検証52

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。少なくとも一部のサイトについては勧誘された、出金に困難が生じているという証言確認されていて非常に危険なサイトの疑いが濃厚です。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31」「検証32」「検証33」「検証34」「検証35」「検証36」「検証37」「検証38」「検証39」「検証40」「検証41」「検証42」「検証43」「検証44」「検証45」「検証46」「検証47」「検証48」「検証49」「検証50」「検証51に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証40ページ目です。「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。


●Atlantic (アトランティhttp://www.futointernational.com/kw/)

●Atlantic (アトランティック https://dxycf-fx.net/kw/)

●WINTERSNOW FOREX (ウィンタースノーフォレックス https://www.eigwintersnowfx.com/kw/)

●MOTONGFX LIMITED (MOTONGFXリミテッド https://motongfx.com/)

●FUHUI FX LIMITED (FUHUI FXリミテッド https://fuhwold.com/)

●Costin Limited (Costinリミテッド https://costinfx.com/jap/index)

●BOLONI CREATET FX CO LTD (BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッド https://bolowold.com/jap/index)

●KLEX (https://klexhk.com/jap/index)

●Coinbit (コインビット https://coinbitwd.net/jap/index)

●WaterCoin (ウォーターコイン https://waterccfex.net/en/index)

●Cohesionn (https://www.cohesionn-fi.com/jap/index)

●wifx (https://wintercoltd.com/id/index)

●Big uncle limited (ビッグアンクルリミテッド https://fxbiguncle.com/jap/index)

●Big uncle limited (ビッグアンクルリミテッド https://bigunclee.com/jap/index)

●Big uncle limited (ビッグアンクルリミテッド http://test-big.com/en/index)

●Thai Eagle Capital (タイイーグルキャピタル https://www.thaieaglecapital.com/jap/index)

●Ever Rich Global (エバーリッチグローバル https://everrichltd.com/en/index)

●ARK IM Global Ltd (ARK IMグローバルリミテッド https://www.imarkforex.com/)

●FXL GLOBAL LTD (FXLグローバルリミテッド https://www.fxlglobal.com/jap/index)

●GOCCfx (https://goccfx.com/jap/index)


まず以下の3つのサイトを検証します。

●Atlantic (アトランティック http://www.futointernational.com/kw/)

●Atlantic (アトランティック https://dxycf-fx.net/kw/)

●WINTERSNOW FOREX (ウィンタースノーフォレックス https://www.eigwintersnowfx.com/kw/)

1つ目のアトランティックのサイトは「検証37」で検証したYSZ (https://yszfx-hk.com/en/) というサイトとIPアドレス (178.236.41.23.) を共有することから見つかってきたサイトで2つ目のサイトは1つ目のサイトからの画像検索で見つけたサイトです。そして1つ目のアトランティックのサイトはこの検証を準備中に閉鎖されたようです。残しておいたキャプ画像などに頼って検証を書くことになるので不充分な検証になるかもしれませんが、何の告知もなく閉鎖されたということはやはり当該のサイトが詐欺目的のサイトであったことを示していると思います。その後、2つ目のアトランティックのサイトも時期は不明ですが何の告知もなく閉鎖されました。さらに3番目のウィンタースノーフォレックスのサイトは2つのアトランティックのサイトが共に閉鎖されてからYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで明らかに2つのアトランティックのサイトと同じテンプレート由来なので検証を本項に追加することにしました。

まずウィンタースノーフォレックスに関してYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年7月22日投稿

マッチングサイトで知り合った自称・中国育ちの日本人(?)に勧誘されているようです。「検証13」の冒頭で示した中国系と思われる詐欺グループの勧誘手口に合致するように思われます。そしてURLアドレスが示されています。

とにかく本項で検証する3つのサイトの冒頭部のキャプ画像を以下に示していきます。

アトランティック (http://www.futointernational.com/kw/) [表示言語:日本語、中国語、英語、香港語]

アトランティック (https://dxycf-fx.net/kw/) [表示言語:日本語、中国語、英語、韓国語]

▼ウィンタースノーフォレックス (https://www.eigwintersnowfx.com/kw/) [表示言語:日本語、中国語、英語、韓国語]

この冒頭部だけ見てもこれら3つのサイトが互いに非常によく似ているのが分かると思います。特に2つのアトランティックのサイトは互いに酷似していて明確に異なるのはキャプ左上のロゴの部分と表示言語の選択肢の4番目が香港語になっているか、韓国語になっているかの違いそして右上に記されているメールアドレスぐらいです。3つのサイトの冒頭に記されているメールアドレスを以下にまとめておきます。

サイト名 (URLアドレス) メールアドレス

アトランティック (http://www.futointernational.com/kw/): cs@futointernational.com

アトランティック (https://dxycf-fx.net/kw/): info@dxycf.com

ウィンタースノー (https://www.eigwintersnowfx.com/kw/): service@wintersnowlimited.com

このメールアドレスには気になる部分があります。すなわち2つのアトランティックのサイトのメールアドレスはドメイン名の部分がサイト自体のURLアドレスのドメイン名と一致しているのですが、ウィンタースノーの場合のみサイトのURLアドレスのドメイン名が「eigwintersnowfx.com」、メールアドレスのドメイン名が「wintersnowlimited.com」となっていて明らかに異なっています。この点に関してはまた後述します。

そしていずれのサイトにも「英国のトップ外国為替ディーラー」と書いてありますが本当にこれらのサイトの本拠がイギリスにあるかどうかは疑問であり、この点についてもまた後述します。

この冒頭部に続いてはサイトの特長を6項目にまとめて説明している部分が出てきます。3つのサイトからのキャプ画像を表題と同じ順で示します。

このサイトの特長を説明する部分では3つのサイトが互いに全く区別出来ません。この部分に続いてはトレーディングソフトのダウンロードボタンが用意されている部分が出てきます。これも3つのサイトからのキャプ画像を表題と同じ順で示します。

この部分も全く区別出来ません。

次に連絡先情報を探しましたが開示されている情報は充分とは言い難いです。まず2つのアトランティックのサイトのお問い合わせのページのキャプを表題と同じ順示します。

まずそれぞれメールアドレスが記されていますがサイト冒頭に記されていたメールアドレスと同じメールアドレスです。住所は2つのアトランティックのサイトで共通であり、以下のようになっています。

>Virgin Limited Virgin Red London 66 Bowchester Road W2 6ET

それ以外にLINEのIDがQRコードの形で示されているようですがこのQRコードも2つのサイトで同じものと思われます。そして住所ですが、最初の「Virgin Limited Virgin Red」の部分の意味が分かりません。そしてそれ以降の部分はイギリスのロンドンの住所だと思われるのですが、まず順番がおかしいですし、「Bowchester Road」という通りは見つけることが出来ません。郵便番号と思われる「W2 6ET」から調べてみると「Bowchester Road」は「Porchester Road」の間違いではないかと思われますが確証がありません。そして順番を変更して住所を「Porchester Road」に変更すると以下のような住所になります。

>66 Bowchester Road, London, W2 6ET

この住所をイギリスの法人登録リストで検索してみると数十ほどの法人がこの住所で登録されているようですが、この住所に何があるのかは不明です。そしてAtlantic (アトランティック) のものと思われる法人登録を探してみましたが見つかりません。

