本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘が確認されています。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
本ページでは以下を検証します。尚、本ページで検証しているサイトは「検証13」以降で検証してきた多数の詐欺サイトに関与していると思われる中国系のグループによるサイトではなく、「検証4」で検証したエックスプロマーケッツ~Azelisファイナンス (https://azelisfinance.world/) までの21個のFXサイトや「検証83」、「検証84」、「検証87」で検証したサイト、さらには姉妹サイトの「検証151」、同じく姉妹サイトの「検証152」、姉妹サイトの「検証162」で検証した仮想通貨のサイトなどを運営している海外の詐欺グループによるサイトである可能性が高いです。検証対象は順次追加の予定です。
●BONMOT INVEST (BONMOTインベスト https://bonmotinvest.pro/ja)
●Bullfxo (https://www.bullfxo.com/international/ja/)
まず以下を検証します。
●BONMOT INVEST (BONMOTインベスト https://bonmotinvest.pro/ja)
Yahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。まずそのYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
質問はこれだけでどういう経緯でこの質問をしているのか何も情報がありませんが、この質問に出てきた「BONMOTINBVEST」を検索して見つかってきたのが表題のサイトです。まず見つかってきた表題のサイトの冒頭部の画像を以下に示します。
▼BONMOTインベスト (https://bonmotinvest.pro/ja) [表示言語:日本語、英語、フランス語、ポルトガル語]
この冒頭部は特に他のサイトと似ているようには思われません。表示言語の選択肢は日本語、英語、フランス語、ポルトガル語の4つです。
この冒頭部に続いては以下に画像を示した「セキュリティと信頼性」と題された部分が出てきます。
「セキュリティと信頼性」という項目名ですが少なくともセキュリティに関する説明はありません。「1m+ クライアント」というのは100万人以上の顧客を抱えているという意味と思われ、さらに「$500m 取引量」というのは取引出来高が5億ドル(期間は不明)という意味だと思われますがこうした数字が事実かどうかはかなり疑問です。以下はBONMOTインベストのサイトへのアクセス状況を調べた結果ですが、1日当たりの独立訪問者数は平均2人、月間の訪問者数は平均60.6人となっていてアクセスが非常に少ないことが分かります。
とてもではありませんが、これだけアクセスが少ないサイトが「100万人以上の顧客を抱えている」とか「取引出来高が5億ドル」とは思えません。
次に出てくるのは「さまざまな投資オプション」と題された取引対象について説明している部分です。「外国為替」「株式」「暗号通貨」の3項目が取引対象として紹介されています。以下の画像は最初の「外国為替」を説明している部分の画像です。
しかしここにある取引対象に関する説明としては非常に不充分ですし、疑問があります。例えば
>高い流動性と24時間365日の取引が可能です。
とありますが、外国為替市場は基本的に週末はお休みのはずです。24時間365日の取引が可能という主張は事実なのか疑問を感じるのです。また
>BONMOT INVESTでは、ドル、ユーロ、ポンド、円などの主要通貨ペアを取引できます。
とありますが、具体的に取引できる通貨ペアの一覧とか、取引単位、スプレッド、スワップ金利に関する情報がサイト全体を探しても何も示されていません。こうした取引対象に関する明らかな説明不足はこの「外国為替」の項目だけでなく、「株式」や「暗号通貨」の項目についても同じです。こうした取引対象に関する極端な情報の不足あるいは欠落は「検証4」、「検証83」、「検証84」、「検証87」で検証してきた同じグループによると思われる一連のサイトの共通点となっているように思われます。例えば「検証87」で検証してきたクイックキャッシュFX、Berrypax、INNVESTER、ブル・オントレード、BXBマーケットといったサイトで同様に取引対象に関する極端な情報の不足あるいは欠落があることを指摘してきました。
