8-3 花見川流域の魅力と地域づくり
8-3-3 地域づくりの取組
① 風景を損なうものとそれに対する対応
ア 釣り小屋
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【釣り小屋】
掘割部に大型の釣り小屋を発見しました
サイクリング道路からは巧妙に隠れています
工事中?の釣り場もあります
私は早朝の散歩をしています。このブログで記事にしている受身的観察の散歩ではなく、健康保持と思考のための散歩です。この散歩コースに弁天橋から柏井橋までの花見川サイクリング道路も入っています。現在は日の出が遅いので、真っ暗です。街灯はありません。1人か2人の散歩人とすれ違い、挨拶します。真っ暗といってもこの区間のことはなんでも知っていると自負していました。
ところが、本日昼間この区間を散歩してみると、笹の後ろの水際にホームレス小屋風の物がチラリと見えました。近づくとなんと相当手の込んだ立派な釣り小屋が出来ていました。二人が釣りをしていました。恐らくこの1-2週間以内に立てられたものだと思います。立派過ぎる施設が巧妙に隠れていたのには驚きました。
私としては、文化的、歴史的、土木的遺産としての価値の高い掘割部分で、新たに大きな釣り小屋がつくられることに危機感を覚えます。この大きな釣り小屋の近くの水際では、釣り道具を持った別の高年齢の男女数人が木を切っていました。「あまり木をたくさん切るとまずいぞ」などとはしゃいでいます。別の釣り桟橋を造ろうとしているのかもしれません。何をしても文句は誰からも出ないとなれば、アウトドア志向の高齢者が一斉に違法工作物を作ると思います。既に、柏井橋と花島橋の間は高齢者の野外工作実習場みたいな雰囲気になってしまっています。花見川には各所にマダケがありますから工作物をつくる材料に事欠きません。
勝田川合流部より上流や、特に花島橋上流付近から汐留橋までの区間は既に違法耕作、違法釣り桟橋、違法釣り小屋、ホームレス小屋、はては違法野鳥観察施設まであります。そうした問題を解決することが重要な課題であると思っていました。このブログでも追って記事にしようとしていました。
しかし、花見川の掘割部分(弁天橋から柏井橋付近)には軽微なものを除いて、釣り小屋など目立つ違法物件はないと信じ込んでいました。掘割普請の文化的価値が一番あるところだから、あるいは自然が一番残されているところだから、公平性や公正性が保たれていると根拠の無いことを自分勝手に考えていました。間違いでした。
河川管理者である千葉県にぜひとも緊急の行政指導をしてもらいたいと思います。新しく出来た大型釣り小屋を造った人に撤去させる行政指導をお願いします。この釣り小屋を見逃すと、類似工作物やホームレス小屋が林立するのは時間の問題になると思います。
「花見川に蔓延している違法工作物がまた一つ出来た」という認識では不十分だと思います。「これまでは見かけなかった『文化財に落書きした(あるいは聖域に土足で踏み込んだ)』ふとどき者が出た」というレベルの発想に立っていただき、緊急の対応をお願いしたいと思います。
なお、このような違法工作物の存在が放置されると、次のような問題が発生する懸念を付け加えておきます。
1 釣り人によるゴミ散乱、それを引き金とした通行人のゴミ捨て増大
2 違法工作物の放棄による粗大ゴミの発生
3 釣り餌や釣り人の残った飲食物投棄、立小便等による水質汚染
4 釣り人の火の不始末による火災発生(自然の荒廃、人家への類焼)
5 増水時の流下ゴミ大量発生と河川施設への影響(釣り小屋が流下ゴミとなる)
6 釣り針、釣り糸の放置による野鳥生息環境への悪影響
7 水鳥の休息や採餌等の場を奪う
8 違法工作物や通路造成による竹木の伐採、水際線の改変による自然破壊
9 釣り人や見学者の水難事故の発生
10 釣り人や利用者間のトラブル発生(場所取りなど)
11 釣り人や見学者による本来の静謐環境の破壊(集団で大声で談笑するなど)
12 清掃などの社会貢献活動をしている人々の活動意欲減退(違法が野放図なら活動してもしょうがない)
13 社会の公平性公正性を確保できない行政に対する不信や軽視の増大
違法は行政の責任で、双葉のうちに摘んでいただきたいと思います。
相手は分別のある高齢者です。対面して話せば違法行為は減少すると思います。社会に反抗する青少年の悪さとは違います。看板を沢山立てるだけは違法行為はなくならないと思います。
