検証79

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。そして実際に日本人に対して勧誘が行われているサイトが確認されています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31」「検証32」「検証33」「検証34」「検証35」「検証36」「検証37」「検証38」「検証39」「検証40」「検証41」「検証42」「検証43」「検証44」「検証45」「検証46」「検証47」「検証48」「検証49」「検証50」「検証51」「検証52」「検証53」「検証54」「検証55」「検証56」「検証57」「検証58」「検証59」「検証60」「検証61」「検証62」「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78に続いて中国系と思われる詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証67ページ目です。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭、さらにLINEのグループを利用する勧誘については「雑記2」を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。検証対象は順次追加の予定です。


●DASANGJ (https://www.dasangj.com/jp)

●FAST TRADE (ファーストトレード https://fasttradeltd.com/int/jp/index.html)

●DCNFOREX (DCNフォレックス https://www.dcnfex.com/int/jp/index.html)

●YZZ CAPITAL (YZZキャピタル https://yzzcapital.com/int/jp/index.html)

●TX Center (TXセンター https://www.triveproltd.com/int/jp/index.html)

●TX Center (TXセンター https://txcenterpty.com/int/jp/index.html)

●BL FOREX (BLフォレックス https://blforex.com/int/jp/index.html)

●BL FOREX (BLフォレックス https://blforex.net/int/jp/index.html)

●DKM Markets (DKMマーケッツ https://dkmmarketsltd.com/int/jp/)

●DKM Markets (DKMマーケッツ https://www.dkmmarkets.com/int/jp/)


まず以下のサイトを検証します。

DASANGJ (https://www.dasangj.com/jp)

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで「雑記2」で説明しているLINEのグループに誘導して勧誘を行う手口が使われているようです。まずこのサイトに関してYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2024年3月20日投稿

経緯が分かりませんが、LINEの投資グループに参加することになり、「FX取引所DASANGJ」での投資を勧められたようです。この質問に対して自分も同様の勧誘を受けているといった回答が寄せられています。幾つか引用します。

1件目の回答の投稿者は森永卓郎氏の名前で勧誘されてLINEグループに加入することになり、やはり「DASANGJ取引所」での投資を勧められたようです。2件目の回答の投稿者は「DASANGJのKさん」からLINEを介して口座開設を勧められているようです。そして残念ながらこの質問・回答には「DASANGJ取引所」のURLアドレスが示されていないので検索して表題のサイトを見つけてきました。以下にまずサイト冒頭部の画像を示します。

▼DASANGJ (https://www.dasangj.com/jp) [表示言語: 英語、日本語、ドイツ語、香港語]

このサイト冒頭部はこれまで検証対象としてきたサイトのいずれかと特に似ているようには思われません。しかし上の冒頭部の画面に見える「今すぐ登録」というオレンジ色のリンクボタンをクリックすると出てくる登録画面 (https://user.dasangj.com/register/fast?lang=ja) は非常に見慣れたものになっています。その登録画面を以下に示します。

この登録画面と非常によく似た登録画面がこれまで検証してきたサイトで確認されています。例えば以下は「検証46」で検証したSkyamインベストリミテッド (http://skyamltd.com/jp) のサイトの登録画面ですがDASANGJ の登録画面に非常によく似ています。

これも含めて以下のサイトの登録画面がこのDASANGJの登録画面と似ていて同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたサイトである可能性が極めて濃いものと考えます。

「検証27」 gsfx (https://kraewd.com/en)

「検証27」 AUSグローバルリミテッド (https://ausglobald.com/)

「検証27」 Auricマーケッツリミテッド (https://auricvip.com/jap)

「検証27」 OTAマーケッツ (https://otamarketsltd.com/jap)

「検証27」 IGグローバルリミテッド (https://gmifxltd.net/jap)

「検証27」 アワーカンパニー (https://bellpottergos.com/Jp.html)

「検証33」 SHUN YUENリミテッド (http://shunyuenltd.com/jp)

「検証33」 WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp

「検証34」 Kwillowインターナショナルリミテッド (https://www.kwillow.net/)

「検証42」 ビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html

「検証46」 Skyamインベストリミテッド (http://skyamltd.com/jp)

「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド (https://www.allinltd.com/index2)

「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド (https://ethermacrocapital.com/)

「検証48」 Starekcoリミテッド (https://www.starekco.com/jp)

「検証48」 ビッグアンクルリミテッド (https://biggloballimited.com/jp)

「検証48」 Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities-ltd.com/jp)

「検証60」 Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp)

「検証60」 Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp

「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp)

「検証61」 Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp)

「検証61」 リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp)

「検証61」 Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp)

「検証62」 トレーディングウェブ (https://www.tradingwebpro.com/jap/index)

「検証62」 GMWリミテッド (https://www.gmw-limited.com/jp)

「検証62」 IGグローバルリミテッド (https://igglobal.co/jap/index)

「検証62」 コンセプトリミテッド トレードMT5 (https://newconcept-fx.com/index3.html

「検証63」 LANLASAKI (https://www.lanlasaki.com/)

「検証63」 FUCIIリミテッド (https://fucsfx.com/zh-hk/)

「検証66」 FTIコーポレーション グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp)

「検証66」 ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/)

「検証68」 外為ファイネスト (https://www.gaitamefinestltd.com/)

「検証68」 RHトレード (https://rhtradefx.com/jap/index)

「検証68」 Kaerm IM (https://www.kaermim.com/jap/index)

「検証68」 Tongliウェルスインコーポレーション (https://www.tongliwealth.com/jap/index)

「検証68」 BLOOMSマーケッツリミテッド (https://www.blmforex.com/jap/index)

「検証70」 YIDUGJ グローバルリミテッド (https://www.yidugj.com/)

「検証71」 CVNマーケッツ (https://www.cvnmarkets.com/jap/index1.html)

「検証71」 CATマーケッツ (https://cat-market.com/jap/index1.html)