取引対象の説明に続いては以下に画像を示した「なぜ私たちを選ぶのか?」と題されたサイトの特長を6つにまとめて説明している部分が出てきます。
ここにもスプレッド、レバレッジといった記述がありますが、具体的なスプレッドやレバレッジの数字が示されているわけではありません。また「手数料無料の入金」という項目もありますが、具体的な入金方法の情報も見当たりません。口座開設してログインすればそうした情報も出てくるのかもしれませんが、かなり違和感があります。
次に示すのは「クライアントのレビュー」と題された部分の画像です。全部で4名の顧客のレビューが示されているのですが、以下に示したのは最初に出てくる「Lucas Meyer」という人物のレビューで5つ星の評価になっています。
しかしこの「Lucas Meyer」という人物の画像を画像検索に掛けてみるとFREEPIK (https://www.freepik.com/) というフリー画像のサイトで以下の画像を発見しました。 「Lucas Meyer」という人物の画像はこのフリー画像をトリミングした画像で間違いないでしょう。この男性がBONMOTインベストの顧客かどうか極めて疑わしいです。
同様に以下は「クライアントのレビュー」の3人目に登場する「Hannah Schmidt」という女性の画像です。この女性も満点の5つ星評価をしていることになっています。
この女性の画像についても画像検索に掛けてみるとやはりFREEPIK (https://www.freepik.com/) で以下の同一と思われる女性の画像を発見しました。
画像は省略しますが、他の2人の「クライアントのレビュー」の登場人物の画像についても1人はFREEPIK (https://www.freepik.com/) で同じ画像が見つかりますし、残りの1人も出所ははっきりしませんが、ネット上に同じ画像が見つかります。またいずれのレビューも満点の5つ星評価となっています。これら4名のクライアントの最高評価は信用出来るように思われません。
上でスプレッド、レバレッジの具体的な数字が示されていないと書きましたが、レバレッジに関してはメニューバーの「アカウント」という項目からリンクされているサブページに以下の画像に示した表に若干の記述があります。
この表も説明不足なのですが4種類のアカウントが存在していておそらく入金額が大きくなると上級の大きなレバレッジが掛けられるといったアカウントが開設できるというシステムになっているものと思われます。
アカウント名称 入金額 最大レバレッジ
Mini (ミニ) 230ドル 30倍
Classical (クラシカル) 1000ドル 80倍
Pro (プロ) 3万ドル 150倍
VIP 5万ドル 200倍
複数種のアカウントが用意されていて入金額が大きくなればレバレッジなどで有利な取引条件が適用される上級のアカウントが開設できるというシステムはまさに「検証4」、「検証83」、「検証84」、「検証87」で検証してきた一連のサイトの多くで確認されている特徴と一致します。これもBONMOTインベストがそれら一連のサイトと組織的に繋がっている可能性を示唆するように思われます。
さらに一連のサイトとの繋がりを示唆するように思われるのが利用規約などがPDFファイルの形で示されていることです。メニューバーの「会社情報」という項目から選択出来る「法的情報」のサブページにあるPDFファイルのリストの画像を以下に示します。
9つのPDFファイルが並んでいますが特に気になるのは「利用規約」というPDFファイルです。このファイルの記述の一部を抜き出して以下に画像を示します。「13.4.」という項目の記述です。
以下にこの画像の範囲の文章を書き出します。またGoogle翻訳による日本語訳も示します。
>13.4. If your trading account remains inactive for a certain period, an inactivity fee may be charged in accordance with the working regulations. Commissions will be deducted monthly from your account balance until you resume activity or the balance reaches zero.
