検証12

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

本ページでは以下のサイトを検証します。検証項目は順次追加の予定です。


●JustForexGO (ジャストフォレックスゴー https://justforexgo.com/jp)

●JustForexGO (ジャストフォレックスゴー https://justforexgo.net/jp)

●Bubinga (ブビンガ https://bubinga.com/ja)


まず以下の2つのジャストフォレックスゴーというサイトを検証します。

●JustForexGO (ジャストフォレックスゴー https://justforexgo.com/jp)

●JustForexGO (ジャストフォレックスゴー https://justforexgo.net/jp)

これは本サイトの姉妹サイトである仮想通貨(暗号通貨)を辛口評価「検証135」で検証したJustForexGo (ジャストフォレックスゴー https://justforexgo.vip/#/home) という仮想通貨のマイニングで利益を出すという同名のサイトについて調べていて存在に気が付いたサイトです。マイニングのサイトは本項で検証するサイトからサイト名を盗用しているのかもしれません。そしてここで検証する2つのフォレックスゴーというサイトは互いに酷似しています。2つのサイトがどういう関係なのか、同じグループによるサイトならばどういう使い分けなのかよく分かりません。またこれらのサイトは検索してみるとリンクはしませんがアフィリエイト目的のサイトに以前に旧サイト「海外FX業者検証5」で検証したJustforex (ジャストフォレックス https://justforex.com/jp) というサイトの後継サイトであるという記述が見つかります。そこで以前に検証したジャストフォレックスのサイトにアクセスしてみると以下のようなエラーメッセージのページ (https://justmarkets.com/jp/404.html) に転送されました。

サイト名がJustforex (ジャストフォレックス) からJustMarkets (ジャストマーケッツ) に変更になっていますし、URLアドレスも「justforex.com」から「justmarkets.com」に変わっています。そして中央付近に以下のような記述があります。

>お客様がお探のページは存在しません。 移動された、名前が変更されたか、一時的に利用できない可能性があります。 そうでない場合は、間違った住所を入力しています。

意味が分かりませんが、ページが存在しないというエラーメッセージになっています。そしてこのジャストマーケッツのサイトのトップページ (https://justmarkets.com/) 冒頭のキャプを以下に示します。

尚、このジャストマーケッツのサイトはいきなりトップページにアクセスしようとしてもおそらく日本からのアクセスが拒否されるようです。しかしトップページではなくサブページ、例えば連絡先情報 (Contact Us) のサブページ (https://justmarkets.com/support/contact-information) にアクセスするとアクセス可能ですし、サブページからトップページに行くことも可能な設定になっているようです。

そしてこのジャストマーケッツのサイトは後述しますが、日本語表示には対応していません。ジャストフォレックスのサイトがジャストマーケッツに移行し、移行前は対応していた日本語に対応しなくなったということになります。なぜこうなったのか明確な理由は分かりませんが、令和2年 (2020年) 2月14日付で関東財務局からジャストフォレックスに対して無登録の違法業者であるとして警告が出たことと関係しているかもしれません。以下にその関東財務局から出た警告のキャプ画像を示します。

この警告への対応としてサイト名およびURLアドレスの変更、日本語に対応していたサイトを日本語非対応に変更ということが行われたと考えれば矛盾がないように思われます。そしてこのサイトを運営しているグループは日本在住の顧客を諦めたわけではなく、別に本項の検証対象である日本語対応のジャストフォレックスゴーというサイトを立ち上げたと考えればそれが事実かどうかは確認出来ませんが、辻褄は合うように思われるのです。

前置きが長くなりましたが、本項の検証対象である2つのジャストフォレックスゴーというサイトの冒頭部のキャプ画像を以下に示します。

▼ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.com/jp)

▼ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.net/jp)

URLアドレスが異なる2つのジャストフォレックスゴーというサイトの冒頭部は互いに全く同じに見えます。さらによく見ると2つのジャストフォレックスゴーの冒頭部はジャストマーケッツ (https://justmarkets.com/) のサイトの冒頭部とも似ている部分があるようです。ジャストマーケッツのサイトは日本語に対応していないので2つのジャストフォレックスのサイトで英語表示を選択した状態のメニューバー部分を以下で比較します。以下にはジャストマーケッツ → ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.com/jp) → ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.net/jp) の順でキャプ画像を並べます。

