検証60
本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。実際に本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人らしき名前を名乗るグループが運営するLINEの投資フォーラムを介した投資勧誘が行われており、入金してしまったという証言も確認されています。同じ手口で例えば「検証25」で検証したサイトなどで多数の被害報告が出ており、さらにそれらの詐欺に使われた一連のサイトとの組織的な繋がりの可能性も濃厚であり、非常に危険なサイトとしか思われません。尚、LINEの投資関係グループを利用した勧誘方法については「雑記2」にまとめがあります。参照してください。
削除の解除の再検討をお願いします。→ 雑記0
このサイトは最近、ニュースで頻繁に報道されているいわゆるSNS型投資詐欺、非常に被害者が多い中国系の詐欺グループと戦っているサイトです。このブログを削除 (閲覧不能) にしているのは詐欺グループに味方するも同然です。プラットフォーム企業としての社会的責任を考慮して頂けるよう配慮をお願いします。特にこのページで検証したサイトは2024年3月現在で全て何の告知もなく閉鎖されています。まともな投資サイトだったとは思えませんし、本ページ削除の意味がありません。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証13」、「検証14」、「検証15」、「検証16」、「検証17」、「検証18」、「検証19」、「検証20」、「検証21」、「検証22」、「検証23」、「検証24」、「検証25」、「検証26」、「検証27」、「検証28」、「検証29」、「検証30」、「検証31」、「検証32」、「検証33」、「検証34」、「検証35」、「検証36」、「検証37」、「検証38」、「検証39」、「検証40」、「検証41」、「検証42」、「検証43」、「検証44」、「検証45」、「検証46」、「検証47」、「検証48」、「検証49」、「検証50」、「検証51」、「検証52」、「検証53」、「検証54」、「検証55」、「検証56」、「検証57」、「検証58」、「検証59」に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証48ページ目です。「検証61」、「検証62」、「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」、「検証71」、「検証72」、「検証73」、「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。
●New Zealand Visions (ニュージーランドビジョンズ https://www.nz-visions.com/index.htm)
●New Zealand Visions (ニュージーランドビジョンズ https://www.cowoshgl.com/)
●Swift PUPrime (スイフトPUプライム https://www.swiftpuprime.com/)
●Swift FXSignals (スイフトFXシグナルズ https://swiftfxsignals.com/)
●Foya Limited (Foyaリミテッド https://foyavip.com/jp)
●Shunxin Fortune Limited (Shunxinフォーチュンリミテッド https://fxshunxin.com/en)
●Pandora Finance Co., Limited (パンドラファイナンスカンパニーリミテッド https://fxpandorafx.com/)
●Xinke Limited (Xinkeリミテッド https://xinkelimited.com/jp)
●Huixin Limited (Huixinリミテッド https://www.huixinlimited.com/jp)
●Dingxin Limited (Dingxinリミテッド https://www.dingxinlimited.com/)
●Cowtrading Wealth Ltd (カウトレーディングウエルスリミテッド https://www.cowtradingvip.com/jp)
●IFS MARKETS (IFSマーケッツ https://ifsmarkets.vc/)
まず以下の4つのサイトをまとめて検証します。
●New Zealand Visions (ニュージーランドビジョンズ https://www.nz-visions.com/index.htm)
●New Zealand Visions (ニュージーランドビジョンズ https://www.cowoshgl.com/)
●Swift PUPrime (スイフトPUプライム https://www.swiftpuprime.com/)
●Swift FXSignals (スイフトFXシグナルズ https://swiftfxsignals.com/)
最初のニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) はYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外の3つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトです。まずYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。
「知らない人」からLINEのグループに招待され、ニュージーランドビジョンズを指定する形で口座を作って利益を一緒に得ましょうという勧誘を受けたようです。さらにこの検証を書いた後ですがやはりYahoo知恵袋に被害者からと思われる投稿が2件出てきました。
詳しい状況はやはり不明ですが小林達夫と名乗る人物のLINEの投資関係フォーラムで勧誘され、ニュージーランドビジョンズでのFX取引を始めてしまったようです。吉田正平先生という人が取引の指示を出しており、数字の上では利益が出ているが入金方法が個人名義の口座への入金であったことから不審を抱いて調べてみると詐欺の可能性があるということで質問しているようです。
この投稿でも「小林達夫」という勧誘役が登場していてLINEのグループに招待されて勧誘を受けているようです。投資資金を勧誘役のグループと思われる3人から200万円ずつ貸して貰ったということになっていますが、実際には詐欺サイトに誘導して口座を開設させ、計600万円を貸したという設定に沿って詐欺サイトの数字を動かしただけでしょう。実際にお金の貸し借りがあったわけではないと思います。そして出金しようとしたところ、税金名目で700万円の入金を指示されたという状況のようです。何度も出ているように出金するのに税金分の追加入金が必要になるなんて絶対に有り得ません。海外のFX業者で税金の源泉徴収が行われるわけがありませんし、仮に源泉徴収が行われるとしても出ている利益の一部を留保すれば済むことのはずだからです。そして誘導されたサイトの名称はこの投稿には出ていませんが、上の添付画像で分かるLINEでのやり取りでニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) のURLアドレスからメタトレーダー5をダウンロードするように指示されている経緯が分かります。投資先として指定された誘導されたサイトはニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) で間違いないでしょう。
さらにTwitterでもLINEの投資フォーラムに招待されて「吉田正平」という人物が投資を勧めてくるという投稿が複数出ています。
吉田正平と名乗る人物は京大教授を名乗っているようですが、京大教授がSNSで特定のFX業者での投資を勧めるなんてことは有り得ないでしょう。同じ人物が参加するLINEのグループに関するTwitter投稿は誘導される業者が不明ですが他にも見つかりました。自分も勧誘されたといった返信投稿も数多く寄せられています。
この投稿に対して出身地、学歴、職歴など一致するナカガワハルヒコという人物のグループも活動しているという返信が寄せられています。
以下も吉田正平と名乗る人物のLINEグループに関する投稿です。
そして知らない人物から投資関連のLINEグループに招待され、特定のFX業者での口座開設を勧められるという同じパターンと思われる勧誘は以下のFX業者で確認されています。一部のケースでは運営グループに日本人の名前なのに日本語の怪しいおそらく中国系と思われる人物が含まれているという証言が出ているようです。(ニュージーランドビジョンズの場合はそのような人物が登場しているかどうか情報がありません。)
「検証25」 グリーンスタンウエルス (https://www.greenstansjp.com/jp/index.html)
「検証25」 IDFパワーウエルス (https://www.idfpowerio.com/jp/index.html)
「検証34」 グリーンスタンウエルスリミテッド (http://www.greenstan.com/ja/index.htm)
「検証34」 atatong (https://www.atatong.com/ja/index.htm)
「検証34」 Kwillowインターナショナルリミテッド (https://www.kwillow.net/)
「検証50」 OSIRISフォレックス (https://www.osiristradelimited.com/jp/)
「検証56」 BULUTUN (https://www.bulutun.site/)
「検証56」 POOPAC (http://www.ipoopac.com/index.html#)
「検証56」 Askyoloテックリミテッド (https://www.askyolo.net/)
「検証59」 IDFパワーウエルスリミテッド (http://www.idfpower.site/jp/index.htm)
「検証59」 アイコニックマネジメント (https://www.iconicjp.com/)
「検証63」 スイストレードファイナンス (https://swisstrade.io/?lang=ja)
「検証63」 リッジコーポレーション (https://www.ridgecorporation.co/index.html)
「検証63」 FUCII LTD (FUCIIリミテッド (https://fucsfx.com/zh-hk/)
「検証63」 キーストンインターナショナルマーケッツ (https://ksimarket.com/?lang=ja)
「検証64」 CBXIマーケッツリミテッド (https://www.cbximarkets.com/jp/)
「検証64」 Brerona (https://breronagroup.com/#/)
「検証64」 APBG (https://apbgforex.com/#/)
「検証65」 Breitlingプライム (https://breitlingprime.com/?lang=ja)
「検証65」 フルトンFX (https://www.fultonfx.com/jp/)
「検証66」 FTIコーポレーションズ グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp)
「検証68」 外為ファイネスト (https://www.gaitamefinestltd.com/)
「検証68」 RHトレード (https://rhtradefx.com/jap/index)
「検証68」 Kaerm IM (https://www.kaermim.com/jap/index)
「検証68」 Tongliウェルスインコーポレーション (https://www.tongliwealth.com/jap/index)
「検証68」 BLOOMSマーケッツリミテッド (https://www.blmforex.com/jap/index)
さらに以下で検証しているFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) やカウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp)というサイトについても同様の勧誘が行われているという証言が出ています。
勧誘の手口からすればこれらのサイトと同じグループによる関与の可能性がまず考えられました。そして以下で検証していきますが、本項で検証する4つのサイトはこれらLINEと投資関係フォーラムに招待されるところから勧誘されたという証言が出ているサイトの幾つかと共通点が認められるようです。
まず本項の検証対象の4つのサイトの冒頭部を以下に示します。
▼ニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) [表示言語:日本語、英語]
▼ニュージーランドビジョンズ (https://www.cowoshgl.com/) [表示言語:日本語、英語]
▼スイフトPUプライム (https://www.swiftpuprime.com/) [表示言語:日本語のみ]
▼スイフトFXシグナルズ (https://swiftfxsignals.com/) [表示言語:英語のみ]
4つのサイトの冒頭部を比較すると互いに似ていることが分かると思います。2つのニュージーランドビジョンズという名称のサイトの場合は右側に空いた殆ど無地の部分にスイフトPUプライムとスイフトFXシグナルズの場合にはタブレットとノートパソコンの画像が付け加わった形になっています。
表示言語の選択肢はいずれのサイトも少なくて2つのニュージーランドビジョンズという名称のサイトは英語と日本語。3番目のスイフトPUプライムの場合は日本語のみ、最後のスイフトFXシグナルズの場合は英語のみです。特に表示言語が日本語だけというスイフトPUプライムは日本人のみの為に立ち上げられたサイトとしか思われません。
そして2つのニュージーランドビジョンズという名称のサイトにはこの冒頭部でおかしな部分があることに気が付きました。以下には表題3番目のスイフトPUプライムのメニューバーの「製品」という項目を選択すると出てくるプルダウンメニューを示しています。「外国為替」「指数」「金属」「商品」「株式」「暗号通貨」といった取引対象の項目が示されています。
例えばプルダウンメニューから「外国為替」の項目を選択すると以下に示す外国為替のサブページにある取引可能な通貨ペアとかスプレッドなどの一覧を見ることが出来ます。
AUD-CAD (オーストラリアドル-カナダドル) など取引可能な通貨ペアの一覧が確認出来ます。
あるいは同じスイフトPUプライムのサイトでメニューバーの「取引」という項目からは以下に示したように「アカウントの種類」「入出金」という2項目を選択可能で4種類のアカウントの違いや入出金が仮想通貨建てのみであることなどが説明されています。
日本語に対応していない表題4番目のスイフトFXシグナルズの場合も以下の2つのキャプで示しましたが、メニューバーの「Products」「Trading」という項目から取引対象とか4種類のアカウントの説明など同様の情報が記されているサブページに行くことが可能です。
ところが異様なのは表題1~2番目の2つのニュージーランドビジョンズのサイトの場合です。いずれのサイトでもメニューバーに「製品」「トレード」という項目があるのですが、実際にはこれら2つの項目をクリックしてもプルダウンメニューが出てきません。リンクになっていないのです。つまり2つのニュージーランドビジョンズのサイトには取引対象やスプレッドなどの取引条件、アカウントの違い、入出金方法の説明など一切見当たりません。これは異様です。サイトが未完成なのではないかと疑いたくなるほどですが最初に引用したようにYahoo知恵袋に表題1番目のニュージーランドビジョンズでの投資を勧誘されたという質問が出ているのです。また4つのサイトに共通して取引対象のリアルタイム相場情報がありません。口座を開設してログインすればそういった情報も出てくるのかもしれませんが、やはり異様です。
さらに4つのサイトの相互比較を続けます。冒頭部に続いて出てくるのは取引対象などについて説明している部分です。4つのサイトからのキャプ画像を表題と同じ順 (ニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) → ニュージーランドビジョンズ (https://www.cowoshgl.com/) → スイフトPUプライム → スイフトFXシグナルズ) で以下に示します。
4つのサイトはこの部分でも互いによく似ています。それぞれ3つのイラストは全く同じものでしょう。但し3つの項目の内、左端の項目の内容は2つのニュージーランドビジョンズのサイトでは「無料のデモ口座」に関するものであるのに対して残りの2つのサイト、スイフトPUプライムとスイフトFXシグナルズの場合は自動取引システムに関する記述になっています。