>13.4. お客様の取引口座が一定期間利用されていない場合、業務規則に基づき休眠手数料が課される場合があります。手数料は、お客様が取引を再開するか、残高がゼロになるまで、毎月口座残高から差し引かれます。
非常に曖昧な規定になっていますが、取引口座が一定期間 (具体的な日数などは不明) 利用されていないだけで毎月休眠手数料が課されると書いてあります。休眠手数料の金額も不明ですが、取引していないだけで休眠手数料が課されるという利用規約は「検証4」、「検証83」、「検証84」、「検証87」で検証してきた同じグループによると思われる一連のサイトで頻繁に確認されています。例えば「検証87」で検証したサイトの内、ブロックブリッジ、Berrypax、INNVESTER、ブル・オントレードの4つのサイトで同様の規定がやはりPDFファイルの形のみ、英文のみで示されています。わざわざ非常に分かりにくい、気づきにくい形でこうした顧客にとって著しく不利な手数料を課すという規定が定められていることについて強い不審を感じざるを得ません。
次に連絡先情報ですが、「サポート」のサブページに以下の様な連絡先情報があります。
連絡先情報の部分を以下に書き出します。
Email: support@bonmotinvest.pro
住所 1 Earl St, London EC2A 2EP, United Kingdom
2163 Ville Haute Luxembourg J46G+FF Luxembourg
電話: +352661347489
メールアドレスとイギリス、ルクセンブルクの住所、そして[+352]というルクセンブルクの国番号から始まる電話番号が示されています。しかし少なくともイギリスについては法人登録を確認できるサイトで「BONMOT INVEST」という法人の登録を検索してみましたが、該当がありません。
また上で示したようにBONMOTインベストのサイトの表示言語の選択肢は日本語、英語、フランス語、ポルトガル語の4つであり、仮にBONMOTインベストがルクセンブルクの会社であるならルクセンブルクの公用語であるルクセンブルク語、ドイツ語、フランス語の内、フランス語にしか対応していないという点に違和感があります。尚、ルクセンブルクの住所と電話番号は「検証87」で検証したBlock Bridge (ブロックブリッジ https://block-bridge.pro/ja/) のサイトに示されていた以下の住所、電話番号とかなり似ています。
>住所: 35A Bd Joseph II, 1840 Ville-Haute Luxembourg
>電話番号: +352 66 134 7641
住所はBONMOTインベストでもブロックブリッジでもルクセンブルクのVille-Haute (ヴィルオート)という町になっています。電話番号も末尾の3桁が違うだけです。しかしルクセンブルクに本当にBONMOTインベストやブロックブリッジの本拠があるかどうか疑問です。さらにBONMOTインベストのサイトには金融ライセンスに関する記述が全く見当たりません。
総合的に判断してBONMOTインベストは信頼できる投資先とは思われません。「検証4」、「検証83」、「検証84」、「検証87」で検証してきた一連のサイトと複数の共通点が認められ、多くの被害報告が出ているそれらのサイトと同じグループによるサイトである可能性が濃厚ですし、休眠手数料という非常に不利な制度があり、それがしかも非常に分かりにくい形でしか示されていない点などについて不審を感じざるを得ません。金融ライセンスの情報がないのも論外です。BONMOTインベストでの投資を勧誘されても応じるべきではありません。
●Bullfxo (https://www.bullfxo.com/international/ja/)
これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。まずそのYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。
状況がよく分かりませんが、ここに出てくる体験談というのは詐欺被害の被害者が詐欺に遭った経緯を語って注意を呼び掛ける以下の動画のことです。
▼衝撃!私はこうして「仮想通貨詐欺」に遭いました! その手口、被害金額は? (Camper-hiroTV、 2023年6月10日投稿)
この動画ではトヨタ自動車の豊田章夫氏が新たな投資プロジェクトを立ち上げたという日本経済新聞の記事を装ったニセ記事広告に騙されてお金を騙し取られてしまったという体験談が語られています。この体験談と同じ経緯で勧誘されて既に入金してしまったということのようです。有名人の名前や画像を盗用したニセ記事広告で騙されてしまったということだと考えられます。そしてどういうことなのかよく分からないのですが、この質問には2つの投資先が出てきています。最初に出てきたのが「Sosi Nobu」というサイトで、2つ目がここで検証するBullfxoというサイトです。BullfxoについてはサイトのURLアドレス (bullfxo.com) が示されています。 URLアドレスが示されていない「Sosi Nobu」については検索してみると以下のサイトが見つかってきました。サイト冒頭部の画像と共に示します。
