検証23
本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘、被害報告が確認されています。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証13」、「検証14」、「検証15」、「検証16」、「検証17」、「検証18」、「検証19」、「検証20」、「検証21」、「検証22」に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証11ページ目です。「検証24」、「検証25」、「検証26」、「検証27」、「検証28」、「検証29」、「検証30」、「検証31」、「検証32」、「検証33」、「検証34」、「検証35」、「検証36」、「検証37」、「検証38」、「検証39」、「検証40」、「検証41」、「検証42」、「検証43」、「検証44」、「検証45」、「検証46」、「検証47」、「検証48」、「検証49」、「検証50」、「検証51」、「検証52」、「検証53」、「検証54」、「検証55」、「検証56」、「検証57」、「検証58」、「検証59」、「検証60」、「検証61」、「検証62」、「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」、「検証71」、「検証72」、「検証73」、「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。
●International Forex (インターナショナルフォレックス https://www.international-forex.com/Jp)
●Center focus guide global limited (センターフォーカスガイドグローバルリミテッド https://www.center-focus.com/Jp)
●International Forex (インターナショナルフォレックス https://www.internationalforex.net/Jp)
●Ants Technology Development LTD (Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド https://www.ants-limited.com/Jp)
●East Century Group Limited (イーストセンチュリーグループリミテッド https://www.ecg-limited.com/Jp)
●ZERO REFINE GROUP LIMITED (ゼロリファイングループリミテッド https://zerorefine.com/Jp)
●International Pacific Coapital Limited (インターナショナルパシフィックキャピタルリミテッド https://www.intpacific.com/En.html)
●CAMEL FINANCIAL LIMITED (キャメルファイナンシャルリミテッド https://www.camel-financial.com/En.html)
●PATTON SECURITIES INTERNATIONAL LTD (パットンセキュリティーズリミテッド https://www.pattonfx.com/En.html)
●SGP-Limited (SGP-リミテッド https://www.sgp-limited.com/Jp)
●International Forex (インターナショナルフォレックス https://www.internationalforex.vip/)
●Starek Co. Ltd (Starek カンパニーリミテッド http://www.starekfx.com/jp/)
●Bairrada International Limited (Bairradaインターナショナルリミテッド https://www.bairradaforex.com/En.html)
●Pandora Finance Co., Limited (パンドラファイナンスカンパニーリミテッド https://www.pandorafxco.com/En.html)
●Elderton (エルダートン https://eldertonsfx.com/Jp)
●Dacland Capital (DACランドキャピタル https://www.dacland-forex.com/jp/)
●Wealth Sailing Limited (ウエルスセーリングリミテッド http://wealth-sailing.com/)
●Cang Limited (Cangリミテッド https://www.cangindex.com/)
●NYIMEX WTI (https://www.nyimex.com/)
●INST Global Limited (INSTグローバルリミテッド https://www.instglobalventures.com/En.html)
●NYIMEX WTI (https://www.nyimex.com/)
●Lead Deer Company Limited (リードディアカンパニーリミテッド https://www.leaddeerltd.com/Jp)
●BORACIRCLE (ボラサークル https://www.boracircle.com/Jp/)
●BORACIRCLE (ボラサークル https://www.boracircles.com/Jp/)
●JUNE BOWES DEVELOPMENT GROUP LIMITED (JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド https://junelimited.com/Jp/)
●JUNE BOWES DEVELOPMENT GROUP LIMITED (JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド https://june-limited.com/Jp/)
●Dux Holding Group Limited (DUXホールディンググループリミテッド https://www.dux-holding.com/Jp/index)
●Gulf Economic Capital (ガルフエコノミックキャピタル https://www.gulfeconomiccapital.com/Jp/)
まず以下の2つのサイトを検証します。
●International Forex (インターナショナルフォレックス https://www.international-forex.com/Jp)
●Center focus guide global limited (センターフォーカスガイドグローバルリミテッド https://www.center-focus.com/Jp)
これら2つのサイトは互いに酷似しているのでまとめて検証します。さらにこれら2つのサイトは「検証16」で検証したMax Market FX (マックスマーケットFX https://www.maxmarketfx.com/Jp)→その後、改称してInternational Forex (インターナショナルフォレックス) などのサイト、さらに以下で検証しているInternational Forex (インターナショナルフォレックス https://www.internationalforex.net/Jp) 以下の12個のサイトと非常によく似ています。特にインターナショナルフォレックスという名称のサイトは合計4つも確認されています。それぞれの検証を併読してください。
そして本項で検証する2つのサイトの内、1つ目のインターナショナルフォレックスのサイトは「検証16」で検証したマックスマーケットFXと同じIPアドレス上にあることで見つかってきたサイト、2つ目のセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドのサイトは「検証22」で検証したAGA Traders Group Limited (AGAトレーダーズグループリミテッド https://www.agatrader.com/) 、Fchousekeeper (Fcハウスキーパー https://www.foreignexchangehousekeeper.com/En) 、Ethusdt international limited (Ethusdtインターナショナルリミテッド https://ethusdtbtc.com/Jp/) 、East Century Group Limited (イーストセンチュリーグループリミテッド https://www.east-century.com/Jp/) 、Clearing falcon group limited (クリアリングファルコングループリミテッド https://clearingfalcon.com/) や以下で検証しているLead Deer Company Limited (リードディアカンパニーリミテッド https://www.leaddeerltd.com/Jp)のサイトとIPアドレスを共有していることで見つかってきたサイトです。また後に以下で検証しているAnts Technology Development LTD (Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド https://www.ants-limited.com/Jp)、East Century Group Limited (イーストセンチュリーグループリミテッド https://www.ecg-limited.com/Jp)の2つのサイトも同じIPアドレスを共有しているサイトであることが判明しています。
左下はマックスマーケットFXと同じIPアドレス (45.134.168.175) 上にあるサイトを探した結果、右下はAGAトレーダーズグループリミテッド (https://www.agatrader.com/) と同じIPアドレス (116.213;40.205) 上にあるサイトを探した結果のキャプです。マックスマーケットFXとIPアドレスを共有サイトとしてインターナショナルフォレックスのサイト (international-forex.com)、AGAトレーダーズグループリミテッドと同じIPアドレス上にある10個のサイトの最後にセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドのサイト(center-focus.com) が検出されています。
これらのサイトはいずれもFX業者のサイトであり、偶然同じIPアドレス上にFX業者のサイトばかり集まってくるということは考えにくいのでIPアドレスを共有するサイトは当然同じグループによって運営されている可能性が高いと考えられます。
とにかくこうして見つかってきた2つのサイトに行ってみました。以下がサイトの冒頭部のキャプです。
表示対応言語はインターナショナルフォレックスのサイトでは英語、香港語、日本語、韓国語、タイ語の5つ、センターフォーカスガイドグローバルリミテッドの場合は英語、香港語、日本語の3つになっています。そしてこれら2つのサイトは互いに明らかに似ています。さらに既に上で書きましたが、これら2つのサイトは以下に冒頭部のキャプを再掲したマックスマーケットFXなど「検証16」で検証した7つのサイトとも明らかに似ています。
これらのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。例えば「検証16」で検証した7つのサイトで共通して存在するということで比較の対象にしたマルチプラットフォーム対応を説明し。IPhone用、アンドロイド用、パソコン用のMT5トレーディングソフトのダウンロードボタンが用意されている部分のキャプを以下に示します。以下、順にインターナショナルフォレックスのサイト、センターフォーカスガイドグローバルリミテッドのサイト、マックスマーケットFXのサイトからのキャプです。
左側の説明文の中にサイト名が出てくるので完全に同じではありませんが、この部分でも3つのサイトが互いに非常に似ているのが分かります。
次にインターナショナルフォレックスとセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドのサイトで連絡先情報を探しましたが見つかってきた情報は限られています。まず以下がインターナショナルフォレックスのお問い合わせのページにある連絡先情報です。
>住所:UNIT 4532 BLACKFRIARS ROAD LONDON UNITED KINGDOM SE18PB
>電話番号:+1 (318)491-8005
>メールボックス:support@international-forex.com
この連絡先情報は「検証16」で検証したマックスマーケットFXの連絡先情報とほぼ同じです。以下にマックスマーケットの連絡先情報のキャプを示します。
メールアドレスだけは互いに異なりますが、住所と電話番号は完全に同じです。またマックスマーケットFXの検証で指摘しましたが住所がイギリスのロンドンなのに電話番号がイギリスの国番号である[+44]から始まっておらず[+1]から始まっています。これはアメリカあるいはカナダの国番号です。さらに国番号に続く部分のエリアコードと呼ばれる部分が(318)となっていますがこれはアメリカのエリアコード一覧を見るとこれはルイジアナ州のエリアコードです。 住所と電話番号は全く一致していません。
またイギリスの住所にも疑問があります。
>住所:UNIT 4532 BLACKFRIARS ROAD LONDON UNITED KINGDOM SE18PB
最初の「UNIT 4532」は部屋番号ではないかと思われます。その次が「BLACKFRIARS ROAD」となっていますが通りの名称だけで番地がなく、不完全な住所と思われます。検索してみるとweworkというシェアオフィス業者の拠点がこのBlackfiars Roadに存在することが判明しました。住所は以下のキャプに示しましたが、「41 Blackfriars Road, London SE1」となっています。
マックスマーケットFXやインターナショナルフォレックスの住所が番地の情報がない不完全な住所になっているのは番地を書いてしまうとシェアオフィス業者を使っていることが分かってしまうからではないかと疑わざるを得ません。
一方、センターフォーカスガイドグローバルリミテッドの連絡先情報は以下のキャプに示したメールアドレスが記されているだけで住所も電話番号もありません。これは話になりません。
サイトに記されている連絡先情報におかしな部分があるとか全く不充分であるという状況なので次に一連の中国系と思われるサイトでイギリスの法人登録が見つかることからここで検証しているインターナショナルフォレックスとセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドについてもイギリスの法人登録を探してみました。まずインターナショナルフォレックスについてですが、イギリスの法人登録で最も名称が似ているのは以下のキャプに示したINTERNATIONAL FOREX BAILEY CAPITAL LIMITEDという法人の登録です。
これがインターナショナルフォレックスのサイトに対応する法人登録か結論するのは難しいです。何しろインターナショナルフォレックスまでは法人名と一致していますが「BAILEY CAPITAL」という部分が何処から来ているのか不明です。一方でこの法人登録で経営者情報を見るとWANG, Dengjunという中国国籍、中国在住の人物になっています。
この人物の住所は
>No. 64, F/L 8, Unit 1, Bldg. 14, No. 12 Guoyan Street, Wuhou District, Chengdu City, China, 610000
となっており、これは四川省成都市武侯区という区域を示すようです。中国国籍、中国在住の人物が経営しているという状況は一連の中国系と思われるサイトと似通っているようにも思われますが、結局これがここで検証しているインターナショナルフォレックスの法人登録なのかどうかについて決定的な判断材料とは言い難いです。
一方でもう一つの検証対象であり、サイトの連絡先情報にはメールアドレスしか記されていなかったセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドについては法人名が完全に一致するイギリスの法人登録が見つかってきました。以下に法人登録情報のキャプを示します。
法人登録の登録日は2021年1月27日とかなり新しいです。この検証は2021年3月半ばに書いているので登録から2ヶ月も経過していません。業種はソフトウエア関係になっています。住所は以下のようになっています。
>Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH
これは「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われるサイトで繰り返し登場している住所と全く同じで下で検証しているAntsテクノロジーデベロップメントリミテッド、ゼロリファイングループリミテッド、リードディアカンパニーリミテッドのイギリスの法人登録でも全く同じ住所が所在地とされています。詳しくはリードディアカンパニーリミテッドの検証を参照してください。
そしてこの法人登録で経営者となっているのが以下にキャプを示しますが中国国籍、中国在住のGE, Lanという人物です。そしてこの人物は1979年2月生まれとなっています。
この1979年2月生まれのGE, Lanという中国人は以下で検証しているリードディアカンパニーリミテッドのイギリスの法人登録で経営者となっている人物と同じ人物ではないかと思われます。これも詳しくはリードディアカンパニーリミテッドの検証を参照してください。
さらに法人登録時の提出書類を見るとこのGE, Lanという人物がセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドの100%の株主にもなっていて中国の住所が記されています (以下のキャプ参照)。
>No.106, SONGSHAN ROAD, XIYUAN SUB-DISTRICT, HUANCUI DISTRICT, WEIHAI, SHANDONG CHINA 264200
これは調べてみると山東省威海市環翠区(かんすい-く) という地域の住所のようです。またこの住所は「検証22」で検証したEast Century Group Limited (イーストセンチュリーグループリミテッド https://www.east-century.com/Jp/) のイギリスの法人登録で経営者となっていたYUE, Xiufuという人物の住所と一致しています。一方で1979年2月生まれのGE, Lanは以下で検証しているリードディアカンパニーリミテッドの経営者と一致しているのですが、リードディアカンパニーリミテッドの法人登録での住所は黒竜江省ハルビン市となっていて全く異なります。何がどうなっているのかよく分かりませんが、これらの情報は信頼できるものかどうか相当に疑問と思われます。
さらに連絡先情報など求めて2つのサイトのWho Is 情報を確認しました。まず以下に示したのがインターナショナルフォレックスのサイトのWho Is情報です。
まず黄色の枠に囲った部分にサイトの登録・開設日が2021年2月25日と記されています。この検証は2021年3月半ばに書いているのでまだ1ヶ月も経過していない新しいサイトです。上で示したインターナショナルフォレックスのものかどうかよく判断が難しいINTERNATIONAL FOREX BAILEY CAPITAL LIMITEDという法人の登録には法人登録の日付が2020年8月19日となっていましたから半年も時期がずれています。やはりこのイギリスの法人登録はここで検証しているインターナショナルフォレックスとは無関係なのかもしれません。
そして赤枠で囲った部分にある所在地情報はGuangdong, CNとだけ記されており、これは中国の広東省を意味します。これだけの情報ですし、広東省に本当に本拠があるかどうかも極めて疑わしいですがやはり中国との結びつきが示唆されます。
次はセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドのサイトのWho Is情報です。
黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録開設日は2021年1月26日となっています。こちらもこの検証を書いている時点で2ヶ月未満という新しいサイトです。そして赤枠で囲った部分にある登録者の情報は登録機関名が「center focus guide global limited」、その所在地がAnhui, CNとなっています。これは中国の安徽省を意味します。インターナショナルフォレックスとセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドのサイトは明らかに互いに似ていて同じグループによるサイトとしか思えないのにWho Is情報は広東省と安徽省に分かれているのですからいずれの所在地情報も信用する気になりませんがやはり中国関連である可能性が高いと考えざるを得ません。
結論としてこれら2つのサイトは信用出来るサイトとは全く思えません。現時点でこれらのサイトへの投資を勧誘されたとか出金出来なくなったといった証言は確認されていませんが、同じグループによって運営されている可能性が高いサイトでは既に被害報告なども出ている状況ですからこれらのサイトについても危険なサイトと考えざるを得ません。これらのサイトでの投資勧誘を受けても決して応じないことを推奨します。
※付記
インターナショナルフォレックスについて勧誘されたという投稿がYahoo知恵袋に出てきました。
詳しい状況は不明ですがマッチングアプリで知り合った人物に勧誘されたようです。やはりこのサイトについても詐欺に使われているものと考えられます。
●International Forex (インターナショナルフォレックス https://www.internationalforex.net/Jp)
インターナショナルフォレックスというサイトは既に2つ確認されています。上で検証したインターナショナルフォレックス (https://www.international-forex.com/Jp)、「検証16」で検証した当初はマックスマーケットFXというサイト名だったインターナショナルフォレックス (https://www.maxmarketfx.com/Jp) の2つです。そして全く同じインターナショナルフォレックスという名称でサイトの見かけも非常によく似たサイトが既知のインターナショナルフォレックスとは異なるURLアドレスで登場してきました。そして同時に既知の2つのインターナショナルフォレックスのサイトは閉鎖されていることも確認しました。ここで検証する新たなインターナショナルフォレックスのサイトは後継サイトということになるのかもしれません。
この新たなインターナショナルフォレックスのサイトの存在については以下にキャプを示すYahoo知恵袋に出てきた質問で知ることになりました。
この質問投稿にあったURLアドレスからサイトにアクセスしてみるとサイト名から予測はされていましたが上で検証したインターナショナルフォレックスと極めてよく似たサイトであることが判明しました。以下がサイト冒頭部のキャプです。
この冒頭部だけ見ても上で検証したインターナショナルフォレックス (https://www.international-forex.com/Jp) のサイトと極めてよく似ていて区別不能です。表示言語の選択肢も英語、香港語、日本語、韓国語、タイ語の5つで全く同じです。さらに例えば以下のキャプに示したマルチプラットフォーム対応を説明する部分でも上で検証したインターナショナルフォレックスなど同じテンプレートから作られたサイトと極めてよく似ていて見分けがつきません。
さらに連絡先情報を見ると以下のようになっています。
>住所:UNIT 4532 BLACKFRIARS ROAD LONDON UNITED KINGDOM SE18PB
>電話番号:+1 (318)491-8005
>メールボックス:support@international-forex.net
この連絡先情報の住所は上で検証したインターナショナルフォレックスの連絡先と全く同じです。メールアドレスだけサイトのドメイン名を反映したアドレスに変更されています。そして住所がイギリスのロンドンなのに電話番号は[+1]というアメリカあるいはカナダの国番号から始まっていて住所と電話番号が矛盾しています。
とにかくこのインターナショナルフォレックスのサイトは明らかに同じテンプレートを使いまわし、URLアドレスのみ変更して立ち上げたサイトです。サイトのURLアドレスを何らかの理由で変更する必要が生じたとしても普通ならば旧サイトから新サイトにリダイレクトされるようにするとか、新しいサイトに移行したことを告知する案内が表示されるという形で旧サイトの時代からサイトを使っていた人たちに便宜を図るでしょう。しかし閉鎖された2つのインターナショナルフォレックスのサイトは単に閉鎖されただけでアクセスできないという表示が出るだけです。明らかにおかしいです。
さらにこのインターナショナルフォレックスの住所がイギリスになっていると書きましたがこのサイトの「International Forexを選択する理由」という部分にある記述と矛盾があります。以下がその選択する理由の部分のキャプです。
問題の矛盾する記述は「6つの理由」を示す6つの枠の内、左上の枠にあります。その部分を拡大します。
>本社・ワシントンDC
と書いてあります。これはアメリカの首都であるワシントンDCでしょう。連絡先情報にはイギリス・ロンドンの住所しかないのにこちらにはアメリカに本社があると書いてあるのです。意味が分かりません。
さらに連絡先情報を探してWho Is 情報を確認しました。以下にキャプを示します。
まず黄色の枠で囲った部分にあるWho Is 情報を見るとサイトの登録・開設日が2021年8月11日になっています。本項の最初に引用したYahoo知恵袋の質問は2021年8月24日付ですからこのサイトが登録・開設されてからわずか半月ほどで既に勧誘が行われてYahoo知恵袋に質問が出てきたということになります。ちなみに上で検証したインターナショナルフォレックス (https://www.international-forex.com/Jp)のサイトの登録・開設日が2021年2月25日、「検証16」で検証した当初はマックスマーケットFXというサイト名だったインターナショナルフォレックス (https://www.maxmarketfx.com/Jp) のサイトの登録・開設日は2020年10月7日となっています。半年以下という短期間でサイトが使い捨てにされていることになります。
そして赤枠で囲った部分に運営者に関する情報がありますが殆ど空欄です。辛うじて所在地がHK (香港)であることだけが記されています。やはりインターナショナルフォレックスの運営元はアメリカでもイギリスでもなく、中国にある可能性が高いように思われます。
言うまでもありませんが、この新しいインターナショナルフォレックスのサイトも全く信用出来ません。絶対に口座開設などしないようにするべきです。
●Ants Technology Development LTD (Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド https://www.ants-limited.com/Jp)
●East Century Group Limited (イーストセンチュリーグループリミテッド https://www.ecg-limited.com/Jp)
AntsテクノロジーデベロップメントリミテッドはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、2つ目のイーストセンチュリーグループリミテッドはAntsテクノロジーデベロップメントリミテッドのサイトが使っているIPアドレス (116.213.40.205) を使っているサイトを検索することで見つかってきたサイトです。同じIPアドレスを共有していることで見つかってきたサイトで互いにかなり似ているサイトなのでまとめて検証します。尚、「検証22」でEast Century Group Limited (イーストセンチュリーグループリミテッド https://www.east-century.com/Jp/)という全く同じ名称のサイトを検証していますが、これとはURLが異なる別サイトなので注意してください。
そしてこれら2つのサイトは上で検証した2つのインターナショナルフォレックスおよびセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドの計3つのサイト、さらには「検証16」で検証したマックスマーケットFXなど7つのサイトと非常に似ており、同じテンプレートから作られたサイトと思われます。さらにこれら2つのサイトは詳しくは後述しますが「検証16」で検証したHONCHリミテッド (honchmarket.com)とビクトリーファルコンサービスリミテッド (victoryfalcon.com)、上で検証したセンターフォーカスガイドグローバルリミテッド (www.center-focus.com/Jp)や下で検証しているリードディアカンパニーリミテッド (https://www.leaddeerltd.com/Jp)など10個以上のサイトと同じIPアドレス (116.213.40.205) を共有しているサイトでもあります。
まずAntsテクノロジーデベロップメントリミテッドのサイトを知ることになったYahoo知恵袋の投稿を引用します。
質問の背景、なぜこの質問をしているのかなど何も分かりませんが、とにかくこの質問にあるURLアドレスからサイトにアクセスしてみました。以下に本稿のもう1つの検証対象であるイーストセンチュリーグループリミテッドのサイトからのキャプ、上で検証したインターナショナルフォレックスのサイトからのキャプと3つのキャプを順に並べて示します。
まずイーストセンチュリーグループリミテッドのサイト冒頭はインターナショナルフォレックスのサイト冒頭と明らかに似ています。Antsテクノロジーデベロップメントリミテッドのサイトは一見すると全く違うようにも見えますがよく見ると背景画像以外の部分はやはり極めてよく似ています。メニューバーの項目はいずれの場合も左から「ホーム」「プラットホーム」「製品」「ニュース」「助けて」「私たちに関しては」「言語」「ログイン」「登録する」の9項目で同じです。ちなみに表示対応言語はAntsテクノロジーデベロップメントリミテッドでもイーストセンチュリーグループリミテッドでも英語、香港語、日本語の3つです。
またこの冒頭部の背景画像はスライドショー形式で3つのパターンが入れ替わるようになっています。例えば2番目の背景画像で取得したAntsテクノロジーデベロップメントリミテッド、イーストセンチュリーグループリミテッド、上で検証したインターナショナルフォレックス3つのサイトのキャプを以下で比較します。
この2番目の背景画像でのキャプを見ると明らかに3つのサイトが同じテンプレートから作られたサイトであることが分かります。キャプは省略しますがもう1つの、3番目の背景画像もこれら3つのサイトで同じです。
さらにこれらのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。上のインターナショナルフォレックスとセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドの検証でも取り上げたマルチプラットフォーム対応を説明し、IPhone用、アンドロイド用、パソコン用のMT5トレーディングソフトのダウンロードボタンが用意されている部分のキャプをAntsテクノロジーデベロップメントリミテッド、イーストセンチュリーグループリミテッド、上で検証したインターナショナルフォレックスの順で以下に示します。
よく見ると左側の文章の中に出てくるそれぞれのサイトの名称、「Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド」と「イーストセンチュリーグループリミテッド」、「インターナショナルフォレックス」の部分だけは異なりますが一見して全く同じに見えます。
次に金融ライセンスに関する記述とか連絡先情報を探しましたが、金融ライセンスに関する情報は何も見つかりません。連絡先情報も極めて乏しく、それぞれ辛うじてメールアドレスが小さな活字で示されているだけです。以下、順にAntsテクノロジーデベロップメントリミテッド、イーストセンチュリーグループリミテッドの連絡先情報のキャプです。「私たちと連絡を取り合います。」という部分だけが大きな活字になっているのに比べてその下に記されている肝心のメールアドレスの活字が異様に小さくなっています。
Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド:info@ants-limited.com
イーストセンチュリーグループリミテッド:info@ecg-limited.com
連絡先情報がメールアドレスしか開示されていないというのは問題外としか思えません。そこでさらに連絡先情報を求めて以下にキャプを示しましたがそれぞれのサイトのWho Is 情報を確認しました。
黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設の日付、赤枠で囲った部分にある所在地情報をまとめます。
サイト名 登録・開設日 所在地
Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド 2021年3月31日 香港
