01. アプリ用のモーションを作るときの注意事項
モーションのフェード中での注意
あるモーションから次のモーションに移り変わる際に、モーションのパラメータがフェードしながら再生されます。
このフェードしている時間はデフォルトでは1秒に設定されています。
フェードしているときは、2つのモーションのパラメータ値を合成した値になるので、
Animator の画面上とは少し違った動きになるので、モーションを付けるときに気をつける必要があります。
下の表は、マバタキをしないモーションAから、冒頭にマバタキをするモーションBに移り変わるときの
目の様子をまとめたものです。
A + B を見ると目が完全に閉じきらずに、半開きになっていることがわかります。
モーションA
0 f
1.0
100%
=
1.0
→
1.0
75%
=
0.75
15 f
1.0
50%
=
0.5
→
1.0
25%
= 0.25
30 f
1.0
0%
=
0.0
モーションB
1.0
0%
=0.0
0.5
25%
=0.125
0.0
50%
= 0.0
0.5
75%
=0.375
1.0
100%
=1.0
A + B
実機での表示
1.0 + 0.0
= 1.0
0.75 + 0.125
= 0.875
0.5 + 0.0
= 0.5
0.25 + 0.375
= 0.625
0.0 + 1.0
= 1.0
※説明のためにシンプルに表現しているので実際の値の推移とは異なる場合があります。
このような不自然なモーションになってしまうので、の最初の1秒は大きな動きを付けないほうがいいです。
最初の1秒で顔や体の向きを少し動かす程度なら、まだ気にならないかもしれませんが、
下記のようなモーションをつけるときには気をつける必要があります。
まばたき
開いた目と閉じた目のパラメータが合成されるので、半目になってしまう。
【対処法1】 → フェードがある最初と最後の1秒間はまばたきをさせない
【対処法2】 → パラメータフェードを設定する。
2.0からパラメータ個別にフェード値を設定できるようになったので、目の開閉のパラメータフェードを短くする。
パラメータフェードの設定は『フェード値の設定』ページを御覧ください。
腕の動き
腕が行ったり来たりと不自然な動きをする可能性がある。
【対処法】 → 例えば、腕を下ろした状態から 腰に当てるモーションを最初に入れたい場合は、
はじめから腰に手を当てた状態にして、1秒そのままにする。
すべてのパラメータに最低1つキーフレームを打つ
モーション書き出しの仕様的な要件です。
下図のように、プロパティグループの0フレームに[Ctrl]+クリックで全パラメータにキーフレームを打ってモーションをつけ始めると良いです。
このときmtn に書き出す際には、モーションデータを出力するときの設定で[書き出し対象]を[キーのあるパラメータ]にしておきましょう。