ https://oacllc.com/ja/)

上で検証した13個のサイトと非常によく似た、同じテンプレート由来のサイトがさらに見つかってきたのでまとめて検証します。最初のビッグアンクルリミテッド (https://biggfex.com/jap/index) のサイトは上で検証したビッグアンクルリミテッド (https://bigunclefx.com/jap/index) や「検証40」で検証したビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html) といったサイトによって同名のサイトが複数あることが分かっていたので「Big Uncle Limited」というサイト名で検索して見つけたサイトです。それ以外のサイトは基本的に画像検索で見つけたサイトなのですが、3番目のマイクロストラテジー (https://citiexfxcoltd.com/jap/index) というサイトは上で検証したCitiexfxカンパニーリミテッド (https://citiexfxcoltd.com/jap/index) とURLアドレスが全く同じでサイト名を変えただけで同じサイトのようです。

とにかく本項で検証するサイトの冒頭部のキャプを示していきます。

▼ビッグアンクルリミテッド (https://biggfex.com/jap/index) [表示言語選択肢:英語、香港語、中国語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼ビッグアンクルリミテッド (https://bigugold.com/jap/index) [表示言語選択肢:英語、香港語、中国語、日本語]

▼マイクロストラテジー (https://citiexfxcoltd.com/jap/index)  [表示言語選択肢:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼マイクロストラテジー (https://microstrategyl.com/jap/index) [表示言語選択肢:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼Kraemfxトレーディングカンパニーリミテッド (https://karewoldfx.com/jap/index) [表示言語選択肢:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

kraemフォレックス (https://kraemforex.com/jap/index) [表示言語選択肢:英語、香港語、中国語、日本語]

▼Montelグループ (https://mtmotr.com/ja/) [表示言語選択肢:日本語、英語、香港語、中国語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼Kolayaramaグループ (https://www.kolayarama.com/ja/) [表示言語選択肢:日本語、英語、香港語、中国語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼Orancoグループ (https://oacllc.com/ja/) [表示言語選択肢:日本語、英語、香港語、中国語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

ここにキャプ画像を示した9つのサイトの冒頭部は互いに非常によく似ているだけでなく、上で検証したQewoldカンパニーリミテッド (https://qewoldcoltd.com/jap/index) 以下の13個のサイトとも非常によく似ています。よく見ると最初のビッグアンクルリミテッド (https://biggfex.com/jap/index) から6番目のkraemフォレックス (https://kraemforex.com/jap/index) までの6個のサイトと7~9番目の3つのサイトが活字の大きさなどで異なるようですが、文章は同じです。それ以外の違いとしてはキャプ左上のロゴと右側のプルダウンメニューに見える表示言語の選択肢の違いくらいしかありません。

さらにこれらのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。上の13個のサイトの検証でも取り上げたサイトの特長を3項目にまとめてイラスト付きで説明している部分のキャプを本項で検証している9つのサイトについても以下に示します。まず以下に示す最初の4つのサイトについて順にキャプを示します。

ビッグアンクルリミテッド (https://biggfex.com/jap/index)

ビッグアンクルリミテッド (https://bigugold.com/jap/index)

マイクロストラテジー (https://citiexfxcoltd.com/jap/index)

マイクロストラテジー (https://microstrategyl.com/jap/index)

さらに以下の5つのサイトについても同じ部分のキャプを順に示します。

Kraemfxトレーディングカンパニーリミテッド (https://karewoldfx.com/jap/index)

kraemフォレックス (https://kraemforex.com/jap/index)

Montelグループ (https://mtmotr.com/ja/)

Kolayaramaグループ (https://www.kolayarama.com/ja/)

Orancoグループ (https://oacllc.com/ja/)

この部分についてもここで検証している9つのサイトが互いに似ているだけでなく、上で検証した13個のサイトとも非常によく似ています。これらのサイトが同じテンプレートから量産されたものであることは確かでしょう。そして上の13個のサイトの検証でも指摘しましたが、本項で検証している9つのサイトの幾つかについてこの3つの特長を説明している部分でテンプレートから新たなサイトを作る際におそらく修正を忘れた為におかしなことになっている部分があります。例えば本項で最初に取り上げているビッグアンクルリミテッド (https://biggfex.com/jap/index) の3つの特長を説明する部分のテキスト部分の日本語版を左下に、英語版を右下に示します。

最後の文章が英語版では

>Why do traders choose Big Uncle Limited ? (どうしてトレーダーはビッグアンクルリミテッドを選ぶのか?)