「検証71」 Enog (https://www.enogltd.com/jap/index1.html)

「検証71」 Xチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html)

「検証71」 Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html

「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド (https://weastartop.com/jp/)

「検証78」 Lioppa グローバルマーケットリミテッド (https://www.lioppafx.com/)

さらに以下で検証している以下のサイトの登録画面も明らかに同じタイプです。

ファーストトレード (https://fasttradeltd.com/int/jp/index.html)

DCNフォレックス (https://www.dcnfex.com/int/jp/index.html)

YZZキャピタル (https://yzzcapital.com/int/jp/index.html)

TXセンター (https://www.triveproltd.com/int/jp/index.html)

TXセンター (https://txcenterpty.com/int/jp/index.html)

BLフォレックス (https://blforex.com/int/jp/index.html)

BLフォレックス (https://blforex.net/int/jp/index.html)

DKMマーケッツ (https://dkmmarketsltd.com/int/jp/)

DKMマーケッツ (https://www.dkmmarkets.com/int/jp/)

次にこのサイトの投資対象ですが上に示したサイトの冒頭部には

>世界をリードするCFDサービスを利用して、株式、指数、外国為替、商品を取引しましょう!

とあって株式、指数、外国為替 (FX)、商品の4項目と記されていますが、サブページの説明ではビットコインなど仮想通貨も扱っているようです。以下は外国為替 (FX) の取引条件を説明しているサブページの説明の一部です。

取引対象になっている項目として「外国為替」「しすう」「エネルギー源」「貴金属」「ストック」「デジタル通貨」といった項目が並んでいます。「しすう」の項目が平仮名表記になっているとか、その下に並んでいる取引条件の中にもおそらくスプレッドが一定であるということを意味している「こていてんさ」という平仮名の項目がある点など日本語にはかなり違和感があります。「競争力の点が劣る」という項目は意味不明です。取引可能な通貨ペアの種類は30種類とそれほど多くありません。

トップページに戻って冒頭部に続いては以下に示した取引開始までの4段階を説明している部分です。

この部分を見て既視感を感じたので調べてみると例えばGotlon Investment ltd (Gotlonインベストメントリミテッド https://gotlonfx.com/jp/) など「検証37」で検証した一連のサイトに似た部分があることが分かりました。以下にはGotlonインベストメントリミテッドの画像を示します。

全く同じという訳ではありませんが、偶然とは考えにくいほどには似ているように思います。

さらに以下はサイトの特長を3項目にまとめて説明している部分です。無料のトレーダー教育を提供するとなっていますがどのような形で提供されるのかは不明です。

トップページの最後には以下のようなアプリをダウンロード出来るようになっている部分があります。

次にDASANGJのサイトで連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。メニューバーの「私たちについて」の項目からリンクされている「お問い合わせ」のサブページに記されているのは以下に示したメールアドレスのみです。

>E-mail support@dasangj.com

このメールアドレス以外には「私たちについて」というサブページの冒頭に以下のような記述があります。

この部分で重要と思われる部分を抜粋します。まず所在地とライセンスについて以下のような記述があります。

>DASANGJ LTDは英国にあり、米国先物協会(NFA)によって規制されている。規制ID:056289 

また

>1997年以来、私たちはトレーダーであり、お客様中心の企業としての価値を知っています。

とあるので創業から26~27年の歴史があるということになります。しかしこれらの記述が信頼できるかどうかは非常に疑問です。

まず「DASANGJ LTD」はイギリスにある、また米国先物協会 (NFA) で登録を得ていて規制されているとあります。そこでまずイギリスの法人登録を探してみました。イギリスの法人登録を検索できるサイト (https://find-and-update.company-information.service.gov.uk/) で「DASANGJ」を検索してみましたが以下に示したように「DASANGJ」のものと思われる法人登録は見つかりません。

次に米国先物協会 (NFA) で登録を得ていて規制されているという件についても確認する為にNFAのサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) にある検索窓から 「DASANGJ」の登録を検索してみました。

以下に示したように確かにDASANGJ」の情報が出てくるのですが、

>Not an NFA Member (NFAの会員ではない)

>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)

と書かれています。これでNFAの監視下、規制下にあるから信頼出来るとは言えません。また同じことを何度も書いていますが全米先物協会 (NFA)は金融ライセンスを管理する役目を負った公的組織ではありません。NFAのサイトに何らかの情報登録があるとしても金融ライセンスを得ているとは言えません。

さらに例によってDASANGJのサイトのWho Is 情報を確認しました。

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日を見ると2024年2月6日に開設されていることが分かります。この検証を書いている2024年4月上旬時点でちょうど2ヶ月ほどしか経過していない非常に新しいサイトということになります。「私たちについて」というサブページの冒頭には上で示したように

>1997年以来、私たちはトレーダーであり、お客様中心の企業としての価値を知っています。

いう記述があってDESANGJは創業から26~27年の歴史があるはずなのにサイトが開設から2ヶ月しか経過していないというのは明らかにおかしいです。また赤枠で囲った部分に示されている登録者情報では殆どの項目が非開示で開示されているのは登録者の所在地情報だけです。

>AUSTRALIAN CAPITAL T, AU

この「AUSTRALIAN CAPITAL T」を日本語に訳すと「オーストラリア首都特別地域」となるようで要するにオーストラリアの首都であるキャンベラとその近郊の地域を指すようです。

そこでオーストラリアに法人登録があるかもしれないと考えてオーストラリアの法人登録を検索できるABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) というサイトで「DESANGJ」の法人登録を探してみましたが、該当すると思われる登録は見つかりません。これも信頼できる情報とは言い難いです。