アトランティックという単語は「大西洋の」という意味ですし、イギリスの住所が記されていたことからすれば欧州に拠点があると考えるのが妥当なような気もしますが表示言語の選択肢はそれぞれ「日本語、中国語、英語、香港語」、あるいは「日本語、中国語、英語、韓国語」とアジア圏の言語中心というのはおかしいように思われます。とにかくイギリスの住所は信用出来るようには思われません。

一方でウィンタースノーフォレックス「お問い合わせ」のページに記されているのはメールアドレスだけです。

>国際メール:eightprime8888@gmail.com

このメールアドレスはサイト冒頭に記されていたメールアドレス (service@wintersnowlimited.com) とは全く異なるメールアドレスであり、しかも無料登録できるgmailのアドレスです。まともな仮想通貨取引業者が連絡先としてフリーメールのアドレスを使うなんて有り得ないでしょう。この点だけでもウィンタースノーフォレックスはまともな業者ではないと結論してもいいくらいだと思います。

これでは話にならないのでさらに連絡先情報を探しました。まず上で示したように2つのアトランティックのサイトにもウィンタースノーフォレックスのサイトにも冒頭に

>英国のトップ外国為替ディーラー

と書いてあるのでイギリスの法人登録を探してみましたが全く見つかりません。「英国のトップ外国為替ディーラー」という記述は非常に疑わしいです。

さらに各サイトのWho Is 情報を確認しました。まず1つ目のアトランティックのサイト (http://www.futointernational.com/kw/) のWho Is 情報を示します。

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年7月5日になっています。やはりかなり新しいサイトなのですがこの検証を書いている2022年3月には既に何の告知もなく、閉鎖されているというのはやはり異常でしょう。そして赤枠で囲った部分に登録者の情報が記されているべきなのですが、登録者の所属機関名は空欄になっており、住所はHK、すなわち香港とだけ記されています。

次は2つ目のアトランティックのサイト (https://dxycf-fx.net/kw/) のWho Is 情報を示します。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年6月25日になっています。既に閉鎖されている1つ目のアトランティックのサイトよりも10日ほど先立って開設されていることになります。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者の所属機関名はAtlantic Wealth Capital Co Limitedとなっています。そして住所はやはりHK、つまり香港とだけ記されています。開示情報は明らかに充分ではありません。

最後は3番目のウィンタースノーフォレックスのサイトのWho Is 情報を示します。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は202278日になっています。本項の最初に引用したウィンタースノーフォレックスでの投資勧誘を受けているというYahoo知恵袋への質問投稿の日付が2022年7月22日ですからサイトの開設から半月の間に勧誘が行われていたことになります。非常に新しいサイトです。

そしてWho Is 情報を調べていて気が付きましたがこれら3つのサイトへのアクセスは非常に少ないようです。以下は2番目のアトランティックのサイトへのアクセス状況を調べた結果のキャプですが1日当たりの独立訪問者数、月間のアクセス数などの数字がいずれも検出限界以下という結果になっています。

キャプは省略しますがウィンタースノーフォレックスのサイトへのアクセス数もこれと同じで検出限界以下という結果になります。

殆どアクセスがないとなれば少なくともサイト冒頭に記されている「英国のトップ外国為替ディーラー」という記述は到底真実とは思われません。表示言語の選択肢がアジア圏の言語に偏っていること、2つのアトランティックのサイトが共に何の告知もなく閉鎖されたことなどからも中国系と思われる詐欺グループによる詐欺目的のサイトである可能性が濃厚と考えます。これらのサイトでの投資は絶対に推奨できません。


※付記

ウィンタースノーフォレックスのサイトの画像から画像検索すると既に閉鎖されているものの他にも本項で検証した3つのサイトと同じテンプレート由来と思われるサイトが少なくとも3つ存在していた形跡が見つかってきました。Googleのキャッシュに残っている情報で分かることは少ないのですが参考の為に以下に簡単にまとめておきます。

▼Atlantic Wealth Capital Co., Limited (アトランティックウエルスキャピタルカンパニーリミテッド https://www.fxatlantic.net/en/) [表示言語:英語のみ]

▼WINTERSNOW FOREX (ウィンタースノーフォレックス https://www.wintersnowlimited.com/) [表示言語:英語のみ]

▼Kovie Global Limited (Kovieグローバルリミテッド https://www.koviegloballimited.com/kw) [表示言語:韓国語、简体中文、English、日本語]

連絡先情報が見つかったのは最初のアトランティックウエルスキャピタルカンパニーリミテッドの場合のみで以下に示す香港の住所が記されていたようです。

>RM4, 16/F, HO KING COMM CTR,2-16 FAYUEN ST, MONGKOK KOWLOON HONG KONG

この住所を検索してみると何が実在しているのかは分かりませんが非常に多くの法人が部屋番号まで同じ住所を使っているようです。架空住所の可能性が高いです。

各サイトのWho Is 情報も確認しましたが運営元に関する情報は全く開示されていません。サイトの登録・開設日のみ以下にまとめておきます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日

アトランティックウエルスキャピタル (https://www.fxatlantic.net/en/) 202253日

ウィンタースノーフォレックス (https://www.wintersnowlimited.com/) 2022630日

Kovieグローバルリミテッド (https://www.koviegloballimited.com/kw) 2022612日

この付記は2022年7月下旬に書いているので2番目のウィンタースノーフォレックス (https://www.wintersnowlimited.com/)などは1ヶ月も経過せずに閉鎖されていることになります。今後も続々と同じテンプレートから詐欺目的のサイトが立ち上げられる可能性が充分にあるものと思われます。


●MOTONGFX LIMITED (MOTONGFXリミテッド https://motongfx.com/)

●FUHUI FX LIMITED (FUHUI FXリミテッド https://fuhwold.com/)

●Costin Limited (Costinリミテッド https://costinfx.com/jap/index)

●BOLONI CREATET FX CO LTD (BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッド https://bolowold.com/jap/index)

●KLEX (https://klexhk.com/jap/index)

●Coinbit (コインビット https://coinbitwd.net/jap/index)

●WaterCoin (ウォーターコイン https://waterccfex.net/en/index)

明らかに互いに似ていて同じグループによると思われるサイトなのでまとめて検証します。

これらのサイトは「検証49」で検証した一連のサイトと同じIPアドレス上のサイトを起点にして見つかってきました。例えば「検証49」で検証したFuhui Fx Limited (Fuhui FXリミテッド https://fglobalfx.com/jap/index) というサイトと同じIPアドレス (180.215.217.245) 上のサイトを調べた結果を以下に示します。

4つのサイトがIPアドレスを共有するサイトとして検出されていますが、上から3番目の「motongfx.com」というサイトが本項で検証する表題1番目のMOTONGFXリミテッド (https://motongfx.com/)、同じくリストの4番目の「fuhwold.com」というサイトが表題2番目のFUHUI FXリミテッド (https://fuhwold.com/) になります。

あるいは同じく「検証49」で検証したCitiexfxカンパニーリミテッド (https://citiexfxcoltd.com/jap/index) というサイトと同じIPアドレス (27.124.7.44) 上のサイトを探索した結果を以下に示します。

こちらは6つのサイトが検出されていますが、3番目の「bolowold.com」が本項で検証する表題4番目のBOLONI CREATET FX カンパニーリミテッド (https://bolowold.com/jap/index)というサイト、5番目の「klexhk.comが本項で検証する表題5番目のKLEX (https://klexhk.com/jap/index)というサイト、6番目の「waterccfex.net」が表題7番目のウォーターコイン (https://waterccfex.net/en/index) というサイトになります。