次に2つのニュージーランドビジョンズのサイトで「単なる取引以上のもの」というタイトルがついている部分を4つのサイトで比較します。やはり表題と同じ順 (ニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) → ニュージーランドビジョンズ (https://www.cowoshgl.com/) → スイフトPUプライム → スイフトFXシグナルズで以下にそれぞれのサイトからのキャプ画像を示します。
この部分でもやはり4つのサイトで似たようなあるいは全く同じ画像が使われていますし、文章も互いに似ています。しかしこの部分でも気になる点が見つかりました。以下は2つのニュージーランドビジョンズのサイトに掲載されている賞状とクリスタル製 (?) のトロフィーと思われる画像の拡大です。やはり表題と同じ順で2つのニュージーランドビジョンズのサイトからの画像を示します。
いずれの場合も例えば左端のトロフィーに以下のような文言が記されているようです。
>INTERNATIONAL BUSINESS MAGAZINE
>PU Prime
>Most Innovative Forex Broker (もっとも革新的なFX業者)
>MENA 2021
>Awards 2021
同様の内容が賞状の方にも記されているようです。右半分のトロフィーと賞状は賞の名称が
>World`s Fastest Growing Online Broker (世界で最も急速に成長しているオンライン取引所)
となっているだけで受賞しているのはやはり「PU Prime」です。
そしてこれは明らかにNew Zealand Visions (ニュージーランドビジョンズ) に与えられた賞ではありません。受賞したのは「PU Prime」というFX業者であり、受賞したのは2021年度です。後述しますが、本項で検証している4つのサイトが登録・開設されたのはいずれも2022年になってからです。2022年に開設されたサイトが2021年に受賞しているわけがないのです。
さらにこの賞を出している「INTERNATIONAL BUSINESS MAGAZINE」を検索して「PU Prime」が受賞しているかどうかの確認を試みました。INTERNATIONAL BUSINESS MAGAZINE の公式サイト (https://intlbm.com/) で探してみると2021年の受賞リストが見つかりました。その中で中東地域の受賞者リストの中に以下のような受賞者の登録が見つかりました。
地域はMiddle East (中東)、国名はMENA、会社名は「PU Prime」ではなく、「Pacific Union」になっています。そして受賞カテゴリーは
>World’s Fastest Growing Online Broker 2021
>Most Innovative Forex Broker MENA 2021
となっています。この受賞カテゴリーは上に示したトロフィーや賞状に記されていた受賞カテゴリーと一致します。国名のMENAというのは調べてみると「Middle East(中東)」と「North Africa(北アフリカ)」の頭文字を繋げた造語のようで中東や北アフリカの国をまとめた呼び名のようです。そして「PU」が「Pacific Union」の略称であるならば「Pacific Union」というのは「検証25」で検証したPACIFIC UNION (パシフィックユニオン https://jp.puprime.com/) というサイトのことかと思い当たりました。以下には2021年5月にパシフィックユニオンの検証を書いた際に取得したパシフィックユニオンのサイト冒頭部のキャプ画像です。
そしてこのパシフィックユニオンのサイトに再度アクセスしてみるとURLアドレスはそのままでPU Prime (https://jp.puprime.com/) と改称していることが判明しました。以下に改称したサイトの冒頭部を示します。
どうやら2つのニュージーランドビジョンズのサイトに示されていたトロフィーや賞状はこのパシフィックユニオンが改称したPU Primeが獲得したものではないかと思われます。そして「検証25」で検証した一連のサイトと本項で検証している4つのサイトは組織的に繋がっている可能性が考えられるように思われます。本項の最初に引用したニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) での投資を勧誘された経緯が「検証25」で検証したグリーンスタンウエルス (https://www.greenstansjp.com/jp/index.html) やIDFパワーウエルス (https://www.idfpowerio.com/jp/index.html) で報告されている勧誘の経緯と似ているということも「検証25」で検証した一連のサイトとの組織的な繋がりを示唆しているように思います。
そもそも「INTERNATIONAL BUSINESS MAGAZINE」のサイトにある受賞業者リストを見るとあまりにも多くの業者が受賞しており、その受賞の価値も極めて疑問ですが既に示した2021年の受賞業者リストだけでなく、最新の2022年の受賞業者リストにもニュージーランドビジョンズは確認出来ません。ニュージーランドビジョンズが受賞しているというのは虚偽としか思われません。
2つのニュージーランドビジョンズの受賞を示すトロフィーと賞状の画像に疑問が見つかったので残りの2つのサイト、スイフトPUプライム とスイフトFXシグナルズについても問題のトロフィーと賞状の画像を拡大してみました。以下に拡大した画像を順に示します。
これら2つの画像ではトロフィーや賞状に示されている受賞した業者の名称はそれぞれのサイト名と一致するスイフトPUプライム とスイフトFXシグナルズになっています。いずれのサイトでも賞の名称は
Most Innovative Forex Broker MENA 2021 (もっとも革新的なFX業者 MENA 2021年)
World`s Fastest Growing Online Broker 2021 (世界で最も急速に成長しているオンライン取引所 2021年)
の2つになっていて賞の名称は2つのニュージーランドビジョンズのサイトに示されていたトロフィーや賞状の画像から読み取った賞の名称と同じであり、2021年の受賞業者リストで確認したところ既に上で示したようにいずれも「Pacific Union」が受賞している賞です。
そこで改めて2021年の受賞業者リストで「Pacific Union」に加えてスイフトPUプライム とスイフトFXシグナルズが受賞しているかどうかの確認を試みましたが、やはりこれらの賞を受賞しているのは「Pacific Union」だけです。また4つのサイトにあるトロフィーと賞状が2つずつ並ぶ画像を互いに比較してみると2つのトロフィーと2枚の賞状の配置が全く同じに見えます。同じように配置しようとしても光の当たり方なども含めてこれだけ4つの対象物をきっちり同じに配置するのは極めて困難ではないかと考えます。2021年の受賞業者リストでスイフトPUプライム とスイフトFXシグナルズの受賞を確認出来ないことと併せてこれらの画像は全て元々同じ「Pacific Union」が受賞して得たトロフィーと賞状の画像の名称の部分だけ画像編集ソフトで入れ替えているのではないかと疑わざるを得ません。
本項で検証している4つのサイトの相互比較に戻ります。以下はサイトの特長を5項目にまとめて簡単なイラスト付きで説明している部分の比較です。やはり4つのサイトからのキャプ画像を表題と同じニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) → ニュージーランドビジョンズ (https://www.cowoshgl.com/) → スイフトPUプライム → スイフトFXシグナルズ という順で以下に示します。
この特長を説明している部分でも4つのサイトが互いに非常によく似ていることが分かると思います。さらに上のトロフィーや賞状の画像についての説明で本項で検証している4つのサイトが「検証25」で検証したパシフィックユニオン https://jp.puprime.com/) というサイトが改称したPUプライム (https://jp.puprime.com/) というサイトと組織的に繋がっている可能性について触れましたが、PUプライムのサイトの「当社について」というサブページには以下のようなやはり5つの特長を説明している部分があります。
5つのイラストは配色こそ違いますが明らかに同じイラストでしょう。イラストの下に添えられている説明文もPUプライムの場合は本項で検証している4つのサイトの場合に比べて全体に長いですが同じような内容のようです。ここで検証している4つのサイトはこのPUプライムというサイトと組織的な繋がりがある可能性が再び示唆されたことになると思われます。この組織的な繋がりの可能性については「検証25」のパシフィックユニオン https://jp.puprime.com/) やPUプライム (https://jp.puprime.com/) の検証も参照してください。
元に戻して本項で検証している4つのサイトの場合、5つ並んでいる特長の第3項は日本語、英語でそれぞれ
>規制された安全な
>Regulated and Secure
となっていてこれは金融ライセンスを取得しているという意味と思われます。そこで次に各サイトで連絡先情報や金融ライセンスに関する記述を探してみました。結論として4つのサイトの内、2番目のニュージーランドビジョンズ (https://www.cowoshgl.com/) のサイトには連絡先情報とか金融ライセンスに関する情報が全く見当たりませんが、それ以外の3つのサイトには多少なりともそれらしき記述がサイトの脚注部分に記されています。まず以下には表題最初のニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) の記述を示します。
記述を整理して以下にまとめます。
社名: New Zealand Visions Build Limited
住所: FLOOR 1, OFFICE 25, 22 MARKET SQUARE, LO NDON, UNITED KINGDOM E14 7BU
電話番号: + 447312851096
メール: support@vsb-fx.com
社名がニュージーランドなのに住所はイギリスのロンドン、電話番号もイギリスの国番号である [+44] から始まっています。しかしイギリスの法人登録を検索できるサイトで「New Zealand Visions Build Limited」という法人を検索してもそれらしき法人登録は見つかりません。さらにロンドンの住所は以下の2つのサイトに対応すると思われる法人登録の住所と部屋番号まで一致しています。
「検証56」 Askyoloテックリミテッド (https://www.askyolo.net/) → 法人登録
「検証46」 GLOファイナンス (https://www.glofinance.net/) → 法人登録
この内、Askyoloテックリミテッドの場合には以下にキャプを示しましたが、サイトに記されている連絡先住所も同じ住所です。
このAskyoloテックリミテッド (https://www.askyolo.net/) というサイトについては本項の最初で触れていますが、LINEの投資関係フォーラムに招待されるという形で投資勧誘が行われていることが確認されているサイトの1つです。これも本項で検証しているニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) などのサイトとAskyoloテックリミテッド (https://www.askyolo.net/) など「検証56」で検証している一連のサイトの間に組織的な繋がりがある可能性を示唆しているように思われます。
さらにこのロンドンの住所についてイギリスの法人登録情報を調べてみるとこの住所で非常に多くの法人が登録されているようでオフショア会社などを使った架空住所の疑いが濃いです。
またイギリスの国番号から始まる電話番号 (+ 447312851096) は「検証56」で検証したBULUTUN (http://www.ibulutun.co/) というサイトの脚注に記されている連絡先情報に登場した電話番号と同一です。以下にはBULUTUNのサイトの脚注に記されている連絡先情報のキャプを再掲しています。赤枠で囲った部分にニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) のサイトに記されているのと同じ電話番号が記されています。
ニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) の連絡先情報は信頼出来る情報とは思われません。
表題2番目のニュージーランドビジョンズ (https://www.cowoshgl.com/) のサイトには既に書いたように連絡先などの情報が全く見当たらないので次は表題3番目のスイフトPUプライムのサイトの脚注に記されている連絡先情報、ライセンス情報のキャプを以下に示します。
イギリス、キプロス、オーストラリア、セーシェルの連絡先情報とか金融ライセンスに関する情報が記されていますが連絡先情報はいずれの場合も住所のみで電話番号などはありません。まず最も情報が多いイギリス関連の情報を以下にまとめます。
法人名: Swift PUPrime Limited
住所: No. 15 Wheeler gate NG1 2NA Nothingham
金融ライセンス: 009305DE/066
まずイギリスに住所があってイギリスのFinancial Conduct Authority (FCA、https://www.fca.org.uk/) から金融ライセンスを得ているというのでまずイギリスの法人登録を探してみました。しかしイギリスの法人登録を検索できるサイトで「Swift PUPrime Limited」を検索しても該当すると思われる法人登録が見つかりません。さらに法人登録が見つからないのですから当然なのですが一応FCAの登録状況を検索できるサイト (https://register.fca.org.uk/s/) でSwift PUPrime Limitedのライセンス登録を探してみましたがやはり該当なしです。また住所についても「Nothingham」はおそらく「Nottingham」の間違いだと思われますが、検索してみると以下にキャプを示したBusiness Centersというシェアオフィス/バーチャルオフィス業者の拠点の住所と一致するようです。これはバーチャルオフィス業者を利用した架空住所の疑いが濃厚ですし、イギリスでは金融ライセンスも法人登録も見つからないというのは話になりません。
次にSwift Puprime (Europe) Ltd. がライセンス # 216/11でキプロスの金融ライセンスを管理するCYPRUS SEQURITIES AND EXCHANGE COMMISSION (CySEC, キプロス証券金融委員会) から金融ライセンスを得ているということなのでCYSECのサイト (https://www.cysec.gov.cy/en-GB/home/) でSwift Puprime (Europe) Ltd.の登録を探してみましたがやはり該当がありません。Sから始まる登録業者のリストにSwift Puprime (Europe) Ltd. は見当たりません。「ライセンス # 216/11」でも検索してみましたがやはり該当なしです。
次にオーストラリアでの登録の確認を試みました。しかしオーストラリアの法人登録を検索できるABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) というサイトで法人登録を探してもオーストラリアでの金融機関登録を検索できるASICのサイト (https://asic.gov.au/online-services/search-asic-s-registers/) で検索してもやはり該当がありません。
最後はセーシェルでの登録ですがセーシェルでの金融ライセンスを管理しているFinancial Services Authority Seychells (FSA)のサイト (https://fsaseychelles.sc/) でSwift PUPrime (Seychelles) Limitedの登録を探しましたがやはり登録を確認出来ません。FX業者はCapital Marketsという区分のリストに含まれているはずですがSwift PUPrimeはリストに見当たりません。尚、セーシェルの住所となっている
>Office 102, House of Francis, Ile Du Port, Mahe, Seychelles
という住所は「検証25」で検証したPACIFIC UNION (パシフィックユニオン https://jp.puprime.com/) のセーシェルFSAでの登録情報にある住所と一致しています (以下のキャプ参照)。
>Pacific Union (Seychelles) Limited
>Business Name: Pacific Union (Seychelles) Limited
>Type: Securities Dealer
