プロフィール
高柳蕗子
歌人 「かばん」「鹿首」所属 1953年生
【新選・自薦5首】
ふうん君は海洋深層水なのかぼくはそらみつヤマト糊だ
し続けるタイムワープのめくるめくゆけゆけまぼろんうらしまたろん
かしてごらん指と事実はこのように一本一本へしまげるんだ
願いましてーはー永遠なーり引くことの同じくらいの永遠なーり
手を上げろ願いをよこせぜんぶ出せあとかたもなく叶えてやろう
【自薦5首】
世は白雨 走り込んでは牛たちのおなかに楽譜書く暗号員
霊能を集めて一家がかきまぜるジグソーパズルの父の肖像
聴診器あてるまぶたのまなうらの宇宙映画の人類滅ぶ
手があれば胸をこうしてばってんに押さえて飛び立つだろう飛行機
醜貌のいちりんひらくその背後ひゃくまんりんがはじまっている
【歌集】
『ユモレスク』(1985)
『回文兄弟』(1989)
『あたしごっこ』(1994)
『潮汐性母斑通信』(2000)
『高柳蕗子全歌集』(2007)
【評論】
『短歌の生命反応』(2002)
『はじめちょろちょろなかぱっぱ』(2003)
『雨よ、雪よ、風よ。』(2006)
『短歌の酵母』(2015)
『短歌の酵母Ⅱ 空はともだち?』(2016)
『短歌の酵母Ⅲ 青じゃ青じゃ』(2020)
その他共著
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