▼SOSI NOBU (https://ja.sosi-nobu.com/) [表示言語:日本語、英語]
このサイトは姉妹サイトの「検証162」で検証しているSATOSHI ZIORA (https://ja.satoshiziora.com/) などのサイトと非常によく似ています。またSATOSHI ZIORAというサイトについてはYahoo知恵袋に実業家の西村博之 (ひろゆき) 氏がSATOSHI ZIORAでの投資で大きな利益を得ているというニセ記事広告が出ていたという質問が出ています。SATOSHI ZIORAのサイトと非常によく似ているSOSI NOBUのサイトについても有名人のニセ記事広告で勧誘が行われている可能性は濃厚です。
本項の冒頭で引用した2025年10月14日付けの質問投稿においてはSosi Nobuに加えてBullfxoというサイトが登場しており、このBullfxoというサイトが本項の検証対象です。ニセ記事広告にSosi Nobuが登場していて、ニセ記事広告から連絡を取るとBullfxoでの投資を勧められたのか、あるいはその逆ではないかと思われますが、BullfxoというサイトはSosi Nobuと同じグループ、すなわち有名人のニセ記事広告で勧誘を行っているグループによるサイトである可能性が高いと考えられました。とにかくまずはBullfxoのサイトについて冒頭部の画像を以下に示します。
▼Bullfxo (https://www.bullfxo.com/international/ja/) [表示言語:英語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、アラビア語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、香港語、韓国語、タイ語、マレー語、トルコ語、ヒンディー語]
そしてここに示したサイト冒頭部は特にこれまで検証してきたサイトと似ているようには思われなかったのですが、他の部分を見ていくと「検証4」で検証した以下の4つのサイトとかなり似ている部分があることに気が付きました。
▼InvesaCapital (インベサキャピタル https://www.invesacapital.com/international/ja/) → 閉鎖確認
▼InvestMarkets (インベストマーケッツ https://www.investmarkets.com/international/ja/)
▼Investico (インベスティコ https://www.investico.com/international/ja/) → 閉鎖確認
▼BigMarkets (ビッグマーケッツ https://www.bigmarkets.com/international/ja/)
これら4つのサイトの内、以下では特に2番目のインベストマーケッツのサイトを比較対象として取り上げることにします。
まず類似性について気が付いたのは以下に示した表示言語の選択メニューです。左下が本項の検証対象であるBullfxoの言語選択メニュー、右下が「検証4」で検証したインベストマーケッツの言語選択メニューです。
さらに以下には口座開設画面をBullfxo → インベストマーケッツという順で示します。
到底偶然とは思えないほど互いに似ています。
さらに以下はトレード画面の画像の比較です。やはりBullfxo → インベストマーケッツという順で示します。
同様に以下ではBullfxoのサイトの「よくある質問」のサブページ (https://www.bullfxo.com/international/ja/faqs/general/#all) とインベストマーケッツのサイトの「よくある質問」のサブページ (https://www.investmarkets.com/international/ja/faqs/general/#all) の冒頭部を比較します。
文章が完全に一致しているという訳ではありませんが、Bullfxoとインベストマーケッツはこの「よくある質問」に関しても明らかに似ており、同じテンプレート由来と考えて間違いないものと考えます。
さらに以下は開設出来る4種類のアカウントを説明する表の比較です。ここでもBullfxo → インベストマーケッツという順で画像を示します。
いずれのサイトでも4種類の口座 (アカウント) が用意されており、そのアカウントの名称がBullfxoでは「ベーシック」「金」「プラチナ」「ビップ」の4種類となっており、インベストマーケッツでは「ベーシック」「ゴールド」「プラチナム」「VIP」となっています。しかし英語表示を選択するといずれのサイトでも4種類の口座の名称は「BASIC」「GOLD」「PLUTINUM」「VIP」となります。またこれら4種の口座を開設するのに必要な入金額がいずれのサイトでも250ドル、2万5000ドル、10万ドル、25万ドルとなっていますし、スプレッドの数字、スプレッドが示されている取引対象も2つのサイトで完全に一致しています。2つのサイトの間での違いは最大レバレッジがBullfxoでは400倍なのに対してインベストマーケッツでは500倍になっていることぐらいです。