イーストセンチュリーグループリミテッド 2021年2月24日 中国・Anhui (安徽省)
いずれもかなり新しく解説されたサイトであることは確かです。所在地は明らかに同じグループによって運営されているとしか思われないサイトであるにも関わらず。香港と中国の安徽省と分裂しています。この所在地情報もどれほど信用出来るかは疑問です。
そこで「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われるサイトの多くでイギリスの法人登録が見つかっていることからこれらのサイトについてもイギリスの法人登録を探してみました。するとAntsテクノロジーデベロップメントリミテッドのものらしき法人登録が見つかってきました。以下にキャプを示します。
まず法人登録の日付が2021年4月7日と非常に新しいことが分かります。この検証は2021年4月下旬に書いているので法人登録から1ヵ月も経過していません。サイトのWho Is情報にあったサイトの登録・開設日が2021年3月31日でしたから法人登録の日付とちょうど1週間ずれているだけです。この法人登録がここで検証しているサイトと対応する法人登録である可能性は高いものと考えます。
そして法人登録上の住所は以下のようになっています。
>Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH
これは「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われるサイトで繰り返し登場している住所と全く同じで上で検証したセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドや下で検証しているゼロリファイングループリミテッド、リードディアカンパニーリミテッドのイギリスの法人登録でも全く同じ住所が所在地とされています。詳しくはリードディアカンパニーリミテッドの検証を参照してください。いずれにしろこの住所にAntsテクノロジーデベロップメントリミテッドが実在するとは考えにくいです。
そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示したREN, Hongshengという中国国籍、中国在住の人物が経営者となっています。
そして法人登録時の提出書類を見るとこの人物が唯一の株主ともなっており、中国の住所が開示されています。
>BUILDING A3, XINYANGWANG SCIENCE AND TECHNOLOGY INNOVATION PARK, 880 JIANGYANG SOUTH ROAD, BAOSHAN DISTRICT SHANGHAI CHINA 201900
どれほど信頼出来るかは非常に疑問ですがこれは中国の上海市宝山区 (ほうざん-く) という場所の住所のようです。この住所が信頼出来るとは思えませんがAntsテクノロジーデベロップメントリミテッドの運営本拠はやはり中国にある可能性が高いように思われます。尚、このREN, Hongshengという中国人経営者は「検証22」で検証したMARVALLE 3THグループリミテッドの法人登録上の経営者である人物と同一人物である可能性が高いです。
一方でイーストセンチュリーグループリミテッドについては相当すると思われるイギリスの法人登録は「検証22」で検証したもう1つのEast Century Group Limited (イーストセンチュリーグループリミテッド https://www.east-century.com/Jp/)の方で取り上げた法人登録 (法人番号:13149785)しか見当たりません。2つのイーストセンチュリーグループリミテッドのサイトの見かけは明らかに異なりますが、同じIPアドレス上にあることなどから同一グループによるサイトである可能性が高く、1つの法人登録に対して2つのサイトが存在している異様な状況になっていると思われます。
結論としてこれら2つのサイトも到底信用出来るサイトとは思えません。被害報告が確認されているわけではありませんが非常に危険なサイトと思われるのでこれらのサイトでの投資勧誘を受けても決して応じないことを強く推奨します。
●ZERO REFINE GROUP LIMITED (ゼロリファイングループリミテッド https://zerorefine.com/Jp)
●International Pacific Coapital Limited (インターナショナルパシフィックキャピタルリミテッド https://www.intpacific.com/En.html)
●CAMEL FINANCIAL LIMITED (キャメルファイナンシャルリミテッド https://www.camel-financial.com/En.html)
●PATTON SECURITIES INTERNATIONAL LTD (パットンセキュリティーズリミテッド https://www.pattonfx.com/En.html)
●SGP-Limited (SGP-リミテッド https://www.sgp-limited.com/Jp)
これら5つのサイトも「検証16」で検証したMax Market FX (マックスマーケットFX、現在は改称してインターナショナルフォレックス ) などの8つのサイト、上で検証しているInternational Forex (インターナショナルフォレックス) 以下の5つのサイトと明らかに似ており、同じグループによって同じテンプレートから作られたと思われるサイトです。尚、2番目のサイトはインターナショナルパシフィックキャピタルリミテッドとしていますが英語のスペルは「Capital (キャピタル)」ではなく、「Coapital」です。しかしこんな英単語は存在しないのでおそらくスペルミスと考えてキャピタルと表記しています。
そしてまず最初のゼロリファイングループリミテッドはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトであり、2番目のインターナショナルパシフィックキャピタルリミテッドのサイトは画像検索で見つかってきたサイト、3番目のキャメルファイナンシャルリミテッドは敢えてリンクはしませんが海外のFX業者比較サイトで見つけたサイト、4番目のパットンセキュリティーズリミテッドは後述しますが法人登録上の住所から見つけてきたサイト、5番目のSGP-リミテッドは「検証35」で検証したセレクトグローバルと同じIPアドレス上にあることで見つかってきたサイトです。
です。まずゼロリファイングループリミテッドのサイトを知ることになったYahoo知恵袋への投稿から引用します。
「外国人の友人」から登録を勧められているとあるだけで詳しい状況は不明ですが投稿者が無条件で信用するのは危険と感じていることは分かります。とにかくZERO REFINE GROUPを検索してサイトを見つけてきました。以下にサイト冒頭部のキャプを示します。
表示言語の選択肢は英語、香港語、日本語の3つです。このサイト冒頭部は上で検証したAntsテクノロジーデベロップメントリミテッドのサイトに最も似ています。以下にAntsテクノロジーデベロップメントリミテッドのサイト冒頭のキャプを再掲します。
メニューバーの配色やメニューバーの項目名、その並び順、表示言語の選択肢 (英語、香港語、日本語)、そしてスライドショー形式で入れ替わる背景画像などゼロリファイングループリミテッドとAntsテクノロジーデベロップメントリミテッドのサイトは互いに酷似しています。
そしてこの背景画像は同じテンプレートから作られたと思われる10個以上のサイトと同様にスライドショー形式で3種類の背景画像が入れ替わり表示されるようになっており、背景画像の2番目、3番目は他の10個以上のサイトと同じものになっています。以下はゼロリファイングループリミテッドの背景画像の2番目のキャプです。
これを例えば本ページの最初に検証したインターナショナルフォレックス (https://www.international-forex.com/Jp) の背景画像の2番目のパターン (以下に再掲) と比較すると同じ背景画像が使われていることが分かります。
次にゼロリファイングループリミテッドのサイトからの画像検索で見つかってきたインターナショナルパシフィックキャピタルリミテッドとFX業者の比較サイトから見つけてきたキャメルファイナンシャルリミテッド、法人登録上の住所を共有していることで見つかってきたパットンセキュリティーズリミテッド、「検証35」で検証しているセレクトグローバルと同じIPアドレス上にあることで存在に気が付いたSGP-リミテッドについてもサイト冒頭部のキャプを以下に順に示します。
表示対応言語はインターナショナルパシフィックキャピタルリミテッドが英語、香港語、日本語の3つ。キャメルファイナンシャルリミテッドの場合は英語と中国語、パットンセキュリティーズリミテッドは英語のみでいずれも日本語には対応していません。一方、SGP-リミテッドは日本語に対応しており、対応言語は英語、香港語、日本語の3つです。背景画像は「検証16」で検証したMax Market FX (マックスマーケットFX、現在は改称してインターナショナルフォレックス ) などの8つのサイト、上で検証しているInternational Forex (インターナショナルフォレックス) などのサイトで使われている背景画像と同じものであり、明らかに同じグループによるサイトでしょう。
さらに一連のサイトと本項で検証している5つのサイトが似ているのはこの冒頭部だけではありません。同じテンプレート由来と思われる他のサイトの検証でもサイト間の比較に用いましたが以下にマルチプラットフォーム対応を説明し、IPhone用、アンドロイド用、パソコン用のMT5トレーディングソフトのダウンロードボタンが用意されている部分のキャプを表題と同じ順 (ゼロリファイングループリミテッド → インターナショナルパシフィックキャピタルリミテッド → キャメルファイナンシャルリミテッド→パットンセキュリティーズリミテッド→SGP-リミテッド) で示します。
上の5つのキャプの左側にある文章の部分はそれぞれのサイト名を入れ替えただけ、右側のスマホが3台扇型に並ぶ画像はスマホに映るチャートなども含めて全く同じ画像でしょう。
また本ページの以下で検証しているインターナショナルフォレックス (https://www.internationalforex.vip/)、Starek カンパニーリミテッド、Bairradaインターナショナルリミテッド、パンドラファイナンスカンパニーリミテッド、DACランドキャピタル、ウエルスセーリングリミテッド、Cangリミテッド、INSTグローバルリミテッド、NYIMEX WTIといったサイトでも同じ説明文と画像の組み合わせが使われています。
さらにこのスマホ3台の画像は以下のサイトでも使われていることが確認されています。
「検証16」:マックスマーケットFX、HONCHリミテッド、KENKEキャピタルグローバルリミテッド (http://kenke-fx.com/Jp)、Shyingグローバルリミテッド、Huangdingインターナショナル、HungDingファイナンシャル 、ビクトリーファルコンサービスリミテッド 、KENKEキャピタルグローバルリミテッド (https://kenkefx.com/Jp)
「検証22」:Ethusdtインターナショナルリミテッド、イーストセンチュリーグループリミテッド
「検証23」(本ページ):インターナショナルフォレックス、センターフォーカスガイドグローバルリミテッド、マックスマーケットFX、Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド、イーストセンチュリーグループリミテッド、ゼロリファイングループリミテッド、インターナショナルパシフィックキャピタルリミテッド、キャメルファイナンシャルリミテッド、パットンセキュリティーズリミテッド、SGP-リミテッド
「検証27」:IOTAグローバルリミテッド、サウスセンチュリーグループリミテッド、BKYHYOリミテッド (https://bkyhyo.com/Jp)、リッチネスエンパイアリミテッド、BKYHYOリミテッド (https://www.bkyhyoltd.com/Jp)、アワーカンパニー、interva (https://intervatefex.com/Jp)、interva (https://rfgfx.com/Jp)、エルダートン / interva、gsfx、AUSグローバルリミテッド、SMK、イルミナティ マーケッツ リミテッド、Auricマーケッツリミテッド、MGLグローバル、OTAマーケッツ (https://otamarketsltd.com/jap)、IGグローバルリミテッド (https://gmifxltd.net/jap)、ベストンFX (https://lesenfx.com/jap)、アワーカンパニー (https://bellpottergos.com/Jp.html)
「検証28」:Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド、フィッターFXグローバルリミテッド、BCHグローバルリミテッド、CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド、8848グローバルリミテッド、ニューディファーグローバルリミテッド
「検証37」:SAENマーケッツリミテッド (https://www.saenfx.com/en/)、FTSEファイナンシャルリミテッド、ブロードフォレックス、GAVINグローバルリミテッド、YSZ、Lunbouxリミテッド、SAENマーケッツリミテッド https://www.saenmarkets.com/en/)、ANCHGOリミテッド
当然これらのサイトが組織的に繋がっている可能性が考えられると思います。
次に連絡先情報を探しましたが5つのサイトのいずれについても開示されている情報はわずかです。まずゼロリファイングループリミテッドとインターナショナルパシフィックキャピタルリミテッド、最後のSGP-リミテッドについては以下にキャプを示しましたがメールアドレスが1つあるだけです。
ゼロリファイングループリミテッド:info@zerorefine.com
インターナショナルパシフィックキャピタルリミテッド:info@intpacific.com
SGP-リミテッド:info@sgp-limited.com
3番目のキャメルファイナンシャルリミテッドについても開示されているのは以下のキャプに示した電話番号とメールアドレスだけです。
Telephone: +17743029807
E-mail: hungding@camel-financial.com
しかしこの電話番号がよく分かりません。スペースとかハイフンで区切りが示されていないのでどこまでが国番号でどこから局番なのか分からないのです。国際電話の国番号リストを調べても[+17]とか[+177]という国番号は存在しないので[+1]だけが国番号と考えざるを得ず、これはアメリカあるいはカナダの電話番号ということになりますが本当にこの電話番号が使われている番号なのかは未確認です。
4つ目のパットンセキュリティーズリミテッドについての連絡先情報は以下に示したメールアドレスのみです。
>cs@pattonfx.com
これら5つのサイトとも開示されている連絡先情報がメールアドレスとせいぜい電話番号だけでは情報開示として明らかに不適切、不充分です。金融ライセンスに関する記述とか経営者情報も見つかりません。そこで例によってまずぞれぞれのサイトのWho Is 情報を確認しました。Who Is 情報に所在地に関する情報が記されているのはインターナショナルパシフィックキャピタルリミテッドとパットンセキュリティーズリミテッドの場合のみです。以下にまずインターナショナルパシフィックキャピタルリミテッドのWho Is 情報のキャプを示します。
赤枠で囲った部分に所在地がHK、つまり香港であるとだけ記されています。ちなみに黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日が記されており、2021年4月25日となっています。
次はパットンセキュリティーズリミテッドのWho Is 情報です。
赤枠で囲った部分にある所在地情報はShanghai, CN、つまり中国の上海になっています。黄色の枠で囲った部分に示されているサイトの登録・開設日は2021年3月28日になっています。
ここで検証している4つのサイトについてWho Is 情報にある登録・開設日を以下に示します。
▼ゼロリファイングループリミテッド 2021年5月10日
▼インターナショナルパシフィックキャピタルリミテッド 2021年4月25日
▼キャメルファイナンシャルリミテッド 2021年3月3日
▼パットンセキュリティーズリミテッド 2021年3月28日
▼SGP-リミテッド 2021年6月20日
