2-5-1-④小凹地列状分布と小崖1

2-5 小崖地形(断層地形)

2-5-1 小崖1

④ 小凹地列状分布と小崖1

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【小凹地列状分布の発見】

0.5m間隔標高区分図を仔細にみると、小凹地(多くが比高0.5m~1m程度、直径20m~100m程度)が沢山分布していることに気がつきます。

1m間隔標高区分図ではこの小凹地はほとんど現れません。

小凹地分布図

地図太郎PLUS+5mメッシュによる

0.5m標高区分図 (0.1m単位の段彩陰影付加)

小丸は直径40m、大丸は直径80m

小凹地分布図+DMデータ

DMデータは千葉市提供

この図は位置確認のために掲載

小凹地はほとんど谷津の谷底にあるのですが、よく見ると小崖1と同じ方向に列をなしているように分布しています。

その様(私が受けた列状分布の印象)を、小凹地を線でつないで表現してみました。

小凹地の列状分布と小崖1

基図は地図太郎PLUS+5mメッシュによる0.5m標高区分図

0.1m単位の段彩陰影付加

この図をよく見ると、小凹地の列が小崖の雁行断片と連続していることが判ります。

特徴的な分布事実を見つけたようです。

小凹地の列状分布が小崖の雁行分布と一致するということは、私にとって予期しないことです。

このような分布がどのような地殻運動を表現しているものであるか、考えてゆきたいと思います。

これまで私が漠然と考えていた地殻変動イメージの変更を迫られるような予感がする列状分布です。

(つづく)

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【小凹地列状分布と小崖1の解釈】

小崖1の南に小凹地列状分布を発見して、これまでの自分の地殻変動の考えを少し変更することにしました。

これまで、漠然と次のようなブロックの存在を念頭に置いていました。

小崖1の雁行から考えたこれまでのブロックの想定

これと同じ考えをoryzasan氏もイメージされています。

oryzasan氏のブロックのイメージ

花見川の河川争奪に関してその1

しかし、今回小凹地列状分布を発見し、それが上記ブロックをまたいで分布していることを知り、このようなブロック区分のイメージを訂正することが合理的であることに気がつきました。

今後は次のようなブロックの存在をイメージすることにします。

より合理的なブロック区分の考え方

このブロックの南北方向の模式断面を次のようにイメージします。

小崖1を挟む南北断面の模式図

なお、小崖1は断層崖と考えますが、それがどのような断層であるか機会を見つけて考えたいと思います。