>Email: info@puprime.com
>Website: http://www.puprime.com
>Address: Office 102, House of Francis, Ile Du Port, Mahe, Seychelles
この住所に実際には何があるのかは不明ですが、この住所にパシフィックユニオンやスイフトPUプライムが実在するとは思えません。
結局スイフトPUプライムについても脚注に記されている連絡先情報とか金融ライセンスの情報に信頼出来ると思われるものは皆無です。
最後は表題4番目のスイフトFXシグナルズの脚注に記されている連絡先情報や金融ライセンスに関する情報のキャプを示します。
スイフトFXシグナルズの記述は上で示した表題3番目のスイフトPUプライムのサイトの脚注の記述と非常によく似ています。スイフトPUプライムの場合と同様にイギリス、キプロス、オーストラリア、セーシェルの連絡先情報とか金融ライセンスに関する情報が記されていますが連絡先情報はいずれの場合もスイフトPUプライムの場合と同じ住所のみで電話番号などはありません。例えば最も情報が多いイギリス関連の情報を以下にまとめます。
法人名: Swift FXSignals Limited
住所: No. 15 Wheeler gate NG1 2NA Nothingham
金融ライセンス: 009305DE/066
スイフトPUプライムの場合と比べて異なるのは法人名が「Swift PUPrime Limited」から「Swift FXSignals Limited」に変わったことだけです。そしてSwift PUPrime Limitedの場合と同様にイギリスの法人登録や金融機関登録の確認を試みましたが確認出来ません。住所についても「Nothingham」がおそらく「Nottingham」の間違いで、Business Centersというシェアオフィス/バーチャルオフィス業者の拠点の住所と一致するという状況がスイフトPUプライムの場合と同じです。
キプロスの金融機関登録についてもCYSECのサイト (https://www.cysec.gov.cy/en-GB/home/) でSwift FXSignals (Europe) Ltd.の登録を探してみましたがやはり該当がありません。Sから始まる登録業者のリストにSwift FXSignals (Europe) Ltd.は見当たりません。「ライセンス # 216/11」でも検索してみましたがやはり該当なしです。
オーストラリアの法人登録や金融機関登録、セーシェルの金融機関登録についてもスイフトPUプライムの場合と同様に確認を試みましたがやはり確認出来ないのは同じです。
セーシェルの住所となっている
>Office 102, House of Francis, Ile Du Port, Mahe, Seychelles
という住所についてもスイフトPUプライムの場合と同じで「検証25」で検証したPACIFIC UNION (パシフィックユニオン https://jp.puprime.com/) のセーシェルFSAでの登録情報にある住所と一致しています。要するにこの脚注に連絡先や金融ライセンスに関する情報は全てスイフトPUプライムの場合と法人名が入れ替わっているだけで基本的に同じ、そして全てが確認出来ないのも同じです。連絡先情報や金融ライセンスに関する情報が何も確認出来ない、信頼出来る情報は何もないというのはこれらのサイトの信頼性評価において大きなマイナスでしかありません。
サイトに記載されていた連絡先情報は一切信頼出来ないということになったので例によって各サイトのWho Is 情報を確認してみることにしました。すると4つのサイトの内、2つのニュージーランドビジョンズという名称のサイトについては登録者に関する断片的な情報が記されていることが分かりました。まず最初のニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) のWho Is 情報を示します。
まず黄色の枠で囲った部分を見ると2022年10月7日に登録・開設されていることが分かります。本項で最初に引用したニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) での投資を勧誘されているというYahoo知恵袋の質問投稿の日付が2022年10月25日付ですからサイトの開設から1ヶ月も経過していないことになります。さらに赤枠で囲った部分に登録者に関する情報があります。殆どの項目が非開示になっていて開示されているのは所在地が香港ということだけです。
次は表題2番目のニュージーランドビジョンズ (https://www.cowoshgl.com/) のWho Is 情報を示します。
黄色の枠で囲った部分を見ると2022年9月7日に登録・開設されています。表題1番目のニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) よりも1ヶ月古いサイトということになります。そして赤枠で囲った部分に登録者に関する情報が記されていますが、これも殆どの項目が非開示になっていて開示されているのは所在地がGB (Great Britain)、つまりイギリスのロンドンであるということだけです。しかし既に書いたようにニュージーランドビジョンズについてはイギリスの法人登録さえ見つからないので実際にイギリスに拠点があるかどうかは極めて疑問です。そもそも2つのニュージーランドビジョンズという互いにコピペで作られたとしか思えないほど非常によく似ているサイトが存在していて一方の所在地が香港、他方がイギリスのロンドンという状況は明らかに不可解です。普通に考えてこれら2つのサイトは同じグループによる運営で運営拠点も同じでしょう。これらの所在地情報は信頼出来るものとは思えません。
残りの2つのサイト、スイフトPUプライムとスイフトFXシグナルズについてはWho Is 情報に登録者に関する情報が示されていません。登録・開設日のみ以下にまとめておきます。
サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日
ニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/) 2022年10月7日
ニュージーランドビジョンズ (https://www.cowoshgl.com/) 2022年9月7日
スイフトPUプライム (https://www.swiftpuprime.com/) 2022年4月30日
スイフトFXシグナルズ (https://swiftfxsignals.com/) 2022年7月13日
最も古いサイトでも2022年4月末の開設です。上で示したようにこれらのサイトは2021年のMost Innovative Forex Broker (もっとも革新的なFX業者)とかWorld`s Fastest Growing Online Broker (世界で最も急速に成長しているオンライン取引所) といった賞を受賞したことになっていますが2022年4月末以降に開設されているこれらのサイトが2021年に賞を獲得できるわけがありません。明らかに捏造でしょう。
改めて結論するまでもなく、これらのサイトは全く信頼出来ません。LINEの投資関係フォーラムに招待されて被害に遭った報告が出ている複数のサイトとの組織的な繋がりが示されていることと併せてこれらのサイトは非常に危険なサイトと判断せざるを得ません。記述内容には複数の国での金融ライセンスとか受賞歴など確認出来ない全くの虚偽やデタラメとしか思われない記述がかなり多いです。
これらのサイトでの投資を勧誘されても、特にLINEの投資関係フォーラムに招待されて大儲けしている様子を見せつけられるという形で勧誘されたら絶対に相手にしないことを強く推奨します。
※付記
ニュージーランドビジョンズへの勧誘目的と思われるYoutube動画やブログが存在することに気が付きました。まず2件のYoutube動画です。
▼NZ VISIONSを選ぶ理由 (2022年10月17日投稿、投稿者:cooper milne)
▼NZ VISIONSの発展の歴史 (2022年10月20日投稿、投稿者:cooper milne)
1つ目の動画とそのキャプを以下に示します。
URLアドレスは記されていないのでどちらのニュージーランドビジョンズのサイトへの勧誘なのかは不明です。
勧誘目的と思われるブログについてはリンクと冒頭部のキャプを示します。
▼NZ VISIONS は 300 以上の商品を取引できます (2022年10月15日投稿)
これら2つのブログには共通点があります。すなわち日本語で書かれているのですが、日本語が不自然でさらに中国語の漢字が使われているということです。これらのブログを書いているのは中国系の人物ではないかと思われます。
●Foya Limited (Foyaリミテッド https://foyavip.com/jp)
●Shunxin Fortune Limited (Shunxinフォーチュンリミテッド https://fxshunxin.com/en)
●Pandora Finance Co., Limited (パンドラファイナンスカンパニーリミテッド https://fxpandorafx.com/)
最初のFoyaリミテッドはYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイト、それ以外の2つのサイトは画像検索で見つかってきた最初のFoyaリミテッドとよく似た、同じテンプレート由来と思われるサイトです。尚、「検証20」で2つのFOYA INVESTMENT LTD (FOYAインベストメントリミテッド)というサイトについて検証していますが本項で検証するFoyaリミテッドのサイトとは全く似ていません。同様に「検証23」でPandora Finance Co., Limited (パンドラファイナンスカンパニーリミテッド https://www.pandorafxco.com/En.html) というサイト名が完全に一致するサイトについて検証していますが、やはり全く見かけが異なります。但しこれらの名峰が似ているあるいは一致しているサイトが組織的に結びついている可能性はあるかもしれません。
まずFoyaリミテッドに関してYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。
少し整理すると突然LINEの投資関係グループに招待される。グループの主催者側として竹内真奈美 (連絡役)、井口英徳 (師匠役)、千葉寧 (先生役)、松本拓海 (取引所担当) といった日本人としか思われない名前の人物が登場してFX投資で大儲けする戦略について語っているが、日本語が不自然な人物が含まれている。日本人を装っている外国人グループの可能性が考えられるということのようです。
そしてこの投稿に出てきた竹内真奈美、井口英徳、千葉寧、松本拓海といった名前を検索してみるとTwitterに同様の勧誘を受けたという投稿が見つかってきました。
▼2022年11月10日Twitter投稿 (松本拓海 & 井口英徳が登場)
▼2022年10月17日投稿 (竹内真奈美 & 千葉寧が登場)
▼2022年10月19日投稿 (竹内真奈美 & 千葉寧が登場)
▼2022年10月23日投稿 (竹内真奈美 & 千葉寧が登場)
こうした勧誘が行われているという証言はこれまでに検証してきた中国系と思われるグループによる複数のサイトで出ています。具体的には上で検証したニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) や以下で検証しているXinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp)、Dingxinリミテッド (https://www.dingxinlimited.com/) でも同様のLINEグループに招待されて勧誘されたという証言が出ていますし、本ページ以外で検証している以下のサイトでも同様の証言が出ていて「雑記2」でまとめてあります。
当然これらのサイトでの投資を勧誘していたグループと同じグループによって勧誘が行われている可能性が考えられます。少なくとも以下で検証しているXinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp)、Dingxinリミテッド (https://www.dingxinlimited.com/) については勧誘の手口が似ているだけでなく、サイトの見かけも非常によく似ているので同じグループによるサイトであることは間違いないでしょう。
とにかく最初に引用したYahoo知恵袋の投稿に出ていたURLアドレスのサイトにアクセスしてみました。以下がそのサイトの冒頭部のキャプ画像です。
▼Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) [表示言語:日本語、英語、香港語、ロシア語]
表示言語の選択肢は日本語、英語、香港語、ロシア語の4ヵ国語です。そして冒頭部には「Foya LimitedのJohnson」というファーストネームのみを名乗る人物の動画が埋め込まれています。どうしてフルネームを名乗らないのか違和感があります。またこの人物の役職はDirector of Asia Market Business となっているのですが、表示言語を日本語以外に切り替えても同じ人物の同じ動画が流れる設定になっています。例えば以下は英語表示を選択した場合です。
しかも上のキャプで確認出来るように動画に添えられている字幕が
>皆さんこんにちは。Foya Limited のJohnson です
と日本語になっているのです。字幕が日本語というのは香港語やロシア語を選択肢でも同じです。このサイトは日本人を主な標的にしたサイトとしか思われません。
これに対して画像検索で見つかってきた表題2番目のShunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en)、表題3番目のパンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/) は日本語表示に対応していませんし、サイト冒頭の背景は動画ではなく静止画像です。以下にキャプを示します。
▼Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en) [表示言語:英語、中国語、香港語]
▼パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/) [表示言語:英語、中国語、香港語]
Shunxinフォーチュンリミテッドとパンドラファイナンスカンパニーリミテッドの冒頭部は互いに酷似しています。表示言語の選択肢はいずれも英語、中国語、香港語の3つです。一見するとFoyaリミテッドのサイト冒頭部とは全く異なるように見えますが、部分的に見れば明らかに似ている部分もあります。例えば以下には上に示した冒頭部のキャプで一番下に見える所在地やサイトの特長に関する説明の部分のキャプを示します。まずFoyaリミテッドの日本語版と英語版のキャプを示します。
さらにShunxinフォーチュンリミテッドとパンドラファイナンスカンパニーリミテッドの相当部分だけを抜き出して以下に順に示します。
この部分だけ抜き出してみれば本項で検証対象とするFoyaリミテッド、Shunxinフォーチュンリミテッド、パンドラファイナンスカンパニーリミテッドの3つのサイトがイラスト部分も文章も全く同じです。
さらにこの冒頭部に続く部分についても3つのサイトを比較していきます。まずFoyaリミテッドの日本語版で「勉強、取引、投資」という項目が並んでいる部分について日本語版と英語版のキャプを示します。
さらにShunxinフォーチュンリミテッドとパンドラファイナンスカンパニーリミテッドの相当部分の英語版のキャプを順に示します。
英語版を比較すると3つのサイトはこの部分でも互いに全く同じです。
さらにトレーディングアプリのダウンロードボタンが用意されている部分についても同様にFoyaリミテッドの日本語版 → Foyaリミテッドの英語版 → Shunxinフォーチュンリミテッド → パンドラファイナンスカンパニーリミテッドの順でキャプを以下に示します。
アプリがMT4だったり、MT5だったりと細かい違いはありますが、やはりこの部分でも3つのサイトは互いに非常によく似ています。これら3つのサイトは同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトである可能性が非常に高いと判断します。
次に各サイトで連絡先情報を探しましたが開示されている情報は非常に限られています。それぞれのサイトの脚注あるいは会社案内 (Company profile) のページに示されている連絡先情報を以下にまとめます。
▼Foyaリミテッド
メールアドレス:support@foyavip.com
▼Shunxinフォーチュンリミテッド
メールアドレス:info@shunxinfx.com
住所:18th floor, International Finance Center II, 8 Financial Street, Central, Hong Kong.
