#03 テンプレートモデルを当てはめよう
Live2D Cubism 2.0からテンプレート機能が新しく追加されました。
この機能では、既に完成済みのLive2Dモデルの構造や動き方(パラメータ)を作成中のモデルに反映させる機能です。
テンプレート機能の使い方
まずはテンプレートを適用するモデルを用意します。
#02のPSDの読み込みを行った直後のように描画オブジェクトだけが配置された状態であればOKです。
テンプレート機能を使うには、[ファイル]メニュー→[テンプレートを適用]をクリックします。
[テンプレート用モデルの選択]ウィンドウが表示されます。
[Epsilon]をクリックします。
モデルの位置とサイズの調整
テンプレートモデルが読み込めたら新しいウィンドウが開きます。
キャンバスにあったモデルと、テンプレートとして開いたモデルが重なって表示されます。
モデルをクリックすると、テンプレートモデルが選択状態になります。
左ドラッグでテンプレートモデルの移動
右ドラッグで拡大縮小できるようになります。
【1】体のサイズを合せる
まずは体のサイズを合わせます。
首の位置、肩幅などを目安に合わせると良いでしょう。
【2】顔のサイズを合せる
次に顔の大きさと位置を合わせます。
POINT : テンプレート調整用パラメータを使おう!
テンプレート調整用パラメータ(先頭に「@」が付いている)を使って目や口などの位置を調整します。
(顔の向きを合せるために角度X,Yなど他のパラメータを調整してもOKです。)
「@顔のサイズ調整」、「@顔の長さ調整」、「@顔の位置調整 Y」のスライダを動かして顔の大きさと位置を合わせます。
【3】目のサイズを合せる
「@目サイズ調整」、「@目位置調整 X」、「@目位置調整 Y」のスライダを動かして目の大きさと位置を合わせます。
【4】まゆ毛の位置を合せる
「@まゆ毛位置調整 X」、「@まゆ毛位置調整 Y」のスライダを動かしてまゆ毛の位置を合わせます。
【5】口のサイズを合せる
「@口サイズ調整」、「@口位置調整 X」、「@口位置調整 Y」のスライダを動かして口の大きさと位置を合わせます。
【6】鼻の位置を合せる
「@鼻位置調整 Y」のスライダを動かして鼻の位置を合わせます。
TIPS : まゆ毛と口の形が合わないときは?
@付きのテンプレート調整用パラメータで、まゆ毛や口の形がどうしても合わない場合は、下にある通常のパラメータを使って形を合わせます。
まゆ毛の角度や反り具合を変えたり、口をへの字にできます。
【7】テンプレートを適用する
サイズ・位置をあわせられたら「テンプレート適用 プレビュー」ボタンをクリックします。
POINT : 位置合わせをしっかりしよう!
テンプレートモデルの位置合わせは可能な限りぴったり合わせるようにします。
そうすることにより変形時の崩れが発生しずらくなります。
テンプレートを大雑把に合わせた場合
テンプレートをキレイに合わせた場合
部品の対応付け
「プレビュー」画面では2つのモデルが並んで表示されます。
テンプレートモデルに連動してモーションが再生されるようになります。
(「再生」ボタン(もしくはFキー)をクリックすると、モーションを再生/停止することができます。)
右ウィンドウに表示されている作成中のモデルのモーションを見ていると不自然な動きをしていることがあります。
この場合、テンプレートと作成中のモデルの対応関係が間違っていることがあるので、これを修正します。
目や口まわりの部品は細かく分かれているので、おかしくなることが多いです。
今回は例として、左まぶたを修正します。
TIPS : 描画順に関する設定
基本的には[描画順を自動で設定する]にすると良い結果になりますが、描画順がおかしくなる場合には描画順に関する設定をします。
テンプレートに合わせた描画順に設定したいときには[描画順をテンプレートに合わせる]を選択します。
PSDインポートで自動設定された描画順を保ちたい場合は、[描画順を変更しない]を選択します。
対応関係の修正
【1】
右のウィンドウのモデル上にマウスを乗せると、次のような表示がされます。
【2】
この状態で左クリックするとクリックした位置の部品を選択状態にすることができます。
選択状態になると部品のポリゴンが緑色で表示され、部品のテクスチャが緑枠で表示されます。
左のウィンドウでは現在対応している部品のポリゴンが緑色で表示されます。
また、このとき下図のようなメニューが表示されるので、そこから表示されているテクスチャを選択することによって、メニューから選択状態の部品を変更することもできます。
【3】
続いて左側のウィンドウで同様にテンプレートモデルのまぶたの部品を左クリックから選択します。
このとき左側のウィンドウでは選択状態の部品が赤色で表示されます。
【4】
両方のウィンドウで部品を選択したら、クリック時に表示されたメニューから「選択要素を対応付け」ボタンをクリック(または、Sキーを入力)することで選択した部品同士の対応付けが完了します。
【5】
同じ手順で対応付けがおかしい部品の対応付けを修正していきます。
対応付けが完了したら、下の「OK」ボタンをクリックします。
【6】
OKをクリックすると、テンプレートが適用された状態で、キャンバスに戻ります。
パラメータが自動的に設定されています。
TIPS : 動きがおかしい部品があった!やり直したい!
もう一度テンプレートを調整したい場合は慌てずに、一度「元に戻す(Ctrl + Z)」で Undo をします。
そして、もう一度「ファイル」メニュー→「テンプレートを適用」をクリックします。
これで、先ほどの続きから調整することができます。
テンプレートを適用し直す場合は、必ず Undo をしてからにしてください。