06. 反転機能
反転機能の使い方
反転機能は、左右対称の部品を作るときに役立つ機能です。
適した部品は、目、眉毛、耳、腕、横髪、ツインテールなどがあります。
反転機能を使うには、まず何かオブジェクトを選択してから、右クリックでメニューを開きます。
そして、[反転]をクリックします。
反転設定
反転をクリックすると[反転設定]ダイアログが開き、そこで反転に関する設定ができます。
反転設定
反転する方向を設定します。左右に対称の場合は[水平方向に反転]、上下に対称の場合は[垂直方向に反転]にチェックを入れます。両方にチェックを入れて反転することもできます。
反転するパラメータ
パラメータで動きをつけたオブジェクトを反転する場合に、反転する方向に対応して反転するパラメータにチェックを入れます。
例えば、[水平方向に反転]にチェックを入れた場合、水平方向に動くパラメータを反転する必要があります。顔の「角度 X」、「目玉 X」、「体の回転 X」などがそうです。
その他
通常は[カリングの自動調整をしない]にチェックを外しておいて下さい。
反転の基準
反転して配置される位置は、選択したオブジェクトの親デフォーマが基準になります。
親が曲面デフォーマなら、その曲面デフォーマの枠の中心が基準です。
親が回転デフォーマなら、支点(黒い点)が反転の基準です。
基準面に配置されている場合は、キャンバスに対して反転するようになります。
例 : 反対側の目を作る
まず、片方の部品の動きをしっかりつけたあとに、その部品を複製します。
そして、複製した部品を反転することで反対側の部品をつくります。
目を作る方法を例にあげて説明します。
(ここで説明するサンプルモデルは、左目と左目玉のオブジェクトが「左目」パーツに入っている状態になっています。)
「右目」パーツに、左目のオブジェクトを複製します。
左目の一番の親デフォーマである「左目の曲面」を選択して、右クリックでメニューを開きます。
「反転」をクリックします。
[反転設定]ダイアログが開くので、設定を入力します。
反転設定では、[水平方向に反転]にチェックを入れます。
反転するパラメータでは、「角度 X」と「目玉 X」にチェックを入れます。
設定ができたら、[OK]ボタンをクリックします。
左目を反転して、右目ができました。
アゴ付近にある、「顔の回転」デフォーマを基準に反転するので、ちょうど顔の反対側に配置することができました。
「左目」パーツを表示させると、このように左右対称にできていることがわかります。
しかし、ハイライトの位置も反転されているので、これを修正します。
ハイライトのデフォーマ(「左目玉のハイライト上」と「左目玉のハイライト下」)を選択します。
右クリックから[反転]をクリックします。
反転設定では、[水平方向に反転]にチェックが入っていることを確認して、[OK]ボタンをクリックします。
これでハイライトも反転できました。
ハイライトの親は「左目玉の位置」デフォーマなので、目玉の中で反転されていることが分かります。
反転機能についての説明は以上です。
パラメータの変更
反転機能の説明ではないのですが、まだ調整が必要なパラメータについて説明します。
左目を反転して右目を作った状態なので、目の開閉に関するパラメータが「左眼 開閉」「左眼 笑顔」に割り当てられています。
これらをパラメータの変更機能を使って、「右眼 開閉」「右眼 笑顔」に割り当て直します。
描画オブジェクトを選択するために[矢印]ツールを選択した状態で、
右目の描画オブジェクトを全て選択します。
ここでは、「右目」パーツをクリックして選択しています。
「左眼 開閉」パラメータのスライダをクリックして、右のウィンドウから[変更]ボタンをクリックします。
パラメータに割り当てられていない描画オブジェクトも選択しているので、
下記のような確認メッセージが出ますが、そのまま[はい]をクリックして進みます。
[パラメータ変更]ダイアログでは、変更先のパラメータを選択します。
ここでは「右眼 開閉」を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
続いて、「左眼 笑顔」への割り当てを「右眼 笑顔」に変更します。
先ほどの選択した描画オブジェクトはそのままで、「左眼 笑顔」のスライダをクリックします。
右のポップアップしたボタンの中から、[変更]ボタンをクリックします。
[パラメータ変更]ダイアログでは、「右眼 笑顔」を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
目玉のハイライトも、目の開閉で動くようにパラメータが割り振られているのでこれらも変更しておきます。
「左目玉のハイライト上」デフォーマと「左目玉のハイライト下」デフォーマがそれに当たります。
先ほどと同様に、変更するパラメータをクリックして、[変更]ボタンで、パラメータを変更します。
描画オブジェクトと同じ手順で、「左眼 開閉」を「右眼 開閉」、「左眼 笑顔」を「右眼 笑顔」にそれぞれ変更します。
これで目の開閉を別々のパラメータで動かすことができるようになりました。