04. 口まわりのゴミ

完成したモデルを表示倍率を変えて縮小して表示すると、口の周りにゴミが出ることがあります。

ここでは、この問題への対処法を紹介します。

口のまわりにゴミが出る場合

倍率100%表示では大丈夫ですが、これを25%に表示を切り替えてみると、口の下当たりにゴミが見えるようになります。

    100%

    25%

25%表示を拡大すると、アゴの当たりにゴミが出ているのが分かります。

これの下唇の描画オブジェクトは下図のようになっていて、口の中のパーツをギリギリで隠している状態です。

こうなるとゴミが表示される可能性が出てきます。

(下唇の描画オブジェクトの不透明度を下げています。)

テクスチャ編集でポリゴンを見てみると、透明な画素を持っているポリゴン(赤色部分)を使っていることが分かります。

下の部品を隠すポリゴンは、透明な画素を持っていない完全に不透明なポリゴン(青色部分)で隠すのが望ましいです。

この問題は、下図のように不透明な画素で下のパーツを隠すようにポリゴンの形を整えると解消できます。

25%表示でゴミが出なくなりました。

TIPS : 不透明なポリゴンで隠しさえすればいいのか?

ポリゴンを下図のように割り当てて、部品の一部分をポリゴンで切り飛ばしている場合について説明します。

このように不透明なポリゴンで下の部品を隠していても、ギリギリ隠している状態は良くありません。

25%表示にするとゴミが表示されることが分かります。

100%

25%

25%表示を拡大

不透明なポリゴンで下の部品を隠しさえすれば大丈夫ということではなく、しっかりと余裕をとって隠す必要がありますので注意して下さい。

閉じた口のまわりにゴミが出る場合

閉じた口を作った際に、口の中の部品がハミ出る場合があります。

100%表示では問題なさそうですが、

25%表示にすると、ゴミが見えてしまっています。

描画オブジェクトの様子を見てみると、口の中の部品をギリギリ隠している状態になっています。

閉じた口の中の部品はもともと見えない部品なので、十分に隠せる余裕を持って小さくしておくと良いでしょう。

線状のゴミが出る場合

「笑っている口」(原画)から「への字口」のキーフォームをつくる場合など口の形を大きく変形させるときによく起こる現象です。

倍率100%表示では大丈夫ですが、これを50%や25%に表示を切り替えてみると、下唇の真ん中に線状のゴミが見えるようになります。

  100%

  50%

  25%

これは、下図のようにポリゴンを極端に引き伸ばして変形させているからです。

元のポリゴンの形から引き伸ばしたり、小さくしすぎると後ろに隠している部品が見えてしまいます。

この問題は、下図のようにあまり引き伸ばさないようにすれば解消することができます。

25%表示で線状のゴミが出なくなりました。