改めて結論するまでもなくDESANGJは投資先として信頼出来るとは全く思えません。情報開示は著しく限定されており、連絡先情報はメールアドレスが1つだけです。有効な金融ライセンスも確認出来ません。記述の中には創業年度など事実と思われない部分も確認され、全く信頼出来ません。さらにLINEグループを勧誘の場として利用する手口や口座開設画面がこれまでに確認されている多くのサイトと明らかに似ている点などから中国系と思われる詐欺グループによる詐欺目的のサイトである可能性は極めて濃厚であり、非常に危険です。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●FAST TRADE (ファーストトレード https://fasttradeltd.com/int/jp/index.html)

●DCNFOREX (DCNフォレックス https://www.dcnfex.com/int/jp/index.html)

●YZZ CAPITAL (YZZキャピタル https://yzzcapital.com/int/jp/index.html)

最初の2つのサイト、ファーストトレードとDCNフォレックスはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで「雑記2」姉妹サイトの「雑記2」で説明したLINEグループに招待して勧誘する「SNS型投資詐欺」と呼ばれる手口で勧誘が行われているようです。またこれら2つのサイトは互いに非常によく似ているだけでなく、「検証12」で検証したHF MARKETS (HFマーケッツ) という名称の4つのサイトと非常によく似ており、おそらく画像や文章をHFマーケッツのサイトから盗用したサイトと思われます。3番目のYZZキャピタルは後述しますがライセンス番号から存在に気が付いたサイトです。

まず最初の2つのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用していきます。

2024年5月28日投稿 (ファーストトレードに関する投稿)

既に書いたようにLINEグループを勧誘の場として利用する手口で勧誘され、ファーストトレードというサイトで口座開設し、既に入金しまったようです。以下に示したように添付画像の一部を以下に拡大してみるとファーストトレードのサイトのURLアドレスを読みとることが出来ます。

2024年6月5日投稿 (ファーストトレードに関する投稿)

この質問の投稿者も詳しい状況は分かりませんが、LINEグループでファーストトレードでの投資を勧誘されて出金できなくなってしまったようです。

2024年5月30日投稿 (DCNフォレックスに関する投稿)

質問の投稿者の友人という人が経緯は不明ですが、「お金を増やす株式投資」という名称のLINEのグループに加入してしまい、株式投資やFX投資に関する講義などを受け、投資先として推奨されたDCNフォレックスというサイトでの口座開設、入金までしてしまったようです。現時点では出金出来ているということのようですが、最初は少額の出金には応じて信頼出来る投資先と誤認させるのが常套手段になっていることを考えると非常に危険なサイトである可能性は充分に考えられます。

さらにこの検証を書いた後に出てきた以下の質問もDCNフォレックスに関する質問です。

2024年6月11日投稿 (DCNフォレックスに関する投稿)

よく分かりませんが、「投資グループ」に招待されてDCNフォレックスでの口座開設を勧誘されているようです。

とにかくこれらの質問&回答に出てきたURLアドレスのサイトにアクセスしてみるとこれら3つのサイトが互いに非常によく似ていることが判明しました。まず表題3番目のYZZキャピタルを含めて3つのサイトの冒頭の画像を以下に示します。

▼ファーストトレード (https://fasttradeltd.com/int/jp/index.html)

▼DCNフォレックス (https://www.dcnfex.com/int/jp/index.html)

これら3つのサイトは明らかに互いに酷似しています。さらにこれらのサイトは「検証12」で検証した以下の4つのHFマーケッツという名称のサイトとも非常によく似ています。

▼HFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/)

▼HFマーケッツ (https://www.hfmvn.pro/jp/)

▼HFマーケッツ (https://www.go-hf.com/jp/)

▼HFマーケッツ (https://www.hftrade10.com/jp/)

以下に4つのHFマーケッツのサイトを代表して比較の為にHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) のサイト冒頭部の画像を示します。

HFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/)

よく見るとメニューバーの項目数とか、レバレッジがファーストトレードやDCNフォレックスでは100倍なのにHFマーケッツでは2000倍になっているなど幾つか違いはありますが明らかに似ています。さらに以下では言語選択メニューを比較します。やはりファーストトレードDCNフォレックス → YZZキャピタル → 比較対象のHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) という順で画像を示します。

本項の検証対象である3つのサイト (ファーストトレードDCNフォレックス、YZZキャピタル) の場合はいずれも英語、韓国語、フランス語、マレー語、インドネシア語、タイ語、日本語、香港語の8ヵ国語対応となっていて、並び順なども含めて全く同じです。

一方のHFマーケッツのサイトは英語、韓国語、アラビア語、マレー語、ベンガル語、タガログ語、中国語、ポルトガル語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、タイ語、フランス語、ベトナム語、インドネシア語、香港語、イタリア語、ウルドゥ語、日本語、ヒンディー語という20言語に対応しています。

対応言語の数には大幅な違いがありますが、国旗型のアイコンを用いた言語選択メニューの形式は4つのサイトの間でも明らかに似ています。

さらに以下では顧客数などの実績や取引対象を説明している部分を比較します。やはりファーストトレード → DCNフォレックス → YZZキャピタル → 比較対象のHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) という順で画像を示します。

この部分でもファーストトレードDCNフォレックス、YZZキャピタルの3つのサイトは互いに全く同じです。HFマーケッツとの比較では文章が微妙に違います。

ファーストトレードDCNフォレックス、YZZキャピタル

>2010年当社設立以来顧客満足を計れる実績

HFマーケッツ

>2010年以降当社成功を裏付ける数字

また顧客数、顧客入金額などの項目名と250万、20億ドルといった数字の順序が逆になっているといった違いもありますがやはり互いに非常によく似ていることは間違いありません。FX、コモディティ、株式、株式指数という4項目の取引対象も計4つのサイトで共通です。ファーストトレードDCNフォレックス、YZZキャピタルが本当に2010年から事業を行い、250万もの顧客を抱えている実績のあるサイトかどうかはまた後述します。

さらに以下では取引アプリを説明している部分を比較します。やはりファーストトレード → DCNフォレックス → YZZキャピタル → 比較対象のHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) という順で画像を示します。

