「アンジェ、本当に後悔しませんか?」
「後悔なんてしないわ! ……私をルヴァ様の本当のお嫁さんにしてください」
時間をかけてアンジェリークの白いブラウスのボタンをすべて外すと華奢な白い肩とレースが露となる。
そのまま双丘を守るレースの覆いを取り外すと弾力のある乳房がルヴァの目に入った。
薄ピンクの突起を恐る恐る口に含むとアンジェリークがルヴァの首に縋り付いた。
「あっ…」
そのまま舌で転がして甘噛みすると吸い易いくらい硬く立ち上がってくる。
緊張を解す様に何度も口付けるとアンジェリークが幸せそうに笑った。
何十年も前に夢で何度も犯した少女が自分のものになる。
それも想いが通じて家族になる最高の形で。
ルヴァはアンジェリークの膨らんだスカートを脱がすと薄い布の上から形をなぞる様に何回も愛撫する。
布越しに与えられるその微かな刺激にアンジェリークは震えている。
すべてが愛しかった。
「私だってずっとあなたを好きなんです。やっと手に入れられる」
愛を囁いている間も愛撫は止めなかった。
ルヴァは慣れぬ快感を与えられ続けぐったりと投げ出されたアンジェリークの四肢を自分に縋らせると薄い布を取り除く。
ルヴァの与えた快楽は薄い布が皮膚に張り付くほど十分で、薄暗い部屋の中でランプの光に照りを放っていた。
ルヴァはアンジェリークの割れ目に自身を数回こすり付けた。
アンジェリークから溢れ出た愛液をたっぷり纏わせるとその中へゆっくりと侵入していった。
まだ硬い肉の蕾の中へ己の楔を打ち込む。
ルヴァの背に爪が立てられ、その痛みに昂ぶっていた思考が冷静になる。
生身の彼女は息を詰めて何かに耐えていた。
この狭さとこの反応は……
「アンジェ…もしかして初めてですか……?」
ルヴァの言葉にアンジェリークは羞恥か怒りか分からないけれど顔を真っ赤に染めて告げる。
「ずっとルヴァ様がすきだったって……いったじゃないですかぁ…」
「ああああすみません。その、さ、最初は少し痛いといいいます。痛かったら止めますのでいってください」
「へいきです」
「えっ…」
「ルヴァ様にならどんな風にされても平気です」
アンジェリークの告げた言葉がルヴァに久しく忘れていた雄としての感情を蘇らせた。
もう一度アンジェリークに深く口付けると二十年分の想いを伝えるように動き始めた。
「あんっやぁ、あつ、あついです……る、ルヴァさまぁ、っやぁ…」
繋がった箇所が熱を持ち、ルヴァが動くたびに卑猥な音を放っている。
色んな液体に塗れたそこは確かに繋がっていた。
「っ! あなたが熱いのですよ…」
異物を押し退けようとする肉に、浅く引いて深く挿す動作を繰り返し、やっと最奥に辿り着く。
「全部入りましたよー」
破瓜の痛みに堪えているためか、どこか空ろな様子だったアンジェリークの目に光が宿る。
「ルヴァ様と繋がってるんですね」
感激した様子で微笑むアンジェリークにルヴァは愛しい気持ちが抑えきれずに突き上げたいと衝動に襲われたものの、それを忍耐力で耐えた。
彼女を抱いたのが年若い頃じゃなくて枯れた今でよかったと思う。
アンジェリークの白い太ももに流れる鮮血を指で拭う。
昔であれば身体の衝動に任せて彼女を更に傷つけたかもしれない。
失われた二十年をこんな形で感謝することになるとは思わずルヴァは苦笑した。
ルヴァは自身の欲求に逆らい、ひたすらアンジェリークの良いところを探していく。命を繋ぐ行為とはいえ、この行為が愛を測る目安にもなるという。苦痛よりも快楽を与えたいとひたすら愛撫を繰り返した。
「ああっ、そこ、やっ!」
アンジェリークの愉悦を含む嬌声があがると嬉しくなる。
痛みもましになったのかひたすら上がる嬌声に男としてのプライドも満足した。
少し意地悪をしてみたくなったのはアンジェリークが可愛すぎるからだ。
「嫌なんですか?」
「だって、私……初めてなのにこんなっやだっ」
アンジェリークが真っ赤になった顔をその両手で覆い、首を横にふるふると振る様は愛らしく、ルヴァの欲情を更に煽った。
「アンジェ、嬉しいです。私を感じてくれているんですねー」
「やっ……」
繋がりつつも小さな突起の先端に優しく刺激を与えていく。
「気持ちよくていいんですよー」
「でも、こんな…恥ずか…っん」
「そうですね……回数をこなせばきっと慣れますよー。早くここが私の形を覚えるようにしましょうね。その頃には家族が増えているといいですねぇ」
ルヴァは自身を咥え込んでいるアンジェリークの結合部分を撫でると最奥まで突き上げる。
ぴたりと隙間なく一つになりながらアンジェリークにそれを告げた。
「ずっと私のそばにいてくださいねー。愛してます」
アンジェリークがこくこくと頷くとルヴァは微笑んだ。