いずれも2021年3月以降に立ち上げられた新しいサイトばかりということになります。
さらに連絡先情報、運営者に関する情報を求めて例によってイギリスの法人登録を探してみると最後のSGP-リミテッドを除く4つのサイトについてそれぞれに対応すると思われる法人登録が見つかってきました。まずゼロリファイングループリミテッドのものと思われる法人登録です。
まず法人登録の日付は2021年5月14日となっており、Who Is 情報に記されていたサイトの登録開設日 (2021年5月10日)と4日ずれているだけです。そして登録住所が以下のようになっています。
>Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH
この住所は「検証13」以降で検証している一連の中国系と思われる詐欺サイトの住所として繰り返し登場しているサイトであり、上で検証したセンターフォーカスガイドグローバルリミテッド、Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド、さらに以下で検証しているリードディアカンパニーリミテッドでも法人登録上の住所とされている住所と全く同じです。この住所を所在地としている多くのサイトについては以下のリードディアカンパニーリミテッドの検証の中でリストにまとめてありますから参照してください。ともかくこの住所にゼロリファイングループリミテッドが実在する可能性は低いと思われますし、同じ住所を所在地とする他のサイトとの組織的な繋がりも疑われます。
そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下に示すYANG, Qianという中国国籍、中国在住の人物が唯一の経営者となっています。
さらに法人登録時の提出書類によればこの中国人経営者が100%の株主でもあるとなっており、中国での住所が示されています。
>1101, BUILDING 11, CHONGWENMEN DU SHI XIN YUAN, DONGCHENG DISTRICT, YUNNAN, CHINA 654000
しかしこの住所を調べてみましたが実在の住所かどうかも分かりません。「YUNNAN」は雲南省だと思われるのですが雲南省に「DONGCHENG DISTRICT」という地域は確認出来ませんし、「654000」という郵便番号も中国の郵便番号リストに該当がありません。この住所は完全にデタラメという可能性を疑わざるを得ません。
International Pacific Coapital Limited (インターナショナルパシフィックキャピタルリミテッド )については「 Coapital」が「Capital」のスペルミスではないかと最初に書きましたが見つかってきた法人登録は「 Coapital」ではなく「Capital」になっています。法人登録の日付は2021年3月3日となっていてサイトのWho Is情報にあったサイトの登録・開設の日付、2021年4月25日からは2ヶ月近くもずれています。
実はこの検証を書き終えてからかなり経過してこの法人登録の法人名と一致するやはり中国系の詐欺グループによる可能性が高いサイト、INTERNATIONAL PACIFIC CAPITAL LIMITED (インターナショナルパシフィックキャピタルリミテッド https://rifajp.com/) が見つかってきました。このサイトについては「検証13」で検証しているので参照してください。この法人登録は複数の詐欺サイトで繰り返し使い回されている可能性があるように思われます。
法人登録に戻って法人登録上の住所は
>6 Prospect Way, Royal Oak Industrial Estate, Daventry, Northamptonshire, United Kingdom, NN11 8PL
となっています。しかしこの住所を検索してみると右にキャプを示しましたがtailormade (https://www.tailormade-online.co.uk/) という看板やポスターや名刺、学校や企業の制服や作業着などの製造や販売、ロゴのデザインといった衣料、装飾、デザイン関係の業務を行う会社の住所に一致することが分かりました。Google ストリートビューでこの住所を見ると少なくともこのストリートビューの画像が撮影された2016年8月の時点で確かにtailormadeという企業がこの住所に実在していることが確認できます。
一方でこの住所には数百単位の法人登録が存在していることも確認できます。なぜこうなっているのか分かりませんがこの住所にインターナショナルパシフィックキャピタルリミテッドが実在するとは到底思えません。
次に法人登録の経営者情報のページを見るとインターナショナルパシフィックキャピタルリミテッドの唯一の経営者として登録されているのは以下のキャプに示しましたがマレーシア国籍、マレーシア在住のLEE, Yung Shernという人物です。
この人物は1997年9月生まれですからこの検証を書いている2021年6月現在で23歳ということになり、住所としてマレーシアの首都であるクアラルンプールの住所も書いてあります。そしてこの人物はDirector (社長) の職にあるだけでなく、インターナショナルパシフィックキャピタルリミテッド社の100%の株主でもあることになっています。しかしこの人物が本当にインターナショナルパシフィックキャピタルリミテッドの経営を握っているかどうかはかなり疑問と考えます。
法人登録の日付は2021年2月25日となっており、サイトのWho Is 情報にある登録・開設日、2021年3月3日と6日ほどしかずれていません。住所は
>4d Salisbury Road, Weston-Super-Mare, Somerset, United Kingdom, BS22 8EW
となっていますがこれは以下で検証しているパットンセキュリティーズを含む以下にまとめたサイトの法人登録に出てきた住所と全く同じです。
「検証18」 Linkhumインベストメントリミテッド → 法人登録
「検証20」 JINGERグローバルリミテッド → 法人登録
WEIKE → 法人登録
「検証23」 パットンセキュリティーズリミテッド → 法人登録
サウスセンチュリーグループリミテッド → 法人登録
アルトマンファイナンスインベストメント → 法人登録
「検証28」 CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド → 法人登録
プラスマーケットリミテッド → 法人登録
MISNEAグローバルリミテッド → 法人登録
YUMグループグローバルリミテッド → 法人登録
EGMフォレックス → 法人登録
SAENマーケッツリミテッド → 法人登録
セントラルコーリションセキュリティーズ → 法人登録
「検証45」 KAIHERグローバルリミテッド → 法人登録
「検証46」 グランドグローバルマーケッツリミテッド → 法人登録
Skyamインベストリミテッド → 法人登録
「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド → 法人登録
「検証57」 UNERNEYグローバルリミテッド → 法人登録
また既に閉鎖されたようですが本サイトの姉妹サイトの「検証94」で検証しているBCHBTG (https://www.bchbtg.com/#/home) という仮想通貨取引所の法人登録でもこの住所が登場していますし、他にもおそらく数百の単位の法人登録が同じ住所にあることになっているようです。この住所にキャメルファイナンシャルリミテッドが実在する可能性は低いと考えざるを得ません。
そしてこの法人登録で経営者とされているのは以下のキャプに示したYAN, Zhuyingという中国国籍、イギリス在住となっている人物です。
但しイギリス在住とは言ってもそのイギリスの住所は法人登録と同じ多数の法人が同居していることになっている非常に怪しげな住所ですから本当にイギリス在住かどうかは疑わしいです。
法人登録の日付は2021年3月29日となっており、サイトのWho Is 情報にある登録・開設日、2021年3月28日と1日違いでしかありません。住所は
>4d Salisbury Road, Weston-Super-Mare, Somerset, United Kingdom, BS22 8EW
となっており、これは上のキャメルファイナンシャルリミテッドの法人登録上の住所と同じです。実はこの住所がキャメルファイナンシャルリミテッドの項目で説明した複数の中国系と思われる詐欺サイトの法人登録で使われていることが分かったので逆にこの住所を法人登録上の住所としている法人登録を探して見つかってきたのがこのパットンセキュリティーズリミテッドの法人登録であり、法人名からここで検証しているパットンセキュリティーズリミテッドのサイトを発見したというのが経緯になっています。そしてこの法人登録についても経営者情報のページを見ると以下に示すAI, Changjinという中国国籍、イギリス在住の人物が唯一の経営者として登録されています。
やはりこのサイトも中国系の詐欺サイトの疑いが濃厚です。
以上、5つのサイトをまとめて検証しましたがやはりこれらのサイトも信頼できるサイトとは到底思えません。投資勧誘を受けたという証言が確認されているのは最初のゼロリファイングループリミテッドだけですが非常に危険なサイトと判断します。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。
●International Forex (インターナショナルフォレックス https://www.internationalforex.vip/)
●Starek Co. Ltd (Starek カンパニーリミテッド http://www.starekfx.com/jp/)
●Bairrada International Limited (Bairradaインターナショナルリミテッド https://www.bairradaforex.com/En.html)
●Pandora Finance Co., Limited (パンドラファイナンスカンパニーリミテッド https://www.pandorafxco.com/En.html)
いずれも画像検索で見つけてきたサイトで「検証16」で検証したマックスマーケットFX (https://www.maxmarketfx.com/Jp)→その後、改称してインターナショナルフォレックスなどのサイト、さらに上で検証したインターナショナルフォレックス (https://www.international-forex.com/Jp) 以下のサイトと明らかに似ており、同じグループによって同じテンプレート由来のサイトと考えられます。2番目のStarek カンパニーリミテッドについても見かけは全く異なるのですが同名のサイト、Starek Co. Ltd (Starek カンパニーリミテッド https://www.starekforex.com/) が見つかっており、「検証27」で検証しています。2つのStarek カンパニーリミテッドのサイトについても同じグループによるサイトの可能性は充分に考えられます。
とにかくここで検証する4つのサイトの冒頭部のキャプを以下に順に示します。
▼インターナショナルフォレックス (https://www.internationalforex.vip/)
表示言語選択肢:日本語、英語、香港語、韓国語、タイ語
▼Starek カンパニーリミテッド (http://www.starekfx.com/jp/)
表示言語選択肢:日本語、英語、香港語、韓国語、タイ語
▼Bairradaインターナショナルリミテッド (https://www.bairradaforex.com/En.html)
表示言語選択肢:英語、中国語、ドイツ語、イタリア語
▼パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://www.pandorafxco.com/En.html)
表示言語選択肢:英語、中国語
説明するまでもないと思いますがこれら4つのサイトの冒頭部には同じ背景画像が使われているなど明らかに互いに似ているだけでなく、最初に書いたように上で検証したインターナショナルフォレックス (https://www.international-forex.com/Jp) 以下のサイトや「検証16」で検証したマックスマーケットFX (https://www.maxmarketfx.com/Jp)→その後、改称してインターナショナルフォレックスなどのサイトの冒頭部と酷似しています。
さらにこれらのサイトが以前に検証した一連のサイトと似ているのはこの冒頭部だけではありません。例えばこれらのサイトと明らかに似ているサイトでも比較に使ったマルチプラットフォーム対応を説明し、トレード用アプリのダウンロードボタンが用意されている部分のキャプを以下に表題と同じ順で示します。
この部分でもこれら4つのサイトは互いに酷似していますし、上で検証したインターナショナルフォレックス (https://www.international-forex.com/Jp) 以下のサイトや「検証16」で検証したマックスマーケットFX (https://www.maxmarketfx.com/Jp)→その後、改称してインターナショナルフォレックスなどのサイトと極めてよく似ています。これらのサイトが同じテンプレートから量産されたサイトであるのは間違いありません。
次に各サイトの連絡先情報を確認しましたが開示されている情報は非常に限られています。各サイトの連絡先情報が記されている部分のキャプを以下に示します。
4つのサイトの連絡先情報を以下にまとめます。
▼インターナショナルフォレックス (https://www.internationalforex.vip/)
>住所:UNIT 4532 BLACKFRIARS ROAD LONDON UNITED KINGDOM SE18PB
>電話番号:+1 (318)491-8005
>メールボックス:support@internationalforex.jp
▼Starek カンパニーリミテッド (http://www.starekfx.com/jp/)
E-mail:server.starekfx@hotmail.com
▼Bairradaインターナショナルリミテッド (https://www.bairradaforex.com/En.html)
>E-mail:cs@bairrada-markets.com
▼パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://www.pandorafxco.com/En.html)
>E-mail:cs@pandorafxco.com
住所、電話番号の記載があるのは最初のインターナショナルフォレックスの場合のみで他の3つのサイトはメールアドレスがあるだけです。インターナショナルフォレックスの連絡先とされている住所と電話番号はこれまでに検証してきた3つのインターナショナルフォレックスのサイト
インターナショナルフォレックス (https://www.maxmarketfx.com/Jp)
インターナショナルフォレックス (https://www.international-forex.com/Jp)
インターナショナルフォレックス (https://www.internationalforex.net/Jp)
に記されていた住所、電話番号と全く同じです。そして住所はイギリスなのに電話番号がアメリカあるいはカナダの国番号 [+1] から始まっていて矛盾しているのも同じです。さらに「検証16」のインターナショナルフォレックス (https://www.maxmarketfx.com/Jp) の検証で説明してありますがこのイギリスの住所はweworkというシェアオフィス業者の拠点の住所である可能性があります。この住所は信頼出来るとは思えません。
連絡先情報がこれだけでは話にならないので例によって各サイトのWho Is 情報を調べてみました。例えば以下はStarek カンパニーリミテッドのサイト (http://www.starekfx.com/jp/) のWho Is 情報のキャプです。メールアドレスと電話番号が示されています。
4つのサイトのWho Is 情報にあるサイトの登録・開設日の情報と運営元に関する情報を以下にまとめます。
▼インターナショナルフォレックス (https://www.internationalforex.vip/)
登録・開設日: 2021年10月8日
所在地: 香港
▼Starek カンパニーリミテッド (http://www.starekfx.com/jp/)
登録・開設日: 2021年6月11日
電話番号: +852.8981234 (国番号[+852]は香港)
メールアドレス: milksobig@outlook.com
▼Bairradaインターナショナルリミテッド (https://www.bairradaforex.com/En.html)