左側の画像の部分は計4つのサイトで互いに異なりますが、右側のテキスト部分はサイト名の部分が入れ替わっているだけで他は全く同じに見えます。

さらに以下は「信頼されグローバルな受賞多数」と題された部分の比較です。同様にファーストトレード → DCNフォレックス → YZZキャピタル → 比較対象のHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) という順で画像を示します。

HFマーケッツの場合は「グローバル」「安全」「受賞多数」の3項目がありますが、ファーストトレードDCNフォレックス、YZZキャピタルの場合は2項目になっていて「受賞多数」という項目が欠落しているにも関わらず「信頼されグローバルな受賞多数」と題されていて意味が分からなくなっています。

また以下はメニューバーの「マーケット情報」あるいは「マーケット」という項目の中にある「FX」というサブページの冒頭部の画像です。ここでもファーストトレード → DCNフォレックス → YZZキャピタル → 比較対象のHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) という順で3枚の画像を示します。

4枚の画像を相互比較するとサイト名の部分が異なるだけで互いに非常によく似ていることが分かります。ところがこの「FX」と題されたサブページの続きを見ていくと比較対象のHFマーケッツのサイトには存在する記述、情報の一部がファーストトレードDCNフォレックス、YZZキャピタルのサイトには存在しないことに気が付きます。例えば以下はHFマーケッツのサイトの「FX」サブページ (https://www.hfm.com/int/jp/trading-instruments/forex) に存在する取引可能な通貨ペアの一覧の一部です。

取引できる通貨ペア、スプレッド、レバレッジ、スワップ金利、取引時間などの情報が表にまとめられていますが、こうした情報はFX業者ならば必ず示されているべき情報だと思います。ところがファーストトレードDCNフォレックス、YZZキャピタルのサイトにはこうした情報が見当たりません。ファーストトレードDCNフォレックス、YZZキャピタルで本当にFX取引が行われているのか疑いたくなるぐらいです。

それでもとにかくファーストトレードDCNフォレックス、YZZキャピタル比較対象のHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) とよく似たサイトであることは間違いありません。しかし一方でファーストトレードなど3つのサイトが比較対象のHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) のサイトと全く異なる部分も見つかります。

例えば登録画面を比較するとファーストトレードDCNフォレックス、YZZキャピタルの登録画面は互いに非常によく似ているのですが、HFマーケッツの登録画面とは全く異なります。以下にまずファーストトレードDCNフォレックス、YZZキャピタルの登録画面を順に示します。

▼ファーストトレードの登録画面 (https://user.fasttradeltd.com/register/fast

DCNフォレックスの登録画面 (https://user.dcnfex.com/register/fast)

▼YZZキャピタルの登録画面 (https://user.yzzcapital.com/register/fast)

これら3つのサイトの登録画面と非常によく似た登録画面がこれまで「検証13」以降で検証してきた中国系と思われる詐欺グループと関連していると思われる検証してきたかなり多くのサイトで確認されています。例えば以下は上で検証したばかりのDASANGJ (https://www.dasangj.com/jp) のサイトの登録画面 (https://user.dasangj.com/register/fast?lang=ja) の画像の再掲ですが本項の検証対象である3つのサイトの登録画面と明らかに似ています。これと同じテンプレート由来と思われる登録画面が確認されているサイトのリストは上に書いたDASANGJの検証の中に出てきますから参照してください。

本項で検証しているファーストトレードDCNフォレックスYZZキャピタルのサイトは上で検証したDASANGJのサイトとトップページを見ただけでは全く似ていません。しかし登録画面を比較すれば明らかに同じテンプレートを利用していて同じグループによるサイトである可能性が強く疑われます。

一方で以下に示すのはファーストトレードやDCNフォレックスのサイトとトップページでは非常によく似てい比較対象としてきたHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) のサイトの口座開設画面 (https://register.hfm.com/int/jp/new-live-account)です。

このHFマーケッツの登録画面はファーストトレードDCNフォレックス、YZZキャピタルの登録画面とは全く似ていません。また「検証12」HFマーケッツの検証で書いているのですがHFマーケッツのライセンス情報やサイトの立ち上げの時期などはファーストトレードなどとはかなり異なります。またサブページの数とか記されている情報量などはHFマーケッツのサイトがここで検証しているファーストトレードなど3つのサイト比べて圧倒的に多いです。証拠が充分とは言えませんが、HFマーケッツを運営しているのは「検証13」以降で取り上げてきた中国系と思われるグループとは別個であり、HFマーケッツのサイトの画像や文章の一部を中国系と思われるグループが盗用してここで検証しているファーストトレードなどのサイトを立ち上げているということではないかと推測しています。

次に各サイトで連絡先情報やライセンス情報を探しました。3つのサイトについて共通して脚注部分に住所やライセンス情報が記されています。まずファーストトレードの場合です。

>オフィスの住所:One World Trade Center 285 Fulton St 77th Floor, New York, NY 10007 United States

>メールアドレス: support@fasttradeltd.com

>FAST TRADEは米国NFAのライセンスを取得しています。ライセンス番号は0563504です。

次はDCNフォレックスの場合です。

>オフィス住所:One World Trade Center 285 Fulton St 77th Floor, New York, NY 10007 United States

>メールアドレス: support@dcnfex.com

>DCNForexは米国NFAのライセンスを取得しています。ライセンス番号は0563503です。

最後はYZZキャピタルの場合です。

>オフィス住所:One World Trade Center 285 Fulton St 77th Floor, New York, NY 10007 United States

>メールアドレス: support@yzzcapital.com

>YZZ CAPITALは米国NFAのライセンスを取得しています。ライセンス番号は0563502です。


いずれの場合もアメリカ・ニューヨーク市の超高層ビルであるワン・ワールド・トレードセンターの77階の住所、メールアドレスが記されていますが、電話番号は開示されていません。それ以外に金融ライセンスという意味なのでしょうけどアメリカの米国先物協会 (NFA) の登録番号が記されています。NFAの登録番号は以下のようになっています。