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新たな釣り桟橋
大型釣り小屋の完璧なカムフラージュ
2月17日の記事(緊急報告隠れた釣り小屋の発見)で、花見川の素掘掘割部分で、これまで違法釣り小屋が存在しなかった弁天橋からは柏井橋の区間に、新たに違法釣り小屋が出現したことを報告しました。(弁天橋から下流200m地点)
その後さらに残念な結果になっていることを報告します。
1つは2月17日以降付近に5つの違法釣り桟橋が新たにできました。上の画像はその一つです。屋根が付いていないので小屋とは呼べませんが、屋根をつければ小屋になります。付近に豊富にあるマダケを活用しています。
また、大型の釣り小屋は迷彩処理を完璧にしました。サイクリング道路からはまったく見えない状況になりました。
これまで軽微なものを除いて際立った違法工作物がなかった場所に1ヶ月足らずの間に沢山の物件が生まれたことは残念です。年度末の行政の多忙を見透かしたようで、悪質だと思います。
もし義侠心のある市民がこれらの物件に注意すれば、トラブル発生間違いなしです。
このような物件がお咎め無しで、自由に作られると次のような社会的不都合が生じます。
1 釣り人によるゴミ散乱、それを引き金とした通行人のゴミ捨て増大
2 違法工作物の放棄による粗大ゴミの発生
3 釣り餌や釣り人の残った飲食物投棄、立小便等による水質汚染
4 釣り人の火の不始末による火災発生(自然の荒廃、人家への類焼)
5 増水時の流下ゴミ大量発生と河川施設への影響(釣り小屋が流下ゴミとなる)
6 釣り針、釣り糸の放置による野鳥生息環境への悪影響
7 水鳥の休息場や採餌場の喪失という自然破壊
8 違法工作物や通路造成による竹木の伐採、水際線の改変による自然破壊
9 釣り人や見学者の水難事故の発生
10 釣り人や利用者間のトラブル発生(場所取りなど)
11 釣り人や見学者による本来の静謐環境の破壊(集団で大声で談笑するなど)
12 清掃などの社会貢献活動をしている人々の活動意欲減退(違法が野放図なら活動してもしょうがない)
13 社会の公平性公正性を確保できない行政に対する不信や軽視の増大
14 隠れた場所に人がいることによる治安面での不安の増大
15 ホームレス小屋設置の誘発
1~14は説明するまでもないことです。
15ホームレス小屋設置の誘発は恐らく行政も気がついていないとおもいますが、一番厄介かもしれません。
私は、以前、ある河川のホームレスの方120人を対象に、社会福祉専門家の指導の下、面談ヒアリングするという貴重な体験をしたことがあります。その中で、貧困や病気・障害と関係するほとんどのホームレスの方とは別に、川の近くの住民で野外生活を享受するためにホームレスの世界に入った方を何人も発見しました。実家は近くにある、しかし自分は釣りを自由にしたい、野外生活を自由にしたいのでホームレスをしているというわけです。
このようなホームレスの方が生まれる素地は花見川に大いにあると直感します。沿川には高齢者が多く、野外活動を指向している人も多いです。現在の釣り小屋が宿泊を伴うホームレス小屋に発展しないと決め付けたら、油断することになります。一度ホームレス小屋が出来ると、方々から本当のホームレスの方がやってきて、村が出来てしまいます。そうなったら、河川管理者は手がつけられなくなります。そうした事態になる前に、ぜひとも事態の進展をくいとめたいものです。
花見川は単なる1河川ではなく、土木遺産、文化遺産としての価値がある天保期の素掘掘割です。その維持管理に行政と市民が協働して取り組めるような仕組みがつくられ、油断が生じないようになることを希望します。
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花見川中流にはのどかな風景、魚や野鳥が棲息する自然環境があります。散歩やアクセスがしやすく、さらに近くの花島公園や神場公園のユーティリティが使えます。素晴らしい河川環境があるのです。この素晴らしい河川環境を行政の管理不十分に付け入り、私的占有して違法利用している人々がいます。
このブログでも、花見川上流の素掘掘割の区域に新規の小屋が出来たので、2回情報発信したことがあります。(緊急報告 隠れた釣り小屋の発見、緊急報告 隠れた釣り小屋の発見 追伸)