となっているのに対して日本語版では最後の文章が

>トレーダーがなぜトゥールーズ・インターナショナルを選ぶのか?

となっています。サイトの名称がビッグアンクルリミテッドなのに「トゥールーズ・インターナショナル」という意味不明の名称が出てきています。そして本項で検証対象としている9つのサイトの内、最後の3つのサイト、MontelグループKolayaramaグループ、Orancoグループを除く6つのサイトで日本語サイトの同じ部分が「なぜトゥールーズ・インターナショナルを選ぶのか?」となっています。おそらくこれらのサイトのテンプレートになっているサイトの名称が「トゥールーズ・インターナショナル」だったのではないかと思われるのですが、既にそのサイトは閉鎖されているのか検索しても見つかりません。しかしこれほど互いに似たサイトが多数見つかるという時点で明らかに異様であり、これらのサイトは到底信用出来るとは思えません。

次に各サイトで連絡先情報を探しましたが上で検証した13個のサイトと同じでまず脚注にメールアドレスがあります。記されているメールアドレスを以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) メールアドレス

ビッグアンクルリミテッド (https://biggfex.com/jap/index) info@biggfex.com

ビッグアンクルリミテッド (https://bigugold.com/jap/index) info@bigugold.com

マイクロストラテジー (https://citiexfxcoltd.com/jap/index) info@microstrategyl.com

マイクロストラテジー (https://microstrategyl.com/jap/index) info@microstrategyl.com

Kraemfxトレーディング (https://karewoldfx.com/jap/index) support@karewoldfx.com

kraemフォレックス (https://kraemforex.com/jap/index) info@kraemforex.com

Montelグループ (https://mtmotr.com/ja/) support@mtmotr.com

Kolayaramaグループ (https://www.kolayarama.com/ja/) support@kolayarama.com

Orancoグループ (https://oacllc.com/ja/) support@oacllc.com

メールアドレスは基本的にURLアドレスに相当するドメイン名を含んでいるのですが上のリストの3番目と4番目、2つのマイクロストラテジーのサイトは同じメールアドレスになっています。この内3番目のマイクロストラテジーのサイト (https://citiexfxcoltd.com/jap/index) は本項の冒頭で説明した通り、上で検証したCitiexfxカンパニーリミテッド (https://citiexfxcoltd.com/jap/index) とURLアドレスが全く同じでサイト名を変えただけサイトです。

これ以外には上の13個のサイトの検証でも取り上げましたがメニューバーの「私たちについて」 > 「会社概要」の項目にわずかな記述があります。

まず以下に示す最初の4つのサイトの会社概要 (グループ概要) のキャプを順に示します。

ビッグアンクルリミテッド (https://biggfex.com/jap/index)

ビッグアンクルリミテッド (https://bigugold.com/jap/index)

マイクロストラテジー (https://citiexfxcoltd.com/jap/index)

マイクロストラテジー (https://microstrategyl.com/jap/index)

さらに以下の5つのサイトについても会社概要 (グループ概要) のキャプを順に示します。

Kraemfxトレーディングカンパニーリミテッド (https://karewoldfx.com/jap/index)

kraemフォレックス (https://kraemforex.com/jap/index)

Montelグループ (https://mtmotr.com/ja/)

Kolayaramaグループ (https://www.kolayarama.com/ja/)

Orancoグループ (https://oacllc.com/ja/)

最初のビッグアンクルリミテッド (https://biggfex.com/jap/index)のグループ概要で最初の文章は以下のようになっています。

>2002年に設立されたBig Uncle Limited は、ロンドンに本社を置き、アメリカ、バヌアツ、オーストラリアのシドニーに直属の支店を持ち、金融サービスの資格を取得し、現地の金融機関の規制を受けています。

上で検証した13個のサイトでは設立年度は2000年、2002年、2003年と3種類に分かれていましたが本社は13個のサイトでいずれも香港になっていました。しかしこのビッグアンクルリミテッド (https://biggfex.com/jap/index) のサイトでは本社がロンドンになっています。9つのサイトの記述を以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) 設立年 本社所在