ジャストマーケッツのメニューバーにある「Copytrading (コピートレーディング)」という項目が2つのジャストフォレックスゴーのサイトで欠落しているだけで他は並び順まで含めて同じです。

さらに以下は言語選択画面の比較です。やはりジャストマーケッツ → ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.com/jp) → ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.net/jp) の順でキャプ画像を並べます。

3つのサイトの表示言語の選択肢は英語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ウルドゥー語、ベンガル語、トルコ語、ヒンディー語、ペルシャ語、韓国語、ベトナム語、タイ語、アラビア語、インドネシア語、マレー語、中国語、香港語まで17言語が共通で2つのジャストフォレックスゴーのサイトでのみ18番目の選択肢として日本語が選択可能になっています。並び順まで同じですし、3つのサイトはこの表示言語選択メニューでも非常によく似ています。

さらに以下ではサイトの冒頭部に続いて出てくるサイトの特長を説明している部分を比較します。まずジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.com/jp) → ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.net/jp) の順で日本語版のキャプ画像を示します。

2つのジャストフォレックスゴーのサイトはこの部分でも全く同じです。さらにジャストマーケッツを含めた3つのサイトについて同じ部分の英語版のキャプ画像を以下に示します。ジャストマーケッツ → ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.com/jp) → ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.net/jp) の順でキャプ画像を並べます。

ジャストマーケッツの場合はタイトルが

>6 REASONS TO TRADE ON FOREX WITH JUSTMARKETS

2つのジャストフォレックスゴーの場合はタイトルが

>6 REASONS TO TRADE ON FOREX WITH JUSTFOREXGO

になっている、つまりそれぞれのサイト名が含まれているという違いはありますが、それ以外の部分、6つの特長を説明している部分は全く同じです。

次に連絡先情報です。しかし開示されている情報は極めて限定されています。まず各サイトの「お問い合わせ先 (About Us)」のサブページに記されている連絡先情報についてジャストマーケッツ → ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.com/jp) → ジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.net/jp) の順で連絡先情報のキャプ画像を示します

いずれのサイトでも開示されている連絡先情報は極めて限定されています。まずサポート担当のメールアドレスが示されています。そして2つのジャストフォレックスゴーのサイトのメールアドレスは同じです。

ジャストマーケッツ: support@justmarkets.com

ジャストフォレックスゴー: support@justforexgo.net

2つのジャストフォレックスゴーのメールアドレスのドメイン名 (justforexgo.net) は表題2つ目のジャストフォレックスゴーのサイトのURLアドレス (https://justforexgo.net/jp) のドメイン名と一致しています。

それ以外に電話によるサポートが用意されているようですが電話番号が示されているのはジャストマーケッツの場合のみです。

>+248 4632027

この電話番号は[+248]というセーシェルの国番号から始まっています。

一方で2つのジャストフォレックスゴーのサイトでは電話番号は開示されておらず、連絡してくれればコールバック (ジャストフォレックス側から掛けてくる) というシステムになっています。電話番号を開示したくないとしか思われません。他にライブチャットが用意されているようですが、住所は全く示されていません。

さらにジャストマーケッツの場合のみですが脚注部分に運営会社の連絡先情報がまとめて示されています。

長いですが記述内容を以下に書き出します。

>JustMarkets is a trading name of the group of companies consisting of:

>Just Global Markets Ltd., registration number 8427198-1, address: Office 10, Floor 2, Vairam Building, Providence Industrial Estate, Providence, Mahe, Seychelles, a company regulated by the Seychelles Financial Services Authority (FSA) under a Securities Dealer License number SD088;

>JustMarkets Ltd, registration number HE 361312, address: 13/15 Grigori Afxentiou street, IDE IOANNOU COURT, Office 102, Mesa Geitonia, 4003, Limassol, Cyprus, authorized and regulated by the Cyprus Securities and Exchange Commission (CySEC) with license number 401/21;

>JGM International Pty Limited, registration number 700565, address: Law Partners House, Kumulu Highway, Port Vila, Vanuatu, authorized and regulated by the Vanuatu Financial Services Commission (VFSC).