そして複数種のアカウントが用意されていて入金額が大きくなれば有利な取引条件が適用される上級のアカウントが開設できるというシステムはまさに「検証4」、「検証83」、「検証84」、「検証87」で検証してきた同じグループによると思われる一連のサイトの多くで確認されている特徴と一致します。また最も少額の入金で開設出来るアカウントの最低入金額が250ドルであるといった点も「検証4」、「検証83」、「検証84」、「検証87」で検証したサイトの多くで共通して確認されている特徴になっています。それらのサイトで用意されているアカウントの種類や最低入金額について以下に再度まとめておきます。
サイト名 アカウントの種類 最低入金額
エックスプロマーケッツ: 5種類 250ドル
エランドロード: 5種類 250ドル
フェニックスリミテッド: 5種類 250ドル
インベサキャピタル 4種類 250ドル
インベストマーケッツ 4種類 250ドル
アジアFXプロ 6種類 不明
FXマグナス: 5種類 250ドル
FXタンパ: 5種類 250ドル
RNインベスティング: 5種類 1000ドル
インベスティコ: 4種類 250ドル
ビッグマーケッツ: 4種類 250ドル
Ventorus: 5種類 不明
Azelisファイナンス: 5種類 250ドル
エッジファイナンス: 5種類 250ドル
トレドポール: 5種類 250ドル
ポートレイズ: 5種類 250ドル
ModMount: 5種類 250ドル
Maunto: 5種類 不明
ブルマーケッツ: 4種類 250ドル
ニッポンキャピタルFX: 6種類 不明
OYASHIMA FX: 5種類 4万円 (1ドル=160円で250ドル)
ZENマーケッツ 6種類 250ドル
キャッププレイス 3種類 不明
KROXIO 5種類 250ドル
アローインベスト 6種類 不明
ファーストECN 3種類 不明
Emarlado 5種類 不明
ストーンウォールキャピタル 4種類 250ドルあるいは1万ドル?
lukインベスト 6種類 200ドル
24フォレックスマーケット 4種類 250ドル
fxonet 4種類 250ドル
トレデロ 5種類 250ドル?
サベクサ 5種類 250ドル
ブロックブリッジ 6種類 250ドル
ShihjukuFX 5種類 250ドル?あるいは5000ドル?
クイックキャッシュFX 6種類 200ドル
Berrypax 5種類 250ドル
INNVESTER 5種類 250ドル
ブル・オントレード 5種類 不明
BXBマーケット 3種類 不明
BONMOTインベスト 4種類 230ドル
Bullfxo 4種類 250ドル
また「ベーシック」「金」「プラチナ」「ビップ」というアカウントの名称も以前に検証してきたサイトのアカウントの名称と似ている部分があります。以下にやはり同じグループによると思われる「検証4」、「検証83」、「検証84」、「検証87」で検証しているサイトで用意されているアカウントの名称のまとめを示します。
サイト名 アカウントの名称
▽エックスプロマーケッツ: 「クラシック」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▽エランドロード: 「クラシック」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▽フェニックスリミテッド: 「クラシック」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▼インベサキャピタル: 「ベーシック」「ゴールド」「プラチナム」「VIP」
▼インベストマーケッツ: 「ベーシック」「ゴールド」「プラチナム」「VIP」
▽31FX: 確認出来ず。
▽Kyoto FX: 確認出来ず。
▽アジアFXプロ: 「ベーシック」「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「ダイアモンド」
▽FXKYOTO: 確認出来ず。
▽FXマグナス: 「クラシック」「ゴールド」「プラチナ」「ブラック」「VIP」
▽FXタンパ: 「クラシック」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▽RNインベスティング: 「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▼インベスティコ: 「ベーシック」「ゴールド」「プラチナム」「VIP」
▼ビッグマーケッツ: 「ベーシック」「ゴールド」「プラチナム」「VIP」
▽Ventorus: 「クラシック」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▽Azelisファイナンス: 「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「ダイヤモンド」
▽エッジファイナンス: 「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」「プロ」