ビッグアンクルリミテッド (https://biggfex.com/jap/index) 2002年 ロンドン

ビッグアンクルリミテッド (https://bigugold.com/jap/index) 2002年 ロンドン

マイクロストラテジー (https://citiexfxcoltd.com/jap/index) 2002年 香港

マイクロストラテジー (https://microstrategyl.com/jap/index) 2002年 香港

Kraemfxトレーディング (https://karewoldfx.com/jap/index) 2002年 香港

kraemフォレックス (https://kraemforex.com/jap/index) 2002年 ロンドン

Montelグループ (https://mtmotr.com/ja/) 2011年 香港

Kolayaramaグループ (https://www.kolayarama.com/ja/) 2002年 香港

Orancoグループ (https://oacllc.com/ja/) 2003年 香港

2つのビッグアンクルのサイトに加えて6番目のkraemフォレックスでロンドンに本社があるとなっています。そしていずれのサイトでも「アメリカ、バヌアツ、オーストラリアのシドニーに直属の支店」があるという記述があります。しかし本社や支店の住所とか電話番号といった具体的な連絡先情報はいずれのサイトにも見当たりません。そもそもそういった支店が実在するかどうかも極めて疑問です。後述するようにこれら9つのサイトへのアクセス数は非常に少なくて世界に支店網が必要なほどの事業規模があるとは思えないからです。またこれだけ互いに似ているサイトの本社がロンドンだったり、香港だったりすることについては違和感があります。これだけ互いに似ているサイトの運営は同じグループだとしか思われません。

そこでさらに例によって各サイトのWho Is 情報を確認しましたが登録者に関する情報が断片的でも記されているのは最後の3つのサイト、MontelグループKolayaramaグループ、OrancoグループのWho Is 情報だけのようです。まず以下にはMontelグループのサイトのWho Is 情報を示します。

黄色の枠で囲った部分を見るとサイトの登録・開設日は2008年1月21日で2022年3月9日にアップデート (更新) となっています。これは2008年にドメイン名が登録されていたけれどその後、何らかの理由でサイトが閉鎖され、ドメイン名が別のグループに売られ、2022年3月9日に新たに現在のサイトが開設されたという解釈が可能です。少なくとも以前に画像検索で探した時には見つからなかったサイトであることを考えると2008年から現在のサイトがそのままの形で存続しているとは考えにくいですし、仮に2008年からサイトが現在の形で存続しているのならば会社概要にある「2011年に設立された」という記述と矛盾するように思われます。そして赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報を以下にまとめます。

登録者名: yi guo

登録者所属機関名: Montel Group Limited

登録者住所: WORKSHOP 60 3/F BLOCK A  EAST SUN INDUSTRIAL CENTRE  NO 16 SHINK YIP STREET KL, Hong Kong, 999077

登録者名は「yi guo」という中国系かと思われる個人名になっており、住所は香港になっています。但しこの情報は現在のサイト運営者ではなく、ドメイン名を登録した人の情報なのかもしれません。

次にKolayaramaグループのサイトのWho Is 情報を示します。

これもまず黄色の枠で囲った部分を見ると2002年8月20日に登録され、2022年2月3日にアップデート (更新) されたとなっています。このサイトが2002年に現在の形で開設されたのならば会社概要にあった「2002年に設立された」という記述と合致しますがこのサイトが2002年から現在の形で存在していたかどうかは以前に画像検索で見つからなかったことなど考えるとやはり極めて疑問であり、2002年に登録されたが一度使われなくなったドメイン名が買い取られて2022年2月3日に現在のサイトが開設されたという可能性の方が強いように思われます。

そしてこのWho Is 情報についても赤枠で囲った部分にある登録者の情報を以下にまとめます。

登録者名: SENGFANG LATHYOTHA 

登録者所属機関名: Kolayarama Group Limited 

登録者住所: Lak Hin village 1 layer .0205 Sikhottabong District, Vientiane Capital,  Hong Kong, 999077

ここに記されている住所は奇妙です。最後が香港になっているのですが「Sikhottabong District」を検索すると香港ではなく、ラオスの地域名という情報が出てきます。SENGFANG LATHYOTHAという登録者の名前も中国系の名前ではないような気がします。どういうことなのか全く分かりません。

次はOrancoグループのサイトのWho Is 情報を示します。

このサイトは2003年8月22日に登録され、2022年3月3日にアップデートされています。2003年からこのサイトが存在しているのならば会社概要にあった「2003年に設立された」という記述と合致しますが、以前に閉鎖されたサイトのドメイン名を買い取って2022年3月3日に立ち上げたサイトという可能性を疑わざるを得ません。

