退職する前の年(2009)に,愛用していた自家用 車(トヨタビスタ)が13年を超えたので,周囲の勧めもあり同年5月にプリウスを注文した.当然25万円のエコカー補助金が適用されたが,納車は半年後の 11月末になった.それから1年半が過ぎた.退職後は,通勤に利用する分(12Km/日)が減少し,ガソリンスタンドに寄る回数も大幅に減った.昨年11 月に菊池渓谷へ紅葉見物に出かけた際にガソリンを満タンにして以来,今年6月2日まで給油することはなかった(給油量 34.8リッター).
燃費が気になるが,運転モードや燃費変化等の表示パネルで調べると納車以来の平均 燃費は20km/L程度である.遠出をすると5分間燃費が35km/lを超えることもあるが,市内走行がほとんどだから,この程度かもしれない.高年齢者 がエコモードのみで走った結果でもある.ちなみにカタログ燃費は 35.5km/L〜38.0km/L(10・15モード) となっている.
車の調子はよいが,1年過ぎた頃に全面パネルの燃費表示窓が内側から曇り出し,外側から拭いても取れないため,ウエブで調べると同じ症状が報告されていた.ディーラーに連絡し交換してもらったが,静電防止剤の不良のためであることが分かった.
米国のリコール事件で問題になったブレーキタイミングのプログラム書き換えはメーカーの奨めで実施したが,特に変化があったとは思えない.
プリウスを購入したおかげで世界中のマスコミの正体を知ることができたと言って過 言ではない.プリウスの問題も米国特有の日本叩きの一環で派生した問題のひとつであり,メーカーはマスコミの過剰反応に対応せざるを得なかっただけであ る.米国では弁護士過剰状態のため,トヨタ事件のような問題を探り出し,提訴するように仕向けるというから恐ろしい.2011年2月8日には、急加速問題 の原因調査をしていた米運輸省はプリウスの事故について、電子制御システムについて「欠陥はない」との最終報告を発表した。この問題では政治家,評論家, マスコミの在り方も問われることとなった.ワシントンポストなどは、トヨタ叩きは事件の本質よりニュースの見出しを狙って政治的に利用しただけだったとも 批判されている.その後大震災が起こったが,原発事故の報道においてもマスコミ取材の不完全性を意識させられた.