その他にも同じIPアドレス上のサイトとして既に閉鎖されたサイトなどが検出されていますが、その中で上のリストの2番目の「watercfx.net」というサイトはこの検証を書き始める直前に閉鎖されてしまったのですがWaterCoin (ウォーターコイン https://watercfx.net/) というやはり本項で検証する7つのサイトと明らかに似たサイトであったことが確認されています。この検証を書いている2022年3月下旬現在でもこの閉鎖されたウォーターコインというサイトの存在や日本語対応のサイトであったことが以下のキャプに示したGoogleのキャッシュに残っている情報で確認することが出来ます。

本項で検証する表題7番目のウォーターコイン (https://waterccfex.net/en/index) というサイトはこの閉鎖されたウォーターコインのサイト (https://watercfx.net/) の代わりに同じ名称で同じIPアドレス上に立ち上げられた後継サイトと思われます。

さらに最初に出てきたMOTONGFXリミテッドのサイトからの画像検索でも本項で検証するサイトが見つかってきました。そして画像検索で引っかかってきたということから分かるようにここで検証する7つのサイトは互いに明らかに似ている部分があります。

まずはそれぞれのサイトの冒頭部のキャプ画像を以下に示していきます。

▼MOTONGFXリミテッド (https://motongfx.com/) [表示言語:中国語、英語、日本語、韓国語]

FUHUI FXリミテッド (https://fuhwold.com/) [表示言語:中国語、英語、日本語]

▼Costinリミテッド (https://costinfx.com/jap/index) [表示言語:英語、日本語、香港語]

BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッド (https://bolowold.com/jap/index) [表示言語:ドイツ語、英語、フランス語、インドネシア語、日本語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語]

KLEX (https://klexhk.com/jap/index) [表示言語:ドイツ語、英語、フランス語、インドネシア語、日本語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語]

コインビット (https://coinbitwd.net/jap/index) [表示言語:ドイツ語、英語、フランス語、インドネシア語、日本語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語]

ウォーターコイン (https://waterccfex.net/en/index) [表示言語:ドイツ語、英語、フランス語、インドネシア語、日本語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語]

7つのサイトは全く同じというわけではありませんが、例えば最初の5つのサイトは背景画像が同じですし、4番目のBOLONI CREATET FX カンパニーリミテッドから最後のウォーターコインまでの4つのサイトはプルダウンメニューに示されている10個の表示言語の選択肢 (ドイツ語、英語、フランス語、インドネシア語、日本語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語) が順序まで含めて全く同じです。メニューバーの項目も互いに共通点が多いです。

さらにこの冒頭部に続くサイトの特長などを説明する部分でも7つのサイトの相互比較を続けます。以下にはまず表題最初のMOTONGFXリミテッドと2番目のFUHUI FXリミテッドのサイトからのキャプを順に示します。

この部分で2つのサイトは全く区別出来ません。

さらに以下には残りの5つのサイトからのキャプを表題と同じ順 (Costinリミテッド → BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッド → KLEX → コインビット → ウォーターコイン) で示します。

説明するまでもなくこれら5つのサイトのこの部分は互いに殆ど区別出来ません。MOTONGFXリミテッドFUHUI FXリミテッドの相当部分と比較しても画像の間隔が狭まっているとかテキスト部分の最後の文章で「EA」と書かれていた部分が「エキスパートアドバイザー」に変更になっているぐらいの違いしかありません。「EA」は「Expert Advisor (エキスパートアドバイザー)」の略称ですから実質的に全く同じ文章です。

さらに7つのサイトの相互比較を続けます。以下は7つのサイトに共通して存在するおそらく拠点の位置を示していると思われる世界地図とサイトの特長を説明している部分のキャプ画像です。これも表題と同じ順 (MOTONGFXリミテッドFUHUI FXリミテッド → Costinリミテッド → BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッド → KLEX → コインビット → ウォーターコイン) で7つのサイトからのキャプ画像を並べてあります。

ここでも最初の2つのサイト (MOTONGFXリミテッドFUHUI FXリミテッド) と残りの5つのサイトが少し違いますが、全体としてはこの部分でも7つのサイトが互いに非常によく似ていることが分かります。そしてこの部分には幾つか気になる部分があります。

まず左半分の世界地図の部分ですが7つのサイトに共通してキプロス、香港、マレーシア、シンガポール、モルジブの5ヵ所に何の説明もありませんが拠点の所在地を示すのではないかと思われる矢印が立っています。しかしこれらの矢印が拠点の位置を示すとしてもそれらの連絡先情報は一切示されていません。

一方で右半分のテキスト部分ですが、最初の2つのサイト (MOTONGFXリミテッドとFUHUI FXリミテッド) については日本語表示を選択すれば全てが日本語の文章になっているのですが、残りの5つのサイトについては4つある項目の3番目の項目の途中から文章が中国語になっています。活字が小さいので以下に最初のMOTONGFXリミテッドと3番目のCostinリミテッドのサイトからのテキスト部分のみの拡大図を以下に示します。

4つの項目があって最初の2つの項目と3つ目の項目のタイトル部分までは「アカウント」と「口座」といった細かな違いはあっても基本的に同じ日本語の文章が記されています。しかしMOTONGFXリミテッドの方は4つ目の項目まで全て日本語で書かれているのにCostinリミテッドの方は3つ目の項目の本文のところから急に日本語ではなく中国語の文章になっています。しかもこの部分は香港・台湾で使われている繁体字ではなく、中国本土で使われている簡体字で書かれているようです。これは異様です。それぞれのサイトの冒頭部のキャプで示したようにCostinリミテッドのサイトの表示言語の選択肢の中に中文繁体 (香港・台湾語)という選択肢はあっても中文簡体 (中国語) という選択肢はないのです。

かなり推測になりますがこのサイトを立ち上げているのは中国語 (簡体字) を母国語とするグループであり、日本語サイトを作る際に翻訳し忘れた部分が残ってしまった為にこういう違和感のある状態になっているのではないかと思われます。

日本語表示を選択しても中国語表示が残る部分があることを指摘しましたが、最初の2つのサイト (MOTONGFXリミテッドとFUHUI FXリミテッド) を除く5つのサイトには他にも日本語表示を選択しても中国語表示が残る部分があります。以下はCostinリミテッドのサイトで上に示した世界地図のすぐ下にあるリアルタイムの為替相場を示す表のキャプ画像です。左上に「外汇行情」と書いてありますがこれは中国語 (簡体字) で「外国為替」を意味するようです。やはりこのサイトを立ち上げているのは中国語 (簡体字) を母国語とする人物ではないかと思われます。

そしてこのリアルタイムの為替相場を示す表には見覚えがあります。「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証でこの表と非常によく似た表が何度か登場しているのです。例えば以下は「検証22」で検証し、現在は既に閉鎖されているEthusdt international limited (Ethusdtインターナショナルリミテッド https://ethusdtbtc.com/Jp/) というサイトに存在していた為替相場の表のキャプ画像ですが、通貨の並び順や国旗アイコンまで含めて非常によく似ていることが分かると思います。

ちなみにこのリアルタイムの為替相場を示す同じ形式の表は以下のサイトでも確認されています。

「検証16」 KENKEキャピタルグローバルリミテッド https://kenkefx.com/Jp)