▽トレドポール: 「ベーシック」「シルバー」「ゴールド」「ダイヤモンド」「VIP」
▽ポートレイズ: 「ベーシック」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「ダイヤモンド」
▽Azelisファイナンス: 「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「ダイヤモンド」
▽ModMount: 「クラシック」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▽Maunto: 「クラシック」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▽ブルマーケッツ: 「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▽ニッポンキャピタルFX: 「ベーシック」「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「ダイアモンド」
▽OYASHIMA FX: 「ベーシック」「シルバー」「ゴールド」「VIPプラチナ」「VIPダイアモンド」
▽Aboveインベスティング: 「ベーシック」「アドバンスト」「VIP」
▽ZENマーケッツ: 「スターター」「スタンダード」「シルバー」「ゴールド」「プラチナム」「ダイヤモンド」
▽キャッププレイス: 「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」
▽KROXIO: 「ルーキー」「エキスパート」「エリート」「デラックス」「タイタン」
▽アローインベスト: 「スタート」「スタンダード」「シルバー」「ゴールド」「プラチナム」「ダイヤモンド」
▽ファーストECN: 「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」
▽Emarlard: 「クラシック」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▽ストーンウォール: 「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」
▽lukインベスト: 「ベーシック」「ゴールド」「プラチナ」「ダイヤモンド」「エクゼクティブ」「VIP」
▼24フォレックスマーケット:「ベーシック」「ゴールド」「プラチナム」「VIP」
▼fxonet: 「ベーシック」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▽トレデロ: 「スタートアップ」「ブロンズ」「銀」「金」「プラチナ」
▽サベクサ: 「クラシック」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▽ブロックブリッジ: 「スタート」「スタンダード」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「ダイアモンド」
▽ShinjukuFX: 「ブロンズ」「銀」「金」「白金」「ダイヤモンド」
▽クイックキャッシュFX: 「ベーシック」「ゴールド」「プラチナ」「ダイヤモンド」「エクゼクティブ」「VIP」
▽Berrypax: 「基本 (ベーシック)」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▽INNVESTER: 「ベーシック」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「VIP」
▽ブル・オントレード: 「クラシック」「銀」「金」「白金」「VIP」
▽BXBマーケット: 「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」
▽BONMOTインベスト: 「ミニ」「クラシカル」「プロ」「VIP」
▼Bullfxo: 「ベーシック」「金 (ゴールド)」「プラチナ」「ビップ (VIP)」
「ベーシック」「金」「プラチナ」「ビップ」を「ベーシック」「ゴールド」「プラチナあるいはプラチナム」「VIP」と同じと考えれば▼を付けた6つのサイト、インベサキャピタル、比較対象としているインベストマーケッツ、インベスティコ、ビッグマーケッツ、24フォレックスマーケット、fxonetがBullfxoと同じ名称の4種類のアカウントを用意していることになります。またトレドポールやINNVESTERは同じ4種類のアカウントに加えて「シルバー」というアカウントが加わった5種類のアカウントを用意しているなどアカウントの名称や組み合わせが似ているサイトが多いです。これもこれらのサイトが同一のグループによるサイトである可能性を強く示していると考えます。
また以下はBullfxoのサイトの「詐欺を避ける」というサブページ (https://www.bullfxo.com/international/ja/avoid-scam/) とインベストマーケッツの「詐欺にあわないために」というサブページ (https://www.investmarkets.com/international/ja/avoid-scam/) の冒頭部の比較です。
