短歌では約1000首に1首が蝶の色に言及、 その半数近くが白い蝶を詠んでいる
俳句は約500句に1句蝶の色に言及し、半数強が黒い蝶を詠んでいる
「蝶or揚羽」×「色名」(赤/朱/紅、青、黄、黒、白、金、銀)
各漢字と新旧かな表記の組み合わせで検索し、蝶の色を詠んでいない歌※を除外。(ふう!汗)
※「青空に蝶が舞う」だの「金色のいてふ」だの。上記以外の色は検索しきれなかった。
(灰色の蝶だのピンクアゲハだの、あり得るだろうと思うけれども。)■蝶の姿やふるまいを詠む
白秋ってすごい。真似できない。だから古びにくいんじゃないかな。(=真似しやすい→古びやすい)
チョークの粉が舞ったらちょっと不快だが、教室には生徒たちの若いエネルギーみたいなものが充満していて、それがチョークの粉を蝶の鱗粉へと、少し美しいものへとイメージをスライドしたのかも。
■伝達する? 手紙っぽい?
■虚空の黙示
■ついていきたくなる?
■そのほかいろいろ
むろん作者笹井の意図とは関係なかろうが、私の先祖は「白米城」という伝説の城の関係者だそうだ。
白米城の伝説とは、城が囲まれて水を断たれたとき。意地を見せるために、よく見える場所に馬を引き出し、あたかも水をかけるように白米を注いで洗ってみせた、というものだ。
AをBと思い込む、見せかけるというのは、白米城伝説に似た心理的事情がありそうではないか。
黒蝶の多くは揚羽でしょうね。
■蝶の姿やふるまいを詠む
蝶が強そう。モスラみたい。やっぱり白秋はすごい。
白秋の歌に比べるとフツーだが、しかし、「針に翼をやすめて」が身の軽さを感じさせ、美しすぎて花を呪うかのようだという把握や表現も、近代っぽいレトロな感じで悪くない。
白秋に圧倒されて他の歌がすべてフツーに見えますが、こちらの歌のアンヨもかわいい。
■黒というと禍々しい?
「黒き胡蝶」は心象と解釈していたのだが、ゴキブリの婉曲表現だという解釈を見たことがある。
黒→悪→ゴキブリというのはスッキリわかるのだが、安直に頼れるほどのステレオタイプは古い※と思う。
※個人的感覚だが、昔の人=私の親の代までは平気で虫を殺す人のほうが多数派だった。害虫は悪だから躊躇なく殺す。私は子供の頃から、そういうふうに善悪を安直に捉える大人を軽蔑していた。今もしている。■亡き人を思うような
■自分の身から生じる蝶
■そのほかいろいろ
(紅、朱含む)
■青い蝶といえばモルフォ蝶
■そのほか
高柳蕗子