さらに自然な 「まばたき」の作り方

対応バージョン:Cubism 2.0以降

(解説ではCubism Editor 2.0を使用しているので、最新版ソフトウェアと若干見た目や操作が異なる場合があります。)

「まばたき」のコツ

http://www.cynos.jp/tutorials/kuroi/OK.gif

チュートリアル作者:黒井 (URL:http://ku6i.tumblr.com )

フリーのイラストレーター。現在ソーシャルゲームを中心に活動中。

1章 モデル制作のコツ 「閉じ目」制作の際のコツをご紹介します。











解説


OK

http://www.cynos.jp/tutorials/kuroi/OK0501.gif
http://www.cynos.jp/tutorials/kuroi/OK_05.gif

モデルの設定が下記の手順の様に、

綺麗に設定できている例です。

コマ数で言うと4コマです。

1 完全な開き目

2 完全な閉じ目

3 開き目に近い中目

4 完全な開き目

となります。

アニメチックな「パチッ」とした動きになります。

NG

http://www.cynos.jp/tutorials/kuroi/NG.gif
http://www.cynos.jp/tutorials/kuroi/NG_05.gif

モデルの「閉じ目」の幅が目に対して狭い、

位置が下まぶたのアイラインよりも高いため、

収縮する様に目が閉じる動作になってしまいます。

【1】「まつげ」の分割について。

「閉じ目」を作りやすくするために、図の「まつげ上」にあたる

「上瞼の水平に近いライン」を分割しておくと良いです。

【2】「閉じ目」の大きさと位置について。

原画の目頭~目尻の幅、位置は下まぶたのラインを参考にして「閉じ目」の位置を決めます。

どんな絵でも同じ考え方で「閉じ目」の位置を決める事が出来ますが、

絵によって、また向きによっては、「開き目」の目頭~目尻の幅より、「閉じ目」を少し小さくした方が自然な場合もあります。

下絵を表示しながらモデルを制作すると、位置が確認しやすいです。

まつげ等は顔のパーツは主に「変形パス」で変形させています。

外まつげ、下まつげは「閉じ目」の際、「上まつげ」に完全に隠れる様に調整します。

「上まつげ」のテクスチャはこのようにポリゴンを割り当てています。

パーツ内に大きな余白がないように、三角形をつなげて作る感じで割り当てます。

※ポリゴンについての注意

PSDインポートで作成している場合、ポリゴンが綺麗に割り当てられない事が多いです。

よりクオリティの高いモデルを目指すには、動きの多いパーツだけでも手作業で修正した方が良いでしょう。


動画「【Live2D解説】ポリゴンを編集する」

【3】「中割」について

「完全な閉じ目」「完全な開き目」の2点でも動きますが、

より綺麗に見せる為に「中割」を追加します。

「中割」は動作と動作の動きを補完し、繋ぐフレームです。

図のように、まぶたと一緒に瞳も少しだけ下げます。

これにより、半目など、中途半端に開く・閉じる動作を見せたい時にも、自然になりやすいです。

以上を参考にモデルを作成して下さい。


ステップ2. アニメーションのコツ

自分でキーフレームを打つ場合のコツです。今回はアニメっぽく動かしてみます。

※アニメ制作の際の「(会話中などの自然な)まばたき」を参考にしています。

Animatorの「シーン設定」で、「フレームレート」を24fpsにしておきます。

(アニメ制作の際の1秒間のセルの枚数です)

最初のフレームは「完全な開き目」

まばたきさせたいフレームの直前にも「完全な開き目」

1コマあけて、ここで「完全な閉じ目」にします

1コマあけて、「ほぼ開き目」

1コマあけて、「完全な開き目」

以上で「まばたき」の作成は終了です。

今回のチュートリアルは以上となります。皆様のモデル制作に役立てば幸いです。

Article copyright © 2015 kuroi

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