この「詐欺を避ける」「詐欺にあわないために」と題されたサブページでは上の2枚の画像の比較で分かるように添えられている3枚の画像が完全に一致していますし、記述の内容も互いにかなり似ています。2つのサイトの比較で最も似ているのがこのサブページかもしれません。
さらに以下はBullfxoのサイトの「リーガル」というサブページ (https://www.bullfxo.com/international/ja/legal/) の画像です。
インベストマーケッツのサイトでこのサブページに相当するのが以下にやはり冒頭部の画像を示す「法的事項」というサブページです。但しこのインベストマーケッツの「法的事項」のサブページは今回確認したところ削除されているようです。以下に示すのは以前に「検証4」にインベストマーケッツの検証を書いた際に取得した画像です。
いずれのサイトでも13個のファイルが用意されており、タイトルを見ただけでも似たような内容のファイルが並んでいることが分かります。特に問題となるのはBullfxoのサイトの「一般料金」というファイルにある「Inactivity/Dormancy Fees (休眠手数料)」に関する規定の部分です。Bullfxo → インベストマーケッツという順で画像を示します。
「検証4」、「検証83」、「検証84」、「検証87」で検証してきた同じグループによると思われる一連のサイトの多くで同様の規定が確認されているのですが、いずれのサイトでも取引とか入出金などがない状況が1ヶ月以上継続する「Inactivity/Dormancy Fees (休眠手数料)」が1ヶ月ごとに課される、さらに取引や入出金がない状況が長期間続くと休眠手数料の額が増えていくという規定になっています。但し、課される休眠手数料の金額は2つのサイトで異なります。
休眠期間 Bullfxoの休眠手数料 インベストマーケッツの休眠手数料
1ヵ月未満 無料 無料
1~2ヶ月 150ユーロ (月額) 80ユーロ (月額)
2~6ヶ月 200ユーロ (月額) 120ユーロ (月額)
6~12ヶ月 625ユーロ (月額) 500ユーロ (月額)
12ヶ月以上 1000ユーロ (月額) 1000ユーロ (月額)
本項の検証対象であるBullfxoのサイトの休眠手数料はインベストマーケッツの場合よりもさらに高額になっています。加えていずれのサイトでも休眠口座を再度アクティベートするには2000ユーロという法外な手数料が課されるとなっています。こんな異様で著しく顧客にとって不利な規定を非常に分かりにくい場所にしかも英語のみで示しているという点については悪意を感じざるを得ません。また「検証4」、「検証83」、「検証84」、「検証87」で検証してきた同じグループによると思われる一連のサイトの多くでこうした休眠手数料に関する類似の規定が確認されていることからもこれらのサイトが同じグループによるサイトであることは間違いないと考えられます。
次に示すのは連絡先情報です。まずBullfxoのサイトの「お問い合わせする」というサブページにある連絡先情報を左下に、インベストマーケッツの「お問い合わせ」というサブページにある連絡先情報を右下に示します。
いずれのサイトでもここに記されているのは電話番号とメールアドレスのみです。
▼Bullfxo
電話番号: +815068899666
メールアドレス: info@bullfxo.com
▼インベストマーケッツ
電話番号: +27 10 753 1177
メールアドレス: info@investmarkets.com
Bullfxoの電話番号は[+81]という日本の国番号から始まっており、続く部分が[50]になっているので050局番のIP電話の番号ということになります。一方でインベストマーケッツの電話番号は[+27]という南アフリカの国番号で始まっています。これら2つのサイトはここまで示してきたように互いに非常によく似ていて同じグループによるサイトとしか思えませんが、電話番号が一方は日本国内、他方は南アフリカの電話番号となっている、つまり所在地が違うという状況には強い違和感があります。
さらにBullfxoのサイトでは脚注部分に連絡先情報、金融ライセンス情報が記されています。画像を以下に示します。
この部分の記述を以下に書き出します。
>会社情報このウェブサイト(www.bullfxo.com)は、Bullfxo Ltdによって運営されています。Bullfxo Ltdは、Mwali (Moheli)島で登録された会社であり、Mwali International Services Authorityによって認可、規制されています。 BFX2024046です。Bullfxo Ltdの所在地は、P.B. 1257 Bonovo Road, Fomboni, Comoros, KMです。
>Bullfxo Ltd は「Bullfxo」ブランドを所有および運営しております。
まず
>P.B. 1257 Bonovo Road, Fomboni, Comoros, KM