散歩していると、虚勢を張って居丈高な釣り小屋・桟橋を作ったり、柵を張りまわして私有を主張する耕作地・休憩小屋などがいやでも目に焼き付きます。
このような我が物顔の違法利用があるために、一般利用者が水辺に近づき難くなっています。物理的にも、心理的にも親水性が阻害されています。
一部の人々による私的水辺占有が、花見川中流の特徴となっています。
違法釣り桟橋や小屋
違法耕作地
耕作を禁止する看板
このような状況が過去から現在まで続いてきていますが、次のような社会損失が生まれ、あるいは損失発生ポテンシャルを高めています。
1 釣り人によるゴミ散乱、それを引き金とした通行人のゴミ捨て増大
2 違法工作物の放棄による粗大ゴミの発生
3 釣り餌や釣り人の残った飲食物投棄、立小便等による水質汚染
4 釣り人の火の不始末による火災発生(自然の荒廃、人家への類焼)
5 増水時の流下ゴミ大量発生と河川施設への影響(釣り小屋が流下ゴミとなる)
6 釣り針、釣り糸の放置による野鳥生息環境への悪影響
7 水鳥の休息場や採餌場の喪失という自然破壊
8 違法工作物や通路造成による竹木の伐採、水際線の改変による自然破壊
9 釣り人や見学者の水難事故の発生
10 釣り人や利用者間のトラブル発生(場所取りなど)
11 釣り人や見学者による本来の静謐環境の破壊(集団で大声で談笑するなど)
12 清掃などの社会貢献活動をしている人々の活動意欲減退(違法が野放図なら活動してもしょうがない)
13 社会の公平性公正性を確保できない行政に対する不信や軽視の増大
14 隠れた場所に人がいることによる治安面での不安の増大
15 ホームレス小屋設置の誘発
花見川を利用するほとんどの住民はこのような違法利用に心を痛めていると思います。
行政も苦労していると思いますが、率直に言って、事態改善の兆しは感じられません。
その理由の一つとして、この違法利用問題が社会問題化していないことがあると思います。
現在は狭い範囲の当事者(違法利用者、河川管理者)間のやり取りだけで、その内容を利用者や沿川一般住民は知る由もありません。
いわんや千葉市民、千葉県民はなにも知らされていません。
行政の現場担当者だけが、密かに苦しんでいるように思えてなりません。
マスコミも取り上げる、議会でも話題になるという状況になれば、行政に対する追い風も吹き、いろいろな応援団も生まれ、おのずと解決する方向に向かうと思います。
「災いを転じて福となす」、「ピンチがチャンス」という言葉があります。社会がこのような問題があると理解すれば(気がつけば)、程なくこの問題は解決すると楽観します。社会の花見川に対する関心が増せば、行政の河川管理行為もしやすくなると思います。
花見川の素晴らしい河川環境が損なわれることなく、利用・保全できるようになることを願います。
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1 掲示物がはがされている
今朝散歩で弁天橋のたもとを通った時、花見川の清掃等の活動をしている市民団体の掲示物が掲示板からはがされて、地面に落ちていました。
以前には、掲示板そのものが壊されていたこともありました。
2 水面に多量の紙がまかれている
サイクリング道路をしばらく進み、何気なく花見川の水面を見ると、辺り一面に多量のコピー用紙等が浮かんで、ゆっくりと流れていました。
花見川水面に浮かぶ多量の紙(2012.6.15 am4:45撮影)
状況からして、弁天橋から多量の書類等が投げ込まれたようです。
流れている物は綴じられていないバラの使用済みコピー用紙と使用済みの封筒類等です。
小事務所や家庭書斎の中である程度整理された廃棄用紙が投棄されたという印象を受けました。
流れのスピードから逆算して弁天橋から30分か1時間前に投棄されたと思います。
ゴミ処理目的の不法投棄なら人目のない場所にまとめて置いていくことになると思います。
しかし、弁天橋から多量のコピー用紙をばらまくという行為は尋常でない悪質ないたずらであり、愉快犯による犯罪です。
おそらく、市民団体の掲示物をはがした人とこの愉快犯は同一人物だと思います。
投棄された封筒を回収してそこに書かれた宛先の情報とか、コピー用紙に印刷された情報から投棄犯を探し出すような活動が大切だと思いました。