Search this site
Embedded Files
Skip to main content
Skip to navigation
高柳蕗子HP 潮汐性母斑通信
ホーム
ここ数年の歌
自薦10首 ときどきイラストつき
自選80首
短歌+お絵かき
お気に入りリンク
闇鍋食堂(データベース闇鍋関係)
データベース闇鍋
ワン鍋ニャン鍋 詩歌データベース闇鍋
闇鍋ミニアンソロジー
かばん詠草提出例1
かばん詠草提出例2
かばん詠草提出例3
かばん詠草提出例4
かばん詠草提出例5
かばん詠草提出例6
かばん詠草提出例7
闇アン なりたい
闇アン もしなら
闇アン まだ生きてる枕詞
闇アン 泣きながら
闇アン 私を止めて
闇アン とりあえず
闇アン ちょうちょの色は?
闇アン 性欲と食欲
闇アン 黄緑色のものといったら?
闇アン 歌に詠まれるかみさま
闇アン 笑う短歌
闇アン あいうえおなど
闇アン 炬燵をどう詠む?
闇アン かっこいい富士
闇アン ◯◯とわかる
闇アン 切手
闇アン 青夢・赤夢
闇アン してみたいこと
闇アン 似ている?
闇アン 童話
闇アン 空よ海よ山よ
闇アン 皮膚
闇アン 「正しい」はどう詠む?
闇アン 短歌さんの一日(前編)
闇アン 短歌さんの一日(後編)
闇アン 一人っ子
闇アン ひとりごと
闇アン おなら
闇アン 蛇口をひねって考えることは?
闇アン 東京の雪
闇アン 眠れない歌
闇アン 母かもしれぬ
闇アン 以前vs以来・以後
闇アン どうする・どうなる
闇アン 私を産む母
闇アン 「この道」ってどんな道
闇アン ◯◯になっちゃえ!
闇アン 何を編む?
闇アン 飛行船
闇アン 妙だ・変だ・おかしい
闇アン 美味いか不味いか?
闇アン 図書館の詩的経験値
闇アン 「半分」はこう詠む
闇アン あんぱん/アンパンマン
気になる富士(富士山の見立て)
闇アン 無数の◯◯
闇アン 年齢短歌0~29歳
闇アン 年齢短歌30~59歳
闇アン 年齢短歌60以上
闇アン 年齢短歌 グラフ
闇アン 「の数だけ」
闇アン 舌打ち
闇アン 白猫黒猫
闇アン おべんとう
闇アン おにぎり
闇アン 色と時間
プロフィール
歌集データと刊行評論等
歌集 ユモレスク
歌集 回文兄弟
歌集 あたしごっこ
献辞ごっこ
歌集 潮汐性母斑通信
歌集 高柳蕗子全歌集
雨よ風よ雪よ書評
歌集 歌集未収録歌
あけもどろ刊行会
全歌集書評
書評など
ちょろぱ通信
はじちょろお詫び訂正
ちょろぱ極意
ちょろぱ暗記
ちょろぱ 生活と健康
ちょろぱ教訓歌道歌
ちょろぱまじない
ちょろぱ物売りの口上
ちょろぱ事態好転
ちょろぱ歌で反撃
ちょろぱ引用
ちょろぱその他の引用
ちょろぱ言い間違い
ちょろぱ聞き違い
ちょろぱ思い違い
ちょろぱ外国語
ちょろぱ誤記誤植
ちょろぱ畳句歌
ちょろぱ回文
ちょろぱ回文薄暮集
ちょろぱ民謡の囃子詞
ちょろぱいろは歌
ちょろぱ雑記帳
ちょろぱミニ言葉遊び
ちょろぱマインド
ちょろぱ 俗信迷信ミニコレ
ちょろぱ偶然短歌俳句川柳
高柳重信関係目次
エッセー パパの泣き方
エッセー そのぽん
エッセー 父の俳句
エッセー 月光旅館三つのラッキー
エッセー その他の重信関係雑文
重信年譜
重信 そのほか
重信代表作暫定版
重信 書きつつ見る行為
重信俳句形式における前衛と正統
重信 随筆 蟬
重信 俳句の写生派
重信その他の随筆
重信 色紙の画像1-4
重信 色紙の画像5-8
重信 色紙9-14
重信色紙15-20
重信色紙21-26
重信色紙27-
重信 美知子 兄重信
重信 美知子思い出1-2
重信 美知子思い出3-4
重信 美知子思い出5-6
重信 美知子思い出7-9
