雪の富士娘嫁げよ道祖神
正月の三が日も過ぎ、犬の散歩に出かけた。これからまた、いつも通りの一年が始まるのだと考えながら歩いていると、この写真の場所で立ち止まっていた。ここは、私の散歩コ-スの中でも、遠くに富士山が見える大好きな場所の一つである。カッチ(勝智:オス犬)にこの句を聞かせると、『今日の主人はご機嫌いいぞ!』と嬉しそうに尻尾をゆったりとふっていた。
振り返ってみるとカッチは、娘が一歳半の時に東京から山梨に移転した際に飼い始めた犬の、自宅で生まれた三代目の愛犬である。考えてみると、娘は結婚適齢期に入っている。父親としては、適齢期に結婚して欲しいという気持ちと、いつまでも一緒に居て欲しいという二律背反する感情がある。これは私のみでなく、娘をもつ父親としての共通の願いのようである。
散歩中に道祖神(石仏)に遭遇し、気が付いたら「願」をかけて祈っていた。