そしてこのWho is 情報の赤枠の部分にある登録者の情報を以下にまとめます。

登録者名: liqun cao

登録者所属機関名: Oranco Group Limited

登録者住所: RM 4 16FLAT/RMA 12/F KIU FUCOMMERCIAL BLDG 300 LOCKHARTROAD WAN CHAI HONG KONG 

住所は香港になっていますが信用出来るかどうかは疑問です。

それ以外のサイトも含めて本項で検証している9つのサイトの登録・開設日を以下にまとめておきます。

サイト名 (URLアドレス) 登録日

ビッグアンクルリミテッド (https://biggfex.com/jap/index) 2022年2月21日

ビッグアンクルリミテッド (https://bigugold.com/jap/index) 2022年2月17日

マイクロストラテジー (https://citiexfxcoltd.com/jap/index) 2021年12月24日

マイクロストラテジー (https://microstrategyl.com/jap/index) 2022年2月4日

Kraemfxトレーディング (https://karewoldfx.com/jap/index) 2022年1月27日

kraemフォレックス (https://kraemforex.com/jap/index) 2022年3月2日

Montelグループ (https://mtmotr.com/ja/) 2008年1月21日 (2022年3月9日更新)

Kolayaramaグループ (https://www.kolayarama.com/ja/) 2002年8月20日 (2022年2月3日更新)

Orancoグループ (https://oacllc.com/ja/) 2003年8月22日 (2022年3月3日更新)

最近になって更新された最後の3つのサイトを除いた6つのサイトはいずれもかなり新しいサイトであり、会社概要の項目にあった「2002年に設立され」という記述は到底真実とは思われません。

またこれだけ新しいサイトですから当然ですがこれらのサイトへのアクセス数はいずれもかなり少ないようです。調べてみると9つのサイトの中で最もアクセス数が多いのは5番目のKraemfxトレーディング (https://karewoldfx.com/jap/index) のようです。そのKraemfxトレーディングのサイトへのアクセス数を調べた結果を以下のキャプに示します。

このサイトへの1日当たりの独立訪問者数はわずかに148人、月間のアクセス数が4662回しかないという結果になっています。さらにこれ以外の8つのサイトについても同様にアクセス数を調べてみましたが全て検出限界以下のアクセスしかないという結果になります。とてもではありませんが上で示した会社概要の「2002年に設立」されたとか香港あるいはロンドンの本社に加えて「アメリカ、バヌアツ、オーストラリアのシドニーに直属の支店」があるといった記述は真実とは思われません。

さらにWho Is 情報の次は例によってこれらのサイトに対応するイギリスの法人登録を探してみました。相当すると思われる法人登録が見つかってきたのは上で既に検証対象にした、複数の同名サイトで使い回されていると思われるビッグアンクルリミテッドの法人登録を別にすれば以下にキャプを示したKraemfxトレーディングカンパニーリミテッドのサイトに相当すると思われる法人登録だけです。

まず法人登録の日付は2021年10月19日になっています。KraemfxトレーディングのサイトのWho Is 情報にあったサイトの登録・開設日は2022年1月27日ですから3ヶ月ほどのずれがあります。微妙なずれがありますが、この法人登録についてもこの法人登録に対応する複数の詐欺目的のサイトが開設されている可能性を考えて検索してみるとここでは詳しく説明しませんが確かに「Kraemfx Trading Co Ltd」という名称の詐欺目的の疑いがあるサイトが他にも存在しているようです。1つの法人登録が複数の詐欺サイトで使い回しされているとなれば法人登録の日付とサイトの開設日がかなり離れていても不思議ではありません。

そして上のキャプの一番下に示されている業種は金融関係になっていて矛盾がなく、法人登録上の住所は以下のようになっています。

>Apartment 1804 55 Upper Ground, London, England, SE1 9EY

これは上で示したFuhui FXリミテッドのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録でも法人登録上の住所となっていた住所と同じであり、さらにFuhui FXリミテッドの検証で説明してあるように「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証でしばしば法人登録上の住所として登場している住所です。この住所にKraemfxトレーディングカンパニーリミテッドの事業実体が存在するとは思えません。そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示す中国国籍、中国在住のXUE, Xingbinという人物が唯一の経営者として登録されています。

XUEという名字は漢字表記すれば薛(せつ)かもしれません。そして残念ながらこの人物の中国の住所は公開されていません。

法人登録の日付が新しいこと、業種が一致していること、住所が一連の詐欺サイトの検証で何度も登場している住所であること、さらに経営者が中国国籍、中国在住の人物であることなど総合的に考えてこれがここで検証しているKraemfxトレーディングカンパニーリミテッドのサイトに対応する法人登録である可能性は高いと判断します。同時にこの法人登録は単に名目上のものであってKraemfxトレーディングカンパニーリミテッドを運営しているのはやはり中国系のグループである可能性が高いように思われます。