サイト名 NFA登録番号

ファーストトレード 0563504

DCNフォレックス 0563503

YZZキャピタル 0563502

3つのサイトのNFA登録番号は056502~0563504まで連番になっています。実はファーストトレードとDCNフォレックスのNFA登録番号が連番であることに気が付いて前後の登録番号についても調べた結果として見つかってきたのがYZZキャピタルという経緯になっています。つまりYZZキャピタルは逆にNFAの登録番号から見つかってきたサイトということになります。

とにかく米国先物協会 (NFA) で登録を得ていて規制されているという件について確認する為にNFAのサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) にある検索窓から 各サイト登録番号を入力して検索してみました。

DCNフォレックスのNFA登録情報 (登録番号:0563503)

YZZキャピタルのNFA登録情報 (登録番号:0563502)

いずれの場合も

>Not an NFA Member (NFAの会員ではない。)

>Non-Member not subject to NFA oversight (非会員はNFAの監視下にない。)

と明確に書いてあります。これまでNFAの登録を得ているから信頼出来るという同様の主張を「検証13」以降で検証してきた中国系と思われるグループによる一連のサイトで散々に見てきましたがこれでは金融ライセンスを得ているとは言えないでしょう。そもそもこれも同じことを何度も書いていますが、NFAは金融ライセンスを管理する役目を負った公的組織ではなく、マネーロンダリングなどを防ぐ為の自主規制団体のようです。NFAのサイトに何らかの情報登録があるとしても金融ライセンスを得ているとは言えません。

さらに連絡先情報の開示が不充分ということで例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが、開示されている情報はわずかでしかも信頼出来るかどうか疑問です。以下にサイトの登録・開設日と登録者の所在地情報だけまとめます。

サイト名 番号登録・開設日 登録者所在地

ファーストトレード 2024年4月22日 アメリカ・インディアナ州

DCNフォレックス 2024年4月25 アメリカ・インディアナ州

YZZキャピタル 2024年4月22日 アメリカ・インディアナ州

いずれも2024年4月下旬に立ち上げられたこの検証を書いている2024年6月時点で1ヵ月半も経過していない非常に新しいサイトです。登録者に関する情報は殆ど非開示で一応所在地がアメリカのインディアナ州となっていますが、信頼できる情報かどうか非常に疑わしいです。

また非常に新しいサイトであることから当然でしょうけれどもこれら3つのサイトへのアクセス数はいずれも非常に少ないようです。以下に3つのサイトへのアクセス状況を調べた結果を示します。

いずれのサイトについても1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字が検出限界以下になっています。上で示したようにこれらのサイトにはいずれも「2010年当社設立以来顧客満足を計れる実績」とか「顧客口座 250万」といった記述があり、歴史と実績を強調していますが、創業年についても顧客数についても全くのデタラメとしか思われません。

改めて結論するまでもなく、本項で検証した3つのサイトはいずれも全く信用出来ません。情報開示は明らかに不充分、不適切ですし、記述には明らかに事実とは思えない部分があります。有効な金融ライセンスも確認出来ません。そもそも互いに非常によく似たサイトが立て続けに3つ開設されている時点で異様ですし、サイトのデザインや文章は大半が既存のHFマーケッツというサイトから盗用されています。例えば「検証61」で既存の海外FX業者・XMトレーディングの名称やデザイン、文章を盗用した詐欺目的と思われるサイトについて検証していますが、同じ手口が使われているものと考えられます。あるいは「検証69」で検証したVeracityFXというサイトが日本のFX業者である外為どっとコムの画像や文章を盗用したサイトであるなど日本のFX業者から盗用している例も複数確認されています。今後も多数の詐欺目的のサイトを効率よく量産する為に既存のFX業者などのサイトから文章や画像を盗用したサイトが増えていくことになるのかもしれません。

そしてファーストトレードとDCNフォレックスについて報告されている勧誘の手口や登録画面がこれまでに検証してきた多数のサイトと共通のデザインであることなどから本項で検証した3つのサイトはいずれも「検証13」以降で検証してきた中国系と思われるグループによるサイトである疑いは極めて濃厚です。これらのサイトでの投資は絶対に避けるべきと結論せざるを得ません。


●TX Center (TXセンター https://www.triveproltd.com/int/jp/index.html)

●TX Center (TXセンター https://txcenterpty.com/int/jp/index.html)

●BL FOREX (BLフォレックス https://blforex.com/int/jp/index.html)

●BL FOREX (BLフォレックス https://blforex.net/int/jp/index.html)

●DKM Markets (DKMマーケッツ https://dkmmarketsltd.com/int/jp/)

●DKM Markets (DKMマーケッツ https://www.dkmmarkets.com/int/jp/)

TXセンターはYahoo知恵袋に出てきた質問から見つかってきたサイト、他の4つのサイトはTXセンターのサイトを調べている過程で存在に気が付いたサイトです。そしてこれらのサイトは互いに似ているだけでなく、上で検証したファーストトレード、DCNフォレックス、YZZキャピタルと極めてよく似ており、同じテンプレートからコピペで量産されたサイトと思われるのでここで検証することにします。

まず最初のTXセンターについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2024年7月2日投稿 (TXセンターに関する投稿)

質問の投稿者本人ではなく、友人がLINEを介して「TX CENTER」での投資を紹介されたということで質問の投稿者は詐欺の可能性を疑っているようです。LINEで勧誘されたというのがよく分かりませんが、上で検証したファーストトレードDCNフォレックスの場合と同様、「雑記2」姉妹サイトの「雑記2」で説明したLINEグループに招待して勧誘する「SNS型投資詐欺」と呼ばれる手口で勧誘が行われている可能性が考えられます。この質問投稿にはサイトのURLアドレスが示されていないので「TX CENTER」を検索して見つかってきたのが表題最初の2つのサイトです。それ以外の4つのサイトは以下で改めて説明しますが、TXセンターのサイトに連絡先として示されていたメールアドレスから見つかってきたサイトです。とにかく本項で検証する6つのサイトについてまずサイト冒頭部の画像を順に示します。