重信 新しい歌枕
重信 色紙の画像 短冊
広岡マリ作品
広岡マリ作品Ⅱ
広岡マリ作品Ⅲ
重信書影集
未収録評論エッセー
書評 佐藤弓生 薄い街
短歌エッセー 太平の眠り
書評 岩片仁次 砂塵亭殘闕
短歌エッセー 仮想世界のカケラ
雑エッセー 思わせぶり
雑エッセー 鳴かぬ烏の声
雑エッセー ファービー
雑エッセー 解剖鋏と泥鰌
書評スピーチ 高原耕司 虚神
書評 入谷いずみ 海の人形
書評 新川森 星の声
詩歌エッセー 富澤赤黄男
ハギレエッセー
雑エッセー むかしのもの
雑エッセー むかしの2
書評 パン屋のパンセ
コットバものがたりん
高柳蕗子HP 潮汐性母斑通信
短歌さんたちの一日
(後編)
←前編に戻る
短歌さんたちの一日 午後5時~
うつくしい午後五時半ころころと小石のように散歩をします
早坂類『風の吹く日にベランダにいる』
砂浜を歩きながら口付けを午後五時半の富士が見えている
俵万智『サラダ記念日』
夕闇の気配ひろがる午後五時の澄明、ひろき窓を隔てて
内山晶太『窓、その他』
退職の間近き人らに混じり乗る研究所発五時四分のバス
森尻理恵『グリーンフラッシュ』2002
短歌さんたちの一日 午後6時~
会計を待つ午後六時くるぶしに音をたてずに触れてくる鞠
佐藤弓生
コウモリの大きな耳に憧れる午後六時晴海埠頭倉庫区
早川志織
午後六時時計垂直に水甕の水面にとどまりにけり
山崎方代『こおろぎ』
ぼくの人生はおもしろい 18時半から1時間のお花見
永井祐
短歌さんたちの一日 午後7時~
七時から先の夜には何もない シャッターに描き続けるドアを
我妻俊樹 ブログ「喜劇 眼の前旅館」2010-04-14
午後七時だからおうちにかえりましょうと言ってる気がする午後の七時は
柳谷あゆみ『ダマスカスへ行く 前・後・途中』2012
どの街にも光があってトーキョーじゃないけど夜の七時にいます
佐伯紺
夜七時、電話、現場へ、怒鳴り声、不安な目、まず話してごらん
千葉聡『飛び跳ねる教室』
短歌さんたちの一日 午後8時~
午後八時「ふれあいタイム」終了の放送「ふれあいたい」に聞こえて
千葉聡『微熱体』
二十時の東の空に赤ければ嵐なるべし月のうなばら
佐藤弓生『モーヴ色のあめふる』
短歌さんたちの一日 午後9時~
夜九時に連絡取り合うふたり、として/穏やかである 恋ではないが
林あまり『スプーン』
午後九時のデパート店員レジ台で古びた雛のやうにほほゑむ
嶋田恵一「かばん新人特集号」2015
金曜九時。落ち合ふ場所は禁猟区。逢瀬と呼んで構ひはしない――
山田航「かばん」新人特集号2010.12
短歌さんたちの一日 午後10時~
昨日までそこに座っていた父と電話で話す午後十時半
俵万智『チョコレート革命』
二十二時すぎれば会社はゆるやかな諦めとしてまるみをおびる
山口文子『その言葉は減価償却されました』
夜十時、教員三人ファミレスでカレーライス食う(サラダは残す)
千葉聡『飛び跳ねる教室』
短歌さんたちの一日 午後11時~
夜組のみなさん今日もおはようと二十三時の月がささやく
松木秀『5メートルほどの果てしなさ』
短歌さんたちの一日 零時ごろ
わたくしは零時の鐘で赤式部・青式部に分かれてしまうの
木下龍也『きみを嫌いな奴はクズだよ』2016
零時ともなれば耳のなかすなわち真闇にてわれにきこゆる臼のうたごゑ
渡辺松男『蝶』
二十四時 きのふをきのふのまま終へる時の美貌に逢ひにゆきたい
松原未知子
チョコレートのぎんがみも冬のにほひして午前0時はランプの時間
小島ゆかり『憂春』
午前零時の燈明は揺れいずくにかあらむ未知なる火と喚び交す
山田消児『アンドロイドK』1999
十二時を超えないように飲む酒の、妻が超えればわれも超えゆく