本項で検証した9つのサイトについてはこれまでに投資を勧誘されたといった報告や出金出来なくなっているといった被害報告が確認されているわけではありません。しかしこれらのサイトは明らかに上で検証した13個のサイトと同じグループによるサイトであり、非常に危険なサイトと考えざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。

※付記

Kraemfxトレーディングカンパニーリミテッドのサイトに関すると思われる投稿がYahoo知恵袋に出てきました。

2022年4月15日投稿

経緯がよく分かりませんが「シンガポール人男性」からKraemfxトレーディングでの投資を勧められ、名目上は利益が出ているがさらに投資額を増やすように勧誘されているということのようです。やはり日本人に向けた投資勧誘が行われているようです。


●Dux Holding Group Limited (Duxホールディンググループリミテッド https://www.dhgfx.com/jap/index)

●Dux Holding Group Limited (Duxホールディンググループリミテッド https://www.daclandcapital.com/jap/index)

●Qtmarkets Ltd (Qtマーケッツリミテッド http://www.qtmarkets-forex.com/jap/index)

●Qtmarkets Ltd (Qtマーケッツリミテッド http://qt-markets.com/jap/index)

●boporea (https://boporealtd.com/jap/index)

●Penzo Limited (Penzoリミテッド https://penzolead.com/jap/index)

●JERTIN GROUP LIMITED (JERTINグループリミテッド https://jetinfor.com/ja/)

●TETOM Group (TETOMグループ https://www.besttome.com/ja/)

最初のDuxホールディンググループリミテッド (https://www.dhgfx.com/jap/index) はYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイト、残りの7つのサイトは画像検索で見つけてきた非常によく似たサイトです。そしてこれらのサイトは上で検証してきたQewoldカンパニーリミテッド以下の多数のサイトと同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。まずは最初のDuxホールディンググループリミテッド (https://www.dhgfx.com/jap/index) に関してYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年8月3日投稿

勧誘して来た人物についてはよく分かりませんが、ネットで知り合った人物のようです。そしてURLアドレスのサイトのサイトへの登録と個人口座に入金するように指示されていて不審を抱いているという状況のようです。この質問に記されているURLアドレスのサイトが本項で検証する8個のサイトの最初のDuxホールディンググループリミテッド (https://www.dhgfx.com/jap/index) ということになります。それ以外の7つのサイトも含めて8個のサイトの冒頭部のキャプを以下に順に示していきます。

▼Duxホールディンググループリミテッド (https://www.dhgfx.com/jap/index) [表示言語:英語、香港語、日本語]

▼Duxホールディンググループリミテッド (https://www.daclandcapital.com/jap/index) [表示言語:英語、香港語、日本語]

▼Qtマーケッツリミテッド (http://www.qtmarkets-forex.com/jap/index) [表示言語:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼Qtマーケッツリミテッド (http://qt-markets.com/jap/index) [表示言語:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼boporea (https://boporealtd.com/jap/index) [表示言語:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼Penzoリミテッド (https://penzolead.com/jap/index) [表示言語:英語、香港語、日本語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼JERTINグループリミテッド (https://jetinfor.com/ja/) [表示言語:日本語、英語、香港語、中国語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

▼TETOMグループ (https://www.besttome.com/ja/) [表示言語:日本語、英語、香港語、中国語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、韓国語、タイ語、ロシア語]

これら8つのサイトの冒頭部は互いに非常によく似ているだけでなく、上で検証したQewoldカンパニーリミテッド (https://qewoldcoltd.com/jap/index) 以下のサイトとも非常によく似ています。最初のDuxホールディンググループリミテッド (https://www.dhgfx.com/jap/index) から6番目のPenzoリミテッド (https://penzolead.com/jap/index) までの6個のサイトと最後の2つのサイトJERTINグループリミテッドTETOMグループ、では活字の大きさ異なるようですが文章などは同じです。それ以外の違いとしてはキャプ左上のロゴと右側のプルダウンメニューに見える表示言語の選択肢の違いくらいしかありません。

さらに上の13個+9個、計22個の検証でも取り上げたサイトの特長を3項目にまとめてイラスト付きで説明している部分のキャプを本項で検証している8つのサイトについても以下に示します。まず以下に示す最初の4つのサイトについて順にキャプを示します。