>Just Global Markets (PTY) Ltd, registration number 2020/263432/07, address: 121 Beyers Naude, Roosevelt Park, Johannesburg, Gauteng, 2195, South Africa, authorized by the Financial Sector Conduct Authority (FSCA) in South Africa as a Financial Service Provider (FSP) with FSP number 51114.

>This website is owned and operated by Just Global Markets Ltd., which provides investment services. Copying any information on this website, as well as using JustMarkets Brand Characteristics, is allowed only with the express written permission of JustMarkets.

さらに以下はGoogle翻訳による日本語訳です。

>JustMarkets は、以下で構成される企業グループの商号です。

>Just Global Markets Ltd.、登録番号 8427198-1、住所: Office 10, Floor 2, Vairam Building, Providence Industrial Estate, Providence, Mahe, Seychelles、証券ディーラーライセンスに基づいてセイシェル金融サービス庁 (FSA) によって規制されている会社です。 番号SD088;

>JustMarkets Ltd、登録番号 HE 361312、住所: 13/15 Grigori Afxentiou street, IDE IOANNOU COURT, Office 102, Mesa Geitonia, 4003, Limassol, Cyprus、ライセンス番号 401 でキプロス証券取引委員会 (CySEC) によって認可および規制されています。 /21;

>JGM International Pty Limited、登録番号 700565、住所: Law Partners House, Kumulu Highway, Port Vila, Vanuatu、バヌアツ金融サービス委員会 (VFSC) によって認可および規制されています。

>Just Global Markets (PTY) Ltd、登録番号 2020/263432/07、住所: 121 Beyers Naude, Roosevelt Park, Johannesburg, Gauteng, 2195, South Africa、金融機関として南アフリカの金融セクター行為監視機構 (FSCA) によって認可されています。 FSP 番号 51114 のサービス プロバイダー (FSP)。

>このウェブサイトは、投資サービスを提供する Just Global Markets Ltd によって所有および運営されています。 この Web サイト上の情報のコピー、および JustMarkets のブランド特性の使用は、JustMarkets の書面による明示的な許可がある場合にのみ許可されます。

まとめるとこのジャストマーケッツというサイトは

Just Global Markets Ltd. (セーシェル)

JustMarkets Ltd (キプロス)

JGM International Pty Limited (バヌアツ)

Just Global Markets (PTY) Ltd (南アフリカ)

の4つの国の法人によって運営されている、4つの法人はそれぞれの国で金融ライセンスを取得しているという主張になっています。このジャストマーケッツというサイトは本項の検証対象である2つのジャストフォレックスゴーのサイトの関連サイトとして調べているだけなのでこれらのライセンスを全て確認する気にならないのですが、セーシェル、バヌアツといった租税回避地の法人についてはオフショア会社などと利用したペーパーカンパニーの可能性が高いですし、ライセンスについても審査基準が厳しいとは思えませんからその信頼性を高める強力な材料とはなりません。とにかくジャストマーケッツについては4つの国で法人登録と金融ライセンスを得ているという主張です。

一方で問題は本項の検証対象で2つのジャストフォレックスゴーのサイトの場合です。ジャストフォレックスゴーのサイトの場合には既に示したように「お問い合わせ」のページにメールアドレスがあるだけですし、ジャストマーケッツのサイトで連絡先&ライセンス情報が記されている脚注部分を見ても何の情報もありません。

2つのジャストフォレックスゴーのサイトの連絡先情報がメールアドレスだけでは話にならないのでサイトのWho Is 情報も確認しました。すると表題2番目のジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.net/jp) のWho Is 情報の場合には登録者に関する情報が何も記されていませんでしたが、表題最初のジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.com/jp) の場合にはそれらしき情報が記されていることが分かりました。以下にキャプを示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日 (Creation Date) は2018年11月21日、アップデート日が2022年10月3日となっています。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者情報は以下のようになっています。

登録者名:JF Global Limited

登録者所属機関名:JF Global Limited

住所:Suite 305, Griffith Corporate Centre, Beachmont, Kingstown, VC0100, VC (Saint Vincent and the Grenadines)

電話番号:[+371] 67881243

一応、住所や電話番号といった連絡先情報が記されているのですが、まず電話番号は [+371]という国番号から始まっています。これは国番号のリストを調べるとバルト三国の1つであるラトビアの国番号です。一方で住所はカリブ海に浮かぶ島国であるセントビンセント・グレナディーンです。電話番号と住所が矛盾しているのです。