KENKEキャピタルグローバルリミテッド https://www.kenkecapital-mt4.com/Jp#)

「検証22」 Ethusdtインターナショナルリミテッド (https://ethusdtbtc.com/Jp/)

イーストセンチュリーグループリミテッド (https://www.east-century.com/Jp/)

Axeマーケッツリミテッド (https://center-focus777.com/Jp/)  

「検証23」 ボラサークル (https://www.boracircle.com/Jp/)

ボラサークル (https://www.boracircles.com/Jp/)

「検証54」 LMゴールドリミテッド (https://lmgoldlimited.com/Jp)

「検証71」 Teylerリミテッド (https://teylerfex.com/jap/index1.html)

CTマーケッツリミテッド (https://www.ct-markets.com/jap/index1.html)

Boqリミテッド (https://www.boqfox.net/jap/index1.html)

ベレットリミテッド (https://beletlimited.com/jap/index1.html)

FXCリミテッド (https://fxclimited.com/jap/index1.html)

DBGマーケッツ (https://dbg-coltdfx.com/jap/index1.html)

DBGマーケッツ (https://dbg-coltdfx.net/jap/index1.html)

DBGマーケッツ (https://www.dbg-cotd.com/jap/index1.html)

HangSeng FX (https://fxhangseng.com/en/index1.html)

さらに以下で検証している以下のサイトにもこれと同じ表が存在しています。

Cohesionn (https://www.cohesionn-fi.com/jap/index)

wifx (https://wintercoltd.com/id/index)

ビッグアンクルリミテッド https://fxbiguncle.com/jap/index)

ビッグアンクルリミテッド https://bigunclee.com/jap/index)

ビッグアンクルリミテッド http://test-big.com/en/index)

ARK IMグローバルリミテッド (https://www.imarkforex.com/)

FXLグローバルリミテッド (https://www.fxlglobal.com/jap/index)

GOCCfx (https://goccfx.com/jap/index)


これだけ似た表が共通して存在しているとなればこれらのサイトは全て組織的に繋がっている疑いが濃厚でしょう。

次に連絡先情報ですが既に書いたように世界地図に5ヵ所の拠点を示すのではないかと思われる矢印が示されているものの具体的な住所とか電話番号といった情報は全く見当たりません。それぞれのサイトには「お問い合わせ」という項目があるのですが示されているのはメールアドレスだけです。以下に記されているメールアドレスをまとめます。

サイト名 メールアドレス

MOTONGFXリミテッド support@motongfx.com

FUHUI FXリミテッド support@fuhwold.com

Costinリミテッド info@costinfx.com

BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッド info@bolowold.com

KLEX info@klexhk.com

コインビット info@bithumbgj.com

ウォーターコイン info@waterccfex.net

これだけでは話にならないの例によってWho Is 情報を確認すると全てのサイトではありませんが、幾つかのサイトについてはWho Is 情報に断片的な情報があることが分かりました。まずMOTONGFXリミテッドのサイトのWho Is 情報を以下に示します。

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年9月23日になっています。そして赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報を以下にまとめます。

登録者名: H K

登録者所属機関名: MOTONGFX LIMITED

住所: 香港

電話番号: +852.123456789

メールアドレス: longwanglove522@gmail.com

登録者名は「H K」となっていて意味が分かりません。住所は香港で電話番号も香港の国番号である[+852] から始まっていますが国番号に続く部分が「123456789」というのは適当に書いているとしか思われません。そしてメールアドレスが記されていますが、「longwanglove522@gmail.com」というメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。また実際に使われているのか怪しげな香港の電話番号とフリーメールのアドレスは「検証48」で検証したBOLONI CREATET FX CO LTD (BOLONI CREATET FXカンパニーリミテッド https://bolofx.com/en/index) のWho Is 情報に記されていた登録者の電話番号およびメールアドレスと同じです。MOTONGFXリミテッドとETHERマクロキャピタルリミテッドはサイトの見かけは全く似ているように思われませんが、組織的に繋がっている可能性が高いということになると思います。

次に表題3番目のCostinリミテッドのサイトのWho Is 情報を示します。

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年1130日になっています。そして赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報を以下にまとめます。

登録者名: COSTIN LIMITED

登録者所属機関名: COSTIN FINANCE LIMITED

住所: 香港

電話番号: +852.123456789

メールアドレス: f980999888@gmail.com

登録者名が「COSTIN LIMITED」、登録者所属機関名が「COSTIN FINANCE LIMITED」と両方とも法人名としか思われない名称になっています。住所は香港としか記されておらず、電話番号は香港の国番号である[+852] から始まっていてその続きが「123456789」になっています。これは上に示したMOTONGFXリミテッドのサイトのWho Is 情報に記されていた電話番号と同じで実際に使われている電話番号とは思われません。メールアドレスはここでも無料登録できるgmailのアドレスですが、MOTONGFXリミテッドのサイトにあったメールアドレスとは異なります。

これ以外の5つのサイトのWho Is 情報には見るべきような情報がないのでキャプは省略してサイトの登録・開設日と記述がある場合には登録者の所在地をMOTONGFXリミテッドとCostinリミテッドを含めて以下にまとめます。

サイト名 登録・開設日 所在地

MOTONGFXリミテッド 2021年9月23日 香港

FUHUI FXリミテッド 2021年10月5日 香港

Costinリミテッド 2021年11月30日 香港

BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッド 2022年1月26日 記載なし

KLEX 2022年2月10日 記載なし

コインビット 2022年1月27日 香港

ウォーターコイン 2022年3月15日 記載なし

やはりいずれのサイトもかなり新しいサイトであることが分かります。特に本項の冒頭で説明したように最近同名のサイトが閉鎖され、その後継として開設されたと思われるウォーターコインのサイトはこの検証を書いている2022年3月下旬現在で開設から10日も経過しておらず、非常に新しいサイトです。

Who Is 情報にもわずかな情報しかなかったので次に例によってイギリスの法人登録を探してみました。そもそもこの検証を書き始める前から分かっていたことですが7つのサイトの内、FUHUI FXリミテッドについては「検証49、BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッドについては「検証48」でそれぞれURLアドレスが異なるが同一名称のサイトについて検証しており、それぞれ対応すると思われるイギリスの法人登録が確認されています。

FUHUI FXリミテッドの法人登録

法人登録日付:2021年9月10

住所:Apartment 1804 55 Upper Ground, London, England, SE1 9EY

BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッドの法人登録

法人登録日付:2021年9月14日

住所:Apartment 1804 55 Upper Ground, London, England, SE1 9EY

これらの法人登録で住所は同じであり、さらに経営者は同一人物ではありませんがいずれも中国国籍、中国在住の人物になっています。そしてこれらの法人登録は本項で検証しているサイトも含めて複数のサイトで使い回されていると思われ、これらの法人登録についてはそれぞれ「検証49」「検証48」を参照してください。

それ以外の5つのサイトについてもイギリスの法人登録を探してみるとMOTONGFXリミテッドCostinリミテッドについて対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかってきました。まずMOTONGFXリミテッドに対応すると思われる法人登録を以下に示します。

まず法人登録の日付は2021年9月14日になっています。MOTONGFXリミテッドのサイトのWho Is 情報にあったサイトの登録・開設日が2021年9月23日ですから9日ほどずれているだけですし、業種も金融関係になっていて矛盾がありません。そして法人登録上の住所は以下のようになっています。

