【Episode.1 Alice in Peaceful Land】
カルト教団の巫女として生きてきた少女・有栖。
儀式と称した殺人、おかしな教えの中で育てられた彼女はひょんなことから神々に保護され、コトブキシティで喫茶店を開く男・三郎の養子として引き取られる事になった。
普通の少女として平穏な日常を送ることを許された有栖だったが、有栖は慣れない普通の生活を拒絶し、夜中に三郎の家を飛び出してしまう。
行く宛もなく夜の森を彷徨う少女に声をかけたのは、一人の幽霊の男だった。
かくして笛吹と名乗る幽霊、そして有栖の家出を聞いて様子見に遣わされた天使の星彦と共に、行く宛のない旅を始めた有栖。
大きな街で可愛い服の話で盛り上がったり、ギャングに慕われちゃったり、雨宿りした豪華なお屋敷で不思議な少女と出会ったり。
様々な出会いの中で有栖は自分の望む『普通の生き方』を見つめ直していく。
「…わたし、まだ、普通の女の子になれるかな。お家に帰って、いいのかな」