▼BLフォレックス (https://blforex.com/int/jp/index.html)

▼BLフォレックス (https://blforex.net/int/jp/index.html)

▼DKMマーケッツ (https://dkmmarketsltd.com/int/jp/)

▼DKMマーケッツ (https://www.dkmmarkets.com/int/jp/)

これら6つのサイトは説明するまでもなく互いに非常によく似ていますし、さらに上で検証したファーストトレード、DCNフォレックス、YZZキャピタルという3つのサイトや「検証12」で検証した4つのHFマーケッツという名称のサイトとも非常によく似ています。以下には比較の為に上で検証したファーストトレードのサイトおよび「検証12」で検証したHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) のサイト冒頭部の画像を再掲します。

▼ファーストトレード (https://fasttradeltd.com/int/jp/index.html)

▼HFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/)

さらにこれらのサイトについて言語選択メニューを比較します。まず本項の検証対象である5つのサイトの言語選択メニューを表題と同じ順、TXセンター (https://www.triveproltd.com/int/jp/index.html) → TXセンター (https://txcenterpty.com/int/jp/index.html) →  BLフォレックス (https://blforex.com/int/jp/index.html) → BLフォレックス (https://blforex.net/int/jp/index.html) → DKMマーケッツ (https://dkmmarketsltd.com/int/jp/) DKMマーケッツ (https://www.dkmmarkets.com/int/jp/)という順で示します。

いずれのサイトも英語、韓国語、フランス語、マレー語、インドネシア語、タイ語、日本語、香港語の8ヵ国語対応となっていて、並び順なども含めて全く同じです。

さらに比較対象のファーストトレードとHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) についても言語選択メニューを順に再掲します。

ファーストトレードの場合は表示言語の選択肢が本項の検証対象である6つのサイトと同じ英語、韓国語、フランス語、マレー語、インドネシア語、タイ語、日本語、香港語の8ヵ国語ですが、HFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) の場合は20言語に対応していて他のサイトはかなり違います。

次にサイト冒頭部に続いて出てくる顧客数などの情報や取引対象を説明している部分を比較します。まずTXセンター (https://www.triveproltd.com/int/jp/index.html) → TXセンター (https://txcenterpty.com/int/jp/index.html) → BLフォレックス (https://blforex.com/int/jp/index.html) → BLフォレックス (https://blforex.net/int/jp/index.html)という順で4つの画像を示します。

さらに表題5番目のDKMマーケッツ (https://dkmmarketsltd.com/int/jp/) → 6番目のDKMマーケッツ (https://www.dkmmarkets.com/int/jp/) → 比較対象のファーストトレード → 同じく比較対象のHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) という順で4枚の画像を示します。

6つのサイトで異なるのは左半分に書いてある文章の部分だけです。2つの比較対象のサイトを含めて8つのサイトについてそれぞれの文章を以下に書き出します。

TXセンター (https://www.triveproltd.com/int/jp/index.html)

>2010年当社設立以来お客様満足を計れる実績

TXセンター (https://txcenterpty.com/int/jp/index.html)

>2010年当社設立以来お客様満足を計れる実績

BLフォレックス (https://blforex.com/int/jp/index.html)

>100倍のレバレッジ、超高速の執行、スワップフリー口座での、暗号資産、FX、金属、株価指数やその他CFD商品を試そう

BLフォレックス (https://blforex.net/int/jp/index.html)

>100倍のレバレッジ、超高速の執行、スワップフリー口座での、暗号資産、FX、金属、株価指数やその他CFD商品を試そう

DKMマーケッツ (https://dkmmarketsltd.com/int/jp/)

>2010年当社設立以来顧客満足を計れる実績

DKMマーケッツ (https://www.dkmmarkets.com/int/jp/)

>2010年当社設立以来顧客満足を計れる実績

ファーストトレード

>2010年当社設立以来顧客満足を計れる実績

HFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/)

>2010年以降当社成功を裏付ける数字


2つのTXセンターや2つのDKMマーケッツの文章は比較対象のファーストトレードやHFマーケッツのサイトの文章と似ていますが、2つのBLフォレックスのサイトの文章はかなり異なります。但しこの文章以外の部分は互いに非常によく似ていて顧客口座が250万、顧客入金額が20億ドルといった数字まで一致しています。これらの数字が事実かどうかは後述しますが極めて疑わしいです。さらに右半分には取引対象に関する説明があります。いずれのサイトでも「FX」「コモディティ」「株式」「株価指数」の4項目が取引対象となっています。

次に取引アプリをダウンロード出来るようになっている部分を比較します。やはりTXセンター (https://www.triveproltd.com/int/jp/index.html) → TXセンター (https://txcenterpty.com/int/jp/index.html)  →  BLフォレックス (https://blforex.com/int/jp/index.html) → BLフォレックス (https://blforex.net/int/jp/index.html) → DKMマーケッツ (https://dkmmarketsltd.com/int/jp/) → DKMマーケッツ (https://www.dkmmarkets.com/int/jp/) → 比較対象のファーストトレード → 同じく比較対象のHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) という順で画像を示します。

左側の画像の部分は計8つのサイトで互いに異なりますが、右側のテキスト部分はサイト名の部分が入れ替わっているだけで他は全く同じに見えます。

次に登録画面を比較します。但し2つのTXセンターの登録画面、2つのBLフォレックスの登録画面、2つのDKMマーケッツの登録画面はそれぞれURLアドレスから共通であることが分かりました。例えば2つのTXセンターのサイトの場合、いずれのサイトの「登録」と書かれたリンクボタンからでも同じ登録画面 (https://user.triveproltd.com/register/fast) が開きます。2つのBLフォレックス、2つのDKMマーケッツのサイトの場合も同様です。運営元は間違いなく同じグループでしょう。ともかく以下にTXセンター →  BLフォレックス → DKMマーケッツという順で登録画面を示します。