▼パンドラファイナンスカンパニーリミテッド
メールアドレス:cs@pandora-finance.co
住所:Room 702, 7/F, Spa Centre, No. 53-55 Lockhart Road, Wan Chai, Hong Kong
電話番号はいずれのサイトにも記載がありません。Foyaリミテッドの場合は住所も記載されておらず、連絡先情報はメールアドレスのみです。これは話になりません。残るShunxinフォーチュンリミテッドとパンドラファイナンスカンパニーリミテッドには香港の住所が記されていますが同じグループによるサイトの可能性が高いと思われるのに全く異なる住所になっています。さらに2つの香港の住所をそれぞれ検索してみました。まずShunxinフォーチュンリミテッドの住所 (18th floor, International Finance Center II, 8 Financial Street, Central, Hong Kong.) ですが「 International Finance Center II」は「国際金融中心・第二期」という地上88階・地下6階建ての香港のランドマーク的な超高層オフィスビルを指すようです。Shunxinフォーチュンリミテッドはこの超高層オフィスビルの18階に存在することになります。残念ながら「 International Finance Center II (国際金融中心)」の公式サイトを見てもフロアガイドは公開されていないのでこの住所にShunxinフォーチュンリミテッドが存在するとも存在しないとも言えません。しかしこの住所は「検証45」で検証したbebor (https://www.beborfx.com/zh-hk/) というサイトで所在地とされていた住所と同じです。以下にbeborのサイト
>香港金融街国际金融中心18楼
という住所はまさにShunxinフォーチュンリミテッドの住所と同じでしょう。そしてこのbeborというサイトは既に何の告知もなく閉鎖されているようです。またこの「 International Finance Center II (国際金融中心)」は香港のランドマーク的な超高層オフィスビルですから元々家賃水準が高いはずの香港の中でもかなり家賃が高額になるはずです。しかし後述しますがShunxinフォーチュンリミテッドのサイトは開設されてから間もない非常に新しいサイトであり、アクセス数も非常に少ないです。果たしてShunxinフォーチュンリミテッドが実際にこの超高層オフィスビルに入居しているかどうかは相当に疑問です。
次にパンドラファイナンスカンパニーリミテッドの住所 (Room 702, 7/F, Spa Centre, No. 53-55 Lockhart Road, Wan Chai, Hong Kong) ですがこの住所をそのまま検索すると部屋番号 (Room 702) まで同じ住所を所在地としている法人が少なくとも数十の単位で存在しているようです。例えば部屋番号まで同じ住所を所在地としている法人を幾つか以下に挙げます。
▼XNUTSHELL (https://www.xnutshell.com/) 防犯カメラの会社
▼BYTECABLE (https://www.bytecable.com/) スマホやPCの接続ケーブルの会社
▼PocoFashion (https://www.pocofashion.com/) 衣料品会社
この住所に実際に何が存在しているのか分かりませんが、この住所はオフショア会社などを利用した架空住所の可能性が濃厚と考えます。
さらに連絡先情報を探して例によって各サイトのWho Is 情報も確認しましたが3つのサイトのいずれについても登録者に関する情報は全く開示されていません。各サイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。
サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日
Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) 2022年10月17日
Shunxinフォーチュン (https://fxshunxin.com/en) 2022年9月27日
パンドラファイナンス (https://fxpandorafx.com/) 2022年10月12日
いずれもこの検証を書いている2022年11月中旬の時点で開設から1ヶ月から1ヶ月半ほどしか経過していないサイトということになります。また開設から間もないサイトであることを考えれば当然とも言えますがこれら3つのサイトへのアクセスは非常に少ないようです。以下はFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) へのアクセス状況を調べた結果ですが1日の独立訪問者数が6人、月間のアクセス数が182回という結果になっています。
Shunxinフォーチュンとパンドラファイナンスについてもアクセス状況を調べてみましたがいずれも検出限界以下のアクセスしかありません。Shunxinフォーチュンが香港のランドマーク的な超高層オフィスビルに本拠を構えているという主張はやはり相当に疑わしいです。
それからWho Is 情報を調べていて気が付きましたが本項で検証している3つのサイトは同一のIPアドレス上にあるようです。以下はFoyaリミテッドのサイト (https://foyavip.com/jp) を基準にして同一IPアドレス (34.233.14.55.) 上のサイトを探した結果ですがShunxinフォーチュンとパンドラファイナンスのサイトが検出されています。
さらにCowtrading Wealth Ltd (カウトレーディングウエルスリミテッド https://www.cowtradingvip.com/jp) というサイトも同一IPアドレス上のサイトとして検出されていますがこのサイトについては以下で検証しているので参照してください。
ともかく、本項で検証した3つのサイトは単純に互いに似ているというだけでなく、IPアドレスを共有しているということからもこれら3つのサイトは同じグループによるサイトである可能性が極めて濃厚と考えられます。
最初に説明したように少なくともFoyaリミテッドについて非常に怪しげな勧誘が行われていることなど考えてもこれらのサイトは到底信用できるサイトとは思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
※付記
FoyaリミテッドなどとIPアドレスを共有しているサイトがさらに続々と見つかってきています。さらに本項で検証した3つのサイトと非常によく似たXinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp)、Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp)、Dingxinリミテッド (https://www.dingxinlimited.com/) というサイトが見つかってきました。XinkeリミテッドとHuixinリミテッドについてはFoyaリミテッドなどと同じIPアドレスを共有しているようです。IPアドレスを共有するサイトを以下に示すXinkeリミテッドの検証の付記でまとめているので参照してください。
●Xinke Limited (Xinkeリミテッド https://xinkelimited.com/jp)
これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証したニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) やFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) などと同様にLINEの投資関係グループに招待されるという形で勧誘が行われているようです。LINEの投資関係グループを利用した勧誘については「雑記2」にありますから参照してください。
またこのサイトは見かけも上で検証したFoyaリミテッド、Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en)、パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/) の3つのサイト、特にShunxinフォーチュンリミテッドとパンドラファイナンスの2つのサイトとよく似ており、同じグループが同じテンプレートから新たに立ち上げたサイトと思われます。Foyaリミテッド、Shunxinフォーチュンリミテッド、パンドラファイナンスカンパニーリミテッドの3つのサイトはこの検証を書いている2023年2月中旬時点で既に閉鎖済みのようなのでこのサイトは既に閉鎖された3つのサイトの後継的なサイトといえるかもしれません。そして同じグループによると思われる複数のサイトではかなり多くの被害者が出ているのでこのサイトについても非常に危険度が高いと考えられます。
まずXinkeリミテッドのサイトを知ることになったYahoo知恵袋への投稿を引用していきます。
「石井浩之先生」という人物のLINEの投資関係グループに招待されてXinkeリミテッドでの投資を勧誘されたようです。運営側の使う日本語には違和感を感じる部分があるようです。またこの投稿に先立ってやはり「石井浩之」という人物のLINEのグループに一方的招待されたという以下の投稿が出ています。
こちらの投稿にはXinkeリミテッドは登場していませんが「石井浩之」という同じ名前の人物が関与しているようです。かなり多くの人が一方的にグループに招待されている可能性が高いように思われます。
さらにこの検証を書いた後ですが以下の被害報告が出てきました。
この投稿でも「石井浩之」と名乗る人物のLINEグループに招待され、Xinkeリミテッドでの投資を勧誘されて1500万円も入金してしまい、出金しようとすると税金名目で500万円弱の追加入金を要求されて出金出来なくなってしまったようです。LINEのグループには他に漆原健司、篠原師匠などと名乗る人物が登場し、入金方法はPayPay銀行のつばめ支店の口座を指定されて入金するという手段だったようです。さらにこの投稿者は安易に弁護士に回収を依頼して103万円ものお金を支払ってしまったようです。これも二次被害になりかねません。
さらに本サイトでしばしば引用しているWikiFX (https://www.wikifx.com/ja/) という口コミ情報サイトにXinkeリミテッドで出金できなくなったという3件の被害報告が出ていることにも気が付きました。
これら3件の投稿はいずれも日本からの投稿になっており、Xinkeリミテッドから出金出来ないという内容になっています。但し2023年2月22日付の投稿と2月26日付の投稿は同一の投稿者による投稿のようです。同一投稿者による2件の投稿では出金を申請しても却下されてしまい、理由の説明もないという内容になっており、3月27日付の投稿では出金しようとしたら税金の追加入金を要求されたという内容になっています。税金ならば利益の一部を留保すれば済む話ですから非合理的な、さらにお金を騙し取ろうとする出金拒否理由としか思われません。残念ながらいずれの投稿でもXinkeリミテッドでの投資を始めしまった経緯については何の情報もありません。LINEのグループを利用した勧誘があったのか不明です。
とにかく最初に引用したYahoo知恵袋の投稿に示されていたリンク、実際には投稿に記されていたURLアドレスからアフィリエイターのIDなどと思われる部分を削除したURLアドレス (https://user.xinkelimited.com/register/) にアクセスしてみました。 すると以下のキャプに示した登録画面に繋がることが分かりました。
この口座開設画面には見覚えがあります。すなわち「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われるサイトの幾つかで非常によく似た口座開設画面が登場しているのです。例えば以下は「検証27」で検証したgsfx (https://kraewd.com/en) というサイトの口座開設画面のキャプの再掲です。上に示したXinkeリミテッドの口座開設画面と極めてよく似ていることが分かると思います。
これと非常によく似た口座開設画面は以下のサイトでも確認されています。
「検証27」 gsfx (https://kraewd.com/en)
「検証27」 AUSグローバルリミテッド (https://ausglobald.com/)
「検証27」 Auricマーケッツリミテッド (https://auricvip.com/jap)
「検証33」 SHUN YUENリミテッド (http://shunyuenltd.com/jp)
「検証33」 WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp)
「検証34」 Kwillowインターナショナルリミテッド (https://www.kwillow.net/)
「検証42」 ビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html)
「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド (https://www.allinltd.com/index2)
「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド (https://ethermacrocapital.com/)
「検証48」 Starekcoリミテッド (https://www.starekco.com/jp)
「検証48」 ビッグアンクルリミテッド (https://biggloballimited.com/jp)
「検証48」 Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities-ltd.com/jp)
「検証61」 Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp)
「検証61」 リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp)
「検証61」 Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp)
「検証62」 トレーディングウェブ (https://www.tradingwebpro.com/jap/index)
「検証62」 GMWリミテッド (https://www.gmw-limited.com/jp)
