【第2-2章】The Crown Snowfield
アロンダイトと初めて本気の喧嘩をし、せっかく覚えたキョダイマックスは制御不能と意気消沈のクラレント。
そんな中、キャメロットが誓剣騎士団にある任務を与える。
「冠雪原の女王、『精霊姫』リアファルと連絡が取れない。様子を見てきてくれるかな?」
恋人であるリアファルの異変に、フェルノートがクラレントとガラティンを連れ立って真っ先に飛び出す。
先に現地調査をしていたロット、マリーク探偵事務所から派遣されたへパイトスと共に冠雪原に訪れたクラレント達は、現地の集落でフェルノートの旧友の呪術師アナと出会い、異変の詳細を知る。
元々【豊穣の王】の信仰は薄れ、リアファル自身力を失っていた。
が、最近になって不自然なダイマックスやガラル粒子の放出が増えてきた事。
それに合わせてか従者の精霊スタリオンとラムレイが各地に現れるようになり、他の精霊達も暴走気味の状態である事。
余計に焦るフェルノートに押し切られる形で早速調査に踏み出したクラレント達だったが、突如として襲いかかってきたリアファルとスタリオン、ラムレイの前に成す術なく敗れてしまい、雪崩で分断された上にフェルノートは拐われてしまう。
分断された彼らはなんとか合流を図ろうとするも、暴走する精霊達に行く手を阻まれる。
クラレントと彼を助けた少年剣士シャルルと唯一暴走を逃れた精霊ウスキアスの前には、精霊に仕えるドルイドの2人が。
足を怪我したガラティンを庇いながら進むへパイトスの前には、彼と同じ神造生命体の双子が。
唯一雪崩を免れ残されたアナの前にはリアファルの従者・ラムレイが。
そして囚われたフェルノートにリアファルが迫る。
「私がフェルノートを救うんだ!フェルノートのいない“未来”を変えるのは、私しか出来ないんだ!!」
「--力づくでもフェルは死なせないんだから!!」
唯一雪崩から行方知れずとなったロットの目的。
リアファルの願いとフェルノートの“未来”。
【豊穣の王】たるリアファルを盲信するスタリオンとラムレイの思惑。
極寒の風吹き荒ぶ雪原で、クラレントは新たな願いと向き合う。
「――お前に、その王冠は似合わない」