▼2つのTXセンターのサイトで共通する登録画面 (https://user.triveproltd.com/register/fast)

▼2つBLフォレックスのサイトで共通する登録画面 (https://user.blforex.com/register/fast)

▼2つBDKMマーケッツのサイトで共通する登録画面 (https://user.dkmmarkets.com/register/fast)

これらの登録画面は以下に画像を再掲したファーストトレードの登録画面と非常によく似ています。

▼ファーストトレードの登録画面 (https://user.fasttradeltd.com/register/fast

これと非常によく似た登録画面が確認されているサイトは他にも多数確認されています。具体的には上に書いたDASANGJ (https://www.dasangj.com/jp) の検証の中に同じタイプの登録画面が確認されているサイトのリストがありますから参照してください。それらのサイトはトップページなどでは特に互いに似ているとは言えませんが、登録画面は非常に似ていて同じグループ、「検証13」以降で説明してきた中国系と思われるグループが運営しているサイトである可能性が濃厚と考えます。

一方、既に上に書いたファーストトレードなどの検証でも示していますが、以下に示したHFマーケッツ (https://www.hfm.com/int/jp/) の登録画面 (https://register.hfm.com/int/jp/new-live-account)は全く似ていません。

上のファーストトレードなどの検証できましたが登録画面が全く似ていないことに加え、「検証12」で示したHFマーケッツのライセンス情報やサイトの立ち上げの時期などはファーストトレードなどとはかなり異なります。またサブページの数とか記されている情報量などはHFマーケッツのサイトが上で検証したファーストトレードなど3つのサイトやここで検証しているファーストトレードなど3つのサイトと比べて圧倒的に多いです。こうした状況から考えてHFマーケッツを運営しているのは「検証13」以降で取り上げてきた中国系と思われるグループとは別個であり、HFマーケッツのサイトの画像や文章を中国系と思われるグループが盗用してここで検証しているTXセンターなどのサイトを立ち上げているということではないかと推測されます

次に脚注部分に記されている連絡先や金融ライセンスの情報の部分について示します。まず2つのTXセンター についてTXセンター (https://www.triveproltd.com/int/jp/index.html) → TXセンター (https://txcenterpty.com/int/jp/index.html) という順で画像を示します。

2つのTXセンターのサイトの記述はこの部分でも互いに全く同じです。記述を以下に書き出します。

>オフィス住所:One World Trade Center 285 Fulton St 77th Floor, New York, NY 10007 United States

>メールアドレス: support@blforex.com

>TX Center は米国の NFA ライセンスを保有しており、ライセンス番号は 0564480 です。

>TX Center は米国 MSB ライセンスを取得しており、ライセンス番号は 31000274115694 です。

次いで2つのBLフォレックスについてもBLフォレックス (https://blforex.com/int/jp/index.html) → BLフォレックス (https://blforex.net/int/jp/index.html) という順で画像を示します。

2つのBLフォレックスのサイトの記述は全く同じです。やはり以下に書き出します。

>オフィス住所:One World Trade Center 285 Fulton St 77th Floor, New York, NY 10007 United States

>メールアドレス: support@blforex.com

>BLforexは米国NFAのライセンスを取得しています。ライセンス番号は0563503です。

さらに2つのDKMマーケッツについてもDKMマーケッツ (https://dkmmarketsltd.com/int/jp/) → DKMマーケッツ (https://www.dkmmarkets.com/int/jp/) という順で相当部分の画像を示します。

2つのDKMマーケッツのサイトの記述も互いに全く同じです。やはり以下に書き出します。

>オフィス住所:One World Trade Center 285 Fulton St 77th Floor, New York, NY 10007 United States

>メールアドレス: support@blforex.com

>DKM Markets は米国の NFA ライセンスを保有しており、ライセンス番号は 0564480 です。

>DKM Markets は米国 MSB ライセンスを取得しており、ライセンス番号は 31000274115694 です。


本項で検証している6つのサイトの住所はいずれもアメリカ・ニューヨーク市の超高層ビルであるワン・ワールド・トレードセンターの77階の住所であり、この住所は上で検証したファーストトレード、DCNフォレックス、YZZキャピタルのサイトに記されていた住所とも同じです。この住所に6つのサイトの運営が実在するかどうか極めて疑問です。

さらに本項で検証している6つのサイトに記されているメールアドレス (support@blforex.com) は同一です。実は本項で検証している6つのサイトの内、Yahoo知恵袋に出てきた質問をきっかけに見つかってきた2つのTXセンターのサイトを調べていてサイトのURLアドレスのドメイン名 (triveproltd.com) とメールアドレスのドメイン名 (blforex.com) が全く異なることに違和感を感じてメールアドレスを検索することで見つかってきたのが残りの4つのサイトということになっています。メールアドレスが同じなのですから6つのサイトの運営元が同一であるのは確実でしょう。そして6つのサイトのいずれについてもメールアドレス記されていますが、電話番号はされていません。

そしていずれのサイトについてもアメリカの米国先物協会 (NFA) の登録番号が記されています。NFAの登録番号は以下のようになっています。

サイト名 NFA登録番号

TXセンター 0564480

BLフォレックス 0563503

DKMマーケッツ 0564480

TXセンターとDKMマーケッツのNFA登録番号が同じになっていて明らかにおかしいです。またBLフォレックスの「0563503」というNFA登録番号は上で検証したDCNフォレックスのNFA登録番号と同じです。これも明らかにおかしいです。

ともかくNFAのサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) にある検索窓ら法人名あるいは登録番号からそれぞれの登録情報を探してみました。結論としては「0564480」の登録はDKMマーケッツの登録であることが分かりました。またTXセンターやBLフォレックスについても法人名で検索すると該当すると思われる登録情報が見つかりました。以下に順に登録情報を示します。