▼Duxホールディンググループリミテッド (https://www.dhgfx.com/jap/index)

▼Duxホールディンググループリミテッド (https://www.daclandcapital.com/jap/index)

▼Qtマーケッツリミテッド (http://www.qtmarkets-forex.com/jap/index

▼Qtマーケッツリミテッド (http://qt-markets.com/jap/index)

さらに表題5~8番目の以下の4つのサイトについても同じ部分のキャプ画像を順に示します。

▼boporea (https://boporealtd.com/jap/index)

▼Penzoリミテッド (https://penzolead.com/jap/index)

▼JERTINグループリミテッド (https://jetinfor.com/ja/)

▼TETOMグループ (https://www.besttome.com/ja/)

8つのサイトはこの部分でも互いに極めてよく似ています。但し、冒頭部の比較で最初のDuxホールディンググループリミテッド (https://www.dhgfx.com/jap/index) から6番目のPenzoリミテッド (https://penzolead.com/jap/index) までの6個のサイトと最後の2つのサイト、JERTINグループリミテッドとTETOMグループ、では活字の大きさが異なることを指摘しましたが、ここで比較している部分でも最後の2つのサイト、JERTINグループリミテッドとTETOMグループでは3つのイラスト画像の背景に薄い六角形が付いていることなど微妙な違いがあるようです。

次に各サイトで連絡先情報を探しましたが開示されている情報は充分とは言い難いです。まず各サイトの「グループ概要」という項目のキャプ画像を以下に示していきます。まず以下に示す最初の4つのサイトについて順にキャプを示します。

▼Duxホールディンググループリミテッド (https://www.dhgfx.com/jap/index)

▼Duxホールディンググループリミテッド (https://www.daclandcapital.com/jap/index)

▼Qtマーケッツリミテッド (http://www.qtmarkets-forex.com/jap/index

▼Qtマーケッツリミテッド (http://qt-markets.com/jap/index)

さらに表題5~8番目の以下の4つのサイトについても同じ部分のキャプ画像を順に示します。

▼boporea (https://boporealtd.com/jap/index)

▼Penzoリミテッド (https://penzolead.com/jap/index)

▼JERTINグループリミテッド (https://jetinfor.com/ja/)

▼TETOMグループ (https://www.besttome.com/ja/)

例えば最初のDuxホールディンググループリミテッド (https://www.dhgfx.com/jap/index) の場合は以下のような文章が記されています。

>2019年に設立されたDux Holding Group Limitedは、ロンドンに本社を置き、アメリカ、バヌアツに直属の支店を持ち、金融サービスの資格を取得し、マネーサービス規制当局(MSB)の規制を受けています。

ロンドンに本社、アメリカとバヌアツに支社があるとなっています。そして表題2番目、5番目の

Duxホールディンググループリミテッド (https://www.daclandcapital.com/jap/index)

boporea (https://boporealtd.com/jap/index)

の2つのサイトについても同じくロンドンに本社、アメリカとバヌアツに支社という記述があります。

しかし表題3番目、4番目の

Qtマーケッツリミテッド (http://www.qtmarkets-forex.com/jap/index

Qtマーケッツリミテッド (http://qt-markets.com/jap/index)

については相当部分の文章が以下のようになっています。

>2002年に設立されたQtmarkets Ltd は、香港に本社を置き、アメリカ、バヌアツ、オーストラリアのシドニーに直属の支店を持ち、金融サービスの資格を取得し、現地の金融機関の規制を受けています。

こちらは香港に本社、アメリカ、バヌアツ、オーストラリアのシドニーに支店があるとなっています。

残りの3つのサイト、表題6~8番目の以下のサイト

Penzoリミテッド (https://penzolead.com/jap/index)

JERTINグループリミテッド (https://jetinfor.com/ja/)

TETOMグループ (https://www.besttome.com/ja/)

についてはこの部分に所在地に関する記述がありません。

上で示してきたようにこれら8つのサイトは互いに酷似していて同じグループによるサイトとしか思われないのに本社がロンドンだったり、香港だったりするのはおかしいでしょう。そしてこのグループ概要の項目にはこれ以上の具体的な住所とか電話番号といった連絡先情報はありません。

このグループ概要の項目以外には各サイトの脚注部分に断片的な連絡先情報があります。例えば以下は表題最初のDuxホールディンググループリミテッド (https://www.dhgfx.com/jap/index) のサイトの脚注にある記述のキャプです。

