#03 ポリゴンを整えよう

PSDインポート直後の描画オブジェクトのポリゴンは自動生成されたものなので、状況によって使いづらいことがあります。

例えば、目のまつ毛など変形量が多い部位では綺麗な変形が困難になってきます。

ここでは、変形させやすい描画オブジェクトになるようにポリゴンを整えていきます。

テクスチャ編集

描画オブジェクトのポリゴンの修正は『テクスチャ編集』で行います。

まずは、変形量の多い部位である「まつ毛」からポリゴンの修正を行います。

1. 「まつ毛」パーツの「左目」描画オブジェクトをクリックし、左まつ毛を選択した状態にします。

2. [テクスチャ編集]ボタンをクリックします。

[テクスチャ編集]ダイアログが表示されました。

この画面でポリゴンを修正していきます。

TIPS

キャンバス上の描画オブジェクトをダブルクリックでも同じように[テクスチャ編集]ダイアログが開きます。

左目のポリゴン修正 頂点の削除

ポリゴンを修正するために、まずは今打たれている頂点を削除します。

マウスホイールで表示倍率の拡大縮小、スペースキー+ドラッグでスクロールができるので、見やすいように拡大表示します。

Altを押した状態で頂点をクリックすると1つ1つ消すことができます。

TIPS

[消しゴム]ボタンをクリックすると、消しゴムツールを使うことができます。

このツールを使えば消しゴムがけのように頂点を削除することができます。

下図のようになるように頂点を消します。

全て消すことはせず、必ず頂点を最低2つを残しておきましょう。

POINT !

全ての頂点を消してしまうと、キャンバスに戻った時に描画オブジェクトが離れた位置に再配置されます。

また、描画オブジェクトが消えてしまう等、トラブルが起きる可能性もあるので注意しましょう。

左目のポリゴン修正 頂点の再配置

クリックするとポリゴンの頂点を打つことができます。

まずは図のようにオブジェクトの真ん中に頂点を打ちます。

次に上側を囲っていきます。

次に下側も囲います。

きちんとテクスチャが線で囲まれるようにしましょう。

POINT !

新しくポリゴンを打っている時に、先ほど残しておいた2つのポリゴンが邪魔な場合は消してしまいましょう。

消す時はそれ以外のポリゴンの頂点の数が2個以上あることを確認しましょう。

最後に、繋がっていない頂点を交互にクリックしていき、全ての頂点を線で繋げます。

TIPS

頂点を打ち終えた後に、繋がっていない線を繋げるには『点からポリゴンを自動生成』の機能が便利です。

外周を囲った状態で、[外周を保つ]にチェックを入れて[点からポリゴンを自動生成]ボタンをクリックすると、自動で線を繋げてくれます。

またこの機能は、Ctrl+R のショートカットや、右クリックメニュー→[点からポリゴンを自動生成]からも利用できます。

線を繋ぎ終えたら下にある[OK]ボタンをクリックすると、キャンバスに戻ります。

これで、「左目」のポリゴンが修正できました。

右目のポリゴン修正

次は「右まつ毛(右目)」のポリゴンを修正します。

左目の時と同じ手順で、ポリゴンを割り当て直しましょう。

口のポリゴン修正

次に口のポリゴンを修正します。

「口」パーツを展開し、変形量の大きい「上口」「下口」のポリゴンを割り当て直します。

まずは「上口」から頂点を打ち直していきます。

唇は主線の部分が一番変形量が多くなりますので、より細かく頂点を打っていきます。

次に「下口」も同じようにポリゴンを修正していきます。

POINT !

ふち部分にボカシの入ったテクスチャは背景が同色に近い場合、境界が分かりづらくなります。

以下の手順で背景色を変えることで編集しやすくなります。


1. 背景色のボックスをクリックします。

2. 色変更用のパレットが表示され、スライダーを動かし境界が見えやすくなるような色を選びます。

3. [OK]をクリックします。

他の部位のポリゴンについて

目、口以外のポリゴンは、今回のチュートリアルを進める上で修正する必要はありません。

このまま次に進んで頂いてもかまいません。


POINT!

サンプルのモデルデータではまゆ毛のポリゴンを修正しています。

まゆ毛は感情によって変形させることが多いので、ポリゴンを修正することがよくあります。

今後、他のLive2Dモデルを制作する際に必要になってきますので練習も兼ねてポリゴンを下図のように修正してみると良いでしょう。