さらにこのセントビンセント・グレナディーンの住所は一連の検証でしばしば登場している住所でもあります。これは具体的にはのキャプに示したWILFRED SERVICES LTD (https://www.wilfredinternationalservices.com/) というオフショア会社の住所に部屋番号 (Suite 305) まで完全に 一致します。そして住所の一部になっているGriffith Corporate Centre (https://griffithcorporatecentre.com/) もシェアオフィス / バーチャルオフィス業者であり、WILFRED SERVICES LTDはその一角に入居している店子という状況なのですが、Griffith Corporate Centre からWILFRED SERVICES LTDについて非常に多くの問い合わせや苦情が寄せられているという告知が出ています。以下にその告知の冒頭部を示します。

「Suite 305」を間借りしているWILFRED SERVICES LTDはGriffith Corporate Centreとは別組織だから抗議したいならばWILFRED SERVICES LTDに直接言ってくれという主張なのですが、抗議が多発していることを知りながら少なくともこの警告が出ている2020年6月1日以降、かなりの長期間に渡って間借りを許しているGriffith Corporate Centreも自分たちの利益を優先していて同罪としか思えません。ともかくこのセントヴィンセント・グレナディーンの住所にジャストフォレックスゴーの運営会社である「JF Global Limited」が実在するとは全く思えません。

尚、このWILFRED SERVICES LTDの住所を所在地としているサイトとしては以下が確認されています。

「検証2」 BDFX (http://www.bd-fx.com/jp/)

「検証4」 フォレックスランド https://www.forexland-fx.com/ja/)

「検証9」 アメージングティック (https://www.amazingtick.com/amt/ja/)

「検証21」 スパークグローバルリミテッド (https://japanese.sglfd.com/index.html)

「検証59」 モガFX (https://www.mogafx.com/)

「検証60」 IFSマーケッツ (https://ifsmarkets.vc/)

さらに以下で検証している「検証12」 ブビンガ (https://bubinga.com/ja) もこの住所を支社の所在地としています。

表題2番目のジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.com/jp) のWho Is 情報についても確認しましたが登録者に関する情報は何も記されていません。サイトの登録・開設日は2022年9月12日になっています。

さらに2つのジャストフォレックスゴーのサイトには金融ライセンスに関する記述が全く見当たりません。いずれのサイトも日本で金融ライセンスを取得していないだけでなく、いずれの国でも全く金融ライセンスを取得していない無登録の違法業者ということになるものと思われます。

所在地情報が全く不明、金融ライセンスも取得していない、そもそも似たようなサイトが複数存在しているという異様な状況にあるサイトが信頼できるサイトとは全く思えません。このサイトでの投資は推奨できません。


※付記1

さらに同じグループによると思われるサイトが2つ見つかってきました。いずれも日本語表示には対応していないので日本人向けに勧誘が行われるかどうかは疑問ですがサイト冒頭部のキャプとURLアドレスを以下に示します。

▼Justmarkets (ジャストマーケッツ https://justmarkets.eu/)

▼Justmarkets (ジャストマーケッツ https://justmarkets.asia/)

※付記2

2023年10月25日付でジャストフォレックスゴーについても関東財務局から違法な無登録業者であるとして警告が出ました。


●Bubinga (ブビンガ https://bubinga.com/ja)

これはFX業者ではなく、バイナリーオプション業者です。バイナリーオプション業者を検証するサイトを別個に立ち上げようかとも思ったのですが、バイナリーオプションのサイトは以前に比べてかなり減っているようなのでここで扱うことにしました。このサイトについてもYahoo知恵袋に複数の質問投稿が出ていますし、SNSに特に最近になってかなりの投稿が出ています。幾つか引用します。

2023年12月23日投稿 (Yahoo知恵袋)

状況が分かりませんが、負け続けて10日間ほどの間に500万円ほどを失ったようです。

2024年4月25日投稿

10万円入金して取引を繰り返し、14万円になったので出金しようとしたところ全く出金出来ないという事態に陥っているようです。

2023年11月23日投稿 (Facebook)