「検証62」 IGグローバルリミテッド (https://igglobal.co/jap/index)
「検証62」 コンセプトリミテッド トレードMT5 (https://newconcept-fx.com/index3.html)
「検証63」 LANLASAKI (https://www.lanlasaki.com/)
「検証63」 FUCIIリミテッド (https://fucsfx.com/zh-hk/)
「検証66」 FTIコーポレーションズ グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp)
「検証66」 ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/)
「検証70」 YIDUGJ グローバルリミテッド (https://www.yidugj.com/)
「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド (https://weastartop.com/jp/)
「検証78」 Lioppa グローバルマーケットリミテッド (https://www.lioppafx.com/)
「検証79」 DASANGJ (https://www.dasangj.com/jp)
さらに以下で検証しているHuixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp) やカウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp) の口座開設ページもこれらと酷似しています。当然Xinkeリミテッドのサイトはこれらのサイトと組織的な繋がりがある可能性が高いものと考えられます。
そしてこの口座開設ページのURLアドレスから推測することによって表題に示したXinkeリミテッドのトップページも見つけることが出来ました。見つかってきたトップページの冒頭部のキャプ画像を以下に示します。
表示言語の選択肢は日本語、英語、香港語、ロシア語の4つです。そしてこの冒頭部は上で検証したShunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en) やパンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/) のサイトの冒頭部と極めてよく似ています。Shunxinフォーチュンリミテッドとパンドラファイナンスカンパニーリミテッドのサイトはいずれも日本語に対応していないので以下にはXinkeリミテッドの英語版サイトの冒頭部とShunxinフォーチュンリミテッドの冒頭部のキャプを順に示します。
2つのサイトは互いに非常によく似ています。よく見ればキャプの左上に見えるサイト名とロゴの部分、右上のプルダウンメニューに見える表示言語の選択肢、中央に大きく書かれている「The most trusted」から始まる文章など異なる部分がないわけではありませんが互いに酷似していることは間違いありません。
また上のキャプの下端にあるサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分についてはやはり上で検証したFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) のサイトともよく似ています。以下にはそのサイトの特長を説明している部分についてXinkeリミテッドとFoyaリミテッドのサイトのキャプ画像を順に示します。
背景画像は全く異なるのですが、4項目の特長を説明する文章や添えられている簡単なイラストは互いに全く同じです。
さらにこの冒頭部に続く部分についてもXinkeリミテッドと前項で検証したFoyaリミテッドやShunxinフォーチュンリミテッドのサイトとの比較を続けます。まずこの冒頭部に続く「勉強、取引、投資」という項目が並んでいる部分についてXinkeリミテッドの日本語版 → Foyaリミテッド日本語版の順でキャプを示します。
さらに以下にはXinkeリミテッドの英語版 → Shunxinフォーチュンリミテッドの英語版の順でキャプを示します。
やはりこの部分でもXinkeリミテッドのサイトは上で検証したFoyaリミテッド、Shunxinフォーチュンリミテッドなど3つのサイトと非常によく似ています。
さらにトレーディングアプリのダウンロードボタンが用意されている部分についてもXinkeリミテッドの日本語版 → Foyaリミテッド日本語版の順でキャプを示します。
さらに以下にはXinkeリミテッドの英語版 → Shunxinフォーチュンリミテッドの英語版の順でキャプを示します。
FoyaリミテッドやShunxinフォーチュンリミテッドと比べるとXinkeリミテッドのサイトでは左側のパソコンやスマホの画像の部分が変わっています。しかし右側の文章やダウンロードボタンが並んでいる部分では非常によく似ているようです。Xinkeリミテッドのサイトは上で検証したFoyaリミテッドなど3つのサイトと同じテンプレートから量産されたサイトで間違いないでしょう。
次にXinkeリミテッドのサイトで連絡先情報を探しましたがやはりFoyaリミテッドなどのサイトと同じで殆ど開示されていません。以下には会社案内のサブページの文章のキャプを示します。
重要と思われる部分を抜粋して書き出します。
>世界中の3000社を超える企業や個人に専門的なコンサルティングを行ってきました。
>当社は米国に登記され、米国先物協会(NFA)の監督下にある。NFA ID: 0552422
>メールアドレス:support@xinkelimited.com
まず3000社を超える企業や個人を顧客に抱えているといった記述がありますが本当にこれだけ多くの顧客を抱えているかどうかは極めて疑問です。この点に関しては後述します。
連絡先情報はメールアドレスが1個記されているだけです。その他、米国先物協会 (NFA) の監督下にあるというのはNFAから何らかのライセンスを得ていてその登録番号が「 ID: 0552422」であるという意味なのだと思われますが、NFAのサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) にある検索窓から ID: 0552422の登録確認を試みたところ、以下のキャプに示したようにこの登録番号はXinkeリミテッドではなく「FOYA LIMITED」の情報となっているようです。しかもこの出てきた情報には
>Not an NFA Member (NFAのメンバーではない)
>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)
と書かれています。
この「FOYA LIMITED」というのは上で検証したFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) のことではないかと思われますが、とにかくXinkeリミテッドの情報ではありません。そこで改めて「 ID: 0552422」ではなく「Xinke Limited」で検索してみると以下のキャプに示した情報が出てきました。
NFA ID は「 0552422」ではなく「0553820」となっています。そしてここでも
>Not an NFA Member (NFAのメンバーではない)
>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)
と書かれているのは同じです。これで米国先物協会(NFA)の監督下にあるとは言えないでしょう。
次に連絡先情報がメールアドレスしかないということで例によってサイトのWho Is 情報を確認してみました。
まず黄色の枠で囲った部分を見るとサイトの登録・開設日が2022年12月26日となっています。この検証を書いている2023年2月中旬時点で開設から2ヵ月半ほどしか経っていない非常に新しいサイトということになります。そして赤枠の部分に登録者に関する情報が記されています。記されている内容を整理して以下に書き出します。
登録者名: Will Tom
登録者所属機関: PHAM TRUONG GIANG
住所: LONDON, AB10 1AA
電話番号: +44.233556438
メールアドレス: mt743020@gmail.com
まずメールアドレスが記されていますが無料登録できるgmailのアドレスです。まともな仮想通貨取引所のメールアドレスとは思えません。そしてこのメールアドレスは以下で検証しているカウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp) のWho Is 情報に記されているメールアドレスと一致します。Xinkeリミテッドとカウトレーディングウエルスリミテッドは同じグループによるサイトということになると思われます。登録者所属機関名の「PHAM TRUONG GIANG」も検索してみましたが法人名ではなく、ベトナム系の個人名ではないかと思われます。
さらに住所はイギリスのロンドンとなっているのですが、「AB10 1AA」は郵便番号と思われ、この番号を調べてみると Aberdeen (アバディーン) というスコットランドの都市の郵便番号のようです。ロンドンの郵便番号ではありません。明らかな矛盾です。電話番号はイギリスの国番号である[+44]から始まっています。イギリスの住所、電話番号ということでイギリスの法人登録情報を探してみるとXINKE LTD (Company number 08862261) という法人登録が見つかりましたがこの法人は2014年1月27日に設立されていて理由は不明ですが以下のキャプに示したようにDormant Company (休眠会社) になっているようです。Filling history のページにある提出書類を見ると休眠会社になったのは2015年1月からのようです。
住所もSouthseaというロンドンでもアバディーンでもない場所のようですし、これが本項で検証しているサイトに対応する法人登録とは思われません。だとすればイギリスに運営元が実在するかどうかも極めて疑問です。Who Is 情報の記述も信頼性が疑われます。
さらにWho Is 情報でこのサイトが開設されたのが2022年12月26日となっていて開設から2ヵ月半ほどしか経っていない新しいサイトであることが分かることを指摘しましたがこのサイトへのアクセスは非常に少ないようです。以下はアクセス状況を調べた結果ですが1日当たりの独立訪問者数とか月間のアクセス数といった数字が全て検出限界以下です。
上で会社案内の項目に
>世界中の3000社を超える企業や個人に専門的なコンサルティングを行ってきました。
という記述があることを指摘しましたが、開設から2ヵ月半でしかもアクセス数が検出限界以下なのに3000社を超える企業や個人に専門的なコンサルティングを行った実績があるとは全く思えません。この記述も信頼出来るとは思えません。
それからWho Is 情報を調べていて気が付きましたがこのXinkeリミテッドのサイト (https://xinkelimited.com/jp) は上で検証したFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) などのサイトとIPアドレス (34.233.14.55) を共有していることが判明しました。以下はIPアドレスを共有しているサイトの一部です。
このリストを見ると本項でXinkeリミテッドのサイトと明らかな共通点が認められ、同じテンプレートから量産されたことが確実な以下の3つのサイトが全て含まれています。
▼Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) → 閉鎖済み。
▼Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en) → 閉鎖済み。
▼パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/) → 閉鎖済み。
いよいよこれら3つのサイトは同じグループによるサイトで間違いないでしょう。
このリストにある同じIPアドレスを共有しているサイトとしては本ページの以下で検証している
▼カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp)
「検証61」で検証している以下の5つのサイト
▼XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) → 閉鎖済み。
▼Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp)
▼Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp) → 閉鎖済み。
▼リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp)
▼ライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/jp) → 閉鎖済み。
▼BUXマーケッツ https://www.buxasia.com/jp) → 閉鎖済み。
が該当します。これらのサイトの内、「検証61」で検証したLudaマーケッツリミテッド、Arakaフィンテックリミテッド、リライアンスキャピタルマーケッツリミテッドの3つのサイトは本項の最初で指摘したようにそれぞれの口座開設ページがXinkeリミテッドの口座開設ページと非常によく似ています。
同じIPアドレス上のサイトの最後の1つ、「buxasia.com」というURLアドレスに一致するのはBux Markets (BUXマーケッツ https://www.buxasia.com/jp) というサイトですがURLアドレスがわずかに異なるBUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) というサイトも同じIPアドレス上に確認されていてこちらも「検証61」で一緒に検証していますから参照してください。
まとめるとXinkeリミテッドと同じIPアドレス上のサイトとしてリストに出てきた10個のサイトの内、7個が閉鎖済み、残っているのは3つのサイトだけということになります。
総合的に判断してXinkeリミテッドのサイトは到底信用できるサイトとは思われません。明らかに同じテンプレートから量産されたサイト、同じIPアドレスを共有していることが確認されたサイトの幾つかでLINEの討議関係グループに招待されるという形で勧誘が行われていることが確認されており、出金出来なくなったという被害報告が出ているサイトもあります。そしてそれらテンプレートやIPアドレスを共有している同じグループによると考えられるサイトは続々と何の告知もなく閉鎖されています。