大松達知『ぶどうのことば』2017
身を護る用にあらねば零時まへドーナツ・ショップにマフラーをとく
吉田隼人 「詩客」
酔っちゃいない酔っちゃいないよスキップで横断歩道わたる午前〇時
ルビ:午前〇時(じゅうにじ)
野口あや子
短歌さんたちの一日 午前1時~
二晩おきに、/夜の一時頃に切通の坂を上りしも―/勤めなればかな。
石川啄木『悲しき玩具』
サンドバッグ打てば有袋類の日の記憶がこぼれる午前一時
植松大雄
隣の雑居室の大時計が、一時をうつたきり、いつまでたつても二時をうたぬ (夜)
前田夕暮『水源地帯』1932
影なきにんげんはひとり泳ぐかな コンヴィニエンス・ストア 二十五時
小池光『草の庭』1995
短歌さんたちの一日 午前2時~
やとばかり/桂首相に手とられし夢みて覚めぬ/秋の夜の二時
ルビ:桂(かつら) 覚(さ)
石川啄木『一握の砂』
午前二時 父さんと僕とスタッフと冷たい風は店に集合
千葉聡
港町13番地午前二時ジゴロの胸に咲く赤いバラ
藤原龍一郎
午前二時 無言電話のむこうから小さくスワンソング流れる
村上きわみ
寒いのは淋しいからだと午前二時風呂に蓋して亀のやうなり
河野裕子『母系』
午前二時の玉突き場に父を待つ義足をはめし悪霊ひとり
寺山修司
午前二時二十三分十五秒諸行無常が前向きとなる
松木秀『5メートルほどの果てしなさ』
午前二時どうやら酔いも醒めちまいじいじい唸る冷蔵庫を蹴る
久保芳美『金襴緞子』
鋭さを増す午前二時なめらかに灯油はタンクの裏側を洗う
柳谷あゆみ『ダマスカスへ行く 前・後・途中』2012
所有する下着の上位三枚を鞄に詰めている午前二時
木下龍也『つむじ風、ここにあります』2013
午前二時 内耳の海を軸にしてわたしはしずかにまわりはじめた
二方久文『饒舌はカンパニュラの花』
肉体のピークを午前二時へ置く 凍らない水たまりのように
川村有史 「かばん」新人特集号2015/3
しじみ蝶百頭の展翅 指先の虫ピン震へてゐる午前二時
目黒哲朗『CANNABIS』
午前二時ごろにてもありつらむ何か清々しき夢を見てゐし
ルビ:清々(すがすが)
斎藤茂吉
短歌さんたちの一日 午前3時~
真夜中の/三時の文字を/長針が通り過ぎつゝ/血しほしたゝる
夢野久作
それぞれに始めねばならぬ朝のため午前三時のバイク見送る
俵万智『チョコレート革命』
深夜三時のトイレの中にもあらはれるマルクスくんの幽霊たちが
荻原裕幸『あるまじろん』
午前三時のベランダから身をのりだしてきみが吹く白黒のしやぼん玉
秋月祐一『迷子のカピバラ』
前線に送り込まれたおにぎりは午前三時に全滅したよ
木下龍也『つむじ風、ここにあります』
経験上午前三時の絶望は基本的には気のせいである
辻井竜一『遊泳前夜の歌』
短歌さんたちの一日 午前4時~
午前四時半の私を抱きしめてくれるドーナツショップがないの
穂村弘『手紙魔まみ、夏の引っ越しウサギ連れ』キモチワルイ
午前四時夢のつづきを抱き合えば少し濃くなる我の輪郭
俵万智『チョコレート革命』
四時、五時とひとときごとに眼を覚ましあなたの息を吸う花の名は
玲はる名「かばん」2002.12
以上、短歌さんたちの一日でした。
なお、午前午後不明、あるいは時刻ではないけれどおもしろいと思った歌ちょっと。
けんかして泣いてるとこと座のベガの六時にかかる曲が流れた
雪舟えま『たんぽるぽる』(2011年)
生まれ付き九時方向にわんこそば構えた人が控えてますが
鈴木有機
←
前編に戻る
次は→
一人っ子
2019年1月30日 高柳蕗子
Google Sites
Report abuse
Google Sites
Report abuse