これは入金したのに口座に反映されない、連絡しようとしても返信がないのでSNSを介して返信を求めているということのようです。後述しますが、この投稿はブビンガのFacebook公式アカウント (https://www.facebook.com/groups/1218367238733678) です。

2024年4月5日投稿 (X (旧Twitter))

状況がよく分かりませんが、勝ったのに「不成立」という謎の扱いを受け、得られたはずの利益を手に出来ないということで不満を感じているようです。さらに出金についても問題があるようです。以下も同一の投稿者の投稿です。

2024年4月5日投稿 (X (旧Twitter))

業者側は出金処理に問題があることは認めているようですが、根本的な解決が可能なのかよく分かりません。

2024年4月9日投稿 (X (旧Twitter))

どういう経緯なのか分かりませんが、トラブルになっているようです。そして同じ投稿者から以下の投稿も出ています。

2024年4月14日投稿 (X (旧Twitter))

特に思い当たる違反行為があったとは思われないのに口座を凍結されて出金できなくなっているようです。こうした投稿からトラブルが頻発しているのではないかと思われるような状況が伺われます。

まず以下には本項の検証対象であるブビンガというサイトの冒頭部の画像を示します。

このサイトは英語、日本語、韓国語、ポルトガル語の4言語に対応しているのですが、言語選択メニューはなぜか脚注部分にあります。言語選択メニューは以下で示します。

この冒頭部に続いては以下に示した入金額などに関する説明の部分が出てきます。

そして以下は同じ部分の英語版の画像です。

日本語版と英語版を比較するとおかしな部分があることに気が付きました。4つの項目の中で左上の最初の項目の文章を日本語版、英語版で比較してみます。

日本語版: デモアカウントの無料100,000 ¥

英語版: Free USD 10,000 demo account

デモアカウントで付与される仮想の資金が日本語版では10万円なのにたいして英語版では1万ドル (1ドル=150円で計算すれば150万円) と15倍も違うのです。どうせデモアカウントで与えられる仮想の資金であっても日本語版と英語版でこれだけ条件が違うことに違和感があります。

次に出てくるのは「資金の入出金」と題された部分です。

>迅速な出金

という項目がありますが、なかなか出金されないというトラブルの報告がネット上に確認されることは最初に説明しました。

次に出てくるのは初回入金ボーナスに関する説明です。

初回入金が7000円以上であれば入金額と同額のボーナスが与えられるとなっています。こんな大盤振る舞いをして採算がとれるのか疑問さえ感じます。

トップページの最後は以下に示した脚注部分です。

この脚注部分の画像の左下に言語選択メニューがあります。既に書いたように英語、日本語、韓国語、ポルトガル語の4ヵ国語に対応しています。

そしてこの脚注部分でまず目につくのはSNSのブビンガ公式アカウントへのリンクです。リンク先のURLアドレスを以下にまとめます。

Facebook: https://www.facebook.com/groups/1218367238733678

Instagram: https://www.instagram.com/bubinga_bo/

公式ブログ: https://bubinga-bo.com/

YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCC-ohlPWbbRAhjN03uNl_WQ

X (旧Twitter): https://twitter.com/bubinga_binary

そしてこれらのリンク先となっている公式アカウントを確認して奇妙なことに気が付きました。例えば以下はInstagramの公式アカウントの冒頭部の画像です。

同様に以下はX (旧Twitter) の公式アカウントの冒頭部です。

奇妙なのはこれらのアカウントが全て日本語でのみ書かれていることです。後述しますがブビンガは海外のバイナリーオプション業者であることになっています。しかしそれならSNSのアカウントが全て日本語のみで書かれているのは明らかにおかしいでしょう。もしかすると公式アカウントが日本語版以外に英語版など複数存在するのかと思いましたが、例えばサイトの表示言語を英語にしてSNSのリンクをクリックしてみても繋がるのは全面的に日本語で書かれた同じSNSアカウントになっています。複数の言語に対応した複数のSNS公式アカウントが存在する可能性は薄そうです。ブビンガを運営しているのは実際には日本のグループではないかと疑わざるを得ません。

