この縁は人生不思議夏の夢
中國武道家、書道家、風水デザイナーでもある謝炳鑑(シエ ビンジェン)氏がテレビの「お早う健康体操」の今日の一言で「認縁時代」という造語を筆書された。「認縁時代」この言葉に遭遇したのは初めてであるが、活字を観て意味は何となく解るような気がした。
今から40年以上前の私の独身時代を思い出した。毎夜のように酒を飲み山手線の終電車を新宿駅から高田馬場駅まで10年以上利用していた。その時の酔った目にぼんやりと意識させられた「甲府方面というプラットホーム」・・・「そうだ、まだ一度も甲府に行ったことがない。」いつか「必ず甲府を旅しよう!」と思ったまま、訪れることはなかった 。ところが気がついてみると、結婚して数年後山梨に転居しており、間もなく30年を迎えることになる。
これ摩訶不思議 !と思ったことが以前にもあった。その時思いついたのは「亡父の言葉」・・・「武田信玄と上杉謙信が何度も戦った『川中島の合戦場跡』や、信玄公が大名行列で休んだ時に刀を立て掛けたという『信玄松』等を見てみたい・・・」との亡父の言葉であった。亡父が行って見たかった『川中島の合戦場跡』は偶然にも、私は何回も訪れている。『認縁時代』という言葉を意識して解釈すれば、まさにこれが『有縁』ということに成るのであろうか!?
また、自宅から車で約10分位の所に信玄公の御母堂(大井夫人)のお墓(南アルプス市の古長禅寺)があるのを犬の散歩中に見つけたのは、山梨に移転してきて間もない頃であった。これらの事は、亡父の言った言葉が、私を山梨に住む縁と結び付けたのであろうか!?