シトナイ

Profile

原型:イダイトウ♂

年齢:23歳 身長:168cm

出身地:ヒスイ地方群青の海岸

一人称: 二人称:お前、

性格:おだやか/考え事が多い

技:ウェーブタックル/こおりのキバ/シャドーボール/かみくだく

好きなもの:山菜の天ぷら、海、家族

嫌いなもの:人を傷つける事、わさび、からし

「メリュジーナは誰よりも優しくて美しいし、みんなもすごく賢くて視野が広くて、自分の未来をしっかり見てる。俺の、自慢の仲間なんだ」

「獣は悪いやつばかりじゃないし、俺らだって彼らの恵みを貰って生きてるのに。なんでそんなに怖がるんだろうな」

群青之海岸で漁をして細々と暮らしている天涯孤独の青年。

表情は乏しいが、非常に穏やかで善良かつおっとりした性格。人当たりが良く困っている人は放っておけないが、感情が顔にも声にも出なさすぎて怯えられがち。基本的に思考回路が単純なので慣れると意外と分かりやすい。

両親は10年以上前に早逝してしまい、浜辺の小屋で一人暮らしをしている。人との交流も採れた魚や貝を売りにたまに街に出る程度だったが、それでもそこそこの交友関係を持っている程の人望の厚さ。

ある日浜辺で倒れていたメリュジーナを拾って介抱した事から、彼女のお目付け役として【寿領神威調査隊】に入る事に。愛する妻でもある彼女を護るために無理をして怪我をする事もしばしば。

いつも持ち歩いている短刀に霊力を込め、水流を噴射して加速しつつ戦う。当初は戦闘に慣れていなかったため無理な軌道をしたり足を捻ったり怪我をしていたが、持ち前の戦闘センスで隊の主力にまでめきめき成長した。

その後の話

全てが終わった後、メリュジーナとの間に息子を授かったため調査隊を引退した。

最愛の妻であるメリュジーナと幼いながらに勉強熱心で聡明な息子グリム、海岸の実家で家族三人幸せに暮らしていた。

…が、幸せは長くは続かなかった。

グリムが6歳の頃、スルクの葬儀があったその日から、グリムの様子がおかしくなった。

メリュジーナは「勉強熱心で何より」と言って見守っていたが、違和感を覚えたシトナイはグリムに苦言を呈するようになり、幸せだった親子関係に亀裂が入り始めた。

決定的な事件が起きたのはその4年後。

息子達に仕事を手伝ってもらっていたある日、グリムは突然持っていた鉈で次男ルノーの目を抉り出した。いち早く気付いたシトナイが止めた事でどうにか片方だけで済んだものの、その日から一家の絆に決定的な亀裂が入る。

ルノーはグリムを酷く恐れるようになったため各地を巡っているエペタムの元へ避難させ、

メリュジーナもやんわりとグリムを止めるようになり、シトナイはグリムが本を読み始めると強く怒鳴るようになり、

そんな一家を嫌厭してグリムは遺跡の調査やオウナの家に向かうようになり家を空けるようになった。


…幸せな家庭は、嘘のように崩れ去った。

そして現代へ

『殺してやる、殺してやる殺してやる!!俺の妻を奪い取るなど、許してなるものか!!例え悪鬼へ成り果てようと、無辜の人間を踏み台にしたとしても……!!俺が貴様を、殺してやる!!!』


グリムが16歳になった時。

いつものように仕事から帰ったシトナイは、グリムが意識がないメリュジーナを連れ去ろうとしている現場に遭遇。グリムは彼に「ようやく神を作る研究の仮説が出来た」「もうここには帰らない」と言い、メリュジーナを連れ去ろうとする。怒り狂いグリムを止めようとしたシトナイだったが、彼に両足を切り落とされ、殺されてしまう。

許せなかった。ずっと願っていた家族の日常を壊した奴が許せなかった。最愛の妻を奪い、あまつさえ利用しようとする奴が許せなかった。例え自身を看取った少年が「意志を継ぐ」と言ってくれても、許せなかった。

許せなくて許せなくて許せなくて大人しく死ぬなんて出来なかった。

思考すらまともに許されない、身を焦がす怒りと憎悪の中で、ただ一つ確かに決意した。

--もう息子でもないあの狂人を、殺さねばと。

そうしてシトナイは怒りと狂気のままに、死後すぐに三龍神に頼み、彼女を救う最大のチャンスが訪れる未来へと時を超えた。

狂ったメリュジーナに勝ち得る戦闘の才と運命力を持ち、教祖の肉体に取り憑くグリムを、即ち魂の本来の姿を見抜く目を持った少女……有栖の元へ。

交友関係(宅内)

  メリュジーナ(Hダイケンキ♀)

両親を奪った海からやって来た天使、最愛の妻。自分が存在出来る限界まで側にいたい。亡霊になっても、正気を失い怪異へ堕ちても、ずっと側にいよう。お前がこちら側に来てくれるのを、ずっと待ってる。

「俺の自慢の妻。寂しい思いさせたくないし、出来るだけ長生きするからな」

シナウ(Hウインディ♂︎)

近所の友人。忙しい彼の家族の代わりに面倒を見ることも多く、歳の離れた弟のような感覚で可愛がっている。

「いつも全力で頑張ってて、すごいと思う。疲れないのか?」

ラプシヌ(Hウォーグル♂)

時々魚を卸していた商会の次男坊。年下なのに自分より賢いし、外国の話にも詳しくて尊敬してる。

 「視野が広くて真っ直ぐで、お前みたいな奴が未来を広げるんだろうな」

スルク(Hドレディア♀)

調査隊で出会った少女。メリュジーナと親しくしてくれて感謝してるし、年頃の女の子の知り合いがいないからよく意見を仰いでる。

「こんな優しくて強い妻がいて、旦那も幸せ者だな」

エペタム(Hゾロアーク♂)

調査隊で出来た親友とも呼べる存在。自分が知る誰よりも真っ直ぐで強い男。一人にしてごめんな。

「大変な思いをしても前を向いて生きてて…強いんだな」

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有栖(エンペルト♀)

忌まわしき息子から派生した、己の子孫。時を超えてでもお前の力を頼りに逢いに来たんだ、力を貸してもらうぞ。

 「…巻き込んでしまってすまない。どうか力を貸してくれ」

イラスト