>Apartment 1804 55 Upper Ground, London, England, SE1 9EY

この住所「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証の中で対応すると思われるイギリスの法人登録上の住所としてしばしば登場している住所と同じです。具体的には以下のサイトに対応すると思われる法人登録の住所が全く同じです。

「検証27」 AREインターナショナルフォレックス → 法人登録

「検証28」 Prema → 法人登録

「検証40」 Aideファイナンスリミテッド → 法人登録

「検証46」 INGFX → 法人登録

ハメンプライムリミテッド → 法人登録

「検証48」 BOLONI CREATET FXカンパニーリミテッド法人登録

「検証49」 Fuhui FXリミテッド → 法人登録

Kraemfxトレーディングカンパニーリミテッド → 法人登録

「検証50」 ロフティーフォレックスリミテッド法人登録

アクチュアリーフォレックスグローバルリミテッド法人登録

「検証51」 DACLANDキャピタルリミテッド → 法人登録

INTERVATE キャピタルマネージメント → 法人登録

「検証54」 ウィルターマネジメントリミテッド → 法人登録

MokFXグローバル → 法人登録

特にここで上で説明したばかりのFUHUI FXリミテッドの法人登録BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッドの法人登録が同じ住所で登録されていることは重要でしょう。やはりこの法人登録はここで検証しているMOTONGFXリミテッドのサイトに対応する法人登録である可能性が高いように思われます。さらにイギリスの法人登録を探してみるとこの住所を法人登録上の住所としている法人がかなり存在するようです。この住所に何があるのかは不明ですが、これもオフショア会社などを利用した架空住所の疑いが濃厚です。

そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下に示したSUN, Zhaohuiという中国国籍、中国在住の人物が唯一の経営者として登録されています。

残念ながらこの人物の中国の住所は開示されていませんが、やはりイギリスの法人登録は名目だけで事業実体は中国にある可能性が高いです。

同様にCostinリミテッドのサイトに対応すると思われる法人登録を以下に示します。

実はイギリスの法人登録をCostin Limited (Costinリミテッド) で検索しても該当する登録は見つかりません。しかしCostinリミテッドのサイトのWho Is 情報に

>登録者名: COSTIN LIMITED

>登録者所属機関名: COSTIN FINANCE LIMITED

と記されていたので「COSTIN FINANCE LIMITED」を検索して見つかってきたのがこの法人登録です。まずこの法人登録の日付は2021年12月6日になっています。CostinリミテッドのサイトのWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日が2021年11月30日でしたから6日しかずれていません。また業種も金融関係になっていてやはり矛盾がありません。そして住所は以下のようになっています。

>41 Devonshire Street Ground Floor Office 1, London, United Kingdom, W1G 7AJ

この住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証で何度か登場している住所です。具体的には以下の3つのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録上の住所がこの住所になっています。

「検証40」 Averyファイナンス →  法人登録

「検証56」 UNOCALグループリミテッド → 法人登録

Savantグローバルキャピタルリミテッド 法人登録

中国系ではありませんが、「検証9」で検証しているYEWトレーディングというサイトもこの住所を所在地としています。またこの住所をイギリスの法人登録リストで検索してみるとかなり多くの法人が同じ住所で登録されているようです。この住所もオフショア会社などを利用した架空住所の疑いが濃厚です。そしてこの法人登録の経営者情報のページで経営者として登録されているのは以下に示したMA, Wantaoというまたしても中国国籍、中国在住の人物です。

この人物は法人登録時の提出書類によれば以下のキャプに示したように100%の株主ともなっており、中国の住所が示されています。

>ROOM 531 NO. 102 XIANHU ROAD, LUOHU DISTRICT, SHENZHEN CITY, GUANGDONG, CHINA

この住所は中国の広東省深圳市羅湖区(らこ-く)という地域の住所のようです。そしてこの住所は法人登録の住所を共有していることで取り上げたばかりの「検証40」で検証したAvery Finance (Averyファイナンス https://averyfinance.com/index21.html) というサイトに対応すると思われる法人登録で経営者になっているQIAN, Weifangという中国人の中国の住所と部屋番号まで完全に同じです。組織的な繋がりの可能性は極めて濃厚です。

以上7つのサイトをまとめて検証してきましたがこれらのサイトはやはり中国系と思われる詐欺グループによって詐欺目的で立ち上げられたサイトである可能性が高いです。この検証を書いている2022年3月現在ではこれらのサイトでの投資を勧誘されたとか出金出来なくなったといった証言が確認されているわけではありませんが、非常に危険なサイトと考えられるのでこれらのサイトの投資を勧誘されても決して応じないようにすることを強く推奨します。


※付記

本項で検証した7つのサイトと同じテンプレート由来と思われる複数のサイトが見つかってきました。その内、Yahoo知恵袋に質問が出てきたCohessionというサイトでは出金に困難が生じているようで詐欺サイトの疑いが濃厚です。次項で検証していますから参照してください。


●Cohesionn (https://www.cohesionn-fi.com/jap/index)

●wifx (https://wintercoltd.com/id/index)

●Big uncle limited (ビッグアンクルリミテッド https://fxbiguncle.com/jap/index)

●Big uncle limited (ビッグアンクルリミテッド https://bigunclee.com/jap/index)

●Big uncle limited (ビッグアンクルリミテッド http://test-big.com/en/index)

●Thai Eagle Capital (タイイーグルキャピタル https://www.thaieaglecapital.com/jap/index)

●Ever Rich Global (エバーリッチグローバル https://everrichltd.com/en/index)

最初のCohesionnというサイトはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外の6個のサイトはCohesionnのサイトからの画像検索で見つけてきたサイトです。いずれも上で検証しMOTONGFXリミテッド以下のサイトと明らかに似ており、同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。まず最初のCohesionnというサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿の引用から始めます。

2022年8月3日投稿

勧誘された経緯など全く分かりませんがトレーディングソフトのMT5を介した取引をしていて出金に支障が生じているようです。勧誘役と会おうとしても拒否され、連絡が途絶えているとも書いてあります。とにかくこの質問投稿に記されている以下のURLアドレスにアクセスしてみました。

https://trader.cohesionn-fi.com/reg/real?IB=L1A161

左にキャプを示しましたが口座開設のページになっているようです。表示言語の選択肢は英語、ドイツ語、フランス語、日本語、アラビア語、香港語、韓国語、中国語の8言語になっています。

そして上に示したURLアドレスを以下のように省略しても同じサイトに繋がります。

https://trader.cohesionn-fi.com/reg/real

質問に記されているURLアドレスの最後の部分、「IB=L1A161」はおそらくアフィリエイターのIDでしょう。このIDが付いたURLアドレスにアクセスして口座開設すると勧誘役に勧誘報酬が支払われる仕組みになっているものと思われます。

しかしこの登録画面だけでは得られる情報が少ないのでURLアドレスを部分的に変更したりしてみると表題に示したトップページが見つかってきました。以下にトップページのキャプを示します。

▼Cohesionn (https://www.cohesionn-fi.com/jap/index) [表示言語:ドイツ語、英語、フランス語、インドネシア語、日本語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語]

このサイト冒頭部は上で検証したMOTONGFXリミテッド以下の幾つかのサイトと背景画像が共通しているなど明らかに似ています。特に上で検証したサイトの中ではCostinリミテッド、BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッド、KLEXの3つのサイトと最もよく似ているようです。以下には比較の為にCostinリミテッド (https://costinfx.com/jap/index) のサイト冒頭の画像を再掲します。

