03. アバターモデル

※目鼻などのパーツを切り替えるアバター制作には、アバター専用のライセンスと、 アバター専用のSDKが必要です。

詳しくはお問い合わせ下さい。

出力ファイル構成

アバター用のモデルファイルの作成手順は、通常のモデルファイルの作成手順と大きく変わることはありませんが、

モデルのパーツ構成、書き出し方法、書き出し設定が異なります。

また、色が変えられるような仕組みにする場合は、アバターパレットを使用します。


通常出力ファイル構成

・mocファイル+テクスチャ


アバター用出力ファイル構成

・mocファイル+テクスチャ

・bkparts+テクスチャ


アバター構成にするためには、切り替わるパーツをmocファイルに含めず、パーツ単位で書き出す必要があります。

「bkparts」とは、そのようにパーツをアバター仕様で書きだしたファイルの事です。

原画加工

・ キャンバスサイズ

キャンバスサイズは、後々増えるパーツの範囲の事もふまえて決めておきます。

ModelerにPSDインポートした後で、PSDのキャンバスサイズを変更しますと、

追加でPSDインポートした際や、PSD再インポート時に不具合が生じます。


・ 切り分け

色変更することを考慮して切り分けを行います。

たとえば肌色を変更できるようにする想定でしたら、

服部分と肌部分等を分けておく必要があります。

色替えは描画オブジェクト単位で設定しますので、服と肌が一つの描画オブジェクトですと、

まとめて色変更されてしまいます。

・ 髪の色と瞳の色

髪と瞳の色が色変換する想定の場合、

その色は、黒や白等、極端に明るかったり暗かったりする色を避け、

明るい茶色等、補間の利きやすい中間色にして下さい。

モデル

・ パーツ設定

「目」「鼻」「口」等、部位ごとに基準となるパーツを用意します。

パーツ内に描画オブジェクトやデフォーマ等を作成せず、空っぽの状態にして下さい。

増えたパーツのパーツIDには数字を足していって下さい。

部位ごと、増えたパーツIDの末尾に番号をふります。

・ 描画オブジェクトID

描画オブジェクトのIDを変更します。

PSDインポートした状態ですと「D_PSD.00」のようになっていますが、

そのままですとIDが重複してしまう可能性がありますので、パーツIDに合わせた描画オブジェクトIDなど、

解りやすい任意の描画オブジェクトIDを振り直して下さい。


また、描画オブジェクトIDを振り直した際も、他に同じIDが存在しないように注意して下さい。

・ デフォーマ

パーツ間をまたいだ親子関係の親となるデフォーマは、mocファイルに含める必要があります。

例えば目・鼻・口などが複数あるモデルの場合、それぞれの親に当たる顔の回転デフォーマ、

服が複数あるモデルの場合、その親に当たる呼吸デフォーマから上の階層にあたるデフォーマ等です。

コアパーツ等を作成し、そこに親となるデフォーマを入れ、書き出し時にmocファイルに含められるようにして下さい。


・ テクスチャ

複数のPSDデータをインポートしている際は、

1つのテクスチャ内に複数のPSDデータの情報が入らないようにして下さい。

その状態でPSD再インポートをしますと、片方のPSDデータが消えてしまい、テクスチャ上から消えてしまいます。

カラーグループ設定

色変更はアバターパレットで設定します。

アバターパレットの使い方についてはこちらをご参照下さい。

書き出し

・ mocファイル書き出し

コアパーツと、部位ごとの空のパーツを表示した状態でmocファイル書き出しを行います。

その他、エフェクトのように共通となるようなパーツを表示した状態にして下さい。

(mocファイル書き出し用のパーツの表示グループを作っておくと便利です。)

・ アバターパーツ書き出し

1. ファイルメニューの「アバターパーツを保存」から書き出します。

2. 書き出したいパーツを選択します。

この時、mocファイル書き出しで表示していた空のパーツは選択しないよう注意して下さい。

3. 出力設定を指定します。

テクスチャ分割設定

・テクスチャを描画オブジェクトごとに分解して出力

使用しているテクスチャ単位での書き出しでは無く、

描画オブジェクト単位でテクスチャ書き出しを行います。※推奨設定

・元のテクスチャで出力

使用しているテクスチャ単位で書き出します。

テクスチャ単位の書き出しなので、パーツ内で使用していない情報も一緒に書き出されます。

・パーツに含まれる描画オブジェクトを1つのテクスチャにまとめて出力

書き出すパーツ内の描画オブジェクトだけを1枚のテクスチャにまとめて出力します。

描画オブジェクト間のマージン設定で、描画オブジェクト同士の隙間を設定できます。※ベータ版

テクスチャ品質

書き出す際のテクスチャのサイズを設定出来ます。

例えば1024のテクスチャで作成しているパーツを、512で書き出すと、50%に縮小した状態でテクスチャが書き出されます。

「最適なサイズを自動選択」にチェックを入れますと、

「パーツに含まれる描画オブジェクトを1つのテクスチャにまとめて出力」を選択していた場合のみ、

最適なテクスチャサイズに描画オブジェクトがまとめて書き出されます。

「色モレ防止処理」についてはmocファイルの書き出しと同様です。

フォルダ設定

書き出すフォルダを指定出来ます。

また、「フォルダをグループ化」にチェックを入れると、組み込み時にスムーズなフォルダ構成で書き出されます。

Tips

書き出したいパーツを選択した状態で右クリックメニューからも書き出すことが出来ます。

(パーツを複数選択した状態でも可能です)

Viewer

 アバターモデルのViewerでの読み込み方については

 以下のマニュアルページを参照して下さい。

 アバターモデルの読み込み