TXセンターのNFA登録情報 (登録番号:0564479)

BLフォレックスのNFA登録情報 (登録番号:0564324)

DKMマーケッツのNFA登録情報 (登録番号:0564480)

TXセンターとBLフォレックスについては脚注に記されていたNFA登録番号が間違っていたことになります。

サイト名 脚注のNFA登録番号 実際のNFA登録番号

TXセンター 0564480 0564479

BLフォレックス 0563503 0564324

DKMマーケッツ 0564480 0564480


またいずれの登録情報でも

>Not an NFA Member (NFAの会員ではない。)

>Non-Member not subject to NFA oversight (非会員はNFAの監視下にない。)

と明確に書いてあります。そもそもこれも同じことを何度も書いていますが、NFAは金融ライセンスを管理する役目を負った公的組織ではなく、マネーロンダリングなどを防ぐ為の自主規制団体のようです。NFAのサイトに何らかの情報登録があるとしてもこれでは金融ライセンスを得ているとは言えません。


さらにTXセンターとDKMマーケッツについては米国MSBライセンスを取得しているという記述があります。

>TX Center は米国 MSB ライセンスを取得しており、ライセンス番号は 31000274115694 です。

>DKM Markets は米国 MSB ライセンスを取得しており、ライセンス番号は 31000274115694 です。

しかしTXセンターとDKMマーケッツのライセンス番号はいずれも「31000274115694」となっていて同じです。この時点で明らかにおかしいのですがともかくこれはアメリカのFinancial Crimes Enforcement Network (FinCEN https://www.fincen.gov/) という組織でMoney Services Businesses (MSBs) の登録を得ているという主張だと思われるのでFinCENのサイトに用意されているMSB Registrant Searchのページで「ライセンス番号 31000274115694」を検索してみました。するとこのライセンス番号で出てくるのは以下に示したようにDKMマーケッツの登録情報であることが判明しました。

登録情報を以下に書き出します。

法人名: DKM Markets

住所: 3153 S. Uravan Way, Aurora, CO. 80013

登録業務: 405, 409, 415

登録日付: 2024年6月12日

登録の日付は2024年6月12日となっており、この検証を書いている2024年7月上旬時点で1ヶ月も経過していない非常に新しい登録ということになります。上で示したようにDKMマーケッツのサイトには

>2010年当社設立

という記述がありますが、これが事実かどうか極めて疑問ということになります。

また登録上の住所はコロラド州の州都であるデンバー郊外にあるAurora (オーロラ) 市になっています。この住所は不動産情報のサイトによれば以下に示した1984年築の一軒家の住所となっています。

この住所に250万人もの顧客を抱えているはずのDKMマーケッツが実在するかどうか非常に疑問です。

さらに

>登録業務: 405, 409, 415

という部分ですが、このコード番号の意味する業務内容は左下のコード番号表、右下の日本語訳を見ると分かります。

コード番号 業務内容

405 為替手形の販売者

409 送金業者

415 外国為替ディーラー

但しここでDealer in foreign exchange (外国為替ディーラー)  というのはFX取引の業務ということではなく、外貨両替業務を意味しているものと思われます。要するにこのMSBの登録で認められている業務はDKMマーケッツのようなFXなどの投資業務ではありません。FinCENがそもそもマネーロンダリングなどを監視するための組織であり、MSBの登録についても金融ライセンスと呼べるようなものではありません。

さらに例によって各サイトのWho Is 情報も確認しました。以下に開示されている情報をまとめます。


サイト名 (URLアドレス) サイトの登録・開設日 登録者所在地

TXセンター (www.triveproltd.com) 2024年6月5日 アメリカ・インディアナ州

TXセンター (txcenterpty.com) 2024年6月28日 アメリカ・インディアナ州

BLフォレックス (blforex.com) 2024年5月28日 アメリカ・インディアナ州

BLフォレックス (blforex.net) 2024年5月28日 アメリカ・インディアナ州

DKMマーケッツ (dkmmarketsltd.com) 2024年6月25日 アメリカ・インディアナ州

DKMマーケッツ (www.dkmmarkets.com) 2024年6月8 アメリカ・インディアナ州


いずれのサイトも2024年5月下旬以降に開設されており、この検証を書いている2024年7月上旬現在でサイトの開設からせいぜい1ヵ月半ほどしか経過していません。上で示したように2つのTXセンター、2つのDLMマーケッツのサイトには

>2010年当社設立以来

という記述がありますが、到底事実とは思えません。

また以下は表題最初のTXセンター (https://www.triveproltd.com/int/jp/index.html) のサイトへのアクセス状況を調べた結果です。

サイトの開設から1ヶ月ほどしか経過していない非常に新しいサイトなのですから当然とも言えますが、1日当たりの独立訪問者数、月間のアクセス数といった数字が軒並み検出限界以下です。画像は省略しますが本項で検証対象としている6つのサイトへのアクセス状況はいずれも同じで検出限界以下のアクセスしかありません。

一方でこれらのサイトには上で示したように顧客口座が250万、顧客入金額が20億ドルといった記述がありますが、到底事実とは思えません。そもそも250万人もの顧客を抱えているのならばこれらのサイトについて検索すれば大量に情報が出てくるはずですが、実際には検索して出てくる情報は極めて少ないです。顧客数とか顧客入金額といった数字はデタラメとしか思えません。

改めて結論するまでもなく、本項で検証した計6つのサイトはいずれも全く信用出来ません。そもそも同じ名称で互いに区別することも困難なほど似ており、URLアドレスが異なるだけのサイトが複数存在しているというだけで明らかに異常ですし、情報開示は明らかに不充分、不適切です。またサイトの記述には明らかに事実とは思えない部分がありますし、有効な金融ライセンスも確認出来ません。

これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。