背景画像が同じであるというだけでなくメニューバーの項目名などもかなりよく似ています。明らかに同じテンプレート由来でしょう。

さらに画像検索で見つけてきた表題2番目以降の5つのサイトについてもサイト冒頭のキャプ画像を示していきます。

▼wifx (https://wintercoltd.com/id/index) [表示言語:ドイツ語、英語、フランス語、インドネシア語、日本語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語]

▼ビッグアンクルリミテッド (https://fxbiguncle.com/jap/index) [表示言語:ドイツ語、英語、フランス語、インドネシア語、日本語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語]

▼ビッグアンクルリミテッド (https://bigunclee.com/jap/index) [表示言語:英語、日本語、タイ語、ベトナム語、香港語]

▼ビッグアンクルリミテッド (http://test-big.com/en/index) [表示言語:英語、香港語]

タイイーグルキャピタル (https://www.thaieaglecapital.com/jap/index) [表示言語:ドイツ語、英語、フランス語、インドネシア語、日本語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語]

▼エバーリッチグローバル (https://everrichltd.com/en/index) [表示言語:ドイツ語、英語、フランス語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語]

5番目のビッグアンクルリミテッド (http://test-big.com/en/index) と最後のエバーリッチグローバルを除く5つのサイトは日本語表示に対応しています。そして6番目のタイイーグルキャピタルと最後のエバーリッチグローバルの場合を除く5つのサイトでは上で検証したCostinリミテッドなどと同じ背景画像が使われており、互いに酷似しています。タイイーグルキャピタルとエバーリッチグローバルについては他の5つのサイトと背景画像は全く異なりますがメニューバーの項目とか表示言語の選択肢などに明らかに他のサイトと似た部分が認められます。さらにこの冒頭部に続く部分についてもこれらのサイトは互いに非常によく似ています。

以下には本項で検証している7つのサイトで冒頭部に続いて出てくるアプリなどの説明の部分のキャプを表題と同じ順で並べます。まずCohesionn → wifx → ビッグアンクルリミテッド (https://fxbiguncle.com/jap/index) → (ビッグアンクルリミテッド (https://bigunclee.com/jap/index) の順で4つのキャプを示します。

さらに表題5~7番目のサイトについても同じ部分のキャプ画像を表題と同じ順ビッグアンクルリミテッド (http://test-big.com/en/index) → タイイーグルキャピタル → エバーリッチグローバル で示します。さらに上で検証して冒頭部の比較対象としたCostinリミテッド (https://costinfx.com/jap/index) の相当部のキャプも示します。

5番目のビッグアンクルリミテッド (http://test-big.com/en/index) と7番目のエバーリッチグローバルは日本語非対応ですがここで検証している7つのサイト+比較対象のCostinリミテッドも含めた8つのサイトのこの部分で全く違いは見つかりません。さらにこの部分に続いては事業拠点を示す世界地図とサイトの特長をまとめた部分が出てきます。その部分についても以下でキャプを表題と同じ順で6つのサイト+再び比較用に上で検証したCostinリミテッド (https://costinfx.com/jap/index) の計8つのキャプを並べて比較します。

この部分でも7つのサイトは互いに、さらに上で検証したCostinリミテッドなどのサイトとも非常によく似ています。左側の世界地図には拠点を示すと思われる矢印が示されていて香港、マレーシア、シンガポール、キプロス、モルジブの5つの拠点があるように思われます。右側のサイトの特長を説明している部分も互いに似ているのですが、日本語表示に対応していない5番目のビッグアンクルリミテッド (http://test-big.com/en/index) と7番目のエバーリッチグローバル以外は日本語表示を選択した状態でのキャプ画像であるのに一部が中国語になっている部分があることが非常に気になります。これは上のCostinリミテッド (https://costinfx.com/jap/index) などの検証でも指摘しましたが完全に日本語表示になっているのは最初のCohesionnの場合のみで他の4つのサイトは日本語と中国語が入り混じったような状態になっているのです。どうして一部が中国語なのか推測するしかありませんが、やはりこれらのサイトは元々中国語圏のグループによって造られていて中国語が原文であり、翻訳を忘れてしまった為にこうなっているのだとしか思われません。

さらにこの部分に続いてはここで検証している6つのサイトの内、6番目のタイイーグルキャピタルと7番目のエバーリッチグローバルを除く5つのサイトで以下に示すような為替相場の表が出てきます。まずCohesionn → wifx → ビッグアンクルリミテッド (https://fxbiguncle.com/jap/index) の順で3つのキャプを示します。

さらに表題4番目のビッグアンクルリミテッド (https://bigunclee.com/jap/index) → 5番目のビッグアンクルリミテッド (http://test-big.com/en/index) 再び比較用に上で検証したCostinリミテッド (https://costinfx.com/jap/index) の計3つのキャプを順に示します。

最初のCohesionnの場合は上のキャプの左上に示されているタイトルが「外国為替」となっていますが、wifxビッグアンクルリミテッド (https://fxbiguncle.com/jap/index)ビッグアンクルリミテッド (https://bigunclee.com/jap/index) の3つのサイトでは日本語表示を選択しているのに同じ部分に中国語で外国為替を意味する「外汇行情」と書かれています。比較対象のCostinリミテッド https://costinfx.com/jap/index) の場合も同じです。ここでも日本語表示を選択しているのに中国語が混在しているのです。やはりこれらのサイトは中国系のサイトである可能性が濃厚でしょう。

そしてこの為替相場を示す表ですが、以前に検証したやはり中国系の詐欺目的と思われるサイトに非常によく似た表が確認されています。具体的には上にあるCostinリミテッドなどの検証の中に同じ表を使っているサイトのリストがありますから参照してください。

一方で為替相場の表が存在しない6番目のタイイーグルキャピタルと7番目のエバーリッチグローバルのサイトには相当する場所に以下のような説明文(?)と画像の組み合わせがあります。

投資学習の便も図るといったことが書いてあるようですけどこれら2つのサイトが同じテンプレート由来であることを確認出来るだけです。

次に各サイトで連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。各サイトには「お問い合わせ」という項目があるのですが、記されているのはメールアドレスだけです。以下に本項で検証している7つのサイトのキャプを表題と同じ順で示します。

記されているメールアドレスを以下に書き出してまとめます。

サイト名 (URLアドレス) メールアドレス

Cohesionn (https://www.cohesionn-fi.com/jap/index) info@cohesionn-fi.com

wifx (https://wintercoltd.com/id/index) info@wintercoltd.com

ビッグアンクルリミテッド (https://fxbiguncle.com/jap/index) info@fxbiguncle.com

ビッグアンクルリミテッド (https://bigunclee.com/jap/index) info@bigunclee.com

ビッグアンクルリミテッド (http://test-big.com/en/index) info@test-big.com

タイイーグルキャピタル (https://www.thaieaglecapital.com/jap/index) info@thaieaglecapital.com

エバーリッチグローバル (https://everrichltd.com/en/index) support@everrichltd.com

基本的にサイトのURLアドレスと同じドメイン名のメールアドレスになっているようです。しかし連絡先情報がメールアドレスだけというのは話になりません。金融ライセンスに関する情報もありません。そこで探してみると最初のCohesionnのサイトの場合のみですがWho Is 情報に登録者に関する断片的な情報が見つかりました。以下にWho Is 情報のキャプを示します。