このDuxホールディンググループリミテッド (https://www.dhgfx.com/jap/index) のサイトの場合、記されているのはメールアドレスだけです。同様に表題2~6番目のサイトについてはメールアドレスが1つ書いてあるだけです。

残りの2つのサイト、JERTINグループリミテッド (https://jetinfor.com/ja/) とTETOMグループ (https://www.besttome.com/ja/) についてはメールアドレスに加えて電話番号と香港の住所が記されています。これもキャプを示します。

さらに最初の2つのDuxホールディンググループリミテッドのサイトのみですが「お問い合わせ」というページにLINE IDの記載があります。左下がDuxホールディンググループリミテッド (https://www.dhgfx.com/jap/index) からのキャプ、右下がDuxホールディンググループリミテッド (https://www.daclandcapital.com/jap/index) からのキャプです。

見つかってきた連絡先情報を以下にまとめます。

▼Duxホールディンググループリミテッド (https://www.dhgfx.com/jap/index)

 メール:service@edtcfx.com

 LINE ID:interfx009、tianxia99999

▼Duxホールディンググループリミテッド (https://www.daclandcapital.com/jap/index)

 メール:service@duxhgfx.com

 LINE ID:qingzi10019

▼Qtマーケッツリミテッド (http://www.qtmarkets-forex.com/jap/index

 メール:info@qtmarkets-forex.com

▼Qtマーケッツリミテッド (http://qt-markets.com/jap/index)

 メール:info@qtmarkets-forex.com

▼boporea (https://boporealtd.com/jap/index)

 メール:info@boporealtd.com

▼Penzoリミテッド (https://penzolead.com/jap/index)

 メール:support@penzolead.com

JERTINグループリミテッド (https://jetinfor.com/ja/)

 メール:support@jetinfor.com / account@jetinfor.com

 電話:+85253959180

 住所:RM 4 16/F HO KING COMM CTR 2-16 FAYUEN ST MONGKOK KL HONG KONG

TETOMグループ (https://www.besttome.com/ja/)

 メール:support@besttome.com / account@besttome.com

 電話:+85267046556

 住所:RM4, 16/F, HO KING COMM CTR, 2-16 FAYUEN ST, MONGKOK KOWLOON, HONG KONG


2つのDuxホールディンググループリミテッドのサイトのメールアドレスは同一、同様に2つのQtマーケッツリミテッドのサイトのメールアドレスも同一です。またJERTINグループリミテッドとTETOMグループの香港の住所は部屋番号まで同一です。しかし電話番号は共に香港の国番号である[+852] から始まっていますが別個の電話番号です。

そしてJERTINグループリミテッドとTETOMグループのサイトで共通する香港の住所ですが、上で検証したMASSグローバル (https://www.massusas.com/ja/) のサイト「検証4」で検証しOnePro Global (ワンプログローバル https://www.oneproglobal.com/ja/) というサイトのWho Is 情報に記されていた住所と部屋番号まで一致しています。さらに上のMASSグローバルの検証の中で書きましたが、この住所は検索してみると非常に多くのサイトで連絡先情報になっている上に香港の金融ライセンスを管理しているSECURITIES AND FUTURES COMMISSION (SFC) から2020年9月21日に出たHK Golden Crown Trading Limited (https://hkgoldencrown.com/) という無登録の違法なFX業者に対する警告にこの住所が登場しており、この住所がオフショア会社の住所であると記されていることも判明しています。この住所にJERTINグループリミテッドとTETOMグループの事業実体が存在するとは思えません。

次に上で示したように2つのDuxホールディンググループリミテッドおよびboporeaのサイトの「グループ概要」の項目に本社がロンドンにあると書いてあることから本項で検証している8つのサイトに対応するイギリスの法人登録を探してみました。するとDuxホールディンググループリミテッドおよび「グループ概要」には本社が香港と記されていたQtマーケッツリミテッドの場合にのみ対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかってきました。まずDuxホールディンググループリミテッドに対応すると思われる法人登録から以下に示します。