登録・開設日: 2021年7月6日
電話番号: +852.23401809 (国番号[+852]は香港)
メールアドレス: milksobig@outlook.com
▼パンドラファイナンスカンパニーリミテッド (https://www.pandorafxco.com/En.html)
登録・開設日: 2021年7月11日
開示されている情報は断片的ですがいずれもせいぜい開設から半年以下の新しいサイトで最後のパンドラファイナンスを除いては所在地が香港であるような記述があります。
さらにインターナショナルフォレックスについては上に書いた同名のインターナショナルフォレックス https://www.international-forex.com/Jp) のサイトの検証でインターナショナルフォレックスという名称の詐欺サイトに対応するかもしれないINTERNATIONAL FOREX BAILEY CAPITAL LIMITEDという法人のイギリスの法人登録 (法人登録番号:12824800) について書きました。2番目のStarek カンパニーリミテッドについても本項の最初に書いたように見かけは全く異なりますがStarek カンパニーリミテッドという同名のサイト (https://www.starekforex.com/) が見つかっており、このサイトに対応する可能性が高いSTAREKCO., LTDというイギリスの法人登録 (法人登録番号:13451480) が存在することを「検証27」で説明しました。特に後者については本項で検証しているStarek カンパニーリミテッドのサイト (http://www.starekfx.com/jp/) にも対応するものである可能性が高いように思います。そしてこのSTAREKCO., LTDの法人登録 の経営者情報のページを見ると経営者となっているのはSATTAROVA, Fatimaという中国国籍、中国在住の人物です。
そこで本項で検証している4つのサイトの内、同名のサイトが見つかっていないBairradaインターナショナルリミテッドとパンドラファイナンスカンパニーリミテッドについてもイギリスの法人登録を探してみました。すると前者についてのみですがイギリスの法人登録が見つかってきました。以下に見つかってきたBairradaインターナショナルリミテッドのものと思われる法人登録のキャプを示します。
法人登録の日付は2020年10月19日となっており、この検証を書いている2021年12月時点で既に法人登録から14ヶ月ほど経過しています。そしてこの法人登録の住所は以下のようになっています。
>291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ
この住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証でしばしば登場する住所です。具体的には以下のサイトで法人登録上の住所になっています。
「検証20」 FOYAインベストメントリミテッド → 法人登録
「検証22」 MARVALLE 3THグループリミテッド → 法人登録、ONDERSON → 法人登録
「検証25」 FOGEE → 法人登録 (「検証40」で検証している11個のFOGEEのサイトとも共有)、NODEキャピタルグループ → 法人登録
「検証31」 WSL FX ユニオンリミテッド → 法人登録、POGグローバルリミテッド → 法人登録、ADGマーケッツリミテッド → 法人登録、KOPEグローバルリミテッド → 法人登録
「検証37」 Gotlonインベストメントリミテッド → 法人登録
「検証39」 HNDグローバルリミテッド → 法人登録、ITEグローバルリミテッド → 法人登録、SODグローバルリミテッド → 法人登録、インダスゴールドマーケッツリミテッド → 法人登録、BSVグローバルインベスティングリミテッド → 法人登録、パワーファンクションキャピタルリミテッド → 法人登録
「検証40」 ダブルドリル → 法人登録、FULILAI カンパニーリミテッド → 法人登録
「検証41」 スーパー・キャピタル・マネジメント・リミテッド → 法人登録
「検証44」 エクセレントリベニューリミテッド → 法人登録
「検証49」 ビッグアンクルリミテッド → 法人登録、DUXホールディンググループリミテッド → 法人登録、Qtマーケッツリミテッド → 法人登録
「検証54」 ローカスマーケットインターナショナルリミテッド → 法人登録
以下で検証しているJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドの法人登録でもこの住所が現住所になっています。そしてこの住所は「検証37」のGotlonインベストメントリミテッドの項目で説明してありますが架空住所の可能性が濃厚です。
さらにBairradaインターナショナルリミテッドの法人登録の経営者情報のページによれば以下に示すMAO, Guopingという中国国籍、イギリス在住の人物が唯一の経営者となっています。
やはりこれらのサイトの運営は中国との繋がりがあることは確かのように思われます。
本項で検証した4つのサイトについては投資勧誘を受けたとか出金出来なくなったといった報告は2021年12月現在で確認されていません。しかし明らかに同じテンプレートから量産されたと思われるサイトが多数存在しているというだけで明らかに異常ですし、それら見かけが酷似しているサイトの中には「検証16」で検証したマックスマーケットFX / インターナショナルフォレックス (https://www.maxmarketfx.com/Jp) など被害報告が出ているサイトも含まれています。本項で検証した4つのサイトも詐欺目的のサイトである可能性は極めて濃厚であり、非常に危険です。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
※付記
本項で検証した4つのサイトの内、Starek カンパニーリミテッド (http://www.starekfx.com/jp/) が何の告知もなく閉鎖されていることを2022年3月下旬に確認しました。他の3つのサイトはまだアクセス可能です。そして閉鎖されたStarek カンパニーリミテッドのサイトの代わりということなのか同名でロゴまで共通しているStarekcoリミテッド (https://www.starekco.com/jp) というサイトが2022年2月に立ち上がっていることを確認しました。「検証48」で検証しているので参照してください。
●Elderton (エルダートン https://eldertonsfx.com/Jp)
●Dacland Capital (DACランドキャピタル https://www.dacland-forex.com/jp/)
●Wealth Sailing Limited (ウエルスセーリングリミテッド http://wealth-sailing.com/)
●Cang Limited (Cangリミテッド https://www.cangindex.com/)
●INST Global Limited (INSTグローバルリミテッド https://www.instglobalventures.com/En.html)
●NYIMEX WTI (https://www.nyimex.com/)
最初のエルダートンというサイトはこれまでに検証対象としてきた以下のサイトとIPアドレスを共有していることで見つかってきたサイトです。
「検証27」interva (https://intervatefex.com/Jp)
「検証28」ファーリーチキャピタル (https://www.farreach-fx.com/Jp)
「検証56」インターベートFX (https://hmimarketsfx.com/Jp)
「検証56」エルダートンキャピタルリミテッド (https://elder-tonfx.com/Jp)
「検証34」エルダートンFX (https://eldertoncap.com/Jp)
以下は「検証27」で検証したinterva (https://intervatefex.com/Jp) を基準にして同じIPアドレス (104.225.238.147) 上のサイトを探した結果です。
6つのサイトが検出されていますが、上から4番目の「eldertonsfx.com」がここで検証する最初のエルダートンというサイト (https://eldertonsfx.com/Jp) です。またElderton (エルダートン) あるいは類似の名称を含むサイトとしてはさらに以下のようなサイトも既に検証されています。
「検証34」ELCFX/INCM (https://eldertoncapfx.com/Jp)
「検証57」ELDERTFX (https://www.elctfx.com/)
「検証34」Elderton (エルダートン https://www.elderton-fx.com/Jp)
「検証27」Elderton / interva (エルダートン / interva https://www.eldercapfx.com/)
これらIPアドレスを共有するサイト、名称が似たサイトについては同じグループによるサイトの疑いが濃いです。
表題2番目のDACランドキャピタルはこれまで検証してきたサイトの中にDACLAND (DACランド)という名称のサイトが複数あったことからDACLANDを検索して見つかってきたサイトです。
「検証38」DACランドキャピタルFXリミテッド (https://www.daclandcapitalfx.com/jp/)
「検証38」DACランドフォレックスリミテッド (https://www.daclandforex.com/jp/)
「検証38」DACランドグローバルリミテッド (https://www.daclandglobal.com/jp/)
「検証51」DACLANDキャピタルリミテッド (http://www.daclandfx.com/en/)
これだけ似たような名称のサイトが存在しているというのも偶然とは思えません。
次の2つのサイト、ウエルスセーリングリミテッド、Cangリミテッドは最初のエルダートン (https://eldertonsfx.com/Jp) のサイトからの画像検索で見つけてきたサイトです。そしてこれら2つのサイトについてはそれぞれ似たような名称のサイトが確認されていて既に検証対象としています。
「検証20」ウエルスセーリングフォレックスリミテッド (https://www.wealthsailingforex.com/en/)
「検証37」Cangリミテッド (https://www.cangfx.com/jp/)
「検証57」Cangリミテッド (https://www.cang-limited.com/Jp)
ここで検証するサイトはこういったサイトとの組織的な繋がりの可能性が考えられるように思います。
最後の2つのサイト、INSTグローバルリミテッドとNYIMEX WTIについてはウエルスセーリングリミテッドのサイトに記載されていた文章の一部、固有名詞の部分を検索して見つけてきたサイトです。この点については後述することにします。
まずとにかくサイト冒頭部のキャプ画像を以下に表題と同じ順で示します。
▼エルダートン (https://eldertonsfx.com/Jp) [表示言語:英語、中国語、香港語、日本語]
▼DACランドキャピタル (https://www.dacland-forex.com/jp/) [表示言語:日本語、英語、香港語]
エルダートンとDACランドキャピタルの2つの背景画像は同じものであり、さらに上で検証したインターナショナルフォレックスなどのサイトの背景画像とも同じです。
▼ウエルスセーリングリミテッド (http://wealth-sailing.com/) [表示言語:英語のみ]
▼Cangリミテッド (https://www.cangindex.com/) [表示言語:英語のみ]
▼INSTグローバルリミテッド (https://www.instglobalventures.com/En.html) [表示言語:英語、中国語]
▼NYIMEX WTI (https://www.nyimex.com/) [表示言語:英語、中国語]
ウエルスセーリングリミテッド、Cangリミテッド、INSTグローバルリミテッドの3つのサイトの背景画像は共通ですがこれまで見たことがない画像です。最後のNYIMEX WTIの背景画像は独自のもののようです。
計6つのサイトは背景画像は必ずしも同じではありませんが、登録ページとログインへのリンクが中央に並ぶデザインなど共通点も確認出来ます。
さらに冒頭部に続く部分でもこれら6つのサイトの相互比較を続けます。まずサイトの特長を6項目にまとめて説明する部分の比較です。表題と同じ順 (エルダートン → DACランドキャピタル → ウエルスセーリングリミテッド → Cangリミテッド → INSTグローバルリミテッド → NYIMEX WTI) で6枚のキャプ画像を示します。
イラスト部分は6つのサイトで共通ですし、テキスト部分も日本語と英語に分かれているものの基本的に同じようなことが書いてあるようです。
次にトレーディングツールのMetaTrader5 (MT5) のダウンロードボタンが用意されている部分を比較します。最初のエルダートンのサイトには相当する部分がないので残りの5つのサイトの比較になります。表題と同じ順 (DACランドキャピタル → ウエルスセーリングリミテッド → Cangリミテッド → INSTグローバルリミテッド → NYIMEX WTI) で5枚のキャプ画像を示します。
この部分はこれらのサイトで共通しているだけでなく、マックスマーケットFXなど「検証16」で検証したサイトや上で検証しているインターナショナルフォレックスなどのサイトにも極めてよく似た部分が確認されています。また上に書いたゼロリファイングループリミテッドなどの検証の中でまとめていますが右側のスマホ3台が扇形に並ぶ画像はさらに多くのサイトで使われています。
これらのサイトは非常に多くのサイトと組織的に結びついている可能性が濃厚です。
次に各サイトで連絡先情報を探しましたが、やはり殆ど開示されていません。共通して脚注部分にメールアドレスがあるくらいです。メールアドレスが記載されている部分のキャプを表題と同じ順で以下に示します。まず最初の2つのサイト、エルダートン (左下)とDACランドキャピタル (右下) のキャプです。
次はウエルスセーリングリミテッド (左下)とCangリミテッド (右下) のキャプです。
最後はINSTグローバルリミテッド (左下)とNYIMEX WTI (右下) のキャプです。
記されているメールアドレスを以下にまとめます。
サイト名 メールアドレス
エルダートン support@eldertonsfx.com
DACランドキャピタル cs@dacland-forex.com
ウエルスセーリングリミテッド cs@wealth-sailing.com
Cangリミテッド cs@wealth-sailing.com
INSTグローバルリミテッド instglobalventures@gmail.com
NYIMEX WTI cs@nyimex.com
6つのメールアドレスで気になる点としてまず3番目のウエルスセーリングリミテッドと4番目のCangリミテッドのメールアドレスが共通です。共通しているメールアドレスのドメイン名の部分 (wealth-sailing.com) はウエルスセーリングリミテッドのサイトのURLアドレス (http://wealth-sailing.com/) のドメイン名と一致します。また5番目のINSTグローバルリミテッドのサイトのメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。まともなFX業者のメールアドレスとは全く思えません。
これ以外に連絡先情報がないかと思って各サイトを確認してみましたがそれらしき情報は見当たりません。各サイトの「会社概要 (About Us)」という項目があるのですが連絡先に関する情報は何もありません。しかし各サイトの「会社概要 (About Us)」を見ていて気が付いたのですが日本語に対応していない4つのサイトの「About Us」には違和感のある部分があります。例えば以下はウエルスセーリングリミテッドのサイトの「About Us」の記述です。
気になるのは以下に書き出した最後の文章です。Google翻訳の結果も併せて示します。
▼原文
Now, Hongding finance has officially entered the Asian market, and has set up an Asia Pacific Regional Office and full Chinese network and customer service support to provide all-round services for Asia Pacific customers.