赤枠で囲った部分に記されている登録者情報を書き出して以下にまとめます。

登録者名: zhongwei xu

住所: 中国・上海市

電話番号: +86.16253697165

メールアドレス: man8841@outlook.com

登録者は「zhongwei xu」という中国系かと思われる名前になっています。「xu」は「徐」あるいは「許」という中国系の名字かもしれません。そして住所は中国の上海市になっていますし、電話番号も[+86]という中国の国番号から始まっています。どれほど信頼出来る連絡先情報なのかは疑問ですがやはり中国との結び付きが示唆されます。メールアドレスは「@outlook.com」というフリーメールのアドレスです。

そしてこのCohesionnのサイトのWho Is 情報で黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2022年7月15日になっています。本項の最初で引用した勧誘されてCohesionnのサイトで取引していたが出金に困難が生じているというYahoo知恵袋の質問投稿の日付が202283日ですからサイトが開設されてから半月ほどで質問が出ていることになります。

本項で検証対象とした他のサイトのWho Is 情報には登録者に関する情報は残念ながら何も開示されていません。登録開設日のみ以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日

Cohesionn (https://www.cohesionn-fi.com/jap/index) 2022年7月15日

wifx (https://wintercoltd.com/id/index) 2022年7月14

ビッグアンクルリミテッド (https://fxbiguncle.com/jap/index) 2022年5月17日

ビッグアンクルリミテッド (https://bigunclee.com/jap/index) 2022年3月3日

ビッグアンクルリミテッド (http://test-big.com/en/index) 2022年3月23日

タイイーグルキャピタル (https://www.thaieaglecapital.com/jap/index) 2022年6月13日

エバーリッチグローバル (https://everrichltd.com/en/index) 2022年5月23日

この検証は2022年8月上旬に書いているので最も古いサイトでも開設から5ヶ月ほどです。短期間にコピペで詐欺サイトを大量に立ち上げて短期間で使い捨てにしているものと考えられます。

実はこの検証を書き始めた時点では8つのサイトを検証するつもりだったのですが、検証対象とするつもりだったサイトの1つがまだサイトのキャプ画像などを取得する前の2022年8月上旬に何の告知もなく突然閉鎖されてしまった為に検証対象から除かざるを得ませんでした。検証対象に出来なかったScarletiron (https://scarletirongold.com/jap/index) というサイトについて唯一取得しておいたサイト冒頭部のキャプ画像を以下に示します。

背景画像は本項で検証したCohesionnなどのサイトと共通、表示言語はドイツ語、英語、フランス語、インドネシア語、日本語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語の10ヵ国語です。明らかにここで検証したサイトと同じテンプレート由来のサイトです。そしてこのサイトのWho Is 情報を調べてみると2022年7月1日に登録・開設されたばかりのサイトであることが判明しました。開設から1ヶ月を超えたばかりで閉鎖されてしまったことになります。何の告知もなく開設から1ヶ月余りで突然閉鎖されてしまうというのはあまりにも異常です。さらにこの検証を書き終えようとしていた2022年8月上旬に表題2番目のwifx (https://wintercoltd.com/id/index) も突然閉鎖されたようです。突然閉鎖されてしまう可能性のあるサイトを信用することは出来ません。

これらのサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。


●ARK IM Global Ltd (ARK IMグローバルリミテッド https://www.imarkforex.com/)

●FXL GLOBAL LTD (FXLグローバルリミテッド https://www.fxlglobal.com/jap/index)

●GOCCfx (https://goccfx.com/jap/index)

最初のARK IM グローバルリミテッドは以前に検証したサイトと共にステルスマーケッティング目的と思われるブログで取り上げられていたサイト、それ以外の2つのサイトは画像検索で見つけてきたサイトでいずれも上で検証したMOTONGFXリミテッド (https://motongfx.com/) 以下のサイトと非常によく似ており、同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。

まず最初のARK IM グローバルリミテッド存在を知るきっかけとなった「グローバルニュースリリース」と題されたブログ (https://newswire.exblog.jp/i0/) を引用します。以下はこのブログのトップページ、最近の投稿の一覧を示している画像です。

この画像で6件の投稿が確認出来ますが、上段の2つの投稿は「検証66」で検証したHighstone Capital (ハイストーンキャピタル https://highstonefx.com/) というサイトを投資先として手放しで推奨する内容になっています。

Highstone Capital Ltd. プライベートな取引サービスを提供しています (AFS 001306266) (2023年 11月15日投稿)

HIGHSTONE CAPITAL LTDが米ニューヨークのナスダック大スクリーンに登場 (2023年11月15日投稿)

また下段の2件の投稿はこれも「検証66」で検証したEsmond International (エスモンドインターナショナル https://esmondmarkets.com/) というサイトの広告塔的な存在である「大竹一義」と名乗る人物が素晴らしい経歴と素晴らしい実績を積んだ投資家であるとして絶賛するような内容になっています。

大竹一義先生、香港での投資大会で市場の未来の展望と戦略について言及 (2023年 11月 02日)

大竹一義先生、国際金融学会で取引のノウハウを指導 (2023年 11月 02日)

この大竹一義という人物は実在の人物かどうか非常に疑問であり、これらのブログの投稿でエスモンドインターナショナルが直接取り上げられているわけではありませんが、実質的にエスモンドインターナショナルでの投資を勧めるような内容と解釈されます。

そしてハイストーンキャピタル、エスモンドインターナショナルについてはいずれも「雑記2」で説明したLINEのグループを勧誘の場として利用する手口で勧誘が行われているようでYahoo知恵袋に質問投稿が出ています。ちなみにハイストーンキャピタルについても寺山正雄という広告塔的な投資家を名乗る人物が登場していますがこちらはまず間違いなく架空の人物です。詳しくは「検証66」を参照してください。

そして上の画像の中段に見える2件の投稿が本項で検証対象とする1つ目のサイト、ARK IMグローバルリミテッドというサイトです。2件のブログ投稿について冒頭部分の画像と共に以下に示します。

Ark Global Ltd. は、有名なMT5取引プラットフォームを採用機能豊富 安全信頼性 高い取引体験https://www.imarkforex.com/ (2023年 11月02日)

これら2件のブログ投稿もArk Globalという取引所を投資先として強く推奨するような内容になっています。要するにこの「グローバルニュースリリース」と題されたブログ (https://newswire.exblog.jp/i0/) は詐欺グループがステルスマーケッティングの為に運営している可能性が高いと考えられハイストーンキャピタル、エスモンドインターナショナルと並んで称賛されているこのサイトについても調べてみることになりました。とにかくこれら2件のブログ投稿のタイトル部分にも記されているURLアドレスのサイトにアクセスしてみることにしました。画像検索で見つかってきた表題2番目、3番目のサイトと共に3つのサイトの冒頭部の画像を以下に順に示します。

▼ARK IMグローバルリミテッド (https://www.imarkforex.com/) [表示言語:ドイツ語、英語、フランス語、日本語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語]

▼FXLグローバルリミテッド (https://www.fxlglobal.com/jap/index) [表示言語:ドイツ語、英語、フランス語、日本語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語]

▼GOCCfx (https://goccfx.com/jap/index) [表示言語:ドイツ語、英語、フランス語、インドネシア語、日本語、韓国語、ロシア語、タイ語、ベトナム語、香港語]