Duxホールディンググループリミテッドに対応すると思われる法人登録

まず上のキャプの一番下に示されている業種は金融関係になっていて矛盾はありません。法人登録の日付は2019年7月16日となっていてこの検証を書いている2022年8月現在で既に3年以上経過しています。「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証でしばしば出てくるイギリスの法人登録の中ではかなり古い部分ですが、本項で検証しているDuxホールディンググループリミテッドという名称の2つのサイトに加え、「検証23でもDux Holding Group Limited (DUXホールディンググループリミテッド https://www.dux-holding.com/Jp/index) という同じ名称でURLアドレスや見かけが異なったサイトについて検証しています。1つの法人登録に対して複数の同名のサイトが立ち上げられていることから法人登録の使い回しが行われている可能性が充分に考えられます。そしてこの法人登録の登録住所が問題です。

>291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ

この住所は「検証13」以降で検証してきた中国系と思われる詐欺サイトの検証で最も頻繁に法人登録上の住所として登場している住所の1つです。具体的には上に書いたビッグアンクルリミテッドの検証でこの住所を法人登録上の住所としているサイトのリストがありますから参照してください。以下で示すQtマーケッツリミテッドのものと思われるイギリスの法人登録も同じ住所になっています。そしてこの住所については「検証37」のGotlonインベストメントリミテッドの項目で説明してありますが架空住所の可能性が濃厚です。

そしてこのDuxホールディンググループリミテッドに対応すると思われる法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示すZHANG, Chuankuiという中国国籍、中国在住の人物が唯一の経営者として登録されています。

そして法人登録時の提出書類にはこの中国人経営者の中国の住所が記されています。以下のキャプに示します。

中国の住所は以下のようになっています。

>1405 GUOSHANG GARDEN CENTER A, LI ZONE HARBIN AVENUE, CHINA

この住所は中国・黒竜江省のハルビン市の住所ではないかと思われるのですが、不完全な住所ではないかと思われ、実在の住所かどうかもよく分かりません。住所が一連の検証で繰り返し登場している住所であること、経営者が中国人であることなどから考えてもこの法人登録がここで検証している2つのDuxホールディンググループリミテッドのサイトに対応する法人登録である可能性は高いんのと考えます。

次にQtマーケッツリミテッドのものと思われるイギリスの法人登録を示します。

Qtマーケッツリミテッドに対応すると思われる法人登録

この法人登録でも業種は金融関係になっていて矛盾がありません。法人登録の日付は2022年7月28日となっていて非常に新しい法人登録であることが分かります。また住所は以下のようになっています。

>291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ

これは上に示したビッグアンクルリミテッドやDuxホールディンググループリミテッドに対応すると思われる法人登録の住所と全く同じですし、「検証13」以降で検証してきた中国系と思われる詐欺サイトの検証で最も頻繁に法人登録上の住所として登場している住所です。この住所を法人登録上の住所としているサイトのリストは上に書いたビッグアンクルリミテッドの検証で示していますから参照してください。

そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると中国国籍、中国在住のHO, Yahaoという人物が唯一の経営者となっています。

しかしこの人物の住所は以下のようになっています。

No. 68, Yongxing Road, 1st Neighborhood, Guoguang Lane, Dali District, Taichung City, Taichung County, Taiwan, China, 420

これは台湾・台北市の大里区という地域の住所のようです。果たして中国国籍・中国在住という人物の住所が台湾でいいのかよく分かりません。果たして台湾在住の人物が中国国籍、中国在住と書くでしょうか?

また2つのDuxホールディンググループリミテッドのサイトQtマーケッツリミテッドの2つのサイトは互いに酷似していて同じグループによるサイトとしか思われないのに経営者が別人で居住地も同じ中国語圏ではあるけれど全く一致しないという状況を信用するのは難しいです。

言うまでもないと思いますが、これらのサイトは全く信用出来ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


※付記1

本項で検証したのと同じテンプレートから量産されたと思われるサイトが他にも確認されていましたが検証を書き前に閉鎖されたようです。以下にサイト名とURLアドレスのみまとめておきます。

▼Kollins Wold Limited (https://kollinswold.com/jap/index)

▼WIWD (https://boloniwd.com/jap/index)

▼Loncin Global Limited (https://loncinglobal.com/jap/index)

▼saxo Limited (https://tw-saxo.com/en/index)

さらにこれ以外にも同じテンプレート由来と思われるサイトが存在していた形跡が見つかりますし、上で検証した22個のサイトについても半分ほどはこの検証を書いている2022年8月時点で既に告知もなく閉鎖されているようです。本項で検証しているサイトについても突然閉鎖される可能性が充分にある危険なサイトと考えざるを得ません。

※付記2

本ページの最初にも書きましたが本ページで検証した29個のサイトと同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたと思われるサイトがさらに見つかってきたので「検証62」で検証しています。参照してください。