▼日本語訳
現在、Hongding Finance は正式にアジア市場に参入し、アジア太平洋地域オフィスと完全な中国ネットワークと顧客サービス サポートを設置して、アジア太平洋地域の顧客に総合的なサービスを提供しています。
気になったのは太字で強調した主語の部分です。ウエルスセーリングリミテッドのサイトを見ているのに主語が「Hongding Finance (Hongding ファイナンス) 」となっています。この「Hongding ファイナンス」が何なのか全く理解出来なかったので検索してみたのですが「Hongding ファイナンス」の公式サイトは見つかりません。しかし全く同じ「Hongding Finance」に関する記述が本項で検証している6つのサイトの内、日本語対応していない4つのサイトに共通して存在することが判明しました。
さらに2番目のDACランドキャピタルについても日本語版の相当する文章には「Hongding Finance」は出てこないのですが、英語版を見ると「Hongding Finance」が登場しています。以下はDACランドキャピタルのサイトで英語表示を選択した場合の「About Us」の文章のキャプ画像です。
ここでも最後の文章を書き出します。
>Now, Hongding finance has officially entered the Asian market, and has set up an Asia Pacific Regional Office and full Chinese network and customer service support to provide all-round services for Asia Pacific customers.
ここでも主語が「Hongding Finance (Hongding ファイナンス) 」となっています。
実は本項で検証している6つのサイトの内、最後の2つのサイト、INSTグローバルリミテッドとNYIMEX WTIの2つのサイトは「Hongding Finance」を検索することで見つかってきたという経緯があります。「Hongding ファイナンス」が何なのか不明ですが、可能性としては「Hongding ファイナンス」という名称のサイトがかつては存在していてそのサイトをテンプレートにしてここで検証しているサイトが立ち上げられているという可能性が思い浮かびますが、全く証拠はありません。
さらに連絡先情報を探して例によって各サイトのWho Is 情報を確認しましたがやはり登録者に関する情報は見当たりません。各サイトの登録・開設日のみ以下にまとめておきます。
サイト名 登録・開設日
エルダートン 2022年7月19日
DACランドキャピタル 2022年1月15日
ウエルスセーリングリミテッド 2022年3月9日
Cangリミテッド 2022年6月1日
INSTグローバルリミテッド 2022年1月24日
NYIMEX WTI 2022年8月4日
この検証は2022年9月上旬に書いているのですが、最後のNYIMEX WTIのサイトは特に新しく、開設からちょうど1ヶ月しか経過していませんし、最初のエルダートンのサイトも開設から1ヵ月半未満です。
これらのサイトでの投資を勧誘されたとか出金出来なくなったといった報告が確認されているわけではありません。しかしこれらのサイトは「検証16」や本ページの上で検証してきた投資勧誘されたとか出金出来ないといった報告が確認されているサイトと明らかに酷似しており、同じ詐欺グループによって同じテンプレートから量産されたサイトでほぼ間違いないと考えます。また連絡先情報など情報開示は明らかに不充分ですし、金融ライセンスに関する情報も全く見つかりません。少なくとも違法な無登録業者であることは間違いありません。
これらのサイトでの投資は絶対に避けるべきと結論します。
●Lead Deer Company Limited (リードディアカンパニーリミテッド https://www.leaddeerltd.com/Jp)
これは2020年12月18日付でYahoo知恵袋に出てきた投稿 (以下のキャプ参照) で知ったサイトです。かなり長いですが引用します。
詐欺に遭った経緯がかなり詳しく説明されています。SNSで知り合った自称・シンガポール在住の美女から勧誘されてリードディアカンパニーリミテッドに口座を開設し、入金方法が中国人らしい個人名義の銀行口座への入金であったことに疑問を持ちながらも入金してしまい、当初は相手の指示通りに運用して儲かったことに安心して資金を追加したけど出金しようとしたら途端に大損させられて出金出来ない、勧誘役との連絡も途絶えたというこの種の詐欺の典型的な経過になっています。
さらにこのリードディアカンパニーリミテッドのサイトは「検証22」で検証したAGAトレーダーズグループリミテッド (www.agatrader.com) 、Fcハウスキーパー(www.foreignexchangehousekeeper.com)、Ethusdtインターナショナルリミテッド (ethusdtbtc.com)、イーストセンチュリーグループリミテッド (www.east-century.com)、クリアリングファルコングループリミテッド (clearingfalcon.com/)の5つのサイト、「検証16」で検証したHONCHリミテッド (honchmarket.com)とビクトリーファルコンサービスリミテッド (victoryfalcon.com)の2つのサイト、さらに上で検証したセンターフォーカスガイドグローバルリミテッド (www.center-focus.com/Jp)と同じIPアドレスを共有していることで見つかってきたサイトでもあります。下のキャプはリードディアカンパニーリミテッドのサイトを基準に同じIPアドレス (116.213.40.205)を共有しているサイトを探索した結果です。「検証22」で取り上げた5つのサイト、「検証16」で検証した2つのサイト、上で検証したセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドのサイトが確かに同じIPアドレス上に存在しているという結果になっており、当然これらのサイトと組織的な繋がりがあることが予測されます。
まずとにかく最初に引用したYahoo知恵袋への投稿にあったリンクからリードディアのサイトにアクセスしてみました。以下がサイト暴徒部のキャプです。
取引対象は外貨 (FX)、貴金属 (金やプラチナ)、コモディティ (原油や天然ガス)、株価指数となっていますが一連の中国系の詐欺サイトの多くと同様にこのサイトにもリアルタイムの相場情報とかリアルタイムのチャートといったものがありません。口座開設してログインすれば相場情報やチャートを見ることが出来るのかもしれませんが違和感があります。
表示対応言語は上のキャプの右上にあるプルダウンメニューに国旗アイコンが並んでいますが日本語、中国語、英語、韓国語の4つになっています。サイトの見た目はこれまで検証してきたサイトと似ているようには見えません。しかしアカウント (口座)開設を申し込む為のリンクをクリックすると以下のキャプに示した窓が出てきます。
この口座開設用の窓は「検証22」で検証したイーストセンチュリーグループリミテッドの口座開設用の窓と非常によく似ています (以下のキャプ参照)。
サイト自体を見ただけでは似ている部分が見つからなくても口座開設用の窓がこれだけ似ているとやはりこれら2つのサイトの間には組織的な繋がりがあるように思われます。
まず連絡先情報を探しましたが開示されている情報はかなり限定されていて連絡先のページに記されているのは以下のキャプに示したメールアドレスとロンドンの住所だけです。
>info@leaddeerltd.com
>5st Floor, 64 Cornhill, London EC6B, United Kingdom
電話番号がないのが気になりますし、このロンドンの住所にも違和感があります。具体的には最初の「5st Floor」というのが意味不明です。これは「1st Floor (1階)」あるいは「5th Floor (5階)」の間違いではないかという気がします。これは英語の序数も分かっていない人物による間違いではないかという疑念を感じます。さらにこれ以外の情報としては会社概要のページに以下のような記述があります。
>本社は英国ロンドンにあり
と書いてある以外に
>中国、日本、韓国にそれぞれ直属の支社を設立し、顧客は全世界の五大陸に及び
とあるのですが、中国、日本、韓国の支社の住所など連絡先情報は全く見当たりません。ともかく本社がイギリスのロンドンであるとなっているのでイギリスの法人登録を探してみると確かに以下のキャプに示したLead Deer Company Limitedの法人登録が見つかってきました、
法人登録の日付は2020年9月10日と新しく、住所は以下のようになっています。
>Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH
これは「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われるサイトで繰り返し登場している住所と全く同じです。具体的には上で検証しているゼロリファイングループリミテッドでもイギリスの法人登録で示されている住所が同じですし、以下のサイトの連絡先情報あるいはイギリスの法人登録に記されている住所が全く同じ住所になっています。
「検証13」ゴールド エイト サービシーズおよびXHFXマーケット
「検証14」オールブライトファイナンシャルおよびDarkasマーケッツリミテッド
「検証15」ユナイテッドインターナショナルフォレインインベストメントセンターリミテッド
「検証16」ビクトリーファルコンサービスリミテッド
「検証18」UKフュージョン・インターナショナル、BtcethインベストメントリミテッドおよびビットリンクFXインターナショナルリミテッド
「検証19」ア・グランス・グループ、IATFXWELSHIサービシーズおよびBMIマーケッツ
「検証20」KSGリミテッドとDingsheng
「検証21」Odinサービスグループ
「検証22」イーストセンチュリーグループリミテッド、MARVALLE 3THグループリミテッド、ONDERSONおよびクリアリングファルコン
本ページで検証しているセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドおよびAntsテクノロジーデベロップメントリミテッド
「検証24」ミリオンhui FXリミテッド
「検証27」アルトマンファイナンインベストメント
「検証29」Ueeインターナショナルリミテッド
「検証30」アクトゴールドリミテッドとVPマーケッツグローバルリミテッド
「検証31」FTFゴールドグローバル、PKGグローバル、BOPグローバルおよびMWHマーケッツリミテッド
「検証32」TIXインベストメントマネージメントリミテッドおよびJIAXINGインターナショナルリミテッド
「検証34」FUNRATS ウエルスリミテッドおよびLEBWAYウエルスリミテッド
「検証35」セレクトグローバル、トレジャーリーフグループリミテッド
「検証39」HNDグローバルリミテッド、ITEグローバルリミテッド、RTSゴールドグローバルリミテッド、SODグローバルリミテッド、インダスゴールドマーケッツリミテッド、YLLグローバルインベスティングリミテッド、BSVグローバルインベスティングリミテッド、KBLグローバル インベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、HANグローバルインベスティングリミテッド、TUFマーケッツリミテッド、KBLグローバル インベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、HANグローバルインベスティングリミテッド、TUFマーケッツリミテッドおよびパワーファンクションキャピタルリミテッド
「検証40」FOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html)
「検証44」エクセレントリベニューリミテッド
さらに以下で検証しているJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドの場合も法人登録上の旧住所としてこの住所が登場しています。
これだけの一連のサイトで繰り返し同じ住所が所在地とされているとなれば逆にこの住所にリードディア社が実在するとは到底思えません。さらにこのリードディア社の法人登録で経営者情報を見ると以下のようになっています。
経営者となっているのはGE, Lanという中国国籍、中国在住の人物で1979年2月生まれとなっています。ここで気が付きましたが、このGE, Lanという人物は上で検証したセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドのイギリスの法人登録で経営者情報に名前が出てきた人物と氏名や1979年2月生まれという点が一致しており、同一人物と思われます。
さらに法人登録時の提出書類を見るとこのGE, Lanという人物が100%の株主にもなっていて中国の住所が記されています。
>201, BEIJING GARDEN, NO.145, HEXING ROAD, HEXINGLU SUB=DISTRICT, NANGANG DISTRICT, HARBIN, HEILONGJIANG CHINA 150000
これは黒竜江省ハルビン市の住所のようです。さらに「 NANGANG DISTRICT」というのは南崗区 (なんこう-く) という区域のようです。上で検証したセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドの経営者であるGE, Lanの住所は山東省威海市環翠区(かんすい-く) となっていましたから同一人物である可能性が高いと思われるGE, Lanの住所は一致していないことになります。この住所がどれほど信用出来るかについては疑問です。
次に金融ライセンスに関してですが会社概要のページに以下のような記述と証明書(?)の画像が出ています。
カナダのFINTRACという組織からライセンスを取得しているということでFINTRACのサイトにある登録業者の検索ページから「Lead Deer」の登録を探すと確かに以下のキャプに示した登録情報が確認されました。
登録の日付は2020年9月16日となっており、イギリスの法人登録の登録日 (2020年9月10日)から6日の違いしかありません。そしてこの登録情報にはカナダの住所
>500-7030 WOODBINE AVE ON
が記されていますが、この住所は「検証18」で取り上げたUKフュージョン・インターナショナルの拠点の住所、「検証20」で検証したAGAトレーダーズグループリミテッドが同じくカナダのFINTRACから得ているという登録情報にあった住所と全く同じであり、同時にRegusというレンタルオフィス/バーチャルオフィス業者の拠点の住所に一致します。
さらにこの登録を与えているというFINTRACという組織の役割はこれも「検証20」のAGAトレーダーズグループリミテッド の検証で説明しましたが金融ライセンスの管理や金融機関の監督ではなく、マネーロンダリングの防止やテロ組織への資金供給を抑制することと思われます。FINTRACに登録があるとしてもそれでリードディア社が信用出来ると判断することは出来ません。そもそもカナダに事業の実体が存在するならともかく、イギリスに法人登録があり、実際の事業拠点は中国である可能性が高いリードディア社がカナダのライセンスを掲示することに意味があるかどうかも疑問です。イギリスに法人登録があるということで一応イギリスの金融ライセンスを管理しているFinancial Conduct Authority (FCA、金融行動監視機構) のサイトでリードディア社の登録を探してみましたが該当なしという結果になります。リードディア社は有効な信頼に足る金融ライセンスを取得しているとは言い難く、無登録の違法業者と考えざるを得ません。
言うまでもありませんがリードディアカンパニーリミテッドでの投資は全く推奨出来ません。勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。
※付記