Xinkeリミテッドのサイトについても短期間で何の告知もなく閉鎖されてしまう可能性は濃厚と考えざるを得ません。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
※付記
時期は不明ですが予測されていた通り、Xinkeリミテッドのサイトは何の告知もなく閉鎖されたようです。一方でXinkeリミテッドのサイトが使っていたIPアドレス (34.233.14.55) 上にはその後も新たなサイトが幾つも見つかってきています。以下で検証しているHuixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp) もIPアドレスを共有しており、しかもXinkeリミテッドなどのサイトと非常によく似ていて同じテンプレート由来のようです。同じIPアドレスを共有しているサイトの中で検証済みのサイトをまとめると以下のようになります。
WMグローバルフォレックスリミテッド (https://www.tradingpointuk.com/jp) [閉鎖済み]
「検証60」 (本ページ)
Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) [閉鎖済み]
Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en) [閉鎖済み]
パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/) [閉鎖済み]
カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp) [閉鎖済み]
Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp) [閉鎖済み]
Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp) [閉鎖済み]
XMグローバルリミテッド (https://www.xmusa.net/jp) [閉鎖済み]
XMグローバルリミテッド (https://www.xmusafx.com/jp) [閉鎖済み]
XMグローバルリミテッド (https://xmjp.cc/jp) [閉鎖済み]
XMグローバルリミテッド (https://www.fxglobalxm.com/en) [閉鎖済み]
XMグローバルリミテッド (https://www.xm-81jp.com/jp)
Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp) [閉鎖済み]
リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp) [閉鎖済み]
Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp、https://www.ludamarkets.com/cjrl_jp)
ライオンブローカーズ (https://libkrsgrr.com/jp、https://libkrsgrr.com/cjrl_jp) [閉鎖済み]
BUXファイナンシャルサービシーズ (https://bux-asia.com/jp) [閉鎖済み]
BUXファイナンシャルサービシーズ (https://buxasia.co/jp) [閉鎖済み]
FXコープリミテッド (https://www.fxcorpltd.com/jp) [閉鎖済み]
FTIコーポレーションズ グローバル (https://www.fticorporationsglobal.com/jp) [閉鎖済み]
ARLTインベストメン トリミテッド (https://www.arltinvestmentltd.com/) [閉鎖済み]
HYCM キャピタル マーケッツ (https://fxhycm.com/en)
ファーマックス プライム リミテッド (http://farmaxprime.com/)
BACERA カンパニー プロプライエタリ リミテッド (https://cfds1.chnthebcr.shop/en)
CKCF (https://www.ckcfnk.com/en)
CHANGYUANセキュリティーズリミテッド (https://hkchangyuan.com/en)
スター バナー グローバル リミテッド (https://starbannerglobal.com/jp)
グレースケールフォレックス (https://grayfxcenter.com/)
それぞれ参照してください。
●Huixin Limited (Huixinリミテッド https://www.huixinlimited.com/jp)
これは上で検証したFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp)、Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en)、パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/)、Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp) の4つのサイトと非常によく似ており、同じテンプレートから量産されたサイトの1つと思われます。またこのサイトはこれら4つのサイトと同じIPアドレス (34.233.14.55) 上にあることで存在に気が付いたサイトであり、同じグループによるサイトで間違いないものと思われます。FoyaリミテッドやXinkeリミテッドについてはLINEの投資グループに招待され、投資を勧誘されたという報告が多数出ていること、さらにXinkeリミテッドについては出金出来なくなったという被害報告が確認されていることからHuixinリミテッドについても同様の勧誘が行われる可能性が高く、非常に危険なサイトである可能性が濃厚と考えます。
まずここで検証するHuixinリミテッドのサイトと上で検証したXinkeリミテッドのサイトについてIPアドレスを共有するサイトを調べた結果を以下に示します。
いずれのサイトも同じIPアドレス (34.233.14.55) 上にあり、上で検証したFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp)、Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en)、パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/) などのサイトともIPアドレスを共有していることが分かります。同じIPアドレスを共有している他のサイトについては上に書いたXinkeリミテッドの検証で既に書いているので参照してください。
そして以下が本項の検証対象であるHuixinリミテッドのサイト冒頭部のキャプ画像です。
▼Huixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp) [表示言語:日本語、英語、香港語、ロシア語]
このサイト冒頭部は上で検証したShunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en)、パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/)、Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp) の3つのサイトの冒頭部と非常によく似ていますし、やはり上で検証したFoyaリミテッド (https://foyavip.com/jp) の冒頭部とも部分的に似ています。以下には比較の為にFoyaリミテッド → Xinkeリミテッドの順で冒頭部のキャプを再掲します。
Huixinリミテッドと Xinkeリミテッドの冒頭部は左上のロゴの部分が異なるだけでそれ以外は区別も困難なほどに互いに似ています。Foyaリミテッドについては背景が動画になっていて一見すると似ているようには見えませんが、「会社紹介」「プラットフォームダウンロード」「インフォメーションセンター」「ゴールデン・アカデミー」というメニューバーの項目名やその並び、表示言語の選択肢が日本語、英語、香港語、ロシア語の4つであること、さらにキャプ下端に並ぶ4つの簡単なイラストやそれらのイラストに添えられている「本部はオーストラリアにある 香港にアジア太平洋サービスステーションを設置」といった文章など背景画像以外の部分ではやはり明らかに似ていることが分かります。この「本部はオーストラリアにある 香港にアジア太平洋サービスステーションを設置」という文章についてはまた後述します。
さらにこの冒頭部以降では上で検証したFoyaリミテッドからXinkeリミテッドまでの4つのサイトがHuixinリミテッドのサイトと明らかに似ています。まず以下では冒頭部に続いて出てくる「勉強、取引、投資」という項目が並んでいる部分についてやはりHuixinリミテッド → Foyaリミテッド → Xinkeリミテッドの順で相当部分のキャプを以下に示します。
この部分では3つのサイトは全く区別出来ないほどに互いに酷似しています。
さらに以下はトレーディングアプリに関する説明とダウンロードボタンが用意されている部分の比較です。やはりHuixinリミテッド → Foyaリミテッド → Xinkeリミテッドの順でキャプを示します。
トレーディングアプリがHuixinリミテッドではFX6、Foyaリミテッド とXinkeリミテッドではトレーディングウェブとなっていますが右側のテキスト部分やダウンロードボタンが並ぶ部分は全く同じに見えます。左側のパソコン、タブレット、スマホが並んでいる画像についてはHuixinリミテッドとXinkeリミテッドが同じ画像でFoyaリミテッドの画像は異なります。しかしやはりこれらサイトが互いに似ているのは間違いありません。
さらに以下にはHuixinリミテッドの口座開設ページ (https://user.huixinlimited.com/register/fast?lang=ja) とXinkeリミテッドの口座開設ページ (https://user.xinkelimited.com/register/) のキャプを順に示します。
この口座開設ページでもHuixinリミテッドとXinkeリミテッドのサイトは互いに酷似していますし、Xinkeリミテッドの項目で示しましたがこれと酷似した口座開設ページはこれまでに検証対象としてきたかなり多くのサイトで確認されています。同じテンプレートから多数のサイトが量産され、組織的に繋がっているのはほぼ間違いありません。
次にHuixinリミテッドのサイトで連絡先や金融ライセンスに関する情報を探しましたが開示されている情報は乏しいです。以下に示したのはサイトの脚注部分に記されている連絡先やライセンスに関する記述のキャプです。
>E-mail: support@huixinlimited.com
>Huixin Limitedは米国MSBの規制番号31000241154492を所有しています。
>Huixin Limitedは米国NFAの規制を受けており、規制番号は:0555717
>会社住所:98 WADSWORTH BLVD NUM 127-3255 LAKEWOOD、CO 80226 U.S.A
連絡先情報としてメールアドレスとアメリカ・コロラド州の住所が書いてありますが電話番号はありません。しかしアメリカ・コロラド州の住所は上で指摘したようにサイトの冒頭部下端には左に切り出して再掲した
>本部はオーストラリアにある 香港にアジア太平洋サービスステーションを設置
という記述と全く矛盾しているように思われます。そこでまずオーストラリアの法人登録を確認出来るABN Lookup (https://abr.business.gov.au/) というサイトで「Huixin Limited」の法人登録を探してみましたが該当すると思われる法人登録は見つかりません。
一方でHuixinリミテッドのサイトに記されていたアメリカ・コロラド州の住所 (98 WADSWORTH BLVD NUM 127-3255 LAKEWOOD、CO 80226 U.S.A) を検索してみるとPhillips Edison & Company という会社が運営するFairfield Commons (https://www.phillipsedison.com/property/colorado/lakewood/fairfield-commons) というショッピングモールの住所と一致することが分かりました。
このショッピングモールはSprouts Farmers Market (https://www.sprouts.com/) というスーパーマーケットやT.J.Maxx (https://tjmaxx.tjx.com/store/index.jsp) という大衆向けの百貨店・衣料品店を中核テナントとするショッピングモールのようです。以下がこのショッピングモールに出店している店舗のリストですが、その中に「Huixinリミテッド」は見当たりません。
店舗名だけでは何の店舗かよく分からないものもありますが、酒屋、フィットネス関係、飲食店、靴屋、ネイルサロン、寝具店、眼鏡店などが並んでいるようです。そしてその中で気になったのはPak Mail (https://www.pakmail.com/) という物流関係の業者です。この業者の店舗では私書箱サービスを提供しており、Huixinリミテッドの住所はこの業者の私書箱の住所である可能性が考えられるかもしれません。いずれにしろこのショッピングモールにHuixinリミテッドが実在する可能性は低いものと考えざるを得ません。
脚注に記されていた連絡先情報の信頼性が疑わしいので例によってサイトのWho Is 情報を確認しました。以下にキャプを示します。
まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年4月4日となっています。この検証は2023年5月上旬に書いているので開設からちょうど1ヶ月しか経過していません。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報をまとめると以下のようになります。
登録者名:coco coco
登録者所属機関:TRAN VAN CUONG
所在地:sadsdaa adasdasdaa、hk (香港?)
