3章 「閉じ目」「笑顔」を「描き目」に変更する(Live2D Cubism Modeler PRO)
「閉じ目」「笑顔」を「描き目」に変更する流れ
【1】変更の流れ
通常、Live2Dでは、まばたきや「閉じ目」「笑顔」をポリゴンの変形で行っています。
ここではさらに手書き風の表現に近づけるために、「閉じ目」「笑顔」を「描き目」に差し替えてみます。
キャラクターのPSDデータに
「閉じ目」「笑顔」のパーツを描きます。
「右閉じ目」「左閉じ目」「右笑顔」「左笑顔」の4パーツです。
(以下「描き目」と言います)
PSDファイルをコピー、不要なレイヤーを削除して、
「描き目」のパーツのみを残したPSDファイルを用意します。
(新しく描いたパーツの位置がズレない様に注意します)
左が元のPSD、右が「描き目」パーツのみのPSDです。
「Live2D Cubism Modeler」でモデルを開きます。
(基本の動作は2章にて設定済み)
この状態でさらに「PSDファイルをインポート」を選択、先程の「描き目」パーツのPSDを選択します。
キャラクターの上に「描き目」のパーツが表示されます。
「パーツ」ウインドウの中に「PSD2」が増えています。
この中に「閉じ目」「笑顔」のパーツが入っています。
(同じ方法で、後から服の差し替え、アクセサリーの追加等を行うことができます)
「左目 開閉」のパラメータを変更して行きます。
「閉じ目」を選択した状態で、デフォーマを「左目の曲面(目)」に設定します。
図の様に、目を完全に閉じた時に「不透明度100%」に設定、
それ以外に「不透明度00%」を設定します。
(完全に閉じた状態のすぐ横に「緑の点(キー値)」があるのは、「描き目」を短くフェードアウトさせる為です)
「閉じ目」の中に元々のポリゴンが収まる様に調整します。
「描画順」設定で、元の睫毛より「描き目」が上のレイヤーになるようにすると、よりキレイです。
スライダーを動かして確認します。
「閉じ目」がフェードアウトし、ポリゴンで変形させた元の睫毛が表示されます。
「左目」ができたので「右目」も同じく設定します。
「笑顔」も同じく設定します。
完全に「笑顔」になった時が「不透明度100%」、それ以外が「不透明度00%」です。
アニメ表現にある「まばたき時にのみ現れる睫毛」の表現に最適です。
Article copyright © 2015 Kuroi