8-2-5-②調整池
8-2 花見川流域の風景
8-2-5 風景上特徴的な地物
② 調整池
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【調整池】
勝田川流域紀行9 み春野団地の調整池
み春野団地の調整池
宇那谷川と小深川が合流するところ(千葉市花見川区)にみ春野団地があります。み春野団地は野村不動産が販売している約1000区画の一戸建て住宅団地です。この団地造成に伴って約1.37ha(数値地図2500空間データ基盤より計測)の調整池が出来ています。
花見川流域にある調整池では大きい部類です。
金網越しに覗くとコサギ、カワウなどの水鳥がいつも飛来してきています。調整池の底に溜まった水溜りに魚などの生きものが生息しているようです。
勝田川とこの調整池は巨大なコンクリート壁で隔てられています。しかし、この調整池に手を加えて、野鳥などの生きものの棲息に好都合な環境をつくることは可能です。空を飛ぶ野鳥にとってみると、勝田川谷津の環境多様性が増すことになります。またこの団地や周辺に住む人が生きものの棲息を愉しむことが出来ると思います。
後日このブログで詳しく紹介しますが、勝田川支流横戸川にあるこてはし団地の調整池はビオトープとして整備され周辺住民の憩いの場として利用されています。近くに良い参考事例があります。
こてはし団地調整池
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横戸川流域紀行3 こてはし台調整池
桜がきれいなこてはし台調整池
上流地下水路から調整池に流入する付近
こてはし台調整池は花見川流域では唯一の市民参加型環境整備が行われた調整池です。
調整池というと金網で進入禁止となっており、中はコンクリート製プールであったり、アシ等が繁茂している場合が多いのですが、この調整池は水と親しめる憩いの場として整備されており、住宅地周辺に位置する他の調整池の今後のあり方の参考となるものです。
こてはし台調整池の事業の概要(パンフレット「こてはし台調整池」より引用)
「『こてはし台調整池』は、大雨のとき一時的に水を貯めて下流の川があふれるのを防ぎます。今までは管理型調整池であったので人が入ることが出来ませんでした。この度『水と親しめる憩いの場』となるよう、みんなで考え、普段から使えるようになりました。」
主な施設
・大雨の日は、避難を知らせる警報装置(赤色回転灯)
・照明灯
・池内を散策できるボードウォーク
・あずまや
諸元
・敷地面積:10000平方m
・調整池容量:12000立方m
・流域面積:228.97ha
・事業計画年度:平成16年度~20年度(平成21年4月オープン)
こてはし台調整池空中写真(グーグルアース)
利用案内看板
こてはし台調整池は「こてはし台調整池水辺づくり協議会」をつくり検討を重ねてつくられました。
地域の憩いの場となる多自然調整池づくりのための4者協働のイメージ(パンフレット「こてはし台調整池」より)
・こてはし台小学校(夢のプラン作成、環境・体感教育の活用)
・こてはし台の住民(「憩いの場」にするためのアイディア、住民で出来る維持修繕)
・千葉大学(協働運営のコーディネイト、専門的なアドバイス)
・千葉市(施設の整備、維持管理)