#04 デフォーマで動きの仕組みを作ろう

Live2Dで動きを付ける方法は、描画オブジェクトを直接動かす方法と『デフォーマ』というツールを使って動かす方法があります。

まずはデフォーマの使い方について解説していきます。

デフォーマについて

デフォーマは絵を変形・回転させたいときに便利なツールです。

デフォーマは、曲面デフォーマと回転デフォーマの2種類があり、用途が異なります。

曲面デフォーマ

四角形の枠組みのデフォーマで、主に絵を曲げるときに使います。

曲げて膨らみや潰しを付けることで、平面の絵を立体的に見えるようにします。

回転デフォーマ

回転の中心点とハンドルがあるデフォーマで、主に絵を回転させるとき使います。

首や手足の関節など、回転で動き表現する箇所で使うことが多いです。

曲面デフォーマ

回転デフォーマ

親子関係の仕組み

デフォーマは親子関係を持てる仕組みになっています。

デフォーマは絵を変形させるツールですが、構造を理解するにはデフォーマを『絵(描画オブジェクト)を入れる箱』と考えるとわかりやすいです。

箱の一つ一つに動きを設定していくことで、絵を様々な方向へ動かすことが出来ます。

< 例1>

<例2>

角度Z角度XYの箱(デフォーマ)に入っているので...

=角度Z角度XY方向に動ける(描画オブジェクト)

角度Zの箱(デフォーマ)に入っているので...

=角度Z方向に動ける(描画オブジェクト)

次の工程では、顔の回転の動きをつけるため、回転の動きをつけるための回転デフォーマが親、デフォーマによって動かされる顔の絵(描画オブジェクト)が子になります。

デフォーマを配置する

それでは顔の回転の動きをつけていきましょう!

まず、デフォーマを配置するパーツを選択しておきます。

ここでは、「顔」パーツを選択します。

このとき、描画オブジェクトが何も選択されていない状態にしておきます。

顔の描画オブジェクトを選択した場合は、何もない箇所をクリックして選択を外しておきます。

準備ができたら、[デフォーマを作成]ボタンをクリックします。

[デフォーマを作成]ウィンドウが表示されるので、ここで作成するデフォーマの設定を確認します。

[挿入先のパーツ]は先ほど選択しておいた「顔」。

そして、所属するデフォーマは「- 基準面 -」になっていることを確認します。

デフォーマのタイプは「回転」を選択します。

設定ができたら[OK]ボタンをクリックします。

これでキャンバスにデフォーマが作成されました。

デフォーマを口の下あたりに移動させます。

回転デフォーマを動かすときは、黒い点をドラッグします。

(白い点を、Alt + ドラッグでハンドルの長さを調節できます。)

デフォーマの設定

描画オブジェクトにデフォーマとの親子関係を設定します。

  1. 設定したい描画オブジェクトを選択します。

  2. [編集]パレットの[デフォーマ]をクリックします。

  3. 先ほど作成した「顔の回転」デフォーマをクリックします。

顔の描画オブジェクトが「顔の回転」デフォーマの子になったので、ハンドル(白い点)をドラッグすると一緒に回転します。

残りの描画オブジェクトにもデフォーマを設定します。

  1. 矢印ツールになっていることを確認します。

  2. 各パーツを選択します。

パーツを選択するとパーツの中の描画オブジェクト全てを選択できます。

Ctrl キーを押しながらクリックすると追加で選択できるので、Ctrl キーを押しながら、「目」「目玉」「まゆ毛」「口」「鼻」「耳」「前髪」「後ろ髪」をクリックします。

  1. [デフォーマ]をクリックします。

  2. 「顔の回転」をクリックします。

これで顔全体を回転させることができるようになりました。