年末にあたり電子メールを整理していたら,大学で同期の大塚君から昨年2月にもらったメールに面白いことが書いてあった.
・・・・年寄りに向けたこういう警句があります。「風邪ひくな、転ぶな、無理せず、義理を欠け」。今年もこの警句を守って元気に過ごしたいと思っています。・・・・(
今秋発行の曾野綾子の「老いの才覚」にも同様の記述がある.年寄りが友人の葬式に出席しても知人は少なく元気な若い人がほとんどで,インフルエンザに感染したり,転んだりしたら意味がない.故人に対する気持ちの問題であり,義理を欠いても許してくれるはずである.
「無理せず」という観点では,寒い時期の法事における長いお経も問題である.足がしびれてもお経の意味が分かればいろいろ考えることもできるが,まった く何のことか分からない.宗派によるかもしれないが,理解できるのは最後に法事の位置付けが唱えられる部分だけである.
このことは長年気になっている未解決の課題である.先祖代々の檀家寺の僧侶には訊きにくいので,親類の法事の後,お務めをした僧侶に尋ねてみた.その僧 侶は会社を辞めて僧職に付いた人で,そのような疑問は僧侶の中にもあるとのことである(その僧侶は予めお経を印刷した小冊子を配って唱和させた).
外国語の歌等も同じではないかという意見があるかもしれないが,メロディやリズムに包まれた楽曲が心地よく脳を刺激し癒されるのとは話しが違うようである.
お経はお釈迦さまの説法であるとのことである.そういうことであれば,日本語による概略の解説,説明がほしいと思うのは私だけではないだろう.
核家族化と老齢化社会が進む中,宗教の果たす役割が見直され,本来あるべき姿に戻りその役割を果たす時期ではないだろうか.
[付記]上記の警句だけでは「義理を欠け」が強調されて、身勝手な年寄りが増えてきそうなので、今では、 「風邪ひくな、転ぶな無理せず、義理を欠け、礼を尽せば八方円満」、と唱えることにしているとのメールをもらいました。
[一言] 今日の午後1時の気温は1.3℃,地球温暖化は本当だろうか? 長いスパンで見たらわずかな地球の揺らぎかもしれない.