02. インポート用のPSDの作り方
PSDインポート機能を使えば、PSD の原画から手早く Live2D モデルを作ることができます。
ここではPSDインポートで使うときのPSDを作る方法を説明します。
インポートに適したPSDの作り方
塗りや線で分かれている状態ですと、別れた状態のままテクスチャになってしまうので、部品ごとに1枚のレイヤーにしておく必要があります。
下図のように1部品1レイヤーにすることで、Modeler で扱いやすいテクスチャを作ることができます。
レイヤーには部品ごとの名前をつけ、わかりやすくしておきましょう。
POINT!
結合後のレイヤーのルール
・レイヤー属性は「通常」
(乗算やオーバーレイなどのレイヤーは色がおかしくなる可能性があります。)
・「不透明度」と「塗り」は100%
テクスチャ化するときに100%の状態で配置されます。不透明度で濃さを調整する頬ブラシなど、注意が必要。
・線画やクリッピングマスクを結合しておく
1部品、1レイヤー。線画、塗り、影、クリッピングなどは結合して1つのレイヤーにします。
・レイヤーマスクは使わない
レイヤーマスクが残っている場合は、「レイヤーマスクを適用」で1まとめにしておきます。
Photoshop用スクリプトを使う
Live2D_Preprocess(グループを結合する)
PhotoShopでレイヤーを結合させる場合は、PhotoShop用のスクリプトを使用することをおすすめします。
スクリプトはこちらのページからダウンロード出来ます。
スクリプトファイルを所定のフォルダに入れた後、
[ファイル]メニュー→[スクリプト]→[Live2D_Preprocess_v1.1]をクリックすると、グループが自動で結合されていきます。
TIPS : 結合したくないグループがあるとき
スクリプトを実行するとグループは一つのレイヤーに自動で結合されていきます。
例えば、顔の部品をまとめて「顔」というグループに入れておくと
せっかく分けた部品が結合されて1つのレイヤーになってしまいます。
この場合は部品ごとにグループを分けておきましょう。
また、整理のために「顔」グループを残しておきたい
「*」(アスタリスク)をグループ名の先頭につけておくと、グループは結合されなくなるので、
「顔」→「*顔」の状態にすれば、1つのレイヤーになるのを回避できます。
Live2D_Cleaning(ゴミを取る)
Photoshopでレイヤーを結合させた後は、ゴミ取り用のスクリプトをかけることをおすすめします。
スクリプトはこちらのページのページ下部からダウンロードできます。
スクリプトファイルを所定のフォルダに入れた後、
[ファイル]メニュー→[スクリプト]→[Live2D_Cleaning_v1.1]をクリックすると、ゴミ取りが開始します。
TIPS : ゴミ取りをしないとどうなるの?
PSDのインポートデータに、消し残しなどのゴミがあると、インポートした際に綺麗に配置できません。
また、再配置Cなどを使ってパーツを移動した際に、ゴミが他のパーツに乗ることがあります。
このようなことを避けるため、部品ごとにレイヤーを結合した後(Live2D_Preprocessスクリプトをかけた後)に
Live2D_Cleaningスクリプトをかけます。
このスクリプトをかけると、レイヤーに対して自動でゴミ取りを行い、綺麗な状態でPSDをインポートすることができます。