歌集データおよび
歌論などの
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new 豆歌集
未来の福耳
よりぬき 潮汐性母斑通信
あいうえおごっこ

豆歌集を作ってみました。
手乗りでカワイイし、歌は50首と読みやすく、しかお手頃価格。

お菓子で言えば駄菓子みたいな感じ。
ただし、中身は、お気に入りを厳選、
自分としては最高クオリティのつもりです。

■『未来の福耳』 (2007年の全歌集より後の作品)

■『よりぬき 潮汐性母斑通信』

   (2000年刊行の『潮汐性母斑通信』から49首、
    
その後の歌として2007年の全歌集に収録したから1首。)

■『あいうえおごっこ』new

(1994年刊行の『あたしごっこ』より、アリタレーションの連作「あいうえおごっこ」全歌を収録。また、おまけとして「あなたごっこ」(「あたし」を詠み込んだ連作「あたしごっこ」からピックアップし「あたし」を「あなた」に置換えたもの)も収録しています。

すべてB8サイズ
1ページ1首で50首収録
『あいうえおごっこ』は1ページ2首で97首)

 350円(送料込440円)

東京文フリ
およびネット販売サイト「福耳短歌店」で販売中

歌集 データ

2007年ごろまでの歌データはすべてここにあります。

ユモレスク 1985年5月(沖積舎)

回文兄弟 1989年10月(沖積舎)

あたしごっこ1994年9月(沖積舎)

潮汐性母斑通信 2000年12月(沖積舎)

(付・あとがき 生まれなかった兄 )

高柳蕗子全歌集 2007年8月 (沖積舎)


歌集未収録歌


高柳蕗子論 江田浩司

――『潮汐性母斑通信』を中心に (前半) (後半)

歌論・評論

短歌の酵母Ⅲ 青じゃ青じゃ

(2020年 8月 沖積舎 2600円)

■収録評論

青じゃ青じゃーー神話の培養

青の短歌史

補足編1 青と他の色たち

補足編2 その青はなぜ青なのか

「青」を詠む歌の考察ですが、忙しい人は、本文を飛ばして歌だけ拾い読みしてもおもしろいと思います。

引用歌は古典も含めて500首ぐらい。(作者は300人ぐらい。)

作者本位の短歌評ではありません。

作者たちが思い思いに詠んだ結果として、短歌の言葉の世界でイメージが成長していくさまを観察しています。

『青じゃ青じゃ』には誤植があります。

短歌の酵母Ⅱ 空はともだち?
(2016年 11月 沖積舎 2500円)

■収録評論

1 空はともだち? ――イメージの盛衰現象

2 かわいそうな自転車 ーー便利なうすうす歌語

3 袖振り合うも ーー言葉で無い袖を振るとき

書評

『空はともだち?』の書評  岩尾淳子 (岩尾淳子さんのブログ)

        (光森さんのブログ 初出・角川「短歌」 2015年11月号)

自転車はつらいよ 池田行謙 悟葉69号 2021年4月25日 

短歌の酵母  (2015年 6月 沖積舎 2000円 )

■収録評論

1 みんなで育てる歌語 トマトぐっちょんベイベー! 潰れトマトの百年

2 題材の攻略 〈時間〉の背後霊

3 短歌の身体 身をくねらせる短歌さん

4 歌人は酵母菌 醸すカモシカかもしれない

「鹿首」という雑誌に書いた長編の短歌評論の中の4本を、大幅に手直ししたものです。

雨よ、雪よ、風よーー。天候の歌

(2006年 北冬舎 2000円)

北冬舎のホームページからメールで注文できるようです。  北冬舎

■特徴

データベース「闇鍋」を使って歌を抽出して見比べる、という方法を使った最初の評論。

「雨」「雪」「風」という言葉が持つ特殊な暗示力に注目。実際の雨、雪、風のことではなく、あくまで言葉の世界の現象を扱う。

「雨」「雪」「風」という言葉は、長い間、日常会話から詩歌や文学まで、さまざまな表現に使われてきて、実際の雨、雪、風にはない言葉の力が備わった。

例えば、「雨」は「克服できる困難」として、ときに希望につながる要素になるとか、雨を眺めることは、時間を眺めることを暗示することがあるとか、「雪がふりかかっている」と叙述された人物は、 なんらかの救い、恵みを必要としている等。