尚、X (旧Twitter) にはメールアドレスとLINEのIDが記されています。

メールアドレス: marketing@bubinga.com

LINE ID: bubinga_work

これ以外の連絡先情報としては上に示した脚注部分の左下、さらにメニューバーから選択できる「会社について」というサブページに2つの住所が示されています。

>ブビンガは、2023 年にアジア太平洋地域で運用を開始した取引プラットフォームです。ブビンガ チームは金融業界で豊富な経験を持つ専門家で構成されており、便利な取引に必要なツールと条件をすべて作成できます。 私たちは、安全性、安定したプラットフォーム、各ユーザーへの敬意を持った対応を保証します。

と書いてあります。ところが「アジア太平洋地域で運用を開始」したはずなのに記されている2つの住所は「アジア太平洋地域」とは言えない地中海に浮かぶ島国キプロスとカリブ海に浮かぶやはり島国のセントヴィンセント・グレナディーンの住所です。電話番号は示されていません。さらに公式ブログ (https://bubinga-bo.com/) には運営会社について以下のような記述があります。

この記述によればキプロスの首都であるニコシアに本社、セントヴィンセント・グレナディーンに支社があるとなっていてサイトに記されていた2つの住所に一致しています。

▼キプロスの住所

>NORTANA SERVICES LIMITED

>HE 433385

>Pythagora 1, office 205, Egkomi, 2408, Nicosia, Cyprus

この住所を検索してみるとi-Cyprus (https://i-cyprus.com/) というサイトでNORTANA SERVICES LIMITEDの法人登録情報は見つかりました。

この法人登録は2022年4月18日に取得されているようです。但しこのブビンガの運営会社とされているNORTANA SERVICES LIMITEDのサイトは見つかりません。本当にブビンガのサイトをこのキプロス法人が運営しているかどうか確認出来ません。またキプロスの金融ライセンスを管理しているCYPRUS SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION (CySEC https://www.cysec.gov.cy/en-GB/home/) のサイトで金融ライセンスの確認を試みましたが「NORTANA SERVICES LIMITED」や「Bubinga」を検索しても何の情報も出てきません。金融ライセンスは確認出来ないということになります。さらに以下に書き出したセントヴィンセント・グレナディーンの支社の住所については見覚えがあります。

▼セントヴィンセント・グレナディーンの住所

>NORTANA LTD

>26795 BC 2022

>305 Griffith corp. centre, P.O.BOX 1510, Beachmont, Kingstown, Saint Vincent and the Grenadines

すなわちこの住所は本サイトの検証で何度も登場している住所であり、上で検証したジャストフォレックスゴー (https://justforexgo.com/jp) でも部屋番号まで同じ住所が所在地とされています。またこの住所はWILFRED SERVICES LTD (https://www.wilfredinternationalservices.com/) というオフショア会社の住所に一致します。これは間違いなく架空住所です。

連絡先情報の開示が充分でないので例によってサイトのWho Is 情報も確認しましたが登録者の情報は何も開示されていません。サイトの登録・開設日は1999年5月19日、アップデート日は2022年6月19日となっています。1999年にバイナリーオプション業者が存在していたかどうかは疑問なので中古ドメインを再利用している可能性もあるかもしれません。そしてWho Is 情報を調べていて気が付きましたが、ブビンガのサイトへのアクセスは殆ど日本国内からのようです。以下にまずアクセス状況を調べた結果を示します。

1日当たりの独立訪問者数は1484人、月間のアクセス数は4万4965回とそこそこのアクセスがあります。そして非常に気になるのは以下に示した国別のアクセスの割合です。

全体のアクセスの94.8%が日本国内からのアクセスになっています。そもそもブビンガについて検索しても見つかってくるのは大半が日本語の情報ですからブビンガのユーザーの大半は日本人でしょう。SNSの公式アカウントが全て日本語で書かれていることなどから考えてもブビンガを運営しているのは日本人グループである可能性が高く、顧客も殆どが日本在住者と思われます。海外の住所は架空の疑いが濃く、運営拠点も実際には日本国内にある可能性が充分に考えられます。

そしてブビンガについては日本の関東財務局・金融庁から無登録の違法業者であるとして以下の警告が2023年11月22日付で出ています。

日本でライセンスを得ていないだけでなく、海外でもブビンガが金融ライセンスを得ているという情報は見当たりません。無登録の違法業者で間違いないでしょう。情報開示が不充分、不適切であること、出金に関してトラブルが生じている疑いが濃いことなども考えればこの業者での投資は推奨できません。