物心ついた頃から父親がおらず、母と２つ下の妹と三人で慎ましく暮らしていた。幼い頃は家庭的だった母は次第に家をよく空けるようになり、赤衣が妹と協力して家事を回していた。

が、彼が13歳の頃に闇金に手を出した母が失踪。必死の懇願で妹だけは施設に預けられる事になったものの、赤衣は借金のカタとしてヤクザに売られ離れ離れになってしまう。

5年もの間ヤクザとして汚れ仕事をしていたが、2年前取引先のカントーの巨大マフィアが壊滅したことがきっかけで起きた抗争に巻き込まれて組が壊滅。なんとか足を洗い、シンオウ地方まで逃げ延びてきた。

ハクタイシティに流れ着き燻っていたが、気がついたら地元の不良少年に慕われ気がついたら自分をリーダーに据えたギャング紛いの集団が出来あがっていた。当時はフードで顔を隠していたため、名前も顔も知らない一般人からは【赤ずきん】と呼ばれ恐れられていたとか。

もう真っ当に生きることも諦めたためそのまま好き放題暴れていたある日、のこのこ路地裏に現れた有栖と萵苣に絡んだところ、舎弟諸共見事に返り討ちに。

しかしそれ以上は何もせずあっさり許した有栖を見て「自分の主人は彼女だ」と直感。ケジメとしてフードを外して素顔を晒し、彼女について行く事を決めた。

＊ お嬢／有栖(エンペルト♀︎)

主人として、仲間として信用しているお嬢。強くて気高い美しいけど、どことなく妹を思い出す。

「俺のご主人はこの人や！ってビビッと来たんや！なんでも言うてくれてかまへんで！」

＊ 萵苣(チェリム♂︎)

悪人の自分を受け入れて、愛してくれる大事な人。パズルのパーツみたいに息ぴったり。なんでかずっと会いたかった気が、一緒にいるのを当たり前にしたかったような、そんな気がする。

「一緒にいてもらえるのが、こんな幸せやと思わんかったわ。…ありがとな」

＊ 星彦(ジラーチ♂︎寄)

星の天使様。神様ならどうして辛い時助けてくれなかったのかと思うけど忙しそうだし仕方ないと今は割り切ってる。

「神様とか天使様とか信じとらんかったけど…なんつーか、意外と俗っぽいんやなぁ」

＊ 花珠ちゃん(ライチュウ♀︎)

閉じ込められていたという少女。元気で素直な可愛い子。無限に愛でられる。

「子供はこれくらい元気で素直なんが一番や！このままのびのび育つんやで〜」

＊ 笛吹(フワライド♂)

有栖にくっついていた亡霊。悪ぶってるし実際やべー事したらしいけどそんな風には全然見えない。マフィアとかヤクザよりはマシなら全然真っ当だと思ってる

「別に大したことないけど…お前くらい開き直れたら、俺も楽やったのかもしれへんなぁ」

＊ 創美(ロトム♂寄)

なんだか一番価値観が近くて話が合う。経験則で利用出来るものは利用し尽くすタイプだと察してるのである意味信頼してる。

「なんちゅーかお前…スラム上がりな裏社会の人間か、そうじゃなくてもカタギやないやろ。上手い事擬態しとるけど、本職から見るとバレバレやで」

＊ アルさん／アルプトラオム(ダークライ♂寄)

 ロイヤルな騎士様かと思ったら幼少期苦労したみたいでびっくり。ある意味人生の先輩。

「お前が孤児から騎士様に成り上がれたんやし…頑張れば俺もまだ、取り戻せるんかな…？」

＊ 旦那／三郎(エンペルト♂)

 欲しい時に一番欲しい助けをくれる、初めて出会った優しい大人。なよなよしてるとナメてたけど、普通に強いし度量もあるので尊敬してる。

「『まだやり直せる』って応援してくれた恩人や！旦那とお嬢に手ぇ出したら許さへんからな！」

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＊柚子さん(フーディン♂)

ヤクザ時代の戦闘の師匠。規模も拠点(シマ)も違う他所の組織だったけど、何かと気にかけてくれた恩人。

「俺のこと可愛がってくれた恩人で、親父みたいなもんやった。どこかで元気にしとってくれたらええなぁ」