郵便番号:43534534
国:SC (セーシェル)
電話番号:+1.533242342342
FAX番号:+1.24234234233
記されている情報は互いに矛盾しているとしか思われません。所在地の国がセーシェルで香港、電話番号は北米の国番号である[+1]から始まっているという無茶苦茶なことになっています。全く信用出来ません。
次に脚注に記されていたライセンス関係の記述についてです。
>Huixin Limitedは米国MSBの規制番号31000241154492を所有しています。
>Huixin Limitedは米国NFAの規制を受けており、規制番号は:0555717
まず米国MSBから規制番号31000241154492を所有という記述ですが、まずこのMSBが何の略なのかが分かりません。これまでの検証で登場しているアメリカのMSBとしてはFinCEN (https://www.fincen.gov/) という組織が出しているMoney Services Business (MSB) の登録のことではないかと思われるのでMSBの登録情報を検索できるページで規制番号 (MSB REGISTRATION NUMBER/DCN) 31000241154492を入力してみると以下の情報が出てきました。
登録法人名 (LEGAL NAME) は「Huixin Limited/CHEN SHENG MIN」となっています。「CHEN SHENG MIN」は中国系の個人名でしょうか?そしてこの登録では住所だけが開示されています。
>13661 41ST AVE. NUM 278 FLUSHING, New York, NY, 11355
これはHuixinリミテッドのサイトに記されていたアメリカ・コロラド州の住所 (98 WADSWORTH BLVD NUM 127-3255 LAKEWOOD、CO 80226) ではなく、ニューヨーク州・ニューヨーク市の住所です。そしてこの住所を検索すると以下に示したUPSという運送業者の拠点の住所に一致することが判明しました。
さらにこのUPSの拠点でも私書箱サービスが提供されているようです。つまりこの住所にもHuixinリミテッドの事業実体がある可能性は薄い、脚注に記されていたコロラドの住所と同じでせいぜい私書箱があるだけではないかと思われます。
次にやはり脚注に記されていた
>Huixin Limitedは米国NFAの規制を受けており、規制番号は:0555717
という記述についても調べてみました。まず「全米NFA (先物協会)」のサイト (https://www.nfa.futures.org/) で検索窓からHuixin Limitedの登録を探してみました。
本サイトの「検証13」以降で検証している中国系と思われるサイトの中には上で検証したXinkeリミテッドなどNFAに登録があると称しているサイトが多いですが、それらのサイトと同様、Huixin Limitedについて何らかの情報が出てくるものの
>Not an NFA Member (NFAのメンバーではない)
>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)
と書かれています。これで
>Huixin Limitedは米国NFAの規制を受けており
という主張をするのは無理でしょう。またそもそも本サイトで何度も同じことを書いていますがFinCEN (https://www.fincen.gov/) はマネーロンダリング、テロ組織への資金提供などを防止する為の組織であり、NFA (https://www.nfa.futures.org/) は先物取引のルール作りなどを役割とする組織であって金融ライセンスの審査・付与などを役割とはしていません。これらの組織で何らかの登録があってもFX業者で必要とされる金融ライセンスを取得済みであるとは言えません。
改めて結論するまでもなく、Huixinリミテッドは上で検証したFoyaリミテッド、Shunxinフォーチュンリミテッド、パンドラファイナンスカンパニーリミテッド、Xinkeリミテッドの4つのサイトと同じテンプレートから量産されたサイトで間違いありません。さらに以下で検証しているDingxinリミテッドというサイトも明らかに同じテンプレートから立ち上げられたサイトでしょう。これだけ多くの互いに酷似したサイトが立ち上げられてしかも短期間で閉鎖されているという状況からこれらのサイトについて投資先としての信頼性は極めて低いものと考えざるを得ません。
またHuixinリミテッドのサイトについて情報開示は明らかに不充分、不適切であり、記述内容はしばしば矛盾しています。さらにFoyaリミテッドやXinkeリミテッドではLINEの投資グループに一方的に招待されて投資を勧誘される、Xinkeリミテッドについては入金してしまった人から出金できないという被害報告が出ていることからHuixinリミテッドについても同様の怪しげな投資勧誘が繰り返される可能性は充分に考えられますし、非常に危険と考えざるを得ません。
Huixinリミテッドでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
●Dingxin Limited (Dingxinリミテッド https://www.dingxinlimited.com/)
これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証してきたFoyaリミテッド、Shunxinフォーチュンリミテッド、パンドラファイナンスカンパニーリミテッド、Xinkeリミテッド、Huixinリミテッド、計5つのサイトと明らかに似ており、同じテンプレート由来と思われるサイトです。またこのサイトについてもFoyaリミテッドやXinkeリミテッドと同様にLINEのグループを利用した勧誘が行われているようです。LINEのグループを利用した勧誘については「雑記2」を参照してください。
まずYahoo知恵袋に出てきたサイトを引用します。
詳しい状況は分かりませんが、LINEのグループを介してDingxinリミテッドでの投資を勧誘されているようです。
この質問の投稿者もLINEのグループでDingxinリミテッドでの投資を勧誘され、実際に取引を始めてしまっているようです。
とにかくこの質問投稿に出てきたURLアドレス、本項の検証対象であるDingxinリミテッドのサイトにアクセスしてみました。以下がサイト冒頭部の画像です。
▼Dingxinリミテッド (https://www.dingxinlimited.com/) [表示言語:日本語、英語、香港語、ロシア語]
この冒頭部を見て直ぐに気が付きましたがこのサイトは上で検証してきたFoyaリミテッド、Shunxinフォーチュンリミテッド、パンドラファイナンスカンパニーリミテッド、Xinkeリミテッド、Huixinリミテッド、計5つのサイトと明らかに似ています。以下には比較の為にXinkeリミテッドのサイトの冒頭部の画像を再掲しますが、非常によく似ています。
さらにDingxinリミテッドと上で検証した5つのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。まずこの冒頭部に続く「勉強、取引、投資」という項目が並んでいる部分についてDingxinリミテッド → Xinkeリミテッドの順でキャプを示します。
この部分では2つのサイトが全く同じに見えます。
さらに以下は「トレーディング・プラットフォーム」と題されたアプリがダウンロード出来るようになっている部分の比較です。やはりDingxinリミテッド → Xinkeリミテッドの順でキャプを示します。
Xinkeリミテッドの場合は項目名の部分に「Tradingweb」という部分が付け加えられていますがそれ以外は全く同じです。
次にDingxinリミテッドのサイトで連絡先情報を探しましたがやはり殆ど開示されていません。脚注部分にメールアドレスのみライセンスに関すると思われる記述と共に示されているので以下にキャプを示します。
記載されている情報を以下に書き出します。
>E-mail: support@dingxinlimited.com
>DingXin Limited は米国MSBの規制番号31000248560010を所有しています。
>DingXin Limited は米国NFAの規制を受けています。規制番号0557432
連絡先情報は「会社案内」というサブページにもあるのですが、実際に示されているのはこの脚注に記されているのと同じメールアドレスのみです。連絡先情報がメールアドレスだけというのは明らかに情報開示が不充分、不適切です。連絡先情報については例によってサイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報は何も開示されていません。サイトの登録・開設日は2023年6月28日になっています。
さらに上に示した脚注のライセンスに関する記述について確認を試みました。まず2行目の
>DingXin Limited は米国MSBの規制番号31000248560010を所有しています。
という記述ですがこれはアメリカのFinCENという組織でMoney Service Business (MSB) の登録を取得しているという主張と思われます。そこでFinCENのサイト (https://www.fincen.gov/) にあるMSB Registrant Searchという登録者を検索できるページで「規制番号31000248560010」を探してみました。すると確かに以下に示した登録情報を確認しました。
この登録情報では2023年7月13日に登録がなされていること、さらにDingXin リミテッドの住所が示されています。
>436 S. Olive Way, Denver, CO, 80224
住所はアメリカのコロラド州・デンバーとなっていてこの住所を検索してみると一軒家の住所になっているようです。この住所にDingXin リミテッドかどうか疑問です。またFinCENで登録を得ているという主張が出てくる度に同じことを書いていますが、FinCENはマネーロンダリング、テロ組織への資金提供などを防止する為の組織であり、金融ライセンスの管理や付与を担当する機関ではありません。FinCENに何らかの登録があるとしても金融ライセンスを得ているとは言えません。
同様に脚注の記述の3行目
>DingXin Limited は米国NFAの規制を受けています。規制番号0557432
という記述ですがこれは米国先物協会 (NFA) で規制番号0557432で何らかの登録を得ているという主張だと思われますがNFAのサイト (https://www.nfa.futures.org/index.html) にある検索窓から ID: 0557432の登録確認を試みたところ、以下のキャプに示したようにDingXin リミテッドの情報が出てきます。
しかしこの出てきた情報には
>Not an NFA Member (NFAのメンバーではない)
>Non-Member not subject to NFA oversight. (非会員は NFA の監督を受けません。)
と書かれています。
またこれも同じことを何度も書いていますがNFA (https://www.nfa.futures.org/) は先物取引のルール作りなどを役割とする組織であって金融ライセンスの審査・付与などを役割とはしていません。FinCENとかNFAでDingXin リミテッドの登録情報があってもFX業者で必要とされる金融ライセンスを取得済みであるとは言えません。
このサイトは本項の最初に書いたように上で検証したFoyaリミテッド、Shunxinフォーチュンリミテッド、パンドラファイナンスカンパニーリミテッド、Xinkeリミテッド、Huixinリミテッド、計5つのサイトと明らかに似ており、同じテンプレート由来と思われるサイトです。それら5つのサイトは既に何の告知もなく、閉鎖されており、Dingxinリミテッドはそれらのサイトの後継として立ち上げられたサイトと考えられますが、やはり同様に突然閉鎖されてしまう可能性が非常に高いです。
さらにDingxinリミテッドについてはLINEのグループを介した投資の勧誘が行われており、この点ではFoyaリミテッドやXinkeリミテッドと同様であるだけでなく、「雑記2」でまとめてあるかなり多くのサイトとも共通です。そしてそれらのサイトでは入金したら出金出来なくなったといった被害報告が多数出ています。また本サイトは情報開示も不充分ですし、金融ライセンスと言えるようなものも確認出来ません。投資先としての信頼性は極めて低いと考えざるを得ません。このサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。
●Cowtrading Wealth Ltd (カウトレーディングウエルスリミテッド https://www.cowtradingvip.com/jp)
●IFS MARKETS (IFSマーケッツ https://ifsmarkets.vc/)
1つ目のカウトレーディングウエルスリミテッドはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2つ目のIFSマーケッツは画像検索で見つけてきたサイトです。またカウトレーディングウエルスリミテッドについては既に閉鎖されていますが同じサイト名でロゴも一致するカウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtrading.com/ja/) というサイトを以前に「検証34」で検証していますし、上で検証した
Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp)
Shunxinフォーチュンリミテッド (https://fxshunxin.com/en)
パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://fxpandorafx.com/)
といったサイトとIPアドレスを共有していることも分かってきました。以下はFoyaリミテッドのサイト (https://foyavip.com/jp) を基準にして同じIPアドレス上のサイトを検索した結果の再掲ですがShunxinフォーチュンリミテッド、パンドラファイナンスカンパニーリミテッドに加えて本項で検証するカウトレーディングウエルスリミテッドのサイトが同一IPアドレス上に検出されています。
また勧誘の経緯にも似ている部分があってこれらのサイトと組織的に繋がっている可能性が濃厚ということでここで検証します。(尚、このIPアドレス (34.233.14.55) を共有する同じグループによると思われるサイトは続々と見つかっており、上のXinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp) の検証の末尾、「付記」の部分でIPアドレスを共有するサイトをまとめてあります。参照してください。)
まずYahoo知恵袋に出てきたカウトレーディングウエルスリミテッドに関する質問投稿をかなり長いですが引用します。
Yahooファイナンスの株式掲示板で「Eric」と名乗る人物が主催するLINEの投資関係のグループに招待され、当初は株式に関する知識のシェアと銘柄相談をしていたけど途中からFX取引を勧められ、本項で検証するカウトレーディングウエルスリミテッドで口座を開設したという状況のようです。
さらにこの検証を書き終えた後ですがYahoo知恵袋にもう1件、以下の投稿が出てきました。
こちらは経緯が分かりませんがどうやらカウトレーディングウエルスリミテッドに既に入金してしまい、出金出来なくなったという状況のようです。
尚、最初の投稿を手掛かりに検索してみると以下にキャプを示したカウトレーディングウエルスリミテッドの宣伝用と思われるTwitterアカウント(https://twitter.com/COWTRADING_Pro) が見つかってきました。
このアカウントは全面的に日本語で書かれており、投稿者の所在地は「Tokyo」になっています。どういうことなのかURLアドレスが書かれていませんが、牛の頭部をデザイン化したと思われるロゴは以下に示すサイトのロゴと一致しており、本項で検証するサイトに対応したアカウントと考えます。全面的に日本語で書かれている、投稿も日本語となれば日本人を勧誘対象の中心と考えているのは明らかでしょう。但しこのアカウントはこの検証を書いている2022年11月下旬現在で以下のキャプに示すように「不審な行為が確認されている」という理由で投稿、閲覧が制限された状態になっています。
とにかく最初に示したYahoo知恵袋への質問投稿に示されていたURLアドレスのサイトにアクセスしてみました。以下にサイト冒頭のキャプを示します。
▼カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp) [表示言語:英語、ベトナム語、日本語、香港語、タイ語、イタリア語]
左下はこのキャプの左上に見えるロゴの拡大、右下は以前に「検証34」で検証し、既に閉鎖されているカウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtrading.com/ja/) というサイトのロゴのキャプです。同じサイト名でもサイト全体としては似ていないのですが、牛の頭部をデザイン化したと思われるロゴは全く同じに見えます。またこのロゴは上で示したTwtitter アカウント (https://twitter.com/COWTRADING_Pro) で使われているとロゴとも一致しています。
次に表題2番目のIFSマーケッツについてもサイト冒頭のキャプを示します。
▼IFSマーケッツ (https://ifsmarkets.vc/) [表示言語:日本語、英語、中国語、タイ語、ベトナム語]
