さらに自然な 「まばたき」の作り方
対応バージョン:Cubism 2.0以降
(解説ではCubism Editor 2.0を使用しているので、最新版ソフトウェアと若干見た目や操作が異なる場合があります。)
「まばたき」のコツ
1章 モデル制作のコツ 「閉じ目」制作の際のコツをご紹介します。
例
解説
OK
モデルの設定が下記の手順の様に、
綺麗に設定できている例です。
コマ数で言うと4コマです。
1 完全な開き目
2 完全な閉じ目
3 開き目に近い中目
4 完全な開き目
となります。
アニメチックな「パチッ」とした動きになります。
NG
モデルの「閉じ目」の幅が目に対して狭い、
位置が下まぶたのアイラインよりも高いため、
収縮する様に目が閉じる動作になってしまいます。
【1】「まつげ」の分割について。
「閉じ目」を作りやすくするために、図の「まつげ上」にあたる
「上瞼の水平に近いライン」を分割しておくと良いです。
【2】「閉じ目」の大きさと位置について。
原画の目頭~目尻の幅、位置は下まぶたのラインを参考にして「閉じ目」の位置を決めます。
どんな絵でも同じ考え方で「閉じ目」の位置を決める事が出来ますが、
絵によって、また向きによっては、「開き目」の目頭~目尻の幅より、「閉じ目」を少し小さくした方が自然な場合もあります。
下絵を表示しながらモデルを制作すると、位置が確認しやすいです。
まつげ等は顔のパーツは主に「変形パス」で変形させています。
外まつげ、下まつげは「閉じ目」の際、「上まつげ」に完全に隠れる様に調整します。
「上まつげ」のテクスチャはこのようにポリゴンを割り当てています。
パーツ内に大きな余白がないように、三角形をつなげて作る感じで割り当てます。
※ポリゴンについての注意
PSDインポートで作成している場合、ポリゴンが綺麗に割り当てられない事が多いです。
よりクオリティの高いモデルを目指すには、動きの多いパーツだけでも手作業で修正した方が良いでしょう。
動画「【Live2D解説】ポリゴンを編集する」
【3】「中割」について
「完全な閉じ目」「完全な開き目」の2点でも動きますが、
より綺麗に見せる為に「中割」を追加します。
「中割」は動作と動作の動きを補完し、繋ぐフレームです。
図のように、まぶたと一緒に瞳も少しだけ下げます。
これにより、半目など、中途半端に開く・閉じる動作を見せたい時にも、自然になりやすいです。
以上を参考にモデルを作成して下さい。
ステップ2. アニメーションのコツ
自分でキーフレームを打つ場合のコツです。今回はアニメっぽく動かしてみます。
※アニメ制作の際の「(会話中などの自然な)まばたき」を参考にしています。
Animatorの「シーン設定」で、「フレームレート」を24fpsにしておきます。
(アニメ制作の際の1秒間のセルの枚数です)
最初のフレームは「完全な開き目」
まばたきさせたいフレームの直前にも「完全な開き目」
1コマあけて、ここで「完全な閉じ目」にします
1コマあけて、「ほぼ開き目」
1コマあけて、「完全な開き目」
以上で「まばたき」の作成は終了です。
今回のチュートリアルは以上となります。皆様のモデル制作に役立てば幸いです。
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