という住所ですが、この住所はこれまで検証してきたサイトの所在地として頻繁に登場している住所です。具体的には以下のサイトでこの住所が所在地となっていました。
「検証4」 ビッグマーケッツ (https://www.bigmarkets.com/international/ja/) [旧住所]
「検証83」 Maunto (https://www.maunto.com/ja)
「検証84」 fxonet (https://www.fxonet.com/international/ja/)
「検証84」 サベクサ (https://www.savexa.com/ja/) [私書箱番号は記載無し]
さらにこれらのサイトの検証でも指摘しましたが、この住所は以下に画像を示したMOHELI CORPORATE SERVICES (https://mohelicorpservice.com/) というオフショア会社の住所と私書箱番号まで完全に一致します。
この住所はこのオフショア会社を利用した架空住所で間違いないと考えます。
さらに上に示した脚注の記述にはBullfxoの運営会社のBullfxo Ltdはコモロ諸島のMwali International Services Authority (ムワリ国際サービス局) で金融ライセンス (登録番号: BFX2024046) を取得していると書かれているので確認を試みました。ちなみに同じグループによると思われる「検証4」、「検証83」、「検証84」、「検証87」で検証しているサイトはしばしばムワリ国際サービス局で金融ライセンスで得ているとなっており、具体的には以下のサイトでライセンスの取得が確認されています。
「検証4」 ビッグマーケッツ (https://www.bigmarkets.com/international/ja/)
「検証4」 Ventorus (https://www.ventorus.com/ja)
「検証83」 Maunto (https://www.maunto.com/ja)
「検証83」 ブルマーケッツ (https://www.bullmarkets.com/international/ja/)
「検証83」 キャッププレイス (https://www.capplace.com/ja)
「検証83」 KROXIO (https://www.kroxio.com/jp/index.php)
「検証83」 ファーストECN (https://www.firstecn.com/ja/)
「検証84」 Emarlado (https://www.emarlado.com/ja/)
「検証84」 fxonet (https://www.fxonet.com/international/ja/)
「検証84」 サベクサ (https://www.savexa.com/ja/)
そして確かにムワリ国際サービス局のサイト (https://mwaliregistrar.com/) にあるBrokerage Companies のリスト の中に「Bullfxo Ltd」の登録情報を確認しました。以下に画像を示します。
さらに上の表の「Verify」をクリックすると以下の登録情報が出てきます。
記述の一部を抜粋、整理して以下に書き出します。
運営会社名: Bullfxo Ltd
会社番号: HA00324745
ライセンス番号: BFX2024046
ライセンス取得日: 2024年3月19日
最高経営責任者: ADRIAN ANCUTE
住所: lasi, Romania
ウェブサイト: https://www.bullfxoltd.com/
確かにこれは本項で検証しているBullfxoのライセンスです。しかし既に何度も書いていますがコモロ諸島の金融ライセンスを得ているのは事実としてもコモロ諸島の金融ライセンスについて厳格な審査が行われているとは思えません。そしてこの登録情報で気になるのは最高経営責任者がルーマニアのlasi (ヤシ) という都市に在住のADRIAN ANCUTEという人物であるということです。この人物が実在の人物なのか、ダミー役などでなく実際にグループの運営に関わっている人物なのかは疑問ですが、このグループとルーマニアとの関連が出てきたのは初めてだと思われます。そしてルーマニア在住の人物が遠く離れたコモロ諸島で金融ライセンスを取得できるということからもムワリ国際サービス局での金融ライセンスの審査の厳格さが疑われます。
改めて結論するまでもなく、Bullfxoでの投資は推奨できません。情報開示は不充分で開示されている情報の信頼性も低いです。コモロ諸島の金融ライセンスを取得しているのは事実ですが、そもそもコモロ諸島の金融ライセンスの審査が厳格なものとは思えません。また同じグループによると思われる「検証4」、「検証83」、「検証84」、「検証87」で検証しているサイトではかなり多くの詐欺被害が確認されています。特に「検証4」で検証したインベサキャピタル、インベストマーケッツ、インベスティコ、ビッグマーケッツという4つのサイトがBullfxoのサイトとよく似ていることを指摘しましたが特にビッグマーケッツについてはかなり多くの被害報告が確認されています。こうした状況からBullfxoは非常に危険なサイトと考えざるを得ません。