02. mocファイルの書き出し

moc ファイルとは、アプリなどで使用するための Live2D モデルの実データです。

拡張子が「.moc」になっています。

mocファイルを書き出す

書き出しを行う前に、必要なパーツを表示して、不要なパーツを非表示にしておいてください。

準備ができたら、[ファイル]メニュー→[moc ファイル書き出し]をクリックします。

[書き出し設定]ダイアログが表示されるので、各項目を設定して「OK」ボタンをクリックします。

moc のファイル名と書き出し先のフォルダを指定して進めると下図のように、

「moc ファイル」と「テクスチャが入ったフォルダ」と「モデル設定ファイル( model.json)」が作成されます。

テクスチャのフォルダは下図のように、表示されているパーツに対応したテクスチャだけが書きだされます。

書き出し設定

書き出し設定の各項目を説明します。

非表示パーツを書き出し

非表示パーツを書き出します。


下絵パーツを書き出し

パーツ設定で「下絵」に設定したパーツに入っているオブジェクトを書き出します。


ベクターオブジェクトを出力(Vector版)

Cubismでは使用しない設定です。


パーツの表示グループを連続書き出し

表示グループごとに表示になっているパーツを書き出します。

いろんな衣装があるモデルのmoc書き出しを1度で終わらせたいときに便利です。

このようにグループ名がそのままファイル名になって書き出されます。

テクスチャに色モレ防止処理を適用する

テクスチャの透明部分に見えないゴミが乗っていると、画像を変形したときなどにゴミの影響で品質が低下する場合があります。「テクスチャに色モレ防止処理を適用する」にチェックを入れて書き出すと、自動的にゴミ取りをテクスチャに適用して書き出します。

あらかじめLive2D用の補助ツールである「テクスチャのゴミ取りツール」を使ってゴミを取ることもできます。その場合はこの項目のチェックを外しても問題ありません。

WebGLに最適化

WebGLで表示する目的のmocファイルを書き出すときにチェックを入れます。

テクスチャがWebGLに最適化された状態で書き出されます。


モデル設定ファイル( model.json ) を書き出す

これまで、Live2D Viewer の設定ファイルとして書き出していた、.model.json という拡張子のファイルを、moc ファイル書き出し時に出力できるようになりました。

model.json は、JSON 形式で記載され、moc ファイルと、テクスチャファイルを結びつけるための情報が記載されています。SDKの sample1 や、AfterEffects プラグインのモデル指定時に、model.json を使うことで自分でテクスチャファイルを指定する必要がなくなります。


書き出し後に Live2D Viewerで開く

「書き出し後に Live2D Viewerで開く」にチェックを入れて moc を書き出すと、その直後に Live2D Viewer でモデルを開くことができます。

Live2D Viwerについてはこちらをご覧ください。


書き出しターゲット

テクスチャのサイズ・ファイル名などを指定するために「ターゲット設定」を指定します。

1/1 (1024 px ) < デフォルト設定(原寸で書き出し)

1/2 (512 px)

1/4 (256px )

Default

ユーザ定義のターゲット < ユーザが設定した場合のみ

などの設定があります。

1/1 ( 1024px )は、元のテクスチャを1倍(=原寸)で書き出すことを意味しています。カッコ内の 1024px は、モデルの中で最大のテクスチャのサイズ(ピクセル数)が自動的に反映されます。2048ピクセルの画像が1枚でもあれば、1/1(2048px)のようになります。


通常は「1/1」を選択し、原寸サイズのテクスチャを書き出すと良いです。

「Default」ターゲットなどを選ぶと、複数のテクスチャサイズを同時に書き出すことができます。

ターゲット設定についてはこちらをご覧ください。