「検証35」で検証しているセレクトグローバル、トレジャーリーフグループリミテッドの2つのサイトはリードディアカンパニーリミテッドのサイトと明らかに似ている部分があり、同じテンプレートから作られたサイトであると思われます。参照してください。
●BORACIRCLE (ボラサークル https://www.boracircle.com/Jp/)
●BORACIRCLE (ボラサークル https://www.boracircles.com/Jp/)
●JUNE BOWES DEVELOPMENT GROUP LIMITED (JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド https://junelimited.com/Jp/)
最初の2つは名称が同じでサイトの見かけも、URLアドレスも非常に似通ったサイトです。2つのサイトのURLアドレスは「boracircle」の後に「s」が付いているかいないかだけの違いしかありません。2つ目のサイトの存在に気が付いた時点で1つ目のサイトは閉鎖されており、1つ目のサイトの後継として2つ目のサイトが立ち上げられたのではないかと思われます。この検証も1つ目のサイトの検証に2つ目の検証を書き加えています。3番目のJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトも2つのボラサークルのサイトに明らかに似ているサイトです。
これらのサイトが見つかってきた経緯としてはまず1つ目のサイトは上で検証したセンターフォーカスガイドグローバルリミテッドやリードディアカンパニーリミテッド、「検証22」で検証したAGAトレーダーズグループリミテッド (https://www.agatrader.com/)、Fcハウスキーパー、Ethusdtインターナショナルリミテッド、イーストセンチュリーグループリミテッド、クリアリングファルコングループリミテッドといったサイトと同じIPアドレス (116.213.40.205) 上にあることで見つかってきました。
通常、同じIPアドレス上にあるサイトを調べるのに使っているHYPESTATというサイトでは見つからなかったのですが、念の為に検索エンジンのBin (https://www.bing.com/) でIPアドレス (116.213.40.205) 上のサイトを検索してみたところ、見つかってきたという経緯があります。その後、HYPESTATでもBORACIRCLEと同じIPアドレス上にあるサイトを検索してみると以下のキャプに示したようにAGAトレーダーズグループリミテッド (https://www.agatrader.com/) のサイトなどとIPアドレス (116.213.40.205) を共有していることが確認されました。
2つ目のボラサークルのサイト (https://www.boracircles.com/Jp/)、3番目のJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトも似たような経緯で見つかってきたサイトです。こちらは「検証22」で検証したAxeマーケッツリミテッド (https://center-focus777.com/Jp/) などのサイトと同じIPアドレス (193.239.146.8.) を共有しています。以下はAxeマーケッツリミテッド (https://center-focus777.com/Jp/)を基準にして同じIPアドレス上にあるサイトを検索した結果のキャプです。
4つのサイトが同じIPアドレス上のサイトとして見つかってきていますがそれぞれ
ondersontrading.com 「検証22」で検証したAxeマーケッツリミテッド (https://ondersontrading.com/Jp/)
junelimited.com 本項で検証するJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド
center-focus777.com 「検証22」で検証したAxeマーケッツリミテッド (https://center-focus777.com/Jp/)
boracircles.com 本項で検証するボラサークル (https://www.boracircles.com/Jp/)
ということになります。
とにかく本項で検証対象とする3つのサイトの冒頭部のキャプを以下に表題と同じ順で示します。
いずれの場合も表示対応言語は上のキャプの右上のプルダウンメニューに国旗アイコンが見えますが英語、日本語、香港語の3つです。一見して分かるように3つのサイトは背景画像が同じですし、「あなたと一緒に国際市場に入る」といった文言も一致しており、互いに非常によく似ています。特に2つのボラサークルのサイトはキャプの左上に見えるロゴも一致していて全く見分けがつきません。
そしてこれらのサイトは外貨FX、株式指数、コモディティーなどを取引するサイトであることが分かりました。以下は取引対象を説明している部分のキャプですが、外貨など4項目が取引対象として挙げられています。これも2つのボラサークル、JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトからの3つのキャプを順に並べて比較します。
3つのサイトはこの部分でも互いに非常によく似ています。強いて言えばイラスト部分の色が2つのボラサークルのサイトの場合よりJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドの場合の方が微妙に濃いようです。
ここまでは3つのサイトが互いに非常に似ていますが3つのサイトで互いに明らかに異なる部分もあります。例えば以下にはマルチプラットフォーム対応を説明してアプリのダウンロードボタンが用意されている部分のキャプを表題と同じ順で並べてみます。
最初の2つのキャプ画像、2つのボラサークルのサイトから取得したキャプ画像は互いによく似ていますが1つ目のボラサークル (https://www.boracircle.com/Jp/) のサイトではトレーディングソフトの「MetaTrader4」を説明しているのに対して2つ目のボラサークル (https://www.boracircles.com/Jp/) のサイトではバージョンの上がった「Meta Trader5」を説明しています。
対して3枚目のJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのキャプは2つのボラサークルのサイトからのキャプと大きく異なります。PC用、iOS用、Android用のメタトレーダー5がダウンロード出来るようになっているのは同じですが説明文とか添えられている画像はまるで異なります。ここで使われているノートパソコンなどの画像は「検証22」で検証したAxeマーケッツリミテッド (https://center-focus777.com/Jp/) のサイトの画像 (左下のキャプ) やONDERSON (https://www.ondersongroup.com/Jp/) のサイトの画像 (右下のキャプ) と同じもののようです。
これら2つのサイトの内、Axeマーケッツリミテッド (https://center-focus777.com/Jp/) のサイトは上で説明したように2つ目のボラサークルのサイトおよびJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトと同じIPアドレス (193.239.146.8.) 上にあるサイトです。
こうした同じIPアドレス上のサイトとの部分的な一致は他にもあります。例えば2つのボラサークルのサイトには以下のキャプに示した主要通貨ペアの相場を示す表があります。キャプを以下に順に示します。(この相場を示す表はJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトにはありません。)
この表と同じ表が「検証22」で検証した、そして2つ目のボラサークルのサイトと同じIPアドレス上にあるAxeマーケッツリミテッド (https://center-focus777.com/Jp/) のサイトにも確認されています (以下のキャプ)。
他にも例えば「検証22」で検証したEthusdtインターナショナルリミテッドとイーストセンチュリーグループリミテッドのサイトにも同じ形式の外貨の相場を示す表あります。以下はEthusdtインターナショナルリミテッドのサイトにある表のキャプですがEUR (ユーロ)、USD (米ドル)、JPY (日本円)、GBP (英国ボンド)、CHF (スイスフラン)、AUD (豪ドル)、CAD (加ドル)、NZD (ニュージーランドドル)、CNY (中国元)という通貨の並び順まで全く同じです。
やはりボラサークルのサイトは他のIPアドレスを共有しているサイトと偶然IPアドレスを共有しているのではなく、同じグループによって運営されているサイトとしか思えません。
尚、このリアルタイムの為替相場を示す表と極めてよく似た表が他にも確認されているサイトがあります。既に示した「検証22」で検証したサイトも含めて以下にまとめておきます。
「検証16」 KENKEキャピタルグローバルリミテッド (https://kenkefx.com/Jp)
KENKEキャピタルグローバルリミテッド (https://www.kenkecapital-mt4.com/Jp#)
「検証22」 Ethusdtインターナショナルリミテッド (https://ethusdtbtc.com/Jp/)
イーストセンチュリーグループリミテッド (https://www.east-century.com/Jp/)
Axeマーケッツリミテッド (https://center-focus777.com/Jp/)
「検証27」 OTAマーケッツ (https://otamarketsltd.com/jap)
IGグローバルリミテッド (https://gmifxltd.net/jap)
ベストンFX (https://lesenfx.com/jap)
「検証52」 Costinリミテッド (https://costinfx.com/jap/index)
BOLONI CREATET FX カンパニーリミテッド (https://bolowold.com/jap/index)
KLEX (https://klexhk.com/jap/index)
コインビット (https://coinbitwd.net/jap/index)
ウォーターコイン (https://waterccfex.net/en/index)
Cohesionn (https://www.cohesionn-fi.com/jap/index)
wifx (https://wintercoltd.com/id/index)
ビッグアンクルリミテッド https://fxbiguncle.com/jap/index)
ビッグアンクルリミテッド https://bigunclee.com/jap/index)
ビッグアンクルリミテッド http://test-big.com/en/index)
ARK IMグローバルリミテッド (https://www.imarkforex.com/)
FXLグローバルリミテッド (https://www.fxlglobal.com/jap/index)
GOCCfx (https://goccfx.com/jap/index)
「検証54」 LMゴールドリミテッド (https://lmgoldlimited.com/Jp)
「検証71」 Teylerリミテッド (https://teylerfex.com/jap/index1.html)
CTマーケッツリミテッド (https://www.ct-markets.com/jap/index1.html)
Boqリミテッド (https://www.boqfox.net/jap/index1.html)
ベレットリミテッド (https://beletlimited.com/jap/index1.html)
FXCリミテッド (https://fxclimited.com/jap/index1.html)
DBGマーケッツ (https://dbg-coltdfx.com/jap/index1.html)
DBGマーケッツ (https://dbg-coltdfx.net/jap/index1.html)
DBGマーケッツ (https://www.dbg-cotd.com/jap/index1.html)
HangSeng FX (https://fxhangseng.com/en/index1.html)
CVNマーケッツ (https://www.cvnmarkets.com/jap/index1.html)
CATマーケッツ (https://cat-market.com/jap/index1.html)
Nkマーケット (https://nkmarketltd.com/jap/index1.html)
Enog (https://www.enogltd.com/jap/index1.html)
Pak (https://pakul.com/jap/index1.html)
グローバルマーケットインデックスリミテッド (https://globalmarkfx.com/jap/index1.html)
グローバルマーケットインデックスリミテッド (https://www.firsttradefx.com/jap/index1.html)
Xチャーター (https://www.xcharterltd.com/jap/index1.html)
Xチャーター (https://xchanfx.com/jap/index1.html)
イートロ (https://etoro2007.com/jap/index1.html)
これらのサイトが同じ組織によるものである可能性が当然考えられます。
次に3つのサイトで連絡先情報を探しましたが殆ど情報がありません。まず順序が逆ですがJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトには一応「お問い合わせ」というページがあります。しかし以下のキャプに示したように記されているのはメールアドレス (info@junelimited.com) が1つだけです。
2つのボラサークルのサイトのサイトにはメールアドレスさえ見当たりません。会社概要のページの冒頭部には2013年にイギリスで創立されたと書いてあります (以下の2つのキャプ参照)。
この部分を2つのボラサークルのサイトで比べるとわずかな違いがあります。文章の書きだしで最初のボラサークルのサイトでは主語が「BORACIRCLE」と全て大文字で表記されていますが、2つ目のボラサークルのサイトでは先頭の「B」以外は小文字の「Boracircle」と表記されています。しかし2つのボラサークルのサイトの違いはこんなわずかなものしか見当たりません。さらにこの部分で気になるのは「科学技术実業 」「私达 」といった中国語と思われる部分が混じっていることです。このサイトを立ち上げているのは中国語圏の人物である可能性が高いように思われます。
ともかくボラサークルはイギリスで創業したとあるもののこれ以外に住所、電話番号などの連絡先情報は全く見当たりませんし、経営者に関する情報も皆無です。そしてイギリスの法人登録を探してみましたが該当なしです。そこで以下のキャプに示したWho Is情報を確認しました。まず1つ目のボラサークルのサイトのWho Is 情報のキャプを以下に示します。
まず黄色の枠で囲った部分を見ると2021年1月5日に登録・開設されたサイトであることが分かります。とてもではありませんが2013年1月に創立された企業のサイトとは思えません。また赤枠で囲った部分を見ると登録者の所在地がAnhui, CNと記されています。これは中国の安徽省を意味します。やはりこのサイトの運営も中国にある可能性が高いと考えざるを得ません。
2つ目のボラサークルのWho Is 情報も以下にキャプを示します。
残念ながらこちらのWho Is 情報には運営元に関する情報が全くありません。黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年9月2日となっており、1つ目のボラサークルより約8ヶ月遅れで開設されています。
最後にこちらも役に立つ情報はありませんがJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのWho Is 情報も示しておきます。
黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年8月30日になっています。
これら3つのサイトについて殆ど連絡先情報が見つからないということになったので一連の中国系と思われる詐欺サイトでしばしばイギリスの法人登録が見つかることから本項で検証しているサイトについてもイギリスの法人登録を探してみました。するとボラサークルに対応すると思われる法人登録は見つかりませんでしたが、JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのものと思われる法人登録は見つかってきました。以下にキャプを示します。
法人登録の日付は2021年7月12日と新しく業種は金融関係になっています。そして住所が以下のようになっています。
>291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ
さらにこの法人登録で「Filling history」のページを見ると以下のキャプに示したように2021年7月12日に法人登録した当時の住所から2021年10月1日付で転居していることが分かりました。
旧住所:Unit G25 Waterfront Studios 1 Dock Road, London E16 1AH United Kingdom
現住所:291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ
ということになります。
まず旧住所ですがこれは「検証13」以降の中国系と思われる詐欺サイトの検証で最も頻繁に出てきている住所です。例えば上に書いたセンターフォーカスガイドグローバルリミテッド、Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド、ゼロリファイングループリミテッド、リードディアカンパニーリミテッドの検証でもこの住所が登場しています。他にもこの住所との関連が確認されているサイトについてはリードディアカンパニーリミテッドの検証の中にリストがありますから参照してください。
さらに新住所についても本サイトにおける一連の検証で何度も登場している住所です。上で検証したBairradaインターナショナルリミテッドの場合も対応すると思われる法人登録の住所がこの住所になっています。これ以外にこの住所が法人登録上の住所となっているサイトについては上のBairradaインターナショナルリミテッドの検証の中にリストがあります。
そしてこのJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドの法人登録で経営者情報のページを見ると経営者として登録されているのは以下に示したZHOU, Luという中国国籍、中国在住の人物です。
法人登録時の提出書類を見るとこの中国人経営者は100%の株主ともなっており、信頼できるかどうかは疑問ですが一応中国の住所が記されています。
>BUILDING A3, XINYANGWANG SCIENCE AND TECHNOLOGY INNOVATION PARK, 880 JIANGYANG SOUTH ROAD, BAOSHAN DISTRICT, SHANGHAI, CHINA 201900
この住所は中国の上海市宝山区 (ほうざんく) という地域の住所のようですが信頼できるかどうかは疑問です。
最初に書いたようにこれら3つのサイトはいずれもIPアドレスから見つかってきたサイトであり、これらのサイトでの投資を勧誘されたとか入金してしまったといった報告は確認されていません。しかし「検証13」以降で検証している中国系と思われる詐欺サイトと非常に共通項が多く、情報開示なども極めて不適切です。そして日本語表示に対応していることを考えればこれらのサイトでの投資勧誘が日本人に向けて行われている可能性は高いと思われます.
これら3つのサイトでの投資勧誘を受けても決して応じないことを推奨します。
※付記
2022年2月にJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトと極めてよく似た同名のサイトが確認されました。また同時に本項で検証したJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトが閉鎖されたことを確認しました。新しく見つかってきた同名のサイトについては次項で検証しているので参照してください。
●JUNE BOWES DEVELOPMENT GROUP LIMITED (JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド https://june-limited.com/Jp/)
これは画像検索で見つかってきたサイトで上で検証したJUNE BOWES DEVELOPMENT GROUP LIMITED (JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド https://junelimited.com/Jp/) とサイト名が同じ、URLアドレスも非常によく似ている上にサイトの見かけも極めてよく似ています。URLアドレスの違いはハイフンの有無だけです。
▼本項で検証するサイト https://june-limited.com/Jp/
▼前項で検証したサイト https://junelimited.com/Jp/
尚、この検証を書いている2022年2月下旬現在で前項で検証した方のJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトは閉鎖されているようであり、このサイトは代わりに開設されたサイトということになるのかもしれません。とにかくここで検証するサイトの冒頭部のキャプを以下に示します。
比較の為に前項で検証したJUNE BOWESデベロップメントのサイト (https://junelimited.com/Jp/) の冒頭部のキャプを再掲します。
2つのJUNE BOWESデベロップメントのサイトからのキャプ画像は全く同じに見えます。プルダウンメニューに見える表示言語の選択肢も日本語、英語、香港語で同じです。さらに2つのJUNE BOWESデベロップメントのサイトが互いに酷似しているのはこの冒頭部だけではありません。まず取引対象を説明する部分を比較します。サイト冒頭部のキャプの場合と同じで本項で検証しているJUNE BOWESデベロップメントのサイト (https://june-limited.com/Jp/)、前項で検証したJUNE BOWESデベロップメントのサイト (https://junelimited.com/Jp/) の順でキャプを示します。
次はマルチプラットフォーム対応を説明してアプリのダウンロードボタンが用意されている部分を比較します。やはり本項で検証しているJUNE BOWESデベロップメントのサイト (https://june-limited.com/Jp/)、前項で検証したJUNE BOWESデベロップメントのサイト (https://junelimited.com/Jp/) の順でキャプを示します。
これらの部分でも2つのJUNE BOWESデベロップメントのサイトは全く同じに見えます。
次に連絡先情報を探しましたが以前に検証したJUNE BOWESデベロップメントのサイトと同じで「お問い合わせ」の項目で開示されているのは以下のキャプに示したメールアドレスだけです。
この「お問い合わせ」の項目も以前に検証したJUNE BOWESデベロップメントのサイトの「お問い合わせ」の項目と非常によく似ています。以下に比較の為に以前のサイトのキャプを再掲します。
メールアドレスもサイトのURLアドレスと同じで2つのJUNE BOWESデベロップメントのサイトでハイフンがあるかないかだけの違いです。
▼本項で検証するサイト info@june-limited.com
▼前項で検証したサイト info@junelimited.com
これだけでは話にならないので例によってサイトのWho Is 情報も確認しましたがやはり登録者に関する情報は全くありません (以下のキャプ参照)。
このWho Is 情報で分かるのは黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日が2022年2月3日であるということだけです。上でも書いたようにこの検証は2022年2月下旬に書いているのでまだ1ヶ月も経過していない非常に新しいサイトということになります。
このサイトでの投資を勧誘されたとか、出金出来なくなったといった報告が確認されているわけではありませんが、何の告知もなく閉鎖された以前のJUNE BOWESデベロップメントのサイトのURLアドレスを変えただけのコピーサイトとしか思われない本サイトが信頼できるサイトであるはずがありません。非常に危険なサイトとしか思われないこのサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。
●Dux Holding Group Limited (DUXホールディンググループリミテッド https://www.dux-holding.com/Jp/index)
●Gulf Economic Capital (ガルフエコノミックキャピタル https://www.gulfeconomiccapital.com/Jp/)
いずれも画像検索で見つかってきたサイトで上で検証した2つのボラサークルのサイト、2つのJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトにかなり似ているのでここで検証します。尚、2つのボラサークルのサイト、2つのJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトはこの検証を書いている2022年3月末で既に閉鎖されているようなのでそれらのサイトの後継としてここで検証する2つのサイトが立ち上げられているのではないかと思われます。
まず本項で検証するサイトの冒頭部のキャプを表題と同じ順で以下に示します。
一見してこれら2つのサイトは互いに非常に似ています。表示言語も日本語、英語、香港語の3つで同じです。そしてこれら2つのサイトはスライドショー形式で2つの背景画像が交互に表示される設定になっています。以下には同じサイトの2番目の背景画像が表示された状態でのキャプを示します。
2つのサイトの2つ目の背景パターンは互いに異なりますが
>あなたと一緒に国際市場に入る
>私たちの存在意義は、あなた--常に一歩先にチャンスを見つけ、何万もの金融市場にアクセスする投資家のためです
という文章は2つのサイトで共通しています。さらに特にこの2つ目の背景画像が表示された状態のガルフエコノミックキャピタルの冒頭部は上で検証した2つのボラサークルのサイトや2つのJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトに非常によく似ています。以下に比較の為に再掲したJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド https://june-limited.com/Jp/) のサイト冒頭部と比較すると非常によく似ているのは分かると思います。
さらにこれら2つのサイトが以前に検証した2つのボラサークルのサイトや2つのJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトに似ているのはこの冒頭部だけではありません。まず冒頭部に続く部分にある取引対象を説明する部分のキャプを表題と同じDUXホールディンググループリミテッド → ガルフエコノミックキャピタルの順で示します。
この部分も以下に比較の為に再掲したJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド https://june-limited.com/Jp/) のサイトの相当部分のキャプと比較すれば明らかですが上で検証した2つのボラサークルのサイトや2つのJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトに非常によく似ています。以下には比較の為にJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド https://june-limited.com/Jp/) のサイトの相当部分のキャプを再掲します。
さらにこれも2つのボラサークルのサイトや2つのJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトの検証で取り上げたマルチプラットフォーム対応を説明してアプリのダウンロードボタンが用意されている部分のキャプを表題と同じDUXホールディンググループリミテッド → ガルフエコノミックキャピタルの順で示します。
この部分でも以下に再掲したJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド https://june-limited.com/Jp/) の相当部分と極めてよく似ています。
次に連絡先情報を探しましたが2つのJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドの場合と同じで「お問い合わせ」の項目にメールアドレスが1つ記されているだけです。
▼DUXホールディンググループリミテッド
Email info@dux-holding.com
▼ガルフエコノミックキャピタル
Email info@gulfeconomiccapital.com
これだけでは話にならないので例によってサイトのWho Is 情報を確認しましたが登録者に関する情報は全く開示されていません。以下にWho Is 情報のキャプを示します。
黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録日は以下のようになっています。
▼DUXホールディンググループリミテッド 2022年2月21日
▼ガルフエコノミックキャピタル 2022年3月23日
いずれも新しいサイトであることが分かりますが特にガルフエコノミックキャピタルのサイトが開設されたのはこの検証を書いている2022年3月末時点でまだ10日も経っていません。
これら2つのサイトは最初に書いたように画像検索で見つかってきたサイトであり、これらのサイトでの投資を勧誘されたとか出金出来なくなったといった報告が確認されているわけではありません。しかしこれらのサイトは上で検証し、何の告知もなく閉鎖された2つのボラサークルのサイトや2つのJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッドのサイトと明らかに同じ系列であり、これらのサイトも突然何の告知もなく閉鎖される可能性が充分にあると考えざるを得ません。さらに連絡先情報の開示が極めて限定されていること、金融ライセンスの記述もないことなど考えると到底信頼出来るサイトとは思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
※付記
本項で検証したDux Holding Group Limited (DUXホールディンググループリミテッド https://www.dux-holding.com/Jp/index) と同じ名称でURLアドレスやサイトの見かけが異なるサイトが2つ見つかってきました。
Dux Holding Group Limited (DUXホールディンググループリミテッド https://www.dhgfx.com/jap/index)
Dux Holding Group Limited (DUXホールディンググループリミテッド https://www.daclandcapital.com/jap/index)
同じグループによる詐欺目的のサイトである可能性が高いです。またDUXホールディンググループリミテッドに対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかってきました。そしてそのイギリスの法人登録の法人登録上の経営者は中国国籍、中国在住の人物になっています。「検証49」で検証しているので参照してください。