■書評


初版には、左記の正誤表のまちがいがあります。
  (重版した本は訂正してあります。)

短歌の生命反応

(2002年 北冬舎 北冬草書 1700円)

・ 短歌の生命反応ノート

短歌は心の器なんかでなくて、このボディに生命のしくみを作るものではないのか?

以前『かばん』誌の前号評を書いたときに得た着想を延長して書きためた短文集。

・ めでたさの終わり

「めでたさ」はあらゆる言説の文脈に浸透しているが、この概念は、人間の存在としての不安に対してはすでに有効ではない。

古来「めでたさ」に貢献してきた短歌は、この新たな不安に対処する有効な言葉へと変貌してきている。 そういったことを例歌をあげて説明。

はじめちょろちょろなかぱっぱ

七五調で詠む日本語(2003年 集英社1400円)

★暗記など実用目的の短歌俳句等のコレクション

実用篇・・・・暗記・まじない・教訓など

逸話篇・・・・古来の和歌の逸話

現代篇・・・・現代の言葉遊びなど


暗記などの実用歌コレクションに、短歌が実際に役に立ったという古来の和歌の逸話、現代の言葉遊びを加え、ついでに、非文学的と思われがちな実用歌の、意外な芸術性もさぐった。

・人間とコトダマのかかわりについて考えた本でもある。
 言葉は実用のもので、なんらかの現実的な効力を期待して使う。これがコトダマの命の源であるという考えに立って、「和歌の徳」と呼ばれた和歌の力の特徴を考察した。

・詩歌は「実用」とかけはなれていると思われがちだが、実は古くから和歌は実用性を期待されて詠まれてきた。
 サブタイトルに「七五調で詠む日本語」とあるが、七五調だけでなく「実用」と言霊の関係におかれている。

・インターネット時代を迎えて変化した対人関係に対処するために、コトダマの生まれ変わりが期待されていると思う。
 言葉の変貌の底には、日本語のコトダマへの健全な期待があり、コトダマは期待に応えようとしてくれている。そういうメッセージも含んでいる。

※発行にあわせて、実用和歌と言葉遊びのコーナ ー「ちょろぱ通信」を作りました。

「ちょろぱ通信」にはこの本のお詫びと訂正もありますのでぜひ御覧ください。

表紙の絵を描いてくださったなかだえりさんのホームページ

【共著】

子どもと楽しむ短歌・俳句・川柳

叔母高柳美知子との共著(あゆみ出版 )

(絶版)

【共著】

現代にとって短歌とは何か

(1998年 共著 岩波書店 「実用の言葉としての短歌」短歌と日本人Ⅰ )

【その他】

穂村弘ワンダーランド

(編集/対談) (2010年11月 沖積舎 1500円)

あけもどろの空 ちびっこヨキの沖縄戦【執筆協力】

著者 高柳杉子 (2010年11月 子どもの未来社 1500円)

著者 高柳杉子

著者高柳杉子(親族)急逝のためあとを引き継いで出版した。

6歳の少女ヨキとその家族が沖縄戦を生きのびてゆく物語。

著者杉子の両親の実体験。

キーワード集 (付・ 刊行会のメッセージ )

著者プロフィール

昭和40年、本土返還前の沖縄に生まれる。立正大学文学部文学科卒。大学卒業後、故郷の沖縄で国語教師として6年間勤務の後、結婚のため北海道へ渡る。平成21年8月がんのため死去。享年44。

★「琉球新報」と「沖縄タイムス」に記事が掲載されました。

★ 全国図書館協議会の、第44回 夏休みの本(緑陰図書)に選定されました。

以下沖縄タイムスの記事