そこから時間感覚へと連想脈が拓けていくかもしれません。
「俳句 舌打ち」でネット検索するとこの句が出てきます。
はじめて見たとき、蛙がなぜ花びらにチッと舌打ちするんだろう、故事でもあるのかしら、と疑問に思いました。
他の俳句の用例を見ていたら、「舌打つ」を「舌鼓を打つ」と同じように、つまりおいしいという意味で使うものがあることに気づきました。
たとえば、こういう句です。
だったら、上の一茶のこの句はもしかして、
蛙が花祭りで甘茶がかかった花びらを舐めているんじゃないかしら、
とも思えてきました。どうなんでしょうね。
私のデータベースは、語の使われ方の変遷などを見るためなど主に統計を目的としてデータを集めております。
直接入力だけでなく、青空文庫、歌人のブログ、そのほかネット上で見つけたデータをコピーさせていただくこともあります。
見ず知らずの方々の努力の成果を労せずして頂戴しており、感謝してもしきれません。評論などで世の中に還流させることで報いたいと思います。。
データベースに収録した歌句は、日々表記等の確認に努めておりますが、数が多いこと、また、自分が原典を有しないものがあるなど、なかなか点検が追いつかない状況です。
高柳蕗子