カウトレーディングウエルスリミテッドとIFSマーケッツのサイト冒頭部を比べると雰囲気は似ていますが、同じテンプレート由来とまでは言えないように見えます。しかしこの冒頭部に続く部分を見ていくと2つのサイトが互いに似ていることがより明確になります。まず冒頭部に続いて出てくる取引対象とかレバレッジ倍率などについて説明している部分のキャプをカウトレーディングウエルスリミテッド → IFSマーケッツの順で以下に示します。
ノートパソコンの画像は映っているチャートのパターンなども同じで全く同じ画像でしょう。レバレッジの倍率がカウトレーディングウエルスリミテッドは100倍、 IFSマーケッツは400倍などテキスト部分は同じとは言えません。
さらにこの部分に続く部分を見ていくと2つのサイトの相同性が高くなっていきます。次は「テクノロジー」と題された部分の比較です。やはりカウトレーディングウエルスリミテッド → IFSマーケッツの順で以下にキャプを示します。
これらのハイテク企業のテクノロジーを使って安全なシステムを構築しているという説明なのだと思われますが、文章部分に微妙な違いはあるもののこの部分では2つのサイトが互いに非常に似ているのは間違いありません。
さらに以下は取引プラットフォームに関する説明部分の比較です。ここでもカウトレーディングウエルスリミテッド → IFSマーケッツの順でキャプを以下に示します。
同様に以下は各種OS対応のトレーディングアプリをダウンロード出来る部分の比較です。ここでもカウトレーディングウエルスリミテッド → IFSマーケッツの順でキャプを以下に示します。
この部分でも文章部分は内容は似ていても全く同じというわけではありませんが、左側のノートパソコン、スマホが並ぶ画像は全く同じです。2つのサイトは同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトである可能性が濃厚と考えます。
次にそれぞれのサイトで連絡先情報を探しましたが開示されている情報は充分とは言い難いです。まずカウトレーディングウエルスリミテッドの場合ですが、メニューバーの「会社紹介」→「私たちについて」の項目にある記述のキャプを以下に示します。
>当社は英国に登記され
とありますがだとすれば以前に「検証34」でカウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtrading.com/ja/) というサイトを検証した際に取り上げたイギリスの法人登録 (会社番号13339698) を流用しているのかと考えて以前に確認した法人登録を再確認してみたところ、以下のキャプに示したようにDissolved (解散) という扱いになっていることが判明しました。
解散の日付は2022年9月20日、解散扱いの理由は「compulsory strike-off (強制的な解散)」となっていて自主的なものではありません。そこで新たに同じCowtrading Wealth Ltd (カウトレーディングウエルスリミテッド) という名称のイギリス法人が立ち上がっている可能性を考えて探してみるとまさに新たな法人登録が見つかってきました。以下に新たに見つかってきたCowtrading Wealth Ltd (カウトレーディングウエルスリミテッド) の法人登録 (会社番号 14447124) のキャプを示します。
法人登録の日付は2022年10月27日と非常に新しいです。事業内容は金融関係となっていて矛盾はありません。そして住所は以下のようになっています。
>Flat 43 Perkins House, Wallwood Street, London, England, E14 7AH
この住所は解散処分になった以前のCowtrading Wealth Ltd (カウトレーディングウエルスリミテッド) の法人登録の住所 (Unit G1, Capital House 61 Amhurst Road, London, United Kingdom, E8 1LL) とは別ですが、「検証13」以降で検証してきた中国系と思われる詐欺グループによると思われるサイトに対応するイギリスの法人登録で頻繁に使われている住所です。具体的には以下のサイトの法人登録でこの住所が所在地とされています。
「検証25」 DEFIインベストメントリミテッド → 法人登録
「検証28」 ゴールデンレインインベストメント → 法人登録
「検証28」 Fu Da Tian Huiグローバルリミテッド → 法人登録
「検証34」 ロージースタイルウエルスリミテッド → 法人登録
「検証41」 SUSHIグローバルインベスティングリミテッド → 法人登録
「検証50」 Visenoキャピタルリミテッド → 法人登録
「検証65」 ピークライン グローバル リミテッド → 法人登録
「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド → 法人登録
さらに本サイトの姉妹サイトである「仮想通貨(暗号通貨)を辛口評価」の「検証95」で検証しているやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの疑いが濃厚なEta (https://www.etausdc.com/#/home) という仮想通貨取引所のサイトに対応すると思われるEXTRAORDINARY COIN GLOBAL LIMITEDの法人登録 (会社番号 13480054)でもこの住所が法人登録上の住所として登録されています。 これだけ多くの法人が部屋番号まで同じ住所に共存しているとは思えませんからやはりオフショア会社などを利用した架空住所の疑いが濃厚です。
そしてこの新たなCowtrading Wealth Ltd (カウトレーディングウエルスリミテッド) の法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示すDANG, Van Tieu というベトナム国籍、香港在住の人物が唯一の経営者となっています。
香港の住所は以下のようになっています。
>8 Luhe Street, Sai Kung District, Hong Kong Special Administrative Region, China, 999077
これは香港の西貢区 (さいこうく) という地域の住所のようです。やはりこの新たなイギリスの法人登録を調べてもカウトレーディングウエルスリミテッドの事実上の本拠はイギリスではなく、中国にある可能性が高いように思われます。
これ以外にはメニューバーの「会社紹介」→「我々に連絡する」の項目に連絡先情報として電子メールのアドレスと称するものが記されています。
>連絡情報
>電子メール : cowtradingvip.com
「電子メール」と書いてありますが「@ (アットマーク)」が含まれておらず、これはメールアドレスとして機能するとは思えません。
次に IFSマーケッツの連絡先情報ですが、メニューバーからアクセス出来る「連絡」のページに以下のキャプに示す記述があります。
>連絡先
>オフィス住所:Suite 305, Griffith Corporation Centre, Kingstown, St Vincent and the Grenadines
>電話番号:+442 08103 066
>メールアドレス:service@ifsmarkets.vc
まず住所ですが、これは租税回避地として有名なセントビンセント・グレナディーンの住所です。一方で電話番号は [+44] というイギリスの国番号から始まっていて住所と食い違っています。ちなみにセントビンセント・グレナディーンの国番号は[+1-784] です。さらにセントビンセント・グレナディーンこの住所は本サイトの検証でしばしば登場している住所です。具体的には左のキャプに示したWILFRED SERVICES LTD (https://www.wilfredinternationalservices.com/) というオフショア会社の住所に一致します。そして住所の一部になっているGriffith Corporate Centre (https://griffithcorporatecentre.com/) もシェアオフィス / バーチャルオフィス業者であり、WILFRED SERVICES LTDはその一角に入居している店子という状況なのですが、Griffith Corporate Centre からWILFRED SERVICES LTDについて非常に多くの問い合わせや苦情が寄せられているという告知が出ています。以下にその告知の冒頭部を示します。
要するにこの住所は架空住所として頻繁に利用されていて被害が生じている、つまりしばしば詐欺に悪用されているということだと思われます。電話番号と住所が全く食い違っていることと併せ、この連絡先情報は全く信用出来ないと考えざるを得ません。尚、本サイトで検証している他のサイトでもこの住所は所在地としてしばしば使われていることが確認されています。具体的には以下のサイトでこの住所が使われていることが確認されています。
「検証2」 BDFX (http://www.bd-fx.com/jp/)
「検証4」 フォレックスランド https://www.forexland-fx.com/ja/)
「検証9」 アメージングティック (https://www.amazingtick.com/amt/ja/)
「検証12」 ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.com/jp)
「検証12」 ブビンガ (https://bubinga.com/ja)
「検証21」 スパークグローバルリミテッド (https://japanese.sglfd.com/index.html)
「検証59」 モガFX (https://www.mogafx.com/)
部屋番号まで同じ住所にこれだけ多くの業者が同居しているとは思えません。これは架空住所で間違いないと考えます。
さらに例によってこれらのサイトのWho Is 情報も確認しましたが、IFSマーケッツに関しては登録者に関する情報は何も開示されていません。カウトレーディングウエルスリミテッドのWho Is 情報のみ以下にキャプを示します。
まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2022年9月26日となっています。上で示した新たなイギリスの法人登録の日付が2022年10月27日ですからサイトの開設日の方がちょうど1ヶ月ほど前ということになります。ちなみにIFSマーケッツのサイトのWho Is 情報に示されていたサイトの登録・開設日は2022年7月6日となっています。
カウトレーディングウエルスリミテッドのWho Is 情報に戻って上のキャプの赤枠で囲った部分に登録者に関する情報が一応示されています。以下に記述をそのまま書き出します。
>Registrant Name: DANG DANG
>Registrant Organization: DANG VAN TIEU
>Registrant Street: Sydney Sydney
>Registrant City: Sydney
>Registrant State/Province: Sydney
>Registrant Postal Code: 201101
>Registrant Country: VN
>Registrant Phone: +84.323566434
>Registrant Phone Ext:
>Registrant Fax:
>Registrant Fax Ext:
>Registrant Email: mt743020@gmail.com
登録者名は「DANG DANG」、登録者の所属機関名が「DANG VAN TIEU」となっていますが、所属機関名の方が上で示した新たに見つかってきたCowtrading Wealth Ltd (カウトレーディングウエルスリミテッド) の法人登録 (会社番号 14447124) の経営者情報のページに記されていた中国在住のベトナム人経営者の名前と一致します。なぜ経営者の個人名が所属機関名なのか意味が分かりませんが、新たな法人登録がここで検証しているカウトレーディングウエルスリミテッドのサイトに対応するものであることは間違いないと考えます。
さらに所在地情報が書かれていますが、この記述が滅茶苦茶です。州名、市名などの項目が全て「Sydney」になっています。これはオーストラリアのシドニーとしか思えないのですが、オーストラリアの郵便番号は4桁のはずなのに「201101」という6桁の郵便番号が記されていて、さらに国名の項目には「VN」と書かれています。これはベトナムの意味と思われ、電話番号も[+84] というベトナムの国番号から始まっています。ちなみに「201101」という郵便番号について調べてみると中国・上海市の郵便番号と一致するようです。どういうことなのか全く分かりません。また最後に記されているメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。まともなFX業者のメールアドレスとは思えません。さらにこのメールアドレスは上に検証を書いたXinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp) のWho Is 情報に記されていたメールアドレスと同じです。Xinkeリミテッドとカウトレーディングウエルスリミテッドは同じグループによるサイトということになります。
総合的に判断して本項で検証した2つのサイト、カウトレーディングウエルスリミテッド、IFSマーケッツはいずれも信頼出来るサイトとは到底思われません。特にカウトレーディングウエルスリミテッドについては明らかに日本人を標的とした勧誘が行われており、LINEの投資関係グループに招待されて勧誘されるという勧誘方法など非常に多くの被害報告が出ている「検証25」で検証した一連のサイトや上で検証したニュージーランドビジョンズなどのサイトと共通性が認められます。そして上で引用した2022年11月26日付でYahoo知恵袋に出てきた質問投稿はカウトレーディングウエルスリミテッドに入金してしまい、出金出来なくなった被害者からのものと思われます。明らかに危険です。
一方のIFSマーケッツに関しては日本人に向けた勧誘が確認されているわけではありませんが、日本語に対応していてしかもカウトレーディングウエルスリミテッドのサイトと明らかに似ていることなどから同じグループによるサイトの疑いが濃厚です。こちらも連絡先情報が架空住所であるなど危険な要素が明らかに認められ、仮にカウトレーディングウエルスリミテッドと同じ組織によるサイトでないとしても信頼出来るとは思えません。
これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
※付記1
Twitterに2022年11月21日付で以下のキャプに示した投稿が出ていました。
マッチングアプリでも勧誘が行われている可能性があるようです。厳重な注意が必要です。
※付記2
カウトレーディングウエルスリミテッドのサイトの口座開設ページのキャプを以下に示します。
この口座開設画面は「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われるサイトの中の幾つかの口座開設画面に非常によく似ています。例えば上で検証したXinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp) やHuixinリミテッド (https://www.huixinlimited.com/jp) の口座開設画面も非常に似ています。以下には比較の為にXinkeリミテッドの口座開設画面を再掲します。
明らかにこれら2つのサイトの口座開設画面は互いに酷似しており、同じグループによるサイトである可能性が濃厚と考えます。尚、これと非常によく似た口座開設画面は以下のサイトでも確認されています。
「検証27」 gsfx (https://kraewd.com/en)
「検証33」 SHUN YUENリミテッド (http://shunyuenltd.com/jp)
「検証42」 ビッグアンクルリミテッド (https://www.biggloballtd.com/ja.html)
「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド (https://www.allinltd.com/index2)
「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド (https://ethermacrocapital.com/)
「検証48」 Starekcoリミテッド (https://www.starekco.com/jp)
「検証48」 ビッグアンクルリミテッド (https://biggloballimited.com/jp)
「検証48」 Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities-ltd.com/jp)
「検証61」 Arakaフィンテックリミテッド (https://arakaltd.com/jp)
「検証61」 リライアンスキャピタルマーケッツリミテッド (https://reliancecapitalltd.com/jp)
「検証61」 Ludaマーケッツリミテッド (https://www.ludamarkets.com/jp)
「検証62」 トレーディングウェブ (https://www.tradingwebpro.com/jap/index)
「検証62」 GMWリミテッド (https://www.gmw-limited.com/jp)
「検証62」 IGグローバルリミテッド (https://igglobal.co/jap/index)
これらのサイトは組織的に繋がっている可能性が濃厚でしょう。
※付記3
FoyaリミテッドやカウトレーディングウエルスリミテッドなどとIPアドレスを共有しているサイトがさらに続々と見つかってきたので「検証61」で検証しています。同じグループによるサイトの可能性が充分に考えられます。参照してください。