2番目のFXLグローバルリミテッド、3番目のGOCCfxは最初のARK IMグローバルリミテッドからの画像検索で見つけてきたサイトですから当然とも言えますが、これら3つのサイトの冒頭部は互いに非常によく似ています。さらにこれら3つのサイトの冒頭部は上で検証してきたMOTONGFXリミテッド (https://motongfx.com/) 以下のサイトの冒頭部ともよく似ています。特にCostinリミテッド (https://costinfx.com/jap/index)、BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッド (https://bolowold.com/jap/index)、KLEX (https://klexhk.com/jap/index) など8つほどのサイトと似ているようです。以下には比較の為にCostinリミテッドのサイト冒頭部の画像を再掲します。

Costinリミテッド (https://costinfx.com/jap/index) [表示言語:英語、日本語、香港語]

さらに本項の検証対象である3つのサイトついて比較を続けます。まず以下は冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を説明している部分の画像です。表題と同じ順、ARK IMグローバルリミテッド → FXLグローバルリミテッド GOCCfx という順で3つの画像を示します。

さらに以下は比較対象のCostinリミテッド (https://costinfx.com/jap/index) のサイトの相当部分の画像の再掲です。

この部分では2番目のFXLグローバルリミテッドと3番目のGOCCfx、比較対象のCostinの計3つのサイト は互いに全く区別出来ませんが、最初のARK IMグローバルリミテッドについては最初の2つの画像部分が全く異なるものになっています。しかし文章だけを見ればARK IMグローバルリミテッドについても他の2つのサイトや比較対象のCostinのサイトと全く同じですし、各画像で右下にあるノートパソコンの画像は比較対象のCostinのサイトの場合を含めて互いに全く同じです。

さらにこの部分に続いても上で検証してきたサイトと同様、おそらく拠点の場所を示していると思われる世界地図付きでサイトの特長を説明している部分が出てきます。ここでも表題と同じ順、ARK IMグローバルリミテッド → FXLグローバルリミテッド → GOCCfx という順で3つの画像を示します。

なぜか分かりませんがARK IMグローバルリミテッドの場合のみ世界地図が欠落しています。そして比較の為にCostinリミテッド (https://costinfx.com/jap/index) のサイトの相当部分の画像を以下に再掲します。ARK IMグローバルリミテッドのサイトで世界地図が欠落していることを除けば3つのサイトはこの部分でもCostinなど上で検証してきたサイトと非常によく似ています。左側の世界地図には拠点を示すと思われる矢印が示されていて香港、マレーシア、シンガポール、キプロス、モルジブの5つの拠点があるという主張と思われます。

この部分に続いて次に出てくるのは以下に示すようなリアルタイムの為替相場を示す表です。この部分についても表題と同じ順、ARK IMグローバルリミテッド → FXLグローバルリミテッド → GOCCfx という順で3つの画像を示します。

これと非常によく似たリアルタイムの為替相場を示す表はこれまで検証してきたサイトでしばしば確認されています。よく似た表が確認されているサイトのリストは上に書いたCostinリミテッドなどの検証の中に出てきますから参照してください。

次に各サイトで連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。わずかにメニューバーの「私たちに関しては」という項目から選択出来る「お問い合わせ」というサブページにメールアドレスだけは記されています。やはり表題と同じ順、ARK IMグローバルリミテッド → FXLグローバルリミテッド → GOCCfx という順で3つの画像を示します。

記されているメールアドレスを以下に書き出します。

サイト名 (URLアドレス) メールアドレス

ARK IMグローバルリミテッド (www.imarkforex.com) support@imarkforex.com

FXLグローバルリミテッド (www.fxlglobal.com) support@fxlglobal.com

GOCCfx (goccfx.com) info@cohesionn-fi.com

ARK IMグローバルリミテッドとFXLグローバルリミテッドのメールアドレスはサイトのURLアドレスとドメイン名の部分が一致していますが、最後のGOCCfxの場合はサイトのURLアドレスとメールアドレスのドメイン名が全く異なります。またこのGOCCfxのメールアドレスは上で検証したCohesionn (https://www.cohesionn-fi.com/jap/index) のメールアドレスと全く同じです。GOCCfxとCohesionnのサイトは互いに似ていますが、間違いなく同じグループによるサイトで間違いないでしょう。

メールアドレス以外にはGOCCfxの場合だけですが、会社概要のページに以下の画像で示したわずかな記述があります。

>Goccfxは、英国有数のオンライン金融ディーラーであり

と書いてあるのですが、ここでも具体的な住所とか電話番号といった情報は記されていません。それでもイギリスの会社ということならばということでイギリスの法人登録を検索してみましたが、Goccfxのものと思われる法人登録情報は見つかりません。またイギリスの金融ライセンスを管理しているFinancial Conduct Authorityのサイト (https://register.fca.org.uk/s/) でGoccfxの金融ライセンス登録を検索してみましたがやはり該当がありません。

連絡先情報がこれだけでは話にならないので次に例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。以下には最初のARK IMグローバルリミテッドのサイトのWho Is 情報を示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2023年9月7日となっています。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報ですが殆どの項目が非開示となっていてわずかに分かるのは所在地がMY (マレーシア) であることぐらいです。「State/Province (州名/県名)」という項目に記されている「jida」というのもマレーシアの州名、地名と思われたのですが、マレーシアの行政区画の情報を見てもそれらしき地名が見当たりません。他の2つのサイトの場合も含めて3つのサイトのWho Is 情報に記されている情報を以下にまとめます。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日 所在地

ARK IMグローバルリミテッド 2023年9月7日 マレーシア

FXLグローバルリミテッド 2023年4月13日 香港

GOCCfx 2023年4月18 香港

これらのサイトは同じグループによるサイトとしか思えませんが、Who Is 情報に記されている所在地はマレーシアと香港に分かれていて全く信用出来ません。

それからWho Is 情報を調べていて気が付きましたが、ARK IMグローバルリミテッドのサイトへのアクセスは殆ど日本国内からのみになっているようです。

過去3か月間の月間のアクセス数は2023年9月には検出限界以下、10月と11月は月間で1800回、つまり1日当たり60回程度と決して多くはありません。そして上の画像の下端に示されているようにアクセスの100%が日本国内からとなっているようです。一方で以下はARK IMグローバルリミテッドの会社概要のページの記述です。

最後の文節を以下に書き出します。

>ARK IM Global Ltd金融サービスは、世界中の機関および小売顧客に、世界140カ国以上のお客様に、超低スプレッド、重複のない見積もり、完全なストレートスルー処理、絶対的な透明性、最新の取引技術を提供しています。

世界140カ国以上のお客様」と書いてあるのに事実としては日本国内からしかアクセスがない、しかも1日当たりのアクセス数がわずか60回という状況なのですから到底信用出来る記述とは思えません。

ちなみに表題2番目のFXLグローバルリミテッドへのアクセス数はさらに少なくて検出限界以下です。最後のGOCCfxのアクセス状況は以下のようになっています。

2023年8月に月間3万7200回だったアクセス数は9月、10月には10分の1以下の月間3200回に激減し、11月のアクセス数は検出限界以下になっているようです。アクセスはアメリカ、アラブ首長国連邦 (UAE)、イギリス、オマーンの4ヵ国からに集中しているようです。

改めて結論するまでもなく、本項で検証した3つのサイトは投資先として全く信用出来ません。情報開示は明らかに不充分、不適切であり、